JP2696765B2 - スライド駆動機構 - Google Patents

スライド駆動機構

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JP2696765B2
JP2696765B2 JP5669394A JP5669394A JP2696765B2 JP 2696765 B2 JP2696765 B2 JP 2696765B2 JP 5669394 A JP5669394 A JP 5669394A JP 5669394 A JP5669394 A JP 5669394A JP 2696765 B2 JP2696765 B2 JP 2696765B2
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moving
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drive mechanism
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亮 岡芹
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日本コロムビア株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録再生装置等に用い
るスライド駆動機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来モータの回転力を用いて直線移動せ
しめるスライド駆動をする手段に於いては、単に左、右
の端部に移動検出手段である検出スイッチを設けて、こ
の検出スイッチの切換動作によって反転せしめる駆動機
構があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】直線移動せしめるとき
端部を検出するスイッチに接触し反転させる検出部の精
度の問題やスイッチ不良等が生じた場合、強力な駆動力
を有するモータでしかも端部に当接した状態でなおも駆
動されるためモータが発熱したり、またモータの駆動力
を直線運動に変換するギヤ及びウオームギヤがくい込む
状態となりギヤが変形し、例えモータをマイコン等の制
御信号により逆転させたとしてもギヤ不良を生じ、なめ
らかな直線移動機能を果たすことが不可能になってしま
う欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記欠点を解決
するために成すもので、モータの回転駆動力を減速させ
るギヤを有するギヤアッセンブルと、ギヤアッセンブル
と歯合し直線状に往復移動する移動部材と、移動部材を
直線状に案内する案内溝と、案内溝に系合するシャフト
と、この案内溝で移動する移動部材の端部で移動部材に
当接するスイッチと、案内溝の移動ストロークの略中央
部で溝幅を広げ移動部材とウオームギヤアッセンブルの
歯合を逃げるための拡幅部と、逃げた移動部材を元の方
向に押圧するバネ部材とを具備し、ギヤのくい込みを防
止する構成に成すものである。
【0005】又移動部材に設ける案内溝の拡幅部を溝の
両端に設けシャフトを逃がし移動部材を移動方向から傾
け移動部材の歯合部とこれを駆動する減速ギヤとの食い
つきを弱めギヤ部に変形などによるダメージを防止する
ようにしたものである。又拡幅部にシヤフトが入りギヤ
が逃げたとき移動部材が直線状の運動から傾き、反転ス
イツチを押圧しこの押圧ストロークを大きくするので確
実に反転スイツチを動作することが出来、スイツチが動
作不良を起こし難い構成に成すものである。
【0006】
【実施例】本発明の一実施例を図面により説明する。図
1は本発明の一実施例の上面図、図2は側面図である。
図3は移動部材の動作位置を示す図で記載しない部分に
ついては図1と同様に動作する部材を有するので特に記
載しない。シャーシ9にモータ1が固着され、モータ1
よりウオームギヤ2を介してギヤアッセンブリ3の減速
ギヤ3a,3bを回動せしめスライド移動部材4の一辺
に設けた歯合部4aを駆動し、スライド移動部材4がシ
ャーシ9に設けたシャフト6a及び6bとスライド移動
方向に設けた案内溝5により案内されて案内溝5に沿っ
てスライド移動する。案内溝5により案内される移動部
材4の移動端にそれぞれ位置を検出するスイッチ8a,
8bを有し、移動部材が矢印A,B方向に略直線移動す
るストロークの端部に位置することを検出し、モータ1
の極性を反転せしめ異なる方向へ反転駆動するように構
成されている。
【0007】移動部材4には作用点4bを設け、この作
用点をストローク方向に対し傾斜せしめて当接させた部
材を移動方向と90°方向へ力を加え作用させる構成に
なっている。例えば光磁気ヘッドの磁界発生ヘッドの移
動時の回動せしめる手段として用いることができる。
【0008】シャフト6a,6bの位置は、案内溝5の
移動端部へ一方が寄ったとき他方のシャフト6a又は6
bが案内溝5の拡幅部5aに当接しモータ1の駆動力を
減速ギヤ3bと歯合部4aとの当接から矢印C方向へ逃
げさせ、それぞれのギヤの歯に加わる力を少なくする構
成になっていて、減速ギヤ3bの歯に加わる力はバネ当
接部4c,4dでこの逃げ力に抗して反発力を与えるバ
ネ7a,7bの反発力とつり合っている。
【0009】従ってバネの押圧力は移動部材4の重さを
移動せしめる弱い押圧力で足り、歯合部4aと減速ギヤ
3bとは結合が素となりダメージを受けることは無い。
又図3に示す(a)は通常の直線状に移動部材が矢印A
B方向に移動する状態の移動部材の位置を示す図であ
る。(b)はギヤ3bで矢印A方向に駆動した状態を示
し、案内溝5のセンター付近に設けた拡幅部5aにシャ
フト6aが入って移動部材4が矢印C方向に傾きそして
減速ギヤ3bとの歯合部4aが逃げると共にスイツチ8
aを確実に矢印D方向に押圧することができ、スイツチ
でモータ1を反転するようにしてギヤのカミツキによる
破損を防止することができる。(c)では上記(b)の
状態とは逆に矢印b方向に移動部材4が移動した状態を
示しその動作は左右対称になっていて同様に作動する。
【0010】図3の(d)及び(e)では案内溝5の拡
幅部5a及び5a’を案内溝5の両端部に設けた場合の
図である。この場合に移動部材4が矢印A方向に減速ギ
ヤ3bで駆動され上記の(a)とは異なるスイツチ方向
でスイツチ8aを押圧動作をして確実に反転動作をする
ように成すことが出来る。
【0011】従って本発明によると、スイッチ8a,8
bを押す方向の矢印D,D’方向に移動するように移動
部材4が移動端で動き、スイッチ8a,8bとの位置精
度をあまくすることができる。モータ1がスイッチ8
a,8bのそれぞれの切換によって反転するとバネ7
a,7bによって移動部材4がバネ作用点4c,4dを
押圧され、歯合部と減速ギヤ3bとが系合してスライド
移動を始める。
【0012】
【発明の効果】本発明によると、案内溝にギヤとの歯合
を逃げる幅の溝部を設けたのでギヤ及び歯合部を保護す
ることができ、モータの回転力を確実に伝達することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図。
【図2】本発明の一実施例を示す側面図。
【図3】動作位置を示す図。
【符号の説明】
1 モータ 2 ウオームギヤ 3a,3b 減速ギヤ 4 移動部材 4a 歯合部 4b 作用点 4c,4d バネ作用点 5 案内溝 5a,5a’拡幅部 6a,6b シャフト 7a,7b バネ 8a,8b スイッチ 9 シャーシ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの回転を減速させるギヤアッセン
    ブルと、上記ギヤアッセンブルと歯合し略直線状にスラ
    イド移動する移動部材と、上記移動部材に略直線状に設
    ける案内溝と、上記案内溝に系合して上記移動部材を直
    線状に案内し保持するシャフトと、上記移動部材のスラ
    イド移動端でそれぞれこれに当接しモータの回転を反転
    せしめるために設ける検出スイッチと、移動ストローク
    端へ上記移動部材が移動し一方の上記シャフトが上記案
    内溝の一端に他方のシャフトが上記案内溝の略中央部付
    近にあるとき、シャフトを逃がすために上記案内溝に設
    けた拡幅部と、上記案内溝の拡幅部で逃げた移動部材を
    元の位置へ押圧するバネ部材を具備し、移動ストローク
    端でギヤ歯合を逃げるように成すことを特徴とするスラ
    イド駆動機構。
  2. 【請求項2】 移動部材に設ける案内溝の拡幅部を案内
    溝の両端部に設け、端部のシャフトを逃がすように成す
    請求項1記載のスライド駆動機構。
  3. 【請求項3】 移動部材に設ける案内溝の拡幅部を案内
    溝の略中央部付近に設け、中央部のシャフトを逃がすよ
    うに成す請求項1記載のスライド駆動機構。
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