JP2689220B2 - 重量式フィーダの制御方法及び装置 - Google Patents

重量式フィーダの制御方法及び装置

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JP2689220B2
JP2689220B2 JP4994294A JP4994294A JP2689220B2 JP 2689220 B2 JP2689220 B2 JP 2689220B2 JP 4994294 A JP4994294 A JP 4994294A JP 4994294 A JP4994294 A JP 4994294A JP 2689220 B2 JP2689220 B2 JP 2689220B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホッパー内に収容され
ている材料を一定重量ずつ連続的に排出する重量式フィ
ーダの制御方法及び装置に関するもので、特に、外乱発
生時にはそれ以前の情報に基づいてフィーダを制御する
ようにした重量式フィーダの制御方法及び装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】樹脂材料を混練して押し出す押出機など
においては、材料を一定量ずつ連続的に投入することが
求められる。そのような場合、一般には重量式フィーダ
が用いられている。重量式フィーダは、内部に材料が収
容されるホッパーにフィーダを取り付け、そのホッパー
を計量装置上に設置して、その計量装置により計測され
る重量変化に応じてフィーダを制御するようにしたもの
である。図2は、そのような重量式フィーダの一例を示
す構成図である。この図から明らかなように、ホッパー
1の底部には、モータ2によって駆動されてホッパー1
内の材料を排出するスクリュフィーダ3が装着されてい
る。そのホッパー1及びスクリュフィーダ3は計量装置
4上に設置され、そのときのホッパー1の重量が計測さ
れるようにされている。計量装置4による計量値Wは排
出量演算部5に入力され、その演算部5において、計量
値Wの単位時間当たりの減少重量ΔWが繰り返して算出
されるとともに、それが積算されて、そのときの時刻T
nまでにスクリューフィーダ3を通して実際に排出され
た材料の実質積算重量Wn(=ΣΔW)が求められるよ
うになっている。そのようにして求められた実質積算重
量Wnは減算器6に入力され、その減算器6において、
目標重量演算部7から入力される値との減算が行われ
る。その目標重量演算部7には目標重量設定器8に設定
されている単位時間当たりの目標重量値Gが入力されて
おり、その目標重量値Gが時間積分されて、そのときの
時刻Tnまでに排出されていなければならない材料の目
標積算重量∫Gが演算されている。そして、その目標積
算重量∫Gが演算部7から出力されている。したがっ
て、減算器6からは、その目標積算重量∫Gと実質積算
重量Wnとの偏差(∫G−Wn)が出力される。その偏
差信号はPI制御部9において処理され、その偏差がゼ
ロに近付く方向となるようにスクリュフィーダ3の駆動
モータ2を制御する信号が出力される。このようにし
て、計量装置4、排出量演算部5、減算器6、PI制御
部9、及び駆動モータ2からなる閉ループの制御系10
によってスクリュフィーダ3が制御され、ホッパー1か
ら排出される材料の単位時間当たりの重量が目標値Gに
近付けられる。
【0003】ところで、そのような制御のみでは、図3
に実線で示されているように、実質積算重量Wnが目標
積算重量∫Gを中心としてハンチングすることは避けら
れない。そのために、ホッパー1や計量装置4に作業者
が接触したり物が落下したりして計量装置4による計量
値に突発的な変動が発生し、排出量演算部5から出力さ
れる実質積算重量Wnに大きな誤差が生じた場合には、
図3に1点鎖線で示されているように、長時間にわたっ
て制御が乱れることとなる。そこで、例えば特開平1−
253011号公報に示されているように、そのような
外乱が発生した場合には、その外乱発生前の情報に基づ
いてフィーダを制御するようにすることが考えられてい
る。その制御システムにおいては、図2に示されている
ように、上述の制御系10に加えて、外乱検出手段11
と平均出力演算部12とが設けられている。外乱検出手
段11は、計量装置4による計量値の単位時間当たり変
化量をあらかじめ設定されている変化量最大値と比較し
て外乱の発生を検出するもので、減算器6から出力され
る偏差(∫G−Wn)を微分してその時間変化量を算出
する微分回路13と、その時間変化量の大きさのみを取
り出す絶対値回路14と、そのようにして得られた実際
の変化量の大きさAと変化量最大値設定器15に設定さ
れている変化量最大値Bとを比較する比較器16と、に
よって構成されている。そして、その比較器16により
A>Bであると判断されたときには、外乱が発生したも
のとして、タイマリレーRY1が所定の時間にわたって
励磁され、その常開接点Sa1,Sa2,Sa3及び常
閉接点Sb1,Sb2,Sb3がそれぞれ切り換えられ
るようになっている。それらの接点のうち、第1常閉接
点Sb1は制御系10の計量装置4と排出量演算部5と
の間に設けられている。また、第2常閉接点Sb2はP
I制御部9とフィーダ駆動モータ2との間に設けられて
いる。
【0004】一方、平均出力演算部12は、制御系10
の信号を所定の時間ずつ遅らせて取り込み、取り込まれ
た信号の最新の所定期間における平均値を出力するもの
で、タイマリレーRY1の第2常閉接点Sb2より下流
側において制御系10に接続されている。その平均出力
演算部12は、PI制御部9の出力信号を取り込んで規
定時間だけ遅延させて出力する遅延回路17と、入力デ
ータの所定期間にわたる移動平均値を算出する移動平均
フィルタ18とを備えている。それら遅延回路17と移
動平均フィルタ18とは、タイマリレーRY1の第3常
閉接点Sb3を介して接続されている。また、移動平均
フィルタ18の出力側には、タイマリレーRY1の第1
常開接点Sa1が設けられている。そして、その第1常
開接点Sa1を介して、その接点Sa1が閉じたときに
は移動平均フィルタ18の出力信号が制御系10及び遅
延回路17に導かれるとともに、第2常開接点Sa2を
介してその接点Sa2が閉じたとき移動平均フィルタ1
8の入力側にも戻されるようになっている。さらに、排
出量演算部5と目標重量演算部7とはタイマリレーRY
1の第3常開接点Sa3を介して接続されており、その
接点Sa3が閉じたときには目標重量演算部7の出力信
号が排出量演算部5にも導入されるようにされている。
【0005】このように構成された重量式フィーダの制
御システムにおいては、通常時には減算器6から出力さ
れる偏差の変化量がそれほど大きくはならないので、外
乱検出手段11からの信号出力はなく、タイマリレーR
Y1は作動しない。したがって、スクリュフィーダ3
は、従来と同様に、閉ループの制御系10により計量値
と目標値との偏差に基づいて制御され、ホッパー1内の
材料が一定量ずつ連続的に排出される。その間におい
て、PI制御部9の出力信号は平均出力演算部12にも
供給されている。その信号は、遅延回路17を介して規
定時間だけ遅延された後、移動平均フィルタ18に導か
れ、最新の情報として取り込まれる。その移動平均フィ
ルタ18においては、そのときまでに入力された所定期
間の情報の移動平均値が演算される。
【0006】このようにして材料が連続的に排出されて
いるとき、ホッパー1や計量装置4に作業者が接触した
り物が落下したりして計量装置4による計量値に突発的
な変動が生じると、排出量演算部5において算出される
実質積算重量Wnが大きく変動し、減算器6から出力さ
れる偏差(∫G−Wn)が急激に変動することになる。
そのために、外乱検出手段11の微分回路13及び絶対
値回路14を通して出力される変化量の大きさAが著し
く大きくなり、変化量最大値Bを超える。その結果、比
較器16から信号が出力され、タイマリレーRY1が励
磁される。こうして、外乱検出手段11により外乱の発
生が検出される。外乱が発生してタイマリレーRY1が
励磁されると、その常開接点Sa1,Sa2,Sa3が
閉じられるとともに、常閉接点Sb1,Sb2,Sb3
が開かれる。したがって、PI制御部9からフィーダ3
の駆動モータ2に供給されていた制御信号が打ち切ら
れ、平均出力演算部12の移動平均フィルタ18から出
力される信号がモータ2に供給される。上述のように、
その移動平均フィルタ18においては、遅延回路17に
よる遅延時間、すなわち第1の規定時間だけ前までにP
I制御部9から出力された制御情報に基づいて平均値の
演算が行われている。そして、タイマリレーRY1が励
磁されたときには、遅延回路17から出力される新たな
情報の取り込みは中止され、移動平均フィルタ18の出
力信号がその移動平均フィルタ18に戻されるようにな
っている。したがって、タイマリレーRY1が励磁され
ている間は、移動平均フィルタ18は同じ信号を出力す
る。その結果、フィーダ3は、計量装置4による計量値
の減少変化の最新情報に基づく制御系10の信号ではな
く、平均出力演算部12から出力される外乱の発生前の
平均値に基づいて、タイマリレーRY1に設定されてい
る規定時間だけ強制運転されることになる。
【0007】外乱発生の検出後、タイマリレーRY1に
設定されている規定時間が経過すると、常開接点Sa
1,Sa2,Sa3が開き、常閉接点Sb1,Sb2,
Sb3が閉じる。したがって、フィーダ3は、再び計量
値の減少変化の最新情報に基づく制御系10の信号によ
って制御運転される。その場合、タイマリレーRY1の
励磁中は、計量装置4から排出量演算部5への信号入力
が中止され、その演算部5には目標重量演算部7の出力
信号が入力されているので、減算器6の出力信号はゼロ
となっている。その結果、閉ループの制御系10による
制御は、PI制御部7に入力される偏差がゼロの状態か
ら再開されることになる。
【0008】このように、この重量式フィーダの制御シ
ステムによれば、ホッパー1や計量装置4に作業者が接
触したり物が落下したりして突発的に大きな重量変動が
発生した場合にはそれ以前の情報に基づいてフィーダ3
が制御されるので、そのような外乱が発生したときに
も、材料の排出量はほぼ一定に保たれる。したがって、
長時間にわたって安定した運転が可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな重量式フィーダによる材料の連続排出中には、外部
要因により、計量装置による計量値と目標値との偏差
が、上述のものにおける外乱発生とまでは言えない程度
に、わずかに大きくなることがある。例えば、材料中に
多少異なった形状のものが含まれていて、そのとき排出
される材料の性状がそれまでと全く同一ではなくなる場
合とか、一瞬風が吹くような場合である。ここでは、そ
のような状態を「偏差異常の発生」と呼ぶ。そのような
偏差異常が発生した場合、上述のような重量式フィーダ
においては、制御系がその偏差をゼロに近付けるような
信号を出力するので、その制御系の出力信号はそれまで
のものとは多少異なった値となる。そのために、そのよ
うな偏差異常が発生すると、平均出力演算部12は、そ
の材料の性状に対して最適な平均出力信号の値とはやや
異なる平均値を出力することになる。そのような偏差異
常が発生しているとき、ちょうど外乱が発生し、その間
に偏差異常が解消された場合を考えると、上記公報記載
の制御システムでは、制御の乱れはないものの、そのと
きフィーダ3を制御する平均出力演算部12の出力信号
は適切な値とは多少異なる値となり、材料は目標値から
ややずれた量で定量排出されることになる。このような
ことにより、従来の重量式フィーダの制御システムで
は、上記公報記載のように改良されたとしても、外乱が
発生した場合には、適切でない制御信号で強制運転され
るケースがまま発生し、定量排出の性能が劣るという問
題があった。なお、以上の説明では、計量装置による計
量値の減少変化の積分値が目標値の積分値に近付くよう
に制御する積分値制御タイプを例にあげて説明したが、
計量値の時々の減少変化と目標値とを直接比較する瞬間
排出量制御タイプの場合であっても、同様な理由によっ
て定量排出性能が劣ることとなる。
【0010】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、外乱発生とまでは言えな
い程度の比較的小さな偏差異常が生じるようなとき、外
乱が発生しても、材料をより高い精度で定量排出するこ
とのできる重量式フィーダの制御方法及び装置を提供す
ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明による重量式フィーダの制御方法では、上述
のものと同様に、通常時にはホッパーの重量変化の計量
値と目標値との偏差に基づいてフィーダを制御し、外乱
発生時にはその一定時間前の所定期間にわたる制御情報
の平均値に基づいてフィーダを制御するようにするとと
もに、その偏差があらかじめ設定されている偏差最大値
を超える偏差異常が発生したときには、そのときの情報
を平均値の演算に算入することを中止させるようにして
いる。また、本発明による重量式フィーダの制御装置
は、上述のもののように、計量装置による計量値と目標
値との偏差がゼロに近付くようにフィーダを制御する制
御系と、その制御系の信号の一定時間前、すなわち第1
の規定時間だけ前の所定期間における平均値を算出して
出力する平均出力演算部と、計量値の単位時間当たりの
変化量とあらかじめ設定されている変化量最大値とを比
較して外乱の発生を検出する外乱検出手段と、を備えた
重量式フィーダの制御装置において、さらに、そのとき
の偏差とあらかじめ設定されている偏差最大値とを比較
して偏差異常を検出する偏差異常検出手段を設け、外乱
の発生が検出されたときのほか、偏差異常が検出された
ときにも、信号切換部により信号を切り換えるようにし
たことを特徴としている。その信号切換部は、偏差異常
が検出されたときには第2の規定時間にわたって平均出
力演算部への信号の取り込みを中止させる。また、外乱
の発生が検出されたときには、第3の規定時間にわたっ
て同様に平均出力演算部への信号の取り込みを中止させ
るとともに、その間はフィーダが平均出力演算部の出力
信号に基づいて制御されるように信号を切り換える。
【0012】
【作用】このように構成された重量式フィーダの制御方
法及び装置においては、計量装置によるホッパーの計量
値と目標値との偏差が、正常な制御運転が行われている
ときに発生する値、すなわち偏差最大値より少しでも大
きくなると、そのときの偏差データに基づく制御情報は
異常であるとして、平均値の演算への算入が中止され
る。したがって、平均出力演算部からは、正常な制御が
行われているときの偏差データに基づく平均値信号が常
に出力されることになる。そして、外乱発生時には、フ
ィーダはその平均値信号によって制御される。その結
果、制御の乱れが防止されて長期間にわたり安定した運
転が行われるようになるばかりでなく、定量排出の精度
がより向上する。
【0013】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図中、図1は本発明による重量式フィーダの制御方
法を採用した制御装置の一実施例を示す構成図である。
なお、この実施例において、基本となる構成は図2を用
いて説明した従来のものと同様であるので、同様の部分
には同じ符号を付すことによりその詳細な説明は省略す
る。図1から明らかなように、この重量式フィーダの制
御装置においては、減算器6から出力される目標積算重
量∫Gと実質積算重量Wnとの偏差(∫G−Wn)は、
図2のものと同様の外乱検出手段11のほかに、偏差異
常検出手段20によっても監視されている。その偏差異
常検出手段20は、偏差(∫G−Wn)の大きさのみを
取り出す絶対値回路21と、その絶対値回路21から出
力される偏差の大きさCと偏差最大値設定器22に設定
されている偏差最大値Dとを比較する比較器23と、に
よって構成されている。そして、その比較器23により
C>Dであると判断されたときには、偏差異常が発生し
たものとして、第2のタイマリレーRY2が所定の時間
だけ励磁されるようになっている。そのタイマリレーR
Y2は、外乱検出手段11から出力される信号に応じて
動作する第1のタイマリレーRY1とともに、平均出力
演算部12に設けられている第1常開接点Sa1、第2
常開接点Sa2、及び第3常閉接点Sb3を切り換える
ものである。また、制御系10と平均出力演算部12と
を結ぶ回路には、第2のタイマリレーRY2が励磁され
たとき開かれる第4常閉接点Sb4が設けられている。
ただし、その接点Sb4は、第1のタイマリレーRY1
が励磁されたときには、第2のタイマリレーRY2の動
作にかかわりなく閉じられるようになっている。こうし
て、この実施例においては、第1及び第2のタイマリレ
ーRY1,RY2と、それらの動作に応じて切り換えら
れる常開接点Sa1,Sa2,…及び常閉接点Sb1,
Sb2,…とによって、信号切換部が構成されている。
その他の構成は図2のものと同様である。
【0014】次に、このように構成された重量式フィー
ダの制御装置の作用について説明する。通常時には、ス
クリュフィーダ3は、従来のものと同様に、閉ループの
制御系10により計量値と目標値との偏差に基づいて制
御され、ホッパー1内の材料が一定量ずつ連続的に排出
される。そして、そのときには、第4常閉接点Sb4が
閉じているので、PI制御部9の出力信号、すなわち制
御系10の信号は平均出力演算部12にも導入される。
その演算部12に導入された信号は、遅延回路17によ
り第1の規定時間だけ遅延された後、移動平均フィルタ
18に取り込まれる。その移動平均フィルタ18は、そ
のときまでに入力された最新の所定期間にわたる制御情
報の移動平均値信号を発生する。このようにして、スク
リュフィーダ3が正常に運転されている間は、平均出力
演算部12において、計量値と目標値との偏差に基づく
制御信号の一定時間前における所定期間の平均値が演算
されている。
【0015】このような材料の連続排出中、材料に形状
の異なるものが含まれていたり一瞬風が吹いたりして、
計量装置4によるホッパー1の計量値と目標重量設定器
8に設定されている目標値との偏差が通常時よりわずか
に大きくなると、そのときまでの実質積算重量Wnと目
標積算重量∫Gとの偏差(∫G−Wn)が通常時に生じ
る偏差の最大値よりも大きくなる。その結果、偏差異常
検出手段20の絶対値回路21から出力される偏差の大
きさCが偏差最大値設定器22に設定されている偏差最
大値Dを超えることになり、比較器23によりそれが判
別されて、第2のタイマリレーRY2が励磁される。こ
うして、偏差異常検出手段20により偏差異常の発生が
検出される。そのように偏差異常が発生して第2のタイ
マリレーRY2が励磁されると、直ちに第1及び第2常
開接点Sa1,Sa2が閉じ、第3及び第4常閉接点S
b3,Sb4が開く。そして、それら第3及び第4常閉
接点Sb3,Sb4が開くことにより、平均出力演算部
12への制御系10の信号の供給が中止されるととも
に、遅延回路17から移動平均フィルタ18への信号の
取り込みが打ち切られる。そのとき、移動平均フィルタ
18は、偏差異常の発生時よりも遅延回路17による遅
延時間、すなわち第1の規定時間だけ前の情報に基づい
て計算された平均値信号を発生している。そして、第1
及び第2常開接点Sa1,Sa2が閉じることにより、
その信号が移動平均フィルタ18自体に戻されるととも
に、遅延回路17にも入力される。したがって、移動平
均フィルタ18は、第2のリレータイマRY2が励磁さ
れている第2の規定時間の間は、偏差異常の発生前のデ
ータに基づく同じ平均値信号を出力し続け、偏差異常の
発生時に遅延回路17に入力された情報は、移動平均フ
ィルタ18から出力される移動平均値に書き換えられる
ことになる。このようにして、偏差異常が発生したとき
には、そのときの偏差に基づく制御情報を平均値の演算
に算入することが中止される。したがって、平均出力演
算部12からは、そのような異常データを含まない、正
常な制御が行われているときの制御情報のみに基づいて
算出された平均値信号が出力されることになる。
【0016】偏差異常の発生後、第2のタイマリレーR
Y2に設定されている第2の規定時間が経過すると、そ
のタイマリレーRY2が消磁され、第1及び第2常開接
点Sa1,Sa2が開かれるとともに、第3及び第4常
閉接点Sb3,Sb4が閉じられる。したがって、平均
出力演算部12には制御系10の信号が入力され、遅延
回路17による遅延時間、すなわち第1の規定時間経過
後には、通常時と同様の平均値信号を発生することにな
る。なお、このような偏差異常のみが発生したときに
は、第1及び第2常閉接点Sb1,Sb2は閉じたまま
保持されるので、スクリュフィーダ3の制御は通常時と
同様に閉ループの制御系10により行われる。
【0017】また、スクリュフィーダ3の制御が正常に
行われ、材料が一定重量ずつ連続的に排出されていると
き、ホッパー1や計量装置4に作業者が接触したり物が
落下したりして計量装置4による計量値と目標重量設定
器8に設定されている目標値との偏差が急激に変動した
場合には、図2により説明した従来のものと同様に、外
乱検出手段11によりそのような外乱の発生が検出さ
れ、第1のタイマリレーRY1がそれに設定されている
第3の規定時間だけ励磁される。したがって、その間は
第1、第2、及び第3の常開接点Sa1,Sa2,Sa
3が閉じられ、常閉接点Sb1,Sb2,Sb3が開か
れる。こうして、スクリュフィーダ3は、計量値の変化
の最新情報に基づく制御系10の信号ではなくて、平均
出力演算部12が発生している外乱発生前の平均値信号
に基づいて、第3の規定時間だけ強制運転されることに
なる。そして、その第3の規定時間の間は、平均出力演
算部12への制御系10の信号の取り込みも中止され
る。
【0018】偏差異常が検出され、その偏差異常の発生
時から第2のタイマリレーRY2に設定されている第2
の規定時間が経過する前に外乱の発生が検出されたとき
には、第1及び第2のタイマリレーRY1,RY2がと
もに励磁されることになるが、第1タイマリレーRY1
の方が第2タイマリレーRY2より優先するので、第4
常閉接点Sb4は閉じられる。したがって、そのときに
も、スクリュフィーダ3は平均出力演算部12から出力
される平均値信号に基づいて制御される。その場合、上
述のように平均出力演算部12は偏差異常発生時の偏差
に基づく制御情報を含めずに算出された平均値信号を出
力しているので、フィーダ3は、正常な制御が行われて
いるときの制御情報の平均値に基づいて強制運転される
ことになる。こうして、スクリュフィーダ3が異常なデ
ータに基づく制御信号によって強制運転されることが防
止され、材料がその性状に対して最適な制御情報に基づ
いて定量排出されるようになる。
【0019】このように、この重量式フィーダの制御装
置によれば、平均出力演算部12から常に適切な平均値
信号が出力されるので、偏差異常の発生直後に外乱が発
生しても、フィーダ3は最適な制御情報に基づいて強制
運転される。したがって、制御の乱れが防止されるばか
りでなく、定量排出の精度も向上する。
【0020】なお、上記実施例においては、平均出力演
算部12にPI制御部9の出力信号を取り込むようにし
ているが、PI制御部9の入力側における偏差信号をそ
の平均値演算部12に取り込み、平均値を算出してその
信号をPI制御部9に入力するようにしても、同様な作
用効果を得ることができる。また、上記実施例では積分
値制御タイプの重量式フィーダを例に挙げて説明した
が、瞬間流量タイプの場合であっても同様に実施するこ
とができる。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、外乱発生時にはそれ以前の制御情報の平均値
に基づいてフィーダを制御するようにしたものにおい
て、外乱発生とまでは言えない程度の比較的小さな重量
変動が生じる偏差異常の発生時にも、そのときの情報を
平均値の演算に算入することを中止させるようにしてい
るので、その平均値は、排出される材料の性状に対して
常に最適な値となる。したがって、外乱による制御の乱
れを防止することができるばかりでなく、定量排出の精
度をも向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による重量式フィーダの制御方法を実施
する制御装置の一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明が改良しようとする従来の重量式フィー
ダの制御装置を示す構成図である。
【図3】従来の重量式フィーダの制御装置における問題
を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 ホッパー 2 駆動モータ 3 スクリュフィーダ 4 計量装置 5 排出量演算部 6 減算器 7 目標重量演算部 8 目標重量設定器 9 PI制御部 10 制御系 11 外乱検出手段 12 平均出力演算部 13 微分回路 15 変化量最大値設定器 17 遅延回路 18 移動平均フィルタ 20 偏差異常検出手段 22 偏差最大値設定器 RY1 第1のタイマリレー(信号切換部) RY2 第2のタイマリレー(信号切換部) Sa1,Sa2,Sa3 常開接点(信号切換部) Sb1,Sb2,Sb3,Sb4 常閉接点(信号切換
部)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホッパー内の材料のフィーダによる連続
    排出中、そのホッパーの重量変化を計測して、その計量
    値と目標値との偏差、及びその偏差に基づく制御情報の
    一定時間前の所定期間における平均値を算出し、 通常時には、前記フィーダを前記偏差に基づいて制御す
    るとともに、その偏差が急激に変動する外乱発生時に
    は、前記フィーダを前記平均値に基づいて制御するよう
    にした重量式フィーダの制御方法において;前記偏差が
    あらかじめ設定されている偏差最大値を超えるときに
    は、そのときの制御情報を前記平均値の演算に算入する
    ことを中止させるようにしたことを特徴とする、 重量式フィーダの制御方法。
  2. 【請求項2】 計量装置を介して支持されているホッパ
    ー内の材料を、そのホッパーに取り付けられているフィ
    ーダにより、一定重量ずつ連続的に排出するようにした
    重量式フィーダの制御装置であって;前記計量装置によ
    る計量値と目標値との偏差がゼロに近付くように前記フ
    ィーダを制御する制御系と、 その制御系の信号を第1の規定時間ずつ遅らせて取り込
    み、取り込まれた信号の最新の所定期間における平均値
    を出力する平均出力演算部と、 前記計量値と目標値との偏差と、あらかじめ設定されて
    いる偏差最大値とを比較して偏差異常の発生を検出する
    偏差異常検出手段と、 前記計量値の単位時間当たりの変化量を算出し、その変
    化量とあらかじめ設定されている変化量最大値とを比較
    して外乱の発生を検出する外乱検出手段と、 前記偏差異常検出手段により偏差異常が検出されたとき
    には、第2の規定時間にわたって前記平均出力演算部へ
    の前記制御系の信号の取り込みを中止させ、前記外乱検
    出手段により外乱の発生が検出されたときには、第3の
    規定時間にわたって前記平均出力演算部への前記制御系
    の信号の取り込みを中止させるとともに、その第3の規
    定時間の間は前記フィーダが前記平均出力演算部の出力
    信号に基づいて制御されるように信号を切り換える信号
    切換部と、を備えている、重量式フィーダの制御装置。
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