JP2707236B2 - ピアス用プロテクタ - Google Patents

ピアス用プロテクタ

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JP2707236B2
JP2707236B2 JP7328107A JP32810795A JP2707236B2 JP 2707236 B2 JP2707236 B2 JP 2707236B2 JP 7328107 A JP7328107 A JP 7328107A JP 32810795 A JP32810795 A JP 32810795A JP 2707236 B2 JP2707236 B2 JP 2707236B2
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shaft portion
shaft
piercing
hole
metal needle
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Inventor
俊治 安武
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株式会社セントラル・メディック
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耳たぶ等の人体の所要
箇所にあけた小孔に装着するピアスの金属針が肌に直接
触れないようにして、金属アレルギー性皮膚炎やかぶれ
等によって生じる皮膚炎を防止するようにしたピアス用
プロテクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のピアスは、耳たぶ等の人体の所要
箇所にあけた小孔に装飾部の金属針を挿入してこれを止
め具で固定するように構成されている。そのために、金
属針が肌に直接触れて金属アレルギー性皮膚炎やかぶれ
等の皮膚炎を引き起こす原因となっていた。
【0003】これを防止するための従来の技術として
は、実開平5−70317、特願平6−103004が
ある。これらの出願はいずれも、ピアスの金属針を樹脂
でできた円筒や棒体の保護具の穴に差し込んで、そして
この保護具を耳たぶ等の小孔に挿入することによって金
属針が肌に直接触れないようにして金属アレルギー性皮
膚炎を防止しようとしたものである。
【0004】また、特開平5−23916は、金属針を
樹脂で被覆して金属針が肌に直接触れないようにするこ
とによって金属アレルギー性皮膚炎を防止しようとした
ものである。
【0005】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、上記従
来の技術による保護具は、いずれも金属アレルギー性皮
膚炎を防止することはできても、人体から小孔内に滲出
して堆積する皮下脂肪や体液、ごみ、埃等によって生じ
る皮膚炎を防止することはできなかった。すなわち、い
ずれの出願も軸部の断面形状が円形でできているため
に、小孔に差し込むと肌に密着して通気性が悪くなる。
その結果、挿入箇所に皮下脂肪や体液、ごみ等が堆積し
てかぶれ等の皮膚炎を引き起こす原因となっていた。こ
れを防止する手段としては特開平6−178705があ
るが、この出願はピアスを取り外しているときに生じる
小孔の閉塞化を防止することを目的としてなされたもの
であり、これにピアスを装着して使用するものではなか
った。この出願は、付加機能として樹脂製棒状の保護具
の円周方向の外周面の一部だけに溝を設けて、ここに薬
液を塗布して小孔内で繁殖する雑菌を殺菌してかぶれ等
の皮膚炎を防止しようとする技術が認められるが、上記
溝は小孔内に堆積した異物を除去しようとする技術では
なく、その機能も有しない。しかも、軸部は断面形状が
円形かつ同一径の棒体でできている点で、前者出願と同
一技術であるといえる。
【0006】また、本発明者による特願平6−3392
98は、軸部の断面形状を多角形に形成しておいて、軸
部を回転させることによって小孔内に堆積した異物を除
去しようとする点で本発明とその目的を同じくするもの
であるが、その外周面が平面であるために弾力性に富む
耳たぶ等の肌に挿入されると密着してしまうために通気
性がなくなり、かぶれ等の症状を阻止する効果は乏し
く、所期の目的を十分にはたすことができなかった。
【0007】本発明は、上記従来の問題点を解決するこ
とを目的としてなされたもので、耳たぶ等の人体の所要
箇所にあけた小孔にピアスを連続装着しても、金属アレ
ルギー性皮膚炎を引き起こさず、また、小孔内にたまる
異物を適宜除去できるようにして、かぶれ等の皮膚炎を
も防止するようにしたピアス用プロテクタを提供しよう
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のピアス用プロテ
クタ(以下、プロテクタとは保護具を表すものとする)
は、樹脂製材料からなる一端に穴をあけた軸部の端部に
フランジを設け、この軸部の外周面に1ないし複数条の
溝又は突起を軸心方向に軸部の全長にわたって形成し、
もって、ピアスの金属針を該穴に挿入固定する。金属針
はピアス装飾部にロー付け又は接着剤で固定されてお
り、この部分もかぶれの原因となるから上記フランジで
覆われて肌に直接触れることがない。そして、該軸部を
耳たぶ等の人体の所要箇所にあけた小孔に挿入して止め
具で止めるように構成する。
【0009】また、上記軸部を小孔に挿入しやすいよう
にするために、その先端にかけて先細りのテーパを付け
たり、軸部先端に丸みを付けたりして小孔に挿入しやす
くしておくのが好ましい。
【0010】また、軸部にあけた穴にテーパを付けてお
くと、金属針を挿入したとき、樹脂製軸部で締め付ける
ようにして装着されるので、装飾部が不用意に抜け落ち
たりすることがない。
【0011】また、上記軸部に設けた溝又は突起は、そ
の軸部全長にわたって形成しておくことにより、軸部を
回転したときに小孔内壁全体に接触させることができ
る。
【0012】また、軸部及びフランジ部はポリプロピレ
ン等の人体に無害の樹脂製材料としたり、あるいは樹脂
製材料に抗菌剤を入れたりすると、かぶれ等の皮膚炎を
防止するうえで一層の効果が期待できるので好ましい。
【0013】また、本発明のピアス用プロテクタは、金
属針に直接被覆固定したり、あるいは着脱自在に構成し
て適宜取り替えができるようにしておく。
【0014】さらに、上記軸部の断面形状は、半円状や
V字型その他所期の目的を達成できる適宜の形状でよ
い。
【0015】
【作用】ピアスの装飾部に取り付けた金属針を軸部の穴
に差し込み固定する。そして軸部先端を耳たぶ等の小孔
に差し込み、耳たぶ等の裏側から止め金で固定して、金
属針を人体の肌と直接触れないようにする。
【0016】装着時には、軸部の溝または突起の作用で
軸部と耳たぶ等の肌との間に隙間ができるので通気性が
保てる。そのために、小孔内は常に乾燥されているから
肌から出る体液や皮下脂肪の滲出が抑えられて少なくな
る。それでもわずか出た異物は適宜、軸部を手で回転さ
せることによって小孔内壁をこすり取ると異物がかき落
とされて軸部の溝内にたまる。軸部を小孔から抜いて、
ティッシュ等でふき取り消毒液で消毒した後、装着して
おく。
【0017】
【実施例】本発明の実施例を図にもとづいて説明する。
【0018】図1及び図3に示すように、本発明のピア
ス用プロテクタ(又は保護具)は、樹脂製材料からなる
一端に穴1をあけた軸部2の端部にフランジ3を設け
る。この軸部2の外周面に複数条の溝4を軸心方向5に
軸部の全長にわたって形成する(図では、6条形成し
た)。上記のように構成したピアス用プロテクタの穴1
にピアス7の金属針8を挿入固定する。金属針8はピア
ス7の装飾部9にロー付け又は接着剤10で固定されて
いるが、フランジ3で覆われているから耳たぶ等11の
人体の肌にロー付け又は接着剤10が触れることがな
い。そして、該軸部2を耳たぶ等11の人体の所要箇所
にあけた小孔12に挿入して止め具13で止める。
【0019】また、上記軸部2は小孔12に挿入しやす
いように、その先端にかけて先細りのテーパを付け、ま
た軸部2先端に丸みを付けて小孔12に挿入しやすくし
ておく。また、軸部2にあけた穴1にもテーパを付けて
おくと、金属針8を挿入したとき、樹脂製軸部2で締め
付けるようにしてしっかりと装着されるので、装飾部8
が不用意に抜け落ちたりすることがない。
【0020】また、軸部2に設けた溝4は、その軸部2
全長にわたって形成しておく。
【0021】また、軸部2及びフランジ3はポリプロピ
レン等の人体に無害の樹脂製材料を使用する。必要に応
じて、樹脂製材料に抗菌剤を入れておく。
【0022】また、本発明のピアス用プロテクタは金属
針8から着脱自在に構成して、適宜取り替えがきくよう
にしておく。
【0023】図4に軸部2の断面を示すように、溝4の
形状を半円状とする。この断面形状は、V字型その他所
期の目的を達成できる適宜の形状でよい。
【0024】図5は軸部2に突起4を付けた場合の実施
例を示す。
【0025】また、図6は止め金13に軸部2が挿入さ
れた状態の断面形状を示す。
【0026】図7は軸部2にあける穴1の別の実施例を
示し、軸部2にあけた穴1の途中に段付溝13を付けて
おき、その段付溝14に引っかかるように金属針8を形
成しておくことによって、軸部2から金属針8が抜け落
ちないように構成することもできる。
【0027】また、図7はフック型のピアス7の取り付
け状態を示すもので、先端に金属針8を取り付けたフッ
ク15を軸部2の穴1に差し込み、このフック15の他
端をつり下げリング16形状にしておいて、ここに装飾
部9を掛けた状態を示したものである。
【0028】
【効果】上記のように構成したから、本発明は以下の効
果を奏する。
【0029】本発明のピアス用プロテクタは、軸部の全
長にわたって溝又は突起を付けたから、ピアスを装着し
た状態で回転させると、小孔の内面全体をこすり取り、
小孔内の異物を残すことなくかき落とすことができる。
しかも、溝又は突起にかき落とした異物は、適宜耳たぶ
等から抜き取って、そのまま、あるいは消毒液を付けて
軸部の先端方向にふき取るだけで、異物をきれいに残す
ことなく取り去ることができるから、小孔内を常に清潔
に保つことができる。
【0030】また、軸部にフランジを設けたから、ピア
ス装飾部に取り付けた金属針のロー付けのローや接着剤
が流れ出ていてもこれで遮断されて直接肌に触れること
がない。
【0031】また、この軸部は金属針の芯で支持されて
いるので強度がある。しかも、金属針の径を初めから細
くしておけば、軸部の径を細くすることができるので、
小孔に挿入しやすい。
【0032】さらに、本発明のピアス用プロテクタは小
孔の挿入部分のみに取り付けるだけだから、ピアスを装
着しても目立たず、ピアスの装飾部の高級感を損なう恐
れがない。
【0033】さらにまた、軸部の素材に抗菌剤を入れて
おけば、雑菌の繁殖も阻止できて一層衛生的である。
【0034】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るピアス用プロテクタの一実施例を
示す斜視図である。
【図2】ピアス用プロテクタを耳たぶ等に装着した状態
を示す側面図である。
【図3】図1の側断面図である。
【図4】図2のA−A矢視断面図である。
【図5】軸部に突起を付けた状態を示す軸部の側断面図
である。
【図6】図2のB−B矢視断面図である。
【図7】軸部の穴を段付溝にした場合の実施例を示す側
断面図である。
【図8】軸部にフックを介してピアスを取り付けた状態
を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 穴 2 軸部 4 溝又は突起 5 軸心方向 7 ピアス 8 金属針 11 耳たぶ等 12 小孔 13 止め具

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製材料からなる一端に穴1をあけた
    軸部2の端部にフランジ3を設け、この軸部2の外周面
    に1ないし複数条の溝又は突起4を軸心方向5に軸部2
    の全長にわたって形成し、もって、ピアス7の金属針8
    を該穴1に挿入固定して、該軸部2を耳たぶ等11の人
    体の所要箇所にあけた小孔12に挿入して止め具13で
    止めるように構成したことを特徴とするピアス用プロテ
    クタ。
  2. 【請求項2】 軸部2を、その先端にかけて先細りのテ
    ーパを付けたことを特徴とする請求項1に記載のピアス
    用プロテクタ。
  3. 【請求項3】 樹脂製材料に抗菌剤を入れたことを特徴
    とする請求項1又は2のいずれかに記載のピアス用プロ
    テクタ。
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