JP2706969B2 - 溝付化粧吸音板の製造方法 - Google Patents

溝付化粧吸音板の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は表面に凹溝模様を現した鉱物質繊維板よりな
る化粧板の製造方法に関する。
〔従来技術とその問題点〕
従来より、鉱物質繊維板の表面には吸音性の向上や意
匠性の付与のために凹溝加工を施すことがよく行われて
いる。
そのうちで凹凸エンボス型材によるものは、凹溝が
シャープに出ない。シャープさに欠ける、又、表面
を緻密化してしまって吸音性も高くない、という問題点
がある。
又、切削加工によるものは、凹溝が同じ深さの直線状
にしかならないので表面化粧の変化に乏しい、という問
題点があった。その他、第12図、第13図に示すように釘
等の硬いピン状物(2′)を植え付けたブラシロール
(3)で繊維板(1′)表面を引掻いて凹溝(4′)を
形成する方法があるが、溝模様が短い直線状になり変化
に乏しく又、凹溝(4′)同志が完全に離れた不連続な
ものになってしまって意匠性に乏しいものであった。
又、針状物(2′)が硬い為に繊維板(1′)表面を引
掻いた後のはね上げて凹溝(4′)の終端部の形がくず
れて化粧性が低下し易いという欠点もあった。
〔発明の目的〕
本発明は、かかる従来例に鑑みてなされたもので、そ
の目的とする処は、平均比重が0.3〜0.4の鉱物質繊維板
がその内部はミクロ的に見れば繊維の密度が不均一で、
又繊維の方向もランダムに入り込んでおり、しかも全体
的に低密度である為、針状物を深く食い込ませて表層に
吸音性の高い凹溝が形成できると共にこの密度差や繊維
の配向方向の差でブラシロールの針状物を線径が1.0mm
以下の金属針のように柔軟性のあるものにすれば繊維板
の表層部を通過する際に不規則に蛇行させることが可能
である点を見出し、弾性針の径及びこの弾性針による凹
溝間隔を規制することで少なくとも一部の引掻き凹溝を
交差し合った波模様状の凹溝模様として現出させ、吸音
性を損う事なく意匠性に優れた溝付化粧吸音板を形成す
る方法を提供する事にある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明かかかる問題点を解決するために; (1) 平均比重が0.3〜0.4の鉱物質繊維板(1)の表
層に多数の針状物(2)を密植させたブラシロール
(3)を食い込ませて引掻き凹溝(4)を形成するに際
して、 (2) 上記針状物(2)を線径が1.0mm以下の弾力性
を有する弾性針(2a)とすると共に、引掻き凹溝(4)
間隔が1〜5mmにして該弾性針(2a)の先端部を鉱物質
繊維板(1)の表層に食い込ませて引き掻き、 (3) 上記弾性針(2a)の先端部によって鉱物質繊維
(5)の密度差等による掘削抵抗の差で蛇行を生じさ
せ、 (4) 少なくとも一部の不規則に屈曲した引掻き凹溝
(4)が互いに交差して蛇行溝の入り組んだ模様を形成
する。
;という技術的方法を採用しており、請求項(2)で
は、 (1) 上記引掻き凹溝(4)を形成するに先立って鉱
物質繊維板(1)の表面に予め直径0.5mm以上の複数の
ピン孔(6)を設けておく。
という技術的手段を採用している。
〔作用〕
一方向に搬送される鉱物質繊維板(1)の表面に回転
せるブラシロール(3)に密植した針状物(2)の先端
を食い込ませて引き掻き凹溝(4)を形成するのである
が、前記針状物(2)は線径が1.0mm以下の屈曲性を有
する弾性針(2a)であり、これを鉱物質繊維板(1)の
表層に食い込ませて湾曲状態に変形させて引掻くもので
あるので、平均比重が0.3〜0.4の鉱物質繊維板(1)内
部の繊維密度の高い部分あるいは結合剤が多く含まれて
硬くなっている部分等では弾性針が押し曲げられると共
にその部分を迂回しようとして表面での引掻き方向に変
化を生じるようになる。
尚、鉱物質繊維板は比重が0.3未満の低密度なもので
は表面が柔軟すぎて引掻き溝の溝形状がくずれやすいた
めであり、又、平均比重が0.4より大きいと表面が硬く
て弾性針の食い込みが不足して溝深さが浅いものしか得
られず化粧性に劣ると共に内部まで深く食い込まない為
に弾性針先端部が表面側に押しのけられて横方向の蛇行
が生じずに溝模様が直線状になって意匠性を欠くためで
ある。
又、この時引掻き凹溝(4)の間隔を5.0mm以下に設
定しておくことにより、この蛇行した凹溝(4)同士が
交差し合って凹溝(4)で囲まれた細長い紡錘状の凸部
(7)を形成して波状の模様が現出される。
尚、凹溝(4)形成用の弾性針(2a)は丸形状より角
形状のものの方が掘削抵抗で蛇行する割合が大きくな
り、一層波形の変化がつけることができる。
〔実施例〕
以下、本発明を図示実施例に従って詳述する。
本発明で使用する鉱物質繊維板(1)は例えば、ロッ
クウール80%、パーライト20%にバインダー4%を加え
て湿式抄造した比重0.36のものである。
又、本発明で使用するブラシロール(3)の第1実施
例は第3図に示すように外周面全周に長さが略揃った針
状物(2)を密植したものであり、第2実施例は長さの
異なる針状物(2)を密植したものである。
ブラシロール(3)に密植される弾性針状物(2)の
長さは、50mm以下(好ましくは15〜50mm程度)、直径が
0.5mm(好ましくは0.2〜0.8mm程度)、ロール(3)表
面の針状物(2)の間隔は3mm程度(好ましくは1.0〜5m
m)である。その材質はステンレスで、通常は第8図
(b)のような断面4角形状のものであり、これが布で
両面を補強したゴムシートに植え付けられて、ロール本
体(3a)外周に取付けられている。
以下、この針状物(2)を弾性針(2a)として説明す
る。
まず、繊維板(1)の表面とロール本体(3a)との間
を30mmに設定し、長さが40〜50mmの弾性針(2a)を繊維
板(1)表面に押え付けた状態でブラシロール(3)を
回転させ、弾性針(2a)を第5図(a)のように湾曲状
態で繊維板(1)の表面に食い込ませて引掻き凹溝
(4)を形成した。引掻き凹溝(4)は繊維板(1)各
部の密度差によって弾性針(2a)が湾曲したり、基部が
ねじれたりして繊維板(1)の表層部を通過する際に左
右に蛇行して蛇行状の屈曲凹溝(4)を形成する。この
点を詳述すると、ブラシロール(3)の回転で前方の弾
性針(2a)が引き掻いて形成された凹溝(4)内の次の
弾性針(2a)が入り、続いて繊維板(1)各部の密度差
のために凹溝(4)内で針先端がズレ動いて交差した凹
溝(4)が形成され、さらに回転が進むと湾曲のもどり
で針先端が元の位置にもどりながら表面層を引掻いて凹
溝(4)が形成される事になる。これにより、凹溝
(4)が不規則に交差しながら蛇行した波状の溝模様が
得られた。
溝深さは1.0〜2.5mmであり、弾性針(2a)が表層深く
に行くに従って掘削抵抗が次第に大きくなって凹溝
(4)が曲り、表層附近までもどると弾性針(2a)の弾
発力ではじめの位置にもどろうとして凹溝(4)の曲り
が反対向きになり、結果的に美しい波状の凹溝模様が形
成される事になる。
又、第9〜11図は本発明の第2実施例で鉱物質繊維板
(1)の表面に予め直径0.5〜1.5mmの複数のピン孔
(6)を深さ1.0mm以上の深さで設けておき、第1実施
例と同様の方法で表面層に凹溝(4)を形成する。この
場合に第12図に示すようにピン孔(6)の一部を弾性針
(2a)が引掻いた時、弾性針(2a)に加わる一方の掘削
抵抗が大きく変化して弾性針(2a)の進路が大きく曲が
り、ピン孔(6)内に嵌り込んだ後ピン孔(6)の中央
から出、大きく蛇行した凹溝(4)を形成する。
又、第4図のように長さの異なる弾性針(2a)を密植
したブラシロール(3)を用いた場合には、深浅の異な
る凹溝(4)や蛇行度合の異なる凹溝(4)が混在して
形成されており溝変化に優れた美観を持つ溝付化粧吸音
板(A)が形成される。
又、前述の実施例では第8図(b)のような断面正方
形の弾性針(2a)を用いたが勿論これに限られず、第8
図(a)のような断面円形のもの、同図(c)のように
断面三角形のもの、同図(d)のように長方形のもの、
その他各種のものが使用される。
又、蛇行状の凹溝(4)を形成するためには弾性針
(2a)のねじれを利用する事も有効であり、第7図
(a)のように基部をコイル状にしたり、同図(b)
(c)のように基部を細くしたりする事も有効である。
尚、全ての凹溝(4)(4)を交差させる必要はな
く、一部に交差しない凹溝を混在させてもよい。凹溝の
交差本数と交差しない本数比率は意匠性に鑑みて適宜決
定すればよい。
〔効果〕
本発明は叙上のように、平均比重が0.3〜0.4の鉱物質
繊維板の表層に多数の針状物を密植させてブラシロール
を食い込ませて引掻き凹溝を形成するに際して、上記針
状物を線径が1.0mm以下の弾力性を有する弾性針状物と
すると共に、引掻き凹溝間隔を5mm以下にして該弾性針
の先端部を鉱物質繊維板の表層に食い込ませて引き掻く
ものであるから、上記弾性針の先端部は鉱物質繊維の密
度差等による掘削抵抗の差で蛇行を生じ鉱物質繊維板の
表面に不規則に屈曲した引き掻き凹溝が形成される事に
なり、少なくとも一部の凹溝が交差して、吸音性を損な
うことなく自然で非常に美しい波状模様の溝付化粧吸音
板を得る事が出来るものである。又、凹溝形成用の弾性
針状物の線径を1.0mm以下とする事により、繊維板の密
度差による掘削時の蛇行性が確認されるばかりか掘削時
の湾曲により繊維板表面から抜け出る時のはね上げ力が
弱くなり、あたかも溝端をなでつけたような感じで抜
け、凹溝の終端部の形が崩れるというような事がなく、
化粧性を損なわないという利点がある。
又、本発明の請求項(2)では、引掻き凹溝を形成す
るに先立って鉱物質繊維板の表面に予め直径0.5mm以上
の複数のピン孔を設けておく事で、弾性針状物で鉱物質
繊維板の表面に凹溝を形成して行く時に弾性針状物がピ
ン孔の一部に引っ掛けると掘削抵抗の差によって弾性針
状物がピン孔側に引き込まれて大きく曲がり、より複雑
な波状模様を形成する事が出来るという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図…本発明によって形成された溝付化粧吸音板の斜
視図 第2図…第1図のX方向矢視図 第3図…本発明による掘削状態の正面図 第4図…本発明に使用するブラシロールの第2実施例の
正面図 第5図(a)…本発明における掘削状態の部分拡大図 同図(b)(c)…本発明によって掘削された凹溝の平
面図 第6図…本発明で使用する針状体によって凹溝を掘削す
る状態の一例を示す部分拡大斜視図 第7図(a)〜(c)…本発明で使用する針状体の他の
実施例の拡大図 第8図(a)〜(d)…本発明で使用する針状体の第1
〜4実施例の断面図 第9図…本発明に使用するウェットマットの第2実施例
の平面図 第10図…第9図のウェットマットの掘削状態を示す平面
図 第11図…第10図のウェットマットのピン孔に針状物が嵌
り込んで大きく屈曲した凹溝を形成している状態を示す
拡大平面図 第12図…従来例の掘削状態を示す正面図 第13図…第12図で形成された直線状の凹溝模様を持つ化
粧板の平面図 (1)……鉱物質繊維板、(1a)……ウェットマット、
(2)……針状物、(2a)……弾性針 (3)……ブラシロール、(3a)……ロール本体 (4)……凹溝、(5)……鉱物質繊維 (6)……ピン孔、(7)……紡錘状の凸部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均比重が0.3〜0.4の鉱物質繊維板の表層
    に多数の針状物を密植させたブラシロールを食い込ませ
    て引掻き凹溝を形成するに際して、上記針状物を線径が
    1.0mm以下の弾性力を有する弾性針とすると共に、引掻
    き凹溝間隔を5mm以下にして該弾性針の先端部を食い込
    ませて引掻くことにより、上記弾性針の先端部に鉱物繊
    維の密度差による掘削抵抗の差で蛇行を生じさせ、少な
    くとも一部の不規則に屈曲した引掻き凹溝を交差するよ
    うに形成することを特徴とする溝付化粧吸音板の製造方
    法。
  2. 【請求項2】上記引掻き凹溝を形成するに先立って、鉱
    物質繊維板の表面に予め直径0.5mm以上の複数のピン孔
    を設けておくことを特徴とする請求項(1)に記載の溝
    付化粧吸音板の製造方法。
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