JP2695433B2 - アルミニウム溶湯のマグネシウム成分調整方法 - Google Patents
アルミニウム溶湯のマグネシウム成分調整方法Info
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- JP2695433B2 JP2695433B2 JP12242188A JP12242188A JP2695433B2 JP 2695433 B2 JP2695433 B2 JP 2695433B2 JP 12242188 A JP12242188 A JP 12242188A JP 12242188 A JP12242188 A JP 12242188A JP 2695433 B2 JP2695433 B2 JP 2695433B2
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
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- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、アルミニウムスクラップを溶解する溶解炉
でのマグネシウム(以下Mgと記す)成分の調整方法に関
する。
でのマグネシウム(以下Mgと記す)成分の調整方法に関
する。
(従来の技術) ダイカスト用アルミニウム合金で凝固時に一定以上の
硬度を得るものに、Mg成分を0.3%以下と規定されたも
のがある。
硬度を得るものに、Mg成分を0.3%以下と規定されたも
のがある。
一方、ダイカスト膜に溶湯を供給する溶解炉では、ア
ルミ缶、切削くず、ホイールなどのアルミニウムスクラ
ップを溶解する。良延伸材によるアルミ缶や良切削材か
らの切削くずなどではMgの含有率を高めてそれらの特性
を得ている。結果、前記溶湯のMg成分は0.6〜0.8%程に
高まる。
ルミ缶、切削くず、ホイールなどのアルミニウムスクラ
ップを溶解する。良延伸材によるアルミ缶や良切削材か
らの切削くずなどではMgの含有率を高めてそれらの特性
を得ている。結果、前記溶湯のMg成分は0.6〜0.8%程に
高まる。
このMg成分を所望の0.3%以下に低減するには、塩素
ガス吹き込み処理、脱Mgフラックスの投入撹拌処理、ア
ルミニウム新塊による希釈処理及び溶湯の昇温処理など
が実施されている。
ガス吹き込み処理、脱Mgフラックスの投入撹拌処理、ア
ルミニウム新塊による希釈処理及び溶湯の昇温処理など
が実施されている。
(発明が解決しようとする課題) 塩素ガスは取扱いの難しい気体であり、脱Mgフラック
スは塩化物を基本にしていて塩素ガス同様に取扱いが難
しい。
スは塩化物を基本にしていて塩素ガス同様に取扱いが難
しい。
また、アルミニウム新塊はアルミニウムの成分が99%
超であって、希釈するとともに、他の元素(Si,Feな
ど)の含有率も同様に低下させる為、これら元素を補充
添加する必要がある。
超であって、希釈するとともに、他の元素(Si,Feな
ど)の含有率も同様に低下させる為、これら元素を補充
添加する必要がある。
溶湯の昇温処理では、溶湯を出湯温度である720℃よ
り高い例えば750〜800℃に保持し、Mgを酸化して減少せ
しめる。しかし、この処理は再び出湯温度まで溶湯を冷
却しなければならず、時間を要し、且つエネルギの損失
をともなう。
り高い例えば750〜800℃に保持し、Mgを酸化して減少せ
しめる。しかし、この処理は再び出湯温度まで溶湯を冷
却しなければならず、時間を要し、且つエネルギの損失
をともなう。
(課題を解決するための手段) 上記した課題を解決すべく本発明では、アルミニウム
スクラップを溶解炉で溶解し、そのスラグを多量に含む
溶湯上層部分を取り出して再生炉へ移し、この再生炉に
て昇温脱Mg処理してインゴットを製造する。
スクラップを溶解炉で溶解し、そのスラグを多量に含む
溶湯上層部分を取り出して再生炉へ移し、この再生炉に
て昇温脱Mg処理してインゴットを製造する。
(作用) アルミニウムスクラップを溶解した溶解炉において、
その溶湯のスラグを多量に含んだ上層部分を取り除き、
この後の溶湯へ前記インゴットを投入して、この溶湯の
Mg含有率を低減せしめる。
その溶湯のスラグを多量に含んだ上層部分を取り除き、
この後の溶湯へ前記インゴットを投入して、この溶湯の
Mg含有率を低減せしめる。
(実施例) 以下に本発明の実施例を比較例とともに図面を参照し
ながら説明する。
ながら説明する。
第1表は、Mg成分調整処理前の溶湯の成分を示し、こ
の溶湯は、12TON溶解炉の残溶湯3TONへ2TONのアルミニ
ウムスクラップを追加溶解して得たものである。
の溶湯は、12TON溶解炉の残溶湯3TONへ2TONのアルミニ
ウムスクラップを追加溶解して得たものである。
一方、本溶湯は、成形品の硬度を考慮して、第2表に
示す基準値に調整した後に出湯する必要がある。
示す基準値に調整した後に出湯する必要がある。
本実施例では、溶解炉で12TONのアルミニウムスクラ
ップを溶解した。その溶湯の上層部分にはスラグ及びド
ロスが集まり、このスラグを多量に含む上層部分を、出
滓工程の際に、炉から取り出し再生炉へ移す。
ップを溶解した。その溶湯の上層部分にはスラグ及びド
ロスが集まり、このスラグを多量に含む上層部分を、出
滓工程の際に、炉から取り出し再生炉へ移す。
再生炉で、上記スラグを多量に含む溶湯を750℃〜800
℃の間の適当な温度に保持する。この温度域では、従来
の技術で述べた溶湯の昇温処理がなされ、即ちMg成分は
酸化され、酸化物となって溶湯上層へ浮上する。結果、
再生炉の再生溶湯からは、表3に示す成分のインゴット
を製造できた。
℃の間の適当な温度に保持する。この温度域では、従来
の技術で述べた溶湯の昇温処理がなされ、即ちMg成分は
酸化され、酸化物となって溶湯上層へ浮上する。結果、
再生炉の再生溶湯からは、表3に示す成分のインゴット
を製造できた。
このインゴットは取扱いの便利などを考え、その単量
を250kgとした。尚、再生炉の溶湯のインゴット率は約
5割であった。
を250kgとした。尚、再生炉の溶湯のインゴット率は約
5割であった。
このインゴットはストックしておき、以降のチャージ
において溶解炉へ投入する。
において溶解炉へ投入する。
次に、前記表1で述べたMg成分調整処理前の溶湯に対
するMg成分調整方法を表4及び図1に基づいて述べる。
するMg成分調整方法を表4及び図1に基づいて述べる。
実施例に係るインゴット法では、溶解炉中の5TONの溶
湯へ、前記インゴットを8個まで投入する。第1図に示
す如く、投入量にほぼ比例して溶湯中のMg含有率は低下
し、第2表に示す基準値を満足する溶湯を得た。
湯へ、前記インゴットを8個まで投入する。第1図に示
す如く、投入量にほぼ比例して溶湯中のMg含有率は低下
し、第2表に示す基準値を満足する溶湯を得た。
一方、従来例に係る比較例1に示す新塊法では、Mg以
外のSi,Feなどの含有率も低下するので、Si塊を追加補
充する必要があった。
外のSi,Feなどの含有率も低下するので、Si塊を追加補
充する必要があった。
また、比較例2ではテルミット反応にて3000℃まで昇
温し、スラグ量が急増することから出湯歩留が悪化し
た。更に、Fe酸化物は還元されてFeとなり、Fe成分が増
して、出湯基準値を満足させ難い。
温し、スラグ量が急増することから出湯歩留が悪化し
た。更に、Fe酸化物は還元されてFeとなり、Fe成分が増
して、出湯基準値を満足させ難い。
仍って、本実施例は、比較例1における成分調整の困
難さ、及び比較例2におけるエネルギの損失を解決若し
くは防止するものである。
難さ、及び比較例2におけるエネルギの損失を解決若し
くは防止するものである。
(発明の効果) 以上に述べた如く、本発明方法によれば、廃却される
べきスラグを多量に含む溶湯上層部分からインゴットを
再生し、このインゴットにてMg成分を調整するので、出
湯の歩留を向上させ、成分調整を容易にする。
べきスラグを多量に含む溶湯上層部分からインゴットを
再生し、このインゴットにてMg成分を調整するので、出
湯の歩留を向上させ、成分調整を容易にする。
第1図は本方法に係るインゴット投入数と溶湯中のMg
(%)との関係を示すグラフである。
(%)との関係を示すグラフである。
Claims (1)
- 【請求項1】アルミニウムスクラップを溶解炉で溶解
し、そのスラブを多量に含む溶湯上層部分を取り出して
再生炉へ移し、この再生炉にて昇温脱マグネシウム処理
してインゴットを製造ストックし、このストックしてお
いたインゴットを、前記溶解炉中のスラグを多量に含む
上層部分を取り除いた溶湯へ投入して、この溶湯のマグ
ネシウム含有率を低減するようにしたことを特徴とする
アルミニウム溶湯のマグネシウム成分調整方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12242188A JP2695433B2 (ja) | 1988-05-19 | 1988-05-19 | アルミニウム溶湯のマグネシウム成分調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12242188A JP2695433B2 (ja) | 1988-05-19 | 1988-05-19 | アルミニウム溶湯のマグネシウム成分調整方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01290722A JPH01290722A (ja) | 1989-11-22 |
JP2695433B2 true JP2695433B2 (ja) | 1997-12-24 |
Family
ID=14835414
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12242188A Expired - Fee Related JP2695433B2 (ja) | 1988-05-19 | 1988-05-19 | アルミニウム溶湯のマグネシウム成分調整方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2695433B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010275620A (ja) * | 2009-06-01 | 2010-12-09 | Kagoshima Univ | マグネシウム除去方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4883017A (ja) * | 1972-02-09 | 1973-11-06 | ||
JPS61119630A (ja) * | 1984-11-14 | 1986-06-06 | Kobe Steel Ltd | Al又はAl合金スクラツプからの脱Mg方法 |
-
1988
- 1988-05-19 JP JP12242188A patent/JP2695433B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01290722A (ja) | 1989-11-22 |
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Legal Events
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