JP2694165B2 - 高固形分塗料組成物 - Google Patents

高固形分塗料組成物

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JP2694165B2 JP63207203A JP20720388A JP2694165B2 JP 2694165 B2 JP2694165 B2 JP 2694165B2 JP 63207203 A JP63207203 A JP 63207203A JP 20720388 A JP20720388 A JP 20720388A JP 2694165 B2 JP2694165 B2 JP 2694165B2
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    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • C09F9/00Compounds to be used as driers, i.e. siccatives

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は高固形分塗料組成物に関し,より詳細には優
れた乾燥性および薄膜特性を示す高固形分塗料組成物に
関する。
(従来の技術) 種々の多価金属塩,特に遷移金属塩組成物を,ペン
キ,ワニスおよびインクの乾燥促進剤として使用するこ
とは公知である。このような金属塩はまた,「乾燥触媒
(drier catalysts)」と称されている。このような乾
燥触媒は塗料組成物において、塗料組成物が塗布後乾燥
するように、ポリ不飽和油(polyunsaturated oil)の
酸化的重合を促進する。鉛,コバルト,マンガン,ジル
コニウム,希土類,およびカルシウムの石鹸がこの目的
で一般に使用される。市販の乾燥促進剤は普通,この目
的に適する種々の溶剤,ごく一般的には通常石油スピリ
ット,ミネラルスピリットなどと称されるような石油製
品に溶かされる。
長年の間,ペンキ,ワニスなどとして有用な硬化性塗
料組成物は揮発性炭化水素溶剤に溶かされていたので,
被覆されるべき基材に薄膜を形成することが容易とな
り,溶剤が適当な時間内に大気中に揮発して,乾燥した
非粘着性の塗装を得ることができた。従って,このよう
な揮発性炭化水素溶剤を希釈液として用いると,結果的
に大気汚染問題が生じる。
米国特許第1,880,759号は,ケト安息香酸の,バナジ
ウムを包含する種々の金属塩が,オイル,ペンキおよび
ワニスに乾燥促進剤として使用される例を開示してい
る。種々のカルボン酸の金属塩を乾燥促進剤として使用
する例が開示されている他の初期の特性には,米国特許
第1,900,693号(ヒドロキシル化脂肪油),1,927,867号
(アルキル置換安息香酸の塩),および1,962,478号
(一塩基性ケト酸)がある。
フェノール金属塩−窒素化合物の錯体である乾燥組成
物がポリエステル樹脂において有用であると,米国特許
第2,630,419号に記載されている。バナジウムはその金
属の内に包含される。米国特許第3,362,972号には,カ
ルボン酸のモリブデンおよびバナジウムの所定の塩の調
製物が開示されており,重金属塩は乾燥促進剤として有
用であることが記載されている。
米国特許第3,476,723号には,アクリレートタイプの
モノマー−ポリマーシロップ状溶液の過酸化性硬化のプ
ロセスが開示されている。このプロセスは、遊離基を発
生する過酸化物,バナジウム促進剤および脂肪族アルデ
ヒドを含む硬化システムを用いる。開示されたバナジウ
ム促進剤は,燐酸または亜燐酸の脂肪族モノエステルま
たはジエステル(液体),もしくは液体状の脂肪族また
は芳香族スルホン酸と;無機,有機もしくは錯体のバナ
ジウム化合物と;の組み合わせであり得る。バナジウム
塩およびジルコニウム塩の組み合わせを,過酸化物の触
媒の存在下において不飽和ポリエステル樹脂を硬化させ
るための触媒として用いることが,米国特許第3,639,50
4号に開示されている。
米国特許出願第4,100,133号には、ジシクロペンテニ
ルアクリレートもしくはメタクリレートおよび不揮発反
応モノマーを含む空気乾燥硬化性組成物;コバルトナフ
テネートのような多価金属含有錯体;および揮発性オキ
シム安定剤を含む硬化性組成物が開示されている。この
ような組成物は非常に高固形分を有することが可能であ
り,そして空気中での乾燥により急速に硬化し得るとい
う事実により特徴づけられる。高固形分のアルキド樹脂
塗料が、米国特許第4,624,869号に開示されている。こ
のアルキド塗料は,不飽和ポリエステルまたは不飽和ポ
リエステルウレタン硬化改質剤を含有することにより,
改質されている。その方法がアクリルおよびポリウレタ
ン樹脂に有用であることがまた,報告されている。
米国特許第4,633,001号には、有機カルボン酸遷移金
属塩の組成物であって改良された性質を有する組成物の
調製法が開示されている。バナジウムは,この特許に開
示された組成物の塩を調製するのに用いられる遷移金属
の一種である。この特許にはまた,遷移金属塩の種々の
使用が開示されている。それには,塗料配合物における
使用,および不飽和ポリエステル樹脂組成物の硬化にお
ける使用が包含される。
より最近では,塗料工業においては,有機塗料組成物
から揮発性有機物の放出の問題へとその視点を転じてき
ている。これらの努力は,揮発性炭化水素溶剤の使用に
よって引き起こされる空気の汚染に関して,種々の政府
および州の機関により促されてきている。塗料工業のそ
のようは努力により,多くの高固形分樹脂塗料配合物の
進歩がなされた。この塗料配合物は,溶剤が有意に減少
しており,ある場合においては,溶剤は非常に少ないか
あるいは存在しない。ある場合においては,揮発性炭化
水素溶剤は,ビニル基を有するモノエチレン性不飽和モ
ノマーのような反応性希釈剤に置き換えられている。そ
のような反応性希釈剤は,例えば,ビニルトルエン;塩
化ビニル;アルカン酸のビニルエステル;アクリル酸,
メタクリル酸,またはアクリル酸またはメタクリル酸エ
ステルのようなアクリル性モノマーであり得る。反応性
希釈剤を用いるという進歩により溶剤の放出が少なくな
り,そして高固形分の塗料が提供されるようになった
が,そのような系を利用した場合には乾燥および塗膜の
硬化が遅い。炭化水素希釈有機塗料配合物に乾燥促進剤
として有用な乾燥触媒の多くは,高固形分塗料配合物に
用いたときには不充分であるのがわかる。
(発明の要旨) 本発明は,改良された高固形分塗料組成物に関する。
さらに詳細には,少なくとも75重量%が不揮発性の物質
である高固形分塗料組成物に関し,(A)少なくとも1
種の硬化性有機樹脂;および(B)乾燥促進剤として有
効な量の,少なくとも1種の油溶性配位錯体であって,
有機カルボン酸バナジウム塩を含む油溶性配位錯体,を
含有する塗料組成物に関する。本発明により,塗料組成
物に通常使用される硬化性有機樹脂のなかで,高固形分
のアルキド,アクリルおよびポリエステル樹脂の乾燥特
性が特に改善される。本発明はまた,炭化水素可溶の有
機カルボン酸バナジウム塩の少なくとも一種を用い,高
固形分塗料組成物を硬化させる方法に関する。本発明の
塗料組成物に乾燥促進剤として特に有用なバナジウム塩
についても開示されている。本発明はまた,上記塗料組
成物により被覆された物品をも包含する。
(発明の構成) 本発明は,不揮発性物質を少なくとも50重量%の割合
で含有する高固形分塗料組成物に関する。好ましくは,
この高固形分塗料組成物は,不揮発性物質を少なくとも
75重量%または80重量%の割合,そして,100重量%まで
の割合で含有する。つまり,この配合物は,揮発性物質
を多くとも20%または25%の割合で含有し,揮発性物質
を含まない場合もある(100%NVM)。樹脂および塗料工
業において,「固形分」という用語はNVMの代わりに用
いられる。例えば,NVMを100%の割合で含有する配合物
は,固形分が100%であるという。
本発明の塗料配合物で用いられる有機樹脂は,パーオ
キシド硬化型もしくは空気硬化型であり得る。空気で硬
化し得る有機樹脂配合物が好適である。
硬化可能な広い範囲の樹脂が塗料工業で用いられてき
ており,そして用いられている。高固形分塗料配合物お
よび組成物に配合され得る硬化性有機樹脂のいずれも
が,本発明の高固形分塗料組成物の調製に用いられ得
る。つまり,硬化可能な有機樹脂は,天然のおよび合成
の樹脂であり得る。合成樹脂の例には,ポリエステル樹
脂,アルキド樹脂,アクリル樹脂,メラミン樹脂,エポ
キシ樹脂,フェノール樹脂およびポリビニルアルコール
樹脂が包含される。本発明においては,空気乾燥硬化性
アルキド類,ポリエステル類およびアクリルポリマー類
が特に有用である。
ポリエステル樹脂は,多塩基酸またはその無水物と,
多価アルコールとの相互作用により得られる。不飽和ポ
リエステル樹脂は,不飽和酸またはその無水物と,多価
アルコールとの相互作用により得られる。
アルキド樹脂は,多価アルコールと,一塩基性脂肪酸
で修飾された多塩基酸との重合生成物である。非オイル
性アルキドまたはオイルを含まないアルキド(飽和また
はヒドロキシル化反応性ポリエステルとして最適に記述
されている)は多塩基酸と過剰の多価アルコールとの反
応により生成する。
アルキド樹脂は,通常,アルキド比,つまり多価アル
コール:フタレート比;グリセロールを唯一のポリオー
ルとして含有するアルキドについては油長またはオイル
のパーセント;およびフタル酸無水物のパーセントによ
り分類される。アルキドは,主として次の4つのタイプ
に分類される:短油性(脂肪酸含量30〜42%,無水フタ
ル酸含量38〜46%);中油性(脂肪酸含量43〜54%,無
水フタル酸含量30〜37%);長油性(脂肪酸含量55〜68
%,無水フタル酸含量20〜30%);および超長油性(脂
肪酸含量>68%,無水フタル酸含量<20%)。脂肪酸含
有率(%)は,アルキド樹脂の性質に影響をおよぼす。
アルキド樹脂を調製するのに使用される多価アルコー
ルのなかでは,グリコールが最も汎用され,次いで,ペ
ンタエリスリトールが汎用される。ソルビトールおよび
ジエチレングリコールのようなポリオールもまた使用さ
れている。
アルキド樹脂の調製には,フタル酸およびイソフタル
酸が多塩基酸として最も汎用されている。
本発明で使用され得るポリエステル樹脂は,飽和もし
くは不飽和のポリエステル樹脂であり得る。このポリエ
ステル樹脂は,ポリカルボン酸またはその無水物(いず
れも飽和もしくは不飽和)と,少なくとも一種の多価ア
ルコールとから形成される。これらのポリエステル樹脂
の例としては,飽和ジカルボン酸またはその無水物およ
び不飽和ジカルボン酸またはその無水物と,2価アルコー
ルとの反応生成物がある。上記飽和ジカルボン酸または
その無水物としては,例えば,フタル酸またはその無水
物,イソフタル酸,テトラヒドロフタル酸無水物, ヘ
キサヒドロフタル酸無水物,コハク酸,グルタル酸,ア
ジピン酸,ピメル酸,スベリン酸,アゼライン酸および
セバシン酸がある。上記不飽和ジカルボン酸またはその
無水物としては,マレイン酸無水物,フマル酸無水物,
クロロマレイン酸,イタコン酸,シトラコン酸およびメ
サコン酸がある。上記2価アルコールとしては,例え
ば,エチレングリコール,プロピレングリコール,ブチ
レングリコール,ジエチレングリコール,トリエチレン
グリコールおよびネオペンチルグリコールがある。少量
の多価アルコールが,上記グリコール類と組み合わせて
用いられ得,それには例えば,グリセロール,ペンタエ
リスリトール,トリメチロールプロパンまたはソルビト
ールがある。
ある実施態様においては,本発明に用いられるアルキ
ド樹脂およびポリエステル樹脂配合物はまた,不飽和モ
ノマーを含有し得る。この不飽和モノマーは,アルキド
樹脂または不飽和ポリエステル樹脂に反応し,架橋を形
成し得る,この不飽和モノマーは,ビニルまたはアクリ
レートモノマーを包含し,そしてこれらは,反応性希釈
剤としての配合物中に含有される。適当な不飽和モノマ
ーには次の化合物が包含される:スチレン,メチルスチ
レン,ジメチルスチレン,ビニルトルエン,ジビニルベ
ンゼン,ジクロロスチレン,メチルアクリレート,エチ
ルアクリレート,メチルメタクリレート,エチルメタク
リレート,ジアリルフタレート,酢酸ビニル,アクリロ
ニトリル,アクリルアミド,塩化ビニル,塩化ビニリデ
ン,ギ酸ビニル,酢酸ビニル,酢酸ビニル,ステアリン
酸ビニルなど。これらの混合物もまた使用され得る。そ
れには例えば,メチルメタクリレートおよびブチルアク
リレート,スチレンおよびエチルまたはブチルアクリレ
ート,または,アクリロニトリルおよびエチルアクリレ
ートがある。
上記不飽和モノマーの1種またはそれ以上により修飾
されたアルキドおよびポリエステル樹脂配合物は、不揮
発性物質が約20〜80重量%の割合で含有され得る。
上記のように,本発明の高固形分塗料組成物は,硬化
性アクリル系樹脂の少なくとも1種から誘導され得る。
このアクリル系樹脂は,当業者に公知の手法により,ア
クリル酸,メタクリル酸,または,アクリル酸またはメ
タクリル酸のエステル,から誘導される。なお実施態様
において,硬化性樹脂配合物は,メチルメタクリレート
単量体でなる希釈剤の中にメチルメタクリレートのホモ
ポリマーまたはコポリマーを含有し得る。
本発明の高固形分塗料組成物の調製に用いられる有機
樹脂は,不揮発性物質の含有率が高く,そして,好まし
くは,不揮発性物質を少なくとも75%〜100%含有す
る。「不揮発性」という用語が本発明に用いられる場合
には,樹脂および反応性モノマー希釈剤(存在する場
合)の蒸気圧が硬化時に次のようでなければならないこ
とを示す。つまり,本発明の高固形分塗料組成物により
形成される薄膜や塗膜を硬化させるときにエバポレート
により失なわれる樹脂/反応性モノマーが約5重量%を
超えないようでなければならないことを示す。
このような高固形分塗料組成物において既知の樹脂乾
燥促進剤の多くが使用された場合には,しばしば,乾燥
および硬化がなされず,許容され得る塗膜が得られな
い。しかし,有機カルボン酸のバナジウム塩が,望まし
い乾燥特性を与え,許容され得る性質を有する塗膜を形
成することが観察されている。
本発明の塗料組成物に乾燥触媒として有用な有機カル
ボン酸パナジウム塩は,2〜約30個の炭素原子を有するカ
ルボン酸のバナジウム塩のうち任意の物質であり得る。
この塩は,酸性,中性または塩基性塩であり得る。この
酸性塩とは,酸を中和する金属カチオンが不充分な塩で
ある。
適当な塩が調製され得るカルボン酸には,脂肪族,脂
環式および芳香族一塩基性カルボン酸または多塩基性カ
ルボン酸が包含される。有機カルボン酸は天然または合
成,あるいはこれらの混合物であり得る。天然の酸類
(通常,精製されて用いられる)には,直鎖および分岐
カルボン酸およびその混合物(例えば、トール油酸),
および環式カルボン酸(例えば,ナフテン酸)が包含さ
れる。種々の合成カルボン酸,特に脂肪族カルボン酸類
またはそれらの混合物が有用であり,これらは通常,6ま
たはそれ以上の炭素原子を含有する。
ある実施態様においては,金属塩(時には,石鹸と呼
ばれる)は,溶融法または沈澱法により調製され得る。
この石鹸は,通常,炭化水素オイルまたは溶剤のような
不活性液体中で調製される。有機カルボン酸は,好まし
くは,約6個から約30個の炭素原子を有する。しかし,1
種を超えるカルボン酸が採用される場合には,酸の混合
物のうちの1種として2個というような小さい炭素原子
数のカルボン酸が用いられ得る。有用な有機カルボン酸
の例としては,次の化合物が包含される:酢酸,プロピ
オン酸,酪酸,イソペンタン酸,ヘキサン酸,2−エチル
酪酸,イナン酸,デカン酸,2−エチルヘキサン酸,イソ
オクタン酸,イソノナン酸,ネオデカン酸,ラウリン
酸,パルミチン酸,ステアリン酸,オレイン酸,リノー
ル酸,ナフテン酸,および市販の2種またはそれ以上の
カルボン酸の混合物(例えば,ナフテン酸類,トール油
酸類)など。
カルボン酸の塩基性金属塩または石鹸類は,当該分野
で既知の方法により調製されたものであり得る。中性お
よび塩基性塩および金属塩錯体の例,そしてその調製法
が、例えば,米国特許第3,723,152号および第3,391,806
号に見い出され得,それらは,参考文献としてここに述
べられている。
ある実施態様においては,本発明の塗料組成物に用い
られるバナジウム塩は,米国特許第4,633,001号に記載
されている。その特許の開示内容は,ここに参考文献と
して述べられている。その方法は,次の工程を包含す
る: (A)バナジウムがより高い正の酸化状態のひとつにあ
るバナジウム化合物を提供すること; (B)該バナジウム化合物を少なくとも一種の無機還元
試薬で還元し,バナジウムを含み,該バナジウムがより
低い正の酸化状態にある中間体を形成すること;および (C)該中間体を,少なくとも2個の炭素原子を有する
少なくとも一種の有機カルボン酸と反応させ,該カルボ
ン酸のバナジウム塩を形成すること。
上記から明らかなように,上記方法においては,バナ
ジウム化合物,好ましくは,バナジウムがより高い正の
酸化状態のひとつにあるバナジウム酸化物が用いられ
る。この方法の第2工程においては,このバナジウム
は,少なくとも1種の還元試薬で処理され,より低い正
の酸化状態にあるバナジウムを含む中間体を形成する。
本発明のこの工程においては,バナジウムをより高い正
の酸化状態からより低い正の酸化状態へと還元し得る還
元試薬のいずれもが使用され得る。そのような還元試薬
には,有機還元試薬および無機還元試薬が包含され,有
機還元試薬には,例えば,シュウ酸,クエン酸およびア
スコルピン酸が,そして無機還元試薬には,例えば,重
亜硫酸ソーダおよび種々のヒドラジン源がある。本発明
に用いられるヒドラジン源とは,反応の条件下におい
て,酸化バナジウムをより高い正の酸化状態からより低
い正の酸化状態へと還元するのに充分な量のヒドラジン
を生成し得る化合物またはそのような化合物の混合物を
いう。そのようなヒドラジン源の多くが当業者に知られ
ている。例えば,Charles C.Clarkによる“Hydrazine"
(the Mathieson Chemical Corporation of Baltimore,
Maryland(1953)出版)という題名の書籍,特に31〜71
頁および120〜124頁を参照されたい。さらに,L.F.Audri
ethおよびB.A.Oggによる“The Chemistry of Hydrazin
e"(John Wiley and Son,New York(1951)出版)とい
う題名の書籍,特に209〜223頁を参照されたい。ヒドラ
ジン源が好適な還元試薬である。
より一般的で,従って,より好ましいヒドラジン源に
は,ヒドラジンそのもの,ヒドラジン水和物,およびヒ
ドラジンと水との溶液,ヒドラジン塩(例えば,硫酸塩
および塩酸塩),セミカルバジド類およびチオセミカル
バジド類およびそれらの類似体の塩がある。さらに,低
級アルカノールのヒドラジンジカルボキシレート(例え
ば,ROOCNHNHCOOR)およびその二量体,およびアミノグ
アニジン類およびその−NHNH−部分の硫酸塩および塩酸
塩,およびベンゼンスルホニルヒドラジン類およびそれ
らのビスオキシ類似体がある。ヒドラジン源の混合物も
また,使用され得る。上記にあげたヒドラジン源のリス
トはすべての網羅するものではく,また,本発明を限定
するものではない。このリストに挙げられたものに類似
する多くの有用なヒドラジン源が当業者により見い出さ
れ得る。
取りあつかいが容易であり経済的であることから,ヒ
ドラジン(特にその水溶液)と,他の溶剤/希釈剤と,
の混合物が好適である。典型的なヒドラジン源は,水お
よびヒドラジンの混合物であり約64%のヒドラジンを含
有する。しかし,より多量もしくは少量のヒドラジンを
含有する同様の混合物(約20〜80%,多くは約30〜70%
のヒドラジンを含有する)もまた,使用され得る。
上記ヒドラジン源を使用する手法は,当業者に公知で
ある。例えば,上述の書籍,およびKirkOthmer Encyclo
pedia of Chemical Technology,Second Edition,Vol.1
1,164〜196頁,Interscience Publishers,New York,New
York(1966)の“Hydrazine"と題された項に示されてい
る。ヒドラジン源を取りあつかう手法に関するこれらの
記載内容は,参考文献としてここに述べられている。
より低い正の酸化状態のバナジウムと少なくとも一種
の有機カルボン酸とを含み該カルボン酸の金属塩を形成
する中間体の反応(工程(C)は,促進剤の存在下で行
なわれ得,そして好ましくは促進剤の存在下で行なわれ
る。促進剤は,通常,窒素含有化合物の少なくとも一種
である。この窒素含有化合物は,通常,アンモニア;水
酸化アンモニウムおよびハロゲン化アンモニウムのよう
なアンモニウム化合物;または有機窒素化合物;または
それらの混合物であり得る。通常,アンモニアは、水酸
化アンモニウムまたはハロゲン化アンモニウム(例え
ば,塩化アンモニウム)として添加される。通常,少量
のアンモニアが使用されるが,加熱工程においてアンモ
ニアを追加することにより反応が促進され得る。同様
に,少量の有機アミンが反応を開始させ促進するのに必
要であり,反応は,加熱工程においてアンモニアを添加
することによりさらに促進される。
本発明において,促進剤として有用な有機アミン類
は,脂肪族または芳香族アミンおよびポリアミンであり
得る。脂肪族アミンは,n−ヘキシルアミンおよびn−オ
クチルアミン,またはアルカノールアミンのような置換
脂肪族アミンであり得る。ポリアミンおよびポリアルカ
ノールアミンおよび複素環式アミン(ピリジン,ピコリ
ンなどを包含する)がまた有用である。
約10〜30個の炭素原子を有する脂肪族アミンおよび脂
肪族アミンの混合初が有用である。例えば,次の2種の
市販の脂肪族アミン混合物がある:Primene 81R(C12
よびC14脂肪族アミン混合物)およびPrimene JM−T(C
18およびC20脂肪族アミン混合物)。これらの混合物
は,上記商品名でRohm and Haas Co.から市販されてい
る。芳香族アミンのなかでは,オルト−フェネチジンお
よびN,N′−置換p−フェニレンジアミン類が有用であ
る。このようなp−フェニレンジアミン類は次の構造式
を有する: ここで,各Rはそれぞれ独立して,10個までの炭素原
子を有するアルキル基である。
このような化合物の例としては,Monsanto.Co.から市
販されているSantoflex 77があり,その化合物において
は,Rが1,4−ジメチルペンチル基である。
反応混合物は,通常,非反応性の希釈剤を含有する。
この希釈剤は,好ましくは,ミネラルスピリット,鉱
油,合成油またはそれらの混合物である。通常,使用さ
れるミネラルスピリットは,約149℃から約205℃の範囲
の沸点を有する。
反応混合物はまた,種々の補助的な目的のために他の
物質を含有し得る。例えば,分散剤,粘度改良剤などと
して働き得る物質を含有し得る。本発明の方法において
有用な粘度改良剤には,グリコール類,アルコールエー
テル類またはグリコールエーテル類,アミン類,リン類
エステル類などのような物質が含有される。補助的な成
分のあるものは,金属と反応し結合し得る。しかし,全
体としては,プロセスまたは最終的な生成物に悪影響を
及ぼさない。例えば,高分子量および高沸点領域のアル
コキシアルカノールが,最終生産物中に,結合した有機
部分としてあるいは単に混合物として残留し得る。
グリコール類またはポリオール類およびグリコールエ
ーテル類が,補助物質,特に粘度改良剤としてしばしば
含有され,これらの物質は,通常,次式に包含される: 〔Rn(OR′)yOH〕 (I) ここで,Rは水素,または1から約10個の炭素原子を有
するアルキル基;nは0または1;R′は,2,3または4個の
炭素原子を有するアルキレン基であり,炭素水素基で置
換されていてもよく;yは0から4の整数であり;そし
て,zは,nが0のときには2であり,そしてnが1のとき
には1である。
反応混合物に含まれるグリコール類,ポリオール類ま
たはグリコールエーテル類の量は厳密ではなく,その反
応混合物に望まれる性質に依存して変化し得る。
上記式Iで示されるグリコール類またはポリオール類
およびグリコールエーテル類の例には,次の化合物が包
含される:セロソルブ(2−エトキシエタノール);メ
チルセロソルブ(2−メトキシエタノール);カルビト
ール(ジエチレングリコール モノエチルエーテル);
ブチルセロソルブ(2−ブトキシエタノール);ジエチ
レングリコール,トリエチレングリコール,ジプロピレ
ングリコール,トリプロピレングリコール,ポリプロピ
レングリコール,テトラエチレングリコール,エチレン
グリコールおよびソルビトール。グリコール類とグリコ
ールエーテル類との混合物もまた使用され得る。
反応混合物中において粘度改良剤として用いられ得る
リン酸エステルの例には,アルキルおよびアリールフォ
スフェートおよびアシッドフォスフェート(リン酸部分
エステル)が包含される。そのようなエステルには,ト
リブチルフォスフェート,トリアミルフォスフェート,
トリフェニルフォスフェート,トリクレシルフォスフェ
ート,モノアミルアシッドフォスフェート,モノブチル
アシッドフォスフェート,ジアミルアシッドフォスフェ
ート,ジブチルアシッドフォスフェート,および該エス
テルの1もしくはそれ以上の混合物が包含される。
工程(B)に用いられる還元試薬の量は,酸化バナジ
ウム化合物のバナジウムをより低い正の酸化状態にまで
還元するのに有効な量である。通常,還元試薬の量は実
質的にバナジウムのすべてをより高い酸化状態からより
低い酸化状態に還元するのに充分な量であるべきであ
る。従って,工程(A)で提供される酸化バナジウム化
合物の,工程(B)で用いられる還元試薬に対するモル
比は約1:01から約1:5である。バナジウムのより高い酸
化状態からより低い酸化状態への還元速度は,温度が高
くなるにつれて増大するが,該反応は室温においても起
こり得る。従って,還元工程(B)は通常,ほぼ室温か
ら約85℃までの温度で行なわれる。より高い温度も使用
され得るが,利点はない。
工程(B)で得られ,より低い正の酸化状態のバナジ
ウムを含有する中間体は,少なくとも一種の有機カルボ
ン酸と反応し,所望のバナジウム塩を形成する。工程
(C)で用いられる有機カルボン酸の量は広い範囲で変
化させ得る。所望のバナジウムの有機カルボン酸に対す
る当量比は,通常,少なくとも約0.5:1であり,さらに
一般的には少なくとも約1:1である。バナジウム中間体
および有機カルボン酸の反応の速度は温度が高くなるに
つれて増大するようであるが,該反応は,室温でも起こ
り得る。従って,工程(C)の反応は,通常,室温から
約200℃の温度で行なわれる。
バナジウム塩を調製する方法の工程(B)および
(C)において高圧が用いられ得る。しかし,これらの
工程は通常,ほぼ常圧で行なわれる。
バナジウム塩を調製する上記方法は,ここでは,一連
の工程(A),(B)および(C)として記載されてい
るが,反応成分を反応混合物にその順序で加える必要は
ない。後述の実施例のいくつかに示されているように,
バナジウム化合物,還元試薬および有機カルボン酸を含
む混合物を調製し,高温に加熱することができる。最初
の反応は,工程(B)により説明される所望の反応であ
り,その後に,反応混合物中に存在する低原子価状態の
バナジウムと有機カルボン酸との反応が続く。
上記3段階の工程を有する方法を用いて、許容され得
る性質を有する有機カルボン酸バナジウムが得られる。
しかし,上記方法が修飾され,さらに次の(D)工程を
有する場合に,改良された安定性を有するバナジウム塩
が得られる:(D)工程(C)で生じたバナジウム塩を
(i)抗酸化剤の少なくとも一種,または(ii)該バナ
ジウムよりも電気的に陰性の他の有機カルボン酸金属塩
と混合すること。
通常,工程(D)においてバナジウム塩と混合する他
の金属塩は,アルカリまたはアルカリ土類金属塩または
それらの混合物である。より一般的には,該金属はアル
カリ金属であり,好ましくはカリウムである。
より電気的に陰性な金属の金属塩は,約2から30個の
炭素原子を有する脂肪族または脂環式モノカルボン酸で
あり得る有機カルボン酸の少なくとも一種の塩である。
従って,より電気的に陰性の金属塩に存在するモノカル
ボン酸は,本発明のバナジウム塩の調製に用いられるモ
ノカルボン酸と同一であるかもしくは異なり得る。
より電気的に陰性な金属塩の調製法は当業者に公知で
ある。その金属塩は,有機カルボン酸と反応させる金属
の量を変えることにより正塩もしくは塩基性基として調
製され得る。カルボン酸と反応させる金属の量を増加さ
せる既知の手法を用いると過塩基性の生成物が得られ
る。この点については,米国特許第2,251,798号;2,955,
949号;3,723,152号および3,941,606号が参照文献として
挙げられ,その内容はここに記載されている。
工程(D)で用いられるカリウムの正塩および塩基性
塩は,種々の形で市販されている。それには例えば,Moo
ney Chemicals,Inc.,Cleveland,Ohio,で販売されてい
る。グリコール カリウム塩溶液がある。2−エチルヘ
キサンの酸カリウム,カルシウムおよび亜鉛塩は,“He
x−Cem ”という商品名で入手可能であり;市販のナフ
テン酸カルシウムおよび亜鉛塩は,“Nap−All ”とい
う商品名で入手可能であり;家庭用の合成された酸のカ
ルシウムおよび亜鉛塩は,Chem−All ”という商品名で
入手可能であり;他にもこのような商品名がある。上記
金属塩溶液中に存在する金属の量は,約5から約16重量
%である。
上記方法(およびそれにより得られる生産物)に組み
入れられる,より電気的に陰性なカリウム塩の量は,広
い範囲にわたって変化し得る。そして,バナジウム溶液
を基準として,その約98重量%までの量のより電気的に
陰性な金属が使用され得る。
より電気的に陰性の金属の塩がその場で調製され得
る。ある実施態様においては,バナジウム塩が形成され
たときに過剰の酸が反応混合物に加えられる。この過剰
の酸は,より電気的に陰性な金属化合物(例えば,酸化
カリウム,水酸化カルシウムなど)と反応するのに用い
られる。他の実施態様においては,バナジウム塩が形成
され,そして,少なくとも一種のカルボン酸およびより
電気的に陰性の金属の化合物(例えば,酸化カリウム)
が反応混合物に加えられ,その場でカリウム塩が形成さ
れる。
上記方法により調製されるバナジウム塩はまた,反応
混合物中に抗酸化剤を加えることにより,さらに安定化
し得る,通常,抗酸化剤は,濾過以前の適当な時期にお
いて反応混合物中に加えられる。抗酸化剤の例には,She
ll Chemical Co.からIonolという商品名で発売されてい
るブチルヒドロキシトルエン,ブチル化ヒドロキシアニ
ソール,水素化ホウ素ナトリウム,サントフレックス77
(Monsanto)などがある。
次の実施例は,本発明の塗料に有用なあるバナジウム
塩組成物を調製するための上記方法を示す。次の実施
例,および明細書の他の部分および特許請求の範囲にお
いて,特に指示のない限り,部および%はすべて重量を
基準とし,そして温度はすべて℃を示す。
実施例1 ミネラルスピリット410部,ヒドラジン水和物115部お
よびメタバナジン酸アンモニウム100部の混合物を調製
し、蒸留水100部を加えて分散状態を改善する。混合物
を約70℃にて約40分間にわたり加熱し,このとき,2−エ
チルヘキサン酸44部を約4分間にわたって加える。この
混合物を約95℃の温度に加熱し,プロピオン酸40部を加
える。混合物を90〜100℃に1時間加熱したのち,この
混合物を冷却し濾過助剤により濾過する。濾液は緑色で
あり,所望の生成物である。
実施例2 ブチルセロソルブ57部,ミネラルスピリット360部,
メタバナジン酸アンモニウム80部,2−エチルヘキサン酸
420部,プロピオン酸40部および水40部の混合物を調製
し,30℃に加温し,シュウ酸5部を加える。この混合物
を約85℃に加熱した後,ヒドラジン水和物115部を加
え,そして25分間撹拌後,ミネラルスピリット100部を
さらに加える。この混合物を約140℃で1時間加熱し,
冷却して濾過する。濾液は緑色であり,所望のバナジウ
ム塩である。
実施例3 ブチルセロソルブ57部,ミネラルスピリット410部お
よびメタバナジン酸アンモニウム100部の混合物を約20
℃にて調製し,温度が25℃に達したときにそしてヒドラ
ジン水和物115部を加える。この混合物に窒素を導入
し,約80℃に加熱し,吉草酸52部および2−エチルヘキ
サン酸368部を加える。次に,この混合物を約1.5時間に
わたり約140℃に加熱し,濾過助剤を用いて濾過する。
濾液は緑色であり,所望の生成物である。
実施例4 ブチルセロソルブ57部,ミネラルスピリット390部お
よびメタバナジン酸アンモニウム100部の混合物を調製
し,約70℃に加熱する。反応混合物の温度が80℃に上昇
したら,ヒドラジン水和物(120部)を加える。吉草酸
(52部)および2−エチルヘキサン酸518部を撹拌しな
がら加える。混合物を150℃に加熱し,さらに吉草酸20
部を添加する。さらに30分間撹拌した後,混合物を濾過
助剤を用いて濾過する。濾液は緑色であり,所望の生成
物である。
実施例5 トリブチルフォスフェート100部,ミネラルスピリッ
ト200部,メタバナジン酸アンモニウム90部,2−エチル
ヘキサン酸600部,プロピオン酸40部およびペラルゴン
酸40部の混合物を調製し,ヒドラジン水和物100部を加
える。この混合物に窒素を導入し、約1時間の間80℃に
加熱し,そして濾過する。濾液は緑色であり,所望の生
成物である。
実施例6 トリブチルフォスフェート100部,ミネラルスピリッ
ト200部,メタバナジン酸アンモニウム93.5部,2−エチ
ルヘキサン酸600部,プロピオン酸40部およびペラルゴ
ン酸40部の混合物を調製し,ヒドラジン水和物100部を
撹拌しながら加える。反応混合物は2.5時間にわたって
約40℃となる。加熱して98℃とし,さらにヒドラジン水
和物30部を加える。反応混合物が155℃に達したら加熱
をやめ,反応混合物を冷却し濾過する。濾液は緑色であ
り,所望の生成物である。
実施例7 メタバナジン酸アンモニウム200部,ミネラルスピリ
ット600部およびヒドラジン200部の混合物を調製し,55
℃に加熱する。このとき2−エチルヘキサン酸900部を
加える。反応温度は約2.5時間にわたって105℃に上昇す
る。一夜冷却した後,混合物を約85℃に最加熱し,二酸
化炭素を導入し,約150℃に加熱する。ネオデカン酸300
部を加え,混合物をその温度にさらに15分間保持する。
混合物を濾過すると,濾液は緑色であり,所望の生成物
である。
実施例8 ミネラルスピリット410部,ヒドラジン水和物115部,
メタバナジン酸アンモニウム100部の混合物を調製し,
分散状態を改善するために蒸留水100部を加える。混合
物を約40分間にわたり約70℃の温度に加熱し,約4分間
をかけて2−エチルヘキサン酸44部を加える。混合物を
約95℃の温度に加熱し,プロピオン酸40部を加える。混
合物を150℃にまで加熱し,2−エチルヘキサン酸カリウ
ム塩(カリウム15%)131部を撹拌しながら加え,得ら
れた混合物を冷却し,濾過助剤を用いて濾過する。濾液
は所望の生成物である。
実施例9 ブチルセロソルブ57部,ミネラルスピリット360部,
メタバナジン酸アンモニウム80部,2−エチルヘキサン酸
420部,プロピオン酸40部および水40部の混合物を調製
し,30℃に加温する。このときシュウ酸5を加える。こ
の混合物を約85℃に加熱した後,ヒドラジン水和物115
部を加え,25分間撹拌した後,ミネラルスピリット100部
をさらに加える。この混合物を約1時間にわたり約140
℃に加熱し,2−エチルヘキサン酸カリウム塩(カリウム
15%)136部の溶液を加える。混合物を濾過すると、濾
液は所望の生成物である。
実施例10 ミネラルスピリット450部,ヒドラジン水和物158部,
メタバナジン酸アンモニウム137部の混合物を調製し,
約105℃に加熱する。このとき,2−エチルヘキサン酸504
部および吉草酸71部を加える。この混合物を約180℃に
加熱し,2−エチルヘキサン酸カリウム塩(カリウム16
%)の溶液を加え,続いてブチルカルビトール80部を加
える。混合物をさらに2時間にわたり約150℃に加熱
し,そして冷却する。混合物に2−エチルヘキサン酸35
部をさらに加え,約150℃に加熱する。次に,この混合
物を冷却し,ミネラルスピリット210部でさらに希釈
し,濾過する。濾液は所望のバナジウム塩であり,不揮
発性物質が38.6%であり,バナジウムを4%含有する。
実施例11 ブチルセロソルブ57部,ミネラルスピリット400部,
メタバナジン酸アンモニウム80部,2−エチルヘキサン酸
400部,プロピオン酸40部,2−エチルヘキサン酸カリウ
ム塩(カリウム15%)136部の溶液および水100部の混合
物を調製する。混合物を約65℃の温度に加熱し,ヒドラ
ジン水和物31部を加え,引き続いてシュウ酸1部を添加
する。反応温度を約85℃に上げ,ヒドラジン水和物50部
を加え,続いてメタバナジン酸アンモニウム10部をさら
に加える。反応混合物の温度は約98℃まで上昇し,この
とき窒素を反応混合物に導入する。反応温度は約2時間
にわたり約165℃に上昇する。反応混合物を濾過する
と,濾液は所望の生成物である。
実施例12 ブチルセロソルブ57部,ミネラルスピリット410部,
メタバナジン酸アンモニウム100部の混合物を20℃で調
製し,ヒドラジン水和物115部を加えると,温度は25℃
に達する。混合物に窒素を導入し約80℃に加熱し,吉草
酸52部および2−エチルヘキサン酸368部を加える。こ
の混合物を約1.5時間にわたり約140℃に加熱し,このと
き反応混合物に2−エチルヘキサン酸カリウム塩(カリ
ウム15%)126.5部の溶液を撹拌しながら加える。次
に,濾過助剤を用いて混合物を濾過する。濾液は所望の
生成物である。
実施例13 57部のブチルセロソルブ,390部のミネラルスピリッ
ト,100部のメタバナジン酸アンモニウムおよび33部の水
酸化カリウムの混合物を調製し,約70℃に加熱する。ヒ
ドラジン水和物(120部)を添加すると、反応混合物の
温度は80℃にまで上昇する。吉草酸(52部)および518
部の2−メチルヘキサン酸を撹拌しながら添加する。こ
の混合物を150℃に加熱し,さらに20部の吉草酸を添加
する。さらに30分間撹拌した後,混合物を濾過助剤を用
いて濾過する。濾液は,所望の生成物である。
実施例14 57部のブチルセロソルブ,410部のミネラルスピリッ
ト,100部のメタバナジン酸アンモニウムおよび33部の水
酸化カリウムの混合物を調製して45℃に加熱し,これに
115部のヒドラジン水和物を添加する。この混合物の温
度は約65℃に達する。これに518部の2−エチルヘキサ
ン酸および40部のプロピオン酸を添加する。この混合物
を1.5時間にわたって約150℃に加熱し,次いで反応混合
物を濾過する。濾液は,所望の生成物である。
実施例15 100部のトリブチルホスフェート,200部のミネラルス
ピリット,90部のメタバナジン酸アンモニウム,600部の
2−エチルヘキサン酸,40部のプロピオン酸および40部
のノナン酸の混合物を調製し,これに100部のヒドラジ
ン水和物を添加する。この混合物に窒素を導入し,約1
時間にわたって80℃に加熱する。このとき,100部の水に
溶解させた水酸化カリウムを35部添加する。次いで,混
合物を約2時間にわたって160℃に加熱し,濾過する。
濾液は,所望の生成物である。
実施例16 100部のトリブチルホスフェート,200部のミネラルス
ピリット,93.5部のメタバナジン酸アンモニウム,600部
の2−エチルヘキサン酸,40部のプロピオン酸および40
部のノナン酸の混合物を調製し,これに100部のヒドラ
ジン水和物を撹拌しながら添加する。反応混合物は約40
℃の温度に達し,2.5時間にわたり維持される。加熱して
反応温度を98℃にまで上げ,さらにヒドラジン水和物30
部を添加する。反応温度が155℃に達したら加熱を止
め,反応混合物を約98℃にまで冷却する。これに水酸化
カルシウム(25g)を撹拌しながら添加し,混合物を約1
55℃の温度にまで再加熱する。この混合物を冷却し,濾
過する。濾液は,所望の生成物である。
実施例17 410部のミネラルスピリットおよび115部のヒドラジン
水和物の混合物を調製し,これに100部のメタバナジン
酸アンモニウムを約60℃の温度で添加する。約1時間撹
拌しながら温度を約70℃に上げた後,54部の吉草酸およ
び368部の2−エチルヘキサン酸を順次添加し,混合物
を撹拌しながら約130℃の温度にまで加熱し,約9時間
にわたって維持する。この反応混合物に,2−エチルヘキ
サン酸のカリウム塩(16%カリウム)110部の溶液,お
よびブチルカルビトールを58部添加する。混合物を約2
時間にわたり約150℃に加熱し,この温度をさらに1時
間維持する。このとき200部のミネラルスピリットを添
加する。反応混合物を濾過すると,濾液は所望の生成物
であり,3.94%のバナジウムを含有する。
実施例18 100部のメタバナジン酸アンモニウム,200部のミネラ
ルスピリット,20部の塩化アンモニウムおよび50部の水
の混合物を調製し,30℃に加熱する。このとき100部のヒ
ドラジンを撹拌しながら添加する。この混合物を約75℃
に加熱し,450部の2−エチルヘキサン酸を添加する。こ
の混合物を約105℃に加熱した後,2−エチルヘキサン酸
カリウム塩(16%カリウム)75部のミネラルスピリット
溶液を添加する。反応混合物を約2時間にわたって105
〜150℃の間の温度に維持し,冷却し,濾過する。濾液
は,所望の生成物である。
実施例19 140部のバナジン酸アンモニウム,100部のブチルセロ
ソルブ,20部のトリブチルホスフェートおよび700部のミ
ネラルスピリットの混合物を室温で調製し,これに150
部のヒドラジン水和物を添加する。この混合物に700部
の2−エチルヘキサン酸および25部のプロピオン酸を添
加すると発熱反応が起こり,約38℃となる。水酸化アン
モニウム(50部)を添加し,2.5時間にわたって約90℃の
温度に加熱すると同時に窒素を導入する。さらに100部
のミネラルスピリットおよび5部のトリブチルホスフェ
ートを添加し,混合物を約150℃の温度に加熱し,さら
に2時間維持する。反応容器からマントルヒーターをは
ずし,5部のイオノールを安定剤として添加する。イオノ
ールはブチル化ヒドロキシトルエンであり,抗酸化剤で
ある。反応混合物を濾過すると、濾液は4.9%のバナジ
ウムを含有する。
実施例20 178部のメタバナジン酸アンモニウム,600部のトルエ
ンおよび21部のトリブチルホスフェートの混合物を室温
で調製し,これに200部のヒドラジン水和物を添加す
る。反応はわずかに発熱反応であり,33℃の温度にな
る,ネオデカン酸(800部)を添加すると温度は約50℃
に達し,さらに20部のプロピオン酸を添加する。この混
合物を1.5時間にわたって約80℃に加熱し,25部の水酸化
アンモニウムおよび5部のイオノールを順次添加する。
この混合物を約145℃に加熱し,さらに600部のミネラル
スピリットを添加し,約4分間減圧下におき揮発性物質
を除去する。混合物を約120℃で濾過すると,この濾液
は所望の生成物であり,3.38%のバナジウムを含有す
る。
実施例21 51部のメタバナジン酸アンモニウムおよび500部のミ
ネラルスピリットの混合物を室温で調製し,これに120
部のヒドラジン水和物を添加する。反応は発熱反応であ
り,約55℃の温度となる。ネオファット(Neofat)18
(1,000部)を添加し,次いで50部の水酸化アンモニウ
ムを添加すると反応温度は90℃に上がる。この温度に
て,300部のミネラルスピリット,50部のプロピオン酸お
よび20部の水酸化アンモニウムを順次添加する。温度は
100℃に上がり,これに50部のプロピオン酸を添加する
と温度は約150℃に上がる。少し減圧状態にしてミネラ
ルスピリットを含む揮発性物質を除去する。イオノール
(7部)を添加して撹拌した後,さらに150℃で10分間
維持し,この混合物をトレーに注入して該混合物を固化
させる。この固化物を粉砕し,淡緑色の粉末とする。こ
の粉末は空気中で安定である。
本発明によれば、樹脂および樹脂配合物に混合される
バナジウム塩は,乾燥を促進し,かつ樹脂の塗膜または
フィルムの乾燥時間を短くするのに効果的な量である。
通常,樹脂配合物に混合されるバナジウム塩の量は,約
0.0001〜約2.0%のバナジウム(金属として)を与える
のに充分な量である。より典型的には,この範囲は約0.
01%から約0.2%,さらに好適には約0.01%から約0.1%
である。1種類以上の金属塩を使用する場合には,金属
の総量がこの範囲内にあるようにする。例えば,本発明
のバナジウム塩は,改善された色などのような付加的な
望ましい結果を樹脂に与える促進剤および乾燥促進剤と
して通常使用される他の金属と組み合わせて使用し得
る。このような塩は,当業者に公知の方法により調製さ
れるカリウム,カルシウム,コバルト,マンガン,鉄,
ビスマス,ジルコニウム,モリブテンおよびアルミニウ
ムの塩を包含する。
バナジウム塩と組み合わせて使用され得るその他の金
属の塩および石鹸の特定の例は,以下の表Iに示すもの
を含む。
本発明の塗料組成物は,他の添加物および成分も含有
し得,これは,部分的には樹脂の性質に依存する。ある
例では,硬化を促進するために過酸化物触媒が樹脂配合
物に混合され得る。
別の実施態様では,バナジウム塩とともに炭化水素可
溶性の配位錯体を形成しうる種々のキレート剤が樹脂配
合物に混合される。この目的に有用であるような種々の
キレート化合物が示唆されている。以下は示唆されてい
るキレート剤に包含されるものである:1,10−フェナン
スロリン,2,2′−ジピリジル,トリ−n−オクチルホス
フィンオキサイドなど,通常,このようなバナジウム塩
の配位錯体は,錯体ではないバナジウム塩よりも乾燥促
進剤としてより効果的であることが観察される。
配位錯体は,バナジウム塩とキレート剤とを適当な溶
媒の存在下で混合するだけで調製し得る。通常,錯体が
適切に形成されるように,キレート組成物に添加するの
に先立って配位錯体を調製しておくことが好ましい。こ
のことは,樹脂配合物に競合的な金属イオンが存在する
場合,特に真実である。もしこのような競合的な金属イ
オンが配合物中に存在しない場合には,バナジウム塩お
よびキレート剤は別々に塗料組成物に添加し得る。本発
明の樹脂組成物に含有されるキレート化合物の量はさま
ざまな量であり得,この量は当業者により,最小限の実
験で容易に決定される。一般に,樹脂の重量に基づい
て,約0.01〜約1重量%の量が効果的である。より一般
的には,キレート組成物に含有されるキレート剤の量は
約0.05〜約0.5%かまたはそれを上回る。キレート剤は
種々の販売元から市販されており,入手可能である。
さらに,本発明の塗料組成物はその他の望ましく,か
つよく知られている添加物および成分を含有し得る。こ
れらの添加物および成分には,塗膜の外見および特性を
改善するための配合物が含まれる。例えば,抗剥離剤ま
たは安定剤がしばしば含まれる。抗剥離剤の1つのクラ
スは揮発性有機アルドキシムおよびケトキシムである。
一般に,3個から約10個の炭素原子を有する全てのケトン
のオキシム,および好ましくは2個から10個の炭素原子
を有する飽和脂肪族アルデヒドである全てのアルデヒド
のオキシムは,本発明の組成物から塗膜フィルムを形成
するにあたり迅速な自動酸化を確実にするのに充分な揮
発性を有する。上記ケトンのオキシムにおいて,好まし
くは,ケト炭素原子上に置換する基はアルキル基および
飽和脂環式基から選択される。オキシムの例としては,
メチルエチルケトン−オキシム,メチルブチルケトン−
オキシム,0.5−メチル−3−ヘプタノン−オキシム,シ
クロヘキサン酸−オキシム,およびブチルアルデヒド−
オキシムがある。本発明の樹脂配合物にこのような揮発
性のオキシムを添加すると,密閉容器中に保存した場合
に塗料組成物のより長い安定性および可使時間が得られ
る。オキシム安定剤の量は,樹脂または樹脂−モノマー
混合物の総重量に基づいて,約0.1〜約2重量%の種々
の量で使用し得る。
オキシム物質は,例えば,Mooney Chemicals,Inc.から
市販されており、入手可能である。Skino #1 はブチ
ルアルデヒド−オキシムであり,Skino #2 はメチル
エチルケトン−オキシムである。
本発明のバナジウム塩を含有する高固形分樹脂塗料配
合物は,当該技術分野でよく知られている方法により調
製し得る。例えば,バナジウム塩を他の任意の成分を添
加する前または後に賦形剤(樹脂)と混合し得る。その
他、賦形剤(樹脂)およびバナジウム金属塩を混合した
後に,他の金属塩,安定剤,顔料などのようなその他の
任意の成分を添加し得る。
以下の例は,本発明の塗料組成物を説明する。Beckos
ol 98−238はアルキド樹脂(100% NVM)であり,Reichh
old Chemicals,Inc.から入手し得る。Cargill Resin 57
66,5767および5768も別の高固形分アルキド樹脂であり,
Cargill,Inc.から入手得る。樹脂の高い粘性のため,乾
燥促進剤および他の指示された添加物は,高速撹拌機を
用いて樹脂に混合される。試料は、試験の前に、乾燥促
進剤の添加後約24時間平衡化される。
量(g) 配合例A Beckosol 98−238(100% NVM) 25 実施例10の生成物 0.31 メチルエチルケトキシム 0.20 配合例B Beckosol 98−238(100% NVM) 200 実施例10の生成物 1.5 メチルエチルケトキシム 1.6 配合例C 実施例Bの生成物 25 コバルトCem−All (12%Co) 0.042 配合例D 配合例Bの生成物 25 ジルコニウムCem−All (12%Zr) 0.42 配合例E 配合例Bの生成物 25 Dri−RxTM(30%2,2′−ジピリジル) 0.05 配合例F Beckosol 98−238(100% NVM) 25 実施例10の生成物 0.31 Dri−RXTM(30% 2,2′−ジピリジル) 0.05 配合例G Beckosol 98−238(100% NVM) 25 実施例10の生成物 0.31 カリウム Hex−Cem (15%K) 0.33 配合例H Cargill 5766(90% NVM) 100 実施例10の生成物 0.675 Dri−RxTM(30% 2,2′−ジピリジル) 0.056 メチルエチルケトキシム 0.10 配合例I Cargill 5766(90% NVM) 100 実施例10の生成物 0.675 Dri−RxTM(30% 2,2′−ジピリジル) 0.11 メチルエチルケトキシム 0.10 配合例J Cargill 5768(85% NVM) 89.8 ブチルアセテート 10 メチルエチルケトキシム 0.1 実施例10の生成物 0.574 Dri−RxTM(30% 2,2′−ジピリジル) 0.053 配合例K Cargill 5768(85% NVM) 89.8 ブチルアセテート 10 メチルエチルケトキシム 0.1 実施例10の生成物 0.574 Dri−RxTM(30% 2,2′−ジピリジル) 0.110 配合例L Cargill 5768(85% NVM) 89.8 ブチルアセテート 10 メチルエチルケトキシム 0.1 実施例10の生成物 0.574 マンガン Cem−All (12%Mn) 0.383 Dri−RxTM(30% 2,2′−ジピリジル) 0.053 配合例M Cargill 5768(85% NVM) 89.8 ブチルアセテート 10.0 メチルエチルケトキシム 0.1 実施例10の生成物 0.574 コバルト Cem−All (12%Co) 0.383 Dri−RxTM(30% 2,2′−ジピリジル) 0.053 配合例N Cargill 5767(90% NVM) 88.8 ミネラルスピリット 11.1 メチルエチルケトキシム 0.1 実施例10の生成物 0.60 Dri−RxTM(30% 2,2′−ジピリジル) 0.08 配合例O Cargill(90% NVM) 88.8 ミネラルスピリット 11.1 メチルエチルケトキシム 0.1 実施例10の生成物 1.0 Dri−RxTM(30% 2,2′−ジピリジル) 0.12 配合例P Cargill 5767(90% NVM) 88.8 ミネラルスピリット 11.1 メチルエチルケトキシム 0.1 実施例10の生成物 0.60 マンガン Cem−All (6%Mn) 0.13 Dri−RxTM(30% 2,2′−ジピリジル) 0.08 配合例Q Backosol 98−238(10% NVM) 25 実施例1の生成物 0.31 メチルエチルケトキシム 0.20 配合例R Cargill 5766(90% NVM) 100 実施例2の生成物 0.675 Dri−RxTM(30%2,2′−ジピリジル) 0.056 メチルエチルケトキシム 0.10 配合例S Cargll 5768(85% NVM) 89.8 ブチルアセテート 10 メチルエチルケトキシム 0.1 実施例4の生成物 0.574 マンガン Cem−All (12%Mn) 0.383 Dri−RXTM(30% 2,2′−ジピリジル) 0.053 配合例T Beckosol 98−238(100% NVM) 25 実施例10の生成物 0.31 ビリマス Hex−Cem (32%Bi) 0.23 モリブデン Hex−Cem (15%Mo) 0.34 メチルエチルケトキシム 0.20 配合例U Beckosol 98−238(100% NVM) 25 実施例10の生成物 0.31 ビスマス Hex−Cem (32%Bi) 0.23 希土類 Hex−Cem (12% 金属) 0.63 メチルエチルケトキシム 0.20 配合例V Cargill 5767(90% NVM) 88.8 ミネラルスピリット 11.1 メチルエチルケトキシム 0.1 実施例10の生成物 0.10 コバルト Cem−All (12%Co) 0.13 Dri−RxTM(30% 2,2′−ジピリジル) 0.08 本発明の硬化性樹脂およびバナジウム塩を含む塗料組
成物は,塗料配合物の調製に利用され得る。従って,本
発明の塗料組成物または,染料,顔料,顔料懸濁剤など
を含有し得る。不揮発性物質のレベルを減少させ,配合
物を取りあつかいやすくすることが望ましい場合には,
本発明の塗料組成物には溶媒も含有され得る。しかし,
通常,溶媒の量は最小量に保たれる。なぜならば,本発
明の目的は,少なくとも50%の不揮発性物質を,そして
より一般的には少なくとも80%から100%までの不揮発
性物質を含有する高固形分塗料組成物を配合することが
できるからである。
塗料配合物に適当な顔料の例には,べんがら,酸化亜
鉛,クロム酸亜鉛,二酸化チタン,緑色顔料,リトポ
ン,カーボンブラック,プルシアンブルーなどのような
当該技術分野でよく知られている無機および有機の顔料
が包含されている。使用し得る顔料増量剤の例には,炭
酸カルシウム,ケイ酸マグネシウム,シリカ,ケイ酸ア
ルミニウム,アスベスチン,タルク,バライト,セッコ
ウ,白土または白亜が包含される。代表的な顔料懸濁化
剤には,アルミニウムステアレートおよびて亜鉛ステア
レートが包含される。
本発明の高固形分塗料配合物は,当該技術分野に公知
の方法を用いて調製し得る。例えば,塗料の顔料および
賦形剤を混合して,次いでバナジウム塩および他の任意
の添加物を添加し得る。その他,賦形剤およびバナジウ
ム塩を混合し,次いで顔料および他の任意の成分を添加
することもできる。別の実施態様においては,顔料およ
び賦形剤の一部を混合し,溶媒またはシンナー希釈した
後,この溶液をグラインドし,次いで溶媒,残りの樹
脂,バナジウム化合物および任意の成分を添加して希釈
する。
塗料組成物は,物品の表面の特性および/または外見
を改良するために種々の物品に塗布され得る。例えば,
本発明の塗料組成物は,耐食性を改善するために種々の
金属製品に塗布され得る。上述のように,塗料配合物を
つくるために顔料が塗料組成物に含有され得,該塗料配
合物はその後,外見および耐食性を改善するために種々
の金属またはプラスチック製品に塗布され得る。このよ
うな目的のために使用した場合,本発明の塗料組成物は
許容し得る乾燥時間で,物品上に塗膜を生じる。この塗
膜は、該塗膜が10ミルかまたはそれ以上の厚みであった
としても本質的にしわが生じない。塗料組成物は,噴霧
塗装,はけ塗り,浸し塗りなどのような当該技術分野に
公知の方法により物品に塗布し得る。
上述の実施例で説明したような本発明の塗料組成物の
効果は,フィルムをキャスティングにより形成するこ
と,および室温での乾燥時間および塗膜の状態を観察す
ることにより示される。許容し得る塗料組成物は適度な
乾燥時間で塗膜を生じ,実際的にしわを生じない。特に
厚いフィルム構造(例えば、10ミル)においてもそうで
ある。
以下の試験では,指示された実施例に従って調製した
塗料組成物は,試験の前に乾燥促進剤を添加した約24時
間平衡化させる。フィルムは,Baker Ad−justable GAP
Barを3,5および10ミルに設定して使用して,密閉したMo
rest Chartに流し込む。乾燥時間は,77゜F(23℃)およ
び55%相対温度に設定した環境調節室内でGardnder Imp
roved Circular Re−cordersを用いて行う。乾燥時間を
以下の表IIにまとめる。全ての例の塗膜には、実質的に
しわがない。
本発明を好適な実施態様に関連して説明してきたが,
当業者が本発明書を読むと,該実施態様の種々の変更が
明らかになると理解される。それゆえ,ここに開示した
本発明は,添付の特許請求の範囲内にあるこのような変
更を包含することを意図すると理解される。
(発明の要約) 本発明は,改良された高固形分塗料組成物に関する。
さらに詳細には,本発明は,少なくとも50重量%が不揮
発性の物質であり,硬化性有機樹脂の少なくとも一種
と,炭化水素溶解性有機カルボン酸バナジウム塩の少な
くとも一種の乾燥促進剤としての有効量とを含有する。
高固形分塗料組成物に関する。通常,塗料組成物として
使用される硬化性有機樹脂のなかでは,高固形分のアル
キド,アクリルおよびポリエステル樹脂の乾燥特性が,
本発明により特に改善される。本発明はまた,炭化水素
溶解有機カルボン酸バナジウム塩の少なくとも一種を使
用して高固形分塗料組成物を硬化させる方法に関する。
本発明の塗料組成物中に乾燥促進剤として特に有効なバ
ナジウム塩もまた,開示されている。

Claims (43)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも75重量%が不揮発性の物質であ
    る高固形分塗料組成物であって、以下を含有する塗料組
    成物: (A)少なくとも1種の硬化性有機樹脂;および (B)乾燥促進剤として有効な量の、少なくとも1種の
    油溶性配位錯体であって、有機カルボン酸バナジウム塩
    を含む油溶性配位錯体。
  2. 【請求項2】少なくとも80重量%の不揮発性物質を含有
    する特許請求の範囲第1項に記載の塗料組成物。
  3. 【請求項3】前記有機樹脂が空気硬化性樹脂である特許
    請求の範囲第1項に記載の塗料組成物。
  4. 【請求項4】前記有機樹脂が合成樹脂である特許請求の
    範囲第1項に記載の塗料組成物。
  5. 【請求項5】前記合成樹脂が、ポリエステル樹脂、アル
    キド樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹
    脂、フェノール樹脂およびポリビニルアルコール樹脂で
    なる群から選択される特許請求の範囲第4項に記載の塗
    料組成物。
  6. 【請求項6】前記樹脂がアルキド樹脂である特許請求の
    範囲第1項に記載の塗料組成物。
  7. 【請求項7】前記有機カルボン酸が、2から30個の炭素
    原子を有する脂肪族または脂環式モノカルボン酸である
    特許請求の範囲第1項に記載の塗料組成物。
  8. 【請求項8】前記有機カルボン酸が6から30個の炭素原
    子を有する脂肪酸または脂環式モノカルボン酸である特
    許請求の範囲第1項に記載の塗料組成物。
  9. 【請求項9】前記バナジウム塩が、1,10−フェナントロ
    リン、2,2′−ジピリジル、トリ−n−オクチルホスフ
    ィンオキシド、またそれらの混合物との油溶性配位錯体
    の形態である特許請求の範囲第1項に記載の塗料組成
    物。
  10. 【請求項10】前記錯体が、2,2′−ジピリジルとの錯
    体である特許請求の範囲第9項に記載の塗料組成物。
  11. 【請求項11】0.01から0.1重量%のバナジウムを、バ
    ナジウム金属として含有する、特許請求の範囲第1項に
    記載の塗料組成物。
  12. 【請求項12】前記バナジウム塩が次の工程を包含する
    方法により調製される特許請求の範囲第1項に記載の塗
    料組成物: (A)バナジウム化合物であって、そのバナジウムがよ
    り高い正の酸化状態のひとつの状態にあるようなバナジ
    ウム化合物を提供すること; (B)該バナジウム化合物を少なくとも1種の無機還元
    試薬で還元し、バナジウムを含み、該バナジウムがより
    低い正の酸化状態にある中間体を形成すること;および (C)該中間体を、少なくとも2個の炭素原子を有する
    少なくとも1種の有機カルボン酸と反応させ、該カルボ
    ン酸のバナジウム塩を形成すること。
  13. 【請求項13】前記無機還元試薬が少なくとも一種のヒ
    ドラジン源である特許請求の範囲第12項に記載の塗料組
    成物。
  14. 【請求項14】前記ヒドラジン源がヒドラジンである特
    許請求の範囲第12項に記載の塗料組成物。
  15. 【請求項15】前記方法の工程(B)が、アンモニア、
    アンモニウムハライドまたは有機窒素化合物でなる群か
    ら選択される少なくとも一種の促進剤の有効量の存在下
    で行われる、特許請求の範囲第12項に記載の塗料組成
    物。
  16. 【請求項16】前記バナジウム塩が次の工程を含む方法
    により調製される、特許請求の範囲第1項に記載の塗料
    組成物: (A)バナジウム化合物であって、そのバナジウムがよ
    り高い正の酸化状態のひとつの状態にあるようなバナジ
    ウム化合物の少なくとも一種を提供すること; (B)該バナジウム化合物を少なくとも1種の還元試薬
    で還元し、バナジウムを含み、該バナジウムがより低い
    正の酸化状態にある中間体を形成すること; (C)該中間体を、少なくとも一種の有機カルボン酸と
    反応させ、該カルボン酸のバナジウム塩を形成するこ
    と: (D)工程(C)で生じたバナジウム塩を、 (i)抗酸化剤の少なくとも1種、または(ii)バナジ
    ウムよりも電気的に陰性の他の金属の塩の少なくとも1
    種、または(iii)上記(i)および(ii)の混合物、
    と混合すること。
  17. 【請求項17】前記還元試薬が少なくとも一種のヒドラ
    ジン源である特許請求の範囲第16項に記載の塗料組成
    物。
  18. 【請求項18】前記還元剤がヒドラジンである特許請求
    の範囲第16項に記載の塗料組成物。
  19. 【請求項19】前記バナジウム化合物の還元試薬に対す
    るモル比が1:0.1から1:5である特許請求の範囲第16項に
    記載の塗料組成物。
  20. 【請求項20】前記他の金属塩が、反応混合物中に存在
    する他の金属化合物と少なくとも一種のカルボン酸との
    反応によりその場で形成される特許請求の範囲第16項に
    記載の塗料組成物。
  21. 【請求項21】工程(D)において、前記バナジウム金
    属塩と混合される他の金属塩が、アルカリまたはアルカ
    リ土類金属塩、またはそれらの混合物である特許請求の
    範囲第16項に記載の塗料組成物。
  22. 【請求項22】前記他の金属がカリウムである特許請求
    の範囲第21項に記載の塗料組成物。
  23. 【請求項23】少なくとも75重量%が不揮発性物質であ
    り、少なくとも一種の硬化性有機樹脂を含む高固形分塗
    料組成物を硬化させる方法であって、有機カルボン酸バ
    ナジウム塩を含む油溶性配位錯体の少なくとも一種の存
    在下で該樹脂を硬化させることを包含する、方法。
  24. 【請求項24】前記組成物が少なくとも80重量%の不揮
    発性物質を含有する特許請求の範囲第23項に記載の方
    法。
  25. 【請求項25】前記有機カルボン酸が6から30個の炭素
    原子を有する特許請求の範囲第23項に記載の方法。
  26. 【請求項26】前記組成物が、前記バナジウム塩と配位
    錯体を形成し得る化合物の少なくとも一種を含有する特
    許請求の範囲第23項に記載の方法。
  27. 【請求項27】前記配位錯体を形成し得る化合物が1,10
    −フェナントロリン、2,2′−ジピリジル、トリ−n−
    オクチルホスフィンオキシド、またはそれらの混合物で
    ある特許請求の範囲第26項に記載の方法。
  28. 【請求項28】前記組成物が、2,2′−ビピリジルを含
    有する特許請求の範囲第23項に記載の方法。
  29. 【請求項29】前記バナジウム塩が次の工程を包含する
    方法により調製される特許請求の範囲第23項に記載の方
    法: (A)バナジウム化合物であって、そのバナジウムがよ
    り高い正の酸化状態のひとつの状態にあるようなバナジ
    ウム化合物を提供すること; (B)該バナジウム化合物を少なくとも一種の無機還元
    試薬で還元し、バナジウムを含み、該バナジウムがより
    低い正の酸化状態にある中間体を形成すること;および (C)該中間体を、少なくとも2個の炭素原子を有する
    少なくとも一種の有機カルボン酸と反応させ、該カルボ
    ン酸のバナジウム塩を形成すること。
  30. 【請求項30】前記無機還元試薬が少なくとも一種のヒ
    ドラジン源である特許請求の範囲第29項に記載の方法。
  31. 【請求項31】前記ヒドラジン源がヒドラジンである特
    許請求の範囲第29項に記載の方法。
  32. 【請求項32】工程(B)が、少なくとも一種の促進剤
    の有効量の存在下で行われる、特許請求の範囲第29項に
    記載の方法。
  33. 【請求項33】前記促進剤が、アンモニア、アンモニウ
    ムハライドまたは有機窒素化合物である特許請求の範囲
    第32項に記載の方法。
  34. 【請求項34】前記バナジウム塩が次の工程を包含する
    方法により調製される特許請求の範囲第23項に記載の方
    法: (A)バナジウム化合物であって、そのバナジウムがよ
    り高い正の酸化状態のひとつの状態にあるようなバナジ
    ウム化合物の少なくとも一種を提供すること; (B)該バナジウム化合物を少なくとも一種の還元試薬
    で還元し、バナジウムを含み、該バナジウムがより低い
    正の酸化状態にある中間体を形成すること; (C)該中間体を、少なくとも一種の有機カルボン酸と
    反応させ、該カルボン酸のバナジウム塩を形成するこ
    と: (D)工程(C)で生じたバナジウム塩を、 (i)抗酸化剤の少なくとも一種、または(ii)バナジ
    ウムよりも電気的に陰性の他の金属の塩の少なくとも一
    種、または(iii)上記(i)および(ii)の混合物、
    と混合すること。
  35. 【請求項35】前記還元試薬が少なくとも一種のヒドラ
    ジン源である特許請求の範囲第34項に記載の方法。
  36. 【請求項36】前記還元試薬がヒドラジンである特許請
    求の範囲第34項に記載の方法。
  37. 【請求項37】前記バナジウム化合物の還元試薬に対す
    るモル比が1:0から1:5である特許請求の範囲第34項に記
    載の方法。
  38. 【請求項38】前記他の金属塩が、反応混合物中に存在
    する他の金属化合物と少なくとも一種のカルボン酸との
    反応によりその場で形成される特許請求の範囲第34項に
    記載の方法。
  39. 【請求項39】工程(D)において、前記バナジウム金
    属塩と混合される金属塩が、アルカリまたはアルカリ土
    類金属塩、またはそれらの化合物である特許請求の範囲
    第34項に記載の方法。
  40. 【請求項40】前記他の金属塩がカリウム塩である特許
    請求の範囲第34項に記載の方法。
  41. 【請求項41】前記樹脂がアルキド樹脂である特許請求
    の範囲第23項に記載の方法。
  42. 【請求項42】前記樹脂が修飾アルキド樹脂である特許
    請求の範囲第23項に記載の方法。
  43. 【請求項43】特許請求の範囲第1項に記載の塗料組成
    物により被覆された物品。
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