JP2700923B2 - ベンズアミド誘導体 - Google Patents

ベンズアミド誘導体

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、新規なベンズアミド化合物を提供するもの
である。本発明により提供される化合物は、ほ乳動物の
消化管の運動を促進する作用を持っている。従って、当
該分野における医療用薬物として使用されるものであ
る。
(従来の技術) ベンズアミド化合物は、中枢神経系に作用して、神経弛
緩、鎮静、制吐、抗潰瘍作用等すぐれた効果を示す薬物
として注目されている。
この系の化合物の中で一般名をメトクロプラミドと呼ば
れている化合物は、胃の運動を促進し、嘔吐を抑制する
薬物として治療に使用されている。
又、一般名をスルピリドと呼ばれている化合物は十二指
腸潰瘍治療、精神科領域における治療に使用されている
ところである。
これら化合物は、中枢神経系に作用して、特徴ある効能
を発揮していると見られているものであるところ、時と
して、錐体外路症状や、内分泌機能異常を起こし、好ま
しくない作用を示すことがある。
中枢神経系に作用せず、作用点が末梢性であるとき、副
作用として現われる好ましくない症状は少なくなると考
えられ、かかる観点から好ましい作用だけを示す薬物が
探求されている。トリメトベンズアミドの消化管運動賦
活剤に係る出願は公知化合物の新規用途を発見したもの
として注目される(特開昭64-9933)。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、消化管の運動機能の低下を回復し、胃部不快
感や、腹部膨満感などの不定愁訴症状を解消するため
の、次式(I)で示される新規な薬物を提供するもので
ある。
(式中AはOCH3又はハロゲン原子を,BはH,OCH3,又はハ
ロゲン原子を示す。ただし、同時に同じ基であることは
ない。YはCH2CH2N(C2H5)2(XはH又はハロゲン原子), から選ばれた基を示す。) (問題点を解決するための手段) 本発明によって提供される化合物は次のようにして造
られる。即ち、 式(II) (式中AはOCH3又はハロゲン原子を,BはH,OCH3,又はハ
ロゲン原子を示す。ただし、同時に同じ基であることは
ない。) で示される化合物又はその反応性誘導体と式 H2N‐Y (YはCH2CH2N(C2H5)2(XはH又はハロゲン原子) から選ばれた基を示す。) で示されるアミン化合物とを適宜溶媒中反応させる。
反応は、ベンゼン、トルエン、アセトニトリル、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、ピリジン、トリエチルアミ
ン、ジメチルアニリンなど反応に関与しない溶媒中で行
なわれ、カルボキシル基遊離のままで反応するときは縮
合剤N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド、1,1′−
スルフィニルジイミダゾール、チオニルクロリド、オキ
シ塩化燐、三塩化燐などを使用して行なうのがよい。
反応性誘導体を用いて反応を行なうときは、酸ハライ
ド、炭酸モノエステルとの混合酸無水物、p−ニトロフ
ェノールとの活性エステルなどの反応性誘導体にして用
いるのがよい。あるいはまた、 H2N‐Yで示されるアミン化合物を 塩化チオニル、酸塩化燐、オキシ塩化燐などで反応性誘
導体に変えて、これと式(II)で示される化合物とを反
応させる方法をとることもできる。
又、本発明により提供される化合物はアミノ基を含んだ
化合物であるので、酸付加塩として得ることができると
ころ、薬理学的に許容される酸付加塩として、塩酸塩、
酒石酸塩、蓚酸塩、乳酸塩、メタルスルホン酸塩、p−
トルエンスルホン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩など
が例示される。
かくて得られる本発明目的化合物は、中枢神経への作用
が極めて弱く、消化管の運動促進をはかる性質を持つも
のとして有用なものである。
得られた化合物について制吐作用と胃腸運動への影響
が、次に示す方法で確かめられた。
イ)アポモルヒネ誘導嘔吐に対する制吐作用 雄性の雑種成犬(体重7.0〜10.0kg)を用いた。検体1
mg/kgを皮下投与して直ちに固形飼料(クレアCD-5)50g
を与えた。その30分後にアポモルヒネ(Sigma)0.1mg/k
gを皮下投与し、アポモルヒネによって誘導される嘔吐
が抑制されるか否かを30分間にわたり観察した。判定は
嘔吐が抑制されたものは+、抑制されなかったものは−
とした。
ロ)無麻酔下犬の胃腸運動に対する作用 予め胃および腸にフォース・トランスジューサーを縫
着させた雑種成犬(10〜15kg)に、検体2mg/kgを経口投
与し、消化管の運動を無麻酔下で観察した。消化管運動
に対する作用の評価は、メトクロプラミドと同程度の作
用の強さを++とし、それより弱い作用のみられたもの
を+、強い作用のみられたものを+++とし、まったく
作用のみられなかったものを−とした。
ハ)モルモット摘出胃標本に対する作用 モルモットより胃を摘出し、幽門部の粘膜及び漿膜を
除去した切片を、クレブス・リンガー液中に輪状筋方向
に懸垂し、張力の変化を、トランスジューサーを介し等
尺的に測定した。
各検体10-4Mを適用したときの収縮高の平均(n=3〜
5)を求めて、活性の強さの指標とした。高濃度K イオ
ン収縮を1000とし、薬物による収縮を相対比として算出
した。
ニ)Balloon法による無麻酔下でのラット胃運動に対す
る作用 1晩絶食したラツト(体重200〜250g)を軽エーテル
麻酔下、胃内にゴム製Balloonを挿入し、Balloon-press
ure transducer法にて胃運動を測定した。胃運動は積分
計を用いて運動量(motility index)として定量化し
た。検体は麻酔覚醒後胃運動が安定してから皮下投与し
た。
メトクロプラミド及びスルピリドを4mg/kg投与したと
きの値はそれぞれ3.1及び1.0であった。
以下に実施例を記述して具体的に本発明を説明する。
実施例1 2−ニトロ−3−ブロモ−5,6−ジメトキシ安息香酸
2.00gをテトラヒドロフラン25m1に溶解し、氷水冷却
下、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール1.10g、
N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド1.48g、N,N−
ジエチルエチレンジアミン0.84gを順次加えて、室温で1
3時間撹拌した。
不溶物を濾別後、濾液を濃縮し、残渣にクロロホルム
と水を加え、塩酸酸性にして析出物を濾別した。水溶液
層を分離し、炭酸カリウムで中和した後、クロロホルム
で抽出した。
クロロホルム層からN−(N,N′−ジエチルアミノエ
チル)−2−ニトロ−3−ブロモ−5,6−ジメトキシベ
ンズアミド2.58gを得た。
得られた化合物2.58gをメタノール3mlに溶解し、冷却
下、16.3%塩化水素イソプロピルエーテル溶液5mlを加
え、析出物を濾取して、N−(N,N−ジエチルアミノエ
チル)−2−ニトロ−3−ブロモ−5,6−ジメトキシベ
ンズアミド・塩酸塩2.39gを得た。
mp・160〜162℃ IR(Nujol)cm-1: 3250,2580,1660,1540,1340 NMR(DMSO-d6)δ(TMS,ppm): 10.96(broad) 9.00(broad t) 7.51(s) 3.93(s) 3.79(s) 3.9〜2.8(m) 1.26(t) アポモルヒネ嘔吐に対する制吐作用: + 無麻酔下犬の胃腸運動に対する作用: ++ モルモット摘出胃標本に対する作用: 338 Balloon法による無麻酔下でのラット胃運動に対する作
用: 1.3 実施例2 2−ニトロ−5−ブロモ−3,6−ジメトキシ安息香酸
1.52gをテトラヒドロフラン25mlに溶解し、氷水冷却
下、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール0.84g、
N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド1.13g、N,N−
ジエチルエチレンジアミン0.63gを順次加えて、室温で1
9時間撹拌した。
不溶物を濾別後、濾液を濃縮し、残渣にクロロホルム
と水を加え、塩酸酸性にして析出物を濾別した。水溶液
層を分離し、炭酸カリウムで中和した後、クロロホルム
で抽出した。
クロロホルム層からN−(N,N−ジエチルアミノエチ
ル)−2−ニトロ−5−ブロモ−3,6−ジメトキシベン
ズアミド2.02gを得た。
得られた化合物2.02gをメタノール3mlに溶解し、冷却
下、16.3%塩化水素イソプロピルエーテル溶液5mlを加
え、析出物を濾取して、N−(N,N−ジエチルアミノエ
チル)−2−ニトロ−5−ブロモ−3,6−ジメトキシベ
ンズアミド・塩酸塩1.95gを得た。
mp・165〜168℃ IR(Nujol)cm-1: 3250,2510,1670,1550,1315 NMR(DMSO-d6)δ(TMS,ppm): 10.98(broad) 9.08(broad t) 7.71(s) 3.89(s) 3.74(s) 3.9〜2.8(m) 1.26(t) アポモルヒネ嘔吐に対する制吐作用: − 無麻酔下犬の胃腸運動に対する作用: ++ モルモット摘出胃標本に対する作用: 206 Balloon法による無麻酔下でのラット胃運動に対する作
用: 1.1 実施例3 2−ニトロ−3−フルオロ−5,6−ジメトキシ安息香
酸1.50gをテトラヒドロフラン20mlに溶解し、氷水冷却
下、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール0.98g、
N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド1.32g、N,N−
ジエチルエチレンジアミン0.74gを順次加えて、室温で1
6時間撹拌した。
不溶物を濾別後、濾液を濃縮し、残渣にクロロホルム
と水を加え、塩酸酸性にして析出物を濾別した。水溶液
層を分離し、炭酸カリウムで中和した後、クロロホルム
で抽出した。
クロロホルム層からN−(N,N−ジエチルアミノエチ
ル)−2−ニトロ−3−フルオロ−5,6−ジメトキシベ
ンズアミド2.00gを得た。
得られた化合物2.00gをメタノール1mlに溶解し、冷却
下、16.3%塩化水素イソプロピルエーテル溶液2mlを加
え、析出物を濾取して、N−(N,N−ジエチルアミノエ
チル)−2−ニトロ−3−フルオロ−5,6−ジメトキシ
ベンズアミド・塩酸塩1.14gを得た。
mp・149〜152℃(イソプロパノール) IR(Nujol)cm-1: 3240,2610,1690,1600,1540,1350 NMR(DMSO-d6)δ(TMS,ppm): 11.0(broad) 9.05(broad t) 7.40(d) 4.0〜2.8(m) 3.97(s) 3.77(s) 1.28(t) アポモルヒネ嘔吐に対する制吐作用: − 無麻酔下犬の胃腸運動に対する作用: + モルモット摘出胃標本に対する作用: 201 Balloon法による無麻酔下でのラット胃運動に対する作
用: 1.2 実施例4 2−ニトロ−5−フルオロ−3,6−ジメトキシ安息香
酸1.90gをテトラヒドロフラン25mlに溶解し、氷水冷却
下、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール1.31g、
N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド1.76g、N,N−
ジエチルエチレンジアミン0.99gを順次加えて、室温で1
4時間撹拌した。
不溶物を濾別後、濾液を濃縮し、残渣にクロロホルム
と水を加え、塩酸酸性にして析出物を濾別した。水溶液
層を分離し、炭酸カリウムで中和した後、クロロホルム
で抽出した。
クロロホルム層からN−(N,N−ジエチルアミノエチ
ル)−2−ニトロ−5−フルオロ−3,6−ジメトキシベ
ンズアミド2.66gを得た。
得られた化合物2.66gをメタノール3mlに溶解し、冷却
下、16.3%塩化水素イソプロピルエーテル溶液5mlを加
え、析出物を濾取して、N−(N,N−ジエチルアミノエ
チル)−2−ニトロ−5−フルオロ−3,6−ジメトキシ
ベンズアミド・塩酸塩2.38gを得た。
mp・165〜167℃(イソプロパノール) IR(Nujol)cm-1: 3220,2650,1690,1550,1360 NMR(DMSO-d6)δ(TMS,ppm): 10.83(broad) 9.17(broad t) 7.56(s) 3.9〜3.8(m) 3.62(broad t) 3.5〜3.0(m) 1.28(t) アポモルヒネ嘔吐に対する制吐作用: − 無麻酔下犬の胃腸運動に対する作用: ++ モルモット摘出胃標本に対する作用: 339 Balloon法による無麻酔下でのラット胃運動に対する作
用: 1.1 実施例5 2−ニトロ−3,6−ジメトキシ安息香酸1.50gをテトラ
ヒドロフラン15mlに溶解させ、氷水冷却下、1−ヒドロ
キシ−1H−ベンゾトリアゾール1.06g、N,N′−ジシクロ
ヘキシルカルボジイミド1.46g、1−(2−アミノエチ
ル)ピロリジン0.81gを順次加え、室温で14時間撹拌し
た。
不溶物を濾別後、濾液を濃縮し、残渣にクロロホルム
と水を加え、塩酸酸性にして析出物を濾別した。濾液を
静置して水溶液層を分離し、炭酸カリウムを加えて中和
した後、クロロホルムで抽出した。
クロロホルム層からN−[2−(1−ピロリジノ)エ
チル]−2−ニトロ−3,6−ジメトキシベンズアミド2.1
0gを得た。
得られた化合物2.10gをメタノール20mlに溶解し、冷
却下16%塩化水素イソプロピルエーテル溶液2mlを加
え、析出物を濾取して、N−[2−(1−ピロリジノ)
エチル]−2−ニトロ−3,6−ジメトキシベンズアミド
・塩酸塩1.80gを得た。
mp・197〜199℃(エタノール) IR(Nujol)cm-1: 3300,2580,1680,1550,1370 NMR(DMSO-d6)δ(TMS,ppm): 11.4 (broad) 8.91(broad t) 7.36(s) 4.0〜2.6(m) 3.86(s) 2.3〜1.6(m) アポモルヒネ嘔吐に対する制吐作用: − 無麻酔下犬の胃腸運動に対する作用: +++ モルモット摘出胃標本に対する作用: 584 Balloon法による無麻酔下でのラット胃運動に対する作
用: 1.6 実施例6 2−ニトロ−3,6−ジメトキシ安息香酸1.50gをテトラ
ヒドロフラン15ml/N,N−ジメチルホルムアミド5mlに溶
解させ、氷水冷却下、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリ
アゾール1.06g、N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミ
ド1.46g、および3−アミノキヌクリジン・二塩酸塩1.4
2gとトリエチルアミン1.44gのテトラヒドロフラン20ml
懸濁溶液を加え、70℃で14時間撹拌した。
不溶物を濾別後、濾液を濃縮し、残渣にクロロホルム
と水を加え、塩酸酸性にして析出物を濾別した。濾液を
静置して水溶液層を分離し、炭酸カリウムを加えて中和
した後、クロロホルムで抽出した。
クロロホルム層からN−(3−キヌクリジニル)−2
−ニトロ−3,6−ジメトキシベンズアミド1.20gを得た。
得られた化合物1.20gをメタノール10mlに溶解し、冷
却下16%塩化水素イソプロピルエーテル溶液1mlを加
え、析出物を濾取して、N−(3−キヌクリジニル)−
2−ニトロ−3,6−ジメトキシベンズアミド・塩酸塩0.8
4gを得た。
mp・234〜236℃(分解) IR(Nujol)cm-1: 3300,2600,1660,1550,1385 アポモルヒネ嘔吐に対する制吐作用: − 無麻酔下犬の胃腸運動に対する作用: +++ モルモット摘出胃標本に対する作用: 593 Balloon法による無麻酔下でのラット胃運動に対する作
用: 2.3 実施例7 2−ニトロ−3,6−ジメトキシ安息香酸1.50gをテトラ
ヒドロフラン15mlに溶解させ、氷水冷却下、1−ヒドロ
キシ−1H−ベンンゾトリアゾール1.06g、N,N′−ジシク
ロヘキシルカルボジイミド1.46g、1−(4−クロロベ
ンジル)−4−アミノピペリジン1.60gを順次加え、室
温で14時間撹拌した。
不溶物を濾別後、濾液を濃縮し、残渣にクロロホルム
と水を加え、塩酸酸性にして析出物を濾別した。濾液を
静置してクロロホルム層を分離し、10%炭酸カリウム水
溶液で中和した。
クロロホルム層からN−[1−(4−クロロベンジ
ル)−4−ピペリジニル]−2−ニトロ−3,6−ジメト
キシベンズアミド2.80gを得た。
得られた化合物2.80gをクロロホルム11mlに溶解し、
冷却下16%塩化水素イソプロピルエーテル溶液2mlを加
え、析出物を濾取して、N−[1−(4−クロロベンジ
ル)−4−ピペリジニル]−2−ニトロ−3,6−ジメト
キシベンズアミド・塩酸塩1.98gを得た。
mp・217〜218℃(エタノール) IR(Nujol)cm-1: 3400,2500,1670,1555,1380 NMR(DMSO-d6)δ(TMS,ppm): 11.4 (broad) 8.73(broad d) 7.77(d) 7.49(d) 7.33(s) 4.5〜4.0(m) 3.86(s) 3.80(s) 3.6〜2.6(m) 2.4〜1.6(m) アポモルヒネ嘔吐に対する制吐作用: − 無麻酔下犬の胃腸運動に対する作用: ++ モルモット摘出胃標本に対する作用: 弛緩 Balloon法による無麻酔下でのラット胃運動に対する作
用: 1.0 実施例8 2−ニトロ−3,6−ジメトキシ安息香酸1.50gをテトラ
ヒドロフラン15mlに溶解させ、氷水冷却下、1−ヒドロ
キシ−1H−ベンゾトリアゾール1.06g、N,N′−ジシクロ
ヘキシルカルボジイミド1.46g、1−ベンジル−4−ア
ミノピペリジン1.36gを順次加え、室温で14時間撹拌し
た。
不溶物を濾別後、濾液を濃縮し、残渣にクロロホルム
と水を加え、塩酸酸性にして析出物を濾別した。濾液を
静置してクロロホルム層を分離し、10%炭酸カリウム水
溶液で中和した。
クロロホルム層からN−(1−ベンジル−4−ピペリ
ジニル)−2−ニトロ−3,6−ジメトキシベンズアミド
1.50gを得た。
得られた化合物1.50gをクロロホルム8mlに溶解し、冷却
下16%塩化水素イソプロピルエーテル溶液2mlを加え、
析出物を濾取して、N−(1−ベンジル−4−ピペリジ
ニル)−2−ニトロ−3,6−ジメトキシベンズアミド・
塩酸塩1.05gを得た。
mp・218〜222℃(イソプロパノール) IR(Nujol)cm-1: 3250,2300,1660,1550,1380 NMR(DMSO-d6)δ(TMS,ppm): 11.4 (broad) 8.71(broad d) 7.9〜7.1(m) 4.5〜3.9(m) 3.83(s) 3.77(s) 3.6〜2.6(m) 2.6〜1.6(m) Ballon法による無麻酔下でのラット胃運動に対する作
用:2.1(2mg/kg s.c.)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田上 広幸 兵庫県伊丹市千僧5丁目41番地 帝国化 学産業株式会社伊丹工場内 (72)発明者 高瀬 大道 兵庫県伊丹市千僧5丁目41番地 帝国化 学産業株式会社伊丹工場内 (72)発明者 西岡 敬三 兵庫県伊丹市千僧5丁目41番地 帝国化 学産業株式会社伊丹工場内 審査官 佐藤 修 (56)参考文献 特開 平2−207065(JP,A) 特開 昭63−313757(JP,A) 特開 昭52−31041(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 (式中AはOCH3又はハロゲン原子を,BはH,OCH3,又はハ
    ロゲン原子を示す。ただし、同時に同じ基であることは
    ない。YはCH2CH2N(C2H5)2(XはH又はハロゲン原子), から選ばれた基を示す。) で表わされるベンズアミド化合物
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