JP2691037B2 - 制振性に優れた厚物金属体及びその製造方法 - Google Patents
制振性に優れた厚物金属体及びその製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、制振性に優れた金属体及びその製造方法に
関するものである。
関するものである。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題] 制振性に優れた金属体としては、制振性樹脂を金属板
(板厚0.4mm程度)間に挾み制振金属板とすることが開
示されている(特開昭62−53833号等)。
(板厚0.4mm程度)間に挾み制振金属板とすることが開
示されている(特開昭62−53833号等)。
このような薄板金属板による制振金属板は比較的小物
に加工して用いられている。
に加工して用いられている。
しかして、3.0mm超の厚物金属体をベースとした樹脂
サンドイッチ型金属体においては用途が大型になり面積
が大となる。このように面積が大になると、樹脂のズリ
変形がほとんどなくなり、樹脂を歪エネルギーの蓄積が
できず、制振性がそれほど向上しないことが明らかにな
った。
サンドイッチ型金属体においては用途が大型になり面積
が大となる。このように面積が大になると、樹脂のズリ
変形がほとんどなくなり、樹脂を歪エネルギーの蓄積が
できず、制振性がそれほど向上しないことが明らかにな
った。
従って厚物で面積の大なる樹脂サンドイッチ型金属体
において、制振性を向上させることが強く要求されてい
るところである。
において、制振性を向上させることが強く要求されてい
るところである。
[課題を解決するための手段] 本発明は前述の課題を有利に解決したものであり、そ
の特徴とするところは、厚み3.0mm超の金属体片面に制
振性樹脂と配置し、該樹脂表面に断続状に金属体を配置
した、制振性に優れた厚物金属体。
の特徴とするところは、厚み3.0mm超の金属体片面に制
振性樹脂と配置し、該樹脂表面に断続状に金属体を配置
した、制振性に優れた厚物金属体。
及び、厚み3.0mm超の金属体片面に制振性樹脂を配置
し、該樹脂表面に金属板を配置し、次いで該金属板を切
断し、継続状にすることを特徴とする制振性に優れた厚
物金属体の製造方法である。
し、該樹脂表面に金属板を配置し、次いで該金属板を切
断し、継続状にすることを特徴とする制振性に優れた厚
物金属体の製造方法である。
即ち、厚み3.0mm超(上限は特に限定しないが現在の
用途から80mm位)の金属体、例えば鋼、アルミニウム、
ステンレス、銅等の板状、筒状、形鋼等の厚物金属体の
片面に制振性樹脂として例えば、熱可塑性(ポリエステ
ル系、ポリオレフィン系等)、熱硬化性(ポリエステル
系等)等の樹脂を塗布又はフィルム状で0.02〜6.0mm配
置する。0.02mm未満では制振性効果が少なく、又6.0mm
超になると樹脂のはみ出し等があり好ましくない。
用途から80mm位)の金属体、例えば鋼、アルミニウム、
ステンレス、銅等の板状、筒状、形鋼等の厚物金属体の
片面に制振性樹脂として例えば、熱可塑性(ポリエステ
ル系、ポリオレフィン系等)、熱硬化性(ポリエステル
系等)等の樹脂を塗布又はフィルム状で0.02〜6.0mm配
置する。0.02mm未満では制振性効果が少なく、又6.0mm
超になると樹脂のはみ出し等があり好ましくない。
このように金属体片面に樹脂を配置し、この樹脂表面
に断続状に金属板として例えば鋼、アルミニウム、ステ
ンレス、銅等を配置するものである。板厚としては1.0
〜10mmでよく、面積としては金属体面積の1/4〜1/100で
断続的に配置する、1/100未満と小さくなると、制振性
が劣化することはないが、施工に時間がかかり好ましく
ない。又1/4超と面積が大になると樹脂のズリ変形が起
りにくくなり、樹脂の歪エネルギーの蓄積ができにくく
なって、制振効果が劣ることがあり好ましくない。
に断続状に金属板として例えば鋼、アルミニウム、ステ
ンレス、銅等を配置するものである。板厚としては1.0
〜10mmでよく、面積としては金属体面積の1/4〜1/100で
断続的に配置する、1/100未満と小さくなると、制振性
が劣化することはないが、施工に時間がかかり好ましく
ない。又1/4超と面積が大になると樹脂のズリ変形が起
りにくくなり、樹脂の歪エネルギーの蓄積ができにくく
なって、制振効果が劣ることがあり好ましくない。
上記本発明の如く、金属板を断続的に樹脂表面に配置
するものであるが、その間隙は間隙があればよく、例え
ば0.1〜2.0mmでよい。
するものであるが、その間隙は間隙があればよく、例え
ば0.1〜2.0mmでよい。
かくすることにより、制振性を向上する理由は例えば
金属体に曲げが加わったとき、両面の金属体が連続した
形態の場合に樹脂の接着強度が保てる範囲の変形におい
て両側の金属体とも、同一方向の曲率をもつ変形にな
り、制振効果を作用する樹脂のズリ変形量は、両金属体
の曲がり変形にともなう長さの差のみであり、僅かなも
のである。
金属体に曲げが加わったとき、両面の金属体が連続した
形態の場合に樹脂の接着強度が保てる範囲の変形におい
て両側の金属体とも、同一方向の曲率をもつ変形にな
り、制振効果を作用する樹脂のズリ変形量は、両金属体
の曲がり変形にともなう長さの差のみであり、僅かなも
のである。
しかして片側の金属体を断続的に樹脂上に配置した場
合は、断続状とした金属体の剛性が上がり曲げ変形量が
小となる。このため樹脂のズリ変形量のトータルが増加
し、制振性が向上するものである。
合は、断続状とした金属体の剛性が上がり曲げ変形量が
小となる。このため樹脂のズリ変形量のトータルが増加
し、制振性が向上するものである。
次に樹脂表面への金属板の施工方法としては例えば、
樹脂表面にほぼ全面に亘って金属板を配置し、次いで放
電加工、レーザー加工、機械加工等により切断し、断続
的に配置する。
樹脂表面にほぼ全面に亘って金属板を配置し、次いで放
電加工、レーザー加工、機械加工等により切断し、断続
的に配置する。
このような金属板の断続配置は、金属板のみでもよ
く、又、金属板とともに樹脂も断続配置になる如く切断
しても制振性はほとんど変わらず、好ましい結果が得ら
れる。
く、又、金属板とともに樹脂も断続配置になる如く切断
しても制振性はほとんど変わらず、好ましい結果が得ら
れる。
次に本発明例を図面により説明する。
第1図、第2図、第3図、第4図及び第5図のごと
く、それぞれ金属体1の表面に制振性樹脂2を配置し、
その表面に金属板3を図示のごとく断続的に配置するも
のである。
く、それぞれ金属体1の表面に制振性樹脂2を配置し、
その表面に金属板3を図示のごとく断続的に配置するも
のである。
[実 施 例] 次に本発明の実施例を比較例とともに挙げる。
注1:金属体形状のH型はウエブ高さ600mm、フランジ幅2
00mm、円筒は直径100mm。
00mm、円筒は直径100mm。
注2:樹脂は溶剤型でロールコータにより塗布。
注3:金属板は、樹脂乾燥後、全面は熱圧着により配置
し、次いで機械加工により金属板を切断した。実施例1
及び比較例:幅400mmのストライプ状、実施例2、3、
4、5、6、7は、4分割以上に切断、実施例2のH型
鋼はフランジの片面に配置。
し、次いで機械加工により金属板を切断した。実施例1
及び比較例:幅400mmのストライプ状、実施例2、3、
4、5、6、7は、4分割以上に切断、実施例2のH型
鋼はフランジの片面に配置。
注4:制振性は、重量1.2kgの鉄ハンマーを高さ30cmから
自由落下させ、そのとき連続体側の金属体中心部で直角
方向の振動加速度を測定した。
自由落下させ、そのとき連続体側の金属体中心部で直角
方向の振動加速度を測定した。
[発明の効果] かくすることにより、大型厚物金属体の制振性を向上
させることができ、工業的に大きな効果を奏することが
できる。又工業的規模での製造が容易にできることから
産業界に極めて有効なものである等の効果が得られる。
させることができ、工業的に大きな効果を奏することが
できる。又工業的規模での製造が容易にできることから
産業界に極めて有効なものである等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】 第1図、第2図、第3図、第4図及び第5図は、本発明
の実施例を示す説明図である。 1……金属体、2……制振性樹脂 3……金属板
の実施例を示す説明図である。 1……金属体、2……制振性樹脂 3……金属板
フロントページの続き (72)発明者 冨田 幸男 愛知県東海市東海町5―3 新日本製鐵 株式會社名古屋製鐵所内 (56)参考文献 実開 昭63−166419(JP,U)
Claims (2)
- 【請求項1】厚み3.0mm超の金属体片面に制振性樹脂を
配置し、該樹脂表面に断続状に金属板を配置した、制振
性に優れた厚物金属体。 - 【請求項2】厚み3.0mm超の金属体片面に制振性樹脂を
配置し、該樹脂表面に金属板を配置し、次いで該金属板
を切断し、断続状にすることを特徴とする制振性に優れ
た厚物金属体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31700189A JP2691037B2 (ja) | 1989-12-06 | 1989-12-06 | 制振性に優れた厚物金属体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31700189A JP2691037B2 (ja) | 1989-12-06 | 1989-12-06 | 制振性に優れた厚物金属体及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03176132A JPH03176132A (ja) | 1991-07-31 |
JP2691037B2 true JP2691037B2 (ja) | 1997-12-17 |
Family
ID=18083310
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31700189A Expired - Fee Related JP2691037B2 (ja) | 1989-12-06 | 1989-12-06 | 制振性に優れた厚物金属体及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2691037B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101712517B1 (ko) * | 2015-02-09 | 2017-03-09 | 대구가톨릭대학교산학협력단 | 대퇴부를 이용한 자전거 구동장치 |
-
1989
- 1989-12-06 JP JP31700189A patent/JP2691037B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03176132A (ja) | 1991-07-31 |
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