JP2688793B2 - ワイヤ放電加工機の接触検出装置 - Google Patents

ワイヤ放電加工機の接触検出装置

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JP2688793B2
JP2688793B2 JP7606992A JP7606992A JP2688793B2 JP 2688793 B2 JP2688793 B2 JP 2688793B2 JP 7606992 A JP7606992 A JP 7606992A JP 7606992 A JP7606992 A JP 7606992A JP 2688793 B2 JP2688793 B2 JP 2688793B2
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原 治 弥 栗
野 寺 久 志 小
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Makino Milling Machine Co Ltd
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Makino Milling Machine Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤ放電加工機にお
けるワイヤ電極とワーク間または上・下ヘッドとワーク
間等の接触検出装置に関し、特に人体への影響を軽減し
たワイヤ放電加工機の接触検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤ電極とテーブルに載置されたワー
クとを相対的に移動させながら、ワークを放電加工する
ワイヤ放電加工機においては、相対移動中にワイヤ電極
を案内するヘッドにワークやテーブルが誤って衝突する
ことがあり、この衝突によって加工精度が劣化したり、
ワイヤ電極の断線が生ずる。この衝突を防止するため、
本出願人は、衝突部位間に一定周期の正負パルスのパル
ス対を供給するような構成を提案している(実開平3-71
827)。また、段取り中のワイヤ電極とワーク間との間の
接触検出も同様な構成で行っている。
【0003】図7には、通常のワイヤ放電加工機の要部
構成例が示されている。テーブル102上に載置された
ワーク(図示せず)の放電加工部100にはワイヤ電極
101がZ方向に配設されている。ワイヤ電極101は
上ヘッド103と下ヘッド104によって上下に走行す
るように案内されている。上ヘッド103が取り付けら
れているワイヤ電極誘導装置110は、ハンドル106
によりZ方向設置位置が調整される。ワイヤ電極101
は、ローラー105a、105bによって一定の張力を
付与した状態で送り走行される。テーブル102のX,
Y方向の移動によりテーブル102上に載置されたワー
クが移動制御される。下ヘッド104は、アーム107
の先端ベース108に保持され、その中にワイヤ電極1
01が貫通される。下ヘッド104を貫通したワイヤ電
極は、図示しない巻き取りローラ等によってワイヤ電極
回収箱内に回収される。カバー109は、放電加工部1
00からの加工液の飛散を防止するためのものである。
【0004】図8には、図7に示す下ヘッド104とそ
のノズル部110の拡大断面図が示されている。テーブ
ル102上に載置されたワークWにワイヤ電極101を
近接させてワークWを放電加工する。下ヘッド104上
にはノズル部110が設けられ、加工液を放電加工部に
噴射する。ワークWやテーブル102と下ヘッド104
(上ヘッド103)との衝突、接触は、両者に図9に示
す如く一定周期の正負の一対パルスを供給し、ノズル部
110上部の金属メッキ層111との接触を検出する。
ここで、正負の一対のパルスを供給するのは、ウィヤ電
極101やワークWの電食を防止するためのものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
ワイヤ放電加工機においては、ヘッドとワークやテーブ
ルとの接触、衝突を検出するため両者間に一定周期の正
負の一対のパルスを供給する接触検出装置が設置されて
いる。しかしながら、図9に示すようなパルスは、3K
Hz以上の周波数が設定され、通常十数ボルトのレベル
を与えているため、作業者が加工部での作業を行うとき
作業者によっては人体への影響(軽い感電)を受けるこ
とがある。特に、加工液の導電度が高くなると、リーク
電流が増大し、検出電圧が小さくなるため、パルス発生
器の内部インピーダンスを小さくし、検出電圧を大きく
する必要がある。その結果、電流も増大するため人体へ
の影響も拡大されることになる。この問題を解決するた
め、作業者の加工部での作業時にはパルス発生器の動作
を停止させる方式も考えられるが、作業毎に動作を停止
させる操作を繰り返さなければならず、作業性が低下し
てしまうという問題が生ずる。
【0006】そこで、本発明の目的は、操作性を低下さ
せることなく人体への影響を低減したワイヤ放電加工機
の接触検出装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述課題を解決するた
め、本発明によるワイヤ放電加工機の接触検出装置は、
正パルス及び負パルスの対パルスから成り、前記正パル
スと負パルス間に所定長の零レベル区間を有するパルス
を発生するパルス発生部、または正パルス及び負パルス
の対パルスから成り、隣り合う前記対パルス間に所定長
の零レベル区間を有するパルスを発生するパルス発生部
と、前記パルスを放電加工部の被接触検出部位間に供給
するパルス供給部と、前記被接触部位の電圧情報レベル
を検出する電圧検出部と、前記検出された電圧情報レベ
ルが予め定めた基準レベルよりも低下したとき接触状態
にあると判定する判定部と、を備えて構成される。
【0008】
【作用】本発明では、平均電流、電圧または実効電流、
電圧を小さくした正負のパルス対間に零レベル区間を有
するパルス列または正と負パルス間に零レベル区間を有
するパルス列を、ワークやテーブル部とヘッド(ノズ
ル)部との間に、またはワイヤ電極とワークとの間に供
給し、両部間の電圧レベルに基づいて両部間の接触状態
を検出して、人体への影響が軽減している。
【0009】
【実施例】次に、本発明について図面を参照しながら説
明する。図1は、本発明によるワイヤ放電加工機の接触
検出装置の一実施例を示す構成図である。ワイヤ電極1
は、下ヘッド104のノズル部2Aを貫通しており、テ
ーブル4上に載置されたワークWを放電加工する。テー
ブル4は、モータ駆動部8により駆動されるモータ5に
より移動制御される。テーブル(またはワーク)と下ヘ
ッド104(または図示しない上ヘッド)との間にパル
ス発生器3から図2のAに示す如きパルスを供給する。
パルス発生器3で発生されるパルスは、図9に示す従来
のパルスとは異なり、正負パルスから成る一対のパルス
間に零区間を有する、いわゆる間欠的なパルスとされ
る。パルス対周波数は電食防止のため3KHz以上と
し、そのレベルは例えば15V程度が設定される。かか
るパルスは、平均電流や実効電流が、従来と比較して大
幅に低減されるため、人体への影響も軽減されることに
なる。その結果、作業者は、作業を停止する必要がなく
なるので作業性も改善される。
【0010】ノズル2Aとパルス発生部3にはノズル接
触検出部6が接続され、ノズル検出部6に内蔵された検
波部61にパルスが供給されている。ノズル2Aの電圧
は、同図Bに示す如く、加工液の導電度に応じてレベル
が若干変動する。
【0011】さて、ノズル接触検出部6の検波部では、
図2のBに示す正負パルスを両波整流して同図Cに示す
検波電圧を出力する。この検波電圧は、比較器62で基
準電圧発生部63からの基準電圧(一点鎖線)と比較さ
れる。ワークWとノズル2Aとの接触、衝突が起こる
と、短絡状態となり電位が基準電圧以下になるので、こ
の電位変化を利用して衝突を検出する。比較器62の出
力は、判定部64に供給され、パルス発生器3からのパ
ルス発生に同期して発生する同期信号(図2のD)に同
期して比較器62の出力に基づいて接触状態を判定す
る。判定部64は、比較器62からの出力を参照して非
接触状態(開放状態)と接触状態とを判定して判定信号
EをNC部7に出力する。NC部7は、放電加工処理シ
ーケンスを制御し、モータ駆動部8に制御信号を送出し
てモータ5を駆動するとともに、判定信号Eの発生時、
放電加工動作を停止させる。
【0012】図3には、ノズル接触検出部6の他の構成
例6Aが示されている。また、図4には図3の構成部の
各部信号の波形タイミング図が示されている。パルス発
生器3からはパルス(図4のA)が発生される。ノズル
2Aの電圧レベル変化Bは、図2と同様に加工液の導電
度に応じて変化する。検波部61で得られた検波電圧
は、ピーク検出部65において、上記パルス発生に同期
した同期信号に同期して検波電圧のピークが検出されて
保持される。このピーク電圧検出電圧が図4のCに示さ
れている。検出電圧Cは、比較器66に供給され、接触
判定、基準電圧発生部67からの基準電圧(判定レベ
ル)と比較され、基準電圧以下となったときに接触状態
と判定し、判定信号DをNC部7に送出して上述動作を
行わせる。
【0013】図5は、図2とは異なる正負パルス対を発
生させるための構成例を示す。パルス発生器3Aから
は、図6のAに示すような矩形パルスが発生され、コン
デンサCと抵抗Rから成る微分回路によって図6Bに示
す如く正と負の微分パルスが出力される。こうして発生
された正負の微分パルスは、パルス幅が非常に狭く、し
たがって、平均電圧(実効電圧)が従来と比較して大幅
に低下するため、人体への影響も軽減される。図6のC
に示す如く、ワークやテーブルとヘッド(ノズル)とが
非接触状態にあるときの平均電圧と接触状態にあるとき
の平均電圧との差は大きく、接触判定レベルを一点鎖線
のレベルに設定しておけば上述と同様に接触の有無が判
定できる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるワイ
ヤ放電加工機の接触検出装置は、正負のパルス対間に零
レベル区間を有するパルス列または正と負パルス間に零
レベル区間を有するパルス列をワークやテーブル部とヘ
ッド(ノズル)部との間に供給することによって両部間
の接触状態を検出しているので平均電流、電圧または実
効電流、電圧が大幅に低下し、人体への影響が軽減さ
れ、操作性が改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるワイヤ放電加工機の接触検出装置
の一実施例を示す構成図である。
【図2】図1に示す実施例構成の各構成部の信号波形、
タイミングチャートである。
【図3】本発明によるワイヤ放電加工機の接触検出装置
におけるノズル接触検出部6の他の構成例6Aを示すブ
ロック図である。
【図4】図3の実施例における各部信号波形、タイミン
グチャートである。
【図5】本発明の実施例で用いられる他のパルスを発生
するための構成図である。
【図6】図5の構成例を用いたノズル接触検出を説明す
るための信号波形、タイミングチャートである。
【図7】従来のワイヤ放電加工機の主要部構成を示す斜
視図である。
【図8】図7における従来の下ヘッドとワークまたはテ
ーブルとの接触、衝突を検出するための要部側面図であ
る。
【図9】従来装置で供給されるパルス波形図である。
【符号の説明】
1 ワイヤ電極 2A ノ
ズル 3 パルス発生器 4 テ
ーブル 5 モータ 6 ノ
ズル接触検出部 7 NC部 8 モ
ータ駆動部 61 検波部 62,66 比
較部 63,67 基準電圧発生部 64
判定部 65 ピーク検出部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正パルス及び負パルスの対パルスから成
    り、前記正パルスと負パルス間に所定長の零レベル区間
    を有するパルスを発生するパルス発生部と、 前記パルスを放電加工部の被接触検出部位間に供給する
    パルス供給部と、 前記被接触部位の電圧情報レベルを検出する電圧検出部
    と、 前記検出された電圧情報レベルが予め定めた基準レベル
    よりも低下したとき接触状態にあると判定する判定部
    と、を備えて成ることを特徴とするワイヤ放電加工機の
    接触検出装置。
  2. 【請求項2】正パルス及び負パルスの対パルスから成
    り、隣り合う前記対パルス間に所定長の零レベル区間を
    有するパルスを発生するパルス発生部と、 前記パルスを放電加工部の被接触検出部位間に供給する
    パルス供給部と、 前記被接触部位の電圧情報レベルを検出する電圧検出部
    と、 前記検出された電圧情報レベルが予め定めた基準レベル
    よりも低下したとき接触状態にあると判定する判定部
    と、を備えて成ることを特徴とするワイヤ放電加工機の
    接触検出装置。
JP7606992A 1992-02-27 1992-02-27 ワイヤ放電加工機の接触検出装置 Expired - Lifetime JP2688793B2 (ja)

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JPH06206122A JPH06206122A (ja) 1994-07-26
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