JP2709716B2 - 液化ガス容器を装備した植物の保存容器 - Google Patents

液化ガス容器を装備した植物の保存容器

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JP2709716B2
JP2709716B2 JP10917488A JP10917488A JP2709716B2 JP 2709716 B2 JP2709716 B2 JP 2709716B2 JP 10917488 A JP10917488 A JP 10917488A JP 10917488 A JP10917488 A JP 10917488A JP 2709716 B2 JP2709716 B2 JP 2709716B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、容器内に液化ガスボンベ若しくは高圧ガ
スボンベを装備して容器内の温度およびガス環境を維持
し、葉菜・根菜・果菜・果実・生花等の植物長期保存を
なし得るようにした小形軽量の植物の保存容器に関す
る。
(従来の技術) 従来例における葉菜・根菜・果菜・果実・生花等の植
物保存技術は、一定の温度条件下において酸素濃度の低
い二酸化炭素リッチの環境で保存する、いわゆるCA(コ
ントロールアトモスフィアー)貯蔵が行われている。例
えば特公昭61−9005号に開示された技術がある。
(発明が解決しようとする課題) 従来例におけるCA貯蔵では、温度を低下するための冷
凍設備および二酸化炭素を供給するための発生炉等が必
要であるが、植物はその種類によって、温度、圧力、酸
素濃度、および環境ガス等の保存環境が異るため、一の
保存装置では一種類の植物しか保存することができない
問題点があった。
すなわち、保存のための設備が大掛りとなり設備費及
び維持費が極めて高くつき保存のための費用負担が大き
くなりすぎる問題点があった。
この発明は、上述の問題点を解決するためになされた
もので、ガスボンベからの噴出ガスのエジェクター効果
によって容器内の有害ガスの排出及び減圧調整を行い、
かつ容器内にガスボンベからの有益ガスを供給し冷却す
ることによって、効率良く経済的に、容器内の温度、圧
力及びガス環境を維持するように形成した植物の保存容
器を提供するものである。さらに、上述のエジェクター
効果が一層効率良く働くように、気密性、密閉性能を高
めた植物の保存容器の提供と、制御用コンピューター等
の交換を容易にできるように形成した液化ガス容器を整
備した植物保存容器の提供を目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 第1の発明の液化ガス容器を装備した植物の保存容器
は、断熱容器本体の内側中央にガスボンベを設け、ガス
ボンベに接続した放出弁を介して接続した放出パイプの
先端に放出ノズルを設け、この放出ノズルは、ガスボン
ベから放出するガスのエジェクター効果によって本体内
部のガス排出と減圧を行うようにラッパ状の拡大パイプ
に形成して本体外部へ延出しかつ本体内部に位置する上
記拡大パイプの拡大部側壁に多数の貫通孔を設けて形成
し、本体内部へガスを供給する呼吸弁を上記ガスボンベ
に接続して形成したものである。
また、第2の発明の液化ガス容器を装備した植物の保
存容器は、第1の発明の液化ガス容器を装備した植物の
保存容器の断熱容器本体を、有底筒体容器状に断熱材料
で形成した外側保冷壁の内側に密着し薄板金属で形成し
た外容器と、上部を外側保冷壁と互いに連結し断熱材料
で形成した内側保冷壁の外側に密着し薄板金属で形成し
た内容器との間に上部を封鎖した隔接間隔を設けて形成
し、上記ガスボンベからのガスを内容器の底部中央から
隔接間隔へ供給するガス供給口と、開口縁近部の外側保
冷壁側面に均等なピッチで開口し隔接間隔から大気へ連
通する呼吸孔とを設けて形成したものである。
また、第3の発明の液化ガス容器を装備した植物の保
存容器は、第2の発明の液化ガス容器を装備した植物の
保存容器の内容器の底部中央から上部開口面迄断熱材で
隔離し筒状に突出して上記ガスボンベを収納するボンベ
収納室を形成し、ガスボンベと、該ガスボンベに接続す
る上記放出弁及び上記呼吸弁と、該放出弁及び呼吸弁の
開閉を制御するマイクロコンピューターとを一体に収納
ケース内に形成し、収納ケースをボンベ収納室内に挿脱
する構造に形成したものである。
(作用) 第1の発明の液化ガス容器を装備した植物の保存容器
は、ガスボンベに接続する放出弁を開けてガスボンベ内
の液化ガスを放出ノズルから容器本体外部に勢い良く放
出すると、放出される時に生じるエジェクター効果によ
って放出ノズルの拡大部側壁に設けた多数の貫通孔か
ら、容器本体内のガスがまんべんなく平均に集められか
つ吸い込まれて、ラッパ状の拡大パイプよりなる放出ノ
ズルから本体外部へ勢い良く排出されて、本体内に保存
する植物の貯蔵に有害になるガスは、吸引され本体外部
に排出され容器本体内は減圧される。また、植物の所蔵
に有益なボンベ内の冷却ガスが、上記ガスの排出及び減
圧と同時に、ガスボンベに接続する呼吸弁から本体内部
へ供給置換される。また、容器本体内はエジェクター効
果によって確実に減圧され、植物の保存に適する所定の
圧力が短時間に得られ、またエジェクター効果によって
常に減圧されフタの密閉状態も良く、減圧した所定の圧
力が得られる。
また、第2の発明の液化ガス容器を装備した植物の保
存容器は、第1の発明の液化ガス容器を装備した植物の
保存容器の断熱容器本体を、有底筒体容器状に断熱材料
で形成した外側保冷壁の内側に密着し薄板金属で形成し
た外容器と、上部を外側保冷壁と互いに連結し断熱材料
で形成した内側保冷壁の外側に密着し薄板金属で形成し
た内容器との間に上部を封鎖した隔接間隔を設けて形成
したので、気密性、密閉性能が高い二重構造の容器とな
るため、上記エジェクター効果が一層効率良く働く。ま
た隔接間隔内の狭い空間は、ガスボンベから放出される
大気圧より高い圧力の低温ガスで充填されているため、
外部の大気が容器本体内部に侵入することがなく本体内
部の冷気も外部に漏洩することもない。また、ガスボン
ベからの低温ガスが有底筒体容器状の容器本体を囲繞す
る隔接間隔内に平均に広がって均一に循環充満して、最
遠箇所に均等なピッチで開口した呼吸孔から少量ずつ大
気へと放出されるので、本体内の保冷効果を一層向上す
ることができる。また、有底筒体容器状に断熱材料で形
成した外側保冷壁と、内容器の内側面に密接し断熱材料
で形成した内側保冷壁の二重壁の断熱構造のため、熱の
伝達が少なく断熱性能及び保冷性能が良い。
また、第3の発明の液化ガス容器を装備した植物の保
存容器は、第2の発明の液化ガス容器を装備した植物の
保存容器の内容器の底部中央から上部開口面迄断熱材で
隔離し筒状に突出してボンベ収納室を形成し、ガスボン
ベと、該ガスボンベに接続する放出弁及び呼吸弁と、該
放出弁及び呼吸弁の開閉を制御するマイクロコンピュー
ターとを一体に収納ケース内に形成し、この収納ケース
を上記ボンベ収納室内に挿脱する構造に形成したので、
収納ケースは周囲を断熱容器本体中央の断熱材で断熱保
護されることとなり、輸送時に容器本体内の内容物によ
って収納ケース内に一体に収納したマイクロコンピュー
ター等が衝撃を受けることなく、かつ保存時に本体内の
温度、湿気などの影響を受けることがない。また、収納
ケースは本体と別体に着脱自在であるため、あらゆる植
物に対応してマイクロコンピューターを設定し、収納ケ
ースを本体から取り外して精密な弁機構やマイクロコン
ピューターのメンテナンスや交換を容易に行うことがで
きる。
さらにまた、第3の発明の液化ガス容器を装備した植
物の保存容器は、上記エジェクター効果で排気減圧して
貯蔵する第2の発明の液化ガス容器を装備した植物の保
存容器に、上記収納ケースをワンタッチで短時間に容易
に設置し短時間にエジェクター効果で所定の保存条件に
設定できるため、減圧保存を必要とする植物が長時間常
温常圧の環境に曝される恐れがないので植物に変質を生
じさせることがない。
上述のように、この発明の液化ガス容器を装備した植
物の保存容器は、ガス環境を維持するガスは圧縮若しく
は液化されてガスボンベに収納されているので所有空間
を極めて小さくすることができる。また、ガスボンベは
容器本体の中央に設置しているので、容器の重心が中央
に位置し片寄ることなくバランスが良い。さらにまた、
従来の液化ガス容器を装備した植物の保存容器に比し
て、著しく小型軽量化が可能で人が携帯することも可能
にする。またガスの放出時の温度降下で容器内の温度保
持が可能である。そのため設備費が著しく低下するので
植物を長期保存するための費用負担が減少する。
(実施例) 実施例について図面を参照して説明する。
第1図において、植物の保存容器は正方形の一様な横
断面を有する立方体状に形成した本体(1)と開閉自在
のフタ(2)を設けて形成する。
すなわち、図示の実施例においては、本体(1)は立
方体状に形成されているが、本体(1)は有底筒体状に
形成すればよい。例えば直方体状や円筒体状の有底筒体
に形成する。つまり本体(1)中心部の鉛直軸からでき
るだけ等距離の位置に側壁が来るように形成する。
本体(1)は第2図に示すように、外側は断熱材料例
えば発泡スチロール、硬質ポリウレタンまたはポリエチ
レン等の合成樹脂材で容易に変形若しくは凹凸の生じな
いように形成した外側保冷壁(3)を設け、当該外側保
冷壁(3)の内側に外側保冷壁(3)と密着して、防錆
処理を施した薄板鋼板例えば亜鉛引鉄板で有底な立方体
形に形成した外容器(4)を設ける。
外容器(4)の内側には、該外容器(4)と均一な隔
接間隔(6)を設けて内容器(5)を形成する。
内容器(5)は底部中央から内側に、開口面迄突出し
た円筒状のボンベ収納室(7)を設けて形成する。
つまり隔接間隔(6)は、外容器(4)と内容器
(5)の側面の対峙間隙と外容器(4)と内容器(5)
の底面間隙とからなり、容器本体(1)を囲繞しかつ底
面間隙は底部中央でボンベ収納室(7)と連通し、ボン
ベ収納室(7)の上部開口(8)を通じて容器本体
(1)の内部と連通するように形成する。
ボンベ収納室(7)は、外容器(4)に近い筒体壁
に、簡単に鳥外しが出来るように仕切底板(30)を設
け、当該仕切底板(30)の上面に断熱材例えば発泡スチ
ロール、硬質ポリウレタンまたはポリエチレン等の合成
樹脂材で形成した底板保冷壁(31)を設ける。この仕切
底板(30)は外容器(4)の底面との間にガス貯室(3
2)を形成するように設ける。また、仕切底板(30)お
よび底板保冷壁(31)を通貫してガス供給孔(16)を設
ける。
また内容器(5)の内側には、ボンベ収納室(7)の
外表面を含めて、当該内容器(5)と密着して断熱材料
例えば発泡スチロール、硬質ポリウレタンまたはポリエ
チレン等の合成樹脂材で形成した内側保冷壁(9)を形
成する。
さらに内側保冷壁(9)の内側に当該内側保冷壁
(9)に密着して光沢のある材料例えばアルミニウム薄
板若しくは磨きステンレス薄板材を内張りして形成した
容器本体内面の反射壁(10)を設けて形成する。
また外側保冷壁(3)の開口縁に隔接して複数個の凹
所(11)を設け、第1図に示すように、フタ(2)を密
封保持する締付具(12)を設ける。
この場合凹所(11)は締付具(12)が外側保冷壁
(3)の側面から突出しないような深さに形成する。
また外側保冷壁(3)の底面隅部および底面端部に、
対向する面に至る凹溝(13)を設け、フタ(2)の上部
面に突出して形成した凸溝(14)と係合して植物保存容
器を上下に積重ねる場合の案内を形成するようにする。
さらに、本体(1)側部上縁近部に均等なピッチで開
口する呼吸孔(15)を複数個設ける。
呼吸孔(15)は、外側保冷壁(3)および外容器
(4)の側壁を通貫して形成し、大気と隔接間隔(6)
を連通するように設ける。
さらに、呼吸孔(15)と隔接して、ほぼ呼吸孔(15)
と同じ高さで、外側保冷壁(4)から容器本体内面の反
射壁(10)迄通貫するガス放出孔(17)を複数個設け
る。
さらに、呼吸孔(15)より高い位置つまり隔接間隔
(6)の上端縁近部に複数個のガス調整孔(18)を設け
る。当該ガス調整孔(18)は内容器(5)と内側保冷壁
(9)および容器本体内面の反射壁(10)を通貫して、
隔接間隔(6)と容器本体の内部と連通するように形成
する。
さらに、本体(1)側部上縁近部に均等なピッチで開
口する通気孔(19)を複数個設ける。当該通気孔(19)
は側壁を通貫して大気と本体(1)内部を連通するよう
に形成する。
第1図に示すように液化ガスボンベ(20)は、全体が
内容器(5)のボンベ収納室(7)に収納し得る大きさ
に形成し、元弁(21)と減圧弁(22)を容易に動き得な
いように組付けて形成し、同時にマイクロコンピュータ
ー(23)を着脱自在に装着して形成する。
また元弁(21)と並列に放出弁(24)と呼吸弁(25)
を設ける。
すなわち、第4図に示すように、液化ガスボンベ(2
0)は、収納ベース(26)内に液化ガスボンベ(20)お
よびマイクロコンピューター(23)と減圧弁(22)およ
び元弁(21)を組付け、元弁(21)に放出弁(24)およ
び呼吸弁(25)を接続し、放出弁(24)は収納ケース
(26)の側壁に取付けた接続栓(27)に、呼吸弁(25)
は収納ケース(26)の底壁に取付けた接続栓(28)にそ
れぞれ接続する。
収納ケース(26)はボンベ収納室(7)に挿入する。
この場合、収納ケース(26)の接続栓(27)、(28)が
ボンベ収納室(7)の接続栓取付部(37)、(38)と相
互押圧力をもって接触して連通するように形成する。
この場合、呼吸弁(25)に連接する接続栓(28)は第
1図に示すように底部保冷壁(31)に形成したガス供給
孔(26)内の接続栓取付部(38)と接続し、元弁(21)
から放出する液化ガスがガス貯室(32)に滞留し、同時
に外容器(4)と内容器(5)の隔接間隔(6)内を充
満し、常に呼吸孔(15)からわずかに流出するように形
成する。
また、放出弁(24)と連接する接続栓(27)はガス放
出孔(17)内に放出ノズル(33)を設けた放出パイプ
(34)の接続栓取付部(37)と接続する。放出ノズル
(33)は、放出パイプ(34)の先端に設け、ラッパ状の
拡大パイプに形成し、この拡大パイプの本体(1)内部
に位置する拡大部側壁に多数の貫通孔を設けて形成し、
放出ノズル(33)から液化ガスを本体(1)外に放出し
た場合、放出される時に生じるエジェクター効果で、本
体(1)内のガスを吸出し、本体(1)内の圧力が降下
するように形成する。
さらにガス調整孔(18)には、本体(1)内に向いて
調整弁(29)を設ける。また、本体(1)に連通する通
気孔(19)には、通気弁(35)を設ける。
また、第5図に示すように、元弁(21)と放出弁(2
4)、呼吸弁(25)、調整弁(29)並びに通気弁(35)
は、マイクロコンピューター(23)の指令で開閉するよ
うに形成する。
さらに、当該コンピューター(23)は、容器本体内面
の反射壁(10)の内側に設けた温度センサー(40)、炭
酸ガス濃度センサー(41)、酸素濃度センサー(42)、
圧力センサー(43)および湿度センサー(44)に検知さ
れたデータに基づいて、あらかじめ収納する植物に合せ
て組込まれたプログラムによって、弁開閉の指令を出す
ように形成する。
すなわち、保存する植物により、それぞれ異なる保存
温度、真空度、酸素濃度、炭酸ガス濃度、および湿度を
記憶した制御プログラムカードを、保存する植物に合せ
てマイクロコンピューター(23)に挿入し、センサーに
より検知させたデータが、プログラムに記憶されたデー
タと一致したとき指令を出して、各弁を開閉するように
形成する。
つまり保存する植物は、炭酸ガス濃度に大きく影響さ
れる場合は、液化ガスには炭酸ガスを用いて低温液化ガ
スにより温度調整を行う。すなわち、植物の保存に必要
な温度例えば5度C〜−1度Cになるまで、元弁(2
1)、呼吸弁(25)並びに調整弁(29)を開閉して炭酸
ガスを隔接間隔(6)および容器(1)の内部に導入し
て本体(1)内の温度を低下させる。
また温度センサー(40)の指示により所定の温度にな
れば、呼吸弁(25)および調整弁(29)を閉弁する。
炭酸ガス濃度が不足の場合は、調整弁(29)を開弁
し、容器本体(1)内部に炭酸ガスを供給する。炭酸ガ
ス濃度の調整は、炭酸ガス濃度センサー(41)の指示に
より、調整弁(29)と放出弁(24)の吸排気によって行
う。
また、容器本体(1)内部の減圧調整は、放出弁(2
4)を開弁して液化ガスボンベ(20)内のガスを本体
(1)外部に噴出させて行い、放出される時に生じるエ
ジェクター効果により本体(1)内を弱真空にする。放
出弁(24)は、圧力センサー(43)の指示により作動さ
せる。
また、酸素濃度の調整は、酸素濃度センサー(42)の
指示により、酸素濃度が低すぎる場合は、通気弁(35)
を開弁し、外部通気を本体(1)内に導入して酸素を供
給し、逆に酸素濃度が高い場合は、放出弁(24)を開弁
し排気した後、炭酸ガスを導入して酸素濃度を低下させ
る。
また、湿度調整は、湿度センサー(44)の指示によ
り、通気弁(35)と放出弁(24)を開閉して外部空気の
吸排気により調整する。
フタ(2)は、第3図に示すように、合成樹脂材また
は断熱材例えばポリエチレン樹脂材、発泡スチロールま
たは硬質ポリウレタン等で容易に変形若しくは凹凸が生
じないように形成する。
フタ(2)の内面中央部には、本体(1)のボンベ収
納室(7)の上部開口(8)に係合し封塞する円形の凹
壁部(36)を設ける。当該凹壁部(36)を除くフタ
(2)の内面全域には光沢ある表面に形成した、薄板金
属からなるフタ内面の反射壁(46)を設けて形成する。
また平板状のフタ(2)の外表面には、本体(1)の
凹溝(13)と係合する凸溝(14)を形成し、同時に本体
(1)の凹所(11)と対応して、フタ凹所(39)を形成
し、本体(1)の締付具(12)と対をなす受具(45)を
設ける。
この場合、受具(45)がフタ(2)の側面から突出し
ないように形成する。
(効果) この発明は上述の通り構成されているので、次に記載
する効果を生ずる。
第1の発明の液化ガス容器を装備した植物の保存容器
は、ガスボンベ内の液化ガスが放出パイプの先端に設け
た放出ノズルから容器本体外に放出される時に生じるエ
ジェクター効果によって、容器本体内に保存する植物の
貯蔵に有害なガスが放出ノズルの貫通孔から吸引され本
体外部に放出ガスとともに排出され容器本体内が減圧さ
れるのと同時に、植物の貯蔵に有益なボンベ内の冷却ガ
スが供給されるため、短時間に効率良くガス置換を行う
ことができる。また、容器本体内はエジェクター効果に
よって確実に減圧されるため、植物の保存に適する所定
の圧力が短時間に得られ、またエジェクター効果によっ
て常に減圧されフタの密閉状態も良く、減圧した所定の
圧力を保持することが容易にできる。
また、第2の発明の液化ガス容器を装備した植物の保
存容器は、第1の発明の液化ガス容器を装備した植物の
保存容器の断熱容器本体を、有底筒体容器状に断熱材料
で形成した外側保冷壁の内側に密着し薄板金属で形成し
た外容器と、上部を外側保冷壁と互いに連結し断熱材料
で形成した内側保冷壁の外側に密着し薄板金属で形成し
た内容器との間に上部を封鎖した隔接間隔を設けて気密
性、密閉性能が高い二重構造の容器に形成しているた
め、上記エジェクター効果を一層効率良く働くようにす
ることができる。また隔接間隔内の狭い空間は、ガスボ
ンベから放出される大気圧より高い圧力の低温ガスで充
填されているため、外部の大気が容器本体内部に侵入す
ることがなく本体内部の冷気も外部に漏洩することもな
い。また、ガスボンベからの低温ガスが内容器底部中央
のガス供給口から有底筒体容器状の容器本体を囲繞する
隔接間隔内に平均に広がり充満して、最も遠い箇所に均
等なピッチで開口した呼吸孔から大気へと少量ずつ放出
されるので、本体内の保冷効果を一層向上することがで
きる。
また、第3の発明の液化ガス容器を装備した植物の保
存容器は、第2の発明の液化ガス容器を装備した植物の
保存容器の内容器の底部中央から上部開口面迄断熱材で
隔離し筒状に突出してボンベ収納室を形成し、ガスボン
ベと、該ガスボンベに接続する放出弁及び呼吸弁と、該
放出弁及び呼吸弁の開閉を制御するマイクロコンピュー
ターとを一体に収納ケース内に形成し、収納ケースを上
記断熱材で隔離形成したボンベ収納室内に挿脱する構造
に形成したので、収納ケースは周囲を断熱容器本体中央
の断熱材で断熱保護されることなり、輸送時に容器本体
内の内容物によって収納ケース内に一体に収納したマイ
クロコンピューター等が衝撃を受けることなく、かつ保
存時に本体内の温度、湿気などの影響を受けることがな
いため、収納ケース内のマイクロコンピューター等が誤
作動する恐れがなく、精密機器の耐久性が低下すること
がない。また、収納ケースは着脱自在のため、あらる植
物に対応してマイクロコンピューターを設定し容易に設
置でき、また、弁機構やマイクロコンピューターのメン
テナンスや交換を容易に行うことができる。
さらにまた、第3の発明の液化ガス容器を装備した植
物の保存容器は、上記エジェクター効果で排気減圧して
貯蔵する第2の発明の液化ガス容器を装備した植物の保
存容器に、上記収納ケースを収納ケースごとワンタッチ
で短時間に容易に設置でき、かつ短時間にエジェクター
効果で所定の保存環境が得られるので内容物が長時間常
温常圧の環境に曝される恐れがないため、高山植物など
の圧力や温度に敏感な植物等に対して、荷作りや詰め替
えの際に変質を生じさせることがない。
上述のように、この発明の液化ガス容器を装備した植
物の保存容器は、保冷効果の高い容器の提供が可能とな
る。さらに容器は通気孔を通じて大気と直通しているの
で、耐圧構造にする必要はなく軽量にすることができ
る。従って軽量な容器の移相を極めて軽便に行うことが
できる。
また、ガスボンベは容器本体の中央に設置しているの
で、容器の重心が中央に位置し片寄ることなくバランス
が良いので携帯移動や輸送に適する。
また容器は、従来の保存容器に比して著しく小形軽量
に出来るので、廉価な液化ガス容器を装備した植物の保
存容器を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る液化ガス容器を装備した植物の
保存容器の中央縦断面説明図、第2図は本体の中央縦断
面斜視説明図、第3図はフタの内側からの斜視説明図、
第4図はガスボンベ組立体の側面説明図、第5図はフロ
ーシートである。 1……本体、3……外側保冷壁 4……外容器、5……内容器 6……隔接間隔、7……ボンベ収納室 9……内側保冷壁 15……呼吸孔、16……ガス供給口 20……ガスボンベ、23……マイクロコンピューター 24……放出弁、25……呼吸弁 26……収納ケース 33……放出ノズル、34……放出パイプ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断熱容器本体(1)の内側中央にガスボン
    ベ(20)を設け、ガスボンベ(20)に接続した放出弁
    (24)を介して接続した放出パイプ(34)の先端に放出
    ノズル(33)を設け、この放出ノズル(33)はガスボン
    ベ(20)から放出するガスのエジェクター効果によって
    本体(1)内部のガス排出と減圧を行うようにラッパ状
    の拡大パイプに形成して本体(1)外部へ延出しかつ本
    体(1)内部に位置する上記拡大パイプの拡大部側壁に
    多数の貫通孔を設けて形成し、本体(1)内部へガスを
    供給する呼吸弁(25)を上記ガスボンベ(20)に接続し
    て形成したことを特徴とする液化ガス容器を装備した植
    物の保存容器。
  2. 【請求項2】上記断熱容器本体(1)は、有底筒体容器
    状に断熱材料で形成した外側保冷壁(3)の内側に密着
    し薄板金属で形成した外容器(4)と、上部を外側保冷
    壁(3)と互いに連結し断熱材料で形成した内側保冷壁
    (9)の外側に密着し薄板金属で形成した内容器(5)
    との間に上部を封鎖した隔接間隔(6)を設けて形成
    し、上記ガスボンベ(20)からのガスを内容器(5)の
    底部中央から隔接間隔(6)へ供給するガス供給口(1
    6)と、開口縁近部の外側保冷壁(3)側面に均等なピ
    ッチで開口し隔接間隔(6)から大気へ連通する呼吸孔
    (15)とを設けて形成したことを特徴とする請求項1記
    載の液化ガス容器を装備した植物の保存容器。
  3. 【請求項3】上記内容器(5)の底部中央から上部開口
    面迄断熱材で隔離し筒状に突出して上記ガスボンベ(2
    0)を収納するボンベ収納室(7)を形成し、ガスボン
    ベ(20)と、該ガスボンベ(20)に接続する上記放出弁
    (24)及び上記呼吸弁(25)と、該放出弁(24)及び呼
    吸弁(25)の開閉を制御するマイクロコンピューター
    (23)とを一体に収納ケース(26)内に形成し、収納ケ
    ース(26)をボンベ収納室(7)内に挿脱する構造に形
    成したことを特徴とする請求項2記載の液化ガス容器を
    装備した植物の保存容器。
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