JP2700044B2 - 金属板の通電処理試験用試験片ホルダ - Google Patents

金属板の通電処理試験用試験片ホルダ

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JP2700044B2
JP2700044B2 JP4261006A JP26100692A JP2700044B2 JP 2700044 B2 JP2700044 B2 JP 2700044B2 JP 4261006 A JP4261006 A JP 4261006A JP 26100692 A JP26100692 A JP 26100692A JP 2700044 B2 JP2700044 B2 JP 2700044B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷延鋼板等の金属薄板
製品の塗装性その他を試験するためのカチオン型、アニ
オン型の電着塗装、電解研磨、電解腐食等の通電処理試
験装置において好適な試験片ホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】乗用車の外板等の自動車用高級鋼板は、
亜鉛めっき等の表面処理を施した表面処理鋼板にりん酸
処理等の化成処理を行ったのち、電着塗装を経て最終の
塗装を施して組み立てられるのが一般的である。このう
ちの電着塗装は、防錆性や鮮映性(clarity)の向上を主
目的として行われる下塗り塗装であるが、自動車製造工
程の進歩発達に伴い電着塗装の仕様も多岐にわたり、試
験片によって塗装性を試験する電着塗装試験や電解試験
においても、試験条件が多種多様化し、従来困難であっ
た傾斜させた試験片における通電処理試験が望まれてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来困難で
あった傾斜させた試験片における通電処理試験が可能な
金属板の通電処理試験用試験片ホルダを実現することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる通電処理
試験装置は、通電処理槽内の電解液に浸漬した試験片に
通電処理を行う金属板の通電処理試験装置であって、台
上に並べて配置した通電処理槽および水洗処理槽と、表
面に試験片を保持する試験片ホルダと、この試験片ホル
ダを前記の各処理槽内に吊り下げ、吊り上げならびに前
記両処理槽間を水平移動させるチェーンにより構成され
る試験片搬送装置とから構成され、前記通電処理槽内の
電極ならびに前記試験片ホルダに直流電源の両極を接続
してなる。
【0005】本発明の金属板の通電処理試験用試験片ホ
ルダは、上部部材に連結して吊り支持される連結部と、
該連結部の下部に絶縁部を介して下向きに取り付けられ
たコの字状の金属製吊り枠と、該コの字状の金属製吊り
枠の先端で回転軸を介して取り付けられた長方形の金属
製の試験片保持枠と、該試験片保持枠の上部に設けられ
た試験片を着脱するクリップと、前記金属製吊り枠に取
り付けられた電極端子とから構成される金属板の通電処
理試験用試験片ホルダである。
【0006】
【作 用】本発明に係わる試験装置は、2つの処理槽
と、試験片を保持する試験片ホルダと、この試験片ホル
ダを2つの処理槽の間で往復させる搬送装置から構成さ
れる。第1の処理槽は槽を通して試験片に通電する通電
処理槽、第2の処理槽は水洗などの後処理を行う水洗処
理槽である。
【0007】試験片を試験片ホルダに取り付け、試験片
ホルダを搬送装置の保持アームに装着すると、あとは設
定したプログラムに従って所定時間試料を通電処理槽内
に保持し、この間で試験パターンにしたがって電流値、
電圧値を変化させ、ついで試料を水洗処理槽に移して所
定時間水洗する。このようにして、通電処理〜水洗(1
次水洗)までをすべて自動で行うことができる。
【0008】搬送装置は各処理槽の中心位置で上下し、
かつこの間を水平移動して四辺形状に往復走行するエン
ドレスのチェーンにより構成され、チェーンのリンクの
1つに試料ホルダを保持する保持アームが取り付けられ
ている。また、本発明の試験片ホルダは、試料をクリッ
プによってワンタッチで保持しただけで一方の電極と導
通するように電気経路が形成され、また、保持部分は二
重枠となっていて水平軸回りに任意に回転できるので、
試料を垂直姿勢だけでなく任意の角度に傾斜させた状態
で電着試験を行うことができる。
【0009】
【実施例】本発明の一実施例について、図1ないし図7
により詳細に説明する。図1は自動通電処理装置の全体
正面図である。1は通電処理槽、2は水洗処理槽、3は
試験片搬送装置、4は試験片ホルダ、5は密閉ケースで
ある。密閉ケース5の台部51上に並べて配置された通電
処理槽1および水洗処理槽2はこの装置で通電処理試
験、たとえばこの実施例では電着塗装試験を行う試験片
を試料ホルダごと収容できる容器で、通電処理槽1には
塗料を溶解させた電解液11が満たされており、直流電源
の一方の電極(たとえば陽極)や温度計12が浸漬されて
いる。通電処理槽1全体は遠隔方式で液を攪拌するスタ
ーラ14の上に載置されており、後に説明するように位置
は多少の範囲で任意にずらすことが可能である。温度計
12の検出結果により、図示しないヒータ、クーラ等の調
温機構により、通電処理槽1内を任意の温度に維持する
ことができる。
【0010】水洗処理槽2には適宜洗浄水等が満たさ
れ、通電処理槽1と並んで密閉ケース5の台部51上に載
置されている。試験片搬送装置3は、通電処理槽1およ
び水洗処理槽2を載置した台部51の背面に、仕切り板37
を隔てて設けられている。すなわち、図2に示すよう
に、垂直面内の平行四辺形の各頂点に配置された4つの
スプロケット32a 、32b 、32c 、32d の間にチェーン31
がエンドレスに張られており、途中1か所でさらに駆動
スプロケット33と噛み合っている。図3は試験片搬送装
置の一部の正面図、図4は同じくその側面図である。チ
ェーン31のリンクの1つに保持アーム34が前方へ突出し
た状態で取り付けられており、さらに保持アーム34の先
端には、吊り子35が回転自在に取り付けられている。吊
り子35の先端には、密閉カバー36が設けられ、その下面
は試験片ホルダ4と連結する連結部41a である。
【0011】図2において、保持アーム34が位置Aにあ
るとき、試験片ホルダ4に保持された試験片はちょうど
通電処理槽1に浸漬された状態となり、位置Bでは同様
に水洗処理槽2に浸漬された状態となる。したがって保
持アーム34はA、Bを折り返し点として四辺形の三辺を
処理の進捗に従い往復走行する。なお、仕切り板37は、
上記の試験片搬送装置3を塗料の飛沫その他から保護す
るためのものである。また、密閉カバー36は、保持アー
ム34が位置Aにあるとき通電処理槽1の上面を覆って密
閉する。
【0012】この他、この通電処理試験装置全体は図1
に示したように密閉ケース5の中に収納されており、上
部の吸引口52から排気することにより、作業環境を良好
に維持することができる。図5は試験片ホルダ4の斜視
図である。上端は前記試験片搬送装置側の連結部41a と
嵌合する連結部41b で、その下に、絶縁部42を介してコ
の字状の金属製の吊り枠43が下向きに取り付けられ、そ
の先端で水平方向の回転軸44を介して長方形の同じく金
属製の試験片保持枠45が取り付けられている。試験片保
持枠45は試験片Sを取り付けたときその両面が露出する
ように枠のみで構成され、上端には試験片をワンタッチ
で着脱するためのクリップ46が設けられている。吊り枠
43には、試験片保持枠45に取り付けられた試験片に電
着、あるいは電解等の通電処理を行う電気経路を形成す
るため、電源の一方のコード(たとえば陰極)と接続す
る電極端子47が設けられており、回転軸44を経由するこ
とによる電圧降下を防止するため、必要に応じ吊り枠43
と試験片保持枠45を導体で直結するシャント48が取り付
けられる。以上の構成により、試験片をクリップ46によ
り試験片保持枠45に取り付ければ、電極端子47からの電
流は直接試験片に流れることになる。
【0013】図6は通電処理槽1の平面図である。下部
に設けられるスターラ14による攪拌効果を助長するた
め、槽の角部には大きなRがつけられている。処理槽側
の固定電極13の槽に対する位置は一定であるが、図に破
線で示したように、槽を電極方向にずらしてやることに
より、電極間、すなわち試験片ホルダ4と電極13との距
離をd1から任意のd2に変更できる。また、試験片ホルダ
4は吊り枠43と試験片保持枠45との二重枠構造となって
いるから、試験片保持枠45の角度を任意に変更すること
ができ、傾斜面における電着塗装試験などが容易に実現
できる。
【0014】図7は本実施例の処理装置の制御系統を示
す。61は指示装置、62は主制御装置、63はタイマ、64は
直流電源装置および電流電圧制御装置、65は搬送制御装
置である。通電処理槽1については試験内容によって電
解液を調合して槽全体を入替え、試験片の姿勢、電極間
距離等を条件どおりに設定したら、試験パターンを指示
装置61に入力する。これに基づいてタイマ63と連動した
主制御装置62が作動し、試験パターンにしたがって通電
処理槽1の電流値、電圧値を変化させ、所定の処理が終
了すると搬送制御装置65が作動して試験片を通電処理槽
1から引き上げ、水洗処理槽2に浸漬させて1次水洗を
行う。
【0015】試験パターンは事前に設定して選択するこ
ともできるし、直前に臨時のパターンを作成して一斉に
切替えることもできる。以上、本発明に係わる金属板の
通電試験装置および本発明の金属板の通電処理試験用試
験片ホルダについてのべたが、本発明に係わる金属板の
通電試験装置によれば、多種多様にわたる試験条件に迅
速に対応して通電試験〜1次水洗までの操作が自動運転
により実施可能となる。
【0016】また、本発明の試験片ホルダによって、従
来困難であった傾斜させた試験片における通電処理試験
が可能となり、また試験片の着脱もきわめて簡単な操作
で容易に行えるようになり、作業能率が著しく向上する
とともに、この間の操作がすべて密閉したケース内で処
理されるため、作業環境も向上した。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、従来困難であった傾斜
させた試験片における通電処理試験が可能となり、また
試験片の着脱もきわめて簡単な操作で容易に行えるよう
になり、作業能率が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる金属板の通電処理試験装置の一
実施例を示す正面図である。
【図2】本発明に係わる一実施例の搬送装置を示す概念
図である。
【図3】本発明に係わる一実施例の搬送装置の一部を示
す正面図である。
【図4】本発明に係わる一実施例の搬送装置の一部を示
す側面図である。
【図5】本発明の一実施例における試験片ホルダを示す
斜視図である。
【図6】本発明に係わる一実施例の通電処理槽を示す平
面図である。
【図7】本発明に係わる制御系統図である。
【符号の説明】
1 通電処理槽 11 電解液 12 温度計 13 電極 14 スターラ 2 水洗処理槽 3 試験片搬送装置 31 チェーン 32 スプロケット 33 駆動スプロケット 34 保持アーム 35 吊り子 36 密閉カバー 37 仕切り板 4 試験片ホルダ 41 連結部 42 絶縁部 43 吊り枠 44 回転軸 45 試験片保持枠 46 クリップ 47 電極端子 48 シャント 5 密閉ケース 51 台部 52 吸引口 6 制御機構 61 指示装置 62 主制御装置 63 タイマ 64 直流電源装置および電流電圧制御装置 65 搬送制御装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部部材に連結して吊り支持される連結
    部と、該連結部の下部に絶縁部を介して下向きに取り付
    けられたコの字状の金属製吊り枠と、該コの字状の金属
    製吊り枠の先端で回転軸を介して取り付けられた長方形
    の金属製の試験片保持枠と、該試験片保持枠の上部に設
    けられた試験片を着脱するクリップと、前記金属製吊り
    枠に取り付けられた電極端子とから構成される金属板の
    通電処理試験用試験片ホルダ。
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JPH02221399A (ja) * 1989-02-21 1990-09-04 C Uyemura & Co Ltd 複合めっき用小型試験槽

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