JP2701930B2 - 動物の仮性狂犬病の予防および治療剤 - Google Patents

動物の仮性狂犬病の予防および治療剤

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、動物の仮性狂犬病の予防および治療剤に関
する。詳細には特定の生薬を活性成分として含有する動
物の仮性狂犬病の予防および治療剤である。
[従来の技術] 仮性狂犬病(Pseudorabies)はヘルペスウイルスの1
種によって引き起こされる急性伝染病であり、かかるウ
イルスの発見者であるオーエスキー(Aujeszky)の名に
因んでオーエスキー病とも呼ばれている。
この病気には豚、牛、馬、山羊、めん羊、うさぎ、
犬、猫、ミンク、狐、ネズミ等の動物が罹患し、豚以外
の動物では激しい局所性の掻痒症状を示し病状が進行す
ると延髄、咽頭、顎等の麻痺、流涎、呼吸困難、心搏の
乱れ等を生じ高率で死亡する。豚の場合は、肥育豚では
この病気への感受性が高いにも拘らず症状が軽く回復す
ることが多いが、幼若な子豚では症状が重くなり上記の
他の動物の場合と同様に致死率が高い。
かかる仮性狂犬病の予防及び治療法としては、従来、
仮性狂犬病に罹患した動物およびそれに接触した動物を
速やかに隔離すると共に媒介となるネズミを駆除する、
飼育者、畜舎、器物、飼料等による伝染を防止するため
に消毒等の必要な処置を行う等の方法が、主として採用
されてきたが、手間がかかるにも拘らず充分満足し得る
結果が得られなかった。
また、高度免疫馬血清またはそれを精製したγ−グロ
ブリンの注射はある程度の予防および治療効果があるが
やはり確実なものではなかった。更に、弱毒性のワクチ
ンの投与も試みられているが、発病は阻止し得ても感染
を阻止し得ず、逆に強毒性ウイルスのキャリアーの形
成、ワクチンの動物体内での残留等の弊害があり実用面
で問題が多かった。
[発明の内容] 本発明者等は、予防および治療効果が高く且つ手間等
がかからず、しかもワクチンを投与した場合に生じる強
毒性ウイルスの形成や動物体内でのワクチンの残留等の
問題の無い仮性狂犬病の予防および治療剤について研究
を続けてきた。その結果、多数ある生薬のうちの特定の
ものが、かかる仮性狂犬病の予防および治療に極めて有
効であることを見出して本発明を完成した。
したがって、本発明は、丁字、荊芥、艾葉、蘇葉、大
黄、甘草、牡丹皮、芍薬、十薬、 金銀花、桂皮、杜仲、枇杷葉および連翹からなる群から
選ばれる生薬の1種または2種以上を活性成分として含
有することを特徴とする動物の仮性狂犬病の予防および
治療剤である。
丁字、荊芥、艾葉、蘇葉、大黄、甘草、牡丹皮、芍
薬、十薬、 金銀花、桂皮、杜仲、枇杷葉および連翹は、いずれも人
間用の生薬として従来から知られているものであるが、
かかる生薬の動物の仮性狂犬病の予防および治療に有効
であることはこれまで何ら知られておらず、したがって
本発明はかかる生薬の既知の効能からは全く予想外の発
見に基づくものである。
以下に、本発明で使用する上記の生薬について簡単に
説明する。
丁字(チョウジ)(Caryophylli Flos): 丁字の開花直前のつぼみであり、成分としてオイゲノ
ール、アセチルオイゲノール等を含み、ヒトの健胃薬、
駆虫薬、香辛料、化粧品等として使用されている。
荊芥(ケイガイ)(Schizonepetae Spica): 荊芥の花穂であり、成分としてメントン、リモネン等
を含有し、ヒトの鎮痛薬、抗炎症薬等として使用されて
いる。
艾葉(ガイヨウ)(Artemisiae Folium): 艾(ヨモギ)またはやま艾の葉であり、成分としてユ
ーカリプトール、セスキテルペン等を含み、ヒトの止
血、強壮、補血薬等として使用されている。
蘇葉(ソヨウ)(Perillae Herba): 紫蘇の葉であり、成分としてアントシアン色素、リモ
ネン等を含有し、ヒトの鎮静剤、鎮咳剤等として、また
抗菌剤として使用されている。
大黄(ダイオウ)(Rhei Rhizoma): 大黄および近縁植物の根茎の外層を剥ぎそのまま又は
縦割したものであり、成分としてオキシアントラキノン
誘導体であるクリソファン酸、エモジン、イモジンモノ
エチルエーテル等を含有し、ヒトの健胃苦味薬、緩下
薬、消炎薬等として使用されている。
甘草(カンゾウ)(Glycyrrhizae Radix): 甘草の根であり、成分としてグリシルリチン等を含有
し、ヒトの矯味剤、鎮咳去痰薬等として使用されてい
る。
牡丹皮(ボタンピ)(Moutan Cortex): 牡丹の根皮であり、成分としてペオノール、安息香酸
等を含有し、ヒトの鎮痛薬、鎮痙薬等として使用されて
いる。
芍薬(シャクヤク)(Paeoniae Radix): 芍薬の根であり、成分として安息香酸等を含有し、ヒ
トの鎮痛薬等として使用されている。
十薬(ジュウヤク)(Houttuyniae Herba): ドクダミの全草であり、成分としてクエンシトリン、
メチルノニルケトン、カプリン酸等を含有し、ヒトの創
傷、尿道炎に対する抗炎症薬等として使用されている。
(インチンコウ)(Artemisiae Capillaris Spica): はカワラヨモギの花穂であり、成分としてカピラリン、
カピラリシン等を含有し、ヒトの消炎、解熱、利尿薬と
して使用されている。
金銀花(キンギンカ)(Lonicerae Flos): スイカズラのつぼみであり、成分としてルテオリン等
を含有し、ヒトの浄血、解毒薬として使用されている。
桂皮(ケイヒ)(Cinnamoni Cortex): 桂樹の樹皮であり、成分としてケイヒアルデヒド、酢
酸シンナミル等を含有し、ヒトの解熱、鎮痛、健胃、整
腸薬等として使用されている。
杜仲(トチュウ)(Eucommiae Cortex): 杜仲ゴムの樹皮であり、成分としてグッタペルカ等を
含有し、ヒトの強壮薬等として使用されている。
枇杷葉(ビワヨウ)(Eriobotryae Folium): 枇杷の葉であり、成分としてウルソーン、アミグダリ
ン等を含有し、ヒトの健胃薬として使用されている。
連翹(レンギョウ)(Forsythiae Fructus): モクセイ科の落葉低木の1種である連翹の果実であ
り、成分としてオレアノール等を含有し、ヒトの解毒
薬、排膿薬、消炎薬、利尿薬等として使用されている。
本発明の予防および治療剤は、豚、牛、馬、山羊、め
ん羊、うさぎ、犬、猫、ミンク、狐、ネズミ等の動物の
仮性狂犬病の予防および治療剤に使用することができ、
特に豚、牛、馬、めんよう、犬、猫等に対して使用した
場合には、畜産上、養豚産業上、ペット産業上大きな効
果をもたらす。
本発明の生薬を仮性狂犬病の予防用に使用した場合に
は、かかる生薬を投与した動物への仮性狂犬病の感染が
防止でき、またたとえ感染しても死亡には至らない場合
が多い。また、本発明の生薬を仮性狂犬病に感染した動
物の治療に使用した場合には、生存率が向上する。
上記した本発明の生薬のうちでも丁字、荊芥、艾葉、
蘇葉および大黄が仮性狂犬病の予防および治療剤として
効果が高く、特に丁字が優れている。
本発明の上記生薬を動物に投与するにあたっては、生
薬原体のままで、該生薬原体の切断物、粗粉砕物または
粉粒体の形態で、生薬の活性成分を水やその他の溶媒で
抽出した抽出液の形態で、或は該抽出液を希釈または濃
縮した形態で使用できる。該濃縮形態としては、活性成
分含有抽出液に対して更に濃縮、乾燥、抽出、沈澱等の
濃縮または分離手段を施すことによって活性成分を濃縮
形態(エキス)で含有する液状、半固形状、固形状物
(塊状、粉粒状、成型製剤等)にしたものがあり、その
いずれもが使用できる。
そして、上記生薬中の活性成分を水やその他の溶媒で
抽出するに際しては、水、その他の溶媒または両者の混
合液中に生薬の原体、その粗粉砕物や粉末を入れ、浸
漬、煎じ等により活性成分を液体中に抽出して行うのが
よい。その際の液温および抽出処理時間は、生薬の種
類、抽出用液体の種類や量、成分の抽出し易さ、熱安定
性、揮発性の有無等の各種の要件に当然依存するが、一
般には、乾燥した生薬原体1gに対して抽出用液体約1〜
1000mlを使用し、約4〜100℃の温度で、約30分〜10日
行うのがよい。抽出処理は、静置下、撹拌下、震盪下の
いずれの状態で行ってもよい。
活性成分の抽出に使用できる水以外の他の溶媒の例と
しては、メタノール、エタノール、ブタノール、アセト
ン、酢酸エチル、エーテル、塩化メチレン、クロロホル
ム、ベンゼン、四塩化炭素、石油エーテル等を挙げるこ
とができる。
そのうちでも抽出用液体としては水、メタノール、エ
タノールまたはそれらの混合物が好ましく、特に水が好
ましい。
また、上記のようにして調製された活性成分含有抽出
液から活性成分を更にエキスとして濃縮回収する方法と
しては、抽出液の溶媒を加熱下または非加熱下に部分的
にまたは完全に除去する方法、活性成分を沈澱剤等によ
り沈澱分離する方法、活性成分含有抽出液に別の溶媒を
加えてその別の溶媒中に活性成分を移行させて濃縮し必
要に応じて該別の溶媒を除去する方法等が採用できる。
生薬に含有されている活性成分の種類、活性成分の抽
出に使用した抽出溶媒の種類等に応じて、濃縮用の該別
の溶媒の種類を選択する必要があるが、通常、低級脂肪
族エーテル、低級ハロゲンアルカン類(クロロホルム、
ジクロロエタン、ジブロモエタン等)、芳香族炭化水素
(ベンゼン、トルエン、キシレン等)、その他の石油系
溶媒(石油エーテル、石油ベンゼン、リグロイン等)が
使用できる。
活性成分の抽出用および濃縮用に使用する溶媒が、動
物医薬上その含有が禁止されているものである場合に
は、本発明の予防および治療剤に最終的に該溶媒が含ま
れないように充分精製することが必要である。
本発明の予防および治療剤を動物に投与するにあたっ
ては、経口投与および非経口投与のいずれもが採用でき
る。経口投与の場合は、上記生薬の原体、該原体の粗粉
砕物や粉末、活性成分含有抽出液、その濃縮エキス等を
そのまま直接動物に給与するかまたは飼料や飲料水と一
緒にして給与することにより行う。また、非経口投与の
場合は、注射や塗布等による筋肉内投与、腹腔内投与、
皮下投与、経鼻投与、静脈内投与等のいずれもが採用で
きる。非経口投与の場合には活性成分を含有する抽出液
またはその濃縮液の形で使用するのが便利である。
投与量は、生薬の種類、生薬の投与時の形態(例えば
生薬原体のままか、あるいは活性成分の抽出物か等)、
動物の種類や月令、投与形態(経口投与か又は非経口投
与か)、発病している場合はその症状等により異なる
が、経口投与の場合は、乾燥した生薬原体またはその粉
砕物や粉末に換算して、通常、0.001〜10g/体重kg/日の
範囲で数日〜数十日に亘って投与するのが、また非経口
投与の場合は、乾燥した生薬原体またはその粉砕物や粉
末に換算して、通常、0.01mg〜1g/体重kg/日の範囲で数
日〜数十日に亘って投与するのが好ましい。
更に、本発明の予防および治療剤は、動物に投与する
だけではなく消毒薬としても使用でき、その場合には該
生薬の抽出液を希釈して畜舎、器物およびその他必要な
箇所に散布するとよい。その際の希釈液としては、生薬
原体に換算して、0.00001〜1%w/vの濃度のものを用い
るのがよい。
以下に本発明を例を挙げて具体的に説明するが、本発
明はそれらの例により限定されない。
例 1 ダルベツコ変法MEM培地0.05mlに仮性狂犬病ウイルス
含有液0.05ml(2×103PFU/ml液)(PFU:プラツク形成
単位)を加え、この液をマイクロプレートに予め培養し
た豚腎細胞に接種し、37℃の温度で1時間感作させ、そ
のときの仮性狂犬病ウイルスのプラック数を数えた(例
1−1:対照例)。
別に乾燥した丁字末を5%w/vとなるように蒸留水に
入れ、100℃の温度で30分間ゆっくり加熱して抽出液を
調製した。この抽出液を0.45μmのフイルターで濾過滅
菌し、10倍連続希釈液をそれぞれ調製した。この10倍連
続希釈液の各々0.05mlに上記対照例1で使用したのと同
じ仮性狂犬病ウイルス含有液を各々0.05mlを加え、37℃
で1時間感作させ、そのときの仮性狂犬病ウイルスのプ
ラック数が上記対照例1の50%以下を示す最大希釈倍率
の希釈液を求めた(例1−2:実施例)。
丁字末の代わりに荊芥、艾葉、蘇葉、大黄、甘草、牡
丹皮、芍薬、十薬、 金銀花、桂皮、杜仲、枇杷葉および連翹の粉末を使用し
て上記例1−2と同様にして仮性狂犬病ウイルスのプラ
ック数が上記対照例1の50%以下を示す最大希釈倍率の
希釈液を求めた(例1−3〜1−16:実施例)。
上記の結果を下記の第1表に示す。
上記第1表の結果から、丁字、荊芥、艾葉、蘇葉、大
黄、甘草、牡丹皮、芍薬、十薬、 金銀花、桂皮、杜仲、枇杷葉および連翹のいずれの場合
も、それらの抽出液を100倍以上に希釈した場合ですら
も、該生薬を含有しない対照例1−1に比べて、仮性狂
犬病ウイルスの増殖を50%以下に抑制し得ることがわか
る。更に、該第1表の結果から、丁字が一番効果があ
り、これに荊芥、艾葉、蘇葉および大黄が続くことがわ
かる。
例 2 乾燥した丁字末を5%w/vになるように蒸留水に入
れ、100℃の温度で30分間ゆっくり加熱して抽出液を調
製した。この抽出液の上澄みを水で5倍に希釈し、この
液のみを給水ビンに入れて4匹のマウス(BALB/C ♀ 6
週令)に3日間自由に摂取させた後、仮性狂犬病ウイル
スを102PFU/匹の割合でその腹腔内に投与し感染させ、
その後更に上記の5倍希釈丁字抽出液を5日間自由に摂
取させた。仮性狂犬病ウイルス投与感染5日後に生存数
は2匹であった(例2−1:実施例)。
上記の5倍希釈丁字抽出液を滅菌後、4匹のマウス
(BALB/C ♀ 6週令)の腹腔内に0.2ml/匹/回の割合で
2回投与した。これに仮性狂犬病ウイルスを102PFU/匹
の割合でその腹腔内に投与し感染させたところ、仮性狂
犬病ウイルス投与感染5日後の生存数は3匹であった
(例2−2:実施例)。
比較のため、4匹のマウス(BALB/C ♀ 6週令)の腹
腔内に生理食塩水を0.2ml/匹/回の割合で2回投与した
後、これに仮性狂犬病ウイルスを102PFU/匹の割合でそ
の腹腔内に投与し感染させたところ、仮性狂犬病ウイル
ス投与感染5日後の生存数は0匹であった(例2−3:比
較例)。
上記の結果から、丁字抽出物を含有する本発明の剤
が、動物の仮性狂犬病の予防および治療に有効であるこ
とがわかる。
例 3 乾燥した蘇葉末および大黄末を5%w/vになるように
蒸留水に入れ、100℃の温度で30分間ゆっくり加熱して
抽出液を調製した。これらの抽出液の上澄みをそれぞれ
水で5倍に希釈し、これらの液のみを給水ビンに入れて
3匹のマウス(BALB/C ♀ 6週令)に7日間自由に摂取
させた後、仮性狂犬病ウイルスを107PFU/匹の割合で経
口的に投与し感染させ、その後更に上記の5倍希釈各抽
出液を5日間自由に摂取させた。仮性狂犬病ウイルス投
与感染5日後に生存数はそれぞれ1匹ずつであった(例
3−1:実施例)。
比較のため水のみを給水ビンに入れて3匹のマウスを
7日間飼育した後、これに仮性狂犬病ウイルスを107PFU
/匹の割合で経口的に投与し感染させたところ仮性狂犬
病ウイルス投与感染5日後の生存数は0匹であった(例
3−2:比較例)。
上記の結果から、蘇葉および大黄抽出物を含有する本
発明の剤が、動物の仮性狂犬病の予防および治療に有効
であることがわかる。
例 4 乾燥した丁字末を10%w/vになるように水に入れ、60
分間加熱沸騰させて抽出液を調製した。この抽出液の上
澄液を妊娠豚に100ml/頭/日になるように飼料に加えて
分娩の1週間前から離乳まで投与した。この結果、この
付近の養豚場では仮性狂犬病による哺乳豚の被害が発生
していたにも拘らず、丁字抽出液をを投与したこの妊娠
豚から生まれた哺乳豚には仮性狂犬病の発生が見られな
かった。
例 5 丁字の粉末を0.5重量%含有する飼料を豚(8週令)2
0頭に60日間に亘って自由に摂取させた。この結果、付
近の養豚場では仮性狂犬病が発生していたにも拘らず、
丁字粉末を投与したこれらの豚からは仮性狂犬病の発生
が見られなかった。
例 6 実施例2−1で調製した丁字の濾過後の抽出液を水で
10000倍に希釈して豚舎に散布した。この結果、付近の
養豚場では仮性狂犬病が発生していたにも拘らず、希釈
した丁字抽出液を散布したこの豚舎からは仮性狂犬病の
発生が見られなかった。
[発明の効果] 本発明では、丁字、荊芥、艾葉、蘇葉、大黄、甘草、
牡丹皮、芍薬、十薬、 金銀花、桂皮、杜仲、枇杷葉および連翹からなる群から
選ばれる生薬の1種または2種以上を活性成分として含
有することを特徴とする動物の仮性狂犬病の予防および
治療剤とすることによって、手間等がかからず、しかも
ワクチンを投与した場合に生じる強毒性ウイルスの形成
や動物体内でのワクチンの残留等の問題を生ずることな
く仮性狂犬病の予防および治療を極めて効果的に行うこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 35/78 A61K 35/78 Q T

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】丁字、荊芥、艾葉、蘇葉、大黄、甘草、牡
    丹皮、芍薬、十薬、 金銀花、桂皮、杜仲、枇杷葉および連翹からなる群から
    選ばれる生薬の1種または2種以上を活性成分として含
    有することを特徴とする動物の仮性狂犬病の予防および
    治療剤。
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