JP2700051B2 - 抵抗器の電圧特性測定法 - Google Patents
抵抗器の電圧特性測定法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抵抗器の電圧特性を測
定する方法に関するものである。
定する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13に、従来技術の一例としてホイー
トストン・ブリッジ法を示す。
トストン・ブリッジ法を示す。
【0003】この図のホイートストン・ブリッジにおい
て、平衡状態でPx に流れる電流をIとすれば、各辺の
抵抗器に消費される電力Px ,Pa ,Pb ,Pc は次式
となる。
て、平衡状態でPx に流れる電流をIとすれば、各辺の
抵抗器に消費される電力Px ,Pa ,Pb ,Pc は次式
となる。
【0004】
【数1】 ここで、K1 =1/10,K2 =10と設定すると、
【0005】
【数2】 となり、三辺の抵抗器に消費される電力は、Rx の1/
10倍あるいは1/100倍小さくなる。このため、抵
抗器の抵抗値変化の要因となる消費電力が、Rx と比較
して小さいので、三辺の抵抗器Ra ,Rb ,Rc を基準
としてRx の電圧特性が測定できる。
10倍あるいは1/100倍小さくなる。このため、抵
抗器の抵抗値変化の要因となる消費電力が、Rx と比較
して小さいので、三辺の抵抗器Ra ,Rb ,Rc を基準
としてRx の電圧特性が測定できる。
【0006】その他にも、等抵抗ブリッジ法、ダブル・
ブリッジ法等、各種測定法が考案されているが、その原
理的な内容は、上記ホイートストン・ブリッジ法とほぼ
同様であり、基準となる抵抗器の消費電力を、いかに小
さくするかを考慮している。
ブリッジ法等、各種測定法が考案されているが、その原
理的な内容は、上記ホイートストン・ブリッジ法とほぼ
同様であり、基準となる抵抗器の消費電力を、いかに小
さくするかを考慮している。
【0007】このような方法は、測定のための基準とな
る抵抗器にも電流が流れ、その基準の抵抗器にも電力が
消費されるため、電圧(通電電流)の変化による抵抗値
変化をより高精度で求めようとすると、基準の抵抗器の
消費電力による抵抗値変化が測定値に影響する欠点があ
る。
る抵抗器にも電流が流れ、その基準の抵抗器にも電力が
消費されるため、電圧(通電電流)の変化による抵抗値
変化をより高精度で求めようとすると、基準の抵抗器の
消費電力による抵抗値変化が測定値に影響する欠点があ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の基準
抵抗器の自己の熱発生による抵抗値変化の問題点を解決
することを目的とするものであり、あわせて電圧特性を
測定するための基準抵抗器を選定することも目的とする
ものである。
抵抗器の自己の熱発生による抵抗値変化の問題点を解決
することを目的とするものであり、あわせて電圧特性を
測定するための基準抵抗器を選定することも目的とする
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記した目的
を達成する回路構成で、抵抗器に対する基準器として基
準コンデンサを基準とし、以下に記載する手段を備えた
ものである。
を達成する回路構成で、抵抗器に対する基準器として基
準コンデンサを基準とし、以下に記載する手段を備えた
ものである。
【0010】本発明にかかる請求項1に記載の発明は、
直角相電源、及び基準容量を用い、交流ブリッジ法によ
り、前記基準容量を基準として抵抗値を測定するように
したものである。
直角相電源、及び基準容量を用い、交流ブリッジ法によ
り、前記基準容量を基準として抵抗値を測定するように
したものである。
【0011】請求項2に記載の発明は、直角相電源を、
二つの演算増幅器の積分回路と出力用トランスとを含む
回路からなる二重積分型直角相電源としたものである。
二つの演算増幅器の積分回路と出力用トランスとを含む
回路からなる二重積分型直角相電源としたものである。
【0012】更に、請求項2における直角相電源は、二
つの演算増幅器の積分回路と出力用トランスとを含む回
路からなり、前記二つの演算増幅器の入力端は、それぞ
れ抵抗を介して共通の入力線に接続され、一方の演算増
幅器の出力端は、出力用トランスの入力端と接続され、
他方の演算増幅器の出力端は、前記出力用トランスの出
力端と接続されるものである。
つの演算増幅器の積分回路と出力用トランスとを含む回
路からなり、前記二つの演算増幅器の入力端は、それぞ
れ抵抗を介して共通の入力線に接続され、一方の演算増
幅器の出力端は、出力用トランスの入力端と接続され、
他方の演算増幅器の出力端は、前記出力用トランスの出
力端と接続されるものである。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項2の発明
において、ブリッジ回路の電源である変成器の2次側の
出力電圧を段階的可変(又は連続的可変)とすることに
より、抵抗器の印加電圧に対する抵抗値変化分を測定す
るようにしたものである。
において、ブリッジ回路の電源である変成器の2次側の
出力電圧を段階的可変(又は連続的可変)とすることに
より、抵抗器の印加電圧に対する抵抗値変化分を測定す
るようにしたものである。
【0014】請求項4,5記載の発明は、請求項3の発
明において、ブリッジ辺の、変成器と並列接続の可変イ
ンダクタンスの分圧比を変えることで、ブリッジ回路の
平衡条件を得て、抵抗器の抵抗値を測定するようにした
ものである。
明において、ブリッジ辺の、変成器と並列接続の可変イ
ンダクタンスの分圧比を変えることで、ブリッジ回路の
平衡条件を得て、抵抗器の抵抗値を測定するようにした
ものである。
【0015】請求項6,7に記載の発明は、請求項4,
5の発明において、ブリッジの平衡条件を可変インダク
タンスの分圧比で調整することで、直角相電源の出力誤
差を除去して、抵抗器の抵抗値を測定するようにしたも
のである。
5の発明において、ブリッジの平衡条件を可変インダク
タンスの分圧比で調整することで、直角相電源の出力誤
差を除去して、抵抗器の抵抗値を測定するようにしたも
のである。
【0016】請求項8に記載の発明は、請求項4〜7の
発明において、変成器における2次側の正相電源に対す
る逆相電源校正用の容量C1 ,C2 を接続して、この容
量C1 ,C2 の比較のデータに基づき、正相電源に対す
る逆相電源の変成器の出力誤差を除去して、抵抗器の抵
抗値を測定するようにしたものである。
発明において、変成器における2次側の正相電源に対す
る逆相電源校正用の容量C1 ,C2 を接続して、この容
量C1 ,C2 の比較のデータに基づき、正相電源に対す
る逆相電源の変成器の出力誤差を除去して、抵抗器の抵
抗値を測定するようにしたものである。
【0017】請求項9に記載の発明は、抵抗器と基準容
量を比較する第1の操作と、直角相電源の出力誤差を除
去する第2の操作と、変成器の比誤差を校正する第3の
操作とを、測定電圧を印加しながら繰り返すことによっ
て抵抗器の抵抗値を高精度で測定するようにしたもので
ある。
量を比較する第1の操作と、直角相電源の出力誤差を除
去する第2の操作と、変成器の比誤差を校正する第3の
操作とを、測定電圧を印加しながら繰り返すことによっ
て抵抗器の抵抗値を高精度で測定するようにしたもので
ある。
【0018】
【作用】本発明では、抵抗器を電圧特性を有しないコン
デンサの静電容量を基準にして、その電圧特性を測定す
ることにより、誤差の少ない測定値が得られる。
デンサの静電容量を基準にして、その電圧特性を測定す
ることにより、誤差の少ない測定値が得られる。
【0019】また、回路に使用する直角相電源及び、ブ
リッジ回路の電源による誤差を除去したので、正確な測
定値が得られる。
リッジ回路の電源による誤差を除去したので、正確な測
定値が得られる。
【0020】
【実施例】図11は、本発明の一実施例を示す回路図で
ある。
ある。
【0021】ブリッジ回路は、抵抗器Rと、基準となる
基準容量Cと、入力に対し90°位相の異なる電圧を出
力する二重積分型直角相電源A0 と、変成器Tにおける
2次巻線の正相電源に対する逆相電源の振幅及び位相誤
差を校正するためのコンデンサC1 ,C2 と、分圧比が
n1 ,n2 のインダクタンスと分圧比がn3 ,n4 のイ
ンダクタンスとでなる。IVD1,IVD2,IVD3は
出力、R,R1〜R3は抵抗器を表わすとともに、その抵
抗値をも示す。
基準容量Cと、入力に対し90°位相の異なる電圧を出
力する二重積分型直角相電源A0 と、変成器Tにおける
2次巻線の正相電源に対する逆相電源の振幅及び位相誤
差を校正するためのコンデンサC1 ,C2 と、分圧比が
n1 ,n2 のインダクタンスと分圧比がn3 ,n4 のイ
ンダクタンスとでなる。IVD1,IVD2,IVD3は
出力、R,R1〜R3は抵抗器を表わすとともに、その抵
抗値をも示す。
【0022】切換スイッチ(スイッチ)S1 ,S2 ,S
3 で、各接点を種々に変えることにより、以下の図1,
3,5,7で示されるブリッジ回路が選択できる。
3 で、各接点を種々に変えることにより、以下の図1,
3,5,7で示されるブリッジ回路が選択できる。
【0023】ブリッジ回路の平衡条件は、検出器(位相
検波器,PSD)Dで検出する。ブリッジ回路には、変
成器Tを介して電圧が供給される。
検波器,PSD)Dで検出する。ブリッジ回路には、変
成器Tを介して電圧が供給される。
【0024】本発明では、電圧変化が無視できるほど小
さいと考えられる、気体誘電体(例:空気、乾燥窒化ガ
ス)コンデンサを基準として用いる。
さいと考えられる、気体誘電体(例:空気、乾燥窒化ガ
ス)コンデンサを基準として用いる。
【0025】本発明の原理を、以下〔1〕〜〔4〕で述
べる。なお、V1,V2……等は電源を表わすと同時に電
圧をも示すものとする。
べる。なお、V1,V2……等は電源を表わすと同時に電
圧をも示すものとする。
【0026】〔1〕入力電圧V1 を、ブリッジ回路の電
源である変成器Tの一次側に印加し、スイッチS1 を2
側に、スイッチS2 を2と3側に、スイッチS3 を1側
に接続する。この接続条件における測定回路を図1に示
した。また、この測定回路の基本的な原理図は、図2の
ように示すことができる。
源である変成器Tの一次側に印加し、スイッチS1 を2
側に、スイッチS2 を2と3側に、スイッチS3 を1側
に接続する。この接続条件における測定回路を図1に示
した。また、この測定回路の基本的な原理図は、図2の
ように示すことができる。
【0027】図2の基本原理図より、R<1/2πfC
と考えると、ブリッジ回路の平衡条件式は次式となる。
ただし、Rは抵抗器の抵抗値であり、Cは基準容量であ
り、fは測定周波数であり、ω=2πfである。
と考えると、ブリッジ回路の平衡条件式は次式となる。
ただし、Rは抵抗器の抵抗値であり、Cは基準容量であ
り、fは測定周波数であり、ω=2πfである。
【0028】
【数3】 ただし、V3 /V1 =j(1+α3 +jβ3 ) G=1/R α3 :正相電源V1 からの直角相電源V3 の振幅のずれ β3 :正相電源V1 からの直角相電源V3 の位相のずれ m1 :抵抗Rと基準容量Cの絶対値の差の補償分(=n
1 /GZ) m2 :抵抗Rと基準容量Cの位相角の差の補償分(=n
2 ωC5 /G) n1 ,n2 :分圧比 (1)式より、直角相電源電圧の出力誤差であるα3,
β3 の値が、10-8のオーダーである直角相電源を得る
ことは、一般に困難である。このため、高精度測定にお
いては誤差要因となるが、この誤差を除去するために次
の操作を行う。
1 /GZ) m2 :抵抗Rと基準容量Cの位相角の差の補償分(=n
2 ωC5 /G) n1 ,n2 :分圧比 (1)式より、直角相電源電圧の出力誤差であるα3,
β3 の値が、10-8のオーダーである直角相電源を得る
ことは、一般に困難である。このため、高精度測定にお
いては誤差要因となるが、この誤差を除去するために次
の操作を行う。
【0029】〔2〕図11において、スイッチS2 を1
と4側に、スイッチS3 を2側に接続する。この接続条
件における測定回路を図3に示した。また、基本原理図
は図4のように示すことができる。
と4側に、スイッチS3 を2側に接続する。この接続条
件における測定回路を図3に示した。また、基本原理図
は図4のように示すことができる。
【0030】ブリッジ回路の平衡条件式は、R<1/2
πfCと考えると次式となる。
πfCと考えると次式となる。
【0031】
【数4】 ただし、V2 /V1 =−(1+α2 +jβ2 ) G=1/R α2 :正相電源V1 からの逆相電源のV2 の振幅のずれ β2 :正相電源V1 からの逆相電源V2 の位相のずれ S1 :抵抗Rと基準容量Cの位相角の差の補償分(=n
1 /ωCZ) S2 :抵抗Rと基準容量Cの絶対値の差の補償分(=n
2 C5 /C) (1)式と(2)式より、次式が得られる。
1 /ωCZ) S2 :抵抗Rと基準容量Cの絶対値の差の補償分(=n
2 C5 /C) (1)式と(2)式より、次式が得られる。
【0032】
【数5】 ここで、測定条件として、m1 ,m2 ,S1 ,S2 ,α
2 ,β2 <10-4(設定は容易に可能)とし二次の項は
省略できるとすると、
2 ,β2 <10-4(設定は容易に可能)とし二次の項は
省略できるとすると、
【0033】
【数6】 となる。これによって、正相電源に対する直角相電源の
出力誤差であるα3 ,β3 は除去できる。また(4)
式において、正相電源に対する逆相電源の出力誤差
α2 ,β2 は、以下の測定方法によりその値が校正でき
る。
出力誤差であるα3 ,β3 は除去できる。また(4)
式において、正相電源に対する逆相電源の出力誤差
α2 ,β2 は、以下の測定方法によりその値が校正でき
る。
【0034】〔3〕前記(I),(II)の測定法につい
て、例えば(II)における図3のR−C比較回路におい
て、ブリッジ回路が平衡したとした場合、抵抗器Rと基
準容量Cは、変成器Tの二次側の負荷となっているた
め、平衡時における負荷電流が二次巻線に流れる。これ
によって、二次巻線の巻線抵抗による電圧降下、残留イ
ンダクタンスによる誘起起電力等により、正相電源(V
1)と逆相電源(−V2)の電圧比に誤差を生じる。この
比誤差を校正するため、以下で説明するように容量
C1,C2を用いるが、校正時における条件として、直角
相電源と抵抗器Rおよび基準容量Cは、図3において測
定回路に接続した状態、つまり、負荷電流を流した状態
で電圧比の校正を行う。
て、例えば(II)における図3のR−C比較回路におい
て、ブリッジ回路が平衡したとした場合、抵抗器Rと基
準容量Cは、変成器Tの二次側の負荷となっているた
め、平衡時における負荷電流が二次巻線に流れる。これ
によって、二次巻線の巻線抵抗による電圧降下、残留イ
ンダクタンスによる誘起起電力等により、正相電源(V
1)と逆相電源(−V2)の電圧比に誤差を生じる。この
比誤差を校正するため、以下で説明するように容量
C1,C2を用いるが、校正時における条件として、直角
相電源と抵抗器Rおよび基準容量Cは、図3において測
定回路に接続した状態、つまり、負荷電流を流した状態
で電圧比の校正を行う。
【0035】図11において、スイッチS1 を1側に接
続し、前記(II)の接続状態のまま、容量C1 とC2 の
比較を行う。この接続条件における測定回路を図5に示
した。また、測定回路の基本原理図は図6に示した。
続し、前記(II)の接続状態のまま、容量C1 とC2 の
比較を行う。この接続条件における測定回路を図5に示
した。また、測定回路の基本原理図は図6に示した。
【0036】ブリッジ回路の平衡条件式は、C1 <C2
とすると次式が得られる。
とすると次式が得られる。
【0037】
【数7】 ただし、p3 :容量C1 とC2 の位相角の差の補償分
(=n3 G/ωC1 ) p4 :容量C1 とC2 の絶対値の差の補償分(=n4 C
6 /C1 ) 更に、容量C1 とC2 の接続位置を相互に入れ換え、繰
り返し、容量C1 とC2 の比較を行う。この接続条件に
おける測定回路を図7に示し、その基本原理図は図8に
示した。
(=n3 G/ωC1 ) p4 :容量C1 とC2 の絶対値の差の補償分(=n4 C
6 /C1 ) 更に、容量C1 とC2 の接続位置を相互に入れ換え、繰
り返し、容量C1 とC2 の比較を行う。この接続条件に
おける測定回路を図7に示し、その基本原理図は図8に
示した。
【0038】ブリッジ回路の平衡条件式は、C2 <C1
とすると次式が得られる。
とすると次式が得られる。
【0039】
【数8】 ただし、q3 :容量C1 とC2 の位相角の差の補償分
(=n3 G/ωC2 ) q4 :容量C1 とC2 の絶対値の差の補償分(=n4 C
6 /C2 ) (5)、(6)式より、次式が得られる。
(=n3 G/ωC2 ) q4 :容量C1 とC2 の絶対値の差の補償分(=n4 C
6 /C2 ) (5)、(6)式より、次式が得られる。
【0040】
【数9】 ここで、測定条件としてp3 ,p4 ,q3 ,q4 ,
α2 ,β2 <10-4(設定は容易に可能)とし二次の項
は省略できるとすると、
α2 ,β2 <10-4(設定は容易に可能)とし二次の項
は省略できるとすると、
【0041】
【数10】 となる。実数部と虚数部に分離すると、
【0042】
【数11】 となり、誤差要因であるα2 ,β2 の値を測定により求
まることができる。ただし、実際上は、抵抗器の電圧特
性の測定において、校正値が必要となるのは実数部のα
2 のみである。
まることができる。ただし、実際上は、抵抗器の電圧特
性の測定において、校正値が必要となるのは実数部のα
2 のみである。
【0043】さらに、抵抗器に加わる電圧を変化させる
ために、ブリッジ回路の電源である変成器Tに一次側の
電圧をV2 にする。これによって抵抗器Rは、(V2 2
−V1 2)/Rの消費電力によって抵抗値が変化する。こ
の入力電圧V2 における抵抗値Rp を求めるために、
(I)〜(III )の測定操作を繰り返す。基準容量C
は、電圧による値の変化が無視できるほど小さい(<1
0-8)と考えられるから、再測定によるブリッジの平衡
条件式は(4)式を参照すると、
ために、ブリッジ回路の電源である変成器Tに一次側の
電圧をV2 にする。これによって抵抗器Rは、(V2 2
−V1 2)/Rの消費電力によって抵抗値が変化する。こ
の入力電圧V2 における抵抗値Rp を求めるために、
(I)〜(III )の測定操作を繰り返す。基準容量C
は、電圧による値の変化が無視できるほど小さい(<1
0-8)と考えられるから、再測定によるブリッジの平衡
条件式は(4)式を参照すると、
【0044】
【数12】 ただし、Gp =1/Rp γ2 :正相電源V1 からの逆相電源V2 の振幅のずれ ρ2 :正相電源V1 からの逆相電源V2 の位相のずれ k1 ,t2 :抵抗Rと基準容量Cの絶対値の差の補償分 k2 ,t1 :抵抗Rと基準容量Cの位相角の差の補償分 となる。よって。電圧変化による抵抗値変化は(4)式
と(10)式より、
と(10)式より、
【0045】
【数13】 が得られる。測定条件として、α2 ,m1 ,S2 ,
β2 ,m2 ,S1 ,γ2 ,k1 ,t2 ,ρ2 ,k2 ,t
1 <10-4を満足していれば(この条件は容易に設定可
能である)次式となる。ただし、虚数部は省略するもの
とする。
β2 ,m2 ,S1 ,γ2 ,k1 ,t2 ,ρ2 ,k2 ,t
1 <10-4を満足していれば(この条件は容易に設定可
能である)次式となる。ただし、虚数部は省略するもの
とする。
【0046】
【数14】 電圧変化による抵抗値変化をΔRとすると、
【0047】
【数15】 となる。測定結果より、α2 =γ2 であれば、さらに
(13)式は次式となる。
(13)式は次式となる。
【0048】
【数16】 これにより、抵抗器の電圧特性が、基準容量Cを基準と
して高精度で測定できることになる。また、測定角周波
数ω(=2πf)が測定値に関与しない点もこの測定法
の特徴である。
して高精度で測定できることになる。また、測定角周波
数ω(=2πf)が測定値に関与しない点もこの測定法
の特徴である。
【0049】〔4〕本発明における二重積分型直角相電
源の基本回路図を、図9に示した。この基本回路図の入
出力特性は、演算増幅器A1 の残留電圧をeε1,A2
の残留電圧をeε2とすると、以下の各等式が成り立
つ。
源の基本回路図を、図9に示した。この基本回路図の入
出力特性は、演算増幅器A1 の残留電圧をeε1,A2
の残留電圧をeε2とすると、以下の各等式が成り立
つ。
【0050】
【数17】 これらの各等式により、各積分回路の出力電圧e01,e
02は次式となる。
02は次式となる。
【0051】
【数18】 よって、出力電圧e0 は、
【0052】
【数19】 となる。ここで、Cf1=Cf2,2Ri1=Ri2と設定する
と、
と、
【0053】
【数20】 が得られる。A1 β1 ,A2 β2 <A1 A2 β1 β2 で
あるから、出力電圧e0 は次式となる。
あるから、出力電圧e0 は次式となる。
【0054】
【数21】 これにより積分回路のループ利得は、(A1 A2 β1 β
2 )の高利得となり、出力電圧e0 に影響する利得誤差
は(1/A1 A2 β1 β2 )と非常に小さくなる。
2 )の高利得となり、出力電圧e0 に影響する利得誤差
は(1/A1 A2 β1 β2 )と非常に小さくなる。
【0055】二重積分型直角相電源の等価回路を、図1
0に示した。出力電圧e0 におよぼす積分器の抵抗Ri
と帰還容量Cf の絶対値の影響は、入力抵抗をRi (1
+α R )[Ω],帰還容量をCf (1+αC )[pF]
と設定すると、(20)式より次式が成り立つ。ただ
し、入力インピーダンスの影響は無視できるとする。
0に示した。出力電圧e0 におよぼす積分器の抵抗Ri
と帰還容量Cf の絶対値の影響は、入力抵抗をRi (1
+α R )[Ω],帰還容量をCf (1+αC )[pF]
と設定すると、(20)式より次式が成り立つ。ただ
し、入力インピーダンスの影響は無視できるとする。
【0056】
【数22】 よって、出力電圧e0 は、αR ,αC <10-4と設定
(実際上は容易に可能)し二次項は無視できるとすると
次式となる。
(実際上は容易に可能)し二次項は無視できるとすると
次式となる。
【0057】
【数23】 これより、出力電圧e0 の振幅精度は、入力抵抗Ri と
帰還容量Cf の絶対値の精度によって決定されることに
なる。
帰還容量Cf の絶対値の精度によって決定されることに
なる。
【0058】位相角の影響については、入力抵抗Ri の
位相角をΘR 、帰還容量Cf の位相角をΘC とすると、
同様に(20)式より次式が成り立つ。
位相角をΘR 、帰還容量Cf の位相角をΘC とすると、
同様に(20)式より次式が成り立つ。
【0059】
【数24】 よって、出力電圧e0 は、ΘR ,ΘC <10-4[ra
d]と設定(実際上は容易に可能)すると、二次項は無
視できるから次式となる。
d]と設定(実際上は容易に可能)すると、二次項は無
視できるから次式となる。
【0060】
【数25】 これにより、入力抵抗Ri と帰還容量Cf の位相角の大
きさによって、出力電圧e0 の位相角精度が決定される
ことになる。
きさによって、出力電圧e0 の位相角精度が決定される
ことになる。
【0061】以上から、二重積分型直角相電源の振幅・
位相角精度は、原理上10-4以下となる。この精度が得
られれば、前述したように実用上、ブリッジ回路の補償
制度は10-8以下となり高精度判定が可能になる。
位相角精度は、原理上10-4以下となる。この精度が得
られれば、前述したように実用上、ブリッジ回路の補償
制度は10-8以下となり高精度判定が可能になる。
【0062】図12は、本発明で使用する二重積分型直
角相電源を示す回路図である。演算増幅器A1 ,A2 か
らなる二つの積分回路は出力用トランスT1 を介して結
合される。
角相電源を示す回路図である。演算増幅器A1 ,A2 か
らなる二つの積分回路は出力用トランスT1 を介して結
合される。
【0063】本発明の測定法の特徴は、前記したように
電圧特性を有しない基準容量Cを基準として、抵抗器R
の電圧特性を測定することである。
電圧特性を有しない基準容量Cを基準として、抵抗器R
の電圧特性を測定することである。
【0064】測定抵抗値範囲は、基準となる基準容量C
の値と使用周波数によって規定される。
の値と使用周波数によって規定される。
【0065】測定電圧範囲は、図12の二重積分型直角
相電源に用いる演算増幅器の電源電圧によって制限され
る電源電圧によって制限される。
相電源に用いる演算増幅器の電源電圧によって制限され
る電源電圧によって制限される。
【0066】次に、図11に基づき測定法の具体的内容
について説明する。
について説明する。
【0067】測定手順として 〔1〕まず始めに、測定電圧V1 を測定回路に印加し、
スイッチS1 を2側に、スイッチS2 を2と3側に、ス
イッチS3 を1側に接続し基準容量Cと抵抗Rを比較す
る。検出器Dの平衡調節は、IVD1 ,IVD2 の出力
を分圧比n1 ,n2 で調節することにより行う。
スイッチS1 を2側に、スイッチS2 を2と3側に、ス
イッチS3 を1側に接続し基準容量Cと抵抗Rを比較す
る。検出器Dの平衡調節は、IVD1 ,IVD2 の出力
を分圧比n1 ,n2 で調節することにより行う。
【0068】〔2〕次に、スイッチS2 を1と4側に、
スイッチS3 を2側に接続し、基準容量Cと抵抗Rを比
較するために、〔1〕と同様な平衡調節を行う。
スイッチS3 を2側に接続し、基準容量Cと抵抗Rを比
較するために、〔1〕と同様な平衡調節を行う。
【0069】〔1〕と〔2〕の操作によって、測定の誤
差要因となる二重積分型直角相電源の出力誤差を除去で
きる。
差要因となる二重積分型直角相電源の出力誤差を除去で
きる。
【0070】〔3〕さらに、スイッチS1 を1側に接続
し、前記(II)の接続状態のまま、容量C1 とC2 の比
較を行う。検出器Dの平衡調節は、IVD3 ,IVD4
の出力を分圧比n3 ,n4 で調節することにより行う。
次に、容量C1 とC2 を相互に入れ換え同様に平衡調節
を行う。
し、前記(II)の接続状態のまま、容量C1 とC2 の比
較を行う。検出器Dの平衡調節は、IVD3 ,IVD4
の出力を分圧比n3 ,n4 で調節することにより行う。
次に、容量C1 とC2 を相互に入れ換え同様に平衡調節
を行う。
【0071】この操作によって、測定の誤差要因となる
変成器分圧器Tの比誤差を校正する。
変成器分圧器Tの比誤差を校正する。
【0072】以上、〔1〕〜〔3〕の操作によって、基
準容量Cから測定電圧V1 における抵抗器Rの値が求ま
る。
準容量Cから測定電圧V1 における抵抗器Rの値が求ま
る。
【0073】さらに、測定電圧V2 を測定回路に印加
し、〔1〕〜〔3〕の測定手順を繰り返す。これによっ
て、測定電圧V2 における抵抗器Rの値が求まる。
し、〔1〕〜〔3〕の測定手順を繰り返す。これによっ
て、測定電圧V2 における抵抗器Rの値が求まる。
【0074】この二つの測定電圧V1 ,V2 における抵
抗値の差から抵抗器の電圧特性が求まる。
抗値の差から抵抗器の電圧特性が求まる。
【0075】次に、二重積分型直角相電源を図12に基
づいて説明する。
づいて説明する。
【0076】二つの積分回路には、演算増幅器A1 ,A
2 の電源電圧より約2倍の入力電圧ei を供給するとす
る。演算増幅器A2 を用いた積分回路の出力電圧e
02は、抵抗器Ri2と容量Cf2により入力電圧ei の約半
分となるように降圧される。さらに、この積分器の出力
電圧e02は1:2の比を持つ出力用トランスT1 を介し
て、入力電圧ei と等しくなるように電圧2e02に昇圧
される。つぎに、この昇圧された電圧2e02は、演算増
幅器A1 を用いた積分回路のフイードバック回路にフイ
ードバックされる。これによって、この積分回路のフイ
ードバック回路には積分回路の出力電圧e01と同じ値の
フイードバック電圧2e02が存在するため、出力電圧e
01は強制的に零電位に近づくようになる。この動作原理
によって、演算増幅器A1 ,A2 は、電源電圧の定格値
以上の入力電圧が印加されても、電源電圧の定格値で正
常に動作することができる。また、等価的に演算増幅器
A1 を用いた積分回路のループ利得は(A1 ×A2 )と
なり、使用周波数1592[Hz]においても、高利得
の演算増幅器を得ることが可能となる。
2 の電源電圧より約2倍の入力電圧ei を供給するとす
る。演算増幅器A2 を用いた積分回路の出力電圧e
02は、抵抗器Ri2と容量Cf2により入力電圧ei の約半
分となるように降圧される。さらに、この積分器の出力
電圧e02は1:2の比を持つ出力用トランスT1 を介し
て、入力電圧ei と等しくなるように電圧2e02に昇圧
される。つぎに、この昇圧された電圧2e02は、演算増
幅器A1 を用いた積分回路のフイードバック回路にフイ
ードバックされる。これによって、この積分回路のフイ
ードバック回路には積分回路の出力電圧e01と同じ値の
フイードバック電圧2e02が存在するため、出力電圧e
01は強制的に零電位に近づくようになる。この動作原理
によって、演算増幅器A1 ,A2 は、電源電圧の定格値
以上の入力電圧が印加されても、電源電圧の定格値で正
常に動作することができる。また、等価的に演算増幅器
A1 を用いた積分回路のループ利得は(A1 ×A2 )と
なり、使用周波数1592[Hz]においても、高利得
の演算増幅器を得ることが可能となる。
【0077】
【発明の効果】本発明によれば、電圧変化が小さいコン
デンサを基準容量として抵抗器の電圧変化による抵抗値
変化を測定できるので、高精度の測定が可能となる。
デンサを基準容量として抵抗器の電圧変化による抵抗値
変化を測定できるので、高精度の測定が可能となる。
【0078】本発明によれば、切換スイッチでブリッジ
回路の態様を選択できるので、抵抗器の電圧変化による
抵抗値変化を、測定角周波数ω(=2πf)に関係な
く、測定できる。
回路の態様を選択できるので、抵抗器の電圧変化による
抵抗値変化を、測定角周波数ω(=2πf)に関係な
く、測定できる。
【0079】本発明によれば、直角相電源の出力誤差の
みならず、ブリッジ電源における変成器の比誤差も校正
できるので、抵抗器の電圧変化による抵抗値変化を、高
精度で測定できる。
みならず、ブリッジ電源における変成器の比誤差も校正
できるので、抵抗器の電圧変化による抵抗値変化を、高
精度で測定できる。
【0080】本発明によれば、二重積分型直角相電源
が、前記したように回路構成とすることにより、二つの
演算増幅器は、電源電圧の定格値以上の入力電圧が印加
されても、電源電圧の定格値で正常に動作できる。
が、前記したように回路構成とすることにより、二つの
演算増幅器は、電源電圧の定格値以上の入力電圧が印加
されても、電源電圧の定格値で正常に動作できる。
【図1】本発明のR−C比較回路の一態様を示す図であ
る。
る。
【図2】図1における基本原理図である。
【図3】本発明のR−C比較回路の別の態様を示す図で
ある。
ある。
【図4】図3における基本原理図である。
【図5】本発明のC−C比較回路の一態様を示す図であ
る。
る。
【図6】図5における基本原理図である。
【図7】本発明のC−C比較回路の別の態様を示す図で
ある。
ある。
【図8】図7における基本原理図である。
【図9】本発明の二重積分型直角相電源の基本回路を示
す図である。
す図である。
【図10】図9における基本原理図である。
【図11】本発明の実際に使用する回路を示す図であ
る。
る。
【図12】本発明の二重積分型直角相電源の詳細を示す
図である。
図である。
【図13】従来のホイートストン・ブリッジを示す図で
ある。
ある。
T ブリッジ回路に電圧を供給するための変成器 R 抵抗器 C 基準コンデンサの基準容量 D 検出器 A0 直角相電源(又は二重積分型直角相電源) C1 ,C2 ブリッジ辺の容量 n1 ,n2 分圧比 n3 ,n4 分圧比 T1 二つの積分回路を結合する出力用トランス
Claims (9)
- 【請求項1】 抵抗器、直角相電源、基準容量、及び第
1,第2の可変インピーダンス素子を回路素子としてな
るブリッジ回路であって、前記第1,第2の可変インピ
ーダンス素子のインピーダンス可変の下に交流ブリッジ
法における平衡条件を求めることにより、前記基準容量
を基準として抵抗器の抵抗値を測定するようにしたこと
を特徴とする抵抗器の電圧特性測定法。 - 【請求項2】 直角相電源が、二つの演算増幅器の積分
回路と出力用トランスとを含む回路からなり、前記二つ
の演算増幅器の入力端は、それぞれ抵抗を介して共通の
入力線に接続され、一方の演算増幅器の出力端は、出力
用トランスの入力端と接続され、他方の演算増幅器の出
力端は、前記出力用トランスの出力端と接続される二重
積分型直角相電源であることを特徴とする請求項1記載
の抵抗器の電圧特性測定法。 - 【請求項3】 ブリッジ回路の電源である変成器の2次
側の出力電圧を段階的可変(又は連続的可変)とするこ
とにより、抵抗器の印加電圧に対する抵抗値変化分を測
定するようにしたことを特徴とする請求項1または2記
載の抵抗器の電圧特性測定法。 - 【請求項4】 ブリッジ回路の電源における変成器に中
点を設けるとともに、第1,第2の可変インピーダンス
素子は、前記変成器と並列接続の分圧比がn 1 ,n 2 の
インダクタンスを含めたインピーダンスなどの回路素子
とし、前記分圧比n 1 ,n 2 の調整によりブリッジ回路
での平衡条件を得ることにより、抵抗値を測定するよう
にしたことを特徴とする請求項3記載の抵抗器の電圧特
性測定法。 - 【請求項5】 直角相電源と基準容量とが直列接続した
一つのブリッジ辺の一端に印加する電源電圧と、抵抗器
を配置した他のブリッジ辺の一端に印加する電源電圧と
が同相であることを特徴とする請求項4記載の抵抗器の
電圧特性測定法。 - 【請求項6】 直角相電源,抵抗器,基準容量,インダ
クタンスを含めたインピーダンスなどの回路素子からな
るブリッジ回路での平衡条件を、分圧比n 1 ,n 2 の調
整により得る第1のデータと、前記回路素子の接続関係
を、変えるこ となどして、回路状態を変えた場合でのブ
リッジ回路の平衡条件を、分圧比n 1 ’,n 2 ’の調整
により得る第2のデータとから、正相電源に対する直角
相電源の出力誤差を除去するようにしたことを特徴とす
る請求項4または5記載の抵抗器の電圧特性測定法。 - 【請求項7】 第1のデータを得る回路状態が直角相電
源と基準容量とが直列接続した一つのブリッジ辺の一端
に印加する電源電圧と、抵抗器を配置した他のブリッジ
辺に印加する電源電圧とは同相であり、第2のデータ得
る回路状態が直角相電源と抵抗器とが直列接続した一つ
のブリッジ辺の一端に印加する電源電圧と、基準容量を
配置した他のブリッジ辺に印加する電源電圧とは逆相で
あることを特徴とする請求項6記載の抵抗器の電圧特性
測定法。 - 【請求項8】 ブリッジ回路のブリッジ辺には、第2の
データを得た接続状態のまま、変成器における2次側の
正相電源に対する逆相電源校正用の容量C 1 ,C 2 を接
続し、前記変成器と並列接続の分圧比がn 3 ,n 4 のイ
ンダクタンスを含めたインピーダンスを配置したブリッ
ジ回路において、前記分圧比n 3 ,n 4 の調整によりブ
リッジ回路の平衡条件を得るようにした後に、前記容量
C 1 ,C 2 の接続位置を入れ換えて、分圧比n 3 ’,n
4 ’の調整によりブリッジ回路の平衡条件を得て、これ
ら平衡条件に基づくデータから、正相電源に対する逆相
電源の変成器の出力誤差を除去するようにしたことを特
徴とする請求項4〜7のいずれかに記載の抵抗器の電圧
特性測定法。 - 【請求項9】 ブリッジ回路の電源である変成器に中点
を設けるとともに、ブリッジ回路に、直角相電源,基準
容量、前記変成器と並列接続の分圧比がn 1 ,n 2 のイ
ンダクタンスを含めたインピーダンス、分圧比がn 3 ,
n 4 のインダクタンスを含めたインピーダンスなどの回
路素子を選択的に配せるブリッジ回路であって、ブリッ
ジ辺の一つにおける直角相電源と基準容量とが直列接続
し、前記直列接続のブリッジ辺の一端に印加する電源電
圧と、抵抗器を配せる他のブリッジ辺の一端に印加する
電源電圧とが同相であるブリッジ回路において、前記分
圧比n 1 ,n 2 の調整によりブリッジ回路の平衡条件を
得る第1の操作と、前記ブリッジ回路に対し、回路素子
の接続位置を入れ換えたブリッジ回路であって、ブリッ
ジ辺の一つにおける直角相電源と抵抗器とが直列接続
し、前記直列接続の ブリッジ辺の一端に加える電源電圧
と、基準容量を配せる他のブリッジ辺に加える電源電圧
とは、逆相であるブリッジ回路において、分圧比
n 1 ’,n 2 ’の調整によりブリッジ回路の平衡条件を
得る第2の操作と、ブリッジ回路のブリッジ辺には、第
2の操作により得た平衡状態のまま、変成器に対する逆
相電源校正用の容量C 1 ,C 2 を接続して、前記インダ
クタンスの分圧比n 3 ,n 4 の調整によりブリッジ回路
の平衡条件を得ること、及び前記容量C 1 ,C 2 の接続
位置を入れ換えて分圧比n 3 ’,n 4 ’の調整によりブ
リッジ回路の平衡条件を得ることの第3の操作とにおい
て、前記第1,第2,第3の操作を繰り返すことにより
測定電圧についての抵抗器の抵抗値を測定するようにし
たことを特徴とする抵抗器の電圧特性測定法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30868894A JP2700051B2 (ja) | 1994-12-13 | 1994-12-13 | 抵抗器の電圧特性測定法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30868894A JP2700051B2 (ja) | 1994-12-13 | 1994-12-13 | 抵抗器の電圧特性測定法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08166414A JPH08166414A (ja) | 1996-06-25 |
JP2700051B2 true JP2700051B2 (ja) | 1998-01-19 |
Family
ID=17984093
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30868894A Expired - Lifetime JP2700051B2 (ja) | 1994-12-13 | 1994-12-13 | 抵抗器の電圧特性測定法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2700051B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104730342B (zh) * | 2015-03-25 | 2018-01-05 | 上海市计量测试技术研究院 | 交流电阻时间常数的测量电路和测量方法 |
-
1994
- 1994-12-13 JP JP30868894A patent/JP2700051B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08166414A (ja) | 1996-06-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |