JP2712129B2 - 複合磁気シールド材 - Google Patents

複合磁気シールド材

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幸生 戸田
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、複合磁気シールド材に関する。
(従来の技術) 電車や自動車によって生ずる磁界の乱れ、地磁気の変
動、変圧器や電源から生ずる磁界から、精密電子機器等
を保護することの重要性は公知である。磁界のシールド
には、一般的に、鉄、けい素鋼、パーマロイ等の軟磁性
材料が用いられる。しかし磁気シールドのための磁気シ
ールドルーム等の一般的なシールド手段は磁気シールド
ルームに使用する材料および施工方法からくる制約のた
め、2種類以上のシールド材を用いることは行なわれ
ず、各単体の材料の厚みをコントロールすることで同一
施工方法で対処していた。また、特開昭62−221199号公
報で示す、非晶質合金片を用いた磁気シールド材は良好
な磁気シールド特性を示すものの、高磁界のシールドに
おいては使用材料量が増大して、コスト高となり不経済
である。
(本発明が解決しようとする課題) 本発明は高磁界から低磁界の広範囲に亘り磁気シール
ドする手段においてシールド特性を維持しつつ且つ経済
的なシールドルームの施工を可能にするシールド材を提
供することを解決すべき課題とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は、前述した課題を解決するために厚さ5〜10
0μm、アスペクト比10〜15000のフレーク状軟磁性非晶
質合金を合成樹脂フィルム間に配した方形の第1のシー
トを並べた第1板体と、磁束密度15000G以上のけい素鋼
または鉄板からなる方形の第2のシートを並べた第2の
板体とからなり、第1の板体を構成する第1のシートの
縁が第2の板体を構成する第2のシートの縁と重ならな
いよう第1と第2の板体を積層させている複合磁気シー
ルド材を提供する。
尚、アスペクト比は最大長さと最小長さとの比を表
し、本発明の如きフレークの場合、最大長さと厚さとの
比を表す。
(作用) 第1の板体を低磁界側に、且つ第2の板体を高磁界側
に配することにより効率的且つ経済的に磁気シールドを
可能にする。
さらに、本発明では、少くとも二層を有する複合磁気
シールド材の各層の継目をずらして、継目を重らないよ
うにしているので、磁気漏洩はきわめて少い。実際、突
き合せ継目部では、印加磁束の4割近い磁束の洩れがあ
るが、本発明の施工法を採用すれば、2%以下の洩れと
なり、磁気の洩れはほとんど無視できる。
(実施例) 本出願人が先きに特開昭58−6907号公報に開示してい
るキャビテーション法(熔融金属に対して漏れ性の小さ
な表面層を有し、高速で回転しているロール表面に熔融
金属を供給し、この熔融金属を微細な熔融金属滴に分断
した後、引続いてこの熔融金属滴を高速で回転する金属
回転体に衝突させて急冷凝固させる方法)によって、Co
68.8 Fe4.2 Si16 B11(元素記号に付した数字は当該元
素成分の原子%を表す。以下同じ。)の非晶質金属フレ
ークを作製した。この非晶質合金の磁歪は零、飽和磁束
密度は7000G、透磁率は10000、結晶化温度は512℃であ
る。またこの非晶質合金フレークの平均厚さは40μm、
アスペクト比(最大長さ対厚さの比)は200〜500であ
る。
この非晶質合金フレークを幅600mm、厚さ30μmのポ
リエステルフィルム上に1m2当たり250gの量で均一に載
置、積層させ、その上に厚さ30μmのポリエステルフィ
ルムを被せた。このサンドイッチ状の複合シートを100
℃に加熱された2つのシリコンゴムロールの間を通過さ
せて圧着し、厚さ150μmの長尺非晶質合金積層シート
(第1のシート)1とした。
前述のCo・Fe・Si・B系に代えて、Fe72Co8Si5B15
組成を有する非晶質合金片を用いてもよい。
この非晶質合金シートの第1のシート1は低磁界に対
する磁気シールドに有効である。
一方、高磁界に対する磁気シールド材としての第2の
シート1′は、けい素鋼或いは鉄が有効であり、これら
を、たとえば、0.35mmの厚みの第2のシート1′にした
ものが用いられる。
シート1、1′は、第1図及び第2図に示すように、
縦及び横方向において、その縁が重ならないように、即
ち、一方の板体の各シート1の縁が他方の板体のシート
1′の面部に位置するように配し第1と第2の板体とさ
れる。各板体のシート1、1′は、ピータイルの如き寸
法とし、これらを方形に組合せることで板状体とし、壁
や床の磁気シールドを行なう。
第3図に示す例は、三層にした例で両側の表シート
1、1′の突き合せ部は同位置にきているが、その位置
が、しかし、中央のシート1″の真中であるので磁気シ
ールドされる。
第3図に示す例において、シート1、1′、1″とし
て0.35×30×280mmの方向性けい素鋼板を用いて磁束の
洩れをテストしたが、印加磁束の略2%以下の洩れが得
られたのみであった。
第1図に示した例において、一方のシート1を、前述
した非晶質合金シートとし、又、他方のシート1′を0.
35mm厚みのけい素鋼板又は鉄板とした複合磁気シールド
材とした。一方のシート1からなる第1の板体を低磁界
側に、又、他方のシート1′からなる第2の板体を高磁
界に配することで磁気シールドを効果的に行うことがで
きる。
0.35mm厚さのけい素鋼板を5層とし、又、非晶質合金
シートを10層として、4.75mmの厚さの複合磁気シールド
材とした。この磁気シールド材は磁界5Gを0.1Gとする効
果があった。一方、同一低下率を得るのにけい素鋼板単
体では105mmの厚さが必要で、非晶質合金シートのみの
場合18mmの厚さが必要であった。この比較データから
も、複合磁気シールド材が薄肉で磁気シールドに効果的
であることが理解できる。
第3図に示す如き多層の場合、両側に非晶質合金シー
トを、又、中央にけい素鋼板や鉄板、或いはその逆とし
た複合磁気シールド材とすることができる。
(効果) 本発明では、シールド材を多層とし、各層を互いにず
らして配しているので、磁気シールド効果の低下はな
い。即ち、多層が磁気的に連続となり、突合せ部からの
磁束の洩れはほとんどなくなる。さらに、各層を低磁
気、高磁気に有効なシールド材を配することで、磁気シ
ールド効果を一層向上させ得る。
【図面の簡単な説明】
第1図はシールド材の突合せ部を示す側面図、第2図は
その平面図、第3図は3層の例を示す断面図である。 図中:1、1′、1″……磁気シールドシート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸田 幸生 埼玉県熊谷市熊谷810 株式会社リケン 熊谷事業所内 (72)発明者 西村 和弘 埼玉県熊谷市熊谷810 株式会社リケン 熊谷事業所内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚さ5〜100μm、アスペクト比10〜15000
    のフレーク状軟磁性非晶質合金を合成樹脂フィルム間に
    配した方形の第1のシートを並べた第1板体と、磁束密
    度15000G以上のけい素鋼または鉄板からなる方形の第2
    のシートを並べた第2の板体とからなり、第1の板体を
    構成する第1のシートの縁が第2の板体を構成する第2
    のシートの縁と重ならないよう第1と第2の板体を積層
    させている複合磁気シールド材。
JP30262288A 1988-11-30 1988-11-30 複合磁気シールド材 Expired - Fee Related JP2712129B2 (ja)

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