JP2691047B2 - 鋼球散布除煤方法 - Google Patents
鋼球散布除煤方法Info
- Publication number
- JP2691047B2 JP2691047B2 JP12929290A JP12929290A JP2691047B2 JP 2691047 B2 JP2691047 B2 JP 2691047B2 JP 12929290 A JP12929290 A JP 12929290A JP 12929290 A JP12929290 A JP 12929290A JP 2691047 B2 JP2691047 B2 JP 2691047B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat transfer
- soot
- steel ball
- steel balls
- spraying
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Incineration Of Waste (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は鋼球を散布して排ガスエコノマイザ等の熱交
換器内の伝熱管表面に付着した煤等を除去する方法に関
する。
換器内の伝熱管表面に付着した煤等を除去する方法に関
する。
排ガスエコノマイザ等の熱交換器の伝熱管表面に付着
した煤等を鋼板を散布して除去する場合、鋼板の散布量
や散布方法は伝熱管に付着する煤等の量に応じて調整さ
れる。すなわち、付着する量が多い（付着速度が大き
い）場合は、鋼球を連続的に大量に散布しないと、煤等
の付着量が多くなって所定の伝熱性能を維持できなくな
る。一方付着する量が少ない場合には、散布量を少なく
するか、または時間間隔の長い間欠的散布を行なって
も、伝熱性能は維持される。
した煤等を鋼板を散布して除去する場合、鋼板の散布量
や散布方法は伝熱管に付着する煤等の量に応じて調整さ
れる。すなわち、付着する量が多い（付着速度が大き
い）場合は、鋼球を連続的に大量に散布しないと、煤等
の付着量が多くなって所定の伝熱性能を維持できなくな
る。一方付着する量が少ない場合には、散布量を少なく
するか、または時間間隔の長い間欠的散布を行なって
も、伝熱性能は維持される。
間欠的に鋼球を散布して除煤する場合、それまでに伝
熱管に付着した煤等が鋼球散布と同時に伝熱管から離れ
て分散し、排ガス中の煤等の濃度が一時的に増加する。
一般に熱交換器の後流側には電気集塵器が配置される
が、集塵能力が不足すると、大気に煤等が放散されて大
気汚染を招くので、上記のように排ガス中の煤濃度が突
発的に増加する場合には、電気集塵器の能力もこれに合
わせて設計する必要があり、装置の規模が大きくなる。
熱管に付着した煤等が鋼球散布と同時に伝熱管から離れ
て分散し、排ガス中の煤等の濃度が一時的に増加する。
一般に熱交換器の後流側には電気集塵器が配置される
が、集塵能力が不足すると、大気に煤等が放散されて大
気汚染を招くので、上記のように排ガス中の煤濃度が突
発的に増加する場合には、電気集塵器の能力もこれに合
わせて設計する必要があり、装置の規模が大きくなる。
〔課題を解決するための手段〕 本発明は、前記従来の課題を解決するために、熱交換
器の伝熱管に鋼球を間欠的に散布して、同伝熱管に付着
した煤等を除去する方法において、鋼球散布量を散布開
始時には少なくし、その後増加させることを特徴とする
鋼球散布除煤方法を提案するものである。
器の伝熱管に鋼球を間欠的に散布して、同伝熱管に付着
した煤等を除去する方法において、鋼球散布量を散布開
始時には少なくし、その後増加させることを特徴とする
鋼球散布除煤方法を提案するものである。
本発明は上記のように構成され、除煤のために間欠的
に散布する鋼球の量を、毎回の散布開始時には少なく
し、その後段階的または連続的に増加して、最終的に所
定量の鋼球を散布する。これにより、伝熱管に付着した
煤等は徐々に除去され、排ガス中に排出される煤の濃度
が急激に高まるということがなくなって、電気集塵器の
能力を小さく（したがって安価に）することができる。
に散布する鋼球の量を、毎回の散布開始時には少なく
し、その後段階的または連続的に増加して、最終的に所
定量の鋼球を散布する。これにより、伝熱管に付着した
煤等は徐々に除去され、排ガス中に排出される煤の濃度
が急激に高まるということがなくなって、電気集塵器の
能力を小さく（したがって安価に）することができる。
以下、本発明方法の実施例を図面によって説明する。
まず第１図は、本発明方法の効果を確認するために用
いた装置の系統図である。図中（１）は熱交換器本体で
あって、その中にチューブバンドル（２）が配置され、
その上方に鋼球分散器（３）が付設されている。鋼球分
散器（３）には鋼球供給装置（４）から鋼球が供給され
る。熱交換器内に散布された鋼球は、チューブバンドル
（２）の伝熱管に付着した煤等を除煤しながら落下す
る。そして鋼球輸送装置（５）によって、上記鋼球供給
装置（４）に戻される。（６）はガス入口、（７）はガ
ス出口である。
いた装置の系統図である。図中（１）は熱交換器本体で
あって、その中にチューブバンドル（２）が配置され、
その上方に鋼球分散器（３）が付設されている。鋼球分
散器（３）には鋼球供給装置（４）から鋼球が供給され
る。熱交換器内に散布された鋼球は、チューブバンドル
（２）の伝熱管に付着した煤等を除煤しながら落下す
る。そして鋼球輸送装置（５）によって、上記鋼球供給
装置（４）に戻される。（６）はガス入口、（７）はガ
ス出口である。
このような装置によって本発明方法の効果を確認する
には、まずガス入口（６）から煤等を含むガスを導入
し、チューブバンドル（２）において熱交換を行なわせ
た後、ガス出口（７）から流出させる。そうするとチュ
ーブバンドル（２）の伝熱管に煤等が付着し、その伝熱
性能を低下させてゆく。ある伝熱性能値まで低下した
ら、伝熱性能を回復させるため鋼球を散布する。その場
合、散布開始時には散布量を少なくし、その後、例えば
鋼球供給装置（４）に付設されているロータリー排出機
の回転数調整によって、段階的あるいは連続的に散布量
を増加させてゆき、最終的に所定量の鋼球を散布して伝
熱性能を回復させる。
には、まずガス入口（６）から煤等を含むガスを導入
し、チューブバンドル（２）において熱交換を行なわせ
た後、ガス出口（７）から流出させる。そうするとチュ
ーブバンドル（２）の伝熱管に煤等が付着し、その伝熱
性能を低下させてゆく。ある伝熱性能値まで低下した
ら、伝熱性能を回復させるため鋼球を散布する。その場
合、散布開始時には散布量を少なくし、その後、例えば
鋼球供給装置（４）に付設されているロータリー排出機
の回転数調整によって、段階的あるいは連続的に散布量
を増加させてゆき、最終的に所定量の鋼球を散布して伝
熱性能を回復させる。
次に、上記装置を用いて行なった本発明方法の実施例
について説明する。本実施例は石炭焚きボイラの排ガス
から熱回収する場合の例を想定して行なったもので、実
施条件は次のとおりである。
について説明する。本実施例は石炭焚きボイラの排ガス
から熱回収する場合の例を想定して行なったもので、実
施条件は次のとおりである。
１）流入排ガス条件 （ａ）ガス量:9400Nm3/h （ｂ）煤等濃度:150mg/Nm3 （ｃ）温度：入口130℃，出口90℃ ２）装置仕様 （ａ）伝熱管仕様 チューブ径:34mm,厚さ:3.2mm フィン径:64mm,厚さ:1.6mm, フィンピッチ:2.5山/in （ｂ）伝熱面積:82m2 （ｃ）装置水平断面積:1m2 このような条件で運転を行なった結果、伝熱管の伝熱
性能は第２図に示されるように推移した。すなわち、鋼
球を散布しない場合、第２図中破線で示されるように、
伝熱性能比は24時間で0.82まで低下する。そこでまず、
従来の方法により鋼球（5mm径）を６時間に１回、450kg
/cm2hの割合で１時間ずつ散布したところ、第２図中実
線で示すとおり、伝熱性能比は0.95〜1.0に維持され
た。しかしながら散布開始直後の排ガス中の煤濃度は、
第３図に示されるように、散布停止時（約100mg/Nm3）
の約17倍の1700mg/Nm3となった。
性能は第２図に示されるように推移した。すなわち、鋼
球を散布しない場合、第２図中破線で示されるように、
伝熱性能比は24時間で0.82まで低下する。そこでまず、
従来の方法により鋼球（5mm径）を６時間に１回、450kg
/cm2hの割合で１時間ずつ散布したところ、第２図中実
線で示すとおり、伝熱性能比は0.95〜1.0に維持され
た。しかしながら散布開始直後の排ガス中の煤濃度は、
第３図に示されるように、散布停止時（約100mg/Nm3）
の約17倍の1700mg/Nm3となった。
次に本発明方法の実施例として、鋼球散布開始後20分
間は所定散布量（450kg/m2h）の1/3すなわち150kg/m2h
で散布、その後600kg/m2hで40分間散布して、総散布量
は従来方法と同じとした。この場合、伝熱性能比の回復
は第２図に実線で示される従来方法の場合と同等であっ
た。そして排ガス中の煤濃度は、第３図中に破線で示さ
れるように、従来方法の約1/3.3、散布停止時の約5.1倍
であった。すなわち本実施例においては、従来の方法に
よる場合と比べて、排ガス中の煤濃度のピークは著しく
低下するので、電気集塵器は従来の1/3程度の能力のも
のでよいことになる。したがって、著しく小型低廉の電
気集塵器で目的を達することができる。
間は所定散布量（450kg/m2h）の1/3すなわち150kg/m2h
で散布、その後600kg/m2hで40分間散布して、総散布量
は従来方法と同じとした。この場合、伝熱性能比の回復
は第２図に実線で示される従来方法の場合と同等であっ
た。そして排ガス中の煤濃度は、第３図中に破線で示さ
れるように、従来方法の約1/3.3、散布停止時の約5.1倍
であった。すなわち本実施例においては、従来の方法に
よる場合と比べて、排ガス中の煤濃度のピークは著しく
低下するので、電気集塵器は従来の1/3程度の能力のも
のでよいことになる。したがって、著しく小型低廉の電
気集塵器で目的を達することができる。
なお、上記実施例の方法では鋼球の散布量変化を２段
階としたが、その段階数は更に多くてもよく、また連続
的に変化させるようにしてもよい。
階としたが、その段階数は更に多くてもよく、また連続
的に変化させるようにしてもよい。
本発明によれば次の効果が得られる、すなわち、除煤
用の鋼球を熱交換器の伝熱管に間欠的に散布するに際
し、鋼球散布量を段階的または連続的に調整することに
よって、排ガス中の煤等の突発的増加を軽減することが
できる。
用の鋼球を熱交換器の伝熱管に間欠的に散布するに際
し、鋼球散布量を段階的または連続的に調整することに
よって、排ガス中の煤等の突発的増加を軽減することが
できる。
したがって、周辺機器、例えば電気集塵器等の設備能
力を低く設計することができ、それに応じて設備スペー
ス、設備費等が節減される。また、排ガスの煤濃度が低
くなるので、大気汚染問題も解消される。
力を低く設計することができ、それに応じて設備スペー
ス、設備費等が節減される。また、排ガスの煤濃度が低
くなるので、大気汚染問題も解消される。
第１図は本発明方法の効果を確認するために用いた装置
の系統図である。第２図および第３図はいずれも本発明
の効果を例示する図である。 （１）…熱交換器本体、（２）…チューブバンドル、
（３）…鋼球分散器、（４）…鋼球供給装置、（５）…
鋼球輸送装置、（６）…ガス入口、（７）…ガス出口。
の系統図である。第２図および第３図はいずれも本発明
の効果を例示する図である。 （１）…熱交換器本体、（２）…チューブバンドル、
（３）…鋼球分散器、（４）…鋼球供給装置、（５）…
鋼球輸送装置、（６）…ガス入口、（７）…ガス出口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 智 愛知県名古屋市東区東新町１番地 中部 電力株式会社内 (72)発明者 槇野 勝昭 広島県広島市西区観音新町４丁目６番22 号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 宮本 博 広島県広島市西区観音新町４丁目６番22 号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 東 恒夫 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工 業株式会社三原製作所内 (72)発明者 藤池 宏 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工 業株式会社三原製作所内
Claims (1)
- 【請求項１】熱交換器の伝熱管に鋼球を間欠的に散布し
て、同伝熱管に付着した煤等を除去する方法において、
鋼球散布量を散布開始時には少なくし、その後増加させ
ることを特徴とする鋼球散布除煤方法。
Priority Applications (9)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12929290A JP2691047B2 (ja) | 1990-05-21 | 1990-05-21 | 鋼球散布除煤方法 |
| DE69105819T DE69105819T2 (de) | 1990-05-21 | 1991-05-21 | Verfahren zur Entfernung von Russ durch Streuung von Stahlkugeln in einem Wärmetauscher. |
| EP91108180A EP0458263B1 (en) | 1990-05-21 | 1991-05-21 | Method for removing soot by scattering steel balls in a heat-exchanger |
| US07/703,774 US5148857A (en) | 1990-05-21 | 1991-05-21 | Method for removing soot by scattering steel balls in a heat-exchanger and heat-exchanger provided with a steel ball scatterer |
| EP93118919A EP0596538B1 (en) | 1990-05-21 | 1991-05-21 | Heat-exchanger provided with a steel ball scatterer |
| DK93118919.5T DK0596538T3 (da) | 1990-05-21 | 1991-05-21 | Varmeveksler udstyret med en stålkuglespreder |
| DE69127639T DE69127639T2 (de) | 1990-05-21 | 1991-05-21 | Wärmetauscher mit einer Streuvorrichtung für Stahlkugeln |
| DK91108180.0T DK0458263T3 (da) | 1990-05-21 | 1991-05-21 | Fremgangsmåde til fjernelse af sod ved spredning af stålkugler i en varmeveksler og varmeveksler udstyret med stålkuglespreder |
| US07/885,777 US5172757A (en) | 1990-05-21 | 1992-05-20 | Method for removing soot by scattering steel balls in a heat-exchanger and heat-exchanger provided with a steel ball scatterer |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12929290A JP2691047B2 (ja) | 1990-05-21 | 1990-05-21 | 鋼球散布除煤方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0424494A JPH0424494A (ja) | 1992-01-28 |
| JP2691047B2 true JP2691047B2 (ja) | 1997-12-17 |
Family
ID=15005970
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12929290A Expired - Fee Related JP2691047B2 (ja) | 1990-05-21 | 1990-05-21 | 鋼球散布除煤方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2691047B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10371470B2 (en) | 2015-11-12 | 2019-08-06 | DOOSAN Heavy Industries Construction Co., LTD | Condenser tube cleaning apparatus |
-
1990
- 1990-05-21 JP JP12929290A patent/JP2691047B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0424494A (ja) | 1992-01-28 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP0314072B1 (en) | Supercooling type mist eliminator apparatus | |
| CN109289516A (zh) | 一种电厂用烟气净化系统 | |
| CN208660780U (zh) | 一种适用于水泥窑窑尾高尘高碱烟气的scr脱硝系统 | |
| JP2691047B2 (ja) | 鋼球散布除煤方法 | |
| CN110759407A (zh) | 一种脱硫废水零排放的两级节能蒸干系统 | |
| JPH09173768A (ja) | 排煙処理方法及び装置 | |
| CN213492812U (zh) | 烟气处理系统 | |
| JP3923681B2 (ja) | 排ガスの脱塵処理装置と方法 | |
| CN213021041U (zh) | 烧结机烟气协同处理系统 | |
| CN211936172U (zh) | 一种烧结烟气湿法脱硫后的集冷凝除湿及除尘一体化装置 | |
| CN206867972U (zh) | 一种燃煤电厂烟气近零排放系统 | |
| CN210786895U (zh) | 一种电镀污泥烧结废气多污染物联合脱除装置 | |
| JP2001289430A (ja) | 排ガス処理装置 | |
| JPH0685888B2 (ja) | 湿式排ガス処理装置における排液の処理方法 | |
| CN205973858U (zh) | 一种脱硝废水浓缩蒸发器 | |
| EP0013299B1 (en) | Method and apparatus for treating flue gases | |
| CN211255331U (zh) | 一种脱硫废水零排放的两级节能蒸干系统 | |
| CN108426263A (zh) | 燃煤烟气处理系统 | |
| CN212369812U (zh) | 化肥行业造粒塔尾气净化除尘装置 | |
| CN216703843U (zh) | 一种新型高效超净除尘与消白一体化装置 | |
| CN217613803U (zh) | 一种锅炉半干法脱硫除尘系统 | |
| CN219723286U (zh) | 一种除雾器喷淋装置及除雾器 | |
| CN108211709A (zh) | 窑炉烟气净化设备 | |
| CN216678611U (zh) | 一种新型烟气多污染物一体化处理与消白装置 | |
| CN219615249U (zh) | 一种节能型烧结烟气湿法脱硫中低温脱硝及除尘系统 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |