JP2697324B2 - Ｘ線撮影装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、被検体に向けてＸ線
を曝射し、透過したＸ線像をＸ線フィルムやイメージン
グプレートに記録するＸ線撮影装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種のＸ線撮影装置は、被検体
を乗せる天板と、被検体に向けてＸ線を曝射するＸ線管
と、被検体を透過したＸ線像を記録する記録媒体を備え
これを撮影位置に連続送りする撮影機構とで構成されて
いる。

【０００３】記録媒体としては、現在、Ｘ線フィルムと
イメージングプレートとが使用されている。Ｘ線フィル
ムは透過Ｘ線で感光されて、Ｘ線像を記録しておくもの
で一般のＸ線撮影によく使用されている。イメージング
プレートはＸ線像を一時的に記憶するもので、記憶され
たＸ線像は専用のレーザ読み取り器で読み取られ、デジ
タルデータとして保存される。読み取り後、イメージン
グプレートに記憶されているＸ線像は消去され、繰り返
して使用される。また、イメージングプレートはＸ線フ
ィルムに比べて感度が高く、比較的厚い部位の撮影を行
うときなどにも利用されている。

【０００４】上記のような記録媒体を撮影位置に送り込
んで連続撮影を行う撮影機構としては、Ｘ線フィルム専
用の装置あるいはイメージングプレート専用の装置、ま
たは、Ｘ線フィルムとイメージングプレートの両方が使
用できる装置がある。

【０００５】Ｘ線フィルムとイメージングプレートの両
方が兼用可能な装置は、内部にＸ線フィルム用の搬送路
とイメージングプレート用の搬送路とを設けており、使
用する記憶媒体の種類によって、それぞれの搬送シーケ
ンスを動作させて、搬送し撮影を行っている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
Ｘ線撮影装置には次のような問題点がある。すなわち、
Ｘ線フィルムとイメージングプレートの両方が兼用可能
な撮影機構を備えたものは、内部に２つの搬送路を設け
なければならず、装置全体が大型化し、コスト高になる
という問題点がある。また、記録媒体に応じて搬送シー
ケンスを切り換えたり、記録媒体の感度差に応じて曝射
するＸ線条件（Ｘ線管の管電圧や管電流）をその都度、
切り換える必要があり、煩わしい作業を伴う。

【０００７】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、１つの搬送路を用いてＸ線フィルム
とイメージングプレートとを搬送するとともに、使用す
る記録媒体を識別し自動的にその搬送シーケンスの切り
換えやＸ線条件の切り換えを行うことができるＸ線撮影
装置を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この発明は、このような
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項１に記載のＸ線撮影装置は、透過Ｘ線像を記
録するＸ線フィルムとイメージングプレートとを撮影前
の供給位置から撮影位置へ搬送するとともに前記撮影位
置から撮影後の収納位置へ搬送するための搬送路を、同
一の搬送経路で構成するとともに、この同一搬送経路上
に、Ｘ線フィルムに必要な処理を行う構成部品（Ｘ線フ
ィルム用処理部品）とイメージングプレートに必要な処
理を行う構成部品（イメージングプレート用処理部品）
とを配置して同一路で構成し、前記Ｘ線フィルム用処理
部品には少なくともネームプリンタが含まれ、このネー
ムプリンタは前記撮影位置の近辺に配置され、また、前
記イメージングプレート用処理部品には少なくとも消去
ランプとバーコードリーダが含まれ、前記消去ランプは
前記供給位置から前記撮影位置へ搬送される搬送路上に
配置され、前記バーコードリーダは前記撮影位置から前
記収納位置へ搬送される搬送路上に配置され、かつ、未
撮影のＸ線フィルムとイメージングプレートとをそれぞ
れに収納する各供給マガジンを識別してその識別信号を
出力する識別手段と、前記識別信号に基づいて、Ｘ線フ
ィルムを前記同一搬送経路に沿って搬送するとともに、
この搬送途中に前記Ｘ線フィルム用処理部品による所定
の処理をこのＸ線フィルムに行うためのＸ線フィルム用
の搬送シーケンスと、イメージングプレートを前記同一
搬送経路に沿って搬送するとともに、この搬送途中に前
記イメージングプレート用処理部品による所定の処理を
このイメージングプレートに行うためのイメージングプ
レート用の搬送シーケンスとを選択する選択手段と、選
択された搬送シーケンスで搬送を制御する搬送制御部と
を備えたことを特徴としている。また、請求項２に記載
のＸ線撮影装置は、上記に記載のＸ線撮影装置に加え
て、Ｘ線フィルム使用時の、Ｘ線管電圧やＸ線管電流を
含む撮影条件を予め記憶するＸ線フィルム撮影条件メモ
リと、イメージングプレート使用時の撮影条件を予め記
憶するイメージングプレート撮影条件メモリと、前記識
別信号に基づいてこれらのメモリのうち一方を選択する
撮影条件選択部と、選択された撮影条件でＸ線管を制御
するＸ線制御部とを備えている。

【０００９】

【作用】この発明の構成による作用は、次のとおりであ
る。請求項１に記載のＸ線撮影装置によれば、識別手段
は供給マガジンが、Ｘ線フィルム用か、イメージングプ
レート用かを識別し、その識別信号を選択手段に出力す
る。選択手段は与えられた識別信号から記録媒体に応じ
た搬送シーケンスを選択し、搬送制御部は選択された搬
送シーケンスを動作させて搬送を行う。選択された搬送
シーケンスがＸ線フィルム用のものであれば、Ｘ線フィ
ルムが同一搬送経路に沿って搬送され、この搬送途中に
Ｘ線フィルム用処理部品による所定の処理がこのＸ線フ
ィルムに施される。このとき、少なくとも撮影後のＸ線
フィルムに患者のカルテ情報などがネームプリンタによ
って焼き付けられる。一方、選択された搬送シーケンス
がイメージングプレート用のものであれば、イメージン
グプレートが同一搬送経路に沿って搬送され、この搬送
途中にイメージングプレート用処理部品による所定の処
理がこのイメージングプレートに施される。このときに
は、少なくともイメージングプレートへの撮影に先立
ち、供給位置から撮影位置へ搬送される搬送経路上にお
いて消去ランプが点灯されてイメージングプレートに記
憶されているＸ線像が消去されるとともに、イメージン
グプレートへの撮影の後、撮影位置から収納位置へ搬送
される搬送経路上においてイメージングプレートに付さ
れているバーコード（イメージングプレートのＩＤ番号
など）がバーコードリーダによって読み取られる。さら
に、請求項２に記載の装置によれば、上記の搬送シーケ
ンスの選択に加えて、撮影条件選択部が、前記識別信号
に基づいてＸ線フィルム撮影条件メモリとイメージング
プレート撮影条件メモリとを選択すると、Ｘ線制御部は
選択された撮影条件でＸ線管を制御し、Ｘ線撮影を行
う。

【００１０】

【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。 〔１〕請求項１に記載のＸ線撮影装置の実施例 図１はＸ線撮影装置の一例を示した正面図である。図
中、符号１は被検体を乗せる天板を示し、この天板１を
挟むようにして上下に配置されているのが、Ｘ線を曝射
するＸ線管２と、透過Ｘ線像の記録媒体を装備した撮影
機構３である。

【００１１】図２は撮影機構の断面図である。図中符号
４は未撮影のＸ線フィルムやイメージングプレート（こ
れらを総称する場合は記録媒体という）を収納する供給
マガジン、５は撮影済のＸ線フィルムやイメージングプ
レートを収納する収納マガジンである。供給マガジン４
および、収納マガジン５は本体ケース６の正面部に形成
された挿入口７，７から本体内部に装填される。

【００１２】供給マガジン４の装填位置の上部には、供
給マガジン４内の記録媒体を吸着して送り出しローラ８
に導く吸盤９が設けられており、送り出しローラ８の出
口にはガイド板10が取り付けられている。ガイド板10の
先にも、送り出しローラ８とガイド板10が設けられてお
り、このガイド板10の上部にはイメージングプレートの
バックグランドノイズとなる残留記録を消去するための
消去ランプ11が取り付けられている。

【００１３】ガイド板10の延長線上には、送られてきた
記録媒体を挟み込んで、撮影位置Ｐに案内する２本の無
端ベルト12，13が設けられている。無端ベルト12は駆動
ローラ14および従動ローラ15により回動し、この無端ベ
ルト12の回動に伴ってもう一方の無端ベルト13も回動す
る。

【００１４】無端ベルト12の先には、Ｘ線フィルムの一
部分が挿入される一対のガイド板16があり、このガイド
板16の下部にはネームプリンタ17が備えられている。ネ
ームプリンタ17は、Ｘ線フィルムの隅に、撮影された患
者のカルテ情報（患者名、病名など）やフィルムの整理
番号等を焼き付けるものである。

【００１５】２本の無端ベルト12，13から送り出された
記録媒体は、２枚のガイド板18，18によって、引き込み
ローラ19に案内される。引き込みローラ19の先にもガイ
ド板20があり、このガイド板20の上部にバーコードリー
ダ21が設けられている。バーコードリーダ21は、イメー
ジングプレートの裏面に付されているバーコード（イメ
ージングプレートのＩＤ番号）を読み取るもので、読み
取ったＩＤ番号は、図示しない画像処理コンピュータに
送信される。画像処理コンピュータには予め、各イメー
ジングプレートに対する画像処理内容が登録されてい
る。通常、撮影に先立って、どのイメージングプレート
をどの患者に使うか、そしてその患者の画像をどのよう
に処理するか、という事項が決定されており、イメージ
ングプレートのＩＤ番号と画像処理の内容とがコンピュ
ータに入力されている。これにより、撮影済のイメージ
ングプレートを画像処理コンピュータにインプットする
だけで、画像の読み取りと画像処理とが同時に行われる
ようになっている。

【００１６】バーコードリーダ21の下部に位置するガイ
ド板20の先にも、もう１組みの引き込みローラ22が取り
付けられており、この引き込みローラ22により、記録媒
体は収納マガジン５に収容される。

【００１７】このように、Ｘ線フィルムに必要な処理を
行う、Ｘ線フィルム用処理部品としての構成部品（ネー
ムプリンタ１７）と、イメージングプレートに必要な処
理を行う、イメージングプレート用処理部品としての構
成部品（消去ランプ１１，バーコードリーダ２１）と
を、１つの搬送経路上に配置することで、Ｘ線フィルム
とイメージングプレートの搬送路を同一路にしている。

【００１８】次に、Ｘ線フィルムを収納した供給マガジ
ンと、イメージングプレートを収納した供給マガジンと
を識別する手段について説明する。これらを収納する供
給マガジンは全く同一のものであり、外形寸法上の違い
はない。そこで、これらを区別するために、供給マガジ
ン４にある加工を施している。すなわち、図３の斜視図
に示すように、どちらかの記録媒体（例えば、Ｘ線フィ
ルム）を収納する供給マガジン４の一端面、本体ケース
６に装填する側の端面23に、空孔24を形成している。

【００１９】そして、図２に示すように、その供給マガ
ジン４を本体ケース６内に装填したときの空孔24の位置
に、押しボタンスイッチ25を取り付けている。この押し
ボタンスイッチ25と空孔24とが、本発明の識別手段に相
当する。Ｘ線フィルムを収納した供給マガジン４が装填
されると、空孔24内に押しボタンスイッチ25がはまり込
むためスイッチは押されないが、イメージングプレート
を収納した供給マガジンには空孔24が形成されていない
ため、これを装填すると供給マガジンの端面が押しボタ
ンスイッチ25を押すため、押しボタンスイッチ25からは
スイッチ信号が出力される。この信号が識別信号であ
る。

【００２０】なお、識別手段をその他、種々のもので構
成することができる。例えば、前記空孔24の代わりに突
起体を設け、押しボタンスイッチ25の代わりに光センサ
ーを取り付けて、突起体の有無を検出し、供給マガジン
の種類を識別するような構成にしてもよい。

【００２１】次に、識別信号から搬送シーケンスを選択
するための構成部品について図４のブロック図を参照し
ながら説明する。図中符号26は、識別信号を取り込むイ
ンターフェイス、ＭはＸ線フィルム用の搬送シーケンス
プログラムＦと、イメージングプレート用の搬送シーケ
ンスプログラムＩＰとを記憶するメモリ、27は取り込ま
れた識別信号（ＨレベルあるいはＬレベル）を判断して
前記搬送シーケンスプログラムを選択して制御部28に送
り出す選択部、制御部28は 与えられたシーケンスプロ
グラムを実行してＸ線撮影装置の各部をコントロールす
る搬送制御手段である。

【００２２】Ｘ線フィルムの搬送シーケンスは以下のよ
うである（図２参照）。 １．吸盤９によりＸ線フィルムを吸着し、送り出しロー
ラ８に導く。 ２．送り出しローラ８，８を駆動する。 ３．駆動ローラ14を図２における反時計周りに回転さ
せ、Ｘ線フィルムを撮影位置に置く。 ４．撮影終了後、駆動ローラ14を反時計周りにさらに回
転させて、Ｘ線フィルムの隅部をガイド板16の下のネー
ムプリンタ17の位置に置く。 ５．ネームプリンタ17によって、患者のカルテ情報やフ
ィルム番号を焼き付ける。 ６．駆動ローラ14を時計周りに回転する。 ７．引き込みローラ19，22を回転させて、収納マガジン
５内に収納する。

【００２３】イメージングプレートの搬送シーケンスは
以下のようである。 １．吸盤９によりＸ線フィルムを吸着し、送り出しロー
ラ８に導く。 ２．送り出しローラ８，８を駆動する。 ３．消去ランプ１１を点灯する。 ４．駆動ローラ１４を図２における反時計周りに回転さ
せ、イメージングプレートを撮影位置に置く。 ５．撮影終了後、駆動ローラ１４を時計周りに回転す
る。 ６．引き込みローラ１９を回転する。 ７．バーコードリーダ２１でイメージングプレートの裏
面に付されているバーコードを読み取る。 ８．引き込みローラ２２を回転させて、収納マガジン５
内に収納する。

【００２４】次に、上述した実施例装置の動作について
説明する。操作者は、使用する未撮影の記録媒体を収納
した供給マガジン４を本体ケース６に装填する。供給マ
ガジン４がＸ線フィルム用ならば、押しボタンスイッチ
２５が押されず、選択部２７にはインターフェイス２６
を介して「Ｌレベル」信号が与えられる。供給マガジン
４がイメージングプレート用ならば、押しボタンスイッ
チ２５が押され、選択部２７にはインターフェイス２６
を介して「Ｈレベル」信号が与えられる。

【００２５】選択部27は「Ｌレベル」信号が与えられる
と、メモリＭに対して、シーケンスプログラムＦのアド
レスを指定して読み出し開始信号を出力する。また、
「Ｈレベル」信号が与えられると、メモリＭに対して、
シーケンスプログラムＩＰのアドレスを指定して読み出
し開始信号を出力する。

【００２６】制御部28は読み出されたシーケンスプログ
ラムに従ってＸ線撮影装置の各部を制御する。すなわ
ち、シーケンスプログラムＦが読み出されると、上記の
Ｘ線フィルムの搬送シーケンスを実行し、シーケンスプ
ログラムＩＰが読み出されると、上記のイメージングプ
レートの搬送シーケンスを実行する。

【００２７】このように、供給マガジン４を差し換える
だけで、自動的に該当する搬送シーケンスがスタート
し、Ｘ線撮影が行われる。

【００２８】〔２〕請求項２に記載のＸ線撮影装置の実
施例 この例のＸ線撮影装置は、上記〔１〕の実施例の構成に
加えて、図５に示すような構成部品を備えている。

【００２９】すなわち、Ｘ線フィルムを使用するときの
撮影条件（Ｘ線管電圧、Ｘ線管電流、撮影時間）を予め
格納する撮影条件メモリＭｆと、イメージングプレート
を使用するときの撮影条件を予め格納する撮影条件メモ
リＭipと、押しボタンスイッチ25から出力される識別信
号に基づいて両撮影条件メモリＭｆ、Ｍipを選択し、記
憶されている撮影条件データを読み出す撮影条件選択部
29と、読み出された撮影条件データに応じて、Ｘ線管２
（図１参照）に電力を供給する高電圧発生器31を制御す
るＸ線制御部30である。

【００３０】前述のように、Ｘ線フィルムとイメージン
グプレートでは感度に差があるため、それぞれに応じた
撮影条件を設定する必要がある。この例のＸ線撮影装置
では、〔１〕の実施例に記載したように、供給マガジン
４に収納されている記録媒体の種類に応じて搬送シーケ
ンスを選択するとともに、記録媒体の種類に応じて撮影
条件選択部29が撮影条件メモリＭｆ，Ｍipを選択し、Ｘ
線制御部30が選択された撮影条件をＸ線管２に対して設
定することで、それぞれの記録媒体に応じたＸ線撮影を
行う。

【００３１】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
１に記載のＸ線撮影装置は、Ｘ線フィルムとイメージン
グプレートの搬送路を同一路として構成し、未撮影のＸ
線フィルムあるいはイメージングプレートが収納される
供給マガジンを識別して、それぞれの搬送シーケンスを
選択し、選択した搬送シーケンスでもって搬送を行うよ
うにしたので、従来のものに比べて、Ｘ線撮影装置を小
型化することができ、コストダウンが図られる。さら
に、供給マガジンを差し換えるだけで、自動的にＸ線フ
ィルム用の搬送シーケンスまたはイメージングプレート
用の搬送シーケンスがスタートするので、記録媒体を換
えるたびに搬送シーケンスを切り換えるという煩わしさ
からも開放される。また、請求項２に記載のＸ線撮影装
置は、上記搬送シーケンスの選択に加えて、Ｘ線フィル
ム用の撮影条件とイメージングプレート用の撮影条件と
を自動的に選択してこれをＸ線管に対して設定するよう
にしたので、記録媒体を換えるたびに撮影条件を切り換
えるという煩わしさからも開放される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係るＸ線撮影装置の全体正
面図である。

【図２】撮影機構の断面図である。

【図３】供給マガジンの斜視図である。

【図４】請求項１に記載のＸ線撮影装置の一部構成を示
したブロック図である。

【図５】請求項２に記載のＸ線撮影装置の一部構成を示
したブロック図である。

【符号の説明】

４・・・供給マガジン ２４・・空孔 ２５・・押しボタンスイッチ ２７・・選択部 ２８・・制御部 ２９・・撮影条件選択部 ３０・・Ｘ線制御部

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 透過Ｘ線像を記録するＸ線フィルムとイ
   メージングプレートとを撮影前の供給位置から撮影位置
   へ搬送するとともに前記撮影位置から撮影後の収納位置
   へ搬送するための搬送路を、同一の搬送経路で構成する
   とともに、この同一搬送経路上に、Ｘ線フィルムに必要
   な処理を行う構成部品（Ｘ線フィルム用処理部品）とイ
   メージングプレートに必要な処理を行う構成部品（イメ
   ージングプレート用処理部品）とを配置して同一路で構
   成し、前記Ｘ線フィルム用処理部品には少なくともネー
   ムプリンタが含まれ、このネームプリンタは前記撮影位
   置の近辺に配置され、また、前記イメージングプレート
   用処理部品には少なくとも消去ランプとバーコードリー
   ダが含まれ、前記消去ランプは前記供給位置から前記撮
   影位置へ搬送される搬送路上に配置され、前記バーコー
   ドリーダは前記撮影位置から前記収納位置へ搬送される
   搬送路上に配置され、かつ、未撮影のＸ線フィルムとイ
   メージングプレートとをそれぞれに収納する各供給マガ
   ジンを識別してその識別信号を出力する識別手段と、前
   記識別信号に基づいて、Ｘ線フィルムを前記同一搬送経
   路に沿って搬送するとともに、この搬送途中に前記Ｘ線
   フィルム用処理部品による所定の処理をこのＸ線フィル
   ムに行うためのＸ線フィルム用の搬送シーケンスと、イ
   メージングプレートを前記同一搬送経路に沿って搬送す
   るとともに、この搬送途中に前記イメージングプレート
   用処理部品による所定の処理をこのイメージングプレー
   トに行うためのイメージングプレート用の搬送シーケン
   スとを選択する選択手段と、選択された搬送シーケンス
   で搬送を制御する搬送制御部とを備えたことを特徴とす
   るＸ線撮影装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のＸ線撮影装置におい
   て、Ｘ線フィルム使用時の、Ｘ線管電圧やＸ線管電流を
   含む撮影条件を予め記憶するＸ線フィルム撮影条件メモ
   リと、イメージングプレート使用時の撮影条件を予め記
   憶するイメージングプレート撮影条件メモリと、前記識
   別信号に基づいてこれらのメモリのうち一方を選択する
   撮影条件選択部と、選択された撮影条件でＸ線管を制御
   するＸ線制御部とを備えたＸ線撮影装置。