JP2708013B2 - Nポイントfftプロセッサ用メモリ制御回路 - Google Patents

Nポイントfftプロセッサ用メモリ制御回路

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JP2708013B2
JP2708013B2 JP7121540A JP12154095A JP2708013B2 JP 2708013 B2 JP2708013 B2 JP 2708013B2 JP 7121540 A JP7121540 A JP 7121540A JP 12154095 A JP12154095 A JP 12154095A JP 2708013 B2 JP2708013 B2 JP 2708013B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、FFTプロセッサ用メ
モリ制御回路に関し、特に、一つのFFTプロセッサで
複数のステージあるいは複数の基数に対する処理を行う
場合のデジタル信号処理用のNポイントFFTプロセッ
サ用メモリ制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のFFTプロセッサ用メモ
リ制御回路について述べる前に、FFTアルゴリズムに
ついて簡単に説明する。
【0003】離散フーリエ変換を式で表すと、
【0004】
【数1】 となる。ここでWNは、
【0005】
【数2】 とする。
【0006】以下にサンデー・チューキのひねり係数ア
ルゴリズムを示す。
【0007】
【数3】 ここで、
【0008】
【数4】 とすると、
【0009】
【数5】 と記述される。
【0010】上述したアルゴリズムにおいて、,,
,,部は加減算部にて処理され、,,,
部は乗算部にて処理される。ただし基数が2及び4以外
の場合には加減算部にて加算処理に加えて乗算処理が必
要となる。なお、最終式はFFT演算結果の順序の復元
を行うことを示すものである。
【0011】図8は、一般的なNポイントFFT専用プ
ロセッサの基本構成図である。
【0012】図8に示すように、入力データ10の書き
込みと演算処理用データの読み出し及び書き込みを並列
に行うデータメモリ回路1と、複数の基数に対応する乗
算及び加減算を行う演算処理回路2と、演算処理用デー
タの乗算係数(余弦及び正弦係数)19を発生する係数
メモリ回路4と、データメモリ回路1及び係数メモリ回
路4用の読み出しアドレス16及び17並びにパイプラ
イン接続時の次段のデータメモリへの出力アドレス14
及び出力イネーブル15を生成するメモリ制御回路5と
から構成される。また、演算処理回路2には、乗算器6
と、加減算を行うための基数r1用演算回路81、基数
2用演算回路82,・・・,基数rm用演算回路8mが
組み込まれた加減算回路8と、現ステージの基数rL
同じ基数用の演算回路(81or82,・・・ or8
m)を選択するセレクタ回路7及び9とが設けられてい
る。図8においては、セレクタ回路7及び9はrL=r2
の状態を示しており、r2用の加減算回路82がセレク
トされている。
【0013】ここで、メモリ部、乗算部、加減算部の順
番に処理を行うFFTプロセッサの構成を図8に示した
ものとする場合、各ステージの処理は以下のように書き
換えられる。
【0014】
【数6】 ここで、データメモリ読み出しアドレスDADRは、
【0015】
【数7】 となり、また、各ステージにおける係数メモリの読み出
しアドレスCADRは、
【0016】
【数8】 となる。
【0017】図9は、図8に示したデータメモリ回路1
の機能ブロック図である。
【0018】データメモリ回路は図9に示すように、デ
ータの書き込み及び読み出しが行われるメモリブロック
20及び21と、セレクタ22及び23とから構成され
ている。
【0019】データメモリ回路1(図8参照)におい
て、入力データ10と入力アドレス11が受信される
と、メモリブロック20及び21のうち一方のメモリブ
ロックにNサンプル分のデータが書き込まれ、もう一方
のメモリブロックからは演算用のデータメモリ出力デー
タ18(図8参照)の読み出しと演算結果である出力デ
ータ13(図8参照)の書き込みが行われる。書き込み
が行われているメモリブロックにNサンプル分データが
書き込まれると、メモリブロック20及び21のモード
がそれぞれ切り換えられ、今まで書き込みが行われてい
たメモリブロックからはメモリ制御回路5(図8参照)
にて生成されたデータメモリ読み出しアドレス16(図
8参照)にしたがってデータメモリ出力データ18(図
8参照)が読み出される。読み出されたデータメモリ出
力データ18(図8参照)は演算処理回路2へ送られ
る。
【0020】図11は、図8に示したデータメモリ回路
1の各メモリブロックの構成を示す図であり、図12
は、図8に示したデータメモリ回路1の各メモリブロッ
クのモード切り換えタイミングを示す図である。
【0021】図12に示すように、内部処理速度が入力
データのサンプリングレートよりも5倍高速の場合、N
サンプルの書き込みの間に5ステージ分の演算処理が無
駄なく行われる。
【0022】図10は、図8に示した係数メモリ回路4
の構成及びメモリマップを示す図である。
【0023】係数メモリ回路4(図8参照)は、演算処
理回路2(図8参照)における乗算係数を格納している
メモリで、図10に示すように、実部係数メモリ24に
余弦係数cos(2πk/N)、虚部係数メモリ25に
正弦係数sin(2πk/N)(k=0,1,・・・,
N−1、kは係数メモリのアドレス)がそれぞれ書き込
まれており、メモリ制御回路5(図8参照)から出力さ
れる係数メモリ読み出しアドレス17にしたがって読み
出される。このとき実部係数メモリ24と虚部係数メモ
リ25からは同じアドレスのデータが読み出される。
【0024】以下に、上述したNポイントFFT専用プ
ロセッサに適用される、従来のメモリ制御回路について
説明する。
【0025】図13は、NポイントFFT専用プロセッ
サに適用される従来のメモリ制御回路の機能ブロック図
である。
【0026】本従来例は図13に示すように、係数メモ
リ読み出しアドレスが、読み出される順番に書き込まれ
ている係数アドレスメモリ26と、データメモリ読み出
しアドレスが、読み出される順番に書き込まれているデ
ータアドレスメモリ27と、係数アドレスメモリ26及
びデータアドレスメモリ27を1つずつカウントアップ
するシーケンシャルカウンタ28と、リードイネーブル
信号を生成するリードイネーブル生成回路29と、遅延
回路30及び31とから構成されている。
【0027】係数アドレスメモリ26及びデータアドレ
スメモリ27にシーケンシャルカウンタ28からの出力
が読み込まれると、シーケンシャルカウンタからの出力
が読み出しアドレスとして使用され、係数メモリ読み出
しアドレス117及びデータメモリ読み出しアドレス1
16がそれぞれ生成される。係数アドレスメモリ26と
データアドレスメモリ27は、電源立上げ後で、かつ、
このFFTプロセッサを動作させる前に、外部よりデー
タが書き込まれる必要がある。このとき書き込まれるデ
ータは各ステージ毎に異なり、データ数としては1ステ
ージ当たりポイント数N個分必要となる。
【0028】また、メモリ制御回路5(図8参照)では
出力アドレス32と出力イネーブル33が生成される。
【0029】係数メモリ回路4(図8参照)に書き込ま
れるデータ数は、ポイント数Nによって決まり、係数ア
ドレスメモリ26に書き込まれるデータによって、自由
に読み出しが制御される。
【0030】また、図8におけるプロセッサをパイプラ
イン接続する場合は、入力信号としてデータメモリ回路
1の書き込みに必要な入力データ10、入力アドレス1
1及び入力イネーブル12が入力され、出力信号として
次ステージのデータメモリ回路に書き込みができるよう
に出力データ13、出力アドレス14及び出力イネーブ
ル15が出力される。ここで出力される出力アドレス1
4は、データメモリ回路1で演算処理回路2にデータを
読み出したときのデータメモリ読み出しアドレス16を
演算処理時間分遅延させたアドレスが出力される。ま
た、出力イネーブル15は、演算結果を同プロセッサの
データメモリ回路1に書き込むか、次段のプロセッサの
データメモリに書き込むかのセレクト信号になってい
る。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のNポイントFFTプロセッサ用メモリ制御回路
では、係数アドレスメモリ及びデータアドレスメモリに
書き込まれるデータ数は、1ステージ当たり、ポイント
数N個分がそれぞれ必要であり、また、複数ステージ分
を1個のプロセッサで処理する場合には、さらに処理す
るステージ分の係数アドレスメモリ及びデータアドレス
メモリが必要である。そのため、ポイント数Nが大きな
場合、あるいは入力データのサンプルレートがシステム
クロックに対して非常に遅い場合等は、メモリ制御回路
内の係数アドレスメモリ及びデータアドレスメモリの規
模が、ポイント数N及び1プロセッサ当たりの処理ステ
ージ数に比例して増大し、処理スピードの面においては
十分処理可能であるのにかかわらず、規模的に実装不可
能になるという問題点があり、また、実装可能とするた
めに1個のプロセッサ当たりの処理量を減少させなけれ
ばならないという問題点があった。
【0032】また、メモリ制御回路の他の従来例とし
て、係数アドレスメモリとデータアドレスメモリを使用
せずに、与えられた式を演算することによって係数メモ
リ読み出しアドレス及びデータメモリ読み出しアドレス
を生成する方式がある。
【0033】図14は、従来のNポイントFFT演算回
路における係数メモリ読み出しアドレス生成アルゴリズ
ムを示すフローチャートである。
【0034】図14に示す方式においては、各ステージ
における処理が異なるためにステージ別に演算回路を用
意する必要が生じ、その上、演算処理に乗算が必要であ
るため、消費電力、回路規模共に大きくなってしまうと
いう問題点が生じることは明白である。
【0035】本発明は、上述したような従来の技術が有
する問題点に鑑みてなされたものであって、ポイント数
N及び処理ステージ数が大きな場合においても1チップ
のプロセッサに収容可能となるように小型化されたメモ
リ制御回路を提供することを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、外部からの入力データの書き込みと内部演
算用のデータの読み出し及び演算結果の再書き込みを行
うデータメモリ回路と、前記データメモリ回路から読み
出されるデータと乗算される乗算係数を記憶する係数メ
モリ回路と、前記データメモリ回路と前記係数メモリ回
路から読み出されたデータの乗算を行う乗算回路と、前
記乗算回路の出力に対して現在の処理ステージの基数に
対応する加減算を実行する加減算回路とを備えるNポイ
ントFFTプロセッサ用制御回路であって、ポイント数
(N)、総ステージ数(M)、各ステージの基数
(rL)、各ステージの双対接点間隔(DL)、ステージ
1からステージ(L−2)までの基数を掛けた値
(KL)及び前記双対接点間隔(DL)と前記ステージ1
からステージ(L−2)までの基数を掛けた値(KL
との積(DLL)が、予め外部から書き込まれ、各ステ
ージの処理に対応して書き込まれた値が出力されるパラ
メータ記憶回路と、前記各ステージの処理に対応して前
記パラメータ記憶回路から出力された値から前記演算処
理用データの読み出しアドレス及び前記係数の読み出し
アドレスを算出する読み出しアドレス算出回路と、前記
読み出しアドレス算出回路に対しクロック及び制御信号
を生成するタイミング生成回路とを有することを特徴と
する。
【0037】また、前記読み出しアドレス算出回路は、
前記パラメータ記憶回路から出力される値に対して加減
算処理のみを行うことにより前記演算処理用データの読
み出しアドレス及び前記係数の読み出しアドレスを算出
するアルゴリズムを有することを特徴とする。
【0038】
【作用】上記のように構成された本発明では、読み出し
アドレスの算出において必要とされる値のうち、予め計
算可能なパラメータがFFTプロセッサの外部で計算さ
れてパラメータ記憶回路に書き込まれる。書き込まれた
パラメータは、既知の値として利用され、読み出しアド
レス算出部にて演算処理用データの読み出しアドレス及
び係数の読み出しアドレスが算出されるので、ポイント
数Nが大きい場合においても、メモリ制御回路内の係数
アドレスメモリ及びデータアドレスメモリの規模が、ポ
イント数N及び1プロセッサ当たりの処理ステージ数に
比例して増大することはない。
【0039】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
して説明する。
【0040】図1は、本発明のNポイントFFTプロセ
ッサ用メモリ制御回路の一実施例を示すブロック図であ
る。
【0041】本実施例は図1に示すように、係数メモリ
読み出しアドレス67及び演算処理用データの読み出し
アドレスであるデータメモリ読み出しアドレス66を算
出する読み出しアドレス算出回路40と、読み出しアド
レス算出回路40に必要なクロック制御信号45及び出
力イネーブル65の生成を行うタイミング生成回路42
と、出力アドレス64生成のための遅延回路43と、ポ
イント数N、総ステージ数M、各ステージの基数r
L(1≦L≦M、Lは自然数)、各ステージの双対接点
間隔DL(=N/r12・・・rL)、ステージ1からス
テージ(L−2)までの基数を掛けた値KL(=r12
・・・rL-2)及びDLとKLの積DLLといったパラメ
ータ信号48を全て記憶しておくためのパラメータ記憶
回路41とから構成される。
【0042】読み出しアドレス算出回路40において
は、加減算処理のみで各読み出しアドレス66、67の
生成が可能な全ステージ共通のアルゴリズムを使用して
いる。そのため、乗除算器を使わず、回路規模の小型化
が実現できた。
【0043】パラメータ記憶回路41は、単なるレジス
タの集まりと考えて良い。記憶するパラメータ数は、総
ステージ数Mによって決まり、(2+4・M)データと
なる。
【0044】タイミング生成回路42においては、読み
出しアドレス算出回路40用のクロック制御信号45及
びパラメータ記憶回路41用の制御信号47の生成、並
びに出力イネーブル信号65の生成が行われる。
【0045】遅延回路43は、従来からのメモリ制御回
路において使用されているものと同様のものである。
【0046】本発明のメモリ制御回路を実現するキーポ
イントは、係数メモリ読み出しアドレス及びデータメモ
リ読み出しアドレスの算出アルゴリズムにある。以下に
それぞれの読み出しアドレスの算出アルゴリズムについ
て説明する。
【0047】まず、係数メモリ読み出しアドレスの算出
アルゴリズムについて説明する。
【0048】従来技術において示したように、N=r1
2345の場合の係数メモリの読み出しアドレス生
成式は以下のようになる。
【0049】
【数9】 ステージ1については演算不要なのでステージ2〜5に
ついて記述する。上式の各項を分類して見やすい形に並
べると次のようになる。
【0050】
【数10】 各式の第1項(n0,n1,n2,n3)は変数であり、現
在のステージ番号をLとすると、この変数は、0,1,
・・・・,rL-1−1という値をとる。
【0051】次に第2項は、ステージ番号Lが決まれば
固定値となる定数であり、その値は現在のステージをL
とするとステージ1からステージ(L−2)までの基数
を掛けた値KL=r12・・・rL-2となる。ただし、L
=2の場合は、K2=r0=1とする。
【0052】第3項は、現在のステージ番号がLの場合
に0,1,・・・,rL −1となる変数である。
【0053】第4項は、双対接点間隔DL=N/(r1
2・・・rL)に等しく、ステージ番号Lによって決まる
定数である。
【0054】第5項は、ステージ番号がLの場合に0,
1,・・・,DL−1の値をとる変数である。
【0055】第1項の変数をi、第3項の変数をj、第
5項の変数をkとすると、ステージLの係数メモリ読み
出しアドレスCADRは、
【0056】
【数11】 と記述できる。
【0057】ここで変数iは、0からスタートして変数
kが0から(DL−1)の値を一通りとる毎に1ずつ増
加し、(rL-1−1)の次に再び0に戻る変数であり、
変数jはステージLの係数メモリアドレスの演算が行わ
れる毎に1ずつ増加し、(r L−1)の次に再び0に戻
る変数であり、変数kは、変数jが0から(rL−1)
の値を一通りとる毎に1ずつ増加し、(DL−1)の次
に再び0に戻る変数である。
【0058】また、
【0059】
【数12】 とするX1、X2、X3及びX4を設定する。
【0060】図2は、本発明のNポイントFFTプロセ
ッサ用係数メモリ読み出しアドレス算出アルゴリズムの
フローチャートである。
【0061】図2に示すフローチャートは、従来技術に
おいて説明した各ステージの係数メモリ読み出しアドレ
ス及びデータメモリ読み出しアドレスの算出式をベース
として、現在のステージLをパラメータとする各ステー
ジ共通の係数メモリ及びデータメモリの読み出しアドレ
ス算出アルゴリズムとなっている。
【0062】図2において、まず、ポイント数N、総ス
テージ数M及び現在のステージ番号Lが設定される(ス
テップS11)。
【0063】次に、ステージL用のパラメータとしては
ステージL及び(L−1)の基数r L及びrL-1、双対接
点間隔DL、ステージ1から(L−2)までの基数を掛
けたKL、DLとKLとの積DLLの設定が行われる(ス
テップS12)。
【0064】その後、変数及びレジスタの初期化が行わ
れ(ステップS13)、係数メモリ読み出しアドレスの
演算が行われる(ステップS14)。
【0065】ステップS14における演算が行われる度
に変数jがカウントアップされ、X1=X1+X3の処
理が実行され(ステップS15)、ステップS14にお
ける演算が行われる。
【0066】変数j=rLになったら、変数kに1が加
えられX2=X2+X4が実行される(ステップS1
6)。
【0067】さらに処理が進んでk=DLとなったら変
数iに1が加えられてX3=X3+KLL及びX4=X
4+KLの演算が実行され(ステップS17)、変数
j、kが初期化された上で再びステップS14における
演算が行われる。
【0068】変数iがrL-1となったとき変数mに1が
加えられて、変数i、j、k、X3及びX4が初期化さ
れて演算処理が続けられる。
【0069】ここで、変数nは0,1,・・・,N−1
をとる変数であり、変数mは演算処理の繰り返し回数の
カウント数であり、m=kLとなったときにステージL
の処理が終了する。そして、ステージ番号Lに1が加え
られて、次のステージの処理へ移る。ただし、最終ステ
ージまで終了した場合(L>M)には一連の処理が終了
する。
【0070】図4は、図2に示したアルゴリズムを実行
するハードウェアの実施例の機能ブロック図である。
【0071】図4に示すように、本実施例の係数メモリ
読み出しアドレスの算出アルゴリズムメモリにおける制
御回路のハードウェアは、5個の加算器と、5個のレジ
スタと、3個のカウンタから構成される。
【0072】図5は、図4に示したハードウェアを実現
した場合の所用クロック(CK1,CK2,CK3)及
び各レジスタの出力タイミング関係を示す図である。
【0073】加算器1個のディレイは次段のレジスタで
吸収できるので、1システムクロック毎に安定した出力
を行うことができる。
【0074】次に、データメモリ読み出しアドレスの算
出アルゴリズムについて述べる。
【0075】図3は、本発明のNポイントFFTプロセ
ッサ用データメモリ読み出しアドレス算出アルゴリズム
のフローチャートである。
【0076】図3に示すフローチャートは、図2に示し
たフローチャートと同様に、従来技術において説明した
各ステージの係数メモリ読み出しアドレス及びデータメ
モリ読み出しアドレスの算出式をベースとして、現在の
ステージLをパラメータとする各ステージ共通の係数メ
モリ及びデータメモリの読み出しアドレス算出アルゴリ
ズムとなっている。
【0077】従来技術において示したように、N=r1
2345の場合のデータメモリの読み出しアドレス
生成式は、全ステージ共通で以下のようになる。
【0078】
【数13】 各ステージ毎にまとめ直すと以下のようになる。
【0079】
【数14】 ここで、ステージ1からステージ(L−1)までの基数
を掛けた値KL+1、ステージL及び(L−1)の双対接
点間隔DL及びDL-1 、ステージLの基数rLを用い、以
下の変数を定義する。
【0080】0から(KL+1−1)まで変化する自然数
を変数m、0から(DL −1)まで変化する自然数を変
数k、0から(rL −1)まで変化する自然数を変数j
とするとき、上式の第1項はm・DL-1となり、同様に
第2項はj・DL、第3項はkと記述できる。したがっ
て、ステージLのデータメモリ読み出しアドレスDAD
Rは、
【0081】
【数15】 となる。これをフローチャートで示したものが図3であ
る。図3における変数A、Bは、上式の第2項、第1項
をそれぞれ示しており、
【0082】
【数16】 である。
【0083】図6は、図3に示したアルゴリズムを実行
するハードウェアの実施例の機能ブロック図を示す図で
ある。
【0084】図6に示すように、本実施例のデータメモ
リ読み出しアドレスの算出アルゴリズムにおけるメモリ
制御回路のハードウェアは、2個の加算器と、4個のレ
ジスタと、3個のカウンタから構成される。
【0085】図7は、図6に示したハードウェアを実現
した場合の所用クロック(CK1,CK2,CK3)及
び各レジスタの出力タイミング関係を示す図である。
【0086】加算器におけるディレイは、次段のレジス
タで吸収できると考えられるので1システムクロック毎
に安定した出力を行うことができる。もし、加算器ディ
レイが問題となる場合には、各加算器の出力にレジスタ
を入れてパイプライン構造にすればよい。
【0087】上述したアルゴリズムを使用して、ポイン
ト数120、各ステージの基数をr 1=5,r2=4,r
3=3,r4=2とした場合は、 記憶データ数 ポイント数:N 1ワード 総ステージ数:M 1ワード 各ステージ基数:r1,r2,r3,r4 4ワード 各ステージの双対接点間隔:D1,D2,D3,D4 4ワード 各ステージのKL:K1,K2,K3,K4 4ワード 各ステージのKL・DL:K11,K22,K33,K44 4ワード をFFT処理を行う前に設定しておくだけでよいので、
トータル18ワードを記憶すればよいことになる。
【0088】ポイント数Nと総ステージ数Mを用いて一
般的に記憶データ数を見積もると、
【0089】
【数17】 となり、総ステージ数Mに比例するが、ポイント数Nに
は影響されない。
【0090】一方、従来の読み出しパターンデータを全
てメモリに書き込む方式の場合において必要な記憶デー
タ数は、データメモリ読み出し用にN・M(480ワー
ド)、係数メモリ読み出し用に同じくN・M(480ワ
ード)、合計2・N・M(960ワード)となる。ポイ
ント数が増加するにつれて、必要なメモリが増大し、ゲ
ート規模を大きくすることが明らかにわかる。
【0091】ここで、N=120のときのそれぞれの方
式の所用ゲート数を比較する。
【0092】本発明のメモリ制御回路においては、従来
方式と比べると演算回路が新たに必要となるが、この場
合には4k〜5kゲートもあれば十分である。また、1
8ワード分のレジスタは1ワードを16ビットとする
と、1ビットレジスタが8ゲートとして計算しても2.
3kゲートとなる。したがって、トータルでも7k〜8
kゲートである。
【0093】それに対して従来方式においては、960
×16ビット分のRAMを使用した場合、50kゲート
以上を必要とする。衛星搭載時には、ソフトエラー対策
として冗長ビットを各ワードに数ビット付加する必要が
あるので、さらに20kゲート程度必要となる。
【0094】したがって、本発明のメモリ制御回路にお
いては、検査用冗長ビットが不要の場合は40kゲート
以上、冗長ビットを必要とする場合は60kゲート以上
も従来方式よりも小型化が図れたことになる。
【0095】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので以下に記載するような効果を奏する。
【0096】請求項1に記載のものにおいては、読み出
しアドレスの算出において必要とされる値のうち、予め
計算可能なパラメータがFFTプロセッサの外部で計算
されてパラメータ記憶回路に書き込まれ、既知の値とし
て利用されて読み出しアドレス算出回路にて演算処理用
データの読み出しアドレス及び係数の読み出しアドレス
が算出される構成としたため、ポイント数Nが大きい場
合においても、メモリ制御回路内の係数アドレスメモリ
及びデータアドレスメモリの規模が、ポイント数N及び
1プロセッサ当たりの処理ステージ数に比例して増大す
ることはない。それにより、従来の技術において必要と
されていた巨大なパターン記憶メモリが不要となり回路
規模の大幅な小型化が実現できる。また、従来の演算方
式では実現できなかった高速演算及び小型演算回路の実
現も可能となる。
【0097】上述した効果においては、衛星搭載のよう
にソフトエラーを考慮する必要がある場合には特に効果
的である。
【0098】請求項2に記載のものにおいては、読み出
しアドレス算出回路における演算処理が、加減算処理の
みにより行われる構成としたため、さらなる回路規模の
小型化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のNポイントFFTプロセッサ用メモリ
制御回路の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明のNポイントFFTプロセッサ用係数メ
モリ読み出しアドレス算出アルゴリズムのフローチャー
トである。
【図3】本発明のNポイントFFTプロセッサ用データ
メモリ読み出しアドレス算出アルゴリズムのフローチャ
ートである。
【図4】図2に示したアルゴリズムを実行するハードウ
ェアの実施例の機能ブロック図である。
【図5】図4に示したハードウェアを実現した場合の所
用クロック(CK1,CK2,CK3)及び各レジスタ
の出力タイミング関係を示す図である。
【図6】図3に示したアルゴリズムを実行するハードウ
ェアの実施例の機能ブロック図である。
【図7】図6に示したハードウェアを実現した場合の所
用クロック(CK1,CK2,CK3)及び各レジスタ
の出力タイミング関係を示す図である。
【図8】一般的なNポイントFFT専用プロセッサの一
例を示す基本構成図である。
【図9】図8に示したデータメモリ回路の機能ブロック
図である。
【図10】図8に示した係数メモリ回路4の構成及びメ
モリマップを示す図である。
【図11】図8に示したデータメモリ回路1の各メモリ
ブロックの構成を示す図である。
【図12】図8に示したデータメモリ回路1の各メモリ
ブロックのモード切り換えタイミングを示す図である。
【図13】NポイントFFT専用プロセッサに適用され
る従来のメモリ制御回路の機能ブロック図である。
【図14】従来のNポイントFFT演算回路における係
数メモリ読み出しアドレス生成アルゴリズムを示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 データメモリ回路 2 演算処理回路 4 係数メモリ回路 5 メモリ制御回路 6 乗算器 7,9 セレクタ回路 8,81,82,8m 加減算回路 10 入力データ 11 入力アドレス 12 入力イネーブル 13 出力データ 14,64 出力アドレス 15,65 出力イネーブル 16,66 データメモリ読み出しアドレス 17,67 係数メモリ読み出しアドレス 18 データメモリ出力データ 19 乗算係数 20,21 メモリブロック 22,23 セレクタ 24 実部係数メモリ 25 虚部係数メモリ 40 読み出しアドレス算出回路 41 パラメータ記憶回路 42 タイミング生成回路 43 遅延回路 44 システムクロック信号 45 クロック制御信号 46 パラメータデータ 47 制御信号 48 パラメータ信号

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部からの入力データの書き込みと内部
    演算用のデータの読み出し及び演算結果の再書き込みを
    行うデータメモリ回路と、前記データメモリ回路から読
    み出されるデータと乗算される乗算係数を記憶する係数
    メモリ回路と、前記データメモリ回路と前記係数メモリ
    回路から読み出されたデータの乗算を行う乗算回路と、
    前記乗算回路の出力に対して現在の処理ステージの基数
    に対応する加減算を実行する加減算回路とを備えるNポ
    イントFFTプロセッサ用制御回路であって、 ポイント数(N)、総ステージ数(M)、各ステージの
    基数(rL)、各ステージの双対接点間隔(DL)、ステ
    ージ1からステージ(L−2)までの基数を掛けた値
    (KL)及び前記双対接点間隔(DL)と前記ステージ1
    からステージ(L−2)までの基数を掛けた値(KL
    との積(DLL)が、予め外部から書き込まれ、各ステ
    ージの処理に対応して書き込まれた値が出力されるパラ
    メータ記憶回路と、 前記各ステージの処理に対応して前記パラメータ記憶回
    路から出力された値から前記演算処理用データの読み出
    しアドレス及び前記係数の読み出しアドレスを算出する
    読み出しアドレス算出回路と、 前記読み出しアドレス算出回路に対しクロック及び制御
    信号を生成するタイミング生成回路とを有することを特
    徴とするNポイントFFTプロセッサ用メモリ制御回
    路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のNポイントFFTプロ
    セッサ用メモリ制御回路において、 前記読み出しアドレス算出回路は、前記パラメータ記憶
    回路から出力される値に対して加減算処理のみを行うこ
    とにより前記演算処理用データの読み出しアドレス及び
    前記係数の読み出しアドレスを算出するアルゴリズムを
    有することを特徴とするNポイントFFTプロセッサ用
    メモリ制御回路。
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