JP2698027B2 - 溶鉱炉の炉底構造 - Google Patents
溶鉱炉の炉底構造Info
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- JP2698027B2 JP2698027B2 JP19963193A JP19963193A JP2698027B2 JP 2698027 B2 JP2698027 B2 JP 2698027B2 JP 19963193 A JP19963193 A JP 19963193A JP 19963193 A JP19963193 A JP 19963193A JP 2698027 B2 JP2698027 B2 JP 2698027B2
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- furnace bottom
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶鉱炉の炉底構造に関
し、さらに詳しくは、高炉の炉底部の改修時に交換する
ことにより短期間で実施可能な炉底構造に関する。
し、さらに詳しくは、高炉の炉底部の改修時に交換する
ことにより短期間で実施可能な炉底構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に溶鉱炉では、図6に示すように炉
床部は耐火物1の側壁を鉄皮2で囲い、かつ、下部に、
上部炉底々板6aおよび下部炉底々板6bを設け、その
間には上部炉底々板6aをサポートするためのビーム1
6と炉底部を冷却するための冷却配管3が配設されると
共に充填物4が充填されており、基礎7上に溶鉱炉の下
部炉底々板6bが直接据付けられるのが殆んどで、中に
はアンカーボルト5によって基礎7に固定されているも
のもある。このような炉底構造では炉底部を交換するこ
とができない。
床部は耐火物1の側壁を鉄皮2で囲い、かつ、下部に、
上部炉底々板6aおよび下部炉底々板6bを設け、その
間には上部炉底々板6aをサポートするためのビーム1
6と炉底部を冷却するための冷却配管3が配設されると
共に充填物4が充填されており、基礎7上に溶鉱炉の下
部炉底々板6bが直接据付けられるのが殆んどで、中に
はアンカーボルト5によって基礎7に固定されているも
のもある。このような炉底構造では炉底部を交換するこ
とができない。
【0003】しかし、炉底部の交換を可能とする技術と
して、特開昭48−12203号公報に開示されている
ように、炉底板下部にコロを設置する溶鋼炉の移動機構
が知られている。この技術手段は、図4、図5(図4の
〇部の拡大図)に示すが、高炉本体12の炉底17の下
面に、炉底梁18を設けると共に、炉底17の外側にブ
ラケット19を設け、炉底梁18の下面にコロ受梁20
を設け、かつ、コロ受梁20の下面に案内レール21を
設け、案内レール21とグランドライン上に敷設された
軌条22との間にフランジ付きコロ23を介装し、修理
する炉底部を動させようとするものである。
して、特開昭48−12203号公報に開示されている
ように、炉底板下部にコロを設置する溶鋼炉の移動機構
が知られている。この技術手段は、図4、図5(図4の
〇部の拡大図)に示すが、高炉本体12の炉底17の下
面に、炉底梁18を設けると共に、炉底17の外側にブ
ラケット19を設け、炉底梁18の下面にコロ受梁20
を設け、かつ、コロ受梁20の下面に案内レール21を
設け、案内レール21とグランドライン上に敷設された
軌条22との間にフランジ付きコロ23を介装し、修理
する炉底部を動させようとするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の炉底板下部にコ
ロを設置するような技術手段は、コロを受けるための炉
底板の構造が大きくなりコロを設置するスペースも必要
なことから、炉底基礎を深く掘削する必要があり、その
ために、 (1)工期が長くなる。
ロを設置するような技術手段は、コロを受けるための炉
底板の構造が大きくなりコロを設置するスペースも必要
なことから、炉底基礎を深く掘削する必要があり、その
ために、 (1)工期が長くなる。
【0005】(2)基礎工事費が高くなる。 (3)炉底板製作、工事費が高くなる。 などの問題があった。本発明は前記問題を解決して炉底
部の改修時に、炉底部を容易にかつ短期間で交換可能な
溶鉱炉の炉底構造を提供することを課題とするものであ
る。
部の改修時に、炉底部を容易にかつ短期間で交換可能な
溶鉱炉の炉底構造を提供することを課題とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題を解
決するものであり、次の技術手段を採った。すなわち、
溶鉱炉の炉底底板と基礎の間に上下で対をなすスライド
レールを併設し、各下部スライドレールは溶鉱炉の基礎
に固設すると共に、各上部スライドレールは該炉底底板
に固設したことを特徴とする溶鉱炉の炉底構造である。
決するものであり、次の技術手段を採った。すなわち、
溶鉱炉の炉底底板と基礎の間に上下で対をなすスライド
レールを併設し、各下部スライドレールは溶鉱炉の基礎
に固設すると共に、各上部スライドレールは該炉底底板
に固設したことを特徴とする溶鉱炉の炉底構造である。
【0007】
【作用】本発明によれば、溶鉱炉の炉底構造を上述のよ
うに構成したので、炉底部耐火物の損傷が激しくなり補
修が必要になった場合は、補修に必要な範囲を切断し、
炉底部分を炉外へ引抜き、その後に新しい炉底を装入す
ることにより炉底部の交換を容易に実施することができ
る。
うに構成したので、炉底部耐火物の損傷が激しくなり補
修が必要になった場合は、補修に必要な範囲を切断し、
炉底部分を炉外へ引抜き、その後に新しい炉底を装入す
ることにより炉底部の交換を容易に実施することができ
る。
【0008】
【実施例】本発明の一実施例を図1、図2により説明す
る。図1(a)は炉底構造の縦断面の説明図であり、図
1(b)は図1(a)の〇部の拡大図である。図2は、
図1(a)のB−B矢視断面図を示す。スライドレール
9は上部スライドレール9aと下部スライドレール9b
が上下対となっており、図2に示すように、基礎7上に
ライナー10および5本の下部スライドレール9bが固
設されている。上部スライドレール9aは図1に示すよ
うに、上下の炉底底板6a、6bの間に配設され上部底
板6aをサポートし、かつ炉底をスライドさせる時の荷
重を支えるビーム8に固設されている。なお、各スライ
ドレールは図1(b)に示すように、取付用プレート1
1を介してそれぞれ、ビーム8および基礎7に固設され
ている。なお、炉底部を冷却するための冷却配管3と、
充填物4は従来技術のものと同じである。
る。図1(a)は炉底構造の縦断面の説明図であり、図
1(b)は図1(a)の〇部の拡大図である。図2は、
図1(a)のB−B矢視断面図を示す。スライドレール
9は上部スライドレール9aと下部スライドレール9b
が上下対となっており、図2に示すように、基礎7上に
ライナー10および5本の下部スライドレール9bが固
設されている。上部スライドレール9aは図1に示すよ
うに、上下の炉底底板6a、6bの間に配設され上部底
板6aをサポートし、かつ炉底をスライドさせる時の荷
重を支えるビーム8に固設されている。なお、各スライ
ドレールは図1(b)に示すように、取付用プレート1
1を介してそれぞれ、ビーム8および基礎7に固設され
ている。なお、炉底部を冷却するための冷却配管3と、
充填物4は従来技術のものと同じである。
【0009】本発明に特徴であるスライドレールは長期
間材質劣化等の変化の少ない、かつ炉底移動時の摩擦抵
抗が少ない材料例えば樹脂系のものが好適である。例え
ば、4500m3 の溶鉱炉において、スライドレールの
取付けのために必要なスペース(図1(b)のT)は、
約100mm以下で改修時においては、既設設備(炉底
基礎及び炉床板)を大幅に改造することなくまた、新設
時には必要最小限のスペースでスライドレールを取付け
ることができる。
間材質劣化等の変化の少ない、かつ炉底移動時の摩擦抵
抗が少ない材料例えば樹脂系のものが好適である。例え
ば、4500m3 の溶鉱炉において、スライドレールの
取付けのために必要なスペース(図1(b)のT)は、
約100mm以下で改修時においては、既設設備(炉底
基礎及び炉床板)を大幅に改造することなくまた、新設
時には必要最小限のスペースでスライドレールを取付け
ることができる。
【0010】図3は本発明の作用を示す炉底交換の説明
図である。高炉本体12を補修部分を含む所定部分で切
断し、高炉上部を持上げて支持体24により地上に支持
しておき、牽引装置15によって炉底部をスライドレー
ルに添って移動させて取外し、その後へ予め準備して構
築しておいた新しい炉底部(図示していない)を搬入
し、上部炉体を新炉底部を接合して工事を完了する。
図である。高炉本体12を補修部分を含む所定部分で切
断し、高炉上部を持上げて支持体24により地上に支持
しておき、牽引装置15によって炉底部をスライドレー
ルに添って移動させて取外し、その後へ予め準備して構
築しておいた新しい炉底部(図示していない)を搬入
し、上部炉体を新炉底部を接合して工事を完了する。
【0011】本発明の一実施例である、樹脂製の、幅1
00mm(1列)×5列のスライドレールからなる炉底
構造を有する、交換重量が約5000tの溶鉱炉の炉底
部を修理交換したが、短期間で円滑に炉底の補修工事を
完了することができた。
00mm(1列)×5列のスライドレールからなる炉底
構造を有する、交換重量が約5000tの溶鉱炉の炉底
部を修理交換したが、短期間で円滑に炉底の補修工事を
完了することができた。
【0012】
【発明の効果】本溶鉱炉の炉底構造を採用することによ
り従来の構造のものと比べて、工事期間が30〜50日
短縮可能で、かつ、より低廉な費用で交換可能な炉底を
製作することが可能となる。
り従来の構造のものと比べて、工事期間が30〜50日
短縮可能で、かつ、より低廉な費用で交換可能な炉底を
製作することが可能となる。
【図1】図1(a)は本発明の炉底構造の縦断面の説明
図であり、図1(b)は図1(a)の〇部の拡大図であ
る。
図であり、図1(b)は図1(a)の〇部の拡大図であ
る。
【図2】図1(a)のB−B矢視断面図である。
【図3】本発明の炉底交換の説明図である。
【図4】従来例(特開昭48−12203号公報)の炉
底構造の縦断面の説明図である。
底構造の縦断面の説明図である。
【図5】図4の図3の〇部の拡大図である。
【図6】従来例の炉底構造の縦断面の説明図である。
1 耐火物 2 鉄皮 3 冷却配管 4 充填物 5 アンカーボルト 6a、6b 炉底
底板 7 基礎 8 ビーム 9 スライドレール 9a 上部スライドレール 9b 下部スライ
ドレール 10 ライナー 11 取付用プレ
ート 12 高炉本体 15 牽引装置 16 サポートビーム 17 炉底 18 炉底梁 19 ブラケット 20 コロ受梁 21 案内レール 22 軌条 23 コロ 24 支持体 T 間隙
底板 7 基礎 8 ビーム 9 スライドレール 9a 上部スライドレール 9b 下部スライ
ドレール 10 ライナー 11 取付用プレ
ート 12 高炉本体 15 牽引装置 16 サポートビーム 17 炉底 18 炉底梁 19 ブラケット 20 コロ受梁 21 案内レール 22 軌条 23 コロ 24 支持体 T 間隙
Claims (1)
- 【請求項1】 溶鉱炉の炉底底板と基礎の間に上下で対
をなすスライドレールを併設し、各下部スライドレール
は溶鉱炉の基礎に固設すると共に、各上部スライドレー
ルは該炉底底板に固設したことを特徴とする溶鉱炉の炉
底構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19963193A JP2698027B2 (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | 溶鉱炉の炉底構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19963193A JP2698027B2 (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | 溶鉱炉の炉底構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0754024A JPH0754024A (ja) | 1995-02-28 |
JP2698027B2 true JP2698027B2 (ja) | 1998-01-19 |
Family
ID=16411067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19963193A Expired - Fee Related JP2698027B2 (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | 溶鉱炉の炉底構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2698027B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4592860B2 (ja) * | 2000-01-31 | 2010-12-08 | 山九株式会社 | 高炉構成部材の据え付け方法 |
EP1725688A4 (en) * | 2004-03-17 | 2010-11-17 | Tech Resources Pty Ltd | DIRECT FUSION INSTALLATION |
JP2006183105A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-07-13 | Nippon Steel Corp | 高炉炉体の撤去方法 |
JP4351290B2 (ja) * | 2007-10-26 | 2009-10-28 | 新日鉄エンジニアリング株式会社 | 高炉の炉底構造 |
-
1993
- 1993-08-11 JP JP19963193A patent/JP2698027B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0754024A (ja) | 1995-02-28 |
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Date | Code | Title | Description |
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