JP2692318B2 - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

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JP2692318B2 JP33715689A JP33715689A JP2692318B2 JP 2692318 B2 JP2692318 B2 JP 2692318B2 JP 33715689 A JP33715689 A JP 33715689A JP 33715689 A JP33715689 A JP 33715689A JP 2692318 B2 JP2692318 B2 JP 2692318B2
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heating
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frequency heating
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大介 別荘
直芳 前原
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、食品等の被加熱体に圧力を加えてから、マ
イクロ波により誘電加熱調理を行う高周波加熱装置に関
するものである。
従来の技術 従来の高周波加熱装置による食品等の加熱調理は、以
下になるようにして行なわれている。第３図に示すよう
な高周波加熱装置の加熱室３に食品等の被加熱体４を収
納し、マグネトロン１で発生したマイクロ波を、導波管
２で加熱室３に導き、加熱室３間の被加熱体４にマイク
ロ波を照射し、加熱調理を行う。
通常このような誘電加熱調理は、食品の水分を加熱す
るため常圧では、温度が100℃までしか上がらず、調理
に時間がかかり、かつ、食品に味がしみこみにくいもの
であった。このため従来は、第４図に示すような被加熱
体を収容する耐圧力容器９を用い、この容器を、高周波
加熱装置の加熱室３に収納し、マイクロ波を照射し、加
熱し、加圧調理を行っている。
この場合、被加熱体４に含まれる水分が蒸発し、その
蒸気によって耐圧力容器８内の圧力を上げている。
発明が解決しようとする課題 以上のように、常圧において、誘電加熱で食品の調理
を行う場合、充分な加熱がおこなわれず、調理時間がか
かり、調理のできが良くないという欠点があり、このた
め従来は、食品を収納する耐圧力容器を用い、この容器
を高周波加熱装置の加熱室に収納し、加熱調理を行って
いる。しかしながらこのような方法では、専用の耐圧力
容器が必要となり、この耐圧力容器は1.5気圧程度の圧
力に耐える構造および、異常加熱時の安全手段として、
所定の圧力、例えば２気圧程度でリークするノズルを設
ける構造とする必要があり、かつ、マイクロ波を反射し
ないように金属でない材料、例えばガラス、耐熱プラス
チック等を用いなければならない。このため耐圧力容器
の構造が、複雑かつ大型となるとともに、マイクロ波が
耐圧力容器を構成するガラス、耐熱プラスチック等の材
料に吸収され、耐圧容器内に収納された食品まで伝達さ
れにくくなるという課題があった。
また、この場合、被加熱体に含まれる水分が蒸発し、
その蒸気によって耐圧力容器内の圧力を上げるため、水
分の含有が少ない被加熱体の場合、別に水を耐圧力容器
内に入れて加熱する必要があった。このため、被加熱体
が蒸気によって蒸焼き状態となり、加熱後のでき具合い
が水分を多く含んだ状態となり、良くないという課題が
あった。
課題を解決するための手段 本発明は前述した課題を解決するためになされたもの
であり、以下に示す手段による。
本発明の高周波加熱装置は、食品等の被加熱体を収容
する加熱室に、超音波を発生させる振動子を備え、前記
振動子から発生する超音波を、加熱室内の被加熱体に照
射し、音の圧力によって被加熱体に圧力を加えることが
できるようにしたものである。
作用 本発明によれば専用の耐圧容器を必要としないために
容易に加圧調理が実現でき、調理時間の短縮、調理ので
き具合いの向上が行える。
実施例 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
第１図は、本発明の一実施例の高周波加熱装置の構成
を示す断面図である。同図において、マグネトロン１で
発生したマイクロ波は、導波管２で加熱室３に導かれ、
この加熱室３内に収納された被加熱体４に照射され誘電
加熱を行う。加熱室３の上面には、音波を発生させるた
めの振動子（圧電振動子）５等の音波発生手段を取り付
けている。この振動子５から発生した音波の圧力６は、
被加熱体４に照射され圧力をかける。このため、音波に
よる圧力をかけながら誘電加熱を行えるため、調理時間
の短縮および調理のでき具合を向上させることができ
る。
第２図に示すように、加熱室の上面７には音波が効率
よく、被加熱体４上に集中して照射されるように、音波
を導くホーン８を設けている。このホーンは可動式であ
り、加熱室３内に収納される被加熱体４の形状、大きさ
に応じて開き具合を変えることができる。
発明の効果 本発明によれば、音波により、被加熱体に圧力をかけ
加熱を行うため、被加熱体を短時間で加熱できるととも
に、圧力をかけるために、蒸気を必要としないので、水
分をあまり含まない被加熱体にでも圧力をかけて加熱す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第１図、第２図は本発明の一実施例である高周波加熱装
置の構成を示す断面図、第３図は従来の高周波加熱装置
の構成を示す外観斜視図、第４図は従来の耐圧容器の外
観図である。 １……マグネトロン、２……導波管、３……加熱室、４
……被加熱体、５……振動子。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】被加熱体を収容する加熱室と、この加熱室
    にマイクロ波を照射し、前記被加熱体と誘電加熱する加
    熱手段と、前記加熱室内に音波を照射し、この加熱室内
    に収容された、前記被加熱体に音圧をかける音波発生手
    段を備えた高周波加熱装置。
  2. 【請求項２】加熱室内に設けられた音波発生手段から発
    生される音波を被加熱体に集中するように導き、かつ、
    被加熱体の大きさ、形状によって角度を変えられる構造
    のホーンを備えた特許請求の範囲第１項記載の高周波加
    熱装置。
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