JP2703720B2 - 高周波c−v特性測定方法及び測定装置 - Google Patents

高周波c−v特性測定方法及び測定装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、MIS(Metal Insula
tor Semiconductor )型半導体装置のMIS容量−ゲー
ト電圧特性(以下「高周波C−V特性」という)測定技
術、詳しくは、MIS型半導体装置の高周波C−V特性
を精度良く、かつ効率的に測定することができる高周波
C−V特性測定技術に関する。
【0002】
【従来技術】半導体ウェーハに形成されたMIS型半導
体装置の諸物性値、例えば、Nsub(半導体基板のキ
ャリア濃度)、Vfb(フラットバンド電圧、半導体基
板表面のエネルギーバンドの形が平坦になるのに必要な
電圧)、Vth(しきい値電圧)、Qss(絶縁膜と半
導体との界面の電荷密度)を求めるにあたり、ゲート絶
縁膜部分の容量(絶縁膜容量)と半導体基板表面の空乏
層容量との直列容量(以下「MIS容量」という)とゲ
ート電圧との特性、つまり高周波C−V特性を求めるこ
とが行われている。
【0003】この高周波C−V特性の測定では、MIS
型半導体装置(例えば、MISキャパシタ)のゲート電
極に電圧を印加し、その印加電圧の掃引方向を蓄積状態
から反転状態にした時、または反転状態から蓄積状態に
した時のMIS容量の電圧応答を測定している。
【0004】ところで、MIS型半導体装置の1つであ
るMOS(Metal Oxide Semiconductor )型半導体装置
を白熱電球や蛍光灯等の通常光源に晒した状態でMOS
容量の電圧応答を測定すると、正確な測定をすることが
できなくなってしまうことが確認された。図6に、蛍光
灯の光をMOSキャパシタの表面に照射して測定した高
周波C−V特性の実測曲線を実線で、理論計算により求
めた高周波C−V特性曲線(以下、「理論曲線」とい
い、詳しくは、THE BELL SYSTEMTEC
HNICAL JOURNAL,Sep.1966,p
p1097ー1122参照)を破線で示す。実線で示す
高周波C−V特性曲線の反転層領域をみると、本来容量
が一定であるべき平衡状態部分のMOS容量がどんどん
増加しており、破線で示す理論曲線とは大きく相違して
いることが判る。これは、蛍光灯の光エネルギーによっ
て、半導体基板の表面において少数キャリアが過剰に発
生することに起因している。したがって、正確なMOS
容量の測定をすることができない。この少数キャリアの
過剰発生の問題は、ゲート絶縁膜の種類や厚さに起因す
るものでなく、半導体特有の問題であり、MOS型半導
体装置に限られず、同一方法によって高周波C−V特性
を測定するMIS型半導体装置一般に生じるものであ
る。
【0005】そのため、従来、高周波C−V特性の測定
にあたっては、遮光シールドボックスを用い、この遮光
シールドボックス内で半導体装置の高周波C−V特性の
測定を行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、遮光シールド
ボックス内で高周波C−V特性を測定する場合以下のよ
うな問題点があった。
【0007】図7には、遮光シールドボックスを用いた
高周波C−V特性測定方法により、MOSキャパシタを
被測定試料として測定した場合の高周波C−V特性の実
測曲線を実線で、理論曲線を破線で示す。この実測曲線
によると、高周波C−V特性曲線の反転層領域では、本
来容量が一定であるべき平衡状態部分のMOS容量が徐
々に小さくなってしまい、理論曲線とは大きく相違して
いる。これは、少数キャリアの発生が印加電圧の掃引速
度に追従せず、空乏層幅が印加電圧に対応して拡がって
いくので、平衡状態に到達することができないためであ
る。そのため、正確なMOS容量を測定することができ
なかった。この少数キャリアの発生が印加電圧の掃引速
度に追従しないという点については、MOS型半導体装
置以外の他のMIS型半導体装置の場合にも同様であ
る。
【0008】この高周波C−V特性測定方法による欠点
は以下の理由によって生じるものと考えられる。つま
り、半導体基板がP型シリコンであり、ゲート電圧の掃
引方向が蓄積状態から反転状態に移行する場合を考えれ
ば、まず、多数キャリアはゲート電極に印加した負電圧
の大きさに応じた電界によって半導体基板表面に引き寄
せられる。この時の状態を蓄積状態といい、MIS容量
は絶縁膜の容量のみとなって最大値を示す。次にゲート
印加電圧を高くすると、多数キャリアは次第に排斥さ
れ、キャリアの存在しない領域、すなわち空乏層が形成
される。この時の状態を空乏状態といい、MIS容量は
絶縁膜容量と半導体基板表面の空乏層容量とを直列に接
続した容量となる。このMIS容量は、空乏層の拡がり
に対応しており、空乏層の拡がりが大きくなると小さく
なり、さらにゲート電極に印加した正電圧を高くする
と、ついには、少数キャリアが誘起されて半導体基板表
面に反転した層が形成される。この時の状態を反転状態
という。この少数キャリアを半導体基板の表面に誘起さ
せるためのエネルギーは少なくともバンドギャップエネ
ルギーに相当する量が必要となるが、光を遮光した場
合、ゲート印加電圧によるエネルギーは小さく、少数キ
ャリアを誘起させることができない。したがって、ゲー
ト電圧印加時間内に反転層が形成されず、平衡状態に達
することができない。
【0009】なお、少数キャリアを半導体基板の表面に
誘起させるだけのエネルギーを得るために、ゲート電圧
の掃引速度を低下させることも考えられるが、その場合
には、平衡状態に達するまでに必要な測定時間が、例え
ば、長いもので1測定ポイント当たり1時間程度を必要
となり、測定効率が極めて低くなってしまう。
【0010】以上、光を遮光した場合や白熱電球等の光
を照射した場合、反転領域の容量値が理論曲線と大きく
相違するため、共に正確なMIS容量を求めることが不
可能である。したがって、いずれの測定技術を用いて
も、MIS型半導体装置の正確なキャリア濃度等の諸物
性値を求めることが困難であった。
【0011】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、半導体基板内部において少数キャリアの発
生を促進させ、半導体基板表面に反転層をすばやく形成
して平衡状態にすると共に、その平衡状態を安定的に維
持して、ゲート印加電圧に対するMIS容量の測定を高
精度で行い得る高周波C−V特性測定方法及び高周波C
−V特性測定装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
MIS型半導体装置のゲート電極に印加する電圧を変化
させてMIS容量を測定する高周波C−V特性測定方法
において、MIS型半導体装置表面における過剰なキャ
リアの発生を防止できる範囲の波長の光をMIS型半導
体装置の表面へ照射してMIS容量を測定することを特
徴とする。
【0013】請求項2に係る発明は、MIS型シリコン
半導体装置のゲート電極に印加する電圧を変化させてM
IS容量を測定する高周波C−V特性測定方法におい
て、500nm以上の波長の光で、700nm以下の波
長の光を含む光を、MIS型シリコン半導体装置の表面
へ照射してMIS容量を測定することを特徴とする。
【0014】請求項3に係る発明は、遮光シールドボッ
クス内に設置したMIS型シリコン半導体装置のゲート
電極に印加する電圧を変化させてMIS容量を測定する
高周波C−V特性測定装置において、遮光シールドボッ
クス内に、500nm以上の波長の光で、700nm以
下の波長の光を含む光をMIS型シリコン半導体装置の
表面に対して照射する光照射手段を備えたことを特徴と
する。
【0015】請求項4に係る発明は、請求項3記載の発
明において、光照射手段は、500nm〜700nmの
範囲内の波長の光を発する光源、または、通常光源と5
00nm〜700nmの範囲の波長の光を透過させる波
長選択フィルタとから構成されている光源、を用いるこ
とを特徴とする。
【0016】以上の請求項2〜4において、MIS型シ
リコン半導体装置の表面へ照射する光を500nm以上
の波長の光で、700nm以下の波長の光を含む光に限
定したのは、波長が500nmより短い光の場合、シリ
コン半導体材料の吸収係数が大きく、少数キャリアはM
IS型シリコン半導体基板の表面のみに過剰に発生す
る。一方、シリコン半導体のエネルギーギャップは、E
g=1.12eVなので、波長が1100nmを越える
光の場合、吸収されず、少数キャリアはほとんど発生せ
ず、実験結果より、700nm以下の波長で十分効果が
あったためである。
【0017】
【作用】請求項1記載の発明によれば、MIS型半導体
装置表面における過剰なキャリアの発生を防止できる範
囲の波長の光をMIS型半導体装置の表面へ照射するの
で、光のエネルギーは半導体基板のある程度の深さにま
で注入され、内部の正孔−電子対ひいては内部少数キャ
リアの発生が促進される。この内部少数キャリアが発生
した状態でゲート電極に印加する電圧を変化させると、
少数キャリアはゲート電圧による電界に引きつけられ
て、半導体基板表面へ容易に移動する。したがって、ゲ
ート電圧の速い掃引速度に少数キャリアの発生、移動が
追従することができるので、高周波C−V特性の測定に
かける時間を短縮することができる。加えて、半導体基
板の表面における過剰キャリアの発生が防止され、過剰
な少数キャリアの発生による不都合も回避できる。この
結果、MIS型半導体装置のMIS容量を迅速、かつ、
高い精度で測定することができる。そして、この測定結
果を用いて、諸物性値(Nsub、Vfb、Vth、Q
ss等)を精度よく求めることができる。
【0018】また、請求項2から4に記載の発明によれ
ば、500nm以上の波長の光で、700nm以下の波
長の光を含む光をMIS型シリコン半導体装置の表面へ
照射するので、MIS型シリコン半導体のバンドギャッ
プエネルギーを越えるエネルギーが半導体基板のある程
度の深さにまで注入され、その結果、請求項1に記載の
発明と同様な作用が行われる。
【0019】
【実施例】図1において符号2は、被測定試料である半
導体ウェーハを示し、この半導体ウェーハ2には、MI
S型半導体装置として、MOSキャパシタが形成されて
いる。このMOSキャパシタは、図2に示すように、例
えばP型半導体基板11上に酸化膜12を形成し、この
酸化膜12上の一部にポリシリコンやアルミニウム等か
らなるゲート電極13を形成した構造になっている。
【0020】また、図1に示す符号1は高周波C−V特
性測定装置を示し、この高周波C−V特性測定装置1
は、自然光、白熱電球及び蛍光灯等の通常照明に用いら
れる光を遮光するための遮光シールドボックス3を有す
る。この遮光シールドボックス3は、特に限定されない
がステンレス製となっている。そして、この遮光シール
ドボックス3内には、半導体ウェーハ2を設置するウェ
ーハステージ4と、ウェーハステージ4を保持するとと
もに半導体ウェーハ2をウェーハステージ4に吸着固定
するための真空吸着装置を内蔵するウェーハステージ台
5と、特定範囲の波長の光を照射する光照射手段6が設
けられている。
【0021】ここで、この光照射手段6は、図3に示す
ように、500nm〜1100nmの波長の光(より好
ましくは500nm〜700nmの波長の光、すなわち
黄色光)を発するような光源により構成され、半導体ウ
ェーハ2の表面を均一に照射するように遮光シールドボ
ックス3の天井に取り付けられている。この光照射手段
6は高周波C−V特性の測定時に図示しない制御装置に
よって自動的に照射するよう制御されるが、手動により
照射を開始するようにしても良い。また、1図の二点鎖
線で示すように、C−Vメータ7のプローブをゲート電
極に取り付ける際に確認するための顕微鏡8の顕微鏡ラ
ンプ9として500nm〜700nmの波長の光を発光
する光源を用い、この顕微鏡ランプ9の光をMOS型半
導体装置の表面に照射するようにしても良い。更に、光
照射手段6または顕微鏡ランプ9を、白熱電球からなる
光源と図4に示すような少なくとも500nm未満の波
長の光を遮光して、波長が600nm以上の光の光線透
過率が少なくとも60%以上の波長選択フィルタとから
なる光源で構成し、この白色電球の光を波長選択フィル
タを介して半導体ウェーハ2の表面に照射するようにし
ても良い。
【0022】また、高周波C−V特性測定装置1は、半
導体ウェーハ2のゲート電極13と半導体基板11の底
部との間のMOS容量を測定するC−Vメータ7を備
え、このC−Vメータ7の本体は、シールドボックス2
の外部に設置されており、このC−Vメータ7の測定プ
ローブは遮光シールドボックス3内に配線され、その測
定プローブの先端の触針の一方はゲート電極13に、も
う一方はMOS型半導体装置の裏面にそれぞれ接続され
る。このC−Vメータ7は、測定信号として、例えば周
波数が1MHzで掃引幅3Vのパルス電圧をゲート電極
13に印加し、MOS容量の両端に生じるベクトル電圧
とMOS容量を流れるベクトル電流とをピックアップす
ることにより、MOS容量を測定するように構成されて
いる。
【0023】以上の構成による高周波C−V特性の測定
方法は、以下の手順で行う。まず、ウェーハステージ4
に半導体ウェーハ2を設置し、C−Vメータ7の触針を
ゲート電極13及びMOS型半導体装置の裏面にそれぞ
れ接続する。次に、光照射手段6を点灯させ、C−Vメ
ータ7から所定のパルス電圧を出力して、そのときのベ
クトル電圧及びベクトル電流を測定する。これにより、
MOS容量を測定することができる。
【0024】次に、以上の構成の高周波C−V特性測定
装置によってMOSキャパシタを測定した結果について
図5を用いて説明する。同図において破線で示す曲線は
理論曲線を示し、実線で示す曲線は、印加電圧の掃引方
向を蓄積状態から反転状態とし、さらに引き続き反転状
態から蓄積状態へと反復させて測定した高周波C−V特
性の実測曲線である。この測定結果によると、実際に測
定して得た高周波C−V特性曲線は理論曲線の形状に一
致しており、高い精度の高周波C−V特性測定が行われ
ていることが判る。特に、従来技術では正確に測定を行
うことが困難であった反転層領域における高周波C−V
特性曲線は、理論曲線とほぼ一致しており、照射した光
により半導体基板11の表面における反転層形成のため
に適量に発生した少数キャリアが、ゲート印加電圧の掃
引速度に追従し、しかも、半導体基板11の表面におけ
る過剰少数キャリアの発生が防止されて反転層の平衡状
態が維持されていることが判る。なお、酸化膜の厚さを
変えた場合でも、同様な測定結果が得られることは勿論
である。過剰キャリアの発生は、酸化膜の厚さには無関
係であり、半導体固有の問題だからである。
【0025】また、空乏層領域においてゲート電圧軸に
対する測定結果と理論曲線との相互にずれが発生してい
るが、そのずれはゲート電極13と半導体ウェーハ2の
仕事関数との差の分と酸化膜12中の電荷量(詳しく
は、J.Electrochem.Soc.:SOLD
STATE SCIENCE,Vol.114,N
o.3,Mar.1967,pp266ー273参照)
とに起因したものである。
【0026】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、遮光シールドボックス3を使用せ
ずに、遮光性の高い測定室を使用し、測定室内の光源と
して500nm〜700nmの範囲の光を用いて、その
光を半導体ウェーハ2に照射するようにしても良い。こ
の場合、光源に白色光を用い、波長選択フィルタを介し
て半導体ウェーハ2に照射しても良いのは勿論である。
【0027】また、本実施例においては、高周波C−V
装置の被測定物としてMOS型半導体装置を例に挙げて
説明したが、同じような問題を有するMIS型半導体装
置、例えば、アルミナ絶縁膜を用いたMAS型半導体、
アルミナと酸化シリコンとの二層構造の絶縁膜を用いた
MAOS型半導体、酸化絶縁膜と窒化絶縁膜とを用いた
MNOS型半導体、および窒化シリコン絶縁膜を用いた
MNS型半導体装置などに適用可能であることは勿論で
ある。その適用の場合、MOS型半導体装置とほぼ同様
な結果が得られることは明かであり、事実、同様の結果
が得られている。なぜなら、過剰キャリアの発生問題
や、少数キャリアが印加電圧に追従しないという問題
は、半導体基板特有の問題であるからである。勿論、ゲ
ート電極についても、アルミニウム、モリブデンのよう
に高い伝導率を有する材質を使用した場合は勿論のこ
と、高濃度拡散をした多結晶シリコンのような金属に近
いものを使用した場合であっても適用可能である。
【0028】また、本実施例においては、半導体基板が
シリコン半導体で、波長が500nm〜700nmの範
囲の光を使用する場合を説明したが、ゲルマニウム半導
体の場合は1200nm以上の波長の光を、ガリウム砒
素化合物半導体の場合は800nm以上の波長の光を、
また、インジウム燐化合物半導体の場合は850nm以
上の波長の光をそれぞれ使用する。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、MIS
型半導体基板内部において少数キャリアの発生を促進さ
せ、反転層をすばやく形成して平衡状態にすると共に、
その平衡状態を安定的に維持することができるので、ゲ
ート印加電圧に対するMIS容量の測定を高精度で行う
ことができ、その結果、半導体装置の諸パラメータ(N
sub、Vth、Vfb、Qss等)も、より精度良く
求めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高周波C−V特性測定装置の構成
を示す図である。
【図2】本発明に係る高周波C−V特性測定の対象であ
るMOS型半導体装置の断面図である。
【図3】本発明に係る高周波C−V特性の測定に用いる
光の分光エネルギー分布を示す図である。
【図4】500nm未満の波長の光をカットできる波長
選択フィルタの光透過率を示す図である。
【図5】実施例において実測された高周波C−V特性曲
線と理論曲線とを示す図である。
【図6】蛍光灯の光を照射して実測した高周波C−V特
性曲線と理論曲線とを示す図である。
【図7】光を遮光して実測した高周波C−V特性曲線と
理論曲線とを示す図である。
【符号の説明】
1 高周波C−V特性測定装置 2 半導体ウェーハ 3 遮光シールドボックス 4 ウェーハステージ 5 ウェーハステージ台 6 光照射手段 7 C−Vメータ 8 顕微鏡 9 顕微鏡ランプ 11 半導体基板 12 酸化膜 13 ゲート電極

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MIS型半導体装置のゲート電極に印加
    する電圧を変化させてMIS容量を測定する高周波C−
    V特性測定方法において、MIS型半導体装置の基板表
    面における過剰なキャリアの発生を防止できる範囲の波
    長の光をMIS型半導体装置の表面へ照射して前記MI
    S容量を測定することを特徴とする高周波C−V特性測
    定方法。
  2. 【請求項2】 MIS型シリコン半導体装置のゲート電
    極に印加する電圧を変化させてMIS容量を測定する高
    周波C−V特性測定方法において、500nm以上の波
    長の光で、700nm以下の波長の光を含む光を、MI
    S型シリコン半導体装置の表面へ照射して前記MIS容
    量を測定することを特徴とする高周波C−V特性測定方
    法。
  3. 【請求項3】 遮光シールドボックス内に設置したMI
    S型シリコン半導体装置のゲート電極に印加する電圧を
    変化させてMIS容量を測定する高周波C−V特性測定
    装置において、遮光シールドボックス内に、500nm
    以上の波長の光で、700nm以下の波長の光を含む光
    を前記MIS型シリコン半導体装置の表面に対して照射
    する光照射手段を備えたことを特徴とする高周波C−V
    特性測定装置。
  4. 【請求項4】 前記光照射手段は、500nm〜700
    nmの範囲内の波長の光を発する光源、または、通常光
    源と500nm〜700nmの範囲の波長の光を透過さ
    せる波長選択フィルタとから構成されている光源、を用
    いることを特徴とする請求項3記載の高周波C−V特性
    測定装置。
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