JP2704050B2 - 静電液体現像剤 - Google Patents

静電液体現像剤

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は改良された諸特性をもつ
静電液体現像剤に関する。さらに詳細には、本発明は遊
離カルボキシル基を有する熱可塑性樹脂の粒子と少なく
とも1種の有機金属化合物とをまだら防止添加物として
含有する、静電液体現像剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】静電的潜像が、絶縁性の非極性液体中に
分散されている、トナー粒子によって現像できることは
よく知られている。このような分散物は液体トナーまた
は液体現像剤として知られている。静電的潜像は、光導
電性層に一様な静電荷を与え、ついでこれを変調された
放射線エネルギのビームに当てることによって、この静
電荷を放電させて作られる。静電潜像を作るための他の
方法も知られている。例えば、1つの方法は誘電性の表
面をもつキャリアを用意し、この表面に予め形成された
静電荷が転写される。有用な液体現像剤は熱可塑性樹脂
と非極性液体分散媒とから構成されている。一般的に
は、色素または顔料のような、適当な着色剤が存在して
いる。この着色されたトナー粒子は、非極性の液体中に
分散されており、この液体は10オームcmを超す高
い体積抵抗値、3.0以上の低い誘電恒数および高い蒸
気圧を有している。トナー粒子は、後述するマルベルン
3600E粒子サイズ計を用いて測定して、30ミクロ
ン以下の平均粒子サイズである。静電的潜像が形成され
た後で、この像は前記の非極性液体分散媒中に分散され
た着色トナー粒子により現像され、そしてこの像はつい
でキャリアシートに転写されそしてキャリアシートに溶
融する。
【0003】適切な画像の形成は、現像される静電的潜
像と液体現像剤との間の電荷の差に依存するから、遊離
カルボキシル基を有する熱可塑性樹脂、非極性液体分散
媒および好ましくは着色剤から構成される液体現像液に
対して、電荷制御化合物および好ましくは補助剤、例え
ばポリヒドロキシ化合物、アミノアルコール、ポリブチ
レンスクシンイミド、芳香族炭化水素、金属石ケン、な
どを加えるのが好ましいことが認められた。このような
液体現像剤は良好な解像力を有する像と帯電性を与える
が、画質が不十分であることが分った。調色および転写
された像は溶融工程の後でまだら、すなわちまだら模様
を有する。このような諸問題を克服するために、静電液
体トナー用の新しいタイプのまだら防止添加剤を開発す
るため多くの開発努力が費された。
【0004】前記の不都合さを克服することができ、そ
して改良された現像剤が、非極性液体分散媒、電荷制御
化合物、遊離カルボキシル基を有する熱可塑性樹脂、場
合により着色剤および本発明のまだら阻止添加剤を含有
させて作ることができるのが認められた。この改良され
た静電液体現像剤を静電像の現像に使用すると、存在す
る顔料と電荷制御剤とは関係なく、改良された画質、転
写効率および改良されたベタ部被覆性が得られる。
【0005】
【発明の開示】本発明によれば、本質的に以下のように
構成される静電液体現像剤が提供される。 (A) 液体現像剤の全重量基準で85〜99.9重量
%存在する30より小さいカウリ−ブタノール値を有す
る非極性液体、 (B) 遊離カルボキシル基を有する熱可塑性樹脂の3
0μmより小さい面積平均粒子サイズを有する粒子、 (C) 油溶性石油スルホネートおよびアニオン性グリ
セリドよりなる群から選択される非極性液体可溶性電荷
制御剤化合物、および (D) 式 M+n(CO2R′-)および M+n(OR″-)
n (各式中、R′およびR″は同じかまたは異なっていて
もよくそれぞれは1〜30個の炭素原子を有する直鎖炭
化水素、1〜30個の炭素原子を有する分枝鎖炭化水素
または1〜30個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖
の置換された炭化水素の部分であり、Mは金属でありそ
してnは少なくとも2であって金属の原子価に等しいも
のである)よりなる群から選ばれた少なくとも1つの有
機金属化合物。
【0006】本発明の1具体例によれば、以下の各工程
からなる静電イメージング用の静電液体現像剤の製造方
法が提供される。
【0007】(A) 遊離カルボキシル基を有する熱可
塑性樹脂と、30よりも小さいカウリ−ブタノール値を
もつ非極性液体分散媒、そして場合により着色剤とを、
装置中で高められた温度で分散し、この間装置中の温度
は樹脂が可塑化しかつ液状化するのに十分で、そして非
極性液体分散媒が変質しかつ樹脂および/または着色剤
が分解する点以下の温度に維持し、 (B) この分散物を以下の工程、 (1) 撹拌することなくゲルまたは固体の塊りを形成
させ、このゲルまたは固体の塊りを砕いた後、追加の液
体の存在下または不存在下に粉砕媒体(particulate me
dia)により磨砕するか; (2) 撹拌して粘稠な混合物となし、そして追加の液
体の存在下または不存在下に粉砕媒体により磨砕する
か;または (3) 粉砕媒体により磨砕をしつづけて、追加の液体
の存在下または不存在下に、ゲルまたは固体の塊りの形
成を阻止するのいずれかにより冷却し、 (C) 30μmよりも小さい平均粒子サイズをもつト
ナー粒子の分散物を粉砕媒体から分離し、そして (D) この分散物に油溶性ペトロリウムスルホネート
およびアニオン性グリセライドからなる群より選ばれる
非極性液体に可溶性の電荷制御剤化合物を添加し、そし
て (E) ステップ(C)に続いて式 M+n(CO2R′-)
および M+n(OR″-)n (各式中、R′およびR″は同じかまたは異なっていて
もよくそれぞれは1〜30個の炭素原子を有する直鎖炭
化水素、1〜30個の炭素原子を有する分枝鎖炭化水素
または1〜30個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖
の置換された炭化水素の部分であり、Mは金属でありそ
してnは少なくとも2であって金属の原子価に等しいも
のである)よりなる群から選ばれた少なくとも1つの有
機金属化合物を加えることからなる。
【0008】この明細書を通じて以下の用語はつぎの意
味を有している:特許請求の範囲の「本質的な」とは、
静電液体現像剤の組成から、認知される現像液の各特徴
を妨げない、不特定の諸成分を排除するものではないこ
とを意味している。例えば、主要な各成分のほかに、微
細な粒子サイズの無機酸化物、補助剤、例えばポリヒド
ロキシ化合物、アミノアルコール、ポリブチレンサクシ
ンイミド、芳香族炭化水素、金属石ケンなどのような、
追加的な各成分を存在させることができることを意味し
ている。アミノアルコールとは、1つの化合物の中にア
ミノ官能基とヒドロキシ官能基の両者があるものを意味
している。
【0009】移動度は下の例に示すように測定して、m
/Vsec(×10−10)〔ここでVはボルトであ
る〕で表わす。粘度は下の例に示すように測定してセン
チポアズ(cp)で表わす。電導度は5ボルト、5ヘル
ツで測定し、ピコムオー(pmho)/cmで表した現
像剤の電導度である。
【0010】まだら(mottle)はクレータ様欠陥
として現われる像反射濃度の目に見える不均一性と定義
される。このまだらは溶融段階の間に現われそして溶融
温度がさらに高くなりかつ紙の炭化水素担体例えば非極
性液体による湿潤が高くなるとさらに悪くなる。この像
の欠陥は炭化水素蒸気が部分的に溶融したトナー層を通
して逃散することによって発生するものと信じられる。
【0011】液体現像剤の非極性液体分散媒(A)は、
好ましく分岐鎖脂肪族炭化水素であり、さらに詳しくは
アイソパール−G、アイソパール−H、アイソパー
−K、アイソパール−L、アイソパール−Mお
よびアイソパール−Vである。これらの炭化水素液体
は極めて高いレベルの純度をもつ、イソパラフィン系炭
化水素のせまい留分範囲のものである。例えば、アイソ
パール−Gの沸点範囲は157゜〜176℃、アイソ
パール−Hは176゜〜191℃、アイソパール
Kは177゜〜197℃、アイソパール−Lは188
゜〜206℃、アイソパール−Mは207゜〜254
℃そしてアイソパール−Vは254.4゜〜329.
4℃である。アイソパール−Lは約194℃の中間沸
点を有している。アイソパール−Mは80℃の引火点
と338℃の発火点とを有している。厳しい製造規格は
イオウ、酸、カルボキシル、および塩化物などを数pp
mに限定している。これらは実質的に無臭で非常に軟ら
かなパラフィン臭を与えるにすぎない。これらは優れた
香り安定性を有し、すベてエクソン社により製造されて
いる。エクソン社製の高純度ノルマルパラフィン液体、
ノルパール12、ノルパール13およびノルパール
15も使用できる。これらの炭化水素液体は以下の引
火点と発火点とを有している:
【0012】
【表1】
【0013】この非極性液体分散媒は、すべて10
ームcmを超す体積電気抵抗値と、3.0以下の誘電恒
数とを有している。蒸気圧は25℃で10トル以下であ
る。アイソパール−Gはタグ密閉カップ法で測定して
40℃の引火点をもち、アイソパール−HはASTM
D 56で測定して53℃の引火点をもっている。ア
イソパール−Lとアイソパール−Mとは、同じ方法
で測定してそれぞれ61℃と80℃の引火点をもってい
る。これらは好ましい非極性液体分散媒であるが、すべ
ての好適な非極性液体分散媒の本質的な特性は、体積電
気抵抗値と誘電恒数とである。これに加えて、非極性液
体分散媒の1つの特徴は、ASTM D1133で測定
して30以下の、好ましくは27または28付近の低い
カウリ−ブタノール値である。熱可塑性樹脂対非極性液
体分散媒の割合は、各成分の組み合わせが作業温度にお
いて液状となる程度のものである。非極性液体は、液体
現像剤の全重量を基準に85〜99.9重量%、好まし
く97〜95.5重量%の量で存在する。液体現像剤中
の固体の全重量は0.1〜15重量%、好ましく0.5
〜10.0重量%である。液体現像剤中の固体の全重量
は、その中に分散されている各成分、例えばピグメント
成分、補助剤、等を含めた樹脂だけにもとづいている。
【0014】有用な遊離カルボキシル基を有する熱可塑
性樹脂または重合体(B)には:エチレン酢酸ビニル
(EVA)コポリマー類(デュポン社のエルバックス
樹脂)、アクリル酸とメタクリル酸からなる群より選ば
れたα,β−エチレン系不飽和酸とエチレンとのコポリ
マー、エチレン(80〜99.9%)/アクリルまたは
メタクリル酸(20〜0.1%)/メタクリルまたはア
クリル酸のC1〜5アルキルエステル(0〜20%)の
コポリマー、デュポン社のスルリンイオノマー樹脂ま
たはこれらの混合物などが含まれる。好ましいコポリマ
ーは、アクリル酸またはメタクリル酸のいずれかの不飽
和酸とエチレンとのコポリマーである。この種類のコポ
リマーの合成法は、Rees氏の米国特許第3,26
4,272号中に記載されており、この内容を参考に挙
げておく。好ましいコポリマーを製造するために、Re
es氏の特許中で述べられているような、イオン化しう
る金属化合物と酸を含むコポリマーとの反応は除外され
る。エチレン性の成分はコポリマーの約80〜99.9
重量%、酸成分はコポリマーの約20〜0.1重量%に
存在する。コポリマーの酸価は1〜120の範囲にあ
り、好ましく54〜90である。酸価とはポリマーの1
gを中和するために必要な水酸化カリウムのmg数であ
る。10〜500のメルトインデックス値(g/10
分)がASTM D1238の方法Aにより測定され
た。この種類の特に好ましいコポリマーは、それぞれ6
6と60の酸価、そして190℃で測定して100と5
00のメルトインデックス値を有している。
【0015】遊離カルボキシル基を有しない樹脂は樹脂
の全重量を基準に95重量%までの量で上記樹脂と組合
せて用いてもよい。かかる樹脂にはエチレン/酢酸ビニ
ル(EVA)共重合体(Elvax樹脂、デュポン
社)、ポリエチレン、ポリスチレン、アイソタクチック
ポリプロピレン(結晶性)、ユニオン・カーバイド・コ
ーポレーションにより商品名Bakelite DP
D 6169、DPDA6186 Naturalおよ
びDTDA 9169 Naturalの下で販売され
るエチレン/エチルアクリレート系例えばユニオン・カ
ーバイド・コーポレーションによって販売されているD
QDA 6479NaturalおよびDQDA 68
32 Natural 7が包含される。
【0016】この外、熱可塑性樹脂は以下の好ましい諸
特性を有している: 1. 補助剤、着色材、例えば顔料を分散することがで
きる。 2. 40℃以下の温度で液体分散媒中に実質的に不溶
性であり、そのため保存中に溶解したり、溶媒和するこ
とがない。 3. 50℃以上の温度で溶媒和することができる。 4. 直径で0.1〜15μmの粒子の形に粉砕するこ
とができる。 5. 例えば、マルベルン社製のマルベルン3600E
粒子サイズ計で測定して、30μm以下の平均粒子サイ
ズの粒子を形成することができる。このマルベルン36
00E粒子サイズ計は、撹拌中の試料のレーザ回折光散
乱を使用して平均粒子サイズを測定する。 6. 60℃を超す温度で溶融することができる。
【0017】上記3の溶媒和により、トナー粒子を形成
する樹脂は膨潤するかまたは、ゲル化する。適当な非極
性液体に可溶な電荷制御剤化合物(C)は、一般に現像
液固体の1g当り0.25〜1500mg、好ましくは
2.5〜400mgの量で用いられ、これらにはネガ電
荷制御剤、例えばウイトコ化学社製の塩基性カルシウム
ペトロネート、塩基性バリウムペトロネート油溶性
石油スルホネート;ポジ電荷制御剤、例えばウイトコ化
学社製のエンフォスD70−30Cおよびエンフォス
F−27−85など、それぞれ不飽和および飽和酸で
置換されたリン酸化モノ−グリセリドのナトリウム塩、
などが含まれる。グリセリド電荷制御剤は1987年1
1月25日に出願したEl−Sayed等、米国特許願
第07/125,503号に開示されており、この文献
は参考例としてここに組み入れる。
【0018】有機金属まだら防止添加物(D)は、 式 M+n(CO2R′-)n および M+n(OR″-)n (各式中、R′およびR″は同じかまたは異なっていて
もよく、それぞれは1〜30個の炭素原子を有する直鎖
炭化水素、1〜30個の炭素原子を有する分枝鎖炭化水
素、またはハロゲン、例えばCl、Br、I、F;1つま
たはそれ以上のヒドロキシル基、ニトロ、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル、アリール、例えばフェニル、ナフ
チルなど;置換されたアリール、例えば置換されたフェ
ニル、ナフチルなどで置換された1〜30個の炭素原子
を有する直鎖または分枝鎖炭化水素であり、 MはBi、Ca、Ce、Co、Fe、Mg、Mn、Mo、Ni、
Pb、Ti、V、Zn、Zrなどであり、 nは少なくとも2であり、金属の原子価(M)に等し
い)からなる群より選ばれる。
【0019】1つまたはそれ以上の有機金属カルボキシ
レートまたはアルコキシド型の化合物が静電液体現像剤
中に存在することができる。多くの有機金属化合物が、
例えば石油スピリット(沸点130〜145℃の炭化水
素混合物、リグロインとしても知られる)中の溶液とし
て市販されている。
【0020】有機金属化合物は電荷制御剤の添加前、ま
たは同時に、または添加後に現像剤に添加することがで
きる。しかしながら、現像剤への有機金属化合物の添加
は高温分散または低温磨砕工程で実施することはでき
ず、何故ならそれは磨砕時間をかなり長くするからであ
る。まだらを無くすことの外に、これらの有機金属化合
物の添加は工程の後の方でより容易に磨砕される低分子
量樹脂の使用を可能にする。次いでトナー粒子中の樹脂
はこれら有機金属化合物の添加により所要の高分子量に
変更することができる。有機金属化合物は液体現像剤の
全重量に基づいて金属重量で0.01〜0.15部存在
する。
【0021】有機金属化合物の式中のM+nに結合する
置換基(配位子)が、プロピオナート、ブチラート、ヘ
キサノアート、オクタノアート、ノナノアート、2−エ
チルヘキサノアート、ネオデカノアート、ナフテナー
ト、エトキシド、ブチル、イソプロピルなどよりなる群
から選択される有機金属化合物の例としては、ナフテン
酸亜鉛、2−エチルヘキサン酸亜鉛、オクタン酸亜鉛、
オクタン酸ジルコニウム、2−エチルヘキサン酸ジルコ
ニウム、オクタン酸マンガン、ナフテン酸マンガン、2
−エチルヘキサン酸マンガン、2−エチルヘキサン酸バ
リウム、ナフテン酸コバルト、オクタン酸カルシウム、
ナフテン酸カルシウム、2−エチルヘキサン酸カルシウ
ム、ノナン酸カルシウム、オクタン酸ニッケル、オクタ
ン酸ビスマス、ネオデカン酸ビスマス、2−エチルヘキ
サン酸ビスマス、オクタン酸鉛、オクタン酸コバルト、
ナフテン酸鉛、ナフテン酸セリウム、2−エチルヘキサ
ン酸セリウム、テトラブチルチタネート、2−エチルヘ
キシルチタネート、チタニウムテトラエトキシド、テト
ライソプロピルチタネート;ネオデカン酸のカルシウ
ム、セリウム、コバルト、鉛、マンガン、亜鉛およびジ
ルコニウム塩(ムーニー社製);およびそれらの化合物
の混合物を挙げることができる。
【0022】顔料または色素およびこれらの組み合わせ
のような着色材は、潜像を可視的なものにするために存
在するのが好ましい。着色材、例えば顔料は現像液の固
体の全重量を基準に約60重量%までの量、好ましく
0.01〜30重量%の量で存在させることができる。
着色剤の量は現像液の用途に応じて変えることができ
る。顔料の例には以下のものが含まれる。
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】
【表4】
【0026】微細な粒子サイズの無機酸化物のような、
その他の成分を静電液体現像剤に加えることができ、例
えばシリカ、アルミナ、チタニアなどの、好ましく0.
5μmまたはこれ以下の程度のものを液状化した樹脂中
に分散させることができる。これらの酸化物は着色材の
代わりに、または着色材と組み合わせて使用することが
できる。金属の粒子も加えることができる。
【0027】静電液体現像剤のいま1つの追加的な成分
は補助剤であり、これは少なくとも2個のヒドロキシ基
を含むポリヒドロキシ化合物、アミノアルコール、ポリ
ブチレンスクシンイミド、金属石ケン、および30より
も大きいカウリ−ブタノール値をもつ芳香族炭化水素か
らなる群より選ぶことができる。これらの補助剤は一般
に現像液固体の1g当たり1〜1000mg、好ましく
1〜200mgの量で用いられる。各種の前記補助剤の
例としては次の通りである。
【0028】ポリヒドロキシ化合物:エチレングリコー
ル、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,
7−ジオール、ポリ(プロピレングリコール)、ペンタ
エチレングリコール、トリプロピレングリコール、トリ
エチレングリコール、グリセロール、ペンタエリスリト
ール、グリセロール−トリ−12ヒドロキシステアレー
ト、エチレングリコールモノヒドロキシステアレート、
プロピレングリセロールモノヒドロキシステアレート、
などNitchell氏の米国特許第4,734,35
2号に記載のもの。
【0029】アミノアルコール化合物:トリイソプロパ
ノールアミン、トリエタノールアミン、モノエタノール
アミン、3−アミノ−1−プロパノール、o−アミノフ
ェノール、5−アミノ−1−ペンタノール、テトラ(2
−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン、など、Lar
son氏の米国特許第4,702,985号に記載のも
の。
【0030】ポリブチレン/スクシンイミド:シェブロ
ン社により販売されているOLOA−1200(分析
のデータはKosel氏の米国特許第3,900,41
2号の第20欄、第5〜13行で見られ、この開示を参
考に挙げておく)、約600の数平均分子量(蒸気圧浸
透法)をもつアモコ575(これは無水マレイン酸をポ
リブテンと反応させてアルケニル無水コハク酸とし、つ
いでこれをポリアミンと反応させることにより作られ、
このアモコ575は40〜45%の界面活性剤、36%
の芳香族炭化水素、そして残余は油分、その他である)
などでこれらの補助剤はEl−Sayed氏とTagg
i氏の米国特許第4,702,984号に記載のもの。
【0031】金属石ケン:トリステアリン酸アルミニウ
ム;ジステアリン酸アルミニウム;バリウム、カルシウ
ム、鉛および亜鉛のステアリン酸塩;コバルト、マンガ
ン、鉛および亜鉛のリノール塩酸;アルミニウム、カル
シウムおよびコバルトのオクタン酸塩;カルシウムとコ
バルトのオレイン酸塩;パルミチン酸亜鉛;カルシウ
ム、コバルト、マンガン、鉛および亜鉛のナフテン酸
塩;カルシウム、コバルト、マンガン、鉛および亜鉛の
レジン酸塩;など。金属石ケンはTrout氏の米国特
許第4,707,429号と同第4,740,444号
に記載のように、熱可塑性樹脂中に分散させられる。
【0032】芳香族炭化水素:ベンゼン、トルエン、ナ
フタレン、置換されているベンゼンとナフタレン化合
物、例えば、トリメチルベンゼン、キシレン、ジメチル
エチルベンゼン、エチルメチルベンゼン、プロピルベン
ゼン、エクソン社製のアロマチック100(これはC
とC10のアルキルで置換されたベンゼンの混合物であ
る)などで、Mitchell氏の米国特許第4,63
1,244号に記載のもの。
【0033】静電液体現像剤の粒子は、前述のマルベル
ン3600E粒子サイズ計で測定して30μm以下の、
好ましく15μm以下の平均粒子サイズを有している。
現像液の樹脂粒子は、トナー粒子から伸長する繊維の形
成は好ましいものであるがそれから一体となって伸長す
る複数の繊維を有して形成されてもよいしあるいはされ
なくてもよい。ここで使用される「繊維」の用語は、繊
維状、巻きひげ状、触毛状、小絲状、毛根状、ひも状、
毛髪状、さか毛状、その他のようなものを伴って形成さ
れた着色トナー粒子を意味している。
【0034】液体静電現像剤は各種の方法により作るこ
とができる。例えば、適当な混合または配合容器、分散
と磨砕用の粉砕媒体を備えたスヴェコ社製のスヴェコミ
ル、チャールスロスアンドサン社製のロス2重遊星混合
機あるいは2重加熱ロールミル(粉砕媒体は不要)のよ
うな磨砕機、加熱ボールミル、加熱振動ミルなどの中
に、少なくとも1種の熱可塑性樹脂および前記の非極性
液体分散媒が入れられる。一般的には樹脂、着色材、帯
電補助剤と非極性液体分散媒が、分散工程の開始前に装
置中に入れられる。着色材は必要に応じて樹脂と非極性
液体分散媒とが均一化した後で添加することができる。
また非極性添加剤の重量を基準に、Mitchell氏
の米国特許第4,631,244号に記載の100%ま
での極性添加剤を容器中に存在させることもできる。こ
の分散工程は一般に高められた温度、すなわち容器中の
各成分の温度は、樹脂が可塑化しかつ液状化するには充
分であるが、非極性液体分散媒またはもし存在するなら
ば極性添加剤が変質し、かつ樹脂および/または着色材
が分解する点以下の温度で行われる。好ましい温度の範
囲は80°〜120℃である。しかしながら、使用した
特定の成分によってはこの範囲外の温度が適当なことも
ある。容器中で不規則な動きをする粉砕媒体の存在はト
ナー粒子分散物を作るのに好ましい。しかしながら、適
切なサイズ、配列および形態に分散したトナー粒子を作
るため、この他の撹拌手段も同じく用いることができ
る。有用な粉砕媒体は粒状の材料、例えばステンレス
鋼、炭素鋼、アルミナ、セラミック、ジルコニア、シリ
カ、およびシリマナイトなどからなる群より選ばれた球
形、円筒形、等のものである。黒色以外の着色材を用い
る場合は、炭素鋼の粉砕媒体が特に有効である。代表的
な粉砕媒体直径は0.04〜0.5インチ(1.0〜約
13mm)の範囲である。
【0035】所望の分散が達成されるまでに、容器中の
各成分が極性添加剤の存在下または不存在下に分散され
た後、液状化した混合物について代表的に1時間後、こ
の分散物を例えば0°〜50℃の範囲に冷却する。冷却
は、例えば磨砕機のような同じ容器中で、ゲルまたは固
体の塊りの形成を阻止するため粉砕媒体とともに、追加
の液体の存在下または不存在下に磨砕しながら同時にす
る;撹拌をしないでゲルまたは固体の塊りを形成させ、
ついでこのゲルまたは固体の塊りを砕き、そして追加の
液体の存在下または不存在下に粉砕媒体により磨砕す
る;または粘稠な混合物を形成するまで撹拌し、そして
追加の液体の存在下または不存在下に粉砕媒体により磨
砕するなどにより行うことができる。追加の液体とは非
極性液体分散媒、極性液体またはこれらの組み合わせを
意味している。冷却は当業者に知られた手段により行わ
れ、分散装置に隣接する、外部冷却ジャケットを通して
冷却水または冷却材を循環させるか、あるいは周囲温度
となるまで分散物を冷却させるかなどに限定されるもの
ではない。この冷却中に樹脂は分散物から沈澱してく
る。前述のマルベルン3600E粒子サイズ計または他
の同じような装置で測定して、30μmよりも小さい平
均粒子サイズのトナー粒子が比較的短時間の磨砕により
形成される。
【0036】冷却後、粉砕媒体が存在するときは当業者
に知られた手段により、トナー粒子分散物を分離した後
に、分散物中のトナー粒子の濃度を減少させ、トナー粒
子に対し所定の極性の静電的電荷を付与するか、または
これらの変形の組み合わせを行うことができる。少なく
とも1つの有機金属塩を、粉砕媒体がトナー粒子分散物
から分離し、好ましくは希釈トナーに添加されてから、
添加する。分散物中のトナー粒子濃度は、前に述べたよ
うに、追加の非極性液体を添加することにより減少させ
ることができる。この希釈は、普通非極性液体に対し
て、トナー粒子濃度を0.1〜15重量%、好ましくは
0.3〜4.0、そしてより好ましくは1.0〜3.0
重量%の範囲に減少するように行われる。前記した非極
性液体に可溶の電荷制御剤化合物(C)の1種またはそ
れ以上を、所望のポジまたはネガの電荷を付与するため
に添加することができる。この添加は工程中のいつでも
行うことができるが、好ましくは粉砕媒体が用いられた
ときはこれをとり除いた後の、トナー粒子濃度を減少さ
せる工程の終りで行われる。希釈用の非極性液体が添加
されるならば、電荷制御剤化合物はこれの前か、同時
か、あるいはその後で添加することができる。前記した
種類の補助剤化合物即ち有機金属化合物が、現像液の製
造中に既に加えられていないときは、現像液が帯電され
る前にか、同時かまたはその後に添加することができ
る。
【0037】好ましくは、まだら防止添加剤を電荷制御
化合物と共に添加する。まだら防止剤は液体現像剤の粘
度に殆んどあるいはまったく影響を与えないことがわか
っている。本発明の液体静電現像剤の粘度は1〜3重量
%の濃度範囲で測定して約1〜10cp、好ましくは1
〜5cpの範囲にある。静電液体現像剤を製造するため
の他の方法の態様は以下のステップを包含する。
【0038】(A) 30より小さいカウリ−ブタノー
ル値を有する非極性液体分散媒の存在なしで着色材を熱
可塑性樹脂中に分散させて固体の塊りを形成させるこ
と、 (B) この固体の塊りを砕くこと、 (C) この砕かれた固体の塊りを、少なくとも30の
カウリ−ブタノール値を有する極性液体、30より小さ
いカウリ−ブタノール値を有する非極性液体およびこれ
らの組み合わせよりなる群から選ばれた液体の存在下に
粉砕媒体により磨砕すること、 (D) 30μmより小さい平均粒子サイズを有するト
ナー粒子の分散物を粉砕媒体から分離すること、および (E) 追加の非極性液体、極性液体またはこれらの組
み合せを加えてトナー粒子の濃度を液体に対して0.1
〜15.0重量%まで減少させること、 (F) この分散物に油溶性石油スルホネートおよびア
ニオン性グリセリドよりなる群から選ばれた液体可溶性
の電荷制御化合物を加えること、および (G) ステップ(D)に続いて前述の少なくとも1つ
の有機金属化合物の液体現像剤の全重量を基準に0.0
1〜0.15重量部の金属を加えること、および (A) 30より小さいカウリ−ブタノール値を有する
非極性液体分散媒の存在なしで着色材を熱可塑性樹脂中
に分散させて固体の塊りを形成させること、 (B) この固体の塊りを砕くこと、 (C) この砕かれた固体の塊りを30より小さいカウ
リ−ブタノール値を有する非極性液体分散媒および場合
により着色材の存在下に容器中で高められた温度におい
て再分散し、この際容器中の温度を樹脂および/または
着色材を可塑化しかつ液状化するのに充分でかつ非極性
液体分散媒が変質しかつ樹脂および/または着色材が分
解する温度以下の温度に維持すること、 (D) この分散物を以下のいずれかにより冷却し、 (1) 撹拌することなくゲルまたは固体の塊りを形成
させ次いでこのゲルまたは固体の塊りを砕きそして追加
の液体の存在または存在なしで粉砕媒体により磨砕する
か、 (2) 撹拌して粘稠な混合物を形成させそして追加の
液体の存在または存在なしで粉砕媒体により磨砕するか
あるいは (3) 追加の液体の存在または存在なしでゲルまたは
固体の塊りの形成を阻止するため粉砕媒体により磨砕し
ながら、 (E) 30μmより小さい平均粒子サイズを有するト
ナー粒子の分散物を粉砕媒体から分離すること、および (F) 追加の非極性液体、極性液体またはこれらの組
み合わせを加えてトナー粒子の濃度を液体に対して0.
1〜15.0重量%まで減少させること、および (G) この分散物に液体可溶性の電荷制御化合物を加
えること、および (H) ステップ(E)に続いて前述の少なくとも1つ
の有機金属化合物の液体現像剤の全重量を基準に0.0
1〜0.15重量部の金属を加えること。
【0039】
【産業上の利用性】本発明の静電液体現像剤は、まだら
の減少、改良された画質、解像力、べた部の被覆性(濃
度)、および細部のトーニング性、トーニングの均一
性、およびつぶれの減少などを示す。本発明の現像液は
複写、例えば黒白と同じく各種色彩のオフィスコピー;
またはカラープルーフ、例えばイエロ、シアン、マゼン
タとともに必要なれば黒の標準色を用いる画像の複製な
どに有用である。複写とプルーフに際して、トナー粒子
は静電的潜像に対して適用される。静電液体現像剤につ
いて期待されているこの他の用途にはデジタルカラープ
ルーフ、リソグラフ印刷板、およびレジストなどが含ま
れる。
【0040】
【実施例】次の対照例と実施例は部とパーセンテージは
重量で示しており、これらは発明を例証するためであっ
て限定するためのものではない。各実施例において、メ
ルトインデックスはASTM D 1238,Proc
edure Aで測定し、平均粒子サイズは上記Mal
vern(所在:Southborough,MA)製
のMalvern 3600E Particle S
izerで測定し、電導度は5ヘルツと5ボルトの低電
圧でピコムオー(pmho)/cmで測定し、および濃
度はMacbeth濃度計モデルRD918で測定し
た。解像力は実施例中μmで表示される。
【0041】次の方法を用いて実施例1、2、3及び6
におけるまだら画像きずを測定した。すなわちCons
olidated Papers(所在:Chicag
o,IL)製の80ポンドCentura光沢紙のア
イソパール−L(Isopar−L)で湿らせたシ
ートを0.03cmのすき間で分離された2枚の金属板
の間に置いた。1枚の板は接地し、他の板に150Vの
電圧をかけた。板を45°の角度をなして置き、荷電し
た現像液を紙に流下させた。得られるトーニングしたシ
ートを定温熱板上で115℃で1分間加熱して残留アイ
ソパールをすべて除き、トナー粒子を溶融した。次い
で溶融した画像のまだらきずを調べ、1はまだらが見当
たらないこと、2は幾らかのまだら、および3は対照と
同程度の著しいまだらのあることを表す。
【0042】
【対照例1】次の成分をUnion Process
Company(所在:Akron,Ohio)製のU
nion Process IS摩砕機(Attrit
or)中に置いた。
【0043】
【表5】
【0044】成分を105℃で加熱し、直径0.187
5インチ(4.76mm)の炭素鋼球で1時間摩砕し
た。摩砕機を26℃に冷却し、この間摩砕を継続した。
摩砕を6時間継続して平均サイズ7.5μmのトナー粒
子が得られた。粉砕媒体を除き、トナー粒子の分散物を
追加のアイソパール−Lで3%固体に希釈した。この
分散物にアイソパール−L中10%塩基性バリウムペ
トロネート(Basic Barium Petro
nate)(Witco ChemicalCor
p.(所在:New York,NY))(70mg/
g・現像剤固体)を添加した。上で概説したまだら画像
きず試験を実施し、この現像剤のまだらパターンを記録
した。
【0045】
【実施例1】対照例1の手順を次の例外を設けて繰り返
した。すなわち表6に示したまだら防止添加物を希釈し
荷電した現像液(1%MPA/現像剤固体)に添加し
た。混合物を試験前3日間平衡化させた。上に概説した
まだら画像きず試験を行い、下の表6に示す結果を得
た。移動度はMatec,Inc.(所在:Hopki
nton,MA)製の界面動電音波分析装置により測定
した。装置測定移動度からm/Vsec(×10
−10)を算出した。
【0046】
【表6】
【0047】上の結果は添加物がまだらを軽減し、大部
分の場合移動度を増加することを示している。
【0048】
【実施例2】次の組成のトナーを実施例1のように調製
し荷電させた。
【0049】
【表7】
【0050】表8に示すまだら防止添加物を現像液に1
%の水準で添加し、混合物を24時間平衡化した。結果
を下の表8に示す。
【0051】
【表8】
【0052】
【実施例3】次の例外を設けて実施例2を繰り返した。
すなわち252gのコポリマーと45gのモナーク
000をそれぞれ237gと60gの代わりに使用し
た。下の表9に示すようなまだら防止添加物を0.25
%、0.5%、0.75%および1.0%(w/w固
体)の水準で希釈した現像液に添加した。このように調
整した現像液を18時間平衡化し、次いで最初に記述し
たようにそれらのまだら形成の傾向につき試験した。
【0053】
【表9】
【0054】
【実施例4】液体現像液の7つの試料を実施例3に記述
のように調製し、次いで3%固体に希釈した。試料1、
2、3および4の各々に70mg・塩基性バリウムペト
ロネート(BBP)/g・現像剤固体を添加した。試
料2、3および4には下の表10に示すまだら防止添加
物を1%(w/w固体)添加した。試料5、6および7
は1%のまだら防止添加物のみを添加した。結果を表1
0に示す。
【0055】
【表10】
【0056】まだら防止添加物は単独で使用すると荷電
制御剤として機能しなかったが、塩基性バリウムペトロ
ネートと組み合わせて使用する場合常に負に荷電した
現像剤の移動度を増加した。
【0057】
【実施例5】黒色トナーを実施例2に記述のように3%
固体に希釈し、次いで70mg・塩基性バリウムペトロ
ネート(BBP)/g・現像剤固体で荷電させること
により調製した。希釈し荷電させた現像液を72時間平
衡化した。現像液を2リッターづつに分け、各々に下の
表11に示すまだら防止添加物の1つを添加した。現像
液を使用前4時間平衡化させた。この現像液を使用する
画質は、レーザーに像露光し、現像液でトーニングし、
次いで現像液画像をアイソパール−Lで予め湿らせた
Consolidated Papers,Inc.
(所在:Chicago,IL)製のCentura
光沢紙に転写するセレン光伝導ドラムを使用して測定し
た。次に転写した画像を140℃に加熱してアイソパー
を蒸発し、現像剤中のトナー粒子を溶融した。デー
タは画像まだら、光沢および密度を求めた。まだらの程
度は肉眼と210倍に拡大の両者で求めた。
【0058】
【表11】
【0059】
【実施例6】次の成分をUnion Process
Company(所在:AkronOhio)製のUn
ion Process IS摩砕機(Attrito
r)中に置いた。
【0060】
【表12】
【0061】成分を105℃で加熱し、直径0.187
5インチ(4.76mm)の炭素鋼球で1時間摩砕し
た。摩砕機を26℃に冷却し、この間摩砕を継続した。
摩砕を3時間継続して平均サイズ7.5μmのトナー粒
子が得られた。粉砕媒体を除き、次いでトナー粒子の分
散物を追加のアイソパール−Lで固体含量1.5%に
希釈した。この分散物にアイソパール−L中10%塩
基性バリウムペトロネート(Witco Chemi
cal Corp.,New Yord,NY)(10
mg/g・現像剤固体)を添加した。
【0062】画質は次のように測定した。すなわち5
7.0%ポリ(スチレンメチルメタクリレート)、2
8.6%エトキシル化トリメチロールプロパントリアク
リレート、10.6% 2,2′,4,4′−テトラキ
ス(o−クロロフェニル)−5,5′−ビス(m,p−
ジメトキシフェニル)−ビイミダゾール、および3.8
%2−メルカプトベンゾキサゾールを含む光重合性組成
物の層をアルミナイズドポリエチレンテレフタレートフ
ィルム基体に被覆した。厚さ0.00075インチ
(0.0019cm)のポリプロピレンカバーシートを
乾燥した光重合性の層にラミネートし、これをその乳剤
側がポリプロピレンカバーシートと接触するハーフトー
ンのネガフィルムを通してExposure Syst
emsCorporation(所在:Bridgep
ort,CT)製のModelTU64Violux
5002灯アセンブリーとフォトポリマー・タイプ(p
hotopolymer type)5027灯を備え
たDouthitt Corp(所在:Detroi
t,MI)製Douthitt Option Xユニ
ット中で像露光した。ポリプロピレンカバーシートを除
き、露光したラミネートを+4.5kVのコロトロン
(corotron)を0.5インチ/秒(約1.77
cm/秒)で通過させて正に荷電させた。これにより荷
電後15秒に測定したところ、フィルムの露光した部分
は+270Vに帯電し、露光していない部分は+15V
以下であった。フィルムは荷電した液体静電現像液で平
たい現像電極と荷電したフィルムの間の0.04インチ
(約1.0mm)のトナーを充填したすき間を用いてト
ーニングした。
【0063】トーニングした画像はバイアスロールを使
用して紙に静電的に転写した。プレインウェルソリテー
ル(Plainwell Solitaire)オフセ
ットエナメル紙を金属ドラムの回りに巻き、これに+2
00Vの電圧をかけた。トーニングした光重合性フィル
ムを紙から15cm離して置き、すき間にアイソパール
−Lを満たした。転写は0.17ips(0.43c
m/秒)で実行した。紙をバイアスロールから除き、1
10℃で1分間加熱してトーニングした画像を溶融し、
それを紙に固定した。その結果を表13に示す。
【0064】
【表13】
【0065】
【実施例7】次の例外を設けて実施例1に記述のように
現像液を調製した。次の成分をIS摩砕機中に置いた。
【0066】
【表14】
【0067】成分は6時間の変わりに3時間低温下で摩
砕した。現像液を3%固体に希釈し、70mg/gの塩
基性バリウムペトロネートで荷電させた。得られる荷
電したトナーを2つの部分に分け、1つの部分に2−エ
チルヘキサン酸ジルコニウムを添加した。トナーを3日
間平衡化させ、2つの現像剤の移動度し電導率を上述の
ように測定した。結果を表15に示す。
【0068】
【表15】
【0069】有機金属化合物は塩基性バリウムペトロネ
ートと組み合わせて使用する場合、現像剤の移動度が
改善される。次の対照例と実施例におけるまだら画像き
ずを測定するため次の方法を用いた。4×12インチ
(10.16×30.48cm)のテキストウェブ(T
extweb)紙(ChampionPaper.,I
nc.,Stamford,CN)のシートを実験用自
動液体引落し機(P.N.Gardner Co.,I
nc.,Pompano Beach,FL)に置い
た。5滴の10%固体の液体現像液を予めアイソパール
−Lで湿らせた紙の上にに置いた。現像液滴をGar
dcoの湿潤フィルム塗布用ロッド(12ゲージ)で拡
げた。紙を135〜139℃の空気循環オーブン(VW
R,Model 1430)中に置いて現像剤層を乾燥
した。現像した層につき視覚的にまだらを調べた。
【0070】液体現像液の粘度をHaake RV3
で、23℃、剪断速度0〜150分−1共軸NVStツ
ールを使用して測定した。Haake Buchler
Instrumens,Inc.(所在:Saddl
e Brook,NJ)がこの装置を作っている。
【0071】
【対照例2】308.0gのエチレン(90%)とメタ
クリル酸(10%)のコポリマー(190℃のメルトイ
ンデックス500、酸価60)、35.0gのヘリオゲ
ブルー(Heliogen Blue)NBD
7010ピグメント(BASF Corporatio
n,Parispany,NJ)、7.0gのジステア
リン酸アルミニウム(Witco ChemicalC
orporation,Houston,TX)、およ
び946.0gのアイソパール−L(Exxon C
orporation)を0.1875インチ(4.7
6cm)の直径の炭素鋼球を加えたUnion Pro
cessIS摩砕機(UnionProcess Co
mpany,Akron,OH)に添加してシアン現像
液を調製した。混合物を80℃で1時間摩砕し、次いで
454.0gのアイソパール−Lを添加した。混合物
を冷却し、室温で1時間摩砕した。再び583.0gの
アイソパール−Lを添加し、混合物を3時間摩砕し
た。粒子サイズは<8.7μmであった。
【0072】
【実施例8】対照例2で得られた現像剤濃縮液を次のよ
うに希釈し荷電させた。すなわち100gの3%固体に
下の表16に示すような電荷制御剤(charge d
irector)または有機金属化合物と電荷制御剤で
荷電させた。まだら画像きず試験を上述のように行い、
下の表16に示す結果を得た。これらの試料の粘度は上
述のように測定し、その結果を表16に示す。移動度は
実施例1に記述のように測定した。次の電荷制御剤;塩
基性バリウムペトロネート(BBP)(Witco
Chemical Corporation,NewY
ork City,NY)、塩基性カルシウムペトロネ
ート(BCP)(Witco Chemical C
orporation,New York City,
NY)、およびエンホス(Emphos)D70−
30C(E)(Witco Chemical Cor
poration,Houston,TX)をこの試験
に使用した。オクタン酸マグネシウム(H▲u▼ls
America,Inc.,Piscataway,N
J)を有機金属化合物として使用した。
【0073】
【表16】
【0074】
【実施例9】対照例2で得られた現像剤濃縮液を次のよ
うに希釈し荷電させた。すなわち100gの10%固体
を塩基性バリウムペトロネート(Witco Che
mical Corporation,New Yor
k City,NY)の20mg/gで荷電にさせ、
および下の表17に示すような種々な有機金属化合物を
1%固体量添加した。まだら画像きず試験を上述のよう
に行い、下の表17に示すような結果を得た。有機金属
化合物は石油スピリット中15.8%の2−エチルヘキ
サン酸ビスマスと1.8%の2−エチルヘキサン酸カル
シウムの混合物(1)、および石油スピリット中7.8
%の2−エチルヘキサン酸ビスマスと8.5%の2−エ
チルヘキサン酸セリウムの混合物(2)を使用した。
【0075】
【表17】
【0076】
【対照例3】308.0gのエチレン(90%)とメタ
クリル酸(10%)のコポリマー(190℃のメルトイ
ンデックス500、酸価60)、35.0gのスターリ
ング(Sterling)NSブラックピグメント
(Cabot Corporation,Bosto
n,MA)、7.0gのジステアリン酸アルミニウム
(Witco Chemical Corporati
on,Houston,TX)、および946.0gの
アイソパール−L(Exxon Corporati
on)を0.1875インチ(4.76cm)の直径の
炭素鋼球を加えたUnion Process IS摩
砕機(Union Process Company,
Akron,OH)に添加してブラックリキッド(bl
ack liquid)現像液を調製した。混合物を8
0℃で1時間摩砕し、次いで454.0gのアイソパー
−Lを添加した。混合物を冷却し、室温で1時間摩
砕した。再び583.0gのアイソパール−Lを添加
し、混合物を更に3時間摩砕した。粒子サイズは<8.
7μmであった。
【0077】
【実施例10】対照例3で得られた現像剤濃縮液を次の
ように希釈し荷電させた。すなわち100gの3%固体
を下の表18に示すような電荷制御剤またはオクタン酸
マンガン有機金属化合物(H▲u▼ls Americ
a Inc.,Piscataway,NJ)と電荷制
御剤で荷電させた。まだら画像きず試験を上述のように
行い、下の表18に示す結果を得た。これらの試料の粘
度は上述のように測定し、その結果を表18に示す。移
動度は実施例1に記述のように測定した。
【0078】
【表18】
【0079】以下に本発明の要旨および実施態様を要約
して示す。
【0080】1)(A) 大部分の量で存在する30よ
り小さいカウリ−ブタノール値を有する非極性液体、 (B) 遊離カルボキシル基を有する熱可塑性樹脂の3
0μmより小さい面積平均粒子サイズを有する粒子、 (C) 油溶性石油スルホネートおよびアニオン性グリ
セリドよりなる群から選ばれた非極性液体に可溶な電荷
制御剤化合物および (D) 式 M+n(CO2R′-)n および M+n(OR″-)n (各式中、R′およびR″は同じかまたは異なっていて
もよくそれぞれは1〜30個の炭素原子を有する直鎖炭
化水素、1〜30個の炭素原子を有する分枝鎖炭化水素
または1〜30個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖
の置換された炭化水素の部分であり、Mは金属でありそ
してnは少なくとも2であって金属の原子価に等しいも
のである)よりなる群から選ばれた少なくとも1つの有
機金属化合物より本質的になる静電液体現像剤。
【0081】3) 有機金属化合物がナフテン酸亜鉛、
2−エチルヘキサン酸亜鉛、オクタン酸亜鉛、オクタン
酸ジルコニウム、2−エチルヘキサン酸ジルコニウム、
オクタン酸マンガン、ナフテン酸マンガン、2−エチル
ヘキサン酸マンガン、2−エチルヘキサン酸バリウム、
ナフテン酸コバルト、オクタン酸カルシウム、ナフテン
酸カルシウム、2−エチルヘキサン酸カルシウム、ノナ
ン酸カルシウム、オクタン酸ニッケル、オクタン酸ビス
マス、ネオデカン酸ビスマス、2−エチルヘキサン酸ビ
スマス、オクタン酸鉛、オクタン酸コバルト、ナフテン
酸鉛、ナフテン酸セリウム、2−エチルヘキサン酸セリ
ウム、チタン酸テトラブチル、チタン酸テトラ−2−エ
チルヘキシル、チタンテトラエトキシド、チタン酸テト
ライソプロピル、ネオデカン酸カルシウム、ネオデカン
酸セリウム、ネオデカン酸コバルト、ネオデカン酸鉛、
ネオデカン酸マンガン、ネオデカン酸亜鉛、ネオデカン
酸ジルコニウムおよびそれらの混合物よりなる群から選
ばれる、前記2項の静電液体現像剤。
【0082】4) 成分(A)は液体現像剤の全重量を
基準に85〜99.9重量%で存在し、現像剤の固体の
全重量は0.1〜15.0重量%であり、成分(C)は
現像剤固体の1g当り0.25〜1500mgの量で存
在しそして成分(D)は液体現像剤の全重量を基準に
0.01〜0.15重量部の金属で存在する、前記1項
の静電液体現像剤。
【0083】5) 現像剤の固体の全重量を基準に約6
0重量%までの着色材を含有する、前記1項の静電液体
現像剤。
【0084】6) 着色材が顔料である、前記5項の静
電液体現像剤。
【0085】7) 着色材が色素である、前記5項の静
電液体現像剤。
【0086】8) 細かな粒子サイズの無機酸化物が存
在する、前記1項の静電液体現像剤。
【0087】9) 追加の化合物が存在し、これはポリ
ヒドロキシ化合物、アミノアルコール、ポリブチレンス
クシンイミド、金属石ケンおよび芳香族炭化水素よりな
る群から選ばれた補助剤である、前記1項の静電液体現
像剤。
【0088】10) 追加の化合物が存在し、これはポリ
ヒドロキシ化合物、アミノアルコール、ポリブチレンス
クシンイミド、金属石ケン、および芳香族炭化水素より
なる群から選ばれた補助剤である、前記5項の静電液体
現像剤。
【0089】11) ポリヒドロキシ補助剤化合物が存
在する、前記9項の静電液体現像剤。
【0090】12) アミノアルコール補助剤化合物が
存在する、前記9項の静電液体現像剤。
【0091】13) アミノアルコール補助剤化合物が
トリイソプロパノールアミンである、前記12項の静電
液体現像剤。
【0092】14) ポリブチレンスクシンイミド補助
剤化合物が存在する、前記9項の静電液体現像剤。
【0093】15) 金属石ケン補助剤化合物が存在す
る、前記9項の静電液体現像剤。
【0094】16) 芳香族炭化水素補助剤化合物が存
在する、前記9項の静電液体現像剤。
【0095】17) 熱可塑性樹脂がエチレンとアクリ
ル酸およびメタクリル酸よりなる群から選ばれた不飽和
酸との共重合体である、前記1項の静電液体現像剤。
【0096】18) 熱可塑性樹脂がエチレン(80〜
99.9%)/アクリルまたはメタクリル酸(20〜
0.1%)/アクリルまたはメタアクリル酸のC〜C
アルキルエステル(0〜20%)の共重合体である、
前記1項の静電液体現像剤。
【0097】19) 熱可塑性樹脂がエチレン(80〜9
9.9%)/アクリルまたはメタクリル酸(20〜0.1
%)/アクリルまたはメタアクリル酸のC1〜C5アルキ
ルエステル(0〜20%)の共重合体である、前記5項
の静電液体現像剤。
【0098】20) 熱可塑性樹脂がエチレン(90
%)/メタクリル酸(10%)の共重合体で190℃に
おいて500のメルトインデックスを有する前記18項
の静電液体現像剤。
【0099】21) 粒子が10μmより小さい平均粒
子サイズを有する、前記1項の静電液体現像剤。
【0100】22) 成分(C)が油溶性石油スルホネ
ートである、前記1項の静電液体現像剤。
【0101】23) 成分(C)がアニオン性グリセリ
ドである、前記1項の静電液体現像剤。
【0102】24)(A) 遊離カルボキシル基を有する
熱可塑性樹脂と30より小さいカウリ−ブタノール値を
有する非極性液体分散媒と場合により着色材とを容器中
で高められた温度において分散させ、その際容器中の温
度を該樹脂を可塑化しかつ液状化するのに充分でしかも
該非極性液体分散媒が変質しかつ樹脂および/または着
色材が分解する温度以下に維持し、 (B) この分散物を以下のいずれかにより冷却し、 (1) 撹拌することなくゲルまたは固体の塊りを形成
させ次いでこのゲルまたは固体の塊りを砕きそして追加
の液体の存在または存在なしで粉砕媒体により磨砕する
か、 (2) 撹拌して粘稠な混合物を形成させそして追加の
液体の存在または存在なしで粉砕媒体により磨砕するか
あるいは、 (3) 追加の液体の存在または存在なしで、ゲルまた
は固体の塊りの形成を阻止するため、粉砕媒体により磨
砕しながら、 (C) 30μmより小さい平均粒子サイズを有するト
ナー粒子の分散物を粉砕媒体から分離し、 (D) この分散物に油溶性石油スルホネートおよびア
ニオン性グリセリドよりなる群から選ばれた非極性液体
に可溶のイオン性または双性イオン性電荷制御剤化合物
を加え、そして (E) ステップ(C)に続いて式 M+n(CO2R′-)n
および M+n(OR″-)n (各式中、R′およびR″は同じかまたは異なっていて
もよくそれぞれは1〜30個の炭素原子を有する直鎖炭
化水素、1〜30個の炭素原子を有する分枝鎖炭化水素
または1〜30個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖
の置換された炭化水素の部分であり、Mは金属でありそ
してnは少なくとも2であって金属の原子価に等しいも
のである)よりなる群から選ばれた少なくとも1つの有
機金属化合物を加えることからなる、静電像形成用静電
液体現像剤の製造方法。
【0103】25) 有機金属化合物の一般式においてM
+nに結合した置換基がプロピオネート、ブチレート、ヘ
キソエート、オクトエート、ノナエート、2−エチルヘ
キソエート、ネオカノエート、ナフテネート、エトキ
シド、ブチルおよびイソプロピルよりなる群から選ばれ
そしてMがBi、Ca、Ce、Co、Fe、Mg、
、Mo、Ni、Pb、Ti、V、ZnおよびZrより
なる群から選ばれる、前記24項の方法
【0104】26) 有機金属化合物がナフテン酸亜鉛、
2−エチルヘキサン酸亜鉛、オクタン酸亜鉛、オクタン
酸ジルコニウム、2−エチルヘキサン酸ジルコニウム、
オクタン酸マンガン、ナフテン酸マンガン、2−エチル
ヘキサン酸マンガン、2−エチルヘキサン酸バリウム、
ナフテン酸コバルト、オクタン酸カルシウム、ナフテン
酸カルシウム、2−エチルヘキサン酸カルシウム、ノナ
ン酸カルシウム、オクタン酸ニッケル、オクタン酸ビス
マス、ネオデカン酸ビスマス、2−エチルヘキサン酸ビ
スマス、オクタン酸鉛、オクタン酸コバルト、ナフテン
酸鉛、ナフテン酸セリウム、2−エチルヘキサン酸セリ
ウム、チタン酸テトラブチル、チタン酸テトラ−2−エ
チルヘキシル、チタンテトラエトキシド、チタン酸テト
ライソプロピル、ネオデカン酸カルシウム、ネオデカン
酸セリウム、ネオデカン酸コバルト、ネオデカン酸鉛、
ネオデカン酸マンガン、ネオデカン酸亜鉛、ネオデカン
酸ジルコニウムおよびそれらの混合物よりなる群から選
ばれる、前記25項の方法
【0105】27) 少なくとも30のカウリ−ブタノ
ール値を有する極性添加剤が液体現像剤の全重量を基準
に100重量%まで容器中に存在する、前記24項の方
法。
【0106】28) 粉砕媒体がステンレス鋼、炭素鋼、
セラミック、アルミナ、ジルコニア、シリカおよびシリ
マナイトよりなる群から選ばれる、前記24項の方法。
【0107】29) 熱可塑性樹脂がエチレンとアクリ
ル酸およびメタクリル酸よりなる群から選ばれた不飽和
酸との共重合体である、前記24項の方法。
【0108】30) 熱可塑性樹脂がエチレン(80〜
99.9%)/アクリルまたはメタクリル酸(20〜
0.1%)/アクリルまたはメタクリル酸のC〜C
アルキルエステル(0〜20%)の共重合体である、前
記24項の方法。
【0109】31) 熱可塑性樹脂がエチレン(90
%)/メタクリル酸(10%)の共重合体で190℃に
おいて500のメルトインデックスを有する、前記30
項の方法。
【0110】32) 電荷制御剤化合物が油溶性石油スル
ホネートである、前記24項の方法。
【0111】33) 電荷制御剤化合物がアニオン性グリ
セリドである、前記24項の方法。
【0112】34) トナー粒子の濃度を液体に対して
0.1〜15重量%まで減少させるために追加の非極性
液体、極性液体またはこれらの組み合わせが存在する、
前記24項の方法。
【0113】35) トナー粒子の温度が追加の非極性
液体によって減少される、前記34項の方法。
【0114】36) 分散物の冷却が追加の液体の存在
または存在なしでゲルまたは固体の塊りの形成を阻止す
るため粉砕媒体により磨砕しながら行なわれる、前記2
4項の方法。
【0115】37) 分散物の冷却が撹拌することなく
ゲルまたは固体の塊りを形成させ次いでこのゲルまたは
固体の塊りを砕きそして追加の液体の存在または存在な
しで粉砕媒体により磨砕することによって行なわれる、
前記24項の方法。
【0116】38) 分散物の冷却が撹拌して粘稠な混
合物を形成させそして追加の液体の存在または存在なし
で粉砕媒体により磨砕することによって行なわれる、前
記24項の方法。
【0117】39) 分散ステップ(A)の間にポリヒ
ドロキシ化合物、アミノアルコール、ポリブチレンスク
シンイミド、金属石ケンおよび芳香族炭化水素よりなる
群から選ばれた補助剤化合物が加えられる、前記24項
の方法。
【0118】40) 補助剤化台物がアミノアルコール
である、前記39項の方法。
【0119】41) アミノアルコールがトリイソプロ
パノールアミンである、前記40項の方法。
【0120】42) ポリヒドロキシ化合物、アミノア
ルコール、ポリブチレンスクシンイミド、金属石ケンお
よび芳香族炭化水素よりなる群から選ばれた補助剤化合
物が液体現像剤に加えられる、前記34項の方法。
【0121】43) 補助剤化合物がポリヒドロキシ化
合物である、前記42項の方法。
【0122】44) ポリヒドロキシ化合物がエチレン
グリコールである、前記43項の方法。
【0123】45) 補助剤化合物が熱可塑性樹脂に分
散された金属石ケンである、前記42項の方法。
【0124】46) 補助剤化合物がアルミニウムステ
アレートである、前記45項の方法。
【0125】47)(A) 30より小さいカウリ−ブタ
ノール値を有する非極性液体分散媒の存在なしで着色材
を熱可塑性樹脂中に分散させて固体の塊りを形成させ、 (B) この固体の塊りを砕き、 (C) この砕かれた固体の塊りを、少なくとも30の
カウリ−ブタノール値を有する極性液体、30より小さ
いカウリ−ブタノール値を有する非極性液体およびこれ
らの組み合わせよりなる群から選ばれた液体の存在下に
粉砕媒体により磨砕し、 (D) 30μmより小さい平均粒子サイズを有するト
ナー粒子の分散物を粉砕媒体から分離し、 (E) 追加の非極性液体、極性液体またはこれらの組
み合わせを加えてトナー粒子の濃度を液体に対して0.
1〜15.0重量%まで減少させ、 (F) この分散物に油溶性石油スルホネートおよびア
ニオン性グリセリドよりなる群から選ばれた液体可溶性
の電荷制御剤化合物を加えそして (G) ステップ(D)に続いて式 M+n(CO2R′-)n
および M+n(OR″-)n (各式中、R′およびR″は同じかまたは異なっていて
もよくそれぞれは1〜30個の炭素原子を有する直鎖炭
化水素、1〜30個の炭素原子を有する分枝鎖炭化水素
または1〜30個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖
の置換された炭化水素の部分であり、Mは金属でありそ
してnは少なくとも2であって金属の原子価に等しいも
のである)よりなる群から選ばれた少なくとも1つの有
機金属化合物の液体現像剤の全重量を基準に0.01〜
0.15重量部の金属を加えることからなる、静電液体
現像剤の製造方法。
【0126】48)(A) 30より小さいカウリ−ブタ
ノール値を有する非極性液体の分散媒の存在なしで着色
材を熱可塑性樹脂中に分散させて固体の塊りを形成さ
せ、 (B) この固体の塊りを砕き、 (C) この砕かれた固体の塊りを30より小さいカウ
リ−ブタノール値を有する非極性液体分散媒および場合
により着色剤の存在下に容器中で高められた温度におい
て再分散し、この際容器中の温度を樹脂を可塑化しかつ
液状化するのに充分でかつ非極性液体分散媒が変質しか
つ樹脂および/または着色材が分解する温度以下の温度
に維持し、 (D) この分散物を以下のいずれかにより冷却し、 (1) 撹拌することなくゲルまたは固体の塊りを形成
させ次いでこのゲルまたは固体の塊りを砕きそして追加
の液体の存在または存在なしで粉砕媒体により磨砕する
か (2) 撹拌して粘稠な混合物を形成させそして追加の
液体の存在または存在なしで粉砕媒体により磨砕するか
あるいは (3) 追加の液体の存在または存在なしでゲルまたは
固体の塊りの形成を阻止するため粉砕媒体により磨砕し
ながら、 (E) 30μmより小さい平均粒子サイズを有するト
ナー粒子の分散物を粉砕媒体から分離しそして (F) 追加の非極性液体、極性液体またはこれらの組
み合わせを加えてトナー粒子の濃度を液体に対して0.
1〜15.0重量%まで減少させ、 (G) この分散物に液体可溶性の電荷制御剤化合物を
加えそして (H) ステップ(E)に続いて式 M+n(CO2R′-)n
および M+n(OR″-)n (各式中、R′およびR″は同じかまたは異なっていて
もよくそれぞれは1〜30個の炭素原子を有する直鎖炭
化水素、1〜30個の炭素原子を有する分枝鎖炭化水素
または1〜30個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖
の置換された炭化水素の部分であり、Mは金属でありそ
してnは少なくとも2であって金属の原子価に等しいも
のである)よりなる群から選ばれた少なくとも1つの有
機金属化合物の液体現像剤の全重量を基準に0.01〜
0.15重量部の金属を加えることからなる、静電液体
現像剤の製造方法。
【0127】49) 加えられる少なくとも1つの有機
金属化合物の量が液体現像剤の全重量を基準に0.01
〜0.15重量部の金属の範囲による、前記24項の方
法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロナルド・リー・ミユラー アメリカ合衆国ペンシルベニア州 (19341−1625)イクストン・ヘリテイ ツジレイン52 (56)参考文献 特開 昭62−266565(JP,A) 特開 昭63−4248(JP,A) 特開 昭48−90236(JP,A) 特開 平1−210964(JP,A) 特公 昭58−9416(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A) 液体現像剤の全重量基準で85〜
    99.9%重量%存在する30より小さいカウリ−ブタ
    ノール値を有する非極性液体、 (B) 遊離カルボキシル基を有する熱可塑性樹脂の3
    0μmより小さい面積平均粒子サイズを有する粒子、 (C) 油溶性石油スルホネートおよびアニオン性グリ
    セリドよりなる群から選択される非極性液体可溶性電荷
    制御剤化合物および (D) M+n(CO2R′-)n および M+n(OR″-)n (各式中、R′およびR″は同じまたは異なっていても
    よく、それぞれは1〜30個の炭素原子を有する直鎖炭
    化水素、1〜30個の炭素原子を有する分枝鎖炭化水
    素、もしくは置換された1〜30個の炭素原子を有する
    直鎖または分枝鎖炭化水素の部分であり、Mは金属であ
    り、そしてnは少なくとも2でありかつ金属の原子価に
    等しい)よりなる群から選択される少なくとも1種の有
    機金属化合物、 より本質的になる静電液体現像剤。
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