JP2692885B2 - フロアー材の製造方法 - Google Patents

フロアー材の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、水濡れ時に滑り難いフロアー材の製造方法
に関する。
(従来の技術) 浴室、調理室、玄関、便所等の水を使用する箇所に用
いられるフロアー材としては、水に濡れた際に滑り難い
特性が要求される。
従来、このような水濡れ時における滑り難さをフロア
ー材に付与するために、以下に示す技術が提案されてい
る。
塩化ビニル樹脂にて形成されるフロアー材表面に、
プラスチック粒子を散布することにより、フロアー材表
面に不滑性を付与する(例えば、米国特許第4,196,243
号及び米国特許第4,239,797号参照)。
フロアー材表面に凹凸を形成すると共に、表面を粗
くし、また表面に弾性体を設けることによってフロアー
材に不滑性を付与する(例えば、米国特許第4,336,293
号及び米国特許第4,403,009号参照)。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記の構成では、プラスチック粒子
を用いて滑りを防止しているために、水濡れ時にはプラ
スチック粒子の表面に水膜が形成されることにより、乾
燥時に比べて摩擦係数が大きく低下して滑りを生じる欠
点がある。また、このフロアー材は、その表面に凹凸を
設けることによって滑りを防止しているため、凹部に汚
れが溜まり易いと共に、表面平滑性にも劣る。
上記の構成においても、上記と同様にフロアー材
表面に凹凸を設けることによって滑りを防止しているた
め、汚れ易いと共に、表面平滑性に劣る欠点がある。し
かも、上記及びのフロアー材は、表面に凹凸が形成
されているので、素足でフロアー材上を歩く時には痛く
感じることがあり、触感に劣る欠点がある。
そこで、本発明者は骨材と熱硬化性樹脂等の結合剤と
を混合してフロアー材組成物を調製し、このフロアー材
組成物を加圧成形して硬化させることにより、表面平滑
な板状のフロアー材を製造することを検討した。この方
法によって得られたフロアー材は、微細な透水孔を有し
ていて、表面に存在する水を内部へ透過させることによ
り、水濡れ時の摩擦係数が大きく低下するのを防止し、
水濡れ時においても滑り難いという利点を有している。
ところが、上記フロアー材組成物は、不飽和ポリエス
テルに対して骨材を多量に配合しているので、樹脂の硬
化反応が妨げられるという問題がある。すなわち、樹脂
に対する骨材の使用量が重量比で3倍以上の場合には、
得られるフロアー材の透水性は優れているが、過酸化物
等の反応促進剤を通常の配合量だけ加えたのでは、硬化
が充分に進まず、フロアー材の強度等の物性が低下する
のである。そのため、反応促進剤を通常硬化時よりも多
量に混入しなければならず、その結果成形時に発熱して
火災の危険があり、反応促進剤を多量に混入する必要の
ないフロアー材の製法方法が望まれている。
本発明は上記の実情に鑑みてなされたものであい、そ
の目的は、水濡れ状態が頻繁に起こる使用条件下におい
ても、長期に亘って滑り難い性能を有するフロアー材の
製造方法を提供することにある。本発明の他の目的は、
表面に凹凸が形成されていず、従って汚れ難く、また素
足で歩く際でも触感が良く、さらに火災等の危険や成形
時の発熱のおそれのないフロアー材の製造方法を提供す
ることにある。
(課題を解決するための手段) 本発明のフロアー材の製造方法は、不飽和ポリエステ
ルと、この不飽和ポリエステル100重量部に対して300〜
1000重量部の骨材とを混合してフロアー材組成物を調製
し、このフロアー材組成物を加圧して成形体を成形した
後、その成形体を減圧可能なオーブン内に配置して減圧
下で加熱硬化させることを特徴としており、そのことに
より上記目的が達成される。
以下、本発明を詳細に説明する。
フロアー材は、不飽和ポリエステル100重量部に対
し、骨材3を300〜1000重量部、好ましくは骨材を600〜
1000重量部配合し、このものを混合して得られるフロア
ー材組成物を板状に成形して硬化させたものである。不
飽和ポリエステル100重量部に対する骨材の配合量が300
重量部未満の場合には、得られたフロアー材の水濡れ時
の透水性が劣るものであり、また不飽和ポリエステル10
0重量部に対する骨材の配合量が1000重量部を超える場
合には、樹脂と骨材との混練性に劣り、また得られるフ
ロアー材の強度が低下する傾向にある。
本発明で使用し得る骨材としては、ガラスミルトファ
イバー、水酸化アルミ粉、セピオライト、ウオラストナ
イト、アルミナファイバー、ガラス繊維、カーボン繊
維、ウイスカ等を使用することができ、特にガラスミル
トファイバー、水酸化アルミ粉等の粉粒体骨材が好まし
い。また、フロアー材組成物には、不飽和ポリエステル
の硬化反応に必要とする一般に使用されている量の反応
促進剤が配合され、また着色剤等の添加剤を必要に応じ
て配合することができる。
フロアー材を製造するには、上記フロアー材組成物を
成形型内に充填して加圧することにより、板状に成形し
た後、フロアー材組成物が反応硬化する温度において、
その成形体を減圧可能なオーブン内に配置して硬化させ
る。この硬化時の減圧条件は、好ましくは200mmHg〜600
mmHgとするのが好ましい。
このようにして得られるフロアー材は、骨材が所定量
配合されているので、内部には連続する透水孔が設けら
れ、その内部は多孔体構造となっている。従って、この
フロアー材の表面に存在する水は透水孔を通して下方へ
流され、水濡れ時において、フロアー材の表面と被接触
物との界面には多量の水が存在することがなく、水濡れ
時の摩擦係数が乾燥時の摩擦係数に比べて大きく低下す
るのを防止することができる。また、フロアー材に形成
された透水孔の径は比較的小さいので、夾雑物は透水孔
内に浸入して詰まることはなく、フロアー材の表面に夾
雑物は付着するのみであるから、この夾雑物を水で洗い
流すことができる。また、上記のように多量に反応促進
剤を配合する必要もなくフロアー材組成物を硬化させる
ことができるので、成形時に異常に発熱して火災を起こ
すおそれもない。
このようにして形成されたフロアー材は、例えば浴
室、調理室、玄関、便所、ベランダ等の床材や、プール
サイド、舗道等に用いられる。
(実施例) 以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。
実施例1 ガラスミルトファイバーを不飽和ポリエステルに対し
て重量比で3.4倍量配合し、反応促進剤(BPO)を適量加
え、このものをアジテーターにて高速撹拌してフロアー
材組成物1aを調製した。次に、第1図に示すように、こ
のフロアー材組成物1aを金2型内に充填し、常温で加圧
して未硬化状態の板状成形体を得た。なお、第1図中3
は離型シートである。次いで、この成形体を真空オーブ
ン内に入れ、80℃・400mmHgの条件下で5時間硬化させ
て厚み約6mm、250mm角のフロアー材を得た。
次に、得られたフロアー材の滑り抵抗と引張り強度を
測定した。なお、滑り抵抗の測定は以下のようにして行
った。
第2図に示すように、フロアー材1を所定角度で傾斜
させ、このフロアー材1の上に試験者が乗り、試験者が
フロアー材1表面から滑り出す際のフロアー材1の傾斜
角度θを測定し、この滑り出し角度θから摩擦係数;tan
θを求めた。そしえ、乾燥時の摩擦係数tanθdryに対す
る水濡れ時の摩擦係数tanθwetを求め、この値tanθwet
/tanθdryが1.0以上を◎、0.9以上1.0未満を○、0.75以
上0.9未満を△、0.75未満を×として表1に示した。
また、フロアー材の引張り強度は、JIS K6902-13に準
じて測定し、引張り強度が50kg/cm2以上のものを○、引
張り強度が50kg/cm2未満のものを×として表1に示し
た。
実施例2 骨材として水酸化アルミ粉を用い、この水酸化アルミ
を重量比で樹脂の5.6倍量を配合した他は、実施例1と
同様にしてフロアー材を得た。得られたフロアー材の各
性能を実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示
す。
実施例3 骨材として水酸化アルミを用い、この水酸化アルミを
重量比で樹脂の4.0倍量を配合した他は、実施例1と同
様にしてフロアー材を得た。得られたフロアー材の各性
能を実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示
す。
比較例1 ガラスミルトファイバーを不飽和ポリエステルに対し
て重量比で3.4倍量配合し、反応促進剤(BPO)を適量加
え、このものをアジテーターにて高速撹拌してフロアー
材組成物を調製した。次に、このフロアー材組成物を第
1図に示した金型2内に充填し、常温で加圧して未硬化
状態の板状成形体を得た。次いで、この成形体を真空オ
ーブン内に入れ、80℃で5時間加熱硬化させて厚み約6m
m、250mm角のフロアー材を得た。
得られたフロアー材の滑り抵抗と引張り強度を実施例
1と同様にして測定した。結果を表1に示す。
比較例2 骨材としてガラスミルトファイバーを用い、このガラ
スミルトファイバーを重量比で樹脂の2.0倍量を配合し
た他は、比較例1と同様にしてフロアー材を得た。得ら
れたフロアー材の各性能を実施例1と同様にして評価し
た。結果を表1に示す。
比較例3 骨材として水酸化アルミを用い、この水酸化アルミを
重量比で樹脂の2.8倍量配合した他は、実施例1と同様
にしてフロアー材を得た。得られたフロアー材の各性能
を実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
表1の結果から、比較例1のように成形体を常温で硬
化させてフロアー材を製造する方法では、効果が不充分
であり、引張り強度が劣っている。
また、比較例2及び3のように骨材の配合量が少ない
場合には、得られるフロアー材の滑り抵抗が低いもので
ある。
これに対し、実施例1乃至3のように、骨材を樹脂に
対し所定量配合し、かつ成形体を減圧条件で硬化させる
ことにより、滑り抵抗が高く、引張り強度の高いフロア
ー材が得られることが確認された。
(発明の効果) このように、本発明によれば、水濡れ状態での摩擦係
数が乾燥時に比べて大きく低下することがないので水濡
れ時に滑り難く、また表面に夾雑物が詰まることもなく
て、長期に亘って滑り難いフロアー材が得られる。
しかも、表面平滑性を向上することができて汚れ難い
と共に素足で歩く際でも触感が良く、また火災等の危険
や成形時の発熱のおそれのないフロアー材を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明一実施例のフロアー材の製造方法を示す
概略図、第2図はそのフロアー材の摩擦係数の測定法を
示す概略図である。 1……フロアー材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不飽和ポリエステルと、この不飽和ポリエ
    ステル100重量部に対して300〜1000重量部の骨材とを混
    合してフロアー材組成物を調製し、このフロアー材組成
    物を加圧して成形体を成形した後、その成形体を減圧可
    能なオーブン内に配置して減圧下で加熱硬化させること
    を特徴とするフロアー材の製造方法。
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