JP2689019B2 - ダイヤ作成装置 - Google Patents

ダイヤ作成装置

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JP2689019B2
JP2689019B2 JP2277485A JP27748590A JP2689019B2 JP 2689019 B2 JP2689019 B2 JP 2689019B2 JP 2277485 A JP2277485 A JP 2277485A JP 27748590 A JP27748590 A JP 27748590A JP 2689019 B2 JP2689019 B2 JP 2689019B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は車輌のダイヤ作成装置に関し、特に分岐路線
での車輌のダイヤ作成に有効なダイヤ作成装置に関す
る。
〔従来の技術〕
第8図は第24回鉄道におけるサイバネティクス利用国
内シンポジウム論文集(1981年11月404 P.153)に示さ
れた従来のダイヤ作成方法の実施に用いる列車ダイヤ作
成装置の構成を示すブロック図である。
図中10はマウス,キーボード等からなる入力装置であ
り、該入力装置10を用いてダイヤ作成に係るデータが計
算機20に入力される。
計算機20では、その入力インターフェイス21を介して
前記データを処理部22に入力し、処理部22においてダイ
ヤ作成に係る処理を行って列車ダイヤを作成し、その列
車運行図表のデータを出力インターフェイス23を介して
出力装置30へ出力する。グラフィックディスプレイ,プ
ロッタ又はプリンタ等からなる出力装置30は、前記列車
運行図表を出力する。
以下、このように構成された列車ダイヤ作成装置にお
ける列車ダイヤの作成手順を第9図のフローチャートを
参照して説明する。
第10図に示す分岐路線は、A駅,B駅,C駅,D駅及びE駅
からなる本線40からC駅を分岐駅として、C駅,F駅及び
G駅からなる支線41が分岐している。また下り列車aが
A駅を始発駅として終着駅のE駅まで走行し、下り列車
bがA駅を始発駅として終着駅のG駅まで走行する。こ
のような分岐路線を走行する列車a又は列車bをダイヤ
作成対象とする場合、まず各々の始発駅A駅の駅コード
と終着駅E駅又はG駅の駅コードとを入力装置10を用い
て計算機20に入力する(S1)。計算機20は処理部22にお
いて、始発駅A駅の駅コードをレジスタS0に格納し(S
2)、また後述する第12図(2),(3)の列車データ
テーブルに始発駅A駅,終着駅E駅又はG駅を該当する
データ欄に格納する。
第11図(1)は駅コードと、駅コード対応する駅の種
々のデータ、例えば駅名等を格納するデータ欄とからな
る駅データテーブルの概念図であり、駅コード1から5
までのデータ欄には本線40のA駅からE駅のデータが、
駅コード6,7及び8のデータ欄には支線41のC駅,F駅及
びG駅のデータが各々格納されている。第11図(2)は
分岐路線の分岐状態を示す駅ポインタテーブルの概念図
であり、本線40及び支線41各々における分岐駅の駅コー
ド3及び駅コード6のデータ欄に、接続する相手側の路
線におけるC駅の駅コード6及び駅コード3が格納され
ている。これによって、本線40と支線41との分岐状態が
示される。
第12図(1)は列車の始発駅,終着駅,分岐前駅,分
岐後駅及び各駅の到着時刻,出発時刻並びに使用番線等
を示す列車データテーブルのフォーマット図である。
ここで、分岐前駅とは分岐駅の分岐前に属する路線で
の駅であり、分岐後駅とは分岐駅の分岐後に属する路線
での駅のことである。
第12図(2)は列車aの列車データテーブルであり、
本線40のC駅(駅コード=3)が分岐前駅、分岐後駅と
なる。また、第12図(3)は列車dの列車データテーブ
ルであり、本線40のC駅(駅コード=3)が分岐前駅、
支線41のC駅(駅コード=6)が分岐後駅となる。
再び、第9図に示すフローチャートに戻る。
前記レジスタS0の駅コードと終着駅の駅コードとの大
小を比較し(S3)、レジスタS0の駅コードが終着駅の駅
コードよりも小さい場合(N0)には、レジスタS0の駅コ
ードに基づいて第11図(1)の駅データテーブルから駅
名、使用番線等のデータを読み出す(S4)。
そして、レジスタS0に格納された始発駅A駅での出発
時刻、到着時刻及び使用番線等を設定し、設定されたデ
ータを第12図(2)又は(3)の列車テーブルに格納す
る(S5)。
次にA駅が分岐駅であるか否かを、第11図(2)に示
す駅ポインタテーブルのレジスタS0の駅コードに対応す
るデータ欄を参照して判断し(S6)、分岐駅でない場合
(NO)はレジスタS0の内容をインクリメントし(S7)、
ステップ3へ戻る。同様にして順次B駅,C駅での出発時
刻、到着時刻及び使用番号線等を第12図の(2)又は
(3)の列車データテーブルに格納する。C駅が第11図
(2)の駅ポインタテーブルによって分岐駅であると判
断された場合(YES)は、分岐駅からの列車の進行方向
を終着駅から判断する(S8)。支線41へ進行する列車b
の場合(YES)は、第11図(2)の駅ポインタテーブル
でのレジスタS0の駅コード3のデータ欄に格納されてい
る、支線41でのC駅の駅コード6をレジスタS1に格納す
る(S9)、本線40へそのまま進行する列車aの場合(N
O)は、レジスタS0の駅コード3をレジスタS1にそのま
ま格納する(S10)。第12図(2)又は(3)の列車デ
ータテーブルの分岐前駅に前記レジスタS0の駅コード
3、分岐後駅に前記レジスタS1の駅コード3又は6を格
納する(S11)。そしてレジスタS0にレジスタS1の内容
に1を加えたものを格納して(S12)、ステップS3へ戻
る。レジスタS0が終着駅の駅コードより大きくなるまで
はステップS3からステップS12までの手順を繰り返し、
レジスタS0が終着駅の駅コードより大きくなった場合
(YES)、つまり始発駅から終着駅までの出発時刻等を
設定し終えたときはステップS13へ進み、列車スジを含
む列車運行図表を出力する(S12)。
第13図は下り列車aが本線40を走行する場合及び下り
列車bが本線40のC駅から分岐して支線41を走行する場
合の列車運行図表である。ここで横軸は時刻、縦軸は駅
名、列車スジは列車の位置と時刻との関係を示す。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで上述のような従来のダイヤ作成装置では、分
岐路線の分岐状態を考慮に入れて、列車ダイヤの作成に
係るソフトウェアを作らなければならず、前記列車ダイ
ヤの作成に係るソフトウェアが分岐状態によって複雑と
なるなどの問題点があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、分
岐路線をその分岐駅を単一の駅として、該分岐駅を基準
にして複数の支線に分割し、その組合せよりなる単一路
線としてダイヤを作成する構成となすことにより、ソフ
トウェアを単純化できるダイヤ作成装置を提供すること
を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係るダイヤ作成装置は、分岐駅を有する路線
を走行する車輌のダイヤを作成する装置において、分岐
駅を単一の駅とし、該分岐駅に関わる路線の全てを、前
記分岐駅を境にしてこれを一の端末の駅とする支線に区
分し、区分したこれら支線の組合せとして定義される車
輌走行経路の情報の記憶手段と、各支線に含まれる駅の
情報の記憶手段と、ダイヤ作成対象の列車が走行すべき
経路を与えることにより前記2つの記憶手段の情報か
ら、当該経路を構成する支線の駅のその配置順によるテ
ーブルを作成する手段と、当該テーブルにおける配列順
を示すコードに従って当該経路を走行する車輌のダイヤ
を作成する手段とを備えることを特徴とする。
〔作用〕
分岐駅に関わる路線の全てを分岐駅を境にして夫々支
線に区分し、これら支線を組み合わせて路線とすること
で、分岐のない一本の路線と看做せるものの駅のデータ
を簡単に得られ、これに依るダイヤ作成は分岐のための
処理、つまり前述の分岐前駅、分岐後駅という概念を導
入した処理が不要となる。
〔実施例〕
以下本発明をその実施例を示す図面に基づいて具体的
に説明する。
第1図は本発明に係る列車ダイヤ作成装置の構成を示
すブロック図である。
図中10はマウス,キーボード等からなる入力装置であ
り、該入力装置10を用いてダイヤ作成に係るデータが計
算機20に入力される。計算機20では、その入力インター
フェイス21を介して前記データを処理部22に入力し、処
理部22においてダイヤ作成に係る処理を行って列車ダイ
ヤを作成し、またこれに対応する列車運行図表データを
作成し、このデータを出力インターフェイス23を介して
出力装置30へ出力する。グラフィックディスプレイ,プ
ロッタ又はプリンタ等からなる出力装置30は前記列車運
行図表を出力する。
以下本発明について、第2図及び第3図の列車ダイヤ
の作成手順を示すフローチャート並びに第4図の分岐路
線の一例を示す模式図を参照して説明する。
第4図に示す分岐路線は、C駅を分岐駅とした、A
駅,B駅及びC駅からなる支線42と、C駅,D駅及びE駅か
らなる支線43と、C駅,F駅及びG駅からなる支線44とか
ら構成されるものであるとする。また経路45は下り列車
aが走行する始発駅A駅から終着駅E駅までの経路であ
り、経路46は下り列車bが走行する始発駅A駅から終着
駅G駅までの経路である。
第4図に示す分岐路線において、列車a又は列車bを
ダイヤ作成対象とする場合、まず夫々が走る経路45は又
は経路46を入力装置10を用いて計算機20に入力する(S1
01)。計算機20は処理部22において、経路を構成する駅
の配列順を示す駅インデックステーブルを作成する(S1
02)。
第3図は処理部22における駅インデックステーブル作
成のサブルーチンを示すフローチャートであり、第5図
はその作成手順を示す概念図である。
処理部22には駅インデックステーブルの作成に係る経
路データテーブル及び支線データテーブル、またダイヤ
作成に係る駅データテーブルが記憶されている。
経路データテーブルは経路と、該経路を構成する支線
との対応表であり、第5図の経路データテーブル51の例
では、経路45及び経路46と、各々の経路を構成する支線
との対応を示す。
支線データテーブルは支線と、該支線を構成する駅と
の対応表であり、第5図の支線データテーブル52の例で
は、支線42,43及び44と、各々の支線を構成する駅との
対応を示す。
駅データテーブルは、各駅に固有のコードである駅イ
ンデックスと、該駅の駅名、使用番線等の駅データとの
対応表であり、全駅について用意されている。
ステップS101において、経路45又は経路46が入力され
ると、第5図の経路データテーブル51が読み出される
(S121)、該経路データテーブル51の支線42,43及び44
に係る第5図の支線データテーブル52が読み出される
(S122)。これによって入力した経路の駅が特定される
から次には各駅のインデックスを駅データテーブルから
読み出し、この経路における配置順序を表す駅コードと
駅インデックスとの対応表である駅インデックステーブ
ルを作成する(S123)。
第5図の駅インデックステーブル54は経路45,駅イン
デックス55は経路46の駅インデックステーブルである。
なおいずれの経路においても2つの支線に関連するC駅
は2つの欄を占めない。
再び第2図に示すフローチャートに戻る。経路45,46
での列車a又は列車bの始発駅A駅,終着駅E駅又はG
駅を、入力装置10を用いて計算機20に入力すると(S10
3)、処理部22は始発駅の駅コードをレジスタS0に格納
する(S104)。該レジスタS0の駅コードと終着駅の駅コ
ードとの大小を比較し(S105)、レジスタS0の駅コード
の方が小さい場合(NO)はステップS106へ進む。レジス
タS0の駅コードに基づいて第5図の駅インデックステー
ブル54,55から駅インデックスを読み出し(S106)、該
駅インデックスに基づいて第5図の駅データテーブル53
から駅名、番線情報等を読み出す(S107)。
第6図(1)又は(2)は列車a又は列車bの始発
駅,終着駅,使用経路及び各駅での到着時刻、出発時刻
並びに使用番線等を示す列車データテーブルの概念図で
ある。
ここで、第6図の列車データテーブル(1)又は
(2)にステップS101及びS104において格納された経
路,始発駅,終着駅と共に,ステップS107において読み
出されたデータ又は入力データにより設定された各駅で
の到着時刻,出発時刻,使用番線等が格納される(S10
8)。格納後,レジスタS0の内容をインクリメントし(S
109)、ステップS105へ戻る。レジスタS0が終着駅の駅
コードより大きくなるまで、ステップS105からステップ
S109までの手順を繰り返し、各駅での出発時刻、到着時
刻、使用番線等を第6図の列車データテーブル(1)又
は(2)に格納する。レジスタS0が終着駅の駅コードよ
り大きくなった場合(YES)、つまり始発駅から終着駅
までの出発時刻等の設定が済むとステップS110へ進み、
列車スジを含む列車運行図表を出力する。
第7図(1)は支線42,43、つまり経路45での列車運
行図表、第7図(2)は支線42,44、つまり経路46での
列車運行図表を夫々示している。
なお便宜上、下り列車について説明したが、本発明は
進行方向や単線,複線等の路線形態に関係なく適用でき
る。
〔発明の効果〕
以上詳述した如き本発明によれば、分岐駅を単一の駅
とし、その分岐駅を境にして該分岐駅に関わる路線の全
てをこれを一の端末の駅とする支線に規則的に区分する
ことで、支線のみの例外のない均一な処理が可能とな
り、ダイヤを作成のためのソフトウエアの構成を簡略化
でき、ソフトウエア開発の効率が格段に向上し、コスト
低減,工期の短縮、品質の向上を図れる等の優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置のブロック図、第2図は本発明のダ
イヤ作成手順のメインルーチンを示すフローチャート、
第3図は駅インデックステーブル作成のサブルーチンを
示すフローチャート、第4図は分岐路線の説明図、第5
図は本発明のダイヤ作成手順を示す概念図、第6図は列
車データテーブルの概念図、第7図は列車運行図表の略
図、第8図は従来装置の構成を示すブロック図、第9図
は従来のダイヤ作成手順を示すフローチャート、第10図
は分岐路線の模式図、第11図は従来の駅データテーブル
及び駅ポインタテーブルを示す概念図、第12図は従来の
列車データテーブルを示す概念図、第13図は列車運行図
表の略図である。 42,43,44……支線、45,46……経路、51……経路データ
テーブル、52……支線データテーブル、53……駅データ
テーブル、54,55……駅インデックステーブル なお図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分岐駅を有する路線を走行する車輌のダイ
    ヤを作成する装置において、 分岐駅を単一の駅とし、該分岐駅に関わる路線の全て
    を、前記分岐駅を境にしてこれを一の端末の駅とする支
    線に区分し、区分したこれら支線の組合せとして定義さ
    れる車輌走行経路の情報の記憶手段と、 各支線に含まれる駅の情報の記憶手段と、 ダイヤ作成対象の列車が走行すべき経路を与えることに
    より前記2つの記憶手段の情報から、当該経路を構成す
    る支線の駅のその配置順によるテーブルを作成する手段
    と、 当該テーブルにおける配列順を示すコードに従って当該
    経路を走行する車輌のダイヤを作成する手段と を備えることを特徴とするダイヤ作成装置。
JP2277485A 1990-10-15 1990-10-15 ダイヤ作成装置 Expired - Lifetime JP2689019B2 (ja)

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飯田善久ほか1名、複合計算機による列車ダイヤ作成実験システム、鉄道技術研究報告、鉄道技術研究所、1978年8月、No.1091(電気編第203号)、35頁から42頁

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