JP2695110B2 - 畳敷等の敷き床用保護シート - Google Patents

畳敷等の敷き床用保護シート

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JP2695110B2
JP2695110B2 JP5192178A JP19217893A JP2695110B2 JP 2695110 B2 JP2695110 B2 JP 2695110B2 JP 5192178 A JP5192178 A JP 5192178A JP 19217893 A JP19217893 A JP 19217893A JP 2695110 B2 JP2695110 B2 JP 2695110B2
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佳孝 国定
孝明 三宅
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、畳、敷物等の敷き床用
保護シートに関し、特に長期間使用しない部屋の畳、敷
物等の退色防止、防かびをはかって長期保存するために
使用する保護シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】建売住宅、分譲マンション、借家、公団
住宅等は、買い手や借り手が決まるまでに比較的長期間
を擁する物件も数多くあり、その間の保守点検不足によ
り畳や敷物が日光により退色したり、また湿気によるか
びの発生が問題となっている。そこで、この対策とし
て、日光の射し込む窓等に遮光カーテンを張ったり、畳
敷等の敷き床の表面を遮光シートで被覆して変質や汚染
を抑制すべく保護しているところも見られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】暗幕等の遮光カーテン
を使用する場合、部屋内は常時日光が射し込むことなく
畳敷等の敷き床の退色防止には効果的なものの、梅雨時
のように高湿度が継続するようなときは、たとえ晴天時
であっても部屋内が遮光されるため湿気が多く、畳敷
の敷き床にかびが発生しやすい環境となる。
【0004】そこで、畳や敷物に対して直接遮光シート
で上から覆うことが提案され、防虫剤や防菌剤と共に使
用することが提案されている(例えば、特開昭54−1
56316号、実開昭63−96107号)。しかし、
遮光シートは、加工紙、合成樹脂製養生シート等であっ
て、これらを畳敷等の敷き床の表面に被覆する場合、遮
光性はあるものの、通気性がなく畳敷等の敷き床の表面
と遮光シートの間に湿気が籠り、かびが発生し易い状態
となる。壁材等の建材では湿気が籠るのを防止するため
に透湿シートが透湿性フィルムの一面に積層されたもの
も提案されているが(例えば特開昭63−223249
号,実開昭64−14824号)、これらは本願発明の
目的であるところの、建売住宅、分譲マンション、借
家、公団住宅等、買い手や借り手が決まるまでに一時的
に畳敷等の敷き床の表面を覆って使用できる良好なシー
ト材ではない。また、防虫、防菌剤の使用については高
価なわりに持続性に乏しい欠点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上述の
保護部材の難点をふまえ、長期間使用しない部屋の畳敷
の敷き床を良好な状態で保護する目的で鋭意検討した
結果開発されたもので、その構成は、畳敷等の敷き床
表面を被覆する退色防止のための保護シートであって、
内層の高融点ポリマーと表層の低融点ポリマーとからな
る複層糸条をネット状にした通気性補強基材2と通気性
フィルム1を前記通気性補強基材2の表層の低融点ポリ
マーにより熱融着積層して得られる透湿度50g/m2・h以上
でかつ遮光率80%以上であることを特徴とする畳敷等の
敷き床用保護シートである。
【0006】本発明で用いられる通気性フィルムとは、
その目的から遮光性と透湿性を兼ね備えたものであっ
て、一般的な防水性フィルムに機械的穿孔により有孔フ
ィルムとしたものや、透湿防水性フィルムとして公知の
微多孔性フィルムを使用することができる。
【0007】通気性フィルムに用いられる樹脂は特に限
定されるものではないが、連続生産での安定品質と経済
的に量産し得ることにおいて熱可塑性合成樹脂が該当
し、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、4−
メチル−1−ペンテンなどのα−オレフィンの単独重合
体もしくは相互共重合体またはこれらのα−オレフィン
と他のコモノマーの共重合体からなるポリオレフィン系
樹脂のほか、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、
ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン−ビニル共
重合体樹脂等が挙げられ、これらの樹脂で成形された単
層或いは複層フィルムであっても良い。
【0008】ここで、微多孔性フィルムにおいては、原
料樹脂として特に直鎖低密度ポリエチレン樹脂が生産及
び加工性に優れ、生産コストが安価で、しかも得られる
微多孔性フィルムの強度が大きいことにより最も好適に
用いられる。
【0009】微多孔性フィルムは、上述の原料樹脂に充
填剤として、炭酸カルシウム、硫酸バリュウム、炭酸マ
グネシウム、硫酸マグネシウム、燐酸カルシウム、水酸
化アルミニウム、酸化チタン、ゼオライト、シリカ、ア
ルミナ、タルク、クレー、カオリン等を所定量配合し
て、インフレーション法、Tダイフラット法、カレンダ
ー法等により溶融成形してシート或いはフィルム化した
後、ロール延伸法、テンター延伸法、マンドレル延伸法
等及びこれらの組み合わせにより延伸処理して得られ
る。
【0010】次に、通気性補強基材とは、通気性フィル
ムに積層することにより通気性を保持した状態で引張強
力や引裂強力などの機械的物性を向上させ取扱いを容易
にするためのものであり、内層の高融点ポリマーと表層
の低融点ポリマーとからなる複層糸条を経緯に配列交叉
して形成されるネット状物が代表的なものである。
【0011】通気性補強基材と通気性フィルムを積層す
るにあたり、両者を重ね合わせて部分的に接着剤で接着
したり、予め通気性補強基材に溶剤に溶かした接着剤を
コーティングして乾燥後通気性フィルムに熱接着させる
等種々の方法で接合すること可能であるが(例えば特
開昭63-223249号)本発明では接着剤あるいは粘着剤を
必要とせず、しかも、加熱するだけで接着が可能である
最も好適な接合方法、すなわち、通気性補強基材の表面
に低融点ポリマーを用いて熱融着させることとした
【0012】例えば、高融点ポリマーの糸条であって少
なくとも低融点ポリマーが表面の一部に存在すべく並列
或いは芯鞘に配置された糸条を経緯に配列してネット状
物とし、通気性フィルムと重ね合わせて所定温度で加熱
圧着することで、低融点ポリマーで強固に接合し、高融
点ポリマーで強度を保持するものとなるのである。こう
した糸条は、具体的には多層のフラットヤーンや芯鞘の
モノフィラメントであり、同様の目的において多層フィ
ルムを割繊したワリフも通気性補強基材として有用なも
のとなる。
【0013】前述のような構造の本発明の畳敷等の敷き
床用保護シートは、透湿性と遮光性を有する必要があ
る。透湿性は、畳敷等の敷き床の表面に被覆した際に、
保護シートとの間隙に湿気が籠らなくすることでかびの
発生を抑制するもので、透湿度50g/m2・h以上でないと本
発明の目的にはそぐわないし、遮光性は、日光による畳
等の退色、黄変防止のために遮光率80%以上とするので
ある。なお、必要により通気性フィルム又は通気性補強
基材に対して防かび剤や殺菌剤あるいは芳香剤などを通
常の方法で付加することも妨げない。
【0014】
【作用】本発明の畳敷等の敷き床用保護シートは、構成
部材の通気性フィルムと通気性補強基材が透湿度50g/m2
・h以上でかつ遮光率を80%以上としているので、遮光性
と透湿性とによって、畳敷等の敷き床の日光による退色
を防止し、表面付近の湿気の拡散を妨げることがなく、
それ自体にかびの発生を抑制する作用が得られる。製造
時においては通気性補強基材の低融点ポリマーで通気性
フィルムと強固に接合し、使用時には高融点ポリマーで
強度を保持する。また、このような素材からなるので、
軽量で高強力を呈し、敷設作業等の取扱いが容易であ
る。
【0015】
【実施例】以下、実施例にて説明を加える。
【0016】実施例1 熱可塑性合成樹脂にポリプロピレン(MI=1.5)を選び、T
ダイフラット法にて溶融温度240℃で押し出し、冷却し
て40μ厚みのフィルムを製膜した。この際、顔料として
酸化チタンを2重量%添加して白色化フィルムとした。
次に、このフィルムに加熱した針布ロールを穿孔させる
ことにより孔径0.3mm、孔ピッチ5mmで朱子状に配列す
る通気性フィルム1を得た。
【0017】中間層に高融点ポリマー3としてポリプロ
ピレン(MI=1.7、融点156℃)、両外層に低融点ポリマー
4として低融点ポリプロピレン(MI=4.0、融点141℃)
を選び、3層T型ダイスから多層Tダイフラット法にて
溶融温度235℃で押し出し、冷却して3層フィルムとし
た後、細断してテープ状とし、接触熱板延伸方式で延伸
温度125℃、アニーリング温度135℃、延伸倍率4.8倍で
延伸して層比1:10:1、繊度900drの複層フラットヤ
ーン5を製造した。この複層フラットヤーン5を経緯糸
に用いて織成密度2×2本/インチで織成して、132℃
に加熱した金属ロールで加圧して交差部を融着した通気
性補強基材2を得た。
【0018】こうして得られた通気性フィルム1と通気
性補強基材2を重ね合わせ、138℃に加熱した金属ロー
ルで加圧して両部材を接合することにより実施例1の
き床用保護シートとした。
【0019】実施例1の敷き床用保護シートの透湿度と
遮光率をそれぞれ日本工業規格JIS-L-1099、JIS-L-1055
に準じて測定したところ、透湿度188g/m2・h、遮光率82
%であり本発明の目的に充分効果的なものであった。
【0020】実施例2 熱可塑性合成樹脂に直鎖低密度ポリエチレン(MI=2.3、
融点123℃)を100重量部、無機充填剤に炭酸カルシウム
(平均粒径1μ)を125重量部、滑剤にステアリン酸を2
重量部として配合し充分に混練した混合物を、インフレ
ーション法にて溶融温度220℃で押し出し冷却した後、
ロール延伸法にて延伸温度85℃で2.5倍に縦一軸延伸し
て40μ厚みの微多孔性である通気性フィルム1を得た。
【0021】芯層に高融点ポリマー3として高密度ポリ
エチレン(MI=1.1、融点132℃)、鞘層に低融点ポリマー
4として低密度ポリエチレン(MI=4.0、融点112℃)を選
び、芯鞘複層ノズルから溶融温度220℃で押し出し冷却
後、ウォーターバス延伸方式で延伸倍率6.5倍で延伸し
て繊度750drの複層モノフィラメント6を製造した。こ
の複層モノフィラメント6を経緯糸に用いて織成密度3
×3本/インチで織成して、115℃に加熱した金属ロー
ルで加圧して交差部を融着した通気性補強基材2を得
た。
【0022】こうして得られた通気性フィルム1と通気
性補強基材2を重ね合わせ、118℃に加熱した金属ロー
ルで加圧して両部材を接合することにより実施例2の
き床用保護シートとした。
【0023】実施例2の保護シートの透湿度と遮光率を
それぞれ日本工業規格JIS-L-1099、JIS-L-1055に準じて
測定したところ、透湿度86g/m2・h、遮光率87%であり本
発明の目的に充分適合する効果的なものであった。
【0024】
【発明の効果】本発明の畳敷等の敷き床用保護シート
は、通気性フィルムと通気性補強基材とにより構成さ
れ、長期間使用されない部屋内の畳敷等の敷き床の維持
管理に有効的なものである。つまり、遮光率が80%以上
であるから畳敷等の敷き床の表面に敷設して被覆するだ
けで室内に日光を採り入れながらも日焼けによる退色を
防止でき、しかも、透湿度50g/m2・h以上の優れた透湿性
により、畳敷等の敷き床が放出する湿気が被覆された内
部に籠ることがなくかびの発生を抑制する効果を有し、
また高強力、軽量であって運搬や敷設時の取扱いの容易
な畳敷等の敷き床用保護シートである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の敷き床用保護シートの一部破断平面図
である。
【図2】実施例1で用いた複層フラットヤーンの部分拡
大縦断面図である。
【図3】実施例2で用いた複層モノフィラメントの部分
拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 通気性フィルム 2 通気性補強基材 3 高融点ポリマー 4 低融点ポリマー 5 複層フラットヤーン 6 複層モノフィラメント

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 畳敷等の敷き床の表面を被覆する退色防
    止のための保護シートであって、内層の高融点ポリマー
    と表層の低融点ポリマーとからなる複層糸条をネット状
    にした通気性補強基材2と通気性フィルム1を前記通気
    性補強基材2の表層の低融点ポリマーにより熱融着積層
    して得られる透湿度50g/m2・h以上でかつ遮光率80%以上
    であることを特徴とする畳敷等の敷き床用保護シート。
JP5192178A 1993-08-03 1993-08-03 畳敷等の敷き床用保護シート Expired - Lifetime JP2695110B2 (ja)

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