JP2696645B2 - ウオーム減速機付モータおよびその製造方法 - Google Patents

ウオーム減速機付モータおよびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウオーム減速機付モー
タの製造技術に関し、特に、スラスト軸受の軸受荷重調
整技術に係り、例えば、自動車に搭載されるワイパ装置
を駆動するウオーム減速機付モータに利用して有効なも
のに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車等の窓ガラスを払拭する
ためのワイパ装置においては、モータの回転を充分に減
速させる必要があるため、そのワイパ駆動装置にはウオ
ーム減速機が使用されている。ウオーム減速機付モータ
は、モータ回転軸先端部に形成されたウオームと、この
ウオームに噛合されたウオームホイールとを備えてお
り、モータ回転軸の回転がウオームとウオームホイール
とにより減速されてワイパシャフトへ伝達するように構
成されている。
【0003】このように構成されているウオーム減速機
付モータがワイパ装置に連結されると、ワイパブレード
の反転時に、モータ回転軸に軸方向の衝撃力(スラスト
力)が作用するところから、従来のウオーム減速機付モ
ータにおいては、モータ回転軸の軸方向端部にスラスト
軸受が配置される構成が、通例、採用されている。
【0004】このようなスラスト軸受としては、軸受容
器内に樹脂を充填したもの(例えば、特開昭54−67
611号公報および実開平1−131262号公報参
照)、あるいは、実公昭56−35534号公報に開示
されているように、ばね板が使用されているものや、実
開昭57−197754号に開示されているように吸振
部材が使用されているもの等が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、軸受容器内に
樹脂が充填されたスラスト軸受においては、スラスト調
整を樹脂の充填により行わなければならないため、樹脂
の成形管理が非常に困難である。しかも、スラスト力に
よって樹脂が磨耗すると、スラストがたが発生してしま
う。
【0006】また、ばね板や吸振部材等のダンパが使用
されているスラスト軸受においては、モータ回転軸やハ
ウジングの軸方向寸法についてダンパの変形量以上のば
らつきを吸収することができないため、モータ回転軸長
についての公差を厳格に規定する必要がある。その結
果、モータ回転軸やハウジングについての加工精度がき
わめて高くなり、生産性が低下する。
【0007】本発明の目的は、ことさら部品の寸法精度
を高めることなく、スラスト方向の衝撃力を効果的に支
承することができるウオーム減速機付モータを提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るウオーム減
速機付モータは、ハウジングに回転自在に支承されてい
る回転軸の一端部にウオームが設けられ、このウオーム
にウオームホイールが噛合されており、回転軸の回転が
減速されて負荷へ伝達されるウオーム減速機付モータで
あって、前記ハウジングにおける前記回転軸の軸方向の
一端面外側に、この回転軸のスラスト荷重を支承するス
ラスト軸受が配設されているウオーム減速機付モータに
おいて、前記ハウジングにおける少なくとも前記スラス
ト軸受が配設されている部分が樹脂によって形成されて
いるとともに、この樹脂部にスラスト軸受装着孔が開設
されており、このスラスト軸受装着孔に前記スラスト軸
受が挿入されて、超音波インサート法によって形成され
た溶着部によって固定されていることを特徴とする。
【0009】また、本発明に係るウオーム減速機付モー
タの製造方法は、前記した手段に係るウオーム減速機付
モータの製造方法であって、前記スラスト軸受は前記装
着孔にこのスラスト軸受に超音波エネルギを付勢されな
がら圧入されて行き、この圧入時、前記回転軸は電気的
に回転駆動されるとともに、この回転駆動に使用される
電力の電流値が測定され、この測定電流値の変化に基づ
いて前記スラスト軸受についての圧入作動および超音波
エネルギ付勢作動が停止されることにより、前記スラス
ト軸受が前記装着孔に形成された溶着部によって固定さ
れることを特徴とする。
【0010】
【作用】前記した製造方法において、スラスト軸受が装
着孔に圧入されて行って回転軸に突き当たった時に、ス
ラスト軸受との摩擦の分だけ回転軸の負荷が増加するた
め、回転軸の回転駆動電流値が変化する。したがって、
この電流値変化点に関連する時期において、スラスト軸
受に対する圧入作動および超音波エネルギ付勢作動が停
止されると、スラスト軸受が回転軸に突き当たった状態
に関連する位置に、スラスト軸受は超音波エネルギの付
勢によってハウジングの樹脂部に形成された溶着部によ
り、装着孔に固定されることになる。
【0011】そして、前記した手段によれば、スラスト
軸受は超音波エネルギによって形成された溶着部によっ
て固定が実行されるため、スラスト軸受の位置調整作業
と、その調整位置への固定作業とが同時に実行されるこ
とになる。したがって、スラスト軸受のハウジングへの
組付作業および軸受荷重調整作業がきわめて簡単にな
る。
【0012】
【実施例】図1(a)、(b)は本発明の一実施例であ
るウオーム減速機付モータの製造方法におけるスラスト
軸受荷重調整工程を示す各拡大部分断面図、図2はその
作用を説明するための線図である。図3は本発明の一実
施例であるウオーム減速機付モータを示す正面断面図で
ある。
【0013】本実施例において、本発明に係るウオーム
減速機付モータは、リアワイパ装置を駆動するためのワ
イパ駆動装置におけるウオーム減速機付モータ(以下、
ワイパモータという。)として構成されている。ワイパ
モータ1はモータハウジング3およびギヤハウジング4
を備えており、ギヤハウジング4はモータハウジング3
に直列的に配されて固装されている。本実施例におい
て、ギヤハウジング4は樹脂が用いられて一体成形され
ている。
【0014】モータハウジング3にはモータ軸としての
回転軸2が架設されており、回転軸2は軸方向の一端部
に配置されているラジアル軸受8と、中間部に配置され
ているラジアル軸受9とにより回転自在に支承されてい
る。回転軸2の先端部はギヤハウジング4内に収納され
ている。
【0015】回転軸2の先端部にはウオーム5が形成さ
れており、ウオーム5にはウオームホイール6が噛合さ
れている。ウオームホイール6は出力軸7やリンク機構
等(図示せず)を介してワイパブレードが固装されたワ
イパシャフトに連結されるようになっている。
【0016】本実施例において、回転軸2の両端脇には
第1スラスト軸受10および第2スラスト軸受20がモ
ータハウジング3およびギヤハウジング4との間にそれ
ぞれ介設されており、両スラスト軸受10および20に
より回転軸2はこれに作用する軸方向のスラスト力を支
承されるように構成されている。
【0017】第2スラスト軸受20は軸受メタルとボー
ルとから構成されており、これらは回転軸2の端面とモ
ータハウジング3との間に介設されている。
【0018】図1および図3に示されているように、第
1スラスト軸受10は回転軸2の先端面に回転自在に保
持されているボール11と、このボール11に当接され
ている軸受メタル12とを備えている。軸受メタル12
は耐摩耗性を有する金属材料が用いられて円柱形状に形
成されており、軸受メタル12の中間部外周にはローレ
ット加工部13が形成されている。
【0019】本実施例において、軸受メタル12はギヤ
ハウジング4の回転軸2との対向面に開設されたメタル
装着孔14に外側から挿入されて、後述する超音波イン
サート装置によって形成される溶着部15により固着さ
れているとともに、その溶着部15によって規制される
位置決め状態により、ボール11に対するスラスト軸受
荷重が適正に調整されている。
【0020】次に、本発明の一実施例であるワイパモー
タの製造方法における主要工程としての軸受メタル12
の組付工程およびスラスト軸受荷重調整工程について説
明する。
【0021】この工程におけるスラスト軸受組付作業お
よびスラスト軸受荷重調整作業の実施には、図1に示さ
れている超音波インサート装置30が使用される。
【0022】すなわち、この超音波インサート装置30
はステッピングモータ等から構成されているジャッキ3
1を備えており、このジャッキ31のプッシュロッド3
2の先端部には超音波エネルギを付勢するためのバイブ
レータ34が設備されている。ジャッキ31はマイクロ
コンピュータ等から構成されているコントローラ(以
下、ジャッキコントローラという。)33によって、プ
ッシュロッド32のストロークが制御されるようになっ
ている。また、バイブレータ34はマイクロコンピュー
タ等から構成されているコントローラ(以下、バイブレ
ータコントローラという。)35によって超音波エネル
ギの付勢および解除が制御されるようになっている。
【0023】他方、この超音波インサート装置30は仮
組み立てされたワイパモータ1を駆動するための給電装
置36を備えている。したがって、この給電装置36と
仮組み立てされたワイパモータ1自体によって回転軸2
を回転するための電気的回転駆動装置が構成されている
ことになる。
【0024】この給電装置36には駆動電流値を測定す
るための駆動電流値測定装置37が接続されている。こ
の測定装置37の出力端にはマイクロコンピュータ等か
ら構成されているコントローラ38(以下、メインコン
トローラという。)が接続されており、このメインコン
トローラ38の出力端はジャッキコントローラ33およ
びバイブレータコントローラ35に接続されている。
【0025】メインコントローラ38には電子メモリー
等から構成されている制御電流値設定部39が接続され
ており、この設定部39には図3に示されている制御電
流値Bが設定されている。そして、メインコントローラ
38は駆動電流値測定装置37によってこの設定値Bに
対応する電流値が測定された時に、ジャッキコントロー
ラ33およびバイブレータコントローラ35に指令を発
生して、後述する作動を実行させるようになっている。
【0026】なお、図示しないが、この超音波インサー
ト装置30は後述するスラスト軸受組付作業およびスラ
スト軸受荷重調整作業時における反力を受けるための保
持ステージや、この保持ステージにワークとしての仮組
み立てされたワイパモータ1を供給するための搬送装置
等を備えている。
【0027】軸受メタル12がギヤハウジング4に組み
付けられるに際して、前記構成に係るワイパモータ1は
軸受メタル12を除く殆どの部品が、予め仮組み立てさ
れる。そして、この仮組み立てされたワイパモータが前
記構成にかかる超音波インサート装置30における保持
ステージにコンベアや作業者によって供給されて、位置
決め状態にセットされる。
【0028】次いで、樹脂製のギヤハウジング4に開設
された軸受メタル装着孔14に前記構成に係る軸受メタ
ル12が外側から挿入される。装着孔14に挿入された
軸受メタル12は、バイブレータ34を介してプッシュ
ロッド32によって樹脂製の装着孔14に次第に圧入さ
れて行く。この圧入に際して、バイブレータ34によっ
て軸受メタル12に超音波エネルギが付勢される。
【0029】この軸受メタル12に対する超音波エネル
ギの付勢によって、樹脂製の装着孔14の樹脂内壁面部
が加熱溶融されるため、軸受メタル12に対するプッシ
ュロッド32による圧入が円滑に進行するとともに、軸
受メタル12のローレット加工部13に溶融した樹脂部
が喰い付き、溶融固化後、喰い付いた樹脂部によって溶
着部15が効果的に形成される。
【0030】この軸受メタル12の圧入作業時、仮組み
立てされたワイパモータ1には給電装置37によって駆
動電力が供給されるとともに、この駆動電力の電流値の
変化が測定装置37によって常時測定される。したがっ
て、この圧入作業中、回転軸2は回転駆動された状態に
なっている。
【0031】ちなみに、軸受メタル12の圧入に対する
反力および回転軸2の回転に対する反力は、ワイパモー
タ1を保持している保持ステージに求められている。
【0032】そして、この軸受メタル12の圧入時にお
ける駆動電流値の変化は、図3に示されている特性線図
の通りになる。図3において、縦軸には電流値(アンペ
ア)が、横軸にはスラスト軸受荷重に相当する軸受メタ
ル12と回転軸2との間に作用する荷重(g/cm2
がそれぞれ取られている。
【0033】図3において、折れ点Aは軸受メタル12
が回転軸2に突き当たった時点の電流値の変化点を示し
ており、軸受メタル12が回転軸2に突き当たることに
より、回転軸2の負荷が増加するため、駆動電流値が増
加することを示している。ちなみに、この折れ点Aまで
はスラスト軸受荷重は零の状態になっている。
【0034】また、折れ点Cは軸受メタル12の圧入が
進行し、軸受メタル12と第2軸受20との間で回転軸
2が挟持されることによって、回転軸2がロックされた
時点の電流値の変化点を示している。
【0035】折れ点Aと折れ点Cとの間は、軸受メタル
12と回転軸2との間の荷重の増加と、電流値の増加と
の関係が比例関係になっている。そして、この比例関係
の比較的に初期の段階に前記制御電流値Bが設定されて
いる。
【0036】前記したように、回転軸2が回転駆動され
た状態で、軸受メタル12が軸受メタル装着孔14に圧
入されて行って軸受メタル12が回転軸2の対向端面に
突き当たると、軸受メタル12とボール11との間の摩
擦力が負荷として回転軸2に新たに加わるため、測定装
置37によって測定される回転軸2の駆動電流値は図3
の折れ点Aで示されている通り変化する。
【0037】そして、設定値Bが駆動電流値測定装置3
7によって測定されて、この測定情報が送信されて来る
と、メインコントローラ38はジャッキコントローラ3
3およびバイブレータコントローラ35に圧入作動停止
指令および超音波エネルギ付勢作動停止指令を送信す
る。この停止指令によって、各コントローラ33および
35はジャッキ31のプッシュロッド32の伸長作動お
よび超音波エネルギ付勢作動を停止させる。
【0038】超音波エネルギの付勢が停止すると、軸受
メタル装着孔14の溶融した内周壁面部の固化が始まっ
て溶着部15が形成され、この溶着部15によって軸受
メタル12が固定される。
【0039】ここで、この溶融した樹脂が固化するまで
の間、回転軸2は回転駆動され続けるため、軸受メタル
12には回転軸2から押し戻す力が作用する。したがっ
て、軸受メタル12は回転軸2によって若干押し戻され
ることになる。この押し戻し作用を利用することによ
り、最適の設定値Bを実験やコンピュータシミュレーシ
ョンによる経験的手法によって求め、軸受メタル12の
回転軸2に対する軸受荷重が零になるように調整するこ
とができる。
【0040】ところで、押し戻される軸受メタル12に
は溶融して固化しようとしている樹脂の抵抗等が作用す
るため、図3には破線曲線で示されているように、軸受
メタル12は軸受荷重が零よりも若干大きくなる調整点
Dに調整することも可能である。
【0041】次に、前記のようにして製造され、かつ、
構成されたワイパモータ1の作用を説明する。
【0042】モータが回転されると、モータの回転力は
回転軸2におけるウオーム5を経由して、ウオームホイ
ール6を反時計方向(図3参照)に回転させるようにウ
オームホイール6に伝達され、さらに、ウオームホイー
ル6に固設された出力軸7に伝達される。
【0043】出力軸7が回転されると、この回転が図示
しないクランク、コネクティングロッド、リンケージお
よびワイパシャフトによりワイパアームの往復運動に変
換されるため、この往復回転運動によって、ワイパアー
ム(図示せず)はワイパブレード(図示せず)に払拭作
動を行わせる。
【0044】このとき、回転軸2には負荷の反作用とし
て、スラスト軸受20に向かう方向のスラスト力が作用
しており、第1軸受10から回転軸2が受けるスラスト
力は、第1軸受10による予圧のみである。
【0045】そして、反転時には、ワイパブレード、ワ
イパアームの慣性力でウオームホイール6が負荷側から
回されることになる。すると、回転軸2には、ウオーム
ホイール6によって左方向(図3参照)に瞬時に移動さ
せられるような、軸方向の衝撃力であるスラスト力が作
用する。本実施例においては、軸受メタル12が回転軸
2に対する軸受荷重を前述した調整作業によって適切に
調整されているため、このスラスト力は第1軸受10に
よってきわめて効果的に受けられる。したがって、この
ワイパモータ1によって適正な払拭作動が実行されるこ
とになる。
【0046】本実施例によれば、前記した調整作業によ
って、回転軸2の組み付け時およびその調整時における
スラスト予圧を小さくすることができるため、モータ損
失を小さく抑制することができる。他方、ワイパブレー
ドの反転時にはスラスト軸受10により、大きな衝撃力
をきわめて効果的に支承することができる。したがっ
て、このワイパモータ1によって常に適正な払拭作動が
きわめて効率よく実行させることができる。
【0047】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々
変更可能であることはいうまでもない。
【0048】例えば、スラスト軸受メタルが軸受装着孔
に超音波インサート法によって固定されるように構成す
るに限らず、ボールベアリングやローラベアリング等の
転がり軸受が利用されているスラスト軸受が超音波イン
サート法によって固定されるように構成してもよい。
【0049】また、ハウジングは、全体を樹脂によって
成形するに限らず、軸受装着孔の領域のみを樹脂によっ
て成形してもよい。
【0050】スラスト軸受の超音波インサートに際し
て、回転軸はウオーム減速機付モータ自体によって回転
駆動するに限らず、専用のモータによって回転駆動する
ように構成するとともに、この専用モータの回転駆動電
流値を測定装置によって測定するように構成してもよ
い。
【0051】前記実施例では、圧入作動および超音波エ
ネルギ付勢作動の制御がメインコントローラによって自
動的に実行されるように構成した場合につき説明した
が、この制御は作業者が駆動電流値を監視しながら実行
するように構成してもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
簡単な作業によってスラスト軸受をハウジングに組み付
けることができるとともに、そのスラスト軸受荷重を同
時かつ適正に調整することができるため、スラスト軸受
の組付作業性の低下を抑制しつつ、モータ損失を小さく
抑制可能で、大きな衝撃力をきわめて効果的に支承可能
なウオーム減速機付モータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)は本発明の一実施例であるウオ
ーム減速機付モータの製造方法におけるスラスト軸受荷
重調整工程を示す各拡大部分断面図である。
【図2】その作用を説明するための線図である。
【図3】本発明の一実施例であるウオーム減速機付モー
タを示す正面断面図である。
【符号の説明】
1…ワイパモータ(ウオーム減速機付モータ)、2…回
転軸、3…モータハウジング、4…ギヤハウジング、5
…ウオーム、6…ウオームホイール、7…出力軸、8、
9…ラジアル軸受、10…第1スラスト軸受、11…ボ
ール、12…軸受メタル、13…ローレット加工部、1
4…軸受メタル装着部、15…溶着部、20…第2スラ
スト軸受、30…超音波インサート装置、31…ジャッ
キ、32…プッシュロッド、33…ジャッキコントロー
ラ、34…バイブレータ、35…バイブレータコントロ
ーラ、36…給電装置、37…駆動電流値測定装置、3
8…メインコントローラ、39…制御電流値設定部。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに回転自在に支承されている
    回転軸の一端部にウオームが設けられ、このウオームに
    ウオームホイールが噛合されており、回転軸の回転が減
    速されて負荷へ伝達されるウオーム減速機付モータであ
    って、 前記ハウジングにおける前記回転軸の軸方向の一端面外
    側に、この回転軸のスラスト荷重を支承するスラスト軸
    受が配設されているウオーム減速機付モータにおいて、 前記ハウジングにおける少なくとも前記スラスト軸受が
    配設されている部分が樹脂によって形成されているとと
    もに、この樹脂部にスラスト軸受装着孔が開設されてお
    り、 このスラスト軸受装着孔に前記スラスト軸受が挿入され
    て、超音波インサート法によって形成された溶着部によ
    って固定されていることを特徴とするウオーム減速機付
    モータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のウオーム減速機付モー
    タの製造方法であって、 前記スラスト軸受は前記装着孔にこのスラスト軸受に超
    音波エネルギを付勢されながら圧入されて行き、 この圧入時、前記回転軸は電気駆動装置によって回転駆
    動されるとともに、この回転駆動に使用される電力の電
    流値が測定され、 この測定電流値の変化に基づいて前記スラスト軸受につ
    いての圧入作動および超音波エネルギ付勢作動が停止さ
    れることにより、前記スラスト軸受が前記装着孔に形成
    された溶着部によって固定されることを特徴とするウオ
    ーム減速機付モータの製造方法。
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