JP2697708B2 - パルス管冷凍機 - Google Patents

パルス管冷凍機

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JP2697708B2
JP2697708B2 JP7271474A JP27147495A JP2697708B2 JP 2697708 B2 JP2697708 B2 JP 2697708B2 JP 7271474 A JP7271474 A JP 7271474A JP 27147495 A JP27147495 A JP 27147495A JP 2697708 B2 JP2697708 B2 JP 2697708B2
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公和 小原
真一 八束
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株式会社移動体通信先端技術研究所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被冷却物を極低温に
冷却するためのパルス管冷凍機に関するものであり、赤
外線センサ等のセンサ類や超伝導体等の冷却に用いて好
適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来のパルス管冷凍機は図9に示す通り
の構成になっている。図9は一般にダブルインレット型
パルス管冷凍機と称されているものであって、圧縮部
1、蓄冷器3、冷却部4、パルス管5、第1の流量調整
部8、およびバッファタンク9をこれらの順番に連結す
るとともに、圧縮部1と蓄冷器3との間の配管17をバ
イパス管19を介してパルス管5と第1の流量調整部8
との間の配管18に直接接続し、バイパス管19の途中
に第2の流量調整部10を設けた構成となっている。冷
却部4は蓄冷器3とパルス管5の低温端16側との間に
設けられ、図示しない被冷却物を冷却するものである。
【0003】そして、上記各機器で構成されている密閉
空間内に、He、Ar、N2、O2、H2、空気等の作
動流体(冷媒)が所定の高圧で封入されており、圧縮部
1で作動流体の圧縮、膨張を繰り返すことによって、冷
却部4に極低温を生成し、この冷却部4に密着配置され
た被冷却物(図示せず)を極低温に冷却することができ
る。
【0004】また、上記のパルス管冷凍機ではパルス管
5の高温端15側に取り付けられた機器(例えば図9で
はバッファタンク9)とパルス管5内部を作動流体が圧
縮部1のピストンの変位に対して所定の位相差で往復す
ることが冷凍作用に大きく寄与している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、冷凍機の性
能の指標として冷凍効率が上げられるが、この種のパル
ス管冷凍機はまだ冷凍効率が低く、効率向上の余地があ
る。本発明者らの実験研究によると、パルス管5の高温
端15側からパルス管5内へ作動流体が勢い良く噴出す
る際、その作動流体はパルス管高温端15側にとどまら
ず、予め存在しているパルス管内部の作動流体を突き抜
け冷却部4側まで到達してしまう。この結果、冷却部4
と比較して温度の高いこの作動流体が冷却部4に流入す
ることは冷凍効率を悪くする原因となる。
【0006】本発明は上記点に鑑み、パルス管内部に高
温側機器から流入する作動流体が冷却部へ到達するのを
防ぐことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、以下の技術的手段を採用する。すなわち、請
求項1〜7に記載の発明では、パルス管冷凍機におい
て、パルス管(5)の内部に、作動流体とともに移動可
能な移動部材(6)を挿入し、この移動部材(6)によ
りパルス管(5)内の高温端(15)側の作動流体と低
温端(16)側の作動流体を分離するようにし、さら
に、前記移動部材(6)の移動範囲を制限する移動制限
手段(7、11、13、14)を前記パルス管(5)に
備えることを特徴としている。
【0008】これにより、パルス管(5)の高温端(1
5)側の機器からパルス管(5)内へ作動流体が流入し
始める時、パルス管(5)内に存在する移動部材(6)
が流入した作動流体とともに低温端(16)の方へ移動
する。この移動部材(6)により、パルス管(5)内の
高温端側の作動流体を低温端側の作動流体から分離でき
るため、パルス管(5)の高温端(15)に流入する温
度の高い作動流体が冷却部(4)側へ到達することを移
動部材(6)にて確実に防止でき、パルス管冷凍機の冷
凍効率を向上できる。
【0009】さらに、移動部材(6)の移動範囲を移動
制限手段により制限しているから、移動部材6の温度変
化が少なくなり、移動部材7の頻繁な温度変化による劣
化を防止でき、移動部材6の信頼性の向上、設計の自由
度が増すという効果がある。また、請求項2記載の発明
では、移動部材(6)の移動範囲を移動制限手段により
パルス管(5)の高温端(15)側の所定範囲に制限し
ているから、高温端(15)側の機器からの温度の高い
作動流体の熱が移動部材(6)に伝達されても、移動部
材(6)が低温端(16)から離れているので、移動部
材(6)の熱がパルス管(5)の低温端(16)から冷
却部(4)側に伝達されるのを効果的に防止できる。
【0010】また、請求項3記載の発明では、移動制限
手段(7、11、13、14)を、移動部材(6)の衝
撃を吸収可能な構成としているから、移動部材(6)が
移動制限手段に衝突しても、移動部材(6)やパルス管
(5)の衝撃を緩和することにより、これらの部材が破
損、磨耗、振動等の不具合を生ずるのを確実に防止でき
る。
【0011】また、請求項6記載の発明では、ストッパ
部材(7)を、熱伝導率の低い材料にて形成しているか
ら、ストッパ部材(7)を通過する熱損失を低減でき
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明を図に示す実施形態に
ついて説明する。 (第1実施形態)図1はダブルインレット型パルス管冷
凍機に本発明を適用した第1実施形態を示すものであ
る。圧縮部1、蓄冷器3、冷却部4、パルス管5、第1
の流量調整部8、バッファタンク9の順番に連結されて
いる。冷却部4は蓄冷器3のうち、パルス管5側端部に
設けられ、図示しない被冷却物を冷却する。
【0013】また、圧縮部1と蓄冷器3との間の配管1
7と、パルス管5と第1の流量調整部8との間の配管1
8を直接結合するパイパス管19を設け、このパイパス
管19に第2の流量調整部10を設けている。そして、
パルス管5の内部、具体的には、パルス管5の高温端1
5側(流量調整部8側端部)の内部に作動流体分離用移
動部材6が移動自在に挿入されており、パルス管5の高
温端15側内壁には、移動部材6の移動範囲を制限する
ストッパ部材(移動制限手段)7が所定間隔を置いて一
体に設けてある。なお、蓄冷器3、冷却部4、パルス管
5は、外部との断熱のため、図示しない真空容器の内部
に配設されている。
【0014】そして、上記各機器で構成されている密閉
空間内に、He、Ar、N2 、O2、H2 、空気等の作
動流体(冷媒ガス)が所定の高圧で封入されている。圧
縮部1はモータ等の駆動力によりシリンダ1a内を往復
動するピストン1bを有し、このピストン1bの往復動
により作動流体を圧縮、膨張させて、作動流体に圧力波
(圧力振幅)を与える。また、シリンダ1aの外表面に
は、作動流体の圧縮熱を放出する複数のフィン部材から
なる放熱部2が形成されている。
【0015】蓄冷器3はステンレス・銅・銅の合金等か
らなる金属網状体(金属メッシュ)を積層するか、もし
くはステンレス・鉛等の金属球等を密閉容器内に封入し
たものであり、その内部を流通する作動流体の膨張時の
冷熱を蓄冷するものである。従って、蓄冷器3の材質と
しては、作動流体より十分熱容量が大きいことが望まし
い。
【0016】冷却部4は、銅等の熱伝導率の高い金属に
て形成されている。この冷却部4の外壁面に被冷却物を
接触させて冷却する。パルス管5はステンレス・チタン
・チタン合金等の金属で成形された円筒状の薄肉パイプ
であって、圧縮部1の圧縮行程、膨張行程の変化に伴う
圧力波が蓄冷器3を通して加えられ、この圧力波(圧力
振幅)によって作動流体が圧縮(前進)、膨張(後退)
を繰り返して変位する。
【0017】第1、第2の流量調整部8、10は流量調
整用バルブもしくは所定の絞り量に相当する直径の細管
等で構成される。バッファタンク9は、第1、第2の流
量調整部8、10とともに、作動流体の圧力波に対する
作動流体の変位の位相を調整する役割を果たすものであ
る。前記移動部材6は流量調整部8、10を通過しパル
ス管5の高温端15に入出する作動流体とともにパルス
管5内を軽快に移動可能なものであり、パルス管5の高
温端15側の作動流体が冷却部4側へ流入するのを防止
するものである。そのため、移動部材6は非常に軽量な
材質、例えば、発泡スチロール、樹脂(アクリル等)、
ウレタン等の軽量の樹脂系材料で成形され、かつ移動部
材6は本例では球状に成形されており、その直径はパル
ス管5の内径とほぼ等しい大きさ(換言すれば、ほぼ同
一断面積)で作られて、移動部材6はパルス管5内壁と
の間を、微小隙間を介して、作動流体をほぼ通過させる
ことなく軽快に移動する。
【0018】これにより、冷却部4と比較して高温(室
温程度)であるバッファタンク9側の作動流体がパルス
管5の高温端15から低温端16側へ流入しようとする
のを移動部材6にて防ぐことができ、その結果、冷凍効
率を向上させることができる。圧縮部1の圧縮、膨張に
より発生する作動流体の圧力波(圧力振幅)によって、
パルス管5内で作動流体が所定の変位をするためには、
移動部材6は微少な圧力差で軽快に動く(振動する)こ
とが必要であるので、移動部材6を上記のように軽量の
樹脂系材料で製作することが好ましい。
【0019】また、移動部材6を上記のように樹脂系材
料(すなわち、熱伝導率の低い材料)で製作することに
より、移動部材6自身を通過する熱量も抑制でき、冷凍
効率をより一層向上できる。また、移動部材6の形状は
本例では球であり、その直径は作動流体を通過させない
ようにほぼパルス管5の内径に等しくするか、容易に移
動できる程度にパルス管の内径よりわずかに小さくす
る。
【0020】一方、移動部材6の移動範囲をストッパ部
材6にてパルス管5の高温端15側の所定範囲に制限で
きるので、移動部材6の温度変化が少なくなり、移動部
材6の頻繁な温度変化による劣化を防止でき、移動部材
6の信頼性の向上、設計の自由度が増す。ところで、移
動部材6がもしパルス管5の低温端16側に位置して振
動すると、第1、第2の流量調整部8、10から吹き出
した温度の高い(室温程度)作動流体が移動部材6に接
触して、移動部材6がこの温度の高い作動流体により暖
められると、移動部材6の熱が直ちにパルス管5の低温
端16側に熱が伝わり、冷凍効率の低下を招くので、移
動部材6設置の効果が低下することになる。
【0021】これに対し、本実施形態では、移動部材6
の移動範囲をストッパ部材6にてパルス管5の高温端1
5側の所定範囲に制限するようにしているので、第1、
第2の流量調整部8、10からの温度の高い作動流体の
熱がパルス管5の低温端16側に伝達されるのを効果的
に防止できる。また、移動部材6がもしパルス管5の高
温端15側から低温端16側にわたって広範囲に移動す
ると、移動部材6とパルス管5の内壁との隙間が高温端
15側で適当量であっても、低温端16側では移動部材
6の温度低下による縮小により移動部材6とパルス管5
の内壁との隙間が過多となり、この隙間を通って、温度
の高い作動流体の熱がパルス管5の低温端16側へ洩れ
て、冷凍効率を低下させるが、本実施形態によれば、移
動部材6をストッパ部材6にて高温端15側の所定範囲
に規制することにより、移動部材6とパルス管5の内壁
との隙間を常時、適当量に維持して、温度の高い作動流
体の低温端16側への洩れを確実に防止できる。
【0022】ストッパ部材6の材質は、作動流体とパル
ス管5の管壁との間の熱伝導を抑制するために、熱伝導
率の低い材質、具体的にはアクリル樹脂等の樹脂材料、
ゴム等の高分子材料が好ましい。また、作動流体の圧力
振幅を受けて移動部材6がストッパ部材6に衝突するこ
とにより、移動部材6やパルス管5が衝撃を受けて、こ
れらの破損、磨耗、振動等の不具合が発生する場合があ
るため、ストッパ部材6を弾性材料で形成するか、スト
ッパ部材6自身の形状をバネ形状に形成することによ
り、ストッパ部材6に弾性を持たせて、移動部材6の衝
撃を緩和するのが好ましい。
【0023】図2はストッパ部材6の具体的構成を例示
するものであって、(a)はストッパ部材6を渦巻状の
バネ形状に形成した例であり、この例では渦巻状の金属
バネ形状からなるストッパ部材6の外周側をパルス管5
の内壁に固定する。図2(b)はパルス管5の内壁から
半径方向内側へ突出する4個の三角形状のストッパ部材
6をパルス管5の内壁に固定する例である。この例で
は、ストッパ部材6をゴム等の弾性材で形成しても、適
宜の金属で形成してもよい。ストッパ部材6が金属製で
あっても、三角形状の金属材の板厚を薄くすることによ
り、衝撃緩和のための弾性をストッパ部材6に持たせる
ことができる。
【0024】図2(c)はパルス管5の内壁から半径方
向内側へ十字状のストッパ部材6を突出させるととも
に、この十字状のストッパ部材6の中心部に円形部7a
を形成し、この十字状のストッパ部材6の外周先端部を
パルス管5の内壁に四点支持で固定する例である。図2
(d)は、図2(c)の十字状のストッパ部材6を変形
して、円形部7aを有する薄板状のストッパ部材6の先
端部をパルス管5の内壁に一点支持で固定する例であ
る。
【0025】図2(e)は、図2(d)の例より板厚の
厚い平板状のストッパ部材6の先端部をパルス管5の内
壁に一点支持で固定する例である。図2(a)〜(e)
のいずれの例でも、ストッパ部材6に弾性を持たせて、
移動部材6の衝撃緩和作用を発揮することができる。ま
た、図2(a)〜(e)のいずれにおいても、ストッパ
部材6に移動部材6が当接した際に、ストッパ部材6は
その周囲に作動流体の流通可能な隙間を形成する形状と
なっているので、パルス管5内の作動流体の圧力振幅を
受けて、移動部材6はストッパ部材6に当接していると
きでも、当接していないときと同じ動き(振動)を行う
ことが可能となる。
【0026】したがって、ストッパ部材6の設置により
パルス管5内での作動流体の圧力振動が妨げられること
はない。 (第2実施形態)図3は上記ストッパ部材6を廃止し、
その代わりに紐状部材11を用いて移動部材6をパルス
管5の高温端15側に保持するようにした第2実施形態
を示している。この第2実施形態では、紐状部材11の
一端を球状の移動部材6に取り付け、他端をパルス管5
の高温端15の内壁に取り付けることにより、移動部材
6の移動範囲をパルス管5の高温端15側の所定範囲内
に制限するようにしたものである。
【0027】そして、パルス管5の高温端15側の端面
には、移動部材6の衝突による衝撃を緩和するために、
衝撃緩和部材12が配設されている。この衝撃緩和部材
12はゴム等の弾性材料で形成するか、あるいは不凍液
のような液体を封入した袋状部材で構成することが好ま
しい。さらに、紐状部材11は適宜の樹脂等で形成する
ことができるが、紐状部材11をゴム等の弾性材料で形
成することにより、移動部材6の衝突による衝撃をより
一層効果的に緩和することができる。他の点は第1実施
形態と同じである。 (第3実施形態)図4は上記第2実施形態を若干変形し
た第3実施形態を示しており、弛みのある2本の紐状部
材11、11の一端を移動部材6に取り付けるととも
に、2本の紐状部材11、11の他端をパルス管5の高
温端15、低温端16の端部壁面に取り付けることによ
り、移動部材6の移動範囲をパルス管5の高温端15側
の所定範囲内に制限している。また、この紐状部材1
1、11により、移動部材6がパルス管5の端部壁面に
衝突するのを防止している。
【0028】移動部材6の移動範囲は2本の紐状部材1
1、11の長さにより容易に調整できる。なお、本例で
も、紐状部材11をゴム等の弾性材料で形成すること
が、パルス管5の端部壁面に加わる力を軽減するために
好ましい。 (第4実施形態)図5、6は第4実施形態を示してお
り、本例では、移動部材6にその球の中心部を貫通する
穴6aを開けて、この移動部材6の穴6aに棒状部材1
4を挿通する。棒状部材14はパルス管5内に軸方向に
平行に配置し、棒状部材14の両端を、パルス管5の高
温端15、低温端16の端部壁面に取り付ける。そし
て、移動部材6が棒状部材14に対して移動自在となる
ように、移動部材6の穴6aは微小隙間を介して棒状部
材14に嵌合するようになっている。
【0029】棒状部材14は熱伝導による損失を防ぐた
めに、熱伝導率の低い材料(アクリル等の樹脂)で形成
することが好ましい。そして、棒状部材14には、所定
間隔を置いて2箇所にゴム等の弾性材から成形されたス
トッパ部材13、13が固定されている。従って、移動
部材6は棒状部材14上で、ストッパ部材13、13に
衝突しても、衝突による衝撃を緩和できる。しかも、ス
トッパ部材13、13により制限された高温端15側の
所定範囲で移動部材6が軽快に移動することができる。 (第5実施形態)図7は第5実施形態を示しており、本
例は、一般にオリフィス型パルス管冷凍機と称されてい
る冷凍機に本発明を適用したものであり、図1の第1実
施形態のダブルインレット型のものから、バイパス管1
9および第2の流量調整部10を除去したものである。
本例においても、移動部材6およびストッパ部材6によ
る作用効果は第1実施形態と同じである。 (第6実施形態)図8は第6実施形態を示しており、本
例は、一般にダブルピストン型パルス管冷凍機と称され
ている冷凍機に本発明を適用したものであり、図7の第
5実施形態のオリフィス型冷凍機において、流量調整部
8およびバッファタンク9の代わりに、シリンダ20
a、ピストン20bを有する第2の圧縮部20を設けて
いる。このダブルピストン型パルス管冷凍機において
も、移動部材6およびストッパ部材6を設けて、同じ作
用効果を発揮できる。 (他の実施形態)なお、移動部材6の形状は球に限ら
ず、円柱状、あるいは円柱体の両端に円錐形の頭部を設
けたもの等を用いることができる。
【0030】また、移動部材6の表面に、樹脂コーティ
ング層7aを施して、作動流体の衝突に対する移動部材
6の耐久性を向上させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すダブルインレット
型パルス管冷凍機の全体構成図である。
【図2】第1実施形態におけるストッパ部材の具体例を
示す説明図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示すダブルインレット
型パルス管冷凍機の全体構成図である。
【図4】本発明の第3実施形態を示すダブルインレット
型パルス管冷凍機の全体構成図である。
【図5】本発明の第4実施形態を示すダブルインレット
型パルス管冷凍機の全体構成図である。
【図6】第4実施形態の要部拡大斜視図である。
【図7】本発明の第5実施形態を示すオリフィス型パル
ス管冷凍機の全体構成図である。
【図8】本発明の第6実施形態を示すダブルピストン型
パルス管冷凍機の全体構成図である。
【図9】従来のダブルインレット型パルス管冷凍機の全
体構成図である。
【符号の説明】
1…圧縮部、3…蓄冷器、4…冷却部、5…パルス管、
6…移動部材、7…ストッパ部材、8、10…第1、第
2の流量調整部、9…バッファタンク、11…紐状部
材、13…ストッパ部材、14…棒状部材、19…バイ
パス管。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動流体を圧縮、膨張させる圧縮部
    (1)、 この圧縮部(1)に連結され、前記作動流体の膨張時の
    冷熱を蓄冷する蓄冷器(3)、 この蓄冷器(3)に連結され、この蓄冷器(3)を通し
    て加えられる圧力波によって前記作動流体が圧縮、膨張
    を繰り返して変位するパルス管(5)、 および前記蓄冷器(3)のうち、前記パルス管(5)側
    端部に形成され、被冷却物を冷却する冷却部(4)を少
    なくとも備えたパルス管冷凍機において、 前記パルス管(5)の内部に、作動流体とともに移動可
    能な移動部材(6)が挿入されており、この移動部材
    (6)により前記パルス管(5)内の高温端(15)側
    の作動流体と低温端(16)側の作動流体が分離される
    ようにし、 さらに、前記移動部材(6)の移動範囲を制限する移動
    制限手段(7、11、13、14)が前記パルス管
    (5)に備えられていることを特徴とするパルス管冷凍
    機。
  2. 【請求項2】 前記移動制限手段(7、11、13、1
    4)により前記移動部材(6)の移動範囲を前記パルス
    管(5)の高温端(15)側に制限することを特徴とす
    る請求項1に記載のパルス管冷凍機。
  3. 【請求項3】 前記移動制限手段(7、11、13、1
    4)を、前記移動部材(6)の衝撃を吸収可能な構成と
    したことを特徴とする請求項1または2に記載のパルス
    管冷凍機。
  4. 【請求項4】 前記移動制限手段を前記パルス管(5)
    の内壁に設けられたストッパ部材(7)により構成した
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記
    載のパルス管冷凍機。
  5. 【請求項5】 前記移動制限手段を前記パルス管(5)
    に設けられた紐状部材(11)により構成したことを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のパル
    ス管冷凍機。
  6. 【請求項6】 前記ストッパ部材(7)は、熱伝導率の
    低い材料にて形成されていることを特徴とする請求項4
    に記載のパルス管冷凍機。
  7. 【請求項7】 前記パルス管(5)内に、前記パルス管
    (5)の軸方向に平行に設けられた棒状部材(14)を
    備え、この棒状部材(14)に対して前記移動部材
    (6)を移動自在に組付けるとともに、この棒状部材
    (14)に前記移動部材(6)の移動範囲を制限するス
    トッパ部材(13)を設け、 前記移動制限手段を前記棒状部材(14)と前記ストッ
    パ部材(13)とにより構成したことを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれか1つに記載のパルス管冷凍機。
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