JP2700488B2 - 打粉用組成物 - Google Patents
打粉用組成物Info
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Description
詳しくは、主に食品製造における打粉を施す工程におい
て、水分の介在または剪断による打粉のベト付き、固
結、角質化等が防止された新規なセルロース系打粉用組
成物に関するものである。
工程においては、多くの場合、水分の介在下において、
原料、中間製品、製品自体および装置等への粘着、付着
を防止するために打粉が必要とされる。例えば、チュー
インガムは天然チクルあるいは酢酸ビニル樹脂等のガム
ベース基礎剤に、軟化剤、充填剤を配合、溶融練成され
るガムベース製造工程を経て、さらに、このガムベース
に糖類、香料等を混合後、成型して製造される。
ム、樹脂を構成々分とする高分子のガムベース基礎剤よ
りなるガムベース自体が粘着性、付着性を有するため
に、打粉として炭酸カルシウム、リン酸カルシウム等の
無機系材料が用いられている。
は、従来より小麦粉や澱粉等が打粉として用いられてい
る。
ン酸カルシウム等の無機系材料は、食品添加物としての
仕様制限があり、また、食品の成分として、例えばクエ
ン酸のような酸性物質を用いる場合は、反応性の点で使
用できないという問題も起こる。
打粉として用いる場合は、特に水分の高い条件におい
て、べとつきや付着性が不均一になるという問題が起こ
る。
ロース粉末を用いた場合、その高い吸水性のために、付
着性が不均一になるという問題が起こり、さらに、セル
ロースは水分の存在下、乾燥や剪断力等により固結、角
質化する性質があり、このため多くの場合、これらの物
理的、化学的作用が存在する食品の製造工程において
は、長時間の運転を阻害するという問題がある。
題を解決する手段について種々検討した結果、本発明に
到達した。すなわち、本発明は、セルロース粉末と滑沢
剤よりなり、滑沢剤の量が0.5〜30重量%、好ましくは
1〜20重量%である新規なセルロース系打粉用組成物に
関するものである。
プ、再生繊維等のセルロース原料を酸加水分解、アルカ
リ加水分解等の化学的分解処理および/または機械的粉
砕処理を加えて得られるものを指し、例えば、各種のセ
ルロース粉末や微結晶セルロースがある。この中で本発
明の効果をより顕著にするためには、微結晶セルロース
を用いることが最も適している。
しての効果を有するものであり、また、疎水性物質とし
て水の存在下でのセルロース粉末同士の結合を防ぐ効果
を有するものである。本発明に用いられる滑沢剤として
の効果を有する食品用の添加物としては、硬化油および
ステアリン酸、パルチミン酸等の油脂および高級脂肪
酸、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステ
ル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール
脂肪酸エステル、大豆リン脂質等の界面活性剤、パラフ
ィン、カルナウバロウ、マイクロクリスタリンワック
ス、カンデリラワックス、ライスワックス、ビーズワッ
クス等のワックス類等がある。
全体量に対して0.5〜30重量%、好ましくは1〜20重量
%であり、0.5重量%未満では、本発明の目的とする効
果を発揮することができず、30重量%を超える量は、本
発明の目的には不必要であり、また、滑沢剤の種類によ
っては、味、臭い等品質的な面で問題が出てくる場合が
ある。
乾式または湿式において均一に混合分散させることによ
って得られる。セルロース粉末に滑沢剤を配合する方法
としては、セルロース粉末に滑沢剤を乾燥状態で単に混
合することも可能であるが、均一分散のためには、予め
滑沢剤を適量のセルロース粉末で倍散して混合または混
合粉砕したものを、所定のセルロース粉末に混合する等
の工夫が必要である。さらに、本発明の目的を効果的に
発現させるためには、極力均一に混合分散されている必
要があり、例えば、セルロース原料を酸またはアルカリ
加水分解し、中和した後の脱水ケークに滑沢剤を所定量
加え、磨砕、混練し押出機でペレット化して乾燥、粉砕
する。またはセルロース粉末と滑沢剤を混合したもの
を、バンタムミル等の粉砕機で粉砕と同時に均一混合す
る方法、さらには、セルロース粉末と滑沢剤をバンタム
ミル等の粉砕機に同時に供給し、粉砕と同時に均一に混
合する方法があるが、混合分散の方法は、上記の方法に
限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない範
囲において種々の方法が考えられることは勿論である。
粒度は、最終製品に残存することを想定し、口中でざら
つきを感じない程度に粉砕されたもので、約150ミクロ
ン以下、好ましくは70ミクロン以下の粒度を必要とす
る。さらに、適度の吸水性および滑沢性を有することが
必要である。
滑沢剤を混合分散した配合組成物によって達成されるも
のである。セルロース粉末のみでは、その化学的、物理
的構造に由来する性質として、水分の存在下で乾燥、さ
らにはある種の剪断力を受けることによって固結、角質
化する性質がある。この性質のために、例えば、ガムベ
ースの打粉として使用した場合、チューインガム製造工
程中、配管部分やミキシング機の攪拌羽根等において固
結、角質化、さらには堆積が発生して作業性が著しく低
下し、ひいては品質的な問題を引き起こすことになる。
このような製造上の問題を解決するためには、本発明の
ようなセルロース粉末の本質的な親水性を維持しつつ疎
水性を有する滑沢剤の効果的な混合分散が著しい効果が
あることを見出し、本発明を完成するに至ったものであ
る。
ガムのような打粉が必要とされる食品の製造工程におい
て、使用制限の問題や食品成分との反応性の問題がな
く、さらには打粉自体のべとつきや固結、角質化等によ
るトラブルを起こすことなく用いられるものである。
る場合の効果は、打粉用組成物の主成分として、セルロ
ース粉末の中でも特に微結晶セルロースを用いることに
ある。微結晶セルロースとしてはアビセル (旭化成工
業製)があるが、これは高純度の天然セルロースであ
り、従来の無機系材料のような使用制限や反応性の問題
がない。さらに、微結晶セルロースに効果的に混合分散
する滑沢剤としては、滑沢剤の中でも特に融点の高いカ
ルナウバロウを用いることによって、製造工程中で打粉
として使用した場合、工程中での固結、角質化、堆積物
の発生がなく、長時間の運転が可能となる。また、チュ
ーインガムの品質(かみごこち、香味等)にも何ら悪い
影響を及ぼすことはない。
リン酸モノグリセライドの適当量をあらかじめ混合粉砕
したものを用いて、最終的に微結晶セルロース99重量
部、ステアリン酸モノグリセライド1重量部になるよう
に混合分散した配合組成物を、チューインガム製造工程
の打粉として使用した。その結果、チューインガム製造
工程において、ガムベースの打粉工程での堆積物の発
生、その後の輸送工程の配管部分への固着物の発生、さ
らに、ミキシング工程での攪拌機の羽根への固着物の発
生は少ないものであった。
に、ステアリン酸モノグリセライドを乾燥後の打粉用組
成物基準で5重量%添加し、磨砕、混練し、押出機でペ
レット化して乾燥、粉砕したものをチューインガム製造
工程の打粉として使用した。その結果、実施例1で述べ
たチューインガム製造の各工程において、堆積物、造粒
物、固着物の発生はほとんどなく、長時間の連続運転が
可能であった。
とカルナウバロウ(山桂産業製,精製カルナバワックス
No−1)10重量部をバンタムミルに同時に供給し、粉砕
と同時に均一混合分散した打粉用組成物を、チューイン
ガム製造工程の打粉として使用した。その結果、実施例
1で述べたチューインガム製造の各工程において、堆積
物、造粒物、固着物の発生はほとんどなく、長時間の連
続運転が可能であった。
−100)95重量部とステアリン酸モノグリセライド(花
王製,エキセル150)5重量部をバンタムミルに同時に
供給し、粉砕と同時に均一混合分散した打粉用組成物
を、キャンディ製造工程の打粉として使用した。その結
果、打粉自体の固結、角質化はなく、製造工程にも影響
を与えることはなかった。
後の脱水ケークに、ステアリン酸を乾燥後の打粉用組成
物基準で0.5,10,20,30重量%添加し、磨砕、練合し、押
出機でペレット化して乾燥、粉砕したものを、チューイ
ンガム製造工程の打粉として使用した。その結果、実施
例1で述べたチューインガム製造の各工程において、堆
積物、造粒物、固着物の発生は、ステアリン酸0.5重量
%の添加ではかなり少なく、10,20,30重量%の添加では
ほとんどなかった。ただし、30重量%の添加では加温時
にやや臭いを感じた。
ム、キャンディの品質は、かみ心地、味、香味等の点で
全く問題はなかった。
インガム製造工程の打粉として使用した。その結果、チ
ューインガム製造工程において、ガムベースの打粉工程
で数時間で瓦のかけら状の堆積物が発生した。また、そ
の後の輸送工程で配管部分に固着物が発生し、さらに、
ミキシング工程で攪拌機の羽根に固着物が発生した。
Claims (2)
- 【請求項1】セルロース粉末と滑沢剤よりなり、滑沢剤
の量が0.5〜30重量%であることを特徴とする打粉用組
成物。 - 【請求項2】セルロース粉末が微結晶セルロース、滑沢
剤がカルナウバロウ、打粉がチューインガムの打粉であ
る請求項1記載の打粉用組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1105759A JP2700488B2 (ja) | 1989-04-27 | 1989-04-27 | 打粉用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1105759A JP2700488B2 (ja) | 1989-04-27 | 1989-04-27 | 打粉用組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02286050A JPH02286050A (ja) | 1990-11-26 |
JP2700488B2 true JP2700488B2 (ja) | 1998-01-21 |
Family
ID=14416148
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1105759A Expired - Lifetime JP2700488B2 (ja) | 1989-04-27 | 1989-04-27 | 打粉用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2700488B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04325062A (ja) * | 1991-04-23 | 1992-11-13 | Riken Vitamin Co Ltd | 打粉組成物 |
AU3002799A (en) * | 1999-03-12 | 2000-10-04 | Trustees of The Hilldale Trust, The | A food product made releasable from its wrapper by coating or baking |
-
1989
- 1989-04-27 JP JP1105759A patent/JP2700488B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02286050A (ja) | 1990-11-26 |
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