JP2690040B2 - 微細パターンの形成方法及び微細加工方法 - Google Patents

微細パターンの形成方法及び微細加工方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、これまで知られていな
い全く新規な手段による微細パターンの形成方法、この
方法により形成された微細パターン及びこの微細パター
ンをマスクとして利用する微細加工方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、ICやLSIなどの半導体素子な
どの製造プロセスにおいては、光リソグラフィー、電子
ビームリソグラフィー、X線リソグラフィーなどのリソ
グラフィー法による微細加工が行われてきた。しかしな
がら、光リソグラフィー法は、原理的に光の波長の半分
より短いパターンの形成が困難であるため、100nm
以下の加工にさえ適しておらず、またX線リソグラフィ
ー法においては、マスクの微細化が不十分であって、ま
だ10nmレベルの分解能は達成されていない。一方、
電子線リソグラフィー法においては、レジスト自体の分
解能が十分でなかったり、あるいは二次電子の散乱など
の影響があって、10nmオーダーの微細加工を行うに
は、分解能が不十分である上、電子線露光は、絞ったビ
ームを走査することにより描画するというプロセスであ
るため、多数のナノメーター構造、例えば大量の量子ド
ットなどを描画するには、かなりの時間を要するという
欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来のリソグラフィー技術がもつ欠点を克服し、10n
mレベルの微細パターンを効率よく形成する方法、及び
この方法により得られた微細パターンをマスクとして微
細加工する方法を提供することを目的としてなされたも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来のリ
ソグラフィー技術とは全く異なる手段を用いて微細パタ
ーンを形成する方法を開発すべく鋭意研究を重ねた結
果、基板上に有機溶剤に可溶な有機高分子物質の薄膜を
設け、この薄膜の一部に圧力を印加すると、その部分が
基板に対する接着力を増大して固着化し、有機溶剤で処
理しても除去されない点や線が形成されること及びこの
ようにすれば10nmレベルの微細パターンを形成しう
ることを見出し、この知見に基づいて本発明をなすに至
った。
【0005】すなわち、本発明は、基板上に有機溶剤に
可溶な有機高分子物質の薄膜を設け、この薄膜の一部に
圧力を印加して、不溶化させたのち、圧力を付加しない
部分を有機溶剤で選択的に溶解除去することにより微細
パターンを形成する方法及びこのようにして形成された
パターンをマスクとして基板をエッチング処理して微細
加工する方法を提供するものである。
【0006】本発明において用いる基板の材料として
は、これまで電子工業分野、印刷版製造分野、機械微細
加工分野などにおいて基板として一般に使用されている
金属、合金、セラミックスなどの中から任意に選ぶこと
ができ、特に制限はない。このような材料としては、例
えば金、銀、アルミニウム、銅、インジウム、タングス
テン、チタン、ニッケル、コバルト、鉄、ケイ素及びこ
れらの合金、窒化ケイ素、ガリウム‐ヒ素、酸化チタ
ン、酸化ケイ素、ガラスなどが挙げられるが、特にケイ
素が好適に使用される。
【0007】次に本発明において基板上に薄膜を形成す
るために用いられる有機高分子物質としては、ある種の
有機溶剤に可溶で、基板との間である程度の接着性を有
するものの中から任意に選ぶことができるが、特に加圧
により分子量が増大したり、高密度化して有機溶剤に不
溶又は難溶になるもの、あるいは基板との間で強固に密
着して有機溶剤に難溶になるものが好ましい。
【0008】このような有機高分子物質の例としては、
エチレン、プロピレン、ブチレンのようなオレフィン
や、スチレン、α - メチルスチレンのような芳香族ビ
ニル化合物や、アクリル酸、メタクリル酸、2 - フェ
ニルアクリル酸、2 - アセチルアクリル酸、マレイン
酸、フマル酸のような不飽和カルボン酸や、アクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、メタ
クリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プ
ロピルのような不飽和カルボン酸エステル、アクリル酸
アミド、メタクリル酸アミド、2 - フェニルアクリル
アミド、2 - アセチルアクリルアミドのような不飽和
カルボン酸アミド、無水マレイン酸のような不飽和カル
ボン酸無水物などの不飽和カルボン酸の誘導体や、酢酸
ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリルなどの不飽和化合物の中から選
ばれた少なくとも1種の単量体から成る重合体又は共重
合体を挙げることができる。
【0009】これらの中で特に好ましいのは、ポリアク
リル酸エチル、ポリメタクリル酸メチルなどのアクリル
酸又はメタクリル酸のエステルやポリプロピレン、ポリ
スチレンのような脂肪族又は芳香族の不飽和炭化水素で
ある。これらの重合体又は共重合体の分子量としては、
1,000〜200万の範囲のものが好ましい。
【0010】本発明において、基板上に有機高分子物質
の薄膜を形成させるには、例えば前記重合体又は共重合
体を適当な溶媒に溶解して塗布液を調製し、これをスピ
ンナーなどで基板上に塗布し、乾燥させる。この有機高
分子化合物の薄膜の厚さは、通常10〜100nmの範
囲で選ばれる。
【0011】次に、このようにして基板上に設けられた
有機高分子物質の薄膜に、所望のパターンに従い圧力を
印加するとその部分が基板に強固に結合し、不溶化又は
難溶化するので、有機溶剤処理により、圧力を印加しな
い部分の高分子物質が溶解除去されても、固着した部分
の高分子物質は、溶解されず、基板上に残る。高分子の
固着密度は、印加圧力が大きいほど高く、また圧力があ
まり高くないときは、高分子の1つ1つが個別に固着し
ているので、その分子の大きさ程度の微細なパターンが
形成される。すなわち、静水圧などを用いて基板全面に
圧力をかけても、全面に高分子程度の大きさの微細なド
ットが分布するような微細パターンが作成できる。ま
た、所定のパターンに従って圧力を加えれば、圧力を印
加した領域内に印加圧力に応じた密度で固着した高分子
物質が分布するので、所定の領域内に微細なドットが多
数分布する微細パターンが形成される。ここで、高分子
物質の大きさを制御すれば、ドットの大きさも制御する
ことができる。また、圧力が十分高ければ、圧力を加え
た領域全域に高分子物質が固着するので、印加した圧力
のパターンに従ったパターンが形成できる。さらに、圧
力を印加する手段を工夫することにより、並列に複数パ
ターンを描くことができるので、スループットを上げる
ことが可能である。
【0012】図1は、本発明方法により微細パターンを
形成する方法の1例を示す説明図であって、まず、
(a)で示すように基板1上に有機高分子物質の薄膜2
を設けたのち、(b)で示すように有機高分子物質の薄
膜2に圧力を印加し、次いで、有機溶剤処理することに
より、(c)で示すように基板1上に、有機高分子物質
の薄膜の圧力が印加された部分のみが残存し、微細パタ
ーン3が形成される。(d)は、この微細パターン3の
拡大図である。
【0013】圧力を印加しない部分の有機高分子物質の
薄膜を溶解除去するための有機溶剤としては、該高分子
物質を溶解しうるものであればよく、特に制限されな
い。例えば高分子物質がポリメチルメタクリレートから
成る場合は、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチル
ケトン及びこれらの混合物などが用いられるし、高分子
物質がポリスチレンから成る場合は、芳香族系溶剤、例
えばトルエンなどが用いられる。この有機溶剤を使用し
て圧力を印加しない部分の有機高分子物質の薄膜を溶解
除去する方法としては、通常浸せき法が用いられる。
【0014】本発明において、高分子物質の薄膜上に圧
力を印加する方法としては、単に針などで上から押しつ
けるというだけでなく、針で高分子膜を引っかくといっ
た方法を用いることができる。この場合、固着する高分
子物質の密度は、引っかく際の圧力に依存し、圧力を大
きくするに伴い、密度は高くなるが、大きくしすぎると
基板そのものを傷付けたり、高分子物質を押しつける作
用よりも剥ぎ取る作用の方が強くなり、固着密度が低く
なることがある。適正な圧力は、有機高分子物質の薄膜
の種類、基板の材質、針先のミクロな形状に敏感に依存
するために、一概に定めることはできないが、例えばシ
リコン基板上に設けられたポリメチルメタクリレート膜
を12μm径のダイヤモンド針で引っかく場合は、0.
01〜30GPa、好ましくは1〜20GPaの範囲が
適当である。
【0015】このような針で引っかく方法においては、
固着された高分子によるドットの微視的な位置は制御さ
れないが、巨視的な位置は制御が可能であり、また固着
密度も圧力により制御することができる。したがって、
この方法では、所定の範囲にそれぞれの微視的な位置は
問わないが、極めて多数のドットパターンを形成する必
要がある場合は極めて有利である。
【0016】微視的な位置を制御する必要がある場合
は、先端を微細加工した針を用いて、所定の位置に圧力
を印加すれば、微視的な位置が制御された微細パターン
を形成することができる。例えば、針の先端に微細加工
を施し、これを用いて有機高分子膜に押しつければ、針
先に加工したパターンが有機高分子膜上に転写される。
また、この針を用いて高分子膜を引っかくと、針先の凹
凸の個数に応じた数の微細な針で引っかくことに相当す
るので、1回の引っかき操作で、凹凸に対応した数の微
細なドットの列が形成される。さらに、この引っかき時
の圧力を、ドットとドットがつながるほど固着密度が大
きくなるように高くすることにより、微細なラインを引
くことができる。
【0017】図2は、本発明方法により微細パターンを
形成する方法の別の例の説明図であって、まず、(a)
で示すように基板1上に有機高分子物質の薄膜2を設け
たのち、(b)で示すように有機高分子物質の薄膜2を
針4で引っかき、次いで、有機溶剤処理することによ
り、(c)で示すように基板1上に微細パターン3′が
形成される。(d)はこの微細パターン3′の拡大図で
ある。
【0018】本発明の微細加工方法においては、このよ
うにして形成された微細パターンをマスクとして、基板
のエッチング処理が行われる。このエッチング処理とし
ては、ドライエッチング処理が好ましく、特に電子サイ
クロトロン共鳴型(ECR)エッチング装置を使用する
ドライエッチング処理が好適である。このような方法に
よると、高分子物質の分子の大きさ程度の加工が可能で
あり、有機高分子物質の薄膜に用いる前記重合体又は共
重合体の分子量を制御することにより、大きさが精密に
制御された微細加工パターンが得られる。
【0019】ドライエッチングにおいては、有機高分子
物質自身がプラズマから基板を保護するマスクとして役
立つほか、反応性ガス自体又は反応性ガスと基板素材の
反応生成物を有機高分子物質の周辺に凝集させ、この凝
集体でプラズマから基板を保護するマスクとしての役割
を果させる。このようにして、高分子物質の1分子程度
の寸法のマスクとして使用することができる。
【0020】
【発明の効果】本発明によると、従来微細加工において
慣用されているリソグラフィー技術を用いずに、10n
mレベルの微細パターンを容易に形成することができ、
この微細パターンをマスクとして基板をエッチング処理
することにより、効率よく微細加工パターンが得られ
る。また、本発明によると、有機高分子物質の薄膜に用
いる高分子物質の分子量を制御することにより、微細加
工パターンの大きさを精密に制御することができる。
【0021】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。
【0022】実施例1 シリコン基板上に、重量平均分子量約60万、分散度3
以下のポリメチルメタクリレート(PMMA)薄膜を厚
さ75nmでスピンコート法により形成した。次いで、
この薄膜を、先端が2μm×2μmのステンレス針で9
GPaの圧力にて引っかいたのち、アセトンに2分間浸
せき処理した。
【0023】次に、前記試料を電子サイクロトロン共鳴
型(ECR)エッチング装置内に入れ、基板上に固着し
たPMMA分子をマスクとしてドライエッチング処理
(試料温度:−130℃、エッチングガス:SF61×
10-4torr、マイクロ波:2.45GHz、250
W、試料に13.56MHzの高周波5Wを印加)を1
分間行った。これにより、直径10nm程度のシリコン
の柱が形成された。
【0024】図3に形成されたシリコンの柱の直径の分
布を示す。直径の分布は7〜17nmにわたり、平均で
11nm、標準偏差2.5nmである。これは、使用さ
れたPMMAの分子量の分布に対応し、個々のPMMA
の分子がマスクとして働いていることを示す。
【0025】実施例2 シリコン基板上に、重量平均分子量約60万、分散度3
以下のPMMA薄膜を厚さ75nmでスピンコート法に
より形成した。次いで、この薄膜を、先端径が12μm
のダイヤモンド針で、それぞれ12GPa、9GPa、
6GPaの圧力を印加して引っかいたのち、アセトンに
2分間浸せき処理した。
【0026】次に、前記試料を実施例1と同様にして、
1分間ドライエッチング処理した。9GPa以上の圧力
で、直径10nm程度のシリコンの柱が引っかいた場所
に形成された。また、柱の分布密度は9GPaのものよ
り、12GPaのものの方が高くなった。
【0027】実施例3 シリコン基板上に、重量平均分子量約60万、分散度3
以下のPMMA薄膜を厚さ75nmでスピンコート法に
より形成した。次いで、この薄膜を、先端径が50μm
のタングステン針で8GPaの圧力を印加して引っかい
たのち、アセトンに2分間浸せき処理した。
【0028】次に、前記試料を実施例1と同様にして1
分間ドライエッチング処理した。用いた針は、先端部分
が実施例1及び2で用いたものより粗く、極めて微細な
凹凸があり、この凹凸がミクロな針として働き、直径1
0nm程度の柱がつながってラインになっているような
シリコンのラインを、一回の引っかき操作で複数本形成
することができた。
【0029】実施例4 シリコン基板上に、重量平均分子量約60万、分散度3
以下のPMMA薄膜を厚さ75nmでスピンコート法に
より形成した。次いで、この薄膜を、先端径が50μm
のタングステンの針で12GPaの圧力にて押しつけた
のち、アセトンに2分間浸せき処理した。
【0030】次に、前記試料を実施例1と同様にして1
分間ドライエッチング処理した。これにより、直径10
nm程度のシリコンの柱がダングステン針の先端の凹凸
に対応したパターンで形成された。
【0031】実施例5 シリコン基板上に、重量平均分子量約60万、分散度3
以下のPMMA薄膜を厚さ75nmでスピンコート法に
より形成した。次いで、この薄膜を、原子間力顕微鏡
(AFM)の先端径20nmの探針を用いて、圧力10
GPa程度で引っかいたのち、アセトンに2分間浸せき
処理した。次に、前記試料を実施例1と同様にして1分
間ドライエッチング処理した。これにより、幅10nm
のシリコンのラインを所定の場所に形成することができ
た。
【0032】実施例6 シリコン基板上に、重量平均分子量約60万、分散度3
以下のPMMA薄膜を厚さ75nmでスピンコート法に
より形成した。次いで、この薄膜に、AFMのプローブ
の針の先端を上から押えることにより、ドットの列がで
きるよう、1点1点が1列に並ぶように順次圧力を印加
した。圧力は10GPa程度である。
【0033】次に、アセトンに2分間浸せき処理後、こ
の試料を実施例1と同様にして1分間ドライエッチング
処理した。これにより、直径10nm程度のシリコンの
ドットの列が所定の場所に形成できた。
【0034】実施例7 シリコン基板上に、重量平均分子量約60万、分散度3
以下のPMMA薄膜を厚さ75nmでスピンコート法に
より形成した。次いで、この薄膜に、先端が2つに割れ
ているAFMのプローブの針の先端を上から押さえるこ
とにより、ドットの列ができるよう、それぞれが1列に
並ぶように順次圧力をかけた。圧力は10GPa程度で
ある。
【0035】次に、アセトンで2分間浸せき処理後、実
施例1と同様にして1分間ドライエッチング処理した。
これにより、直径10nm程度のシリコンのドット列が
2列、所定の場所に形成できた。
【0036】実施例8 シリコン基板上に、重量平均分子量約60万、分散度3
以下のポリスチレン薄膜を厚さ50nmでスピンコート
法により形成した。次いで、この薄膜を、先端径12μ
mのダイヤモンド針で引っかいたのち、トルエンに2分
間浸せき処理した。
【0037】次に、前記試料を実施例1と同様にして、
1分間ドライエッチング処理した。これにより、直径1
0nm程度のシリコンの柱が形成された。
【0038】実施例9 シリコン基板を熱酸化することにより形成された厚さ1
00nmのSiO2熱酸化膜上に、重量平均分子量60
万、分散度3以下のPMMA薄膜を、厚さ75nmでス
ピンコート法により形成した。次いで、この薄膜を、先
端径50μmのタングステン針で8GPaの圧力にて引
っかいたのち、アセトンに2分間浸せき処理後、AFM
で観察したところ、針で引っかいたところにPMMA分
子が固着していると思われる直径10nm程度のドット
が観察された。
【0039】実施例10 シリコン基板に設けられた厚さ90nmのタングステン
蒸着膜上に、重量平均分子量約60万、分散度3以下の
PMMA薄膜を、厚さ75nmでスピンコート法により
形成した。次いで、この薄膜を、先端径50μmのタン
グステン針で8GPaの圧力にて引っかいたのち、アセ
トンに2分間浸せき処理後、AFMで観察したところ、
針で引っかいたところに、PMMA分子が固着している
と思われる直径10nm程度のドットが観察された。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明により微細パターンを形成する方法の
1例の工程説明図。
【図2】 本発明により微細パターンを形成する方法の
別の例の工程説明図。
【図3】 実施例1で形成されたシリコン柱の直径の分
布を示すグラフ。
【符号の説明】
1 基板 2 有機高分子物質の薄膜 3、3′ 基板上に形成された微細パターン 4 針

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に有機溶剤に可溶な有機高分子物
    質の薄膜を設け、この薄膜の一部に圧力を印加して、不
    溶化させたのち、圧力を付加しない部分を有機溶剤で選
    択的に溶解除去することを特徴とする微細パターン形成
    方法。
  2. 【請求項2】 有機溶剤に可溶な有機高分子物質がオレ
    フィン、芳香族ビニル化合物、アクリル酸又はメタクリ
    ル酸あるいはそれらの誘導体の中から選ばれた少なくと
    も1種の単量体の重合体又は共重合体である請求項1記
    載の微細パターン形成方法。
  3. 【請求項3】 基板上に有機溶剤に可溶な有機高分子物
    質の薄膜を設け、この薄膜の一部に圧力を印加して不溶
    化させたのち、圧力を印加しない部分を有機溶剤で選択
    的に溶解除去してマスクパターンを形成させ、次いで基
    板をエッチング処理することを特徴とする微細加工方
    法。
  4. 【請求項4】 有機溶剤に可溶な有機高分子物質がオレ
    フィン、芳香族ビニル化合物、アクリル酸又はメタクリ
    ル酸あるいはそれらの誘導体の中から選ばれた少なくと
    も1種の単量体の重合体又は共重合体である請求項3記
    載の微細加工方法。
  5. 【請求項5】 印加される圧力が0.01〜30GPa
    である請求項1ないし4のいずれかに記載の微細加工方
    法。
  6. 【請求項6】 基板上に加圧により不溶化された有機高
    分子物質の描点又は描線あるいはその両方で形成された
    画像を有する微細パターン。
  7. 【請求項7】 径又は幅が5〜15nmの描点又は描線
    を有する請求項6記載の微細パターン。
JP7115531A 1995-05-15 1995-05-15 微細パターンの形成方法及び微細加工方法 Expired - Lifetime JP2690040B2 (ja)

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