JP2696351B2 - 炉材の冷却方法 - Google Patents

炉材の冷却方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は製鋼用の電気炉、化合物製造用反応炉等の高
温で使用される装置の耐火物炉材の冷却方法に関する。
[従来の技術] 操業時の温度が高温(一般的には1000℃前後または10
00℃以上)の装置、例えば製鋼用電気炉、転炉、セメン
トロータリーキルン、各種窯業炉、化学工場における反
応炉、合成炉、分解炉、熱風炉、加熱炉、焼却炉等にお
いては、第2図に例示する如く、装置の構造物または断
熱材(保温材)として各種の耐火煉瓦が使用されてい
る。この種の耐火煉瓦としては粘土質煉瓦、マグネシア
質煉瓦、クロム、マグネシア質煉瓦、ドロマイト質煉瓦
等が使用されている。
第2図中、11は電極、12は珪石煉瓦であり、隣接する
煉瓦同士の間には膨張シロが設けられている。13はマグ
ネシア煉瓦、14は珪石煉瓦又は鋼板巻き塩基性煉瓦、15
は耐火煉瓦、16は珪石煉瓦、17は珪石煉瓦又はマグネシ
ア煉瓦、18は耐火煉瓦、19は もしくは珪石粉末又はマグネシアクリンカーもしくはド
ロマイトクリンカーである。これらの炉材は使用により
損耗するので、定期的または不定期に補修、取替えを行
なう必要がある。
[発明が解決しようとする課題] 上記炉材の補修、取替えのためには、高温の装置の運
転を一時停止し、炉修作業が行なえる室温付近まで炉材
を冷却しなければならないが、この冷却に要する時間は
一般に非常に長く、特に大型の装置の場合は、数日を要
する場合もある。この原因は、上記炉材として断熱性能
が良いものを使用しているからであり、冷却時にこの特
性が逆効果を発揮して冷却所要時間が長くなるためであ
る。
炉の補修時間をできるだけ短縮し操業率を上げるた
め、一般には炉内に強制通気を行なっているが、この冷
却方法はあまり効果がなく、所定の温度となるまでにか
なりの長時間を要しているのが現状である。
本発明は上記炉材の冷却所要時間の短縮を図ることを
目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するため本発明は次のような炉材の冷
却方法を提供する。
すなわち本発明にかかる炉材の冷却方法は、電気炉、
反応炉等、高温で使用される炉の運転停止時における炉
材冷却方法であって、液化ガスを噴出しつつ該噴出の反
動で回転する反動タービン式噴射装置を用いて高温の炉
中に液体窒素、液化炭酸ガス等の液化ガスを噴出させ炉
材を急速に冷却したのち、液体空気又は室温の空気を用
いて炉内雰囲気を置換することを特徴としている。
換言すれば、炉材の冷却剤として液体窒素等を使用
し、これら超低温液化ガスが持っている冷却エネルギー
を有効に活用して炉材の冷却所要時間を短縮するもので
ある。
いま、仮に装置の停止時の炉材の温度を1000℃と仮定
し、この炉中に室温の空気を送風し、その排気温度が50
0℃になるものと想定する。この空気の代りに同量の液
体窒素を使用するものとすると、気体のエンタルピーす
なわち冷却エネルギーはほぼ液体窒素のそれが空気のそ
れの2倍に相当する。すなわち、冷却能力は2倍にな
る。また、液体窒素は室温の空気に比し、その見かけ容
量は約1/700であり、大量の冷却用のガスを炉内に送り
込むことが可能であり、冷却時間の大幅な短縮が可能で
ある。
液体窒素等の液化ガスは、爆発の危険性を避けるため
噴霧状で炉内に供給するのが好ましい。液体窒素の温度
(−196℃)より排気温度500℃まで温度上昇があると、
気体の体積は約10倍に膨張するのであり、これを圧力に
換算すると大略10気圧に相当する。したがって、この気
体の膨張エネルギーを利用して回転しつつ液化ガスを噴
出する反動式タービンを使用して液体窒素等を炉内に噴
出させれば、きわめて効果的に炉壁全体を冷却すること
ができる。
第1図は本発明の冷却方法の実施例を模式的にあらわ
すもので、冷却に際しては、この炉1の内部に先端部に
反動タービン式噴射装置2,2を備えた噴射ユニット3が
挿入される。反動タービン式噴射装置2は、例えば芝生
等に散水する自転式スプリンクラーのように、液化ガス
を噴出しつつ、その噴出の反動を利用して回転するよう
になっている。噴射装置2には液化ガス貯槽4から液化
ガスが流量制御弁5,流量制御ユニット6,温度制御ユニッ
ト7等で流量制御されつつ供給される。なお、噴射装置
は図示例のものに限らず、液化ガスを炉材に効果的に吹
きつけることができるものであれば他の形式のものでも
よい。
実際の冷却に際しては、排気ガス温度が200℃前後に
なったとき液体窒素等の不活性ガスの使用を中止し、液
体空気または室温空気により炉内のガス置換を行なうと
ともに冷却を継続し、室温付近の温度まで冷却するのが
好ましい。これは、最初から液体空気を使用して冷却を
行なうと、沸点が低い窒素が先に蒸発し、炉内が酸素リ
ッチになって危険性が増すからである。また、冷却の後
半を液体空気等で行なうのは炉材補修時に作業員が炉内
に入ったとき酸欠状態になるおそれがないよう炉内雰囲
気を置換するためである。
つぎに、この炉材の冷却は、前述の如く炉材の補修、
取替えを目的として行なわれるものであり、炉材が室温
程度の温度に冷却されると、使用済みの炉材を解体して
除去し、新しい炉材を組み立てる作業が実施される。こ
の作業は、それ自体非常に労力を要する困難な作業であ
るが、従来は炉の操業率を上げるために炉材が充分に冷
却しないうち(例えば50℃程度)に作業を行なっていた
ので、さらに作業条件の悪いものとなっていた。
本発明では、超低温の液化ガスを直接炉材に吹きつけ
ることにより、炉材の表面と内部との間に大きな温度差
が生じ、熱歪によって炉材が脆化するので、使用済みの
炉材を容易に破砕できるという利点もあるのである。こ
のためには、炉材の冷却速度を好ましいものに制御すれ
ばよい。
[実施例] 第1図に示す冷却装置を示し、最初に液体窒素を噴射
し、排気ガス温度が200℃程度となった後半は液体空気
を噴射して製鋼用電気炉の冷却を行なったところ、従来
の強制通気方法の場合に較べて、冷却時間を1/3以下に
することができた。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明にかかる冷却
方法によれば、高温で使用される多種装置の冷却時間を
大巾に短縮することが可能となり、高温装置の補修時間
を短縮し、稼働率を向上させることが可能となった。
しかも、本発明では、急冷用の液化ガスの噴出を、液
化ガスを噴出しつつその反動で回転する反動タービン式
噴射装置を用いて行うので、炉内の広い範囲に効率よく
散布することが可能である。また、液化ガスによる急冷
後に、空気で炉内雰囲気を置換しつつさらに冷却するの
で、作業員による炉材の補修作業を安全かつ早急に行う
ことができる。
また、この急速冷却を利用して使用済み炉材の破砕を
容易にすることもできるので、例えば炉材の解体作業が
容易になるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施法を例示する説明図、第2図は炉
の例を示す断面図である。 1……炉、2……噴射装置 3……噴射ユニット、4……液化ガス貯槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−112679(JP,A) 特開 昭58−19686(JP,A) 特開 昭64−51489(JP,A) 実開 昭58−83095(JP,U) 実開 昭59−45499(JP,U) 実公 昭53−45049(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気炉、反応炉等、高温で使用される炉の
    運転停止時における炉材冷却方法であって、液化ガスを
    噴出しつつ該噴出の反動で回転する反動タービン式噴射
    装置を用いて高温の炉中に液体窒素、液化炭酸ガス等の
    液化ガスを噴出させ炉材を急速に冷却したのち、液体空
    気又は室温の空気を用いて炉内雰囲気を置換することを
    特徴とする炉材の冷却方法。
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