JP2698397B2 - 電磁波シールド用窓板 - Google Patents

電磁波シールド用窓板

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浩 脇
信弘 福田
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三井東圧化学株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電磁波シールド用窓板に関する。
より具体的には、例えば2枚の非導電性材料を平行に
配置した中央部に電磁波シールド性フィルムを常温硬化
型接着剤を介して貼合した電磁波シールド用窓板に関す
る。
〔従来の技術と課題〕
近年、建物外部からの電磁波ノイズによるコンピータ
や精密電子機器の誤動作や障害が大きな問題となってい
る。また最近のエレクトロニクスの進歩はコンピュータ
やディスプレイなどから放出される電磁波を第3者が比
較的簡単な装置によりキャッチすることを可能にするよ
うになり、コンピュータなどの情報を扱う電子機器から
漏れる電磁波の盗聴も問題視されるようになってきた。
従来、コンピュータルーム、手術室、会議室あるいは建
物全体おけるこれらの電磁波障害を除くため、電子機器
室等を窓のない厚い壁で囲うことで対応してきた。また
その他の対応策として、最近になって、金属をコーティ
ングした電磁波シールド性ガラスや金属あるいは導電性
金属酸化物をプラスチックフィルムにコーティングし、
これを貼り付けた電磁波シールド性ガラスが窓板として
開発されたが、いずれも、生産性が悪い、作業性が悪
い、見栄えが悪いなどの欠点を有していた。かかる状況
下、これらの欠点を解消した優れた電磁波シールド性を
もつ窓板が望まれていた。
本発明の目的は電磁波シールド対策と見栄えのよさを
解消し、さらには生産性の向上を可能にした電磁波シー
ルド用板を提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
即ち、本発明は 電磁波シールド性を有するフィルムを、接着剤層を介
して2枚の非導電性材料で挟持・貼合した電磁波シール
ド用窓板にして、該電磁波シールド性を有するフィルム
が、金属の片面あるいは両面を金属酸化物の誘電体で挟
層された積層体で被覆されたプラスチックフィルムから
なり、該電磁波シールド性を有するフィルムが周辺スペ
ーサにより固定され、加熱収縮させることで緊張せしめ
られており、該電磁波シールド性を有するフィルムと該
非導電性材料の間に流動性の樹脂を注入し常温にて硬化
せしめて接着剤層を形成してなる、防音効果を有する電
磁波シールド用窓板である。
以下、本発明を図面を参照しながら、さらに具体的に
説明する。
すなわち、本発明の実施の一例としては、第1図に例
示したように、2枚のガラスあるいはプラスチックスな
どの非導電性材料1を平行に配置し、その空隙の中央部
に金属の片面あるいは両面を金属酸化物などの誘電体で
挟層された積層体で被覆された電磁波シールド性を有す
るプラスチックフィルム2を配設し、両者の間に接着剤
層3を形成したものである。また、その周辺部におい
て、好ましくは、非導電性材料1と電磁波シールド性フ
ィルムの間にはスペーサが設けられる。非導電性材料
1、1間の間隔及び非導電性材料1と電磁波シールド性
フィルム2の間隔は周辺スペーサー4により決定され、
その大きさは任意に選択することができるが、接着剤層
の形成に用いる接着剤の流動性が低い場合には接着剤層
のむら、気泡の形成など見栄えを低下させる原因とな
り、一定間隔以下にすることは実際上は困難である。ま
た特殊な接着剤を選択すればかなり大きな防音効果が得
られ、電磁波シールド特性に加えて防音特性にも優れた
窓板となる。
本発明においては、非導電性材料1としては通常ガラ
スが用いられるが、使用条件によってはプラスチックス
などの基材を用いることももちろん可能である。また、
中央部の電磁波シールド性フィルム2としては金属の片
面あるいは両面を金属酸化物などの誘電体で挟層された
積層体で被覆されたプラスチックフィルムが用いられ
る。なお、金属としては、銅、金、白金、インジウム、
錫、アルミニウム等が、導電性を有する金属酸化物とし
てITOなどが好ましいものとして挙げられるがもちろん
これに限られるものではない。このようにプラスチック
フィルム上に金属の片面あるいは両面を金属酸化物など
の誘電体の積層体を形成させる方法には物理的な手法と
化学的な手法があるが、そのいずれでもよい。物理的な
手法としてはスパッタリングや蒸着;化学的な手法とし
ては化学気相堆積法(CVD法)、プラズマ化学気相堆積
法(PCVD法)のような気相成長法、ゾルゲル法、浸漬法
のように液状の材料からの薄膜形成等の手法を有効に用
いることができる。
本発明において使用するまたプラスチックフィルムの
素材としては、ポリエチレンテレフタレート等のポリエ
ステル類、ポリカーボネート類、ポリオレフィン類、セ
ルロース誘導体、ポリ塩化ビニル等のビニル系樹脂など
の広範なプラスチックスが用いられる。電磁波シールド
特性は主にこのフィルム特性が反映されることから、使
用するフィルムにより本発明の窓板の電磁波シールド特
性も変わることになる。
また、接着剤層3としてはアクリル樹脂などのような
透明性、接着性にすぐれ、生産性、作業性の向上のため
流動性の大きい常温硬化型のものが用いられる。したが
って、気泡が入りにくく、しかも優れた接着性をもつこ
とから幅広い窓板に使用できることになり、高い生産性
を達成できる。
以上、説明したように本発明は電磁波シールド性フィ
ルムを接着層を介して2枚のガラスあるいはプラスチッ
クスなどの非導電性材料で貼り合わせた電磁波シールド
用窓板である。
以下、本発明の電磁波シールド用窓板を製造するため
の方法の一例を第2図及び第3図において説明する。第
2図aにおいて、1枚のガラスあるいはプラスチックス
などの第1および第2の非導電性材料1に周辺スペーサ
4をそれぞれ取り付ける。次いで該第1の非導電性材料
1と実質的に平行に電磁波シールド性フィルム2を該周
辺スペーサ4に接着し、フィルム2をピンと引張り、平
らにするためにこの状態で熱収縮させる。同様にして、
別の周辺スペーサ4を付けた第2の非導電性材料1をこ
れに取り付けて、フィルム2を、2枚の非導電性材料
1、1に対向する周辺スペーサ4、4の間に第2図bの
ごとくサンドイッチ状にする。
この工程の別の操作としては、2枚の非導電性材料
1、1を互いに離しているスペーサ4により保持されて
いるかまたはスペーサの一部を作っているスプリングに
よってフィルム2を挟持し固定する。次いでこの挟持固
定されたフィルム2をこの状態で熱収縮させて、緊張せ
しめピンと張りつめたしわや波うちのない平面にするの
である。
また、第3図は接着剤層の形成の態様の一例を示すも
のである。周辺スペーサの一部に未硬化の接着剤を注入
用の開口部5を設け、そこから粘性の低い接着剤を注
入、硬化させるのである。これによりフィルム2は、接
着剤層を介して非導電性材料とより強固に結合すること
になり、剛性が増加し、強化される。しかも適当な接着
剤を選択することによりさらに防音効果が増大すること
になる。
〔実施例1〕 100mm×100mm×3mmのガラス板に、幅5mm厚み0.5mmの
周辺スペーサを接着する。厚さ50μmのポリエチレンテ
レフタレートの上に少量の錫を含む酸化インジウム500
Å、少量の銀を含む金200Å、少量の錫を含む酸化イン
ジウム500Åを順次スパッタリング法により形成した積
層体からなる電磁波シールド性を有するフィルムを十分
に引張り、接着剤にて上記周辺スペーサに固定する。次
いで120℃の強制熱風炉内で1時間加熱し、フィルム上
のしわや波を実質的にすべて除くために熱収縮せしめた
(第2図a)。その上に幅5mm厚み0.5mmの周辺スペーサ
を設けた100mm×100mm×3mmの第2のガラス板を接着剤
にて、2枚のガラス板が互いに1mmの間隔で平行に対向
するように固定する(第2図b)。次に、第3図に示す
ように、周辺スペーサの一部にガラス空隙を充填する接
着剤注入用の開口部を最低2個設け、アクリル系接着剤
ナフトラン(ピーエムジー(株)製)をガラス内部の空
隙を完全になくすまで注入する。その後常温硬化させ、
本発明の一実施例である電磁波シールド用窓板を得た。
〔発明の効果〕
実施例で得られた本発明の例である電磁波シールド用
窓板について、その電磁波シールド特性を、電磁波の周
波数に対する電界強度減衰量を電界強度計で測定した。
その結果を第1表に示した。また同様に、防音効果につ
いても測定した。音波の透過損失の周波数依存性を第1
表に示す。
以上の実施例が示すように本発明は十分な電磁波シー
ルド性を示し、しかも電磁波シールド性を有するプラス
チックスフィルムを任意に選択することで電磁波シール
ド性の程度を所望の程度に制御できることが確認でき
た。また防音効果も同一厚さのガラスに比べ1桁以上大
きく、外部との遮断機能にすぐれたものであることを示
した。
〔産業上の利用可能性〕 本発明に従えば、2枚の平行に配置されたガラスある
いはプラスチックスなどの非導電性材料間の中央部に電
磁波シールド性フィルムを挿入し、周辺スペーサに固定
し、フィルムの熱収縮性を利用することでフィルムのし
わや波うちを最小に抑えることが出来、さらにまた、一
対の非導電性材料とフィルムのわずかの空隙に流動性の
高い常温硬化型の接着剤を注入し硬化させることにより
容易に得られるもので、生産性が高くかつ見栄えもよい
防音、電磁波シールド特性の高い窓板を提供することが
できるものであって、その産業上の利用可能性はきわめ
て大きいと云わざるを得ないのである。
なお、さらに云えば、本発明の電磁波シールド用窓板
の大きさに関しては勿論特に限定されるものではなく、
その応用分野もコンピュータルームや会議室といった建
造物のみならず、デジタル制御システムなどの機器に対
する電磁波シールド用材料としても利用できることは自
明であり、広範な産業分野の用途に有用な発明と云うこ
とができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電磁波シールド用窓板の層構成を示す
断面図である。第2図a、第2図b、第3図は本発明の
実施の態様を示す断面図である。 図中 1はガラスあるいはプラスチックスなどの非導電性材
料、2は電磁波シールド性フィルム、3は接着剤層、4
は周辺スペーサ、5は接着剤注入用開口部をそれぞれ示
す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁波シールド性を有するフィルムを、接
    着剤層を介して2枚の非導電性材料で挟持・貼合した電
    磁波シールド用窓板にして、該電磁波シールド性を有す
    るフィルムが、金属の片面あるいは両面を金属酸化物の
    誘電体で挟層された積層体で被覆されたプラスチックフ
    ィルムからなり、該電磁波シールド性を有するフィルム
    が周辺スペーサにより固定され、加熱収縮させることで
    緊張せしめられており、該電磁波シールド性を有するフ
    ィルムと該非導電性材料の間に流動性の樹脂を注入し常
    温にて硬化せしめて接着剤層を形成してなる、防音効果
    を有する電磁波シールド用窓板。
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