JP2703551B2 - Ll−f28249化合物のモノ−及びジエポキシド誘導体 - Google Patents

Ll−f28249化合物のモノ−及びジエポキシド誘導体

Info

Publication number
JP2703551B2
JP2703551B2 JP63049891A JP4989188A JP2703551B2 JP 2703551 B2 JP2703551 B2 JP 2703551B2 JP 63049891 A JP63049891 A JP 63049891A JP 4989188 A JP4989188 A JP 4989188A JP 2703551 B2 JP2703551 B2 JP 2703551B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compounds
present
active compound
animals
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63049891A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63238080A (ja
Inventor
ゴロウ・アサト
スーザン・ヨシコ・タムラ
Original Assignee
アメリカン・サイアナミド・カンパニー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アメリカン・サイアナミド・カンパニー filed Critical アメリカン・サイアナミド・カンパニー
Publication of JPS63238080A publication Critical patent/JPS63238080A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2703551B2 publication Critical patent/JP2703551B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D493/00Heterocyclic compounds containing oxygen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system
    • C07D493/22Heterocyclic compounds containing oxygen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system in which the condensed system contains four or more hetero rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H19/00Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof
    • C07H19/01Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof sharing oxygen
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/90Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having two or more relevant hetero rings, condensed among themselves or with a common carbocyclic ring system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P33/00Antiparasitic agents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明はLL-F28249と総称される化合物の新規モノ−
及びジエポキシド誘導体に関するものである。これらの
LL-F28249抗生成物質は受入れ番号15773下にNRRLに預託
したストレプトマイセス シアネオグリセウス(Strept
omyces cyaneogriseus)亜種ノンシアノゲウス(noncya
nogenus)の醗酵によって生じる。この培養物の形態的
特性、その製造のための化合物及び方法は、ここに参考
として挙げるヨーロッパ特許明細書第170,006号中に開
示されている。
LL-F28249化合物は5のオレフイン結合を有する複雑
なマクロリドである。C(14,15)−オレフイン結合の
エポキシ化を伴ない、あるいは伴なわずに行なうC(2
6,27)−オレフイン結合の位置選択的エポキシ化が本発
明の主題である。これらのモノ−及びジエポキシド誘導
体は殺腸内寄生虫、殺外部寄生虫、殺虫、殺ダニ及び殺
線虫活性を有しており、それ故、温血動物における感染
の予防、抑制又は治療、並びに農作物の侵襲において有
用である。
発明の要約 本発明はIL-F28249α,β,ε,ζ,θ及びιと呼ば
れる化合物の新規C(26,27)−エポキシド及びC(14,
15;26,27)−ジエポキシド誘導体を提供する。
これらのLL-F28249化合物は次の構造式を有してい
る: 本発明の化合物は、たとえば、食用飼鳥類、ウシ、ヒ
ツジ、ブタ、ウサギ、ウマ、イヌ、ネコ及びヒトのよう
な温血動物及び農作物におけるこれらの病気の治療、予
防又は抑制において有用な駆虫剤、外部寄生虫駆除薬、
殺虫剤、殺ダニ剤及び殺線虫剤である。
これらの病気は多年にわたって確認されており、且つ
その治療と予防のための方法は既に存在しているけれど
も、本発明はこのような病気に対する一層有効な方法の
探求において新規化合物を提供する。たとえば、参考と
してここに挙げる、1986年9月12日出願のアサト及びア
サトらの米国特許第907,283;907,188;907,281;907,259;
907,187及び907,284号はこのような治療のための化合物
を提供している。
米国特許第3,950,360号、青木ら、1976年4月13日
は、ストレプトマイセス(Streptomyces)微生物の培養
によって得た、ある種の抗生物質を開示しており、該化
合物は殺虫剤及び殺ダニ剤として有用である。更に、以
下の米国特許の全系列がストレプトマイセス アベルミ
チリス(avermitilis)の醗酵によって製造したある種
の化合物に関するものである(米国特許第4,171,314
号、チヤバラら、1979年10月16日;米国特許第4,199,56
9号、チヤバラら、1980年4月22日/米国特許第4,206,2
05号、ムロジクら、1980年6月3日;米国特許第4,310,
519号、アルバース−シヨーンベルグ、1982年1月12
日;米国特許第4,333,925号、バースら、1982年6月8
日)。米国特許第4,423,209号、ムロジク、1983年12月2
7日は、これらの比較的望ましくない成分のいくつかを
一層好適なものに変えるための方法に関するものであ
る。最後に、英国特許明細書第2166436Aは抗生物質を開
示しており、ベルギー特許明細書第904,709Aも同様であ
る。
本発明の化合物又は製薬学的に且つ薬理学的に許容で
きるその塩類は、温血動物のこれらの重大な病気のすぐ
れた且つ有効な治療、予防及び/又は抑制を示す。
それ故、本発明の目的はLL-F28249α,β,ε,ζ,
θ及びιの新規C(26,27)−エポキシド及び(14,15;2
6,27)−ジエポキシド誘導体を提供することにある。本
発明の別の目的はこれらの誘導体の製造のための方法を
提供すること及び予防的、治療的、薬学的又は殺虫的に
有効な量の本発明の化合物を含有する組成物を提供する
ことによって温血動物及び農作物における内部−及び外
部寄生虫(総称して寄生虫)、昆虫、線虫、及びダニの
感染及び侵襲を予防、治療又は抑制するための方法を提
供することにある。本発明の他の目的は新規抗寄生虫及
び殺虫組成物の製造のための中間体として有用な化合物
を提供することにある。
本発明のこれら及びその他の目的は以下に記す本発明
の一層詳細な説明によって明白となるであろう。
発明の詳細な説明 本発明の化合物の前駆物質として働らくことができる
LL-F28249化合物は次の構造式によって表わされる。
本発明の化合物は次の構造式によって表わされる: 式中でR1はメチル又はイソプロピルであり;R2は水素、
メチル又はエチルであり;且つC(14,15)における酸
素を伴なう点線の三角形は二重結合又はエポキシドのい
ずれかが存在していることを示している。
R1がイソプロピルであり;R2がメチルであり;且つC
(14,15)における酸素を伴なう点線の三角形が二重結
合又はエポキシドのいずれかが存在することを示してい
ることが好ましい。
もっとも好適な構造(I)の化合物はR1がイソプロピ
ルであり;R2がメチルであり;且つC(14,15)におけ
る酸素を伴なう点線の三角形が二重結合の存在を示して
いる場合のものである。
23−ヒドロキシに加えて、23位における、たとえば、
エーテル及びエステルのような、別の置換基を有するも
のは、容易に合成することができ、且つ本発明の範囲内
に包含される。
本発明のモノエポキシド及びジエポキシドは適当に保
護したLL-F28249化合物を−15℃未満の温度において酸
化剤で処理することによって製造する。本発明において
有用な酸化剤はC(26,27)の二重結合及びC(14,15)
の二重結合を選択的に酸化するが、分子中の他の二重結
合を酸化することはできないものである。選択性は、た
とえば塩化メチレン、クロロホルムなどのような不活性
溶剤中の酸化の温度を調節することによっても達成する
ことができる。たとえば、m−クロロペルオキシ安息香
酸のような、過酸化物酸化剤は、本発明のモノエポキシ
及びジエポキシ化合物の製造における好適酸化剤の代表
的な例である。
一般に、C(26,27)エポキシドを良好な収率で製造
することを望む場合には、たとえば5〜20%過剰という
ような、僅かに過剰の酸化剤を使用する。C(14,15)
におけるエポキシ化をも望む場合には、2モルを僅かに
超える量の酸化剤を使用する。
エポキシ化は一般に−20℃未満乃至−78℃の温度で行
なわれ、3〜6時間で完了する。モノエポキシドとジエ
ポキシドの分離は、カラム又はプレパラチブ薄層クロマ
トグラフイーのような、標準的なクロマトグラフイー方
法によって容易に行なうことができる。
本発明の化合物のための出発化合物は上記のLL-F2824
9醗酵生成物を包含する。これらの化合物を先ず5−及
び23−ヒドロキシル基において三置換アルキルシリル基
により誘導体化する。好適な保護基はt−ブチルジメチ
ルシリル基である。反応は、たとえばジメチルホルムア
ミド又はジクロロエチレンのような好適な溶剤中でイミ
ダゾール及び/又は4−ジメチルアミノピリジンの存在
においてLL-F28249化合物を少なくとも2モル当量の置
換したハロゲン化シリル、好ましくは塩化シリルと反応
させることによって行なうことができる。反応は50〜80
℃において2〜8時間で完了する。
エポキシ化後にシリル誘導体を、たとえばp−トルエ
ンスルホン酸−水和物のような酸を含有するメタノール
又はメタノールを伴なわない酢酸中で撹拌することにと
よってシリル基を除去する。反応は0℃〜25℃、好まし
くは10〜20℃、で1〜8時間で完了する。脱シリルは含
水酢酸中で室温において行なうこともできる。脱シリル
における触媒量のFeCl3の添加は特に脱シリルを促進す
る。
本発明の新規化合物はヒトと動物の衛生分野及び農業
において寄生虫駆除剤、殺外部寄生虫剤、殺虫剤、殺線
虫剤及び殺ダニ剤としてすぐれた活性を有している。
一般に蠕虫病と称される病気又は病気のグループは、
蠕虫として知られる寄生虫による動物宿主の感染によ
る。蠕虫病は、たとえばブタ、ヒツジ、ウマ、ウシ、ヤ
ギ、イヌ、ネコ及び食用飼鳥類のような家畜動物におい
て流布している重大な経済的問題である。虫腸内寄生虫
の中で線虫と呼ばれる寄生虫のグループは種々の動物の
種に広がっており、しばしば重大な感染を生じさせる。
前記の動物に感染する線虫のもっとも一般的な属は、ヘ
モンクス(Haemonchus)、トリコストロンギルス(Tric
hostrongylus)、オステルタギア(Ostertagia)、ネマ
トジルス(Nematodirus)、コオペリア(Cooperia)、
アスカリス(Ascaris)、ブノストマム(Bunostomu
m)、エソフアゴストマム(Oesophagostomum)、チヤベ
ルシア(Chabertia)、トリクリス(Trichuris)、スト
ロンギルス(Strongylus)、トリコネマ(Trichonem
a)、デイクチオカウルス(Dictyocaulus)、キヤピラ
リア(Capillaria)、ヘテラキス(Heterakis)、トキ
ソカラ(Toxocara)、アスカルジア(Ascardia)、オキ
シウリス(Oxyuris)、アンシロストーマ(Ancylostom
a)、ウンシナリア(Uncinaria)、トキサスカリス(To
xascaris)及びパラスカリス(Parascaris)である。た
とえばネマトジルス、コオペリア及びエソフアゴストマ
ムのような、これらの中のいくつかは主として腸管を攻
撃するのに対して、たとえばヘモンクス及びオステルタ
ギスのような他のものは胃においてもっとも流布してい
る。たとえばジクチオカウルスのような更に他のものは
肺中で認められる。また、その他の寄生虫はたとえば心
臓及び血管のような体の他の組織及び器官、皮下及びリ
ンパ組織などの中に存在することができる。蠕虫病とし
て知られる寄生虫の感染は貧血、栄養不良、虚弱、体重
低下、腸管壁及びその他の組織と器官の激しい損傷をも
たらし、且つ治療せずに放置すると、感染した宿主の死
をもらすことがある。本発明の23−デオキシ−LL-F2824
9のモノ−及びジエポキシド誘導体は、これらの寄生虫
に対する予想外に高い活性を有している。加うるに、本
発明の化合物はイヌにおけるジロフイラリア、齧歯動物
におけるネマトスピロイデス(Nematospiroides)、シ
フアシア(Syphacia)、アスピクルリス(Aspiculuri
s)、動物及び鳥類のマダニ、ダニ、シラミ、ノミ、ハ
エのような節足動物外部寄生虫、ヒツジの外部寄生虫、
ルシリア(Lucillia)種、ウシにおける刺す昆虫及びハ
イポデルマ(Hypoderma)種のような移動する双翅目幼
虫、ウマにおけるガストロフイルス(Gastrophilus)及
び齧歯動物におけるクテレブラ(Cuterebra)種に対し
ても活性である。
本発明の化合物は更にヒトを侵す寄生虫の治療、予防
及び抑制においても有用である。ヒトの胃腸管の寄生虫
のもっとも一般的な部類は鉤虫、ネカトール、回虫、円
虫、旋毛虫、キヤピラリア、鞭虫及び蟯虫である。血液
又は胃腸管以外のその他の組織及び器官中に認められる
その他の医学的に重要な寄生虫の部類は、たとえば、ブ
ツヒエレリア(Wuchereria)、ブルギア(Brugia)、回
旋糸状虫及びロア(Loa)のような糸状虫及び円虫類と
旋毛虫類の腸管外期である。本発明の化合物はヒトに寄
生する節足動物、刺す昆虫及びその他の人に害を与える
双翅目害虫に対しても有効である。
これらの化合物は更に、たとえば、ゴキブリ、ゴキブ
リ目種、衣蛾、ヒロズコ蛾種、ヒメマルカツオブシム
シ、アッタゲヌス(Attagenus)種のような家庭内害虫
及びイエバネ、ムスカ ドメスチカ(Musca domestic
a)に対して活性である。
たとえばトリボリウム(Tribolium)種、ゴミムシダ
マシ種のような貯蔵穀物の害虫、及びたとえば、ハダニ
(テトラニクス種)、南軍虫(southern army worm)、
タバコの芽虫、ワタミハナゾウムシ、アブラムシ(アシ
ルチオシホン種)のような農作物の害虫、イナゴのよう
な移動性直翅目及び植物組織上に生息する幼年期の昆虫
のような農作物の害虫を本発明の化合物によって抑制す
ることかでき、同様に土壌線虫及びツチハンミヨウ種
(Meloidogyne sp.)のような植物寄生虫を抑制するこ
ともできるが、これは農業において重要なことである。
これらの化合物は動物及びヒトに対しては経口的に又
は非経口的に投与することができるのに対して、農業用
には液体又は固体の形態に配合すればよい。経口投与の
ためには、たとえばカプセル、丸剤又は錠剤のような単
位用量形態として、又は哺乳動物における駆虫剤として
用いる場合には液体水薬として使用することができる。
動物用の水薬は一般にたとえばベントナイトのような
懸濁剤及び湿潤剤などの賦形剤と組合わせた活性化合物
の、通常は水中における、溶液、懸濁液又は分散液であ
る。一般に、水薬は消泡剤をも含有している。水薬処方
物は一般に重量で約0.001〜0.5%の活性化合物を含有し
ている。カプセル及び丸剤は、たとえば澱粉、タルク、
ステアリン酸マグネシウム、又はりん酸二カルシウムの
ような基剤ビヒクルと混合した活性化合物を包含する。
乾燥した、固体単位用量形態で本発明の誘導体を投与
することが望ましい場合には、通常は、望ましい量の活
性化合物を含有するカプセル、丸剤又は錠剤を用いる。
これらの投与形態は活性成分を緊密に且つ均一、細かく
粉砕した、たとえば、澱粉、ラクトース、タルク、ステ
アリン酸マグネシウム、植物性樹脂などのような、希釈
剤、充填剤、崩壊剤及び/又は結合剤と混合することに
とよって製造する。このような単位形態処方物は、治療
すべき宿主動物の書類、感染の激しさと種類及び宿主の
体重に依存して、処方物の前重量及び活性成分の含量を
広く変えることができる。
活性化合物を動物飼料中で投与すべき場合には、飼料
中にそれを均一に混合するか又は表面被覆として又は錠
剤の形態とし、次いでそれを最終飼料に添加して使用す
るか又は場合によっては飼料と別個に供与することがで
きる。あるいはまた、本発明の活性化合物を非経口的
に、たとえば、こぶ胃内、筋肉内、気管内又は皮下注射
によって、動物に投与することができる。このような場
合には、活性化合物を液状の基剤ベヒクル中に溶解又は
分散させる。
非経口的投与のためには、好ましくは、たとえば落花
生油、棉実油などのような植物油の許容しうるベヒクル
と活性化合物を混合することが適当である。ソルケター
ル(solketal)、プロピレングリコール、グリセリンホ
ルマールを用いる有機調製剤のような、他の非経口ベヒ
クル、及び水性の非経口処方物を用いることができる。
本発明の活性化合物又は化合物類を投与のために非経口
処方物中に溶解又は懸濁させる。このような処方物は一
般に重量で約0.005〜5%の活性化合物を含有する。
本発明の化合物は主として蠕虫病の治療、予防又は抑
制に使用されるけれども、これらはその他の寄生虫によ
って生じる病気の治療においても有用である。たとえ
ば、マダニ、シラミ、ノミ、ダニ又はその他の家畜及び
家禽における刺す昆虫のような節足動物寄生虫を本発明
によって抑制することができる。これらの化合物はヒト
を含む他の動物において生じる寄生虫病の治療において
も有効である。最良の結果のために使用すべき最適量
は、いうまでもなく、使用する特定の化合物、治療すべ
き動物の種類及び寄生虫の感染又は蔓延の種類と激しさ
に依存する。一般に、これらの新規化合物の経口投与に
おいて有用な量は動物の体重1kg当り約0.001mg乃至10mg
であり、このような全用量を一度に又は、たとえば1〜
5日というような、比較的短い期間中、分割した用量と
して与える。好適な本発明の化合物は、一回の用量とし
て動物の体重1kg当り約0.025mg乃至3mgの投与によっ
て、これらの動物の寄生虫のすぐれた抑制を提供する。
必要に応じ、再感染と戦うために繰返しの治療を行な
い、またそれは寄生虫の種類及び使用する農業技術に依
存する。動物に対してこれらの物質を投与するための方
法は、獣医学分野の専門家には公知である。
本明細書に記載の化合物を動物の飼料の成分として、
又は飲料水中に溶解又は懸濁させて投与する場合には、
不活性基剤又は希釈剤中に活性化合物又は化合物類を均
一に分散させてある組成物を用意する。不活性基剤とは
抗寄生物剤と反応することがないもの及び動物に対して
安全に投与することができるものを意味する。飼料中で
投与するための基剤は動物飼料の成分であるもの、又は
成分となりうるものであることが好ましい。
適当な組成物は活性化合が比較的多量に存在している
飼料プレミックス又は補足物を包含し、その中で該飼料
プレミックス又は補足物は動物に直接に給飼するため又
は直接にあるいは中間的な希釈又は混合段階後のいずれ
かで飼料に添加するために適している。
このような組成物のために適する典型的な基剤又は希
釈剤は酒造家の乾燥麦芽かす、コーンミール、柑橘類
粉、醗酵かす、粉砕したかき殻、小麦ふすま、糖密可溶
物、とうもろこしの軸粉、食用豆粉飼料、大豆粉、粉砕
した石灰石などを包含する。たとえば、摩砕、撹拌、ミ
リング又は回転のような方法によって基剤全体に活性化
合物を緊密に分散させる。重量で約0.005〜2.0%の活性
化合物を含有する組成物が飼料プレミックスとして特に
適当である。
動物に対して直接に給飼する飼料補足物は重量で約0.
0002〜0.3%の活性化合物を含有する。このような補足
物は最終飼料に対して寄生虫病の治療、予防及び抑制の
ために望ましい活性化合物の濃度を与えるべき量で動物
飼料に添加する。活性化合物の望ましい濃度は先に記し
た要因及び使用する特定の誘導体に依存して異なるけれ
ども、本発明の化合物は通常は望ましい抗寄生虫結果を
達成するためには、約0.00001〜0.02%の濃度で使用す
る。
本発明の化合物は溶液として動物の皮膚にかけること
によって投与することもできる。一般に、皮膚にかけて
投与するためには活性化合物は、たとえばジメチルスル
ホキシド、プロピレングリコールなどのような、適当な
不活性溶剤又は溶剤の組合わせ中に溶解する。
本発明の化合物は生育している作物又は貯蔵作物に損
害を与える農業害虫と戦うためにも有用である。本発明
の化合物は噴霧剤、散粉剤、乳剤などとして公知の方法
によって生長又は貯蔵作物に対して使用することによっ
て、かかる農業害虫からの保護を達成することができ
る。
本発明を以下の実施例によって例証するが、これらの
実施例は本発明を例証するためのものであって本発明を
制限するものではない。
参考例1 5.23−O,O−(ビス−t−ブチルジメチルシリル)−LL-
F28249α 20mlのジメチルホルムアミド中に、2.0gのLL-F28249
α、3.72gの塩化t−ブチルジメチルシリル及び2.38gの
イミダゾールを油浴中で窒素下に60℃において6時間加
熱する。その混合物を冷却し、5mlのH2Oで反応を停止さ
せたのち、100mlのH2Oと50mlの塩水で希釈する。次いで
水性の混合物から2×50mlのEt2Oを用いて生成物を抽出
する。合わせたEt2O抽出物を2×25mlのH2Oと10mlの塩
水によって洗浄し、MgSO4上で乾燥する。Et2Oの除去は
標題の化合物を与え、それは質量スペクトル及びNMRス
ペクトルによって同定される。
参考例2及び3 LL-F28249α−C(26,27)−エポキシド及び LL-F28249α−C(14,15;26,27)−ジエポキシド 5mlのCH2Cl2中に、105.4mgの5,23−O,O−(ビス−t
−ブチルジメチルシリル)−LL-F28249αを溶解し、そ
の溶液をドライアイス/アセトン浴中で冷却しながら、
300ml中の27.8mgのm−クロロペルオキシ安息香酸を加
える。N2下の1時間の撹拌後に、温度を2時間で−42℃
に、次いで1時間で−20℃に上げる。溶液を1mlの飽和N
a2SO3、1mlの飽和NaHCO3溶液及び1mlの塩水で洗浄す
る。Na2SO4上で乾燥したのち、溶液を蒸発させ、残留物
を、5%EtOAc/ヘキサン、次いで10%EtOAc/ヘキサンを
用いて、フラッシュ−クロマトグラフイー装置中でシリ
カ上のクロマトグラフイーにかける。画分16〜20は45mg
のモノエポキシドを与え、一方、画分31〜36は12.1mgの
エポキシドを与える。
t−ブチルジメチルシリル基の脱離 1mlのMeOH中で、画分16〜20に由来する30.3mgのモノ
エポキシドを10.2mgのp−トルエンスルホン酸−水和物
と共に、N2下に7.5時間撹拌する。その混合物を1mlの飽
和NaHCO3溶液と5mlのH2Oで希釈したのち、3×2mlのEt2
Oで抽出する。合わせたEt2O抽出物を塩水で洗い、MgSO4
で乾燥し、濾過したのち、蒸発乾固する。残留物をフラ
ッシュ−クロマトグラフイー装置上で2%イソプロパノ
ール/CH2Cl2を用いてシリカゲル上でクロマトグラフイ
ーにかけて、9.4mgのLL-F28249α−C(26,27)−エポ
キシドを与え、それを質量スペクトルとNMRスペクトル
によって同定した。なお、13C−NMRスペクトルは次のと
おりである。
δ173.1,142.8,139.4,137.7,137.2,123.4,120.6,120.3,
118.2,99.4,80.1,79.3,76.3,69.3,68.5,68.4,67.7,67.
7,67.5,61.3,48.4,45.7,41.0,40.8,36.6,36.0,34.7,27.
7,22.3,20.3,19.9,18.7,15.5,13.8,11.2 画分31〜36に由来するジエポキシドを、上記モノエポ
キシドと同様にp−トルエンスルホン酸によってt−ブ
チルジメチルシリル基を脱離し、そして精製して、脱保
護基したLL-F28249α−C(14,15;26,27)−ジエポキシ
ドを取得した。得られた化合物の13C−NMRスペクトルは
次のとおりである。
δ172.4,141.7,140.2,137.8,124.9,120.2,118.3,99.2,8
0.3,79.6,76.4,69.2,68.3,67.7,67.6,67.3,66.3,62.2,6
1.3,61.2,46.8,45.8,40.9,40.6,36.6,36.5,35.6,35.3,2
7.7,23.5,20.3,19.9,18.7,16.1,13.7,11.1 実施例1及び2 5,23−O,O−(ビス−t−ブチルジメチルシリル)−LL-
F28249化合物 参考例1のLL-F28249αに代えて、LL-F28249ε及びLL
-F28249ιをそれぞれ用い、参考例1のシリル化処理及
び精製を繰り返して、次のビス−シリル化生成物を製造
する: 実施例3〜6 LL-F28249−C(26,27)−エポキシド及び LL-F28249−C(14,15;26,27)−ジエポキシド 参考例2及び3の5,23−O,O−(ビス−t−ブチルジ
メチルシリル)−LL-F28249αに代え、実施例1及び2
で得られる生成物をそれぞれ用い、参考例2及び3のエ
ポキシ化、精製を繰り返し、構造(I)の次のエポキシ
ド及びジエポキシドを製造する:

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構造式(I) 式中でR1はイソプロピルであり;R2は水素又はエチルで
    あり;且つC(14,15)における酸素を伴なう点線の三
    角形は二重結合又はエポキシドのいずれかが存在するこ
    とを示す、 によって表わされる化合物。
JP63049891A 1987-03-06 1988-03-04 Ll−f28249化合物のモノ−及びジエポキシド誘導体 Expired - Fee Related JP2703551B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US022849 1987-03-06
US07/022,849 US4876272A (en) 1987-03-06 1987-03-06 Mono- and diepoxide derivatives of LL-F28249 compounds

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63238080A JPS63238080A (ja) 1988-10-04
JP2703551B2 true JP2703551B2 (ja) 1998-01-26

Family

ID=21811750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63049891A Expired - Fee Related JP2703551B2 (ja) 1987-03-06 1988-03-04 Ll−f28249化合物のモノ−及びジエポキシド誘導体

Country Status (18)

Country Link
US (1) US4876272A (ja)
EP (1) EP0293548B1 (ja)
JP (1) JP2703551B2 (ja)
KR (1) KR960004942B1 (ja)
AR (1) AR244692A1 (ja)
AT (1) ATE109150T1 (ja)
AU (1) AU603874B2 (ja)
BR (1) BR8800943A (ja)
CA (1) CA1300616C (ja)
DE (1) DE3850814T2 (ja)
DK (1) DK119088A (ja)
ES (1) ES2056840T3 (ja)
HU (1) HU200773B (ja)
IE (1) IE66731B1 (ja)
IL (1) IL85390A0 (ja)
NZ (1) NZ223641A (ja)
PT (1) PT86897B (ja)
ZA (1) ZA881579B (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5106994A (en) * 1984-06-05 1992-04-21 American Cyanamid Company Agents and method of production thereof
US4956479A (en) * 1987-03-06 1990-09-11 American Cyanamid Company 23-deoxy-27-chloro derivatives of LL-F28249 compounds
US4851428A (en) * 1987-03-06 1989-07-25 American Cyanamid Company Mono- and diepoxide derivatives of Δ22-LL-F28249 compounds
US4886829A (en) * 1987-03-06 1989-12-12 American Cyanamid Company 23-Oxo (keto) and 23-imino derivatives of mono- and diepoxy LL-F28249 compounds
US4857544A (en) * 1987-03-06 1989-08-15 American Cyanamid Company 27-Halo derivatives of LL-F28249 compounds
AU666750B2 (en) * 1992-09-01 1996-02-22 Novartis Animal Health K.K. Novel processes for the production of 13-ether derivatives of milbemycins, and novel intermediates therefor

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4530921A (en) * 1983-10-03 1985-07-23 Merck & Co., Inc. Avermectin epoxide derivatives and method of use
ES8704545A1 (es) * 1984-09-14 1987-04-01 Glaxo Group Ltd Un procedimiento para preparar un nuevo antibiotico por fer-mentacion
GB8606108D0 (en) * 1986-03-12 1986-04-16 Glaxo Group Ltd Chemical compounds
US4886829A (en) * 1987-03-06 1989-12-12 American Cyanamid Company 23-Oxo (keto) and 23-imino derivatives of mono- and diepoxy LL-F28249 compounds
US4857544A (en) * 1987-03-06 1989-08-15 American Cyanamid Company 27-Halo derivatives of LL-F28249 compounds

Also Published As

Publication number Publication date
AR244692A1 (es) 1993-11-30
JPS63238080A (ja) 1988-10-04
ZA881579B (en) 1988-08-29
EP0293548A2 (en) 1988-12-07
IE880617L (en) 1988-09-06
EP0293548B1 (en) 1994-07-27
HUT46015A (en) 1988-09-28
ES2056840T3 (es) 1994-10-16
DK119088A (da) 1988-09-07
PT86897A (pt) 1988-04-01
KR960004942B1 (ko) 1996-04-18
KR880011161A (ko) 1988-10-26
HU200773B (en) 1990-08-28
US4876272A (en) 1989-10-24
DK119088D0 (da) 1988-03-04
IL85390A0 (en) 1988-07-31
DE3850814T2 (de) 1995-02-23
NZ223641A (en) 1991-01-29
IE66731B1 (en) 1996-01-24
AU1271188A (en) 1988-09-08
BR8800943A (pt) 1988-10-11
EP0293548A3 (en) 1989-11-15
AU603874B2 (en) 1990-11-29
PT86897B (pt) 1992-05-29
ATE109150T1 (de) 1994-08-15
DE3850814D1 (de) 1994-09-01
CA1300616C (en) 1992-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3135918B2 (ja) 活性抗寄生虫剤としてのアルキルチオアルキルアベルメクチン
EP0259688B1 (en) Delta22-derivatives of ll-f28249 compounds
JP2703551B2 (ja) Ll−f28249化合物のモノ−及びジエポキシド誘導体
EP0260536B1 (en) 23-imino derivatives of 23-keto compounds useful as pesticides.
JP2583946B2 (ja) モノ−及びジエポキシll−f28249化合物の23−オキソ(ケト)及び23−イミノ誘導体
EP0259686B1 (en) Novel mono and diacyl derivatives of LL-F28249 compounds
US4857544A (en) 27-Halo derivatives of LL-F28249 compounds
EP0280928B1 (en) 23-Deoxy-27-halo(chloro or bromo) derivatives of LL-F28249 compounds
JP2583947B2 (ja) △▲上2▼▲上2▼−ll−f28249化合物のモノ−及びジエポキシド誘導体
CA1300617C (en) Mono- and diepoxide derivatives of 23-deoxy-ll-f28249 compounds
IE61739B1 (en) DELTA 23-LL-F28249 compounds

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees