JP2697415B2 - ワイヤ放電加工装置のワイヤ電極送り装置 - Google Patents

ワイヤ放電加工装置のワイヤ電極送り装置

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JP2697415B2
JP2697415B2 JP3281323A JP28132391A JP2697415B2 JP 2697415 B2 JP2697415 B2 JP 2697415B2 JP 3281323 A JP3281323 A JP 3281323A JP 28132391 A JP28132391 A JP 28132391A JP 2697415 B2 JP2697415 B2 JP 2697415B2
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H7/00Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
    • B23H7/26Apparatus for moving or positioning electrode relatively to workpiece; Mounting of electrode

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ワイヤ放電加工装置
のワイヤ電極送り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図23は例えば特公昭63−31333
号公報に示された従来のワイヤ電極送り装置の構成を示
す図で、1は被加工物、2は被加工物1の加工開始地点
に予め穿設されているスタート孔、3はワイヤ電極の送
給モータ、4は送給モータ3に連結された送給プーリ、
5は送給プーリ4と対向せしめて設けられたクランププ
ーリ、6はクランププーリ5に延設された第1のリン
ク、7は第1のリンク6の端部に連結された第2のリン
ク、8は第2のリンク7を回動自在に支持する支持ピ
ン、9は第2のリンク7と外部の固定部との間に設けら
れたコイルスプリング、10は支持ピン8に対してコイ
ルスプリング9との連結端とは反対側にある第2のリン
ク7の端部に連結されたソレノイド、11はワイヤ電
極、12はワイヤ電極11の案内パイプ、13はダイヤ
モンドで形成されたダイス状の上部ワイヤ電極ガイド、
14は上部ワイヤ電極ガイド13を案内パイプ12の先
端部に保持する焼結金属体、15はダイヤモンドで形成
されたダイス状の下部ワイヤ電極ガイド、16は下部ワ
イヤ電極ガイド15を保持する焼結金属体、17は下部
のガイド本体、18aおよび18bはワイヤ電極11を
挟むように対向せしめて設けられた1対の巻き取りロー
ラ、19は巻き取りローラ18bに連結されている巻き
取りモータである。
【0003】次に動作について説明する。被加工物1は
水平面内で制御指令に従い自在に移動可能な載置台(図
示せず)上に置かれており、加工開始時には、まず、被
加工物1に予め穿設されたスタート孔2と案内パイプ1
2が同一軸上に位置するように被加工物1がセットされ
る。次に、クランププーリ5をコイルスプリング9の復
元力によって解放した状態において、ワイヤ電極11を
ワイヤ送給プーリ4の位置まで上部より挿入し、ソレノ
イド10を作動させてクランププーリ5をワイヤ電極1
1を挟んでワイヤ送給プーリ4に圧接させ、ワイヤ送給
モータ3を駆動せしめてワイヤ電極11を上部ワイヤ電
極ガイド13の方向に案内パイプ12の中を送給する。
加工開始時には、上部ワイヤ電極ガイド13と下部ワイ
ヤ電極ガイド15は同一軸上に位置するように保持機構
(図示せず)によって保持されているので、ワイヤ電極
11は上部ワイヤ電極ガイド13および下部ワイヤ電極
ガイド15を貫通して一対の巻き取りローラ18aと1
8bの間に挿入される。巻き取りローラ18a、18b
および巻き取りモータ19によってワイヤ電極11が送
給可能になると、クランププーリ5を解放し、案内パイ
プ12を移動手段(図示せず)によって被加工物1中か
ら上昇させて抜き取り、ワイヤ電極11を被加工物1中
を貫挿させて張設する。なお、前記ワイヤ電極張設行程
においてワイヤ電極11の先端は、切断整形手段(図示
せず)によってダイス状の上下部ワイヤ電極ガイド1
3、15を貫通可能な先細形状に整形される。
【0004】また、図24は、さらに別の従来のワイヤ
電極送り装置を示す図で、ワイヤ電極の送給に、紙送り
の駆動源などに用いられる超音波振動子を用いたもので
ある。同図において、100はワイヤ電極供給プーリ、
101はワイヤ電極ガイド、102は載置台、103は
ワイヤ放電加工機の本体、104は矩形平板形状の弾性
体、105a、105bは弾性体104に着設された圧
電素子、106は弾性体104と圧電素子105a、1
05bから構成される超音波振動子、107は超音波振
動子106の支持固定部、108は予圧ばね、109は
圧着板、110は給電ローラである。
【0005】この従来例では、まず、ワイヤ電極ガイド
101と予め被加工物1に設けられたスタート孔(図示
せず)にワイヤ電極11を順次挿入し、圧着板109を
解放機構(図示せず)により超音波振動子106から解
放し、圧着板109と超音波振動子106の間にワイヤ
電極11を導き、その後圧着板109の解放機構を解除
して、予圧ばね108によりワイヤ電極11を超音波振
動子106に圧接させる。上記のようなワイヤ電極11
の張設動作が完了した時点で、超音波振動子106にお
いて、弾性体104が有する両端自由の奇数次縦振動モ
ードと両端自由の偶数次屈曲振動モードを圧電素子10
5a、105bによって振動位相がπ/2位相ずれるよ
うに励振すれば、周知のように弾性体104の両端部は
同一回転方向の楕円軌跡を描きながら振動し、ワイヤ電
極11を所定の方向に摩擦駆動する。なお、超音波振動
子106を構成する弾性体104は、上述の2種類の振
動モードが同一の共振周波数となるように予め形状設計
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のワイヤ電極送り
装置は以上のように構成されているので、ワイヤ電極が
巻き取りローラに至るまでは、ワイヤ電極をワイヤ送給
プーリとクランププーリの間に挟んでワイヤ送給モータ
によって送給する必要があり、該プーリの微小な回転速
度差や取付位置誤差によってワイヤ電極にカールが発生
したり、ワイヤ電極が電極ガイドを通過する際に送給プ
ーリから電極ガイドに至る送給経路の途中で座屈するな
どの問題点があった。さらに、ワイヤ電極の駆動源が超
音波振動子で構成された別の従来例においては、ワイヤ
電極の張設を自動的に行うことができず、またワイヤ電
極の張設後も、圧着板とワイヤ電極の間にワイヤ電極の
駆動を妨げる摩擦が発生することや、振動子と圧着板の
形状が平面的であることから、ワイヤ電極の変形やはみ
出しが生じるといった問題点があった。
【0007】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、ワイヤ電極にカールや座屈を生
じることなく送給できる信頼性の高いワイヤ電極送り装
置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係るワイヤ電
極送り装置は、振動方向の異なる複数の振動子部と、こ
れら複数の振動子部を連結支持する連結および支持部材
と、上記振動子部のうち少なくとも一つの振動子部に設
けられたワイヤ電極駆動部材と、このワイヤ電極駆動部
材が、ワイヤ電極送給方向の振動成分を有する循環軌跡
を描いて、上記ワイヤ電極の挟持と解放を繰り返しなが
ら振動するように、上記振動子部を駆動する駆動制御部
とを備えたものである。
【0009】第2の発明に係るワイヤ電極送り装置は、
振動子部と、上記振動子部の振動方向と異なる方向から
上記ワイヤ電極を上記振動子部に押し付ける押圧部とを
備え、上記振動子部の振動と上記押圧部の押圧力によ
り、上記ワイヤ電極に対し、その送給方向に振動成分を
発生させるように構成したものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るワイヤ
電極送り装置は、ワイヤ電極を送給する複数の振動子
が、共振周波数と反共振周波数の周波数差が異なり、且
つ、上記周波数差が大きい振動子部の共振周波数と反共
振周波数の間の領域に、上記周波数差が小さい振動子部
の共振周波数と反共振周波数が順次位置する共振特性を
有する複数の振動子部で構成され、上記周波数差が最小
の振動子部の共振周波数に同期して他の振動子部を駆動
するように構成したものである。
【0011】第2の発明に係るワイヤ電極送り装置は、
加振源となる電気機械変換素子の両側に棒形状の共振ブ
ロックを具備し、ワイヤ送給軸方向の振動成分を有する
第1の振動子部と、上記第1の振動子部の片側の共振ブ
ロックに連結され、ワイヤ送給軸方向とほぼ直交する方
向の振動成分を有する第2の振動子部とを備え、上記第
1の振動子部の共振ブロックのうち第2の振動子部が連
結されていない共振ブロックを構成する部材が、上記第
2の振動子部が連結された他方の共振ブロックを構成す
る部材に比べて音速が小さい部材で構成されるようにし
たものである。
【0012】第3の発明に係るワイヤ電極送り装置は、
ワイヤ電極送給軸方向の振動を発生する第一の振動子部
と、上記第一の振動子部の一部に設けられ、ワイヤ電極
送給軸方向とほぼ直交する方向の振動を発生する1対の
振動子から構成される第二の振動子部と、上記第二の振
動子部の1対の振動子の振動の腹部分近傍に、ワイヤ電
極を間に位置せしめて対向配置されたワイヤ電極駆動部
材とを備え、上記ワイヤ電極駆動部材の間隙が、上記ワ
イヤ電極の直径と上記1対の振動子の振動振幅の和より
も大きく設定され、上記ワイヤ電極駆動部材をワイヤ電
極送給軸に対して回転可能にせしめる部材を備えたもの
である。
【0013】
【作用】この発明における振動子は、振動子の一部に設
けられたワイヤ電極駆動部材がワイヤ電極送給方向の振
動成分を有する循環軌跡を描くように振動し、上記ワイ
ヤ電極駆動部材を介してワイヤ電極の送給方向の振動成
分をワイヤ電極の挟持と解放を繰り返しながらワイヤ電
極に伝達し、ワイヤ電極を所定の方向に送給する。
【0014】また、ワイヤ電極の送給方向の振動成分を
押圧駆動部材を介してワイヤ電極に伝達し、摩擦力によ
り所定の方向にワイヤ電極を送給する。
【0015】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の一実施例を示す図で、20a、
20bは共振ブロック、21a、21bは加振源となる
圧電素子、22a、22bは電極板、23は支持固定部
材、24は共振ブロック、圧電素子、電極板、支持固定
部材の主要部品によって構成される第一の振動子部、2
5a、25bは振動子対、26は振動子対25a、25
bの取付固定台、27は振動子対、取付固定台の主要部
品から構成される第二の振動子部、28は2組の振動子
部24、27の駆動制御部である。また、図2および図
3は図1に示された第一の振動子部24と第二の振動子
部27の構造をより詳細に説明するための分解構成図
で、29は2個の共振ブロック20aと20bを連結す
るボルト、30は圧電素子21a、21bおよび電極板
22a、22bとボルト29の間を電気的に絶縁分離す
る絶縁パイプ、31a,31bは振動子対25a、25
bの振動板、32a、32bは振動板25aと25bの
中央部に設けられた突起状のワイヤ電極駆動部材、33
a、33bは振動板31aと31bの加振源となる圧電
素子、34a、34bと35a、35bは振動子対25
aと25bを取付固定台26に締結するボルトおよびナ
ット、36a、36b,36cは取付固定台26に埋め
込まれたワイヤ電極11のガイド用ブッシュである。
【0016】以上のように、本実施例1におけるワイヤ
電極送り装置は、先述の従来例においてワイヤ送給モー
タ3、ワイヤ送給プーリ4、クランププーリ5などの主
要部品によって構成されたワイヤ電極11の送給手段
を、第一の振動子部24、第二の振動子部27および振
動子部24、27の駆動制御部28によって構成したも
のである。
【0017】次に、本実施例の動作について説明する
が、被加工物1の加工開始部分にワイヤ電極11を張設
する手順については先述の従来例と同様であるため説明
は省略し、2組の振動子部24、27および振動子部2
4、27の駆動制御部28によって構成されるワイヤ電
極11の送給手段についてのみ動作を説明する。
【0018】第一の振動子部24は、圧電素子21a、
21bおよび電極板22a、22bを間に挟んで2個の
共振ブロック20aと20bをボルト29によって強固
に締結したもので、これは周知のボルト締めランジュバ
ン振動子である。第一の振動子部24において、図1中
の矢印Aで示された縦方向の振動子長さは、所定の周波
数において発生する縦方向の共振振動の1/2波長とな
るように設計されている。従って、圧電素子21a,2
1bに電極板22a、22bを介して前記周波数の交流
電圧を印加すれば、第一の振動子部24は両端部が振動
の腹となり、支持固定部材23近傍の中央部が振動の節
となる縦方向振動を発生する。また、共振ブロック20
a、20bおよびボルト29の径方向の中心には、ワイ
ヤ電極11の直径に比べて十分大きな直径を有する縦方
向の貫通孔が設けられており、ワイヤ電極11は第一の
振動子部24の振動動作に影響されることなく該振動子
部24中を通過することができる。
【0019】第二の振動子部27は振動子対25a、2
5bを主要部品として構成されているが、振動子対25
a、25bは各々同一のものであるため、主に片側の振
動子25aについて動作を説明する。振動子25aは振
動板31aと振動板31aの中央部に設けられたワイヤ
電極駆動部材32aと振動子25aの加振源となる圧電
素子33aから構成されており、振動板31aは両端部
を取付ボルト34a、34bおよびナット35a、35
bによって取付固定台26に固定されており、平板形状
の圧電素子33aは振動板31aの薄肉平板形状の振動
部に半田付けや導電性接着材など導電性を有する手段に
よって取り付けられている。振動板31aの振動部寸法
は、前記第一の振動部24の縦振動周波数とほぼ同一の
周波数において両端部固定の一次屈曲振動が発生するよ
うに設計されている。従って、圧電素子33aに前記周
波数の交流電圧を印加すると、ワイヤ電極駆動部材32
aが設けられている振動板31aの中央部は屈曲振動の
腹となり、図1中の矢印Bによって示された方向に振動
する。
【0020】振動子対25a、25bは図4の断面図に
示すように、互いのワイヤ電極駆動部材32a、32b
をワイヤ電極11の通過する隙間を設けて対向配置され
ている。従って、振動子対25a、25bに同一の交流
電圧を印加すればワイヤ電極駆動部材32a、32bは
この部材32a、32bの間にあるワイヤ電極11の挟
持と解放を繰り返しながら振動する。また、振動子対2
5a、25bの取付固定台26は第一の振動子部24の
片側の共振ブロック20bに連結されているので、同一
周波数において前記振動モードで共振振動するように設
計された第一の振動子部24と第二の振動子部27を振
動位相が約π/2位相だけずれるように駆動制御部28
によって駆動すれば、ワイヤ電極駆動部材32a、32
bは図5に示すような楕円軌跡を描いて振動する。同図
において点線CDおよび点線EFによって示されている
のは、ワイヤ電極駆動部材32a、32bの間にワイヤ
電極11が存在する場合の振動軌跡を示しており、Cか
らD(EからF)に至る振動区間においてワイヤ電極1
1はワイヤ電極駆動部材32a、32bによって挟持さ
れ、所定の方向へ駆動される。
【0021】図6は第一の振動子部24と第二の振動子
部27を前述したように駆動する駆動制御部28の構成
を示すブロック図で、37は発振回路、38は発振回路
37の出力信号に応じて第一の振動子部24を正弦波駆
動するアンプ回路、39は発振回路37の出力信号の位
相をシフトする移相回路、40は移相回路39の出力信
号に応じて第二の振動子部27を正弦波駆動するアンプ
回路である。発振回路37の発振周波数は予め前述の第
一および第二の振動子部24、27の共振周波数に設定
されており、第一の振動子部24の振動位相に比べて第
二の振動子部27の振動位相が約π/2位相ずれるよう
に移相回路39によって第二の振動子部27の駆動信号
の位相をシフトする。この際、位相を進み方向にシフト
するか、あるいは遅れ方向にシフトするかによって、前
述のワイヤ電極駆動部材32a、32bの楕円振動軌跡
上での運動方向が反転し、ワイヤ電極11の駆動方向を
可逆に制御できる。
【0022】実施例2.上記実施例1では、第二の振動
子部27を構成する振動子対25a、25bの振動板3
1a、31bの加振源となる平板形状の圧電素子33
a、33bを振動板31a、31bの薄肉平板形状の振
動部に着設して用いたが、加振源となる圧電素子を次の
ように配置することもできる。図7は実施例1における
第二の振動子部27に相当する部分を上記実施例とは異
なる圧電素子の配置によって構成した他の実施例の構成
を示す分解構成図で、70a〜70d、71a〜71d
は圧電素子、72a、72b、73a、73b、74は
電極板、75a、75bは絶縁パイプ、76a、76b
は振動板31a、31b等から構成される振動子対、7
7は振動子対76a、76b等から構成される第二の振
動子部である。
【0023】図7より分かるように、この実施例では第
二の振動子部77を構成する振動子対76a、76bの
振動板31a、31bの加振源は、前述の実施例1にお
ける第一の振動子部24に用いられたボルト締めランジ
ュバン振動子に類似した構造で、取付固定台26および
電極板74の接地電極側と電極板72a、72b、73
a、73bの駆動電極側の間に、振動板31a、31b
の振動部が有する両端部固定の一次屈曲固有振動周波数
の交流電圧を印加すると、前述の実施例1の場合と同様
に振動板31a、31bの中央部は屈曲振動の腹とな
り、図中の矢印Bによって示された方向に振動する。な
お、この実施例においては、第一の振動子部24の構造
と動作及びワイヤ電極11の送給動作については前述の
実施例1の場合と同じであるので説明を省略する。
【0024】実施例3.なお、上記実施例1および2で
は、第一および第二の振動子部24、27、77の加振
源として圧電素子を用いたが、この発明に係るワイヤ電
極送り装置の送給手段を構成する振動子の加振源はこれ
を限定するものではなく、例えば以下に示すように磁歪
素子を用いてもよい。
【0025】図8は実施例1における第一の振動子部2
4に相当する部分を磁歪素子を用いて構成した一例を示
す図(一部断面図)で、41はリング形状の磁歪素子、
42は磁歪素子41の周囲に設けられた励振用コイル、
43は磁歪素子41を加振源として構成された第一の振
動子部である。また、図9は同じく実施例1における第
二の振動子部27に相当する部分を加振源に磁歪素子を
用いて構成した一例を示す図で、80a、80bは振動
板31a、31bに着設された磁歪素子、81a、81
bは磁歪素子80a、80bの周囲に設けられた励振用
コイル、82は磁歪素子80a、80bを加振源として
構成された第二の振動子部である。
【0026】磁歪素子41のバイアス磁界を発生させる
ための直流電流と、振動子部43の加振成分となる所定
周波数の交流電流を重畳させて励振用コイル42に通流
させると、第一の振動子部43には前述の実施例1の場
合と同様に図8の矢印Aで示す方向の共振振動が発生す
る。また、同様に、磁歪素子80a、80bのバイアス
磁界を発生させるための直流電流と、振動板31a、3
1bの加振成分となる所定周波数の交流電流を重畳させ
て励振用コイル81a、81bに通流させると、第二の
振動子部82には前述の実施例1の場合と同様に図9の
矢印Bで示す方向の共振振動が発生する。
【0027】実施例4.また、上述の実施例1において
は、ワイヤ電極11の送給手段となる振動子に共振振動
する振動子を用いたが、この発明に係るワイヤ電極送り
装置の送給手段を構成する振動子は共振振動子に限定さ
れるものではなく、以下に示す如く非共振駆動される振
動子によってもワイヤ電極送り装置の送給手段を構成す
ることができる。
【0028】図10は実施例1における第一の振動子部
24に相当する部分を非共振駆動される振動子を用いて
構成した一実施例を示す一部断面図で、44は支持固定
部材、45はパイプ形状の積層圧電素子、46は積層圧
電素子45を支持固定部材44に取り付ける締結部材、
47は積層圧電素子45を駆動源として構成された第一
の振動子部である。また、図11は同じく実施例1にお
ける第二の振動子部27に相当する部分を積層圧電素子
による非共振振動子を用いて構成した一例を示す図で、
83a、83bは振動板31a、31bを非共振駆動す
る積層圧電素子、84a、84bは積層圧電素子83
a、83bの固定板、85は積層圧電素子83a、83
bを駆動源として構成された第二の振動子部である。積
層圧電素子45は印加電圧にほぼ比例した図10の矢印
Aで示す方向の歪変位を発生するので、バイアス変位を
発生させるための直流電圧と、振動子部47の駆動成分
となる交流電圧を重畳させて積層圧電素子45に印加す
れば、第一の振動子部47に印加された交流電圧成分の
周波数に同期した非共振振動を発生させることができ
る。また、同様に、バイアス変位を発生させるための直
流電圧と、振動板31a、31bの駆動成分となる交流
電圧を重畳させて積層圧電素子83a、83bに印加す
れば、第二の振動子部85には図11の矢印Bで示す方
向の非共振振動を発生させることができる。
【0029】実施例5.なお、前述の実施例1の場合は
第一および第二の振動子部24、27に共振振動子を用
いたために各々の振動子の振動変位が正弦波的な振動と
なり、ワイヤ電極駆動部材32a、32bの振動軌跡が
楕円形状となったが、上記実施例4の如く第一の振動子
部47と第二の振動子部85に非共振駆動される振動子
を用いた場合は、振動子の振動変位波形が印加電圧波形
とほぼ同形状となるために、ワイヤ電極駆動部材32
a、32bの振動軌跡は印加電圧の波形に応じて任意の
形状をとることができる。例えば、図12中のG、Hに
示す如く振動位相が約π/2位相だけずれた台形波形状
の交流成分を有する電圧を第一の振動子部47と第二の
振動子部85に印加すると、ワイヤ電極駆動部材32
a、32bの振動軌跡は図13に示すような四角形状の
軌跡となる。なお、図13において点線CDおよび点線
EFによって示されているのは、ワイヤ電極駆動部材3
2a、32bの間にワイヤ電極11が存在する場合の振
動軌跡を示しており、CからD(EからF)に至る振動
区間においてワイヤ電極11はワイヤ電極駆動部材32
a、32bによって挟持され、所定の方向へ駆動され
る。
【0030】実施例6.図14は更に異なる実施例を示
す図で、20a、20bは共振ブロック、21a、21
bは加振源となる圧電素子、22a、22bは電極板、
23は支持部材、24は共振ブロック、圧電素子、電極
板、支持部材によって構成される振動子部、50は押圧
部材、51は押圧駆動部、52は押圧駆動部51の駆動
制御部、53は押圧部材、押圧駆動部、駆動制御部によ
って構成される押圧部、54は振動拡大部のホーンであ
る。なお、その他の部分については、図1に示すものと
同様であり、その説明を省略する。
【0031】図15および図16は、図14に示された
振動子部24と押圧部53の構造をより詳細に説明する
ための分解構成図および断面図、図17は図16のR部
拡大図で、押圧部材50は弾性体55を介して押圧駆動
部51に連結されており、押圧駆動部材50の先端部
は、ホーン54の振動方向である矢印Aの方向と直交す
る方向に形成された孔56内を矢印Bの方向に出し入れ
できるように位置決めされている。
【0032】なお、振動子部24の押し付け部であるホ
ーン54の長さは、図14中の矢印Aで示された縦方向
に所定の周波数において発生する縦振動の共振波長の1
/2波長となるように設計されている。従って、圧電素
子21a、21bに電極板22a、22bを介して前期
周波数の交流電圧を印加すれば、ホーン54における押
圧部材50が出入りする孔56の位置は振動の腹とな
り、支持部材23近傍の中央部が振動の節となる縦方向
振動を発生する。また、共振ブロック20a、20bお
よびボルト29の径方向の中心には、ワイヤ電極11の
直径に比べて十分大きな直径を有する縦方向の貫通孔5
7が設けられており、ワイヤ電極11は振動子部24の
振動動作に影響されることなく該振動子部24中を通過
することができる。
【0033】次に、本実施例の動作として、ワイヤ電極
11の送給手段についてのみ説明する。ホーン54が共
振振動すると、ホーン54は図17中の点線のように縦
方向に伸びると同時に径方向には縮む。つまり、図17
の部分拡大図のように、押圧部材50でワイヤ電極11
が押しつけられたホーン54のP点はP1点に移動し、
その後元のP点の位置に戻るほぼ直線的は往復振動軌跡
をしており、矢印Cの方向にホーン54が振動するとき
には、押圧部材50の先端とホーン54のP点には隙間
ができて押圧力は弱まるため、ワイヤ電極11は送給さ
れない。しかし、矢印Dの方向に元の位置に戻るときに
は、弾性体55を介して押し付けられているので、P点
がワイヤ電極11に作用する力としては、図17のベク
トルとなり、E方向の合成力によってワイヤ電極11に
摩擦力を与え、その結果としてワイヤ電極11を矢印F
の方向に送給駆動することができる。
【0034】実施例7. 図18は、実施例1と同様の構成のワイヤ電極送り装置
例にして説明するもので、実施例1におけるワイヤ電
極送給用の第1および第2の振動子部24、27の共振
特性を示すグラフである。同図において縦軸はインピー
ダンス、横軸は周波数で、図中の符号Jは第1の振動子
部24の、また、符号Kは第2の振動子部27の共振特
性を示しており、符号fr1、fa1は第1の振動子部24
の共振周波数と反共振周波数を、符号fr2、fa2は第2
の振動子部27の共振周波数と反共振周波数を示してい
る。
【0035】この実施例では、第1の振動子部24の共
振周波数と反共振周波数との周波数差|fa1−fr1|
は、第2の振動子部27の同周波数差|fa2−fr2|に
比べて小さくなるように構成されており、且つ、第2の
振動子部27の共振周波数fr2と反共振周波数fa2の間
の領域に第1の振動子部24の共振周波数fr1と反共振
周波数fa2が位置するように構成されている。
【0036】また、この実施例の駆動制御は前述の実施
例1と同様に行うことができ、図6に構成ブロック図を
示した駆動制御部28において発振回路37の発振周波
数は、共振周波数と反共振周波数の周波数差が小さい第
1の振動子部24の共振周波数fr1近傍の周波数となる
ように設定される。なお、ワイヤ電極11の駆動動作等
については前述の実施例1と同じである。
【0037】実施例8. 第の発明に係るワイヤ放電加工装置のワイヤ電極送り
装置は、図1に示す第1の発明の実施例1による同装置
と同様に構成できる。同図に示す実施例では、ワイヤ送
給軸方向の振動成分を有する第一の振動部24は円柱形
状のボルト締めランジュバン振動子であり、共振ブロッ
ク20a、20b、圧電素子21a、21b、支持固定
部材23、ボルト29といった主要部品から構成され
る。この発明によれば、第一の振動子部24の共振ブロ
ック20a、20bのうち、第二の振動子部27が連結
されていない共振ブロック20aを構成する部材が、第
二の振動子部27が連結されている共振ブロック20b
を構成する部材に比べて音速が小さい部材で構成され
る。
【0038】例えば、上記実施例において第一の振動子
部24の共振ブロック20aを黄銅材料(音速:約47
00m/s)で構成し、共振ブロック20bをジュラル
ミン材料(音速:約6320m/s)で構成した場合は
次のようになる。一般に、棒の縦振動の共振周波数は、
共振周波数をf,棒の長さをl、棒の材料の音速をv,
境界条件と振動モードで決まる係数をkとすれば、
【0039】
【数1】
【0040】となり、棒の部材の音速vに比例し、棒の
長さlに反比例する。第一の振動子部24を単純な棒と
して近似すれば、振動子部24の共振周波数をfr0と
し、黄銅材料の音速をva、ジュラルミン材料の音速を
vbとすると、共振ブロック20aおよび20bをとも
に黄銅材料、ジュラルミン材料で構成した場合の第一の
振動子部24の長さを各々la、lbとすれば、
【0041】
【数2】
【0042】
【数3】
【0043】のようになる。共振ブロック20aを黄銅
材料で構成し、共振ブロック20bをジュラルミン材料
で構成した場合の第一の振動子部24の長さをlabとす
れば、
【0044】
【数4】
【0045】のように近似できる。従って、共振ブロッ
ク20aを黄銅材料で構成し、共振ブロック20bをジ
ュラルミン材料で構成した場合は、共振ブロック20
a、20bをともにジュラルミン材料で構成した場合に
比べて、第1の振動子部24の長さが次式に示すように
0.87倍程度に縮小される。
【0046】
【数5】
【0047】上記縮小率は第一の振動子部24を単純な
棒として考えた場合の数値であるが、実際の構成では共
振ブロック20bの先端には第二の振動子部27が連結
されている。このため、共振ブロック20bの長さは第
二の振動子部27の付加質量の効果分短くなり、第一の
振動子部24の長さに占める共振ブロック20aの長さ
の比率が上述の仮定の場合よりも大きくなるため、第一
の振動子部24の長さはさらに縮小される。
【0048】なお、上述の実施例において、第一の振動
子部24の長さが最小になるのは共振ブロック20aお
よび20bをともに黄銅材料で構成した場合であるが、
この場合は、共振ブロック20bの長さがジュラルミン
材料で構成した場合に比べて短くなるため、ワイヤ電極
送給軸方向の縦振動振幅が小さくなり、ワイヤ電極の送
給速度が低下する。また、この発明においてもワイヤ電
極11の駆動動作等については前述の実施例1と同じで
ある。
【0049】実施例9. 図19、図20は第の発明によるワイヤ放電加工装置
のワイヤ電極送り装置におけるワイヤ送給機構の構造を
示す正面構成図と側面構成図で、90は第一の振動子部
24の取付固定部材、91は取付固定部材90を回転自
在に支持する支持ピン、92は取付固定部材90を回転
させる回転ギヤ、93は固定部、94a、94b、94
c、94d、94eは第一の振動子部24の支持固定部
材23を取付固定部材90に固定するボルトである。
【0050】この実施例においてワイヤ電極11を送給
する2個の振動子部24、27は、図1に示す実施例1
の同部と同様の構成となるが、第二の振動子部27の1
対の振動子25a、25bに、ワイヤ電極11を間に位
置せしめて両側に対向するように設けられたワイヤ電極
駆動部材32a、32bの間隙が、ワイヤ電極11の直
径と振動子対25a、25bの振動振幅の和よりも大き
く設定されている。
【0051】このため、図示しない駆動モータによって
回転ギヤ92を作動させ、ワイヤ電極駆動部材32a、
32bをワイヤ送給軸方向と平行にすれば、ワイヤ電極
駆動部材32a、32bの振動軌跡とワイヤ電極11の
位置関係は図21のようになり、ワイヤ電極11はワイ
ヤ電極駆動部材32a、32bとの接触がなく駆動され
ない。次に、図示しない駆動モータによって回転ギヤ9
2を作動させ、ワイヤ電極駆動部材32a、32bをワ
イヤ電極送給軸方向に対して適当な角度傾けると、図2
2に示すようにワイヤ電極駆動部材32a、32bの振
動軌跡とワイヤ電極11の送給通路に重なりが生じ、同
図において点線CDおよび点線EFによって示されてい
る振動区間においてワイヤ電極11はワイヤ電極駆動部
材32a、32bによって挟持され、所定の方向へ駆動
される。
【0052】
【発明の効果】以上のように、これらの発明によれば、
ワイヤ電極の挟持と解放を繰り返すこと、上記ワイヤ
電極に対し送給方向の振動成分を付与する手段により、
ワイヤ電極送り装置の送給手段を構成したので、ワイヤ
電極にカールを生じることなく送給することができ、ま
た、ワイヤ送給時に機械的な振動エネルギーがワイヤ電
極に伝達されることでワイヤ電極の電極ガイド通過が容
易となるために、従来と基本構成を殆ど変更することな
くワイヤ電極送給機能の信頼性が高いワイヤ電極送り装
置を得られる効果がある。
【0053】
【0054】一般に、2個の振動子部の共振周波数を一
致させるには高精度の設計および加工が必要であるが、
この発明のように、共振周波数と反共振周波数の周波数
差が大きい振動子部の両周波数の間の領域に、上記周波
数差が小さい振動子部の共振周波数と反共振周波数が位
置するように2個の振動子部の共振特性を設定し、上記
周波数差が小さい振動子部の共振周波数に同期して他の
振動子部を駆動すれば、2個の振動子部の共振周波数を
完全に一致させるような高精度の加工を施すことなく両
方の振動子部をほぼ共振駆動させることができる。
【0055】さらに、第の発明のように、第一の振動
子部の共振ブロックのうち、第二の振動子部が連結され
ていない共振ブロックを構成する部材の音速を、第二の
振動子部が連結されている共振ブロックを構成する部材
の音速に比べて小さくすることで、ワイヤ電極の送給特
性を劣化させることなく第一の振動子部の長さ寸法を縮
小することができ、ワイヤ電極送給装置を小形化でき
る。
【0056】また、第の発明によれば、ワイヤ電極駆
動部材間の間隙を大きく設定できるため第二の振動子部
の加工精度を緩和できる他、ワイヤ電極の駆動時にシリ
ンダ等の特別な押圧機構を用いずにワイヤ電極を送給用
振動子に圧接させることができる。その上、ワイヤ電極
駆動部材に摩耗が生じても、送給用振動子の傾きを大き
くすれば十分な駆動力が再び得られるため、送給用振動
子の長寿命化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1によるワイヤ放電加工装置
のワイヤ電極送り装置を示す斜視構成図である。
【図2】この発明の実施例1に係わる第一の振動子部を
示す分解構成図である。
【図3】この発明の実施例1に係わる第二の振動子部を
示す分解構成図である。
【図4】この発明の実施例1に係わる第二の振動子部を
示す断面構成図である。
【図5】この発明の実施例1に係わるワイヤ電極駆動部
材の振動軌跡を示す説明図である。
【図6】この発明の実施例1に係わる駆動制御部の構成
を示すブロック図である。
【図7】この発明の実施例2に係わる第二の振動子部を
示す分解構成図である。
【図8】この発明の実施例3に係わる第一の振動子部の
一部切り欠き斜視図である。
【図9】この発明の実施例3に係わる第二の振動子部を
示す斜視図である。
【図10】この発明の実施例4に係わる第一の振動子部
を一部切り欠き斜視図である。
【図11】この発明の実施例4に係わる第二の振動子部
を示す斜視図である。
【図12】この発明の実施例5に係わる第一および第二
の振動子部に印加する電圧波形を示す波形図である。
【図13】この発明の実施例5に係わるワイヤ電極駆動
部材の振動軌跡を示す説明図である。
【図14】この発明の実施例6によるワイヤ放電加工装
置のワイヤ電極送り装置を示す斜視構成図である。
【図15】この発明の実施例6に係わる振動子部を示す
分解構成図である。
【図16】この発明の実施例6に係わる振動子部の拡大
断面構成図である。
【図17】この発明の実施例6に係わる振動子部の動作
説明図である。
【図18】この発明の実施例7に係わる第一および第二
の振動子部の共振特性を示す波形図である。
【図19】この発明の実施例9によるワイヤ放電加工装
置のワイヤ電極送り装置のワイヤ送給機構の構造を示す
正面構成図である。
【図20】この発明の実施例9によるワイヤ放電加工装
置のワイヤ電極送り装置のワイヤ送給機構の構造を示す
側面構成図である。
【図21】この発明の実施例9に係わるワイヤ電極駆動
部材の振動軌跡を示す説明図である。
【図22】この発明の実施例9に係わるワイヤ電極駆動
部材の振動軌跡を示す説明図である。
【図23】従来のワイヤ電極送り装置の構成をを示す構
成図である。
【図24】別の従来のワイヤ電極送り装置の構成をを示
す構成図である。
【符号の説明】
1 被加工物 11 ワイヤ電極 13 上部ワイヤ電極ガイド 15 下部ワイヤ電極ガイド 23 支持固定部材 24 第一の振動子部 26 取付固定台 27 第二の振動子部 28 駆動制御部 32a ワイヤ電極駆動部材 32b ワイヤ電極駆動部材 43 第一の振動子部 47 第一の振動子部 50 押圧部材 51 押圧駆動部 52 駆動制御部 53 押圧部 77 第二の振動部 82 第二の振動部 85 第二の振動部 90 第一の振動部の取付固定部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 良孝 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 産業システム研究所内 (72)発明者 八木 直樹 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 生産技術研究所内 (56)参考文献 特開 平3−111130(JP,A) 特開 平4−30918(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具電極として供給されるワイヤ電極
    を、電極ガイや被加工物に設けられたスタート孔等に
    導き張設するワイヤ放電加工装置のワイヤ電極送り装置
    であって、振動方向の異なる複数の振動子部と、これら
    複数の振動子部を連結支持する連結および支持部材と、
    上記振動子部のうち少なくとも一つの振動子部に設けら
    れたワイヤ電極駆動部材と、このワイヤ電極駆動部材
    が、ワイヤ電極送給方向の振動成分を有する循環軌跡を
    描いて、上記ワイヤ電極の挟持と解放を繰り返しながら
    振動するように、上記振動子部を駆動する駆動制御部と
    備えたワイヤ放電加工装置のワイヤ電極送り装置にお
    いて、 共振周波数と反共振周波数の周波数差が異なり、且つ、
    上記周波数差が大きい振動子部の共振周波数と反共振周
    波数の間の領域に、上記周波数差が小さい振動子部の共
    振周波数と反共振周波数が順次位置する共振特性を有す
    る複数の振動子部と、上記周波数差が最小の振動子部の
    共振周波数に同期して他の振動子部を駆動する駆動制御
    部とを備えたことを特徴とする ワイヤ放電加工装置のワ
    イヤ電極送り装置。
  2. 【請求項2】 工具電極として供給されるワイヤ電極
    を、電極ガイや被加工物に設けられたスタート孔等に
    導き張設するワイヤ放電加工装置のワイヤ電極送り装置
    であって、振動方向の異なる複数の振動子部と、これら
    複数の振動子部を連結支持する連結および支持部材と、
    上記振動子部のうち少なくとも一つの振動子部に設けら
    れたワイヤ電極駆動部材と、このワイヤ電極駆動部材
    が、ワイヤ電極送給方向の振動成分を有する循環軌跡を
    描いて、上記ワイヤ電極の挟持と解放を繰り返しながら
    振動するように、上記振動子部を駆動する駆動制御部と
    備えたワイヤ放電加工装置のワイヤ電極送り装置にお
    いて、 加振源となる電気機械変換素子の両側に棒形状の共振ブ
    ロックを具備し、ワイヤ送給軸方向の振動成分を有する
    第1の振動子部と、上記第1の振動子部の片側の共振ブ
    ロックに連結され、ワイヤ送給軸方向とほぼ直交する方
    向の振動成分を有する第2の振動子部とを備え、上記第
    1の振動子部の共振ブロックのうち第2の振動子部が連
    結されていない共振ブロックを構成する部材が、上記第
    2の振動子部が連結された他方の共振ブロックを構成す
    る部材に比べて音速が小さい部材 で構成されることを特
    徴とする ワイヤ放電加工装置のワイヤ電極送り装置。
  3. 【請求項3】 工具電極として供給されるワイヤ電極
    を、電極ガイや被加工物に設けられたスタート孔等に
    導き張設するワイヤ放電加工装置のワイヤ電極送り装置
    であって、振動方向の異なる複数の振動子部と、これら
    複数の振動子部を連結支持する連結および支持部材と、
    上記振動子部のうち少なくとも一つの振動子部に設けら
    れたワイヤ電極駆動部材と、このワイヤ電極駆動部材
    が、ワイヤ電極送給方向の振動成分を有する循環軌跡を
    描いて、上記ワイヤ電極の挟持と解放を繰り返しながら
    振動するように、上記振動子部を駆動する駆動制御部と
    備えたワイヤ放電加工装置のワイヤ電極送り装置にお
    いて、 ワイヤ電極送給軸方向の振動を発生する第一の振動子部
    と、上記第一の振動子部の一部に設けられ、ワイヤ電極
    送給軸方向とほぼ直交する方向の振動を発生する1対の
    振動子から構成される第二の振動子部と、上記第二の振
    動子部の1対の振動子の振動の腹部分近傍に、ワイヤ電
    極を間に位置せしめて対向配置されたワイヤ電極駆動部
    材とを備えると共に、上記ワイヤ電極駆動部材の間隙
    が、上記ワイヤ電極の直径と上記1対の振動子の振動振
    幅の和よりも大きく設定され、上記ワイヤ電極駆動部材
    をワイヤ電極送給軸に対して回転可能にせしめる部材を
    備えたことを特徴とする ワイヤ放電加工装置のワイヤ電
    極送り装置。
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