JP2711968B2 - ロープ原料繊維梳き用減摩水の水溶性添加物 - Google Patents

ロープ原料繊維梳き用減摩水の水溶性添加物

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JP2711968B2 JP27774492A JP27774492A JP2711968B2 JP 2711968 B2 JP2711968 B2 JP 2711968B2 JP 27774492 A JP27774492 A JP 27774492A JP 27774492 A JP27774492 A JP 27774492A JP 2711968 B2 JP2711968 B2 JP 2711968B2
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    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/14Ropes or cables with incorporated auxiliary elements, e.g. for marking, extending throughout the length of the rope or cable
    • D07B1/141Ropes or cables with incorporated auxiliary elements, e.g. for marking, extending throughout the length of the rope or cable comprising liquid, pasty or powder agents, e.g. lubricants or anti-corrosive oils or greases
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Chemical Treatment Of Fibers During Manufacturing Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤロープの心綱等
の原料、即ちロープ原料繊維の梳き加工に際しその減摩
水に少量添加されるロープ原料繊維梳き用減摩水の水溶
性添加物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワイヤロープの心綱について従来例を説
明すると、鉄鋼・機械、土木・建築等の産業分野で基幹
材として汎用されているワイヤロープは、中心部に心綱
を入れて、その周囲に複数本ないし数十本のワイヤを撚
り合わせた構造のものが一般的になつており、その心綱
は、ワイヤロープの中心部で屈曲等の柔軟性を付与し、
かつロープグリースを含浸して使用中に浸み出しワイヤ
間に延展させて潤滑及び防錆するグリース供給源として
の重要な役割を果たしている。その原料繊維(ロープ原
料繊維)には、サイザル、ジュート、マニラ麻等の天然
繊維やポリプロピレン等の合成繊維があり、例えば、天
然繊維の原麻(フイラメント)を櫛歯のような梳き器で
何回も繰り返し梳き加工して、その繊維を平滑化、一定
方向化してスライバーとし、そのスライバーをスピンナ
ーによりヤーンに形成して、このヤーンを数十条撚り合
わせて心綱に製造されている。
【0003】また、前記のようなロープ原料繊維の梳き
加工では、減摩油(例えば粘度30〜70mm2 /s @
40℃程度の鉱油)を梳き器に滴流下して、そのロープ
原料繊維(原麻)が梳き器を通る際の摩擦を低減して梳
き加工を平滑とし繊維の損傷を防止しているが、この減
摩油は、スライバー3tを作るのに200〜300kgの
多量を要し、スライバー内に残り最終製品の心綱に含浸
されて、ロープグリースを軟化してその浸出の増加及び
飛散、滴下の原因となり、また、ロープグリースが無極
性の油(鉱油)で薄められて防錆力が低下し、ワイヤロ
ープの潤滑性能が低下し発錆が早められる。よつて、前
記の鉱油に代るものとして動植物油脂、脂肪酸エステル
等の油脂誘導体等(例えば、鉱油・動植物油の乳化油、
油脂類の鹸化液、水溶性の金属加工油等)が取り上げら
れたが、梳き加工には良好であつてもロープグリースの
滴点が低下し稠度が軟化されて、ロープ金属材のFe,
Znを冒すなどのマイナス面が大きく実用化されていな
い。
【0004】従って、ロープグリースへの要求度の高い
ワイヤロープ用の心綱等の原料繊維、即ちロープ原料繊
維(原麻)の場合は、ロープグリースへの影響が全くな
い水を減摩水として加え梳き加工されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のロープ原料繊維
梳き用の減摩油(鉱油)は、前記のようにそのままスラ
イバーに残り、その繊維製品(心綱等)に含浸されて、
ロープグリースの滴点の低下、稠度の軟化、その飛散、
滴下の原因となり、潤滑性能が低下して防錆が早められ
るなどの問題点がある。また、ロープ原料繊維梳き用の
減摩水(水)は、摩擦係数が大きくてその繊維を平滑に
梳くことができず、ロープ原料繊維(原麻)が擦損され
てその繊維製品の品質が低下し、また、粉体状になり飛
散して作業環境が悪化されるなどの問題点がある。
【0006】本発明は、前記のような課題に対処するた
めに開発されたものであつて、その目的とする処は、ロ
ープ原料繊維梳き用の減摩水に水溶性混和物を少量添加
して、梳き性能、作業性とともにその繊維製品の品質を
向上したロープ原料繊維梳き用減摩水の水溶性添加物を
提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、油溶性のスル
フオン酸塩類を主成分Aとしポリアルキレングリコール
エーテル型のノニオン系界面活性剤を副成分Bにして混
合した水溶性混和物(A,B)からなり、ロープ原料繊
維の梳き加工時に加えられる減摩水に少量添加して溶解
されるロープ原料繊維梳き用減摩水の水溶性添加物に特
徴を有し、減摩水への溶解、安定性に優れ、その摩擦係
数を効果的に低減して繊維梳き加工を平滑にするととも
に、ロープグリースへの影響をなくし潤滑及び防錆性能
の低下を防止している。
【0008】また、前記主成分Aは、天然又は合成スル
フオネートのナトリウム塩と天然又は合成スルフオネー
トのアルカリ土金属塩からなり、かつ前記両塩のナトリ
ウム塩/アルカリ土金属塩の混成比を4以上とし、かつ
前記水溶性混和物(A,B)中の主成分Aの混合率を8
0重量%以上に構成し、前記副成分Bは、単価の高級ア
ルコールのエチレンオキサイド付加物、及び又は多価ア
ルコールの脂肪酸エステルのエチレンオキサイド付加物
からなり、かつ前記エチレンオキサイド付加物はともに
親油・親水性バランスのHLB価を10以上に構成し
て、減摩水への溶解、安定性をさらに高めその摩擦係数
をさらに低減するとともに、ロープグリースへの影響を
なくして潤滑及び防錆性能、信顆性をさらに高めてい
る。
【0009】
【作用】本発明の水溶性混和物(A,B)は、油溶性の
スルフオン酸塩類を主成分Aとし、ポリアルキレングリ
コールエーテル型のノニオン系界面活性剤を副成分Bと
して、ロープ原料繊維の梳き加工時に加えられる減摩水
に少量添加して溶解される水溶性添加物であり、減摩水
に親和して溶解し安定性も良く、減摩水の摩擦係数が効
果的に低減されて平滑に梳き加工され、ロープ原料繊維
の損傷が著しく低減されるとともに、ロープグリースの
物性変化は殆んどなくその潤滑及び防錆性能の低下が効
果的に防止されて、優れた梳き加工性能、作業性が得ら
れその繊維製品の品質が著しく高められる。
【0010】また、前記主成分Aは、天然又は合成スル
フオネートのナトリウム塩と天然又は合成スルフオネー
トのアルカリ土金属塩からなり、かつ前記両塩のナトリ
ウム塩/アルカリ土金属塩の混成比を4以上とし、水溶
性混和物(A,B)中の主成分Aの混合率を80重量%
以上に構成し、前記副成分Bは、単価の高級アルコール
のエチレンオキサイド付加物、及び又は多価アルコール
の脂肪酸エステルのエチレンオキサイド付加物からな
り、かつ前記エチレンオキサイド付加物はともに親油・
親水性バランスのHLB価を10以上に構成して、減摩
水への親和・溶解性や安定性、減摩水の摩擦係数の低減
等の繊維梳き加工性能、信頼性がさらに高められ、ロー
プグリースに混入してもその物性の変化は皆無に近く、
防錆力が確保されロープ金属面への腐食性もないなど、
梳き加工性能、作業性、及び繊維製品の品質、信頼性が
さらに高められる。
【0011】
【実施例】本発明は、ワイヤロープの心綱等の原料繊
維、即ち、ロープ原料繊維の梳き加工に際しその減摩水
(水)に少量添加されるロープ原料繊維梳き用減摩水の
水溶性添加物に関し、油溶性のスルフオン酸塩類を主成
分Aとしポリアルキレングリコールエーテル型のノニオ
ン系界面活性剤を副成分Bにして混合した水溶性混和物
(A,B)からなり、ロープ原料繊維の梳き加工時に加
えられる減摩水に少量添加して溶解され、好ましくは3
〜10重量%の濃度に溶解されるロープ原料繊維梳き用
減摩水の水溶性添加物になつている。
【0012】また、前記のロープ原料繊維梳き用減摩水
の水溶性添加物において、前記主成分Aは、天然又は合
成スルフオネートのナトリウム塩と天然又は合成スルフ
オネートのアルカリ土金属塩からなり、前記両塩のナト
リウム塩/アルカリ土金属塩の混成比を4以上とし、か
つ前記水溶性混和物(A,B)中の主成分Aの混合率を
80重量%以上に構成したことを特徴とするロープ原料
繊維梳き用減摩水の水溶性添加物になつており、前記副
成分Bは、単価の高級アルコールのエチレンオキサイド
付加物、及び又は多価アルコールの脂肪酸エステルのエ
チレンオキサイド付加物からなり、かつ前記エチレンオ
キサイド付加物はともに親油・親水性バランスのHLB
価を10以上に構成したことを特徴とするロープ原料繊
維梳き用減摩水の水溶性添加物になつている。上記のH
LB価は、ノニオン系界面活性剤の親油・親水性バラン
スの尺度を数値で表すものであり、具体的には (親水基部分の分子量)/(界面活性剤の分子量)×1
00/5 で求められ、親水性が全くないものは0、親水基のみで
疎水基のないものは20となり、HLB価10以上で減
摩水との相溶性、安定性が確保される。
【0013】さらに詳述すると、主成分Aの油溶性のス
ルフオン酸塩類は、その素材として天然系と合成系があ
り、その天然系スルフオン酸塩類としては、特定の石油
留分のスルフオン化によつて得られた石油スルフオン酸
のNa塩,又はCaやBa塩のようなアルカリ又はアル
カリ土金属塩がある。その合成系スルフオン酸塩類とし
ては、例えば、油溶性のアルキルベンゼンスルフオン酸
塩、ジノニルナフタレンスルフオン酸塩がある(これら
は通常、鉱油中に40〜60%溶解され市販されてい
る)。石油スルフオン酸のナトリウム塩では分子量35
0〜700程度のものが作られているが、分子量400
〜500程度のものが最も好しい。また、スルフオネー
トを作る際の素材となる石油留分も枝鎖の多いものほど
親水性が良い。CaやBa塩は疎水性が大で殆んど水に
溶けないが、Na塩との組み合わせにより単独よりもロ
ープグリースへの混入時に防錆力が助長され本発明に必
要な条件としている。さらに、その混成比(Na塩/C
aやBa塩)を4以上にすると、親水性を妨げないこと
が判明したので主成分Aの限定条件にしている。
【0014】副成分Bのポリアルキレングリコールエー
テル型のノニオン界面活性剤には、多くの種類があるが
最も良く主成分Aに親和し、特に主成分Aが50%近く
鉱油に溶かして市販されている事実を踏まえ、これらの
鉱油も包絡しかつロープグリースに混入しても最も影響
が少ないものとして、脂肪酸及び芳香族の単価アルコー
ルのエチレンオキサイド付加物と、多価アルコールの脂
肪酸エステルのエチレンオキサイド付加物を選択してい
る。また、その脂肪族アルコールとしては、セチル・パ
ルメチル・ステアリルアルコールのような単価アルコー
ルはもとより、ヤシ油や牛脂の還元アルコールやオキソ
アルコールのような合成アルコール等の脂肪族高級アル
コールが、また、ノニルフエノール・ドデシルフエノー
ル・オクチルフエノール等の芳香族アルコールがエチレ
ンオキサイド付加物の基材として好適である。前記の多
価アルコールには、OH基が3個のグリセリン、4個の
ぺンタエリスリツトやソルビタン、6個のソルビツト等
があるが、このうちソルビタンの脂肪酸エステルのエチ
レンオキサイド付加物が主成分Aに最も親水性に冨むこ
とが見い出された。
【0015】前記のエチレンオキサイド付加物は、いず
れも原アルコール1モルに対し1〜15モル程度付加す
ることにより各種のものができるが、付加モルの多い程
親水性があり、その親油・親水性バランスのHLB価を
10以上のものに選択、使用することによつて親油及び
親水性を満足せしめている。さらに、好ましくはロープ
原料繊維梳き用減摩水への水溶性混和物(A,B)の溶
解性の助長、その溶解水液の貯蔵安定性のために、水和
剤としてのグリコールエーテル類(例えばエチレングリ
コールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノエ
チルエーテル)や防カビ剤等が、水溶性混和物(A,
B)100部に対し1〜5部加えられる。
【0016】ロープ原料繊維の梳き加工に際し、スライ
バー1tを作るのに減摩水83Kgが使用され、その減
摩水に好ましくは3〜10Kgの水溶性混和物(A,
B)を添加して濃度3〜10重量%の濃度に溶解され
る。3重量%未満では梳き加工の平滑さが落ち、10重
量%を越えるとロープグリースの物性に悪影響を及ぼ
す。通常、ロープグリースは心綱1t(スライバーも1
t程度)に対し100〜150Kg含浸され、水溶性混
和物(A,B)の混在比率(ロープグリース/水溶性混
和物A,B)は98/2〜90/10程度になる。
【0017】
【表1】
【0018】表1中の主成分Aにおいて、a1 は石油ス
ルフオン酸ナトリウム−分子量500、a2 はアルキル
ベンゼンスルフオン酸ナトリウム−分子量440、a3
は石油スルフオン酸カルシウム−分子量900、a4 は
ノニルナフタリンスルフオン酸バリウム−分子量63
0、及び副成分Bにおいて、b1 はノニルフエノールア
ルコールのエチレンオキサイド付加物−HLB価13.
3、b2 はノニルフエノールアルコールのエチレンオキ
サイド付加物−HLB価5.7、b3 はソルビタンモノ
ステアリン酸のエチレンオキサイド付加物−HLB価1
4.9、b4 はセチルアルコールのエチレンオキサイド
付加物−HLB価11.9の成分を示し、表中の数値は
各成分の重量%を示しており、その各試料は、表示のよ
うな重量%の成分からなる各種の水溶性混和物(A,
B)を製造して実施例1〜5、比較例1〜3としたもの
であり、それらの水への溶解性、可溶化液としての安定
性、ロープグリースへの影響等につき試験して表2のよ
うな評価が得られた。
【0019】
【表2】
【0020】なお、ロープグリースへの影響調査は混合
比の平均値95/5で実施し、減摩水への溶解性は、各
試料の水溶性混和物5部に水20部を加えてよく掻き混
ぜ、さらに75部の水を加えて可溶化液を作り、水に容
易に親和して溶解する場合○、そうでないもの×、中間
を△として評価している。可溶化液の安定性は、可溶化
液を作成して72時間後に分離、浮遊物が全くない場合
○、そうでないものを×として評価している。混合油の
性状は滴点JIS K 2220、稠度JISK 22
35により調査し、防錆はJIS K 2246により
試験して、塩水噴霧168時間後の発錆なしをA級、1
〜10%発錆をB級、11〜25%発錆をC級、26〜
50%発錆をD級、50%以上をE級として評価し、ま
た、腐食はJIS K 2246により試験して、14
日@80℃後のFe及びZnの減量mg/cm2 で評価し
ている。
【0021】表2から明らかなように各実施例1〜5
は、従来例1〜3及び比較例1〜3に比べ水に良く親和
して溶解し安定性も良く、減摩水(水)の摩擦係数(曽
田振子式で0.18)に対し摩擦係数0.13に約30
%低下され、ロープグリースの物理的性状の変化は殆ん
ど見られず皆無に近く、防錆力も低下されずロープ金属
面の腐食等の悪影響がないなど、ロープ原料繊維の梳き
工程に画期的な改善がもたらされた。実例としてスライ
バー3t作るのに、貯蔵タンク中の水250リツトルに
実施例の水溶性混和物(A,B)を18Kg添加して攪
拌機で溶解し、この溶解水液(濃度7、5%)を梳き工
程にかけたところ、その原料繊維が平滑に梳かれ、スピ
ンナーにおいても糸の切断が殆んど見受けられず、作業
場における繊維の粉塵が極度に少なくなり、作業雰囲気
が物心ともに明るく改善された。
【0022】なお、このスライバーからヤーンを作り心
綱を作成して6×Fi(29)構造,16mm径のワイヤ
ロープを製造し、このロープを繰り返し曲げによる疲労
試験にかけた結果、ロープグリースの浸み出し等の物性
に全く影響がないことが確認されている。
【0023】
【発明の効果】前述のように、本発明の水溶性混和物
(A,B)は、油溶性のスルフオン酸塩類を主成分Aと
しポリアルキレングリコールエーテル型のノニオン系界
面活性剤を副成分Bにして混合され、ロープ原料繊維の
梳き加工用減摩水に少量添加して溶解される水溶性添加
物であり、また、その主成分Aは、天然又は合成スルフ
オネートのナトリーム塩と天然又は合成スルフオネート
のアルカリ土金属塩からなり、かつ前記両塩のナトリー
ム塩/アルカリ土金属塩の混成比を4以上とし、水溶性
混和物(A,B)中の主成分Aの混合率を80重量%以
上に構成され、さらにまた、その副成分Bは、単価の高
級アルコールのエチレンオキサイド付加物、及び又は多
価アルコールの脂肪酸エステルのエチレンオキサイド付
加物からなり、かつ前記エチレンオキサイド付加物はい
ずれも親油・親水性バランスのHLB価を10以上に構
成され、減摩水に親和して溶解し安定性も良く、減摩水
の摩擦係数が効果的に低減されて平滑に梳き加工され、
原料繊維の損傷が著しく低減されるとともに、ロープグ
リースに混入してもその物性の変化は皆無に近く、防錆
力が確保されてロープ金属面への腐食性もないなど、優
れた梳き加工性能、作業性を有し繊維製品の品質が著し
く向上されている。また、本発明の水溶性混和物(A,
B)は減摩水に少量添加して使用され、大幅なコスト節
減が可能になるなどの利点を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D07B 7/12 D06M 13/30 (72)発明者 澤藤 忠昭 愛知県蒲郡市豊岡町中村一番地の一 東 京製綱繊維ロープ株式会社内 (72)発明者 長沼 清八 東京都千代田区平河町2丁目10番1号 八弘綱油株式会社内 (72)発明者 岡部 英明 東京都千代田区平河町2丁目10番1号 八弘綱油株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−166891(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油溶性のスルフオン酸塩類を主成分Aと
    しポリアルキレングリコールエーテル型のノニオン系界
    面活性剤を副成分Bにして混合した水溶性混和物(A,
    B)からなり、ロープ原料繊維の梳き加工時に加えられ
    る減摩水に少量添加して溶解されるロープ原料繊維梳き
    用減摩水の水溶性添加物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のロープ原料繊維梳き用減
    摩水の水溶性添加物において、前記主成分Aは天然又は
    合成スルフオネートのナトリウム塩と天然又は合成スル
    フオネートのアルカリ土金属塩からなり、前記両塩のナ
    トリウム塩/アルカリ土金属塩の混成比を4以上とし、
    かつ前記水溶性混和物(A,B)中の主成分Aの混合率
    を80重量%以上に構成したことを特徴とするロープ原
    料繊維梳き用減摩水の水溶性添加物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のロープ原料
    繊維梳き用減摩水の水溶性添加物において、前記副成分
    Bは単価の高級アルコールのエチレンオキサイド付加
    物、及び又は多価アルコールの脂肪酸エステルのエチレ
    ンオキサイド付加物からなり、かつ前記エチレンオキサ
    イド付加物はともに親油・親水性バランスのHLB価を
    10以上に構成したことを特徴とするロープ原料繊維梳
    き用減摩水の水溶性添加物。
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