JP2709364B2 - 電気コネクタ - Google Patents
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- Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電気コネクタに関し、
特に高速動作のカードエッジコネクタ型の電気コネクタ
に関する。 【従来の技術】 【０００２】コンピュータ等の高速電子装置が今日の電
子産業で要望されている。この型の装置における多数の
電気接続は、回路基板を用いているので、回路基板に形
成された伝送路のインピーダンスと実質的に整合する調
整されたインピーダンスを有する高速カードエッジコネ
クタが望ましい。高速動作コネクタは、波形歪を生じさ
せたり、立ち上がり時間を劣化させたりせずに、高速立
上がり時間の信号を通過させることができるコネクタで
ある。したがって、デジタルパルスを伝達する径路のイ
ンピーダンス変化により生ずる信号反射を減少させるた
めに、コネクタのインピーダンスを調整することが望ま
しい。インピーダンス調整は、接地と信号トレース及び
相互接続部を狭間隔とすることを必要とする。導体の狭
間隔化とともに、隣接導体間のクロストークを防止する
ことも必要である。 【０００３】米国特許出願第０７／４５８，０７１号明
細書には、回路カードとともに使われるカードエッジコ
ネクタが開示されている。この回路カードは、カードの
リード端に沿って配設された接地コンタクト手段と、接
地コンタクト手段から後方に位置するコンタクト手段を
もつ信号トレースとを有する。このコネクタは、カード
受容キャビティに沿って横方向に間隔をおいたコンタク
ト位置を含む複数のコンタクト受容通路を有する。各通
路は、一対の対向信号コンタクト部材と、内部に配設さ
れた別個の接地コンタクト部材とを具え、この接地コン
タクト部材は信号コンタクト部材対間に位置する接地コ
ンタクト部材とを有する。回路カード上の接地及び信号
コンタクト手段や信号及び接地コンタクト表面の対応コ
ンタクト部位置に起因して、回路カードのコネクタへの
挿入中に、信号コンタクト部材のコンタクト表面は、カ
ードの接地コンタクト手段と係合する。子カードの挿入
またはコネクタから子カードの抜去間、電気システムが
駆動されないことが重要である。したがって、同一の所
望電気特性をもつコネクタを有し、電子システムを駆動
したままで子カードの挿入や抜去を可能とすることが望
ましい。 【０００４】米国特許第４，６５９，１５５号には、内
部接地板層をもつ回路基板とともに用いられる内部コネ
クタを有する２体構造の子基板背面コネクタが開示され
ている。子基板素子は、対向表面上に内部接地層と信号
導体を有する多層インピーダンス調整子基板に接続され
る。基板上の信号コンタクトは、子基板の両側に配設さ
れた信号コンタクト列と電気的に係合する。接地コンタ
クトは、コネクタ素子の誘電体部間に取り付けられ、背
面コネクタ素子上の複数の信号コンタクトと重なる。接
地コンタクトは複数の隣接信号コンタクトと重なる。し
たがって、子基板コネクタは、背面素子上にピン部材を
受容する複数のリセプタクルを含んでいる。上記コネク
タの１つの問題は、アセンブリのすべてのコンポーネン
トを適応させるために、かなりな空間を必要とする２体
構造のアセンブリであることである。更に、このコネク
タは多数の異なる部品をもつので、アセンブリを製造す
るための多くの製造工程を必要とし、最終製品のコスト
を増大させている。そして、コンパクトでコスト効率の
良い一体コネクタ内の信号接続と近接する接地コンタク
トを確実にする手段を提供することが望ましい。 【０００５】米国特許第３，３９９，３７２号には、各
信号コンタクトが接地コンタクトと関連するように、交
互列状に配設された複数の信号コンタクトと接地コンタ
クトを有する高密度コネクタパッケージが開示されてい
る。この開示例では、信号コンタクトは小導線部材であ
り、接地コンタクトは金属シート部材であり、信号と接
地対を近接して積層している。 【０００６】 【発明が解決しようとする課題】上述の電気コネクタが
有する問題は、所定の中心線間隔で維持されている信号
コンタクトにおける、アセンブリの種々内部部材の寸法
は、密度をたとえば２倍にするためには、１／２に縮小
しなければならないことである。つまり、２つの隣接コ
ンタクトは、従来１個のコンタクト部材により予め占有
されている空間内に納めなければならないことである。 【０００７】そこで、本発明の目的は、上述従来技術の
問題と欠点を軽減し確実に接地接続を可能とする高速動
作の電気コネクタを提供することにある。本発明の他の
目的は、回路カードのコネクタへの挿入及び抜去時にお
いて駆動状態を維持する高速動作のコネクタを提供する
ことにある。 【０００８】 【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明による電気コネクタは、中央に接地層を有し
両面に夫々信号コンタクト及び接地コンタクトが端縁に
沿って列状に形成されているカードと、前記信号コンタ
クト及び親基板の高速信号路間を相互接続する電気コネ
クタにおいて、前記カードの端縁を受けるカード受容キ
ャビティ、該カード受容キャビティの両側に対向形成さ
れた複数のコンタクト受容通路、前記カード受容キャビ
ティの底面を形成する下方ウェブを有するハウジング
と、基部から対向して起立する１対の片持ち梁ビーム
部、前記基部から前記ビーム間に起立し前記ハウジング
の前記下方ウェブに圧入固定される１対の突起、及び前
記基部から前記ビーム部及び前記突起と反対方向に延び
前記親基板への接続部を有する複数の略平板状の接地コ
ンタクト部材と、前記ハウジングの前記コンタクト受容
通路の前記接地コンタクト部材の外側に挿入され、前記
ハウジングの底面近傍の固定部、該固定部から起立し前
記カードの前記信号コンタクトに接触する片持ち梁ビー
ム状のコンタクト部、及び前記固定部から延び前記親基
板に接続される接続部を有する複数の信号コンタクト部
材とを具え、前記カードの完全挿入時に前記対向する各
信号コンタクト部材の内面と前記接地コンタクト部材の
前記ビームの外面とが略一定間隔で対向して所定特性イ
ンピーダンスの信号路を形成する。 【０００９】 【作用】本発明では、先端に沿って配設された接地コン
タクト部材と、接地コンタクト部材から後方向に位置す
る信号トレースとを有し回路基板とともに用いられる電
気コネクタが、内方向に延びたカード受容キャビティに
沿う横方向に間隔をおいた複数コンタクト位置をもつ
（誘電体）ハウジング部材と、一対の対向信号コンタク
ト部材とコネクタの各コンタクト位置で対向コンタクト
部材間に配設された個別接地コンタクト部材とを備えて
いる。信号コンタクト部材は、その間に挿入されたカー
ドの対向主表面上のそれぞれの対向トレースと係合する
ためのコンタクト部を有する。このコンタクト部は、キ
ャビティ内に延びる片持ち梁ビームの自由端上に規定さ
れ、その間へのカード挿入により外方向に撓められる。
カードの充分な挿入に応答して、コンタクト部は、回路
基板上のそれぞれのコンタクト部と係合するようにな
る。各コンタクト位置では、一対の対向片持ち梁ビーム
をもつ第１のコンタクト部を有する接地コンタクト部材
がカード受容キャビティ内に延びている。ビームは、カ
ードの充分な挿入時、カードの両面側上の接地コンタク
トと係合可能なコンタクト部をもつ。本発明のカードエ
ッジコネクタは、各信号接続と関連する接地接続を信号
コンタクト対の各位置で確実にする。また本発明の電気
コネクタは、回路基板とともに用いられ、先端に沿って
配設された接地コンタクト部材と、この接地コンタクト
部材近傍に配設され、垂直方向及び水平方向に離隔され
た信号トレースとを備える。この電気コネクタは、内方
向に延びたカード受容キャビティに沿う横方向に間隔を
おいた複数のコンタクト位置をもつハウジングと、一対
の対向信号コンタクト部材及びコネクタの各コンタクト
位置の対向コンタクト部材間に配設された個別接地コン
タクト部材とを備えている。信号コンタクト部材は、そ
の間に挿入されたカードの対向主表面上のそれぞれの対
向トレースを接続するためのコンタクト部を有する。こ
のコンタクト部は、キャビティ内に延びる片持ち梁ビー
ムの自由端の隆起部上に規定され、その間へのカード挿
入により外方向に撓められる。信号コンタクトは、それ
ぞれのコンタクト部がそれぞれのコンタクト受容通路の
第１の側に近接している。カードの充分な挿入に応答し
て、コンタクト部は、回路基板上のそれぞれの信号コン
タクト部と接触するようになる。各コンタクト位置で
は、一対の対向片持ち梁ビームをもつ第１のコンタクト
部を有する接地コンタクト部材がカード受容キャビティ
内に延びている。ビームは、充分な挿入時、カードの両
面側上の接地コンタクト手段と接触可能なコンタクト部
をもつ。接地コンタクトビームは、対応するコンタクト
部がそれぞれのコンタクト受容通路の第２の側近傍にあ
り、各通路内で関連する信号コンタクト部材と接地コン
タクト部材が垂直方向及び水平方向に離隔されるように
形成される。本発明のカードエッジコネクタは、各信号
接続と関連する接地接続を信号コンタクト対の各位置で
確実にするとともに、子カードの駆動されている電子シ
ステムへの挿入及び抜去を可能とする。 【００１０】 【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図１は、本発明による電気コネ
クタ１０を示す。電気コネクタ１０は、その中を貫通す
る対向アレイコンタクト受容通路２６をもつ誘電体ハウ
ジング１２と、各コンタクト受容通路２６内に配設され
た複数のコンタクト３４と、コンタクト受容通路２６の
対向アレイ間に横方向に延びカード部材（以下カードと
いう）７２を受容するカード受容キャビティ３０とを有
する。ハウジング１２は、対向側壁１４と、端壁１６
と、取付面１８と、カード受容面２０とを有する。コン
タクト受容通路２６列は、ハウジング１２の側壁１４に
沿って規定され、それぞれの信号コンタクト部材３６，
３６ａと接地コンタクト部材５４をその中に受容する。
それぞれの列中の隣接コンタクト受容通路２６は、内部
壁部２２により分離されている。その内側端２４はカー
ド受容キャビティ３０を規定する。信号コンタクト位置
２８のそれぞれの列は、カード受容キャビティ３０の上
部に沿って延びており、信号コンタクト位置２８は、コ
ンタクト受容通路２６の一つと関連付けられている。ハ
ウジング１２は、また対向端壁１６間に縦方向に延びて
いる下方ウェブ３２（それらのうち１つが示されてい
る）を含んでいる。下方ウェブ３２の上部表面はカード
受容キャビティ３０の下部端（底面）を規定する。 【００１１】図１と図４〜図７に示すように、対向する
信号コンタクト部材対３６，３６ａと接地コンタクト部
材５４が各コンタクト受容通路２６内に配設されてい
る。図２に最も良く示すように、信号コンタクト部材３
６，３６ａの対向対は、それぞれ対向主面３８と端面４
０をもつビーム部４２を有する。対応する第１のコンタ
クト部４４は、それぞれの信号コンタクト部材３６，３
６ａの自由端４６に隣接する。信号コンタクト部材３
６，３６ａは、またそれぞれの他端から延び、ハウジン
グ１２の取付面１８を通って延びるそれぞれの第２のコ
ンタクト部（接続部）５２，５２ａを有する。説明の便
宜上、ハウジング１２の周囲部は、図２から取り除かれ
ており、（ばね）信号コンタクト部材３６，３６ａの対
は、図１の信号コンタクト部材３６，３６ａと同じ予め
ストレスが加えられた位置内に示されている。 【００１２】これらの図に示すように、２種の信号コン
タクト部材３６，３６ａは、第２のコンタクト部５２，
５２ａと形状だけが異なり、ハウジング１２のそれぞれ
のコンタクト受容通路２６内に交互に配列されてハウジ
ング１２の取付面１８から延びている第２のコンタクト
部５２，５２ａの千鳥（スタガー）配列を与える。つま
り、図１に最も良く示すように、バックプレーン（親基
板）８６内の信号スルーホール９２の対応する千鳥列と
電気的に接触するため、第２のコンタクト部５２，５２
ａは千鳥列を構成している。信号コンタクト部材３６，
３６ａの対は、図１中の１つの配列内及び図４〜図７中
の他の配列内に示されている。信号コンタクト部材３
６，３６ａは、また、第２のコンタクト部材５２，５２
ａと隣接する外方向延長ロックランス４８を含んでい
る。ロックランス４８は、ハウジング１２内の壁部（図
示せず）と協働して、その中に信号コンタクト部材３
６，３６ａを固定する。図１と図４〜図７に示すよう
に、対向する信号コンタクト部材３６，３６ａのビーム
部４２の自由端４６は、内側端２４に隣接しており、カ
ード受容キャビティ３０を形成し、予めストレスが加え
られた位置内に保持されている。 【００１３】接地コンタクト部材５４は、対向主面５６
と、端面５８と、基部６１から上方向に延びているビー
ム部６０とを有する略Ｕ形状部材である。ビーム部６０
は、その対向自由端６４で第１のコンタクト部６２をも
つ。接地コンタクト部材５４は、また基部６１から上方
向に延び、その間にスロット６８を規定する一対の突起
６６を含んでいる。図１と図４〜図７に示すように、接
地コンタクト部材５４がハウジング１２内に受容される
と、下方ウェブ３２はスロット６８内に占有されている
同一コンタクト受容通路内の信号コンタクト部材対と接
地コンタクト部材の配列は、信号コンタクト部材の中心
線間隔を維持し、信号一接地コンタクト部材の組合わせ
の利点を達成している。これらの利点は、特別なコンタ
クト受容通路を与える必要性なしに、または付加通路や
縮小コンタクト部材をもつこれらのコネクタに要求され
るようなハウジング内の機械的許容誤差に影響を与える
ことなく達成される。例えば、本発明により作られた高
速動作のカードコネクタ内で、信号コンタクト対と１．
２ｍｍの中心線間隔の接地コンタクト部材は、実際の
１．２ｍｍ中心線間隔のカードエッジコネクタと同じ幾
何スペースを占有する。また本発明のコンタクト配列
は、０．６ｍｍより小さい他の中心線間隔の信号とコン
タクト部材をもつ高速動作のコネクタの製造を容易にす
る。 【００１４】図３に示す接地コンタクト部材５４の実施
例では、第２のコンタクト部（接続部）７０が基部６１
の中心からオフセットされて延びている。図１と図４〜
図７に示すように、接地コンタクト部材５４は、ハウジ
ング１２内の２位置のうちの１位置に置かれており、接
地コンタクト部材５４の端面５８が信号コンタクト部材
３６ａに隣接している。したがって、接地コンタクト部
材５４は、図１に最も良く示すように、隣接コンタクト
受容通路２６内に左右逆にされており、バックプレーン
８６の千鳥列内への挿入のために、第２の接地コンタク
ト部７０を千鳥列としている。図４〜図７は、またハウ
ジングスタンドオフ１７を示している。ハウジングスタ
ンドオフ１７は、バックプレーン８６から離隔して電気
コネクタ１０を保持しており、当業者に良く知られてい
るように、コンタクト部材のはんだ付けを容易にしてい
る。図４〜図７には、またハウジング１２の取付面１８
から延び、バックプレーン８６上の適当な方向に電気コ
ネクタ１０を位置合わせするため開口９７（図１に示さ
れている）内に挿入されている位置合わせ脚２１が示さ
れている。通常、１個のコネクタ当たり少なくとも２個
の位置合わせ脚がある。本発明を図示するため、信号コ
ンタクト部材３６，３６ａの第２のコンタクト部５２，
５２ａと接地コンタクト部材５４が、バックプレーン８
６の信号と接地スルーホール９２，９６にそれぞれ受容
されるピン部材として示されている。ここで、各コンタ
クト部材の第２のコンタクト部の構成は、例えばピン部
材受容用ソケットコンタクトのような他の構成を用いる
ことができる。 【００１５】電気コネクタ１０は、子カード（以下、単
にカードという）７２とともに用いられる。このカード
７２は、その対向主面上に配設され、その先端７４に隣
接して沿う接地コンタクト８０と、対向主面７６上の接
地コンタクト８０から後方に位置する信号コンタクト８
４をもつ信号トレース８２を有する。高速動作応用分野
では、カード、コネクタやバックプレーンを含むシステ
ム全体を通して電気的に安定な基準または接地電位を確
立、維持することが望まれる。図示の実施例では、カー
ド７２は、誘電体層間に配設されている接地層７８を含
み、バックプレーン８６は誘電体層間に配設されている
接地層９４を含んでいる。図１は、接地層７８をカード
７２の表面の接地コンタクト８０に相互接続するメッキ
されたスルーホールまたはバイアホール７９を示してい
る。 【００１６】図４〜図７は、カード７２の電気コネクタ
１０への挿入中、それぞれの信号と接地コンタクト部材
３６，５４をカード７２上の対応する信号と接地コンタ
クト部材８４，８０に電気接続する時系列工程を示して
いる。当業界で公知のように、カード７２とハウジング
１２は、好ましくはカード７２をカード受容キャビティ
３０内に正確に位置合わせするためのキーング手段（図
示せず）を含んでいる。図４に示す如く、カード７２の
先端７４はビーム部４２の信号コンタクト部４４間のカ
ード受容キャビティ３０内に挿入され、カード７２がそ
れらの間に挿入されるときビーム部４２を外方向に撓め
る。信号コンタクト部材３６，３６ａの第１のコンタク
ト部４４は、先ず、カード７２上の接地コンタクト８０
と電気的に接触する。図５に示すように、カード７２が
カード受容キャビティ３０中に更に挿入されると、カー
ド７２の先端７４は、図６に示す如く、対応するビーム
部６０を外方向に撓める接地コンタクト部材５４の第１
のコンタクト部６２間の空間に入り込む。また、図６に
おいて、カード７２がカード受容キャビティ３０内に入
り込むとき、カード７２の対向表面７６上の信号コンタ
クト８４，接地コンタクト８０及び対応する第１の信号
コンタクト部４４と第１の接地コンタクト部６２が同時
に接地コンタクト８０と電気的に接触して短絡回路を形
成しないように、互いに充分離隔されている。図７に
は、信号コンタクト部材３６．３６ａの第２のコンタク
ト部４４と対応する信号コンタクト８４及び接地コンタ
クト部材５４の第２のコンタクト部６２と充分に挿入さ
れたカード７２の接地コンタクト８０間の電気接続が示
されている。 【００１７】本発明により電気コネクタ１０を製造する
には、ハウジング１２は、例えば多くの商業的メーカー
から容易に入手可能なポリフェニレンサルファイドのよ
うな誘電体材料から形成される。公知の他の適切な材料
も用い得ることは勿論である。信号コンタクト部材３
６，３６ａは、カード７２が電気コネクタ１０内に充分
に挿入されたとき、コンタクト表面で所望の接圧を与え
るように設計された予め荷重された弾性をもつように打
ち抜き成型される。信号コンタクト部材３６，３６ａ
は、ハウジング１２の取付面１８から装着され、自由端
４６が内側壁２４に固定されるように挿入される。ロッ
クランス４８は、ハウジング１２内で対応フランジ受容
表面（図示せず）と係合し、信号コンタクト部材３６，
３６ａをハウジング１２内にロックする。信号コンタク
ト部材３６，３６ａの挿入を容易とするために、取付面
１８はテーパ１９を含んでいる。接地コンタクト部材５
４は、また、上向き突起６６が下方ウェブ３２の対向側
壁に受容されるように電気コネクタ１０の取付面１８か
ら挿入される。好ましい実施例では、突起６６は、ハウ
ジング１２内への緊密固定のため、下方ウェブ３２と係
合する下向きランス６７をもつ。信号コンタクト部材３
６，３６ａは、ハウジング１２の外壁を押圧し、また接
地コンタクト部材５４は下方ウェブ３２を押圧、把持す
るから、コンタクト保持領域で生成された反作用ストレ
スは、コネクタを横切って延びるラインに向かい、独立
的であり、相互に加算されない。したがって、本発明の
電気コネクタ１０は最適な方法で内部ストレスを分散さ
せる。 【００１８】信号コンタクト部材３６，３６ａは、好ま
しくは、燐青銅や充分な接圧を与える所望のばね特性を
もつ他の材料から製造される。接地コンタクト部材５４
は、コンタクト嵌合面で所望の接圧を与える充分なばね
特性をもつ燐青銅のような金属を抜き打ち成型される。
本発明によれば、コンタクト部材の選定された材料と形
状は、それぞれのコンタクト領域で充分な接圧が生成さ
れ、相互接続の電気的信頼性を確保するようにすること
が必要である。接地コンタクト部材には予荷重されてい
ないので、接地コンタクト部材は信号コンタクト部材よ
りも高い弾性をもつのが好ましい。接地コンタクト部材
５４の端面５８の形状は、対応する信号コンタクト部材
３６，３６ａの内面の形状と略等しくして、信号と接地
コンタクト部材３６，３６ａ，５４間に略一定空間を与
えている。形状とそれぞれの部材間の空間は、各信号と
接地コンタクト部材群に特性インピーダンスを与える。
電気コネクタを通したすべてのコンタクト位置で同じ特
性インピーダンスを維持することにより、電気コネクタ
の特性インピーダンス全体が調整される。それ故、電気
コネクタは、許容範囲内に“カスタム設計”でき、イン
ピーダンスを調整し、カードとバックプレーンのインピ
ーダンスを略整合する。 【００１９】図８と図９は、第２のコンタクト部１７０
をもつ他の実施例の接地コンタクト部材１５４を示して
いる。第２のコンタクト部１７０は、接地コンタクト部
材１５４の基部の略中央部に位置し、接地コンタクト部
材１５４の主面から上方向に延びるジョグを有する。こ
の実施例は、図１０に示す他のバックプレーン１８６と
ともに用いられるように設計されている。図１０では、
接地スルーホール１９６は単一位置合わせされたアレイ
中に配設されている。接地コンタクト部材１５４は、対
構成で配列され、各対の第２のコンタクト部１７０は、
互いに隣接し、同じ接地スルーホール１９６に入り込
み、バックプレーン１８６が必要とするホールの数を低
減せしめるようにしている。 【００２０】図１１は、本発明の他の実施例による電気
コネクタ１０’を示す。電気コネクタ１０’は、その中
を貫通する対向アレイコンタクト受容通路２６’をもつ
ハウジング１２’と、各コンタクト受容通路２６’内に
配設された複数のコンタクト部材３５’、３５ａ’、５
３’と、カード１７２を受容するコンタクト受容通路２
６’の対向アレイ間に横方向に延びるカード受容キャビ
ティ３０’とを有する。ハウジング１２’は、対向側壁
１４’と、端壁（図示せず）と、取付面１８’と、カー
ド受容面２０’（導入部２１’をもつ）とを有する。コ
ンタクト受容通路２６’列は、ハウジング１２’の側壁
１４’に沿って規定され、それぞれの信号コンタクト部
材３５’，３５ａ’と接地コンタクト部材５３’をその
中に受容する。それぞれの列中の隣接コンタクト受容通
路２６’は、内部壁部２２’により分離されている。そ
の内側端２４’はカード受容キャビティ３０’を規定す
る。信号コンタクト位置２８’のそれぞれの列は、カー
ド受容キャビティ３０’の上部に沿って延びており、信
号コンタクト位置２８’は、コンタクト受容通路２６’
の一つと関連付けられている。ハウジング１２’は、ま
た対向端壁（図示せず）間に縦方向に延びている下方ウ
ェブ３２’（それらのうち１つが示されている）を含ん
でいる。下方ウェブ３２’の上部表面３３’はカード受
容キャビテイ３０’の下部端を規定する。 【００２１】図１１と図１６に示すように、対向する信
号コンタクト部材対３５’，３５ａ’と単一接地コンタ
クト５３’が各コンタクト受容通路２６’内に配設され
ている。図１２に最も良く示すように、好ましい実施例
では、信号コンタクト部材３５’，３５ａ’の対向対
は、対向表面３８’，３９’と対向側面４０’，４１’
をもつ打ち抜き成型部材である。各信号コンタクト部材
３５’，３５ａ’は、それぞれ第１と第２のコンタクト
部４４’，４４’；５２’，５２ａ’を備えている。各
第１の信号コンタクト部４４’は、自由端４６’に隣接
する曲げ部４２’が形成されたビーム部４２’を有す
る。図１２と図１４に最も良く示すように、ビーム部４
２’は、薄肉部４５’と、打ち抜き部材と実質的に等し
い肉厚部４３’を含む。部分４３’は、部分４５’より
も厚いので、肉厚部４３’の表面だけがカードの表面と
接触し、図１６Ａに示すように、カード１７２上の対応
する信号コンタクト１８４と接触するそれぞれの信号コ
ンタクト表面を規定することになる。図１２と図１４か
らわかるように、肉厚部４３’の幅は薄肉部４５’の略
１／４である。部分４３と４５の幅はカード上の回路形
状と適応するように変化する。信号コンタクト部材３
５’，３５ａ’の第２のコンタクト部５２’、５２ａ’
は、信号コンタクト部材３５’，３５ａ’のそれぞれの
他端から延び、ハウジング１２’の取付面１８’を通っ
て延びるそれぞれの第２のコンタクト部５２’，５２
ａ’を含んでいる。説明の便宜上、ハウジング１２’の
周囲部は、図１２〜図１５から取り除かれており、信号
コンタクト部材３５’，３５ａ’の対は、図１の信号コ
ンタクト部材３６，３６ａと同様に予荷重が加えられた
位置に示されている。 【００２２】これらの図に示すように、両信号コンタク
ト部材３５’，３５ａ’は、第２のコンタクト部５
２’，５２ａ’の形状だけが異なり、ハウジング１２’
のそれぞれのコンタクト受容通路２６’内に交互に配列
されてハウジング１２’の取付面１８’から延びている
第２のコンタクト部５２’，５２ａ’の千鳥配列を与え
る。つまり、図１１に最も良く示すように、バックプレ
ーン８６’内の信号スルーホール９２’の対応する千鳥
列と電気的に接触するため取付面１８’から延びる第２
のコンタクト部５２’，５２ａ’は千鳥列を構成してい
る。これら２列は２つの隣接コンタクト受容通路２６’
からの信号コンタクト部材３５’，３５ａ’と接地コン
タクト部材５３’の相対的位置を示す図１５に最も良く
示されている。信号コンタクト部材３５’，３５ａ’の
対は、図１１中の１つの配列内及び図１４〜図１７中の
他の配列内に示されている。信号コンタクト部材３
５’，３５ａ’は、また、第２のコンタクト部材５
２’，５２ａ’と隣接して外方に延びるロックランス４
８’を含んでいる。ロックランス４８’は、ハウジング
１２’内の壁部（図示せず）と協働して、その内部に信
号コンタクト部材３５’，３５ａ’を固定する。図１１
と図１６に示すように、対向コンタクトビーム４４’の
自由端４６’は、壁部２２’の表面２５’に隣接してお
り、カード受容キャビティ３０’を形成し、予荷重が加
えられた位置に保持されている。 【００２３】図１３に最も良く示すように、接地コンタ
クト部材５３’は、対向主面５６’、５７’と、端面５
８’と、基部６１’から上方向に延びているビーム部６
０’とを有する略Ｕ形状部材である。ビーム部６０’
は、その対向自由端６４’に第１のコンタクト部６２’
をもつ。好ましい実施例では、ビーム部６０’は、本体
面外方向に延び、図１１に示すように第１のコンタクト
部６２’をコンタクト受容通路２６’の所望の側壁面２
７’近傍に保持するとともに接地コンタクト部材５３’
の２つの隣接側壁２２’の表面２７’間の“スケーティ
ング”を防止する位置決め手段を規定する。図１４に示
すように、接地コンタクト部材５３’の第１のコンタク
ト部６２’の幅は、関連する信号コンタクト部材３５’
の略半分であり、コンタクト部材３５’の端面４０’近
傍にある。したがって、信号と接地コンタクト部材３
５’，５３’のそれぞれのコンタクト表面４３’，６
２’は、ハウジング１２’のそれぞれのコンタクト受容
通路２６’内で垂直方向とともに水平方向にも離隔され
る。接地コンタクト部材５３’は、また基部６１’から
上方に延び、その間に下面６９’をもつスロット６８’
を規定する一対の突起６６’を含んでいる。接地コンタ
クト部材５３’は、図１１と図１６に示すようにハウジ
ング１２’内に受容されるとき、下方ウェブ３２’は、
スロット６８’内に受容され、図１６Ｂに最も良く示す
ように、ハウジング１２’内に接地コンタクト部材５
３’を保持し、また、表面５８’を部分５９’に沿って
内部壁２２’の表面２７’近傍に保持する。 【００２４】コンタクト部材３５’，５３’の水平方向
及び垂直方向のそれぞれの千鳥コンタクト表面４３’，
６２’とカード１７２上のコンタクト部１８０，１８４
の形状は、こうして接地コンタクト１８０と接触する信
号コンタクト部４３’なしで電気コネクタ１０’内への
カード１７２の挿入を可能とし、電気コネクタ１０’を
駆動状態のままカードの挿入及び抜去を可能とする。図
１６，図１６Ａ及び図１６Ｂにおいて、接地コンタクト
部材５３’のコンタクト６２’は、カード１７２の対応
する接地コンタクト部１８０と電気的に接触している。
関連する信号コンタクト部４３’は、バックプレーン内
に示され、図１６Ａ及び図１６Ｂを参照して、より正確
に示されている。図１６Ａと図１６Ｂは、図１６の線６
Ａ−６Ａ及び６Ｂ−６Ｂに沿った図であり、コンタクト
受容通路２２’とその中のコンタクト部材３５’、３５
ａ’、５３’及びカード１７２とともに見下ろし、横断
して見た図である。図１６Ａからわかるように、信号コ
ンタクト部４３’の表面は、カード１７２上の信号コン
タクト１８４の表面と電気的に接触している。図１６Ｂ
は、それぞれの通路２２’の壁２７’に対向する接地コ
ンタクト部材５３’の後面５７’を示している。 【００２５】信号コンタクト部材によってのみ占有され
ている同一コンタクト受容通路内の信号コンタクト部材
対と接地コンタクト部材の配列は、信号コンタクト部材
の中心線間隔を維持し、信号−接地コンタクト部材の組
合わせの利点を達成している。これらの利点は、特別な
コンタクト受容通路を与える必要性なしに、または付加
通路や縮小”コンタクト部材をもつこれらの電気コネク
タに要求されるようなハウジング内の機械的許容誤差に
影響を与えることなく達成される。例えば、本発明によ
り作られた高速カードコネクタ内で、信号コンタクト対
と１．２ｍｍの中心線間隔の接地コンタクト部材は、実
際の１．２ｍｍ中心線間隔のカードエッジコネクタと同
じスペースを占有する。また、本発明のコンタクト配列
は、０．６ｍｍより小さい他の中心線間隔の信号とコン
タクト部材をもつ高速コネクタの製造を容易にする。 【００２６】図１３に示す実施例では、接地コンタクト
部材５３’の第２のコンタクト部７０’が基部６１’の
中心からオフセットされて延びている。図１１、図１５
及び図１６に示すように、接地コンタクト部材５３’
は、ハウジング１２’内の２位置のうちの１位置に置か
れており、接地コンタクト部材５３’の端部５８’が信
号コンタクト部材３５ａ’に隣接している。したがっ
て、接地コンタクト部材５３’は、図１１と図１５に最
も良く示すように、隣接コンタクト受容通路２６’内に
左右逆にされており、バックプレーン８６’の接地スル
ーホール９６’のスタガー列内への挿入のために第２の
接地コンタクト部７０’を千鳥列としている。本発明を
図示するため、信号コンタクト部材３６’，３６ａ’の
第２のコンタクト部５２’，５２ａ’と接地コンタクト
部材５４’が、バックプレーン８６’の信号と接地スル
ーホール９２’，９６’にそれぞれ受容されるピン部材
として示されている。ここで、それぞれのコンタクト部
材の第２のコンタクト部の構成は、例えばピン部材受容
ソケットコンタクトのような他の構成とすることができ
る。 【００２７】電気コネクタ１０’は、カード１７２とと
もに用いられる。このカード１７２は、カード１７２の
対向主面上に配設され、その先端１７４に隣接して沿う
接地コンタクト１８０と、図１１と図１７に示すように
対向主面１７６上の接地コンタクト１８０から垂直方向
と水平方向に離隔されている信号コンタクト１８４をも
つ信号トレース１８２を有する。高速電気応用では、カ
ード、コネクタやバックプレーンを含むシステムを通し
て電気的に安定な基準または接地電位を確立、維持する
ことが望まれる。図１１に示す実施例では、カード１７
２は、誘電体層間に配設されている接地層１７８を含
み、バックプレーン８６’は誘電体層間に配設されてい
る接地層９４’を含んでいる。接地層１７８は図示のた
めにのみ示してある。カードとバックプレーン両方は、
複数の誘電体と接地層を含んでいる。図６は、接地層１
７８をカード１７２の表面の接地コンタクト１８０に相
互接続するメッキされたスルーホール１７９を示してい
る。 【００２８】前述の実施例と同様に、本発明により電気
コネクタ１０’を製造する際にも、ハウジング１２’
は、例えば多くの商業的メーカーから容易に入手可能な
ポリフェニレンサルファイドのような誘電体材料から形
成される。公知の他の適切な材料も用い得ることは勿論
である。信号コンタクト部材は、カード１７２が電気コ
ネクタ１０’内に充分に嵌合されたとき、それぞれのコ
ンタクト表面で所望の接圧を与えるように設計された予
荷重された弾性をもつように打ち抜き成型される。信号
コンタクト部材３５’，３５ａ’は、ハウジング１２’
の取付面１８’から挿入されて、自由端４６’が上壁２
８’部に固定される。中間部のロックランス４８’は、
ハウジング１２内で対応フランジ受容表面（図示せず）
と係合し、信号コンタクト部材３５’，３５ａ’をハウ
ジング１２’内にロックする。信号コンタクト部材３
５’，３５ａ’の挿入を容易とするために、取付面１
８’にはテーパ１９’を含んでいる。接地コンタクト部
材５３’は、また、上向き突起６６’が下方ウェブ３
２’の対向側壁上に受容されるように電気コネクタ１
０’の取付面１８’から挿入される。好ましい実施例で
は、突起６６’は、ハウジング１２’内への緊密固定の
ため、下方ウェブ３２’と係合するように構成されてい
る下方向表面６９’をもつスロット６８’を規定する。
信号コンタクト部材３５’，３５ａ’は、ハウジング１
２’の外壁を押圧し、また接地コンタクト部材５３’は
下方ウェブ３２’を押圧、把持するから、コンタクト保
持領域で生成された反作用ストレスは、コネクタを横切
って延びるラインに向かい、独立的であり、互いに加算
的ではない。したがって、本発明の電気コネクタは最適
な方法で内部ストレスを分散させる。 【００２９】信号コンタクト部材３５’、３５ａ’は、
好ましくは、燐青銅や充分な接圧を与える所望のばね特
性をもつ他の材料から製造される。接地コンタクト部材
５３’は、コンタクト嵌合面で所望の接圧を与える充分
なばね特性をもつ燐青銅のような金属を抜き打ちされて
得られる。本発明によれば、コンタクト部材の選定され
た材料と形状は、それぞれのコンタクト領域で充分な接
圧が生成され、相互接続の電気的信頼性を確保するよう
にすることが必要である。接地コンタクト部材中には予
荷重が形成されていないので、接地コンタクト部材は信
号コンタクト部材よりも高い弾性をもつのが好ましい。
好ましい実施例では、各ビーム部６０’の外側端５８’
の形状は、対応する信号コンタクト部材３５’，３５
ａ’の内側主面３９’の隣接部形状と略等しくして、信
号と接地コンタクト部材間の選択された距離の略一定空
間“Ａ“を与え、ビーム部６０’の全長に沿って延びて
いる。形状とそれぞれの部材間の空間は、各信号と接地
コンタクト部材群に特性インピーダンスに寄与する。電
気コネクタを通したすべてのコンタクト位置で同じ特性
インピーダンスを維持することにより、電気コネクタの
特性インピーダンス全体が調整される。それ故、電気コ
ネクタは、許容範囲内に“カスタム設計”でき、インピ
ーダンスを調整し、カードとバックプレーンのインピー
ダンスを略整合する。 【００３０】図１８は、信号と接地コンタクト部材２３
５，２５３が所望の材料から打ち抜かれ、それぞれコン
タクト表面２４３，２６２を削られている実質的に板状
部材である他の例の電気コネクタ２１５を例示してい
る。それぞれのビーム部の上部２４２，２６４は、それ
ぞれのコンタクト表面がコンタクト受容通路２２６内で
互いにオフセットされるように位置付けられている。 【００３１】図１９は更に他の実施例の電気コネクタ３
１０を示し、信号と接地コンタクト部材３３５、３５３
がオフセットコンタクト部３４４，３６２をもつ両方と
も打ち抜き成型部材であり、図１１及び図１７に示され
ている型のカードとともに用いられるように設計されて
いる。図１９の電気コネクタの実施例では、接地コンタ
クト部材３５３のコンタクト部３６２が、同一コンタク
ト受容通路３２６内で関連する信号コンタクト部材３３
５から離れる方向に延びている“フラグ型”部上に形成
されており、接地コンタクト部３６２が、電気コネクタ
３１０内へカードが十分に挿入された時、図１１及び図
１７に示される型のカード上の接地コンタクト１８０と
接触するようにしている。好ましくは、接地コンタクト
部３６２は、くぼみを形成したり隆起させたりして、接
地コンタクト部３６２が関連する信号コンタクト部３４
４から水平方向に確実にオフセットされるようにしてい
る。他方、信号コンタクト部材３３５はフラグ型延長部
をもたず、カード挿入時に接地コンタクト１８０と接触
しない。 【００３２】 【発明の効果】上述の説明から理解される如く、本発明
の電気コネクタによると、接地コンタクト部材を１対の
対向ビーム部及び１対の突起より成る略二重Ｕ字状とす
ることによりハウジングの下方ウェブに底面から確実に
圧入固定できる。また、接地コンタクト部材の端面と信
号コンタクト部材の内面とを１対１対応且つ略一定間隔
とすることにより、略一定特性インピーダンスに調整し
て高周波信号路を形成することが可能であるので、コン
ピュータやワークステーションの高速デジタル信号路の
小形且つ高密度電気コネクタとして実用上顕著な効果を
有する。
特に高速動作のカードエッジコネクタ型の電気コネクタ
に関する。 【従来の技術】 【０００２】コンピュータ等の高速電子装置が今日の電
子産業で要望されている。この型の装置における多数の
電気接続は、回路基板を用いているので、回路基板に形
成された伝送路のインピーダンスと実質的に整合する調
整されたインピーダンスを有する高速カードエッジコネ
クタが望ましい。高速動作コネクタは、波形歪を生じさ
せたり、立ち上がり時間を劣化させたりせずに、高速立
上がり時間の信号を通過させることができるコネクタで
ある。したがって、デジタルパルスを伝達する径路のイ
ンピーダンス変化により生ずる信号反射を減少させるた
めに、コネクタのインピーダンスを調整することが望ま
しい。インピーダンス調整は、接地と信号トレース及び
相互接続部を狭間隔とすることを必要とする。導体の狭
間隔化とともに、隣接導体間のクロストークを防止する
ことも必要である。 【０００３】米国特許出願第０７／４５８，０７１号明
細書には、回路カードとともに使われるカードエッジコ
ネクタが開示されている。この回路カードは、カードの
リード端に沿って配設された接地コンタクト手段と、接
地コンタクト手段から後方に位置するコンタクト手段を
もつ信号トレースとを有する。このコネクタは、カード
受容キャビティに沿って横方向に間隔をおいたコンタク
ト位置を含む複数のコンタクト受容通路を有する。各通
路は、一対の対向信号コンタクト部材と、内部に配設さ
れた別個の接地コンタクト部材とを具え、この接地コン
タクト部材は信号コンタクト部材対間に位置する接地コ
ンタクト部材とを有する。回路カード上の接地及び信号
コンタクト手段や信号及び接地コンタクト表面の対応コ
ンタクト部位置に起因して、回路カードのコネクタへの
挿入中に、信号コンタクト部材のコンタクト表面は、カ
ードの接地コンタクト手段と係合する。子カードの挿入
またはコネクタから子カードの抜去間、電気システムが
駆動されないことが重要である。したがって、同一の所
望電気特性をもつコネクタを有し、電子システムを駆動
したままで子カードの挿入や抜去を可能とすることが望
ましい。 【０００４】米国特許第４，６５９，１５５号には、内
部接地板層をもつ回路基板とともに用いられる内部コネ
クタを有する２体構造の子基板背面コネクタが開示され
ている。子基板素子は、対向表面上に内部接地層と信号
導体を有する多層インピーダンス調整子基板に接続され
る。基板上の信号コンタクトは、子基板の両側に配設さ
れた信号コンタクト列と電気的に係合する。接地コンタ
クトは、コネクタ素子の誘電体部間に取り付けられ、背
面コネクタ素子上の複数の信号コンタクトと重なる。接
地コンタクトは複数の隣接信号コンタクトと重なる。し
たがって、子基板コネクタは、背面素子上にピン部材を
受容する複数のリセプタクルを含んでいる。上記コネク
タの１つの問題は、アセンブリのすべてのコンポーネン
トを適応させるために、かなりな空間を必要とする２体
構造のアセンブリであることである。更に、このコネク
タは多数の異なる部品をもつので、アセンブリを製造す
るための多くの製造工程を必要とし、最終製品のコスト
を増大させている。そして、コンパクトでコスト効率の
良い一体コネクタ内の信号接続と近接する接地コンタク
トを確実にする手段を提供することが望ましい。 【０００５】米国特許第３，３９９，３７２号には、各
信号コンタクトが接地コンタクトと関連するように、交
互列状に配設された複数の信号コンタクトと接地コンタ
クトを有する高密度コネクタパッケージが開示されてい
る。この開示例では、信号コンタクトは小導線部材であ
り、接地コンタクトは金属シート部材であり、信号と接
地対を近接して積層している。 【０００６】 【発明が解決しようとする課題】上述の電気コネクタが
有する問題は、所定の中心線間隔で維持されている信号
コンタクトにおける、アセンブリの種々内部部材の寸法
は、密度をたとえば２倍にするためには、１／２に縮小
しなければならないことである。つまり、２つの隣接コ
ンタクトは、従来１個のコンタクト部材により予め占有
されている空間内に納めなければならないことである。 【０００７】そこで、本発明の目的は、上述従来技術の
問題と欠点を軽減し確実に接地接続を可能とする高速動
作の電気コネクタを提供することにある。本発明の他の
目的は、回路カードのコネクタへの挿入及び抜去時にお
いて駆動状態を維持する高速動作のコネクタを提供する
ことにある。 【０００８】 【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明による電気コネクタは、中央に接地層を有し
両面に夫々信号コンタクト及び接地コンタクトが端縁に
沿って列状に形成されているカードと、前記信号コンタ
クト及び親基板の高速信号路間を相互接続する電気コネ
クタにおいて、前記カードの端縁を受けるカード受容キ
ャビティ、該カード受容キャビティの両側に対向形成さ
れた複数のコンタクト受容通路、前記カード受容キャビ
ティの底面を形成する下方ウェブを有するハウジング
と、基部から対向して起立する１対の片持ち梁ビーム
部、前記基部から前記ビーム間に起立し前記ハウジング
の前記下方ウェブに圧入固定される１対の突起、及び前
記基部から前記ビーム部及び前記突起と反対方向に延び
前記親基板への接続部を有する複数の略平板状の接地コ
ンタクト部材と、前記ハウジングの前記コンタクト受容
通路の前記接地コンタクト部材の外側に挿入され、前記
ハウジングの底面近傍の固定部、該固定部から起立し前
記カードの前記信号コンタクトに接触する片持ち梁ビー
ム状のコンタクト部、及び前記固定部から延び前記親基
板に接続される接続部を有する複数の信号コンタクト部
材とを具え、前記カードの完全挿入時に前記対向する各
信号コンタクト部材の内面と前記接地コンタクト部材の
前記ビームの外面とが略一定間隔で対向して所定特性イ
ンピーダンスの信号路を形成する。 【０００９】 【作用】本発明では、先端に沿って配設された接地コン
タクト部材と、接地コンタクト部材から後方向に位置す
る信号トレースとを有し回路基板とともに用いられる電
気コネクタが、内方向に延びたカード受容キャビティに
沿う横方向に間隔をおいた複数コンタクト位置をもつ
（誘電体）ハウジング部材と、一対の対向信号コンタク
ト部材とコネクタの各コンタクト位置で対向コンタクト
部材間に配設された個別接地コンタクト部材とを備えて
いる。信号コンタクト部材は、その間に挿入されたカー
ドの対向主表面上のそれぞれの対向トレースと係合する
ためのコンタクト部を有する。このコンタクト部は、キ
ャビティ内に延びる片持ち梁ビームの自由端上に規定さ
れ、その間へのカード挿入により外方向に撓められる。
カードの充分な挿入に応答して、コンタクト部は、回路
基板上のそれぞれのコンタクト部と係合するようにな
る。各コンタクト位置では、一対の対向片持ち梁ビーム
をもつ第１のコンタクト部を有する接地コンタクト部材
がカード受容キャビティ内に延びている。ビームは、カ
ードの充分な挿入時、カードの両面側上の接地コンタク
トと係合可能なコンタクト部をもつ。本発明のカードエ
ッジコネクタは、各信号接続と関連する接地接続を信号
コンタクト対の各位置で確実にする。また本発明の電気
コネクタは、回路基板とともに用いられ、先端に沿って
配設された接地コンタクト部材と、この接地コンタクト
部材近傍に配設され、垂直方向及び水平方向に離隔され
た信号トレースとを備える。この電気コネクタは、内方
向に延びたカード受容キャビティに沿う横方向に間隔を
おいた複数のコンタクト位置をもつハウジングと、一対
の対向信号コンタクト部材及びコネクタの各コンタクト
位置の対向コンタクト部材間に配設された個別接地コン
タクト部材とを備えている。信号コンタクト部材は、そ
の間に挿入されたカードの対向主表面上のそれぞれの対
向トレースを接続するためのコンタクト部を有する。こ
のコンタクト部は、キャビティ内に延びる片持ち梁ビー
ムの自由端の隆起部上に規定され、その間へのカード挿
入により外方向に撓められる。信号コンタクトは、それ
ぞれのコンタクト部がそれぞれのコンタクト受容通路の
第１の側に近接している。カードの充分な挿入に応答し
て、コンタクト部は、回路基板上のそれぞれの信号コン
タクト部と接触するようになる。各コンタクト位置で
は、一対の対向片持ち梁ビームをもつ第１のコンタクト
部を有する接地コンタクト部材がカード受容キャビティ
内に延びている。ビームは、充分な挿入時、カードの両
面側上の接地コンタクト手段と接触可能なコンタクト部
をもつ。接地コンタクトビームは、対応するコンタクト
部がそれぞれのコンタクト受容通路の第２の側近傍にあ
り、各通路内で関連する信号コンタクト部材と接地コン
タクト部材が垂直方向及び水平方向に離隔されるように
形成される。本発明のカードエッジコネクタは、各信号
接続と関連する接地接続を信号コンタクト対の各位置で
確実にするとともに、子カードの駆動されている電子シ
ステムへの挿入及び抜去を可能とする。 【００１０】 【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図１は、本発明による電気コネ
クタ１０を示す。電気コネクタ１０は、その中を貫通す
る対向アレイコンタクト受容通路２６をもつ誘電体ハウ
ジング１２と、各コンタクト受容通路２６内に配設され
た複数のコンタクト３４と、コンタクト受容通路２６の
対向アレイ間に横方向に延びカード部材（以下カードと
いう）７２を受容するカード受容キャビティ３０とを有
する。ハウジング１２は、対向側壁１４と、端壁１６
と、取付面１８と、カード受容面２０とを有する。コン
タクト受容通路２６列は、ハウジング１２の側壁１４に
沿って規定され、それぞれの信号コンタクト部材３６，
３６ａと接地コンタクト部材５４をその中に受容する。
それぞれの列中の隣接コンタクト受容通路２６は、内部
壁部２２により分離されている。その内側端２４はカー
ド受容キャビティ３０を規定する。信号コンタクト位置
２８のそれぞれの列は、カード受容キャビティ３０の上
部に沿って延びており、信号コンタクト位置２８は、コ
ンタクト受容通路２６の一つと関連付けられている。ハ
ウジング１２は、また対向端壁１６間に縦方向に延びて
いる下方ウェブ３２（それらのうち１つが示されてい
る）を含んでいる。下方ウェブ３２の上部表面はカード
受容キャビティ３０の下部端（底面）を規定する。 【００１１】図１と図４〜図７に示すように、対向する
信号コンタクト部材対３６，３６ａと接地コンタクト部
材５４が各コンタクト受容通路２６内に配設されてい
る。図２に最も良く示すように、信号コンタクト部材３
６，３６ａの対向対は、それぞれ対向主面３８と端面４
０をもつビーム部４２を有する。対応する第１のコンタ
クト部４４は、それぞれの信号コンタクト部材３６，３
６ａの自由端４６に隣接する。信号コンタクト部材３
６，３６ａは、またそれぞれの他端から延び、ハウジン
グ１２の取付面１８を通って延びるそれぞれの第２のコ
ンタクト部（接続部）５２，５２ａを有する。説明の便
宜上、ハウジング１２の周囲部は、図２から取り除かれ
ており、（ばね）信号コンタクト部材３６，３６ａの対
は、図１の信号コンタクト部材３６，３６ａと同じ予め
ストレスが加えられた位置内に示されている。 【００１２】これらの図に示すように、２種の信号コン
タクト部材３６，３６ａは、第２のコンタクト部５２，
５２ａと形状だけが異なり、ハウジング１２のそれぞれ
のコンタクト受容通路２６内に交互に配列されてハウジ
ング１２の取付面１８から延びている第２のコンタクト
部５２，５２ａの千鳥（スタガー）配列を与える。つま
り、図１に最も良く示すように、バックプレーン（親基
板）８６内の信号スルーホール９２の対応する千鳥列と
電気的に接触するため、第２のコンタクト部５２，５２
ａは千鳥列を構成している。信号コンタクト部材３６，
３６ａの対は、図１中の１つの配列内及び図４〜図７中
の他の配列内に示されている。信号コンタクト部材３
６，３６ａは、また、第２のコンタクト部材５２，５２
ａと隣接する外方向延長ロックランス４８を含んでい
る。ロックランス４８は、ハウジング１２内の壁部（図
示せず）と協働して、その中に信号コンタクト部材３
６，３６ａを固定する。図１と図４〜図７に示すよう
に、対向する信号コンタクト部材３６，３６ａのビーム
部４２の自由端４６は、内側端２４に隣接しており、カ
ード受容キャビティ３０を形成し、予めストレスが加え
られた位置内に保持されている。 【００１３】接地コンタクト部材５４は、対向主面５６
と、端面５８と、基部６１から上方向に延びているビー
ム部６０とを有する略Ｕ形状部材である。ビーム部６０
は、その対向自由端６４で第１のコンタクト部６２をも
つ。接地コンタクト部材５４は、また基部６１から上方
向に延び、その間にスロット６８を規定する一対の突起
６６を含んでいる。図１と図４〜図７に示すように、接
地コンタクト部材５４がハウジング１２内に受容される
と、下方ウェブ３２はスロット６８内に占有されている
同一コンタクト受容通路内の信号コンタクト部材対と接
地コンタクト部材の配列は、信号コンタクト部材の中心
線間隔を維持し、信号一接地コンタクト部材の組合わせ
の利点を達成している。これらの利点は、特別なコンタ
クト受容通路を与える必要性なしに、または付加通路や
縮小コンタクト部材をもつこれらのコネクタに要求され
るようなハウジング内の機械的許容誤差に影響を与える
ことなく達成される。例えば、本発明により作られた高
速動作のカードコネクタ内で、信号コンタクト対と１．
２ｍｍの中心線間隔の接地コンタクト部材は、実際の
１．２ｍｍ中心線間隔のカードエッジコネクタと同じ幾
何スペースを占有する。また本発明のコンタクト配列
は、０．６ｍｍより小さい他の中心線間隔の信号とコン
タクト部材をもつ高速動作のコネクタの製造を容易にす
る。 【００１４】図３に示す接地コンタクト部材５４の実施
例では、第２のコンタクト部（接続部）７０が基部６１
の中心からオフセットされて延びている。図１と図４〜
図７に示すように、接地コンタクト部材５４は、ハウジ
ング１２内の２位置のうちの１位置に置かれており、接
地コンタクト部材５４の端面５８が信号コンタクト部材
３６ａに隣接している。したがって、接地コンタクト部
材５４は、図１に最も良く示すように、隣接コンタクト
受容通路２６内に左右逆にされており、バックプレーン
８６の千鳥列内への挿入のために、第２の接地コンタク
ト部７０を千鳥列としている。図４〜図７は、またハウ
ジングスタンドオフ１７を示している。ハウジングスタ
ンドオフ１７は、バックプレーン８６から離隔して電気
コネクタ１０を保持しており、当業者に良く知られてい
るように、コンタクト部材のはんだ付けを容易にしてい
る。図４〜図７には、またハウジング１２の取付面１８
から延び、バックプレーン８６上の適当な方向に電気コ
ネクタ１０を位置合わせするため開口９７（図１に示さ
れている）内に挿入されている位置合わせ脚２１が示さ
れている。通常、１個のコネクタ当たり少なくとも２個
の位置合わせ脚がある。本発明を図示するため、信号コ
ンタクト部材３６，３６ａの第２のコンタクト部５２，
５２ａと接地コンタクト部材５４が、バックプレーン８
６の信号と接地スルーホール９２，９６にそれぞれ受容
されるピン部材として示されている。ここで、各コンタ
クト部材の第２のコンタクト部の構成は、例えばピン部
材受容用ソケットコンタクトのような他の構成を用いる
ことができる。 【００１５】電気コネクタ１０は、子カード（以下、単
にカードという）７２とともに用いられる。このカード
７２は、その対向主面上に配設され、その先端７４に隣
接して沿う接地コンタクト８０と、対向主面７６上の接
地コンタクト８０から後方に位置する信号コンタクト８
４をもつ信号トレース８２を有する。高速動作応用分野
では、カード、コネクタやバックプレーンを含むシステ
ム全体を通して電気的に安定な基準または接地電位を確
立、維持することが望まれる。図示の実施例では、カー
ド７２は、誘電体層間に配設されている接地層７８を含
み、バックプレーン８６は誘電体層間に配設されている
接地層９４を含んでいる。図１は、接地層７８をカード
７２の表面の接地コンタクト８０に相互接続するメッキ
されたスルーホールまたはバイアホール７９を示してい
る。 【００１６】図４〜図７は、カード７２の電気コネクタ
１０への挿入中、それぞれの信号と接地コンタクト部材
３６，５４をカード７２上の対応する信号と接地コンタ
クト部材８４，８０に電気接続する時系列工程を示して
いる。当業界で公知のように、カード７２とハウジング
１２は、好ましくはカード７２をカード受容キャビティ
３０内に正確に位置合わせするためのキーング手段（図
示せず）を含んでいる。図４に示す如く、カード７２の
先端７４はビーム部４２の信号コンタクト部４４間のカ
ード受容キャビティ３０内に挿入され、カード７２がそ
れらの間に挿入されるときビーム部４２を外方向に撓め
る。信号コンタクト部材３６，３６ａの第１のコンタク
ト部４４は、先ず、カード７２上の接地コンタクト８０
と電気的に接触する。図５に示すように、カード７２が
カード受容キャビティ３０中に更に挿入されると、カー
ド７２の先端７４は、図６に示す如く、対応するビーム
部６０を外方向に撓める接地コンタクト部材５４の第１
のコンタクト部６２間の空間に入り込む。また、図６に
おいて、カード７２がカード受容キャビティ３０内に入
り込むとき、カード７２の対向表面７６上の信号コンタ
クト８４，接地コンタクト８０及び対応する第１の信号
コンタクト部４４と第１の接地コンタクト部６２が同時
に接地コンタクト８０と電気的に接触して短絡回路を形
成しないように、互いに充分離隔されている。図７に
は、信号コンタクト部材３６．３６ａの第２のコンタク
ト部４４と対応する信号コンタクト８４及び接地コンタ
クト部材５４の第２のコンタクト部６２と充分に挿入さ
れたカード７２の接地コンタクト８０間の電気接続が示
されている。 【００１７】本発明により電気コネクタ１０を製造する
には、ハウジング１２は、例えば多くの商業的メーカー
から容易に入手可能なポリフェニレンサルファイドのよ
うな誘電体材料から形成される。公知の他の適切な材料
も用い得ることは勿論である。信号コンタクト部材３
６，３６ａは、カード７２が電気コネクタ１０内に充分
に挿入されたとき、コンタクト表面で所望の接圧を与え
るように設計された予め荷重された弾性をもつように打
ち抜き成型される。信号コンタクト部材３６，３６ａ
は、ハウジング１２の取付面１８から装着され、自由端
４６が内側壁２４に固定されるように挿入される。ロッ
クランス４８は、ハウジング１２内で対応フランジ受容
表面（図示せず）と係合し、信号コンタクト部材３６，
３６ａをハウジング１２内にロックする。信号コンタク
ト部材３６，３６ａの挿入を容易とするために、取付面
１８はテーパ１９を含んでいる。接地コンタクト部材５
４は、また、上向き突起６６が下方ウェブ３２の対向側
壁に受容されるように電気コネクタ１０の取付面１８か
ら挿入される。好ましい実施例では、突起６６は、ハウ
ジング１２内への緊密固定のため、下方ウェブ３２と係
合する下向きランス６７をもつ。信号コンタクト部材３
６，３６ａは、ハウジング１２の外壁を押圧し、また接
地コンタクト部材５４は下方ウェブ３２を押圧、把持す
るから、コンタクト保持領域で生成された反作用ストレ
スは、コネクタを横切って延びるラインに向かい、独立
的であり、相互に加算されない。したがって、本発明の
電気コネクタ１０は最適な方法で内部ストレスを分散さ
せる。 【００１８】信号コンタクト部材３６，３６ａは、好ま
しくは、燐青銅や充分な接圧を与える所望のばね特性を
もつ他の材料から製造される。接地コンタクト部材５４
は、コンタクト嵌合面で所望の接圧を与える充分なばね
特性をもつ燐青銅のような金属を抜き打ち成型される。
本発明によれば、コンタクト部材の選定された材料と形
状は、それぞれのコンタクト領域で充分な接圧が生成さ
れ、相互接続の電気的信頼性を確保するようにすること
が必要である。接地コンタクト部材には予荷重されてい
ないので、接地コンタクト部材は信号コンタクト部材よ
りも高い弾性をもつのが好ましい。接地コンタクト部材
５４の端面５８の形状は、対応する信号コンタクト部材
３６，３６ａの内面の形状と略等しくして、信号と接地
コンタクト部材３６，３６ａ，５４間に略一定空間を与
えている。形状とそれぞれの部材間の空間は、各信号と
接地コンタクト部材群に特性インピーダンスを与える。
電気コネクタを通したすべてのコンタクト位置で同じ特
性インピーダンスを維持することにより、電気コネクタ
の特性インピーダンス全体が調整される。それ故、電気
コネクタは、許容範囲内に“カスタム設計”でき、イン
ピーダンスを調整し、カードとバックプレーンのインピ
ーダンスを略整合する。 【００１９】図８と図９は、第２のコンタクト部１７０
をもつ他の実施例の接地コンタクト部材１５４を示して
いる。第２のコンタクト部１７０は、接地コンタクト部
材１５４の基部の略中央部に位置し、接地コンタクト部
材１５４の主面から上方向に延びるジョグを有する。こ
の実施例は、図１０に示す他のバックプレーン１８６と
ともに用いられるように設計されている。図１０では、
接地スルーホール１９６は単一位置合わせされたアレイ
中に配設されている。接地コンタクト部材１５４は、対
構成で配列され、各対の第２のコンタクト部１７０は、
互いに隣接し、同じ接地スルーホール１９６に入り込
み、バックプレーン１８６が必要とするホールの数を低
減せしめるようにしている。 【００２０】図１１は、本発明の他の実施例による電気
コネクタ１０’を示す。電気コネクタ１０’は、その中
を貫通する対向アレイコンタクト受容通路２６’をもつ
ハウジング１２’と、各コンタクト受容通路２６’内に
配設された複数のコンタクト部材３５’、３５ａ’、５
３’と、カード１７２を受容するコンタクト受容通路２
６’の対向アレイ間に横方向に延びるカード受容キャビ
ティ３０’とを有する。ハウジング１２’は、対向側壁
１４’と、端壁（図示せず）と、取付面１８’と、カー
ド受容面２０’（導入部２１’をもつ）とを有する。コ
ンタクト受容通路２６’列は、ハウジング１２’の側壁
１４’に沿って規定され、それぞれの信号コンタクト部
材３５’，３５ａ’と接地コンタクト部材５３’をその
中に受容する。それぞれの列中の隣接コンタクト受容通
路２６’は、内部壁部２２’により分離されている。そ
の内側端２４’はカード受容キャビティ３０’を規定す
る。信号コンタクト位置２８’のそれぞれの列は、カー
ド受容キャビティ３０’の上部に沿って延びており、信
号コンタクト位置２８’は、コンタクト受容通路２６’
の一つと関連付けられている。ハウジング１２’は、ま
た対向端壁（図示せず）間に縦方向に延びている下方ウ
ェブ３２’（それらのうち１つが示されている）を含ん
でいる。下方ウェブ３２’の上部表面３３’はカード受
容キャビテイ３０’の下部端を規定する。 【００２１】図１１と図１６に示すように、対向する信
号コンタクト部材対３５’，３５ａ’と単一接地コンタ
クト５３’が各コンタクト受容通路２６’内に配設され
ている。図１２に最も良く示すように、好ましい実施例
では、信号コンタクト部材３５’，３５ａ’の対向対
は、対向表面３８’，３９’と対向側面４０’，４１’
をもつ打ち抜き成型部材である。各信号コンタクト部材
３５’，３５ａ’は、それぞれ第１と第２のコンタクト
部４４’，４４’；５２’，５２ａ’を備えている。各
第１の信号コンタクト部４４’は、自由端４６’に隣接
する曲げ部４２’が形成されたビーム部４２’を有す
る。図１２と図１４に最も良く示すように、ビーム部４
２’は、薄肉部４５’と、打ち抜き部材と実質的に等し
い肉厚部４３’を含む。部分４３’は、部分４５’より
も厚いので、肉厚部４３’の表面だけがカードの表面と
接触し、図１６Ａに示すように、カード１７２上の対応
する信号コンタクト１８４と接触するそれぞれの信号コ
ンタクト表面を規定することになる。図１２と図１４か
らわかるように、肉厚部４３’の幅は薄肉部４５’の略
１／４である。部分４３と４５の幅はカード上の回路形
状と適応するように変化する。信号コンタクト部材３
５’，３５ａ’の第２のコンタクト部５２’、５２ａ’
は、信号コンタクト部材３５’，３５ａ’のそれぞれの
他端から延び、ハウジング１２’の取付面１８’を通っ
て延びるそれぞれの第２のコンタクト部５２’，５２
ａ’を含んでいる。説明の便宜上、ハウジング１２’の
周囲部は、図１２〜図１５から取り除かれており、信号
コンタクト部材３５’，３５ａ’の対は、図１の信号コ
ンタクト部材３６，３６ａと同様に予荷重が加えられた
位置に示されている。 【００２２】これらの図に示すように、両信号コンタク
ト部材３５’，３５ａ’は、第２のコンタクト部５
２’，５２ａ’の形状だけが異なり、ハウジング１２’
のそれぞれのコンタクト受容通路２６’内に交互に配列
されてハウジング１２’の取付面１８’から延びている
第２のコンタクト部５２’，５２ａ’の千鳥配列を与え
る。つまり、図１１に最も良く示すように、バックプレ
ーン８６’内の信号スルーホール９２’の対応する千鳥
列と電気的に接触するため取付面１８’から延びる第２
のコンタクト部５２’，５２ａ’は千鳥列を構成してい
る。これら２列は２つの隣接コンタクト受容通路２６’
からの信号コンタクト部材３５’，３５ａ’と接地コン
タクト部材５３’の相対的位置を示す図１５に最も良く
示されている。信号コンタクト部材３５’，３５ａ’の
対は、図１１中の１つの配列内及び図１４〜図１７中の
他の配列内に示されている。信号コンタクト部材３
５’，３５ａ’は、また、第２のコンタクト部材５
２’，５２ａ’と隣接して外方に延びるロックランス４
８’を含んでいる。ロックランス４８’は、ハウジング
１２’内の壁部（図示せず）と協働して、その内部に信
号コンタクト部材３５’，３５ａ’を固定する。図１１
と図１６に示すように、対向コンタクトビーム４４’の
自由端４６’は、壁部２２’の表面２５’に隣接してお
り、カード受容キャビティ３０’を形成し、予荷重が加
えられた位置に保持されている。 【００２３】図１３に最も良く示すように、接地コンタ
クト部材５３’は、対向主面５６’、５７’と、端面５
８’と、基部６１’から上方向に延びているビーム部６
０’とを有する略Ｕ形状部材である。ビーム部６０’
は、その対向自由端６４’に第１のコンタクト部６２’
をもつ。好ましい実施例では、ビーム部６０’は、本体
面外方向に延び、図１１に示すように第１のコンタクト
部６２’をコンタクト受容通路２６’の所望の側壁面２
７’近傍に保持するとともに接地コンタクト部材５３’
の２つの隣接側壁２２’の表面２７’間の“スケーティ
ング”を防止する位置決め手段を規定する。図１４に示
すように、接地コンタクト部材５３’の第１のコンタク
ト部６２’の幅は、関連する信号コンタクト部材３５’
の略半分であり、コンタクト部材３５’の端面４０’近
傍にある。したがって、信号と接地コンタクト部材３
５’，５３’のそれぞれのコンタクト表面４３’，６
２’は、ハウジング１２’のそれぞれのコンタクト受容
通路２６’内で垂直方向とともに水平方向にも離隔され
る。接地コンタクト部材５３’は、また基部６１’から
上方に延び、その間に下面６９’をもつスロット６８’
を規定する一対の突起６６’を含んでいる。接地コンタ
クト部材５３’は、図１１と図１６に示すようにハウジ
ング１２’内に受容されるとき、下方ウェブ３２’は、
スロット６８’内に受容され、図１６Ｂに最も良く示す
ように、ハウジング１２’内に接地コンタクト部材５
３’を保持し、また、表面５８’を部分５９’に沿って
内部壁２２’の表面２７’近傍に保持する。 【００２４】コンタクト部材３５’，５３’の水平方向
及び垂直方向のそれぞれの千鳥コンタクト表面４３’，
６２’とカード１７２上のコンタクト部１８０，１８４
の形状は、こうして接地コンタクト１８０と接触する信
号コンタクト部４３’なしで電気コネクタ１０’内への
カード１７２の挿入を可能とし、電気コネクタ１０’を
駆動状態のままカードの挿入及び抜去を可能とする。図
１６，図１６Ａ及び図１６Ｂにおいて、接地コンタクト
部材５３’のコンタクト６２’は、カード１７２の対応
する接地コンタクト部１８０と電気的に接触している。
関連する信号コンタクト部４３’は、バックプレーン内
に示され、図１６Ａ及び図１６Ｂを参照して、より正確
に示されている。図１６Ａと図１６Ｂは、図１６の線６
Ａ−６Ａ及び６Ｂ−６Ｂに沿った図であり、コンタクト
受容通路２２’とその中のコンタクト部材３５’、３５
ａ’、５３’及びカード１７２とともに見下ろし、横断
して見た図である。図１６Ａからわかるように、信号コ
ンタクト部４３’の表面は、カード１７２上の信号コン
タクト１８４の表面と電気的に接触している。図１６Ｂ
は、それぞれの通路２２’の壁２７’に対向する接地コ
ンタクト部材５３’の後面５７’を示している。 【００２５】信号コンタクト部材によってのみ占有され
ている同一コンタクト受容通路内の信号コンタクト部材
対と接地コンタクト部材の配列は、信号コンタクト部材
の中心線間隔を維持し、信号−接地コンタクト部材の組
合わせの利点を達成している。これらの利点は、特別な
コンタクト受容通路を与える必要性なしに、または付加
通路や縮小”コンタクト部材をもつこれらの電気コネク
タに要求されるようなハウジング内の機械的許容誤差に
影響を与えることなく達成される。例えば、本発明によ
り作られた高速カードコネクタ内で、信号コンタクト対
と１．２ｍｍの中心線間隔の接地コンタクト部材は、実
際の１．２ｍｍ中心線間隔のカードエッジコネクタと同
じスペースを占有する。また、本発明のコンタクト配列
は、０．６ｍｍより小さい他の中心線間隔の信号とコン
タクト部材をもつ高速コネクタの製造を容易にする。 【００２６】図１３に示す実施例では、接地コンタクト
部材５３’の第２のコンタクト部７０’が基部６１’の
中心からオフセットされて延びている。図１１、図１５
及び図１６に示すように、接地コンタクト部材５３’
は、ハウジング１２’内の２位置のうちの１位置に置か
れており、接地コンタクト部材５３’の端部５８’が信
号コンタクト部材３５ａ’に隣接している。したがっ
て、接地コンタクト部材５３’は、図１１と図１５に最
も良く示すように、隣接コンタクト受容通路２６’内に
左右逆にされており、バックプレーン８６’の接地スル
ーホール９６’のスタガー列内への挿入のために第２の
接地コンタクト部７０’を千鳥列としている。本発明を
図示するため、信号コンタクト部材３６’，３６ａ’の
第２のコンタクト部５２’，５２ａ’と接地コンタクト
部材５４’が、バックプレーン８６’の信号と接地スル
ーホール９２’，９６’にそれぞれ受容されるピン部材
として示されている。ここで、それぞれのコンタクト部
材の第２のコンタクト部の構成は、例えばピン部材受容
ソケットコンタクトのような他の構成とすることができ
る。 【００２７】電気コネクタ１０’は、カード１７２とと
もに用いられる。このカード１７２は、カード１７２の
対向主面上に配設され、その先端１７４に隣接して沿う
接地コンタクト１８０と、図１１と図１７に示すように
対向主面１７６上の接地コンタクト１８０から垂直方向
と水平方向に離隔されている信号コンタクト１８４をも
つ信号トレース１８２を有する。高速電気応用では、カ
ード、コネクタやバックプレーンを含むシステムを通し
て電気的に安定な基準または接地電位を確立、維持する
ことが望まれる。図１１に示す実施例では、カード１７
２は、誘電体層間に配設されている接地層１７８を含
み、バックプレーン８６’は誘電体層間に配設されてい
る接地層９４’を含んでいる。接地層１７８は図示のた
めにのみ示してある。カードとバックプレーン両方は、
複数の誘電体と接地層を含んでいる。図６は、接地層１
７８をカード１７２の表面の接地コンタクト１８０に相
互接続するメッキされたスルーホール１７９を示してい
る。 【００２８】前述の実施例と同様に、本発明により電気
コネクタ１０’を製造する際にも、ハウジング１２’
は、例えば多くの商業的メーカーから容易に入手可能な
ポリフェニレンサルファイドのような誘電体材料から形
成される。公知の他の適切な材料も用い得ることは勿論
である。信号コンタクト部材は、カード１７２が電気コ
ネクタ１０’内に充分に嵌合されたとき、それぞれのコ
ンタクト表面で所望の接圧を与えるように設計された予
荷重された弾性をもつように打ち抜き成型される。信号
コンタクト部材３５’，３５ａ’は、ハウジング１２’
の取付面１８’から挿入されて、自由端４６’が上壁２
８’部に固定される。中間部のロックランス４８’は、
ハウジング１２内で対応フランジ受容表面（図示せず）
と係合し、信号コンタクト部材３５’，３５ａ’をハウ
ジング１２’内にロックする。信号コンタクト部材３
５’，３５ａ’の挿入を容易とするために、取付面１
８’にはテーパ１９’を含んでいる。接地コンタクト部
材５３’は、また、上向き突起６６’が下方ウェブ３
２’の対向側壁上に受容されるように電気コネクタ１
０’の取付面１８’から挿入される。好ましい実施例で
は、突起６６’は、ハウジング１２’内への緊密固定の
ため、下方ウェブ３２’と係合するように構成されてい
る下方向表面６９’をもつスロット６８’を規定する。
信号コンタクト部材３５’，３５ａ’は、ハウジング１
２’の外壁を押圧し、また接地コンタクト部材５３’は
下方ウェブ３２’を押圧、把持するから、コンタクト保
持領域で生成された反作用ストレスは、コネクタを横切
って延びるラインに向かい、独立的であり、互いに加算
的ではない。したがって、本発明の電気コネクタは最適
な方法で内部ストレスを分散させる。 【００２９】信号コンタクト部材３５’、３５ａ’は、
好ましくは、燐青銅や充分な接圧を与える所望のばね特
性をもつ他の材料から製造される。接地コンタクト部材
５３’は、コンタクト嵌合面で所望の接圧を与える充分
なばね特性をもつ燐青銅のような金属を抜き打ちされて
得られる。本発明によれば、コンタクト部材の選定され
た材料と形状は、それぞれのコンタクト領域で充分な接
圧が生成され、相互接続の電気的信頼性を確保するよう
にすることが必要である。接地コンタクト部材中には予
荷重が形成されていないので、接地コンタクト部材は信
号コンタクト部材よりも高い弾性をもつのが好ましい。
好ましい実施例では、各ビーム部６０’の外側端５８’
の形状は、対応する信号コンタクト部材３５’，３５
ａ’の内側主面３９’の隣接部形状と略等しくして、信
号と接地コンタクト部材間の選択された距離の略一定空
間“Ａ“を与え、ビーム部６０’の全長に沿って延びて
いる。形状とそれぞれの部材間の空間は、各信号と接地
コンタクト部材群に特性インピーダンスに寄与する。電
気コネクタを通したすべてのコンタクト位置で同じ特性
インピーダンスを維持することにより、電気コネクタの
特性インピーダンス全体が調整される。それ故、電気コ
ネクタは、許容範囲内に“カスタム設計”でき、インピ
ーダンスを調整し、カードとバックプレーンのインピー
ダンスを略整合する。 【００３０】図１８は、信号と接地コンタクト部材２３
５，２５３が所望の材料から打ち抜かれ、それぞれコン
タクト表面２４３，２６２を削られている実質的に板状
部材である他の例の電気コネクタ２１５を例示してい
る。それぞれのビーム部の上部２４２，２６４は、それ
ぞれのコンタクト表面がコンタクト受容通路２２６内で
互いにオフセットされるように位置付けられている。 【００３１】図１９は更に他の実施例の電気コネクタ３
１０を示し、信号と接地コンタクト部材３３５、３５３
がオフセットコンタクト部３４４，３６２をもつ両方と
も打ち抜き成型部材であり、図１１及び図１７に示され
ている型のカードとともに用いられるように設計されて
いる。図１９の電気コネクタの実施例では、接地コンタ
クト部材３５３のコンタクト部３６２が、同一コンタク
ト受容通路３２６内で関連する信号コンタクト部材３３
５から離れる方向に延びている“フラグ型”部上に形成
されており、接地コンタクト部３６２が、電気コネクタ
３１０内へカードが十分に挿入された時、図１１及び図
１７に示される型のカード上の接地コンタクト１８０と
接触するようにしている。好ましくは、接地コンタクト
部３６２は、くぼみを形成したり隆起させたりして、接
地コンタクト部３６２が関連する信号コンタクト部３４
４から水平方向に確実にオフセットされるようにしてい
る。他方、信号コンタクト部材３３５はフラグ型延長部
をもたず、カード挿入時に接地コンタクト１８０と接触
しない。 【００３２】 【発明の効果】上述の説明から理解される如く、本発明
の電気コネクタによると、接地コンタクト部材を１対の
対向ビーム部及び１対の突起より成る略二重Ｕ字状とす
ることによりハウジングの下方ウェブに底面から確実に
圧入固定できる。また、接地コンタクト部材の端面と信
号コンタクト部材の内面とを１対１対応且つ略一定間隔
とすることにより、略一定特性インピーダンスに調整し
て高周波信号路を形成することが可能であるので、コン
ピュータやワークステーションの高速デジタル信号路の
小形且つ高密度電気コネクタとして実用上顕著な効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図１】カードとバックプレーンの高周波信号路を接続
する本発明の電気コネクタの一実施例の分解部分斜視図
である。 【図２】図１における電気コネクタに使用される１対の
信号コンタクト部材対の斜視図である。 【図３】図１の電気コネクタに使用される接地コンタク
ト部材の斜視図である。 【図４】〜 【図７】図１の電気コネクタの信号及び接地コンタクト
部材間にカードが挿入される過程を時系列で示す断面図
である。 【図８】接地コンタクト部の他の実施例の斜視図であ
る。 【図９】図８の接地コンタクト部を２個組み合わせた側
面図である。 【図１０】図８の他の端子部材とともに用いるバックプ
レーンの他の実施例を示す図である。 【図１１】カードとバックプレーン間を接続する本発明
の電気コネクタの他の実施例の分解部分斜視図である。 【図１２】図１１のコネクタに使用される信号コンタク
ト部材対の斜視図である。 【図１３】図１１の電気コネクタに使用される接地コン
タクト部材の斜視図である。 【図１４】図１１の電気コネクタに使用される信号コン
タクト部材と接地コンタクト部材の拡大部分斜視図であ
る。 【図１５】図１１の電気コネクタに使用される２対の信
号コンタクト部材と接地コンタクト部材の斜視図であ
る。 【図１６】図１１に示す電気コネクタの断面図である。 【図１６Ａ】図１６の６Ａ−６Ａに沿う断面図である。 【図１６Ｂ】図１６の６Ｂ−６Ｂに沿う断面図である。 【図１７】図１１に示すカードの拡大部分図である。 【図１８】本発明の電気コネクタの更に他の実施例の切
り欠いた斜視図である。 【図１９】本発明の電気コネクタの別の実施例の切り欠
いた部分斜視図である。 【符号の説明】 １０，１０’ 電気コネクタ １２，１２’ ハウジング ３０，３０’ カード受容キャビティ ３６，３６ａ，３５’，３５ａ’ 信号コンタクト部
材 ４２，４４’ ビーム部 ４３，５３’ 接地コンタクト部材 ４８，４８’ ロックランス ５２，５２ａ，５２’，５２ａ’ 接続部 ６０，６０’ ビーム部 ６１，６１’ 基部 ６６，６６’ 突起 ７０，７０’ 接続部 ７２，１７２ カード ７８，９４，１７８ 接地層 ８０，１８０ 接地コンタクト ８４，１８４ 信号コンタクト ８６，８６’ バックプレーン（親基板）
する本発明の電気コネクタの一実施例の分解部分斜視図
である。 【図２】図１における電気コネクタに使用される１対の
信号コンタクト部材対の斜視図である。 【図３】図１の電気コネクタに使用される接地コンタク
ト部材の斜視図である。 【図４】〜 【図７】図１の電気コネクタの信号及び接地コンタクト
部材間にカードが挿入される過程を時系列で示す断面図
である。 【図８】接地コンタクト部の他の実施例の斜視図であ
る。 【図９】図８の接地コンタクト部を２個組み合わせた側
面図である。 【図１０】図８の他の端子部材とともに用いるバックプ
レーンの他の実施例を示す図である。 【図１１】カードとバックプレーン間を接続する本発明
の電気コネクタの他の実施例の分解部分斜視図である。 【図１２】図１１のコネクタに使用される信号コンタク
ト部材対の斜視図である。 【図１３】図１１の電気コネクタに使用される接地コン
タクト部材の斜視図である。 【図１４】図１１の電気コネクタに使用される信号コン
タクト部材と接地コンタクト部材の拡大部分斜視図であ
る。 【図１５】図１１の電気コネクタに使用される２対の信
号コンタクト部材と接地コンタクト部材の斜視図であ
る。 【図１６】図１１に示す電気コネクタの断面図である。 【図１６Ａ】図１６の６Ａ−６Ａに沿う断面図である。 【図１６Ｂ】図１６の６Ｂ−６Ｂに沿う断面図である。 【図１７】図１１に示すカードの拡大部分図である。 【図１８】本発明の電気コネクタの更に他の実施例の切
り欠いた斜視図である。 【図１９】本発明の電気コネクタの別の実施例の切り欠
いた部分斜視図である。 【符号の説明】 １０，１０’ 電気コネクタ １２，１２’ ハウジング ３０，３０’ カード受容キャビティ ３６，３６ａ，３５’，３５ａ’ 信号コンタクト部
材 ４２，４４’ ビーム部 ４３，５３’ 接地コンタクト部材 ４８，４８’ ロックランス ５２，５２ａ，５２’，５２ａ’ 接続部 ６０，６０’ ビーム部 ６１，６１’ 基部 ６６，６６’ 突起 ７０，７０’ 接続部 ７２，１７２ カード ７８，９４，１７８ 接地層 ８０，１８０ 接地コンタクト ８４，１８４ 信号コンタクト ８６，８６’ バックプレーン（親基板）
フロントページの続き
(72)発明者 マーク・リチャード・サマ
米国 ペンシルバニア州 17113 オバ
ーリン デイトン ロード 1380
(56)参考文献 実開 昭50−74488（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 中央に接地層を有し両面に夫々信号コンタクト及び接地
コンタクトが端縁に沿って列状に形成されているカード
と、前記信号コンタクト及び親基板の高速信号路間を相
互接続する電気コネクタにおいて、 前記カードの端縁を受けるカード受容キャビティ、該カ
ード受容キャビティの両側に対向形成された複数のコン
タクト受容通路、前記カード受容キャビティの底面を形
成する下方ウェブを有するハウジングと、 基部から対向して起立する１対の片持ち梁ビーム部、前
記基部から前記ビーム間に起立し前記ハウジングの前記
下方ウェブに圧入固定される１対の突起、及び前記基部
から前記ビーム部及び前記突起と反対方向に延び前記親
基板への接続部を有する複数の略平板状の接地コンタク
ト部材と、 前記ハウジングの前記コンタクト受容通路の前記接地コ
ンタクト部材の外側に挿入され、前記ハウジングの底面
近傍の固定部、該固定部から起立し前記カードの前記信
号コンタクトに接触する片持ち梁ビーム状のコンタクト
部、及び前記固定部から延び前記親基板に接続される接
続部を有する複数の信号コンタクト部材とを具え、 前記カードの完全挿入時に前記対向する各信号コンタク
ト部材の内面と前記接地コンタクト部材の前記ビームの
外面とが略一定間隔で対向して所定特性インピーダンス
の信号路を形成することを特徴とする電気コネクタ。
Applications Claiming Priority (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US07/458,071 | 1990-01-10 | ||
| US07/458,071 US5026292A (en) | 1990-01-10 | 1990-01-10 | Card edge connector |
| US07/593,186 US5051099A (en) | 1990-01-10 | 1990-10-05 | High speed card edge connector |
| US07/593,186 | 1990-10-05 |
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|---|---|
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| JP2709364B2 true JP2709364B2 (ja) | 1998-02-04 |
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