JP2688010B2 - 無人水中航走体用航法装置 - Google Patents

無人水中航走体用航法装置

Info

Publication number
JP2688010B2
JP2688010B2 JP6026427A JP2642794A JP2688010B2 JP 2688010 B2 JP2688010 B2 JP 2688010B2 JP 6026427 A JP6026427 A JP 6026427A JP 2642794 A JP2642794 A JP 2642794A JP 2688010 B2 JP2688010 B2 JP 2688010B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
underwater vehicle
unmanned underwater
array
wave
unmanned
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6026427A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07234271A (ja
Inventor
幸 竹山
邦彦 ▲真▼野
文夫 中村
辰雄 末続
康義 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
NEC Corp
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
NEC Corp
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd, NEC Corp, Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP6026427A priority Critical patent/JP2688010B2/ja
Publication of JPH07234271A publication Critical patent/JPH07234271A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2688010B2 publication Critical patent/JP2688010B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無人の水中航走体が目
標の物体を最も効率良く探知するための無人水中航走体
用航法装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、無人水中航走体用航法装置として
は、ソーナを用いたものが知られている。図5は従来の
無人水中航走体航法装置の外観図であり、図6は従来の
無人水中航走体航法装置の運用図である。無人水中航走
体1は送受波器101を有し、この送受波器101によ
って目標の位置を探知する。
【0003】送受波器101はセラミック振動子からな
る素子によって形成され、無人水中航走体1の先端に取
り付けられ表面はモールドされている。各セラミック振
動子はパッシブモード及び、アクティブモードの両モー
ドを兼用するため、送波器としても受波器としても使用
される。また、セラミック振動子からなる素子を垂直方
向、及び水平方向に複数個配列するとともに、マルチビ
ームにより音波の送波、及び受波を行い信号処理を施す
ことによって、目標の方位推定を行っている。
【0004】次に、図6において、自立型水中航走体
(Autonomous Underwater Ve
hicle,以下AUVという)を例として無人水中航
走体1の運用を説明する。無人水中航走体1は、船舶又
は航空機から投下され水中に進入する。無人水中航走体
1は、水中において捜索を行うパッシブモード102と
追尾を行うアクティブモード103の2つのモードによ
って目標を探知する。
【0005】始めに、無人水中航走体1は目標となる別
の水中航走体2を捜索する。この捜索には、目標が放射
する雑音を検出するパッシブによって行われる。無人水
中航走体1がAUVの場合には、目標の水中航走体2の
位置を検知する送受波器101が無人水中航走体1の先
端部に設置されているため、検知できる方向は前方の一
方向だけである。そのため、無人水中航走体1は円運動
をしながら上から下へ移動していき、360゜全周方向
の探知を行い目標の方向を推定する。
【0006】パッシブモード102によって目標の捜索
を行って水中航走体2を探知し、その方位が推定される
と、次にアクティブモード103による追尾に移る。こ
のアクティブモード103においては、目標の水中航走
体2に対して送信された信号の反射音を検知することに
よって行われる。無人水中航走体1は送波器から音波を
送波し、目標の水中航走体2から反射してくる反射波を
受波器で受波して方位と距離を測定する。AUVの場合
には、前面にしか送受波器101がないため、目標の水
中航走体2の後方からのみ追尾して接近して会合を行
う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の方法では、以下のような問題点がある。 (1)送受波器は、無人水中航走体の断面積の小さな先
端に取り付けられるため、振動素子自体の大きさは小さ
くなり、探知に使用する音波の周波数は高くなる。水中
においては周波数の高い音波は減衰が大きいので、目標
の水中航走体を探知できる探知距離は短い。
【0008】(2)探知範囲が前方だけで狭いため、捜
索モードにおいて目標の水中航走体を全方向において探
知するためには、円運動又は蛇行運動を行う必要があ
る。 (3)前記円運動又は蛇行運動には航走時間を要し、目
標に到達することができる確率が低い。 (4)AUVの場合には、後方追尾となるため、目標に
対して直角に会合するという最も効果的な接近方法を採
ることが困難である。
【0009】本発明は以上述べた問題点を除去し、AU
Vなどの無人水中航走体が水中の目標に到達するまでの
時間を短縮し、目標に到達する確率を上げ、AUVにお
いては、会合の効果を上げることができる無人水中航走
体用航法装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成するために、無人水中航走体用航法装置において、
ポリふっ化ビニリデンよりなる複数個の受波セルを有す
るアレーを無人水中航走体の前部及び側部に、かつ該無
人水中航走体の形状に合わせて外面に形成してなる受波
器と、前記無人水中航走体の後方に曳航される無指向受
波器と、前記各受波器の受波信号を処理するビームフォ
ーミング回路とからなり、前記各受波器によって広範囲
の受波ビームを形成し、前記ビームフォーミング回路に
よって目標の水中航走体の360゜全方向の方位と距離
を求めるようにしたものである。
【0011】
【作用】本発明によれば、前記のように無人水中航走体
の前部及び側部に、かつこの無人水中航走休の形状に合
わせて外面に、ポリふっ化ビニリデン(P.V.D.
F)という厚みが薄く、屈曲性に富んだ合成樹脂の圧電
材料を使った受波器を形成することによって、直線アレ
ーや面アレーを形成することができ、従来の無人水中航
走体では前方しか探知することができなかったものが、
本発明によれば、これを併用することによって、前方と
側面の水中の探知を可能とすることができる。また、使
用する周波数も伝搬損失の少ない、低い周波数を利用す
ることができる。
【0012】さらに、無人水中航走体は後方に無指向性
受波器を曳航し、後方を中心に探知し、前述の前方、両
側面アレーとデータ融合し、360゜全方向の探知を可
能とすることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を参照しな
がら詳細に説明する。図1は本発明の第1実施例を示す
無人水中航走体用航法装置のブロック図であり、図2は
その無人水中航走体用航法装置の外観図である。本発明
の無人水中航走体用航法装置は、無人水中航走体1と、
無人水中航走体1の外周面に取り付けられる送波器10
及び受波器と、無人水中航走体1の内部に設置される信
号処理回路部分とから構成される。
【0014】図2において、無人水中航走体1の外周面
には送波器10と受波器とが設けられる。受波器は無人
水中航走体1の先端に取り付けられる前方アレー21
と、無人水中航走体1の側面に取り付けられる側面アレ
ー22,23と、無人水中航走体1の後方に設けられる
曵航受波器30とからなる。前方アレー21は無人水中
航走体1の前方からの音波を検知する受波器であり、側
面アレー22,23は無人水中航走体1の側面方向から
の音波を検知する受波器であり、曳航受波器30は無人
水中航走体1の後方からの音波を検知する受波器であ
る。
【0015】前方アレー21と側面アレー22,23
は、ポリふっ化ビニリデン(P.V.D.F)によって
形成される受波器セル20をアレー状に複数個並べるこ
とによって構成される。側面アレー22,23の受波器
セルは、無人水中航走体1の胴体の両側面の曲面に沿っ
て直線状にN個並べて取り付けられる。また、曵航受波
器30は無人水中航走体1の後方に曳航ケーブル32に
よって取り付けられ、その受波信号は該曵航ケーブル3
2を介して無人水中航走体1の胴体内に設置された信号
処理のための装置に送信される。
【0016】ポリふっ化ビニリデン(P.V.D.F)
は厚みが薄く、屈曲性に富んだ合成樹脂の圧電材料であ
るので、この圧電材料によって形成される受波器セルを
用いれば、無人水中航走体1の形状に合わせて直線アレ
ーや面アレーを構成することができ、無人水中航走体1
の側面方向の探知を行うことができる。前記の構成によ
って、本発明の無人水中航走体用航法装置の探知範囲は
次のようになる。図3は本発明の無人水中航走体用航法
装置の探知範囲図である。前方アレー21は無人水中航
走体1の前方を探知範囲とし、図においてAで示される
前方探知範囲を形成する。側面アレー22,23は無人
水中航走体1の側面方向を探知範囲とし、図において
B、Cで示される側面探知範囲を形成する。また、曳航
受波器30は無人水中航走体1の後方を探知範囲とし、
図においてDで示される後方探知範囲を形成する。
【0017】各アレー及び曳航受波器30によって形成
される探知範囲は、そのアレーの形状や大きさを設定す
ることによって、同一平面状において探知範囲に漏れが
無いように形成される。また、その各アレー及び曳航受
波器30によって形成される探知範囲は、3次元的広が
りを有しているので、全体として無人水中航走体1の全
方位をカバーすることができる。
【0018】図1に示すように、無人水中航走体用航法
装置は、前記受波器と、その受波信号を信号処理のため
の回路部分と、受波信号から目標の水中航走体2の方位
と距離を推測する総合処理回路50と、その方位と距離
の情報に基づいて無人水中航走体1を駆動する運動制御
回路51とから構成される。前記の総合処理回路50に
は、各受波器からの信号が入力される。
【0019】また、受波信号を信号処理のための回路部
分は、前方アレー21及び側面アレー22,23の信号
処理のための回路部分と、曳航受波器30の信号処理の
ための回路部分とからなる。前方アレー21及び側面ア
レー22,23の信号処理のための回路部分について、
側面アレー22を例にして説明する。
【0020】アレー状に配置されたポリふっ化ビニリデ
ンの受波器セル20のそれぞれはイコライザアンプ41
に接続され、各イコライザアンプ41はバンドパスフィ
ルタ(B.P.F)42、A/D変換器43を介して、
ビームフォーミング回路44に接続される。ビームフォ
ーミング回路44の出力は信号処理回路45に入力され
る。
【0021】また、前記A/D変換器43を介してビー
ムフォーミング回路44には制御回路12の制御信号が
入力される。制御回路12はビームフォーミング回路4
4に制御信号を出力するとともに送波回路11を介して
送波器10にも制御信号を出力する。この制御回路12
はアクティブモードにおいて使用しパッシブモードにお
いては使用しない。
【0022】また、曳航受波器30の信号処理のための
回路部分は、無指向性受波器31と該無指向性受波器3
1の受信信号を増幅するアンプ46と、アンプ出力から
必要とする周波数信号を選択するバンドパスフィルタ
(B.P.F)47と、アナログ信号をデジタル信号に
変換するA/D変換器48とから構成される。前記の前
方アレー21及び側面アレー22,23の信号処理のた
めの回路部分及び曳航受波器30の信号処理のための回
路部分からの信号は、総合処理回路50に入力される。
【0023】以下に、各受波器の信号処理についてパッ
シブモードの場合とアクティブモードの場合とに分けて
説明する。まず、パッシブモードの場合について説明す
る。図1および図2においてポリふっ化ビニリデンの受
波器セル20をアレー状に配置して形成される前方アレ
ー21と側面アレー22,23の信号処理について側面
アレー22の信号処理を例にして説明する。
【0024】側面アレー22のアレーを構成する各受波
器セル20は、検知した音響エネルギを電気エネルギに
変換し、その受波信号を各イコライザアンプ41に接続
する。各イコライザアンプ41は各受波器セル20の周
波数特性を補正して増幅する。イコライザアンプ41の
出力はバンドパスフィルタ(B.P.F)42に入力さ
れ、有効な周波数成分のみを取り出し、さらに信号処理
を容易とするためにA/D変換器43でアナログ信号を
デジタル信号に変換する。
【0025】各受波器セル20からの信号は、次のビー
ムフォーミング回路44でそれぞれ異なる遅延特性が与
えられ、次の信号処理回路45で各受波器セルの信号を
加算し自乗検波を行う。その出力レベルから目標か否か
の判定を行い、また、ビームフォーミングから目標の方
位が分かる。また、同様にして前方アレー2L及び側面
アレー23においても処理が行われ目標の方位推定が行
われる。
【0026】次に、無人水中航走体1の後部より、曵航
ケーブルで曵航された曳航受波器30について説明す
る。曳航受波器30は、無指向性受波器31と、この無
指向性受波器31の受信信号を増幅するアンプ46と、
アンプ出力から必要とする周波数信号を選択するバンド
パスフィルタ(B.P.F)47と、アナログ信号をデ
ジタル信号に変換するA/D変換器48とから構成され
る。無指向性受波器31は無人水中航走体1の後方を中
心とした探知を行う。
【0027】前方アレー21と側面アレー22,23の
信号及び無指向性受波器31の信号は、総合処理回路5
0に入力される。前方アレー21からは無人水中航走体
1の前方の情報が得られ、側面アレー22,23からは
無人水中航走体1の側面方向の情報が得られ、無指向性
受波器31からは無人水中航走体1の後方の情報が得ら
れので、無人水中航走体1の全方位をカバーすることが
できる。
【0028】これらの信号を総合処理回路50に入力
し、目標の位置によって相互補間を行い最終方位推定を
行って、目標の水中航走体2の方位と距離を推測する。
総合処理回路50の方位と距離の情報は運動制御回路5
1に入力され、無人水中航走体1を駆動する。前記の目
標の方位推定が完了すると、次にアクティブモードに移
る。
【0029】次に、アクティブモードの場合について説
明する。アクティブモードにおいては、前記のパッシブ
モードにおいて、目標が無人水中航走体1のどの方位に
いるかが推定されているので、この推定方位に基づいて
目標の水中航走体2を追尾する。目標の水中航走体2が
無人水中航走体1のどの方位にいるかによって、前面ア
レー21、右側の側面アレー22あるいは左側の側面ア
レー23のいずれのアレーで測定するかを自動的に決定
する。
【0030】今、無人水中航走体1の右側に目標の水中
航走体2があるとすると、制御回路12から送信トリガ
パルスが出力され、送波回路11では、パルス変調波を
電力増幅して送波器10に印加する。送波器10はパル
ス変調した音波を送出する。水中を伝搬した音波は目標
の水中航走体2に到達すると、反射して右側の側面アレ
ー22で受波される。
【0031】側面アレー22は、パッシブモードの時と
同様にビームフォーミングを行う。このアクティブモー
ドでは、送波から受波までの時間間隔から無人水中航走
体1と目標の水中航走体2の間の距離が分かり、ビーム
フォーミングから方位を推定することができる。この方
位と距離に関する出力は、無人水中航走体1の運動制御
回路51に入力され、目的に沿った運動を行う。
【0032】前記の無人水中航走体1のアクティブモー
ドとパッシブモードの動きを図4の本発明の無人水中航
走体用航法装置の運用図によって説明する。まず、無人
水中航走体1は、船舶又は航空機から投下され水中に進
入し水中において、パッシブモード5とアクティブモー
ド6の2つのモードによって目標を探知する。本発明の
無人水中航走体1は前面アレー21、側面アレー22、
側面アレー23及び後方の曳航受波器30を有して全方
向の探知を行っているので、従来の無人水中航走体の様
に360゜全周方向の探知を行い目標の方向を推定する
ために、円運動や螺旋運動をしながら上から下へ移動す
る必要がない。
【0033】パッシブモード5によって目標の水中航走
体2の方位が推定されると、次にアクティブモード6に
よる目標の水中航走体2の追尾が行われる。このアクテ
ィブモード6においては、従来と同様にして無人水中航
走体1は送波器から音波7を送波し目標の水中航走体2
から反射してくる反射波8を受波器で受波して、方位と
距離を測定するが、本発明の無人水中航走体1は前面ア
レー21、側面アレー22、側面アレー23及び後方の
曳航受波器30によって全方向の探知を行っているの
で、目標の水中航走体2の後方からの追尾だけでなく、
目標の水中航走体2と平走しての追尾を行うこともでき
る。
【0034】次に、本発明の無人水中航走体用航法装置
の第2の実施例を説明する。図7は本発明の第2実施例
を示す無人水中航走体用航法装置の外観図である。図7
において、無人水中航走体1の外周面には送波器10と
受波器とが設けられる。受波器は無人水中航走体1の先
端に取り付けられる前方アレー21(図7には図示な
し:図2参照)と、無人水中航走体1の側面に取り付け
られるコンフォーマルアレー24、無人水中航走体1の
後方に設けられる曳航受波器30(図7には図示なし:
図2参照)とから構成されている。
【0035】第2の実施例は、無人水中航走体1の側面
に取り付けられる受波器の構造が本発明の第1の実施例
と相違している。本発明の無人水中航走体1の側面に取
り付けられる受波器は、コンフォーマルアレー24によ
って構成される。このコンフォーマルアレー24は、無
人水中航走体1の胴体の円周方向及び前後方向にポリふ
っ化ビニリデンの受波器を胴体の形状に合わせて装備す
ることによって形成される。ポリふっ化ビニリデン
(P.V.D.F)は厚みが薄く、屈曲性に富んだ合成
樹脂の圧電材料であるので、無人水中航走体1の胴体形
状に合わせることができる。
【0036】図8は本発明の第2実施例を示す無人水中
航走体用航法装置のブロック図である。制御回路12よ
り送波回路11に送信トリガパルスが出力され、送波回
路11ではパルス変調波を電力増幅して送波器10に印
加する。送波器10からは無指向性の音波が送出され、
図9に示す様に水中を伝搬する。周囲の反射物からの反
射波は、コンフォーマルアレー24で受波される。コン
フォーマルアレー24は、側面アレーと同様に複数の受
波セルから構成されており、各受波セルには、イコライ
ザアンプ41、BPF42、A/D変換器43が接続さ
れ、ビームフォーミング回路44において各受波セルご
とに遅延時間を与えて、ビームを円周方向と前後方向に
振り、各方向の反射波を受波する。
【0037】信号処理回路45でビーム方向ごとに時系
列的に出力を整理すると、図10に示すように、各時間
ごとの海底地形などの形状が出力される。この出力信号
の送波から受波までの時間間隔と受波レベルの処理を行
うことより、無人水中航走体1の上、下、左、右の全方
向の反射物の構造を得ることができ、海底地形などの調
査が効率よくできる。
【0038】図11は前記コンフォーマルアレー24の
受波ビーム図である。受波ビームは無人水中航走体1の
胴体の円周方向と前後方向に作ることができる。コンフ
ォーマルアレー24の受波器セルの受ける受波信号を遅
延させることによって、円周方向と前後方向に振り、各
方向の反射波を受波することができる。次に、図11〜
14によって円周方向と前後方向へのビームの振り方を
説明する。
【0039】まず、円周方向のビームについて説明す
る。図11の(a)は円周方向のビームの状態図であ
り、図12、13は円周方向のビームのタイムチャート
である。図12においてn−2〜nのに順に受波セル
の駆動の時間をずらしていくと、図11(a)に示すよ
うに、受波される受波セルに応じて受波ビームは円周方
向に回転していく。この態様によって受波の方向を順に
円周方向に変更することができる。また、受波セルの駆
動の時間をずらす順を変更することによって、任意の方
向の受波を行うことができる。
【0040】また、図13に示すように、受波セルの受
信した信号を遅延させることによって、受波ビームは円
周方向に回転させることもできる。ここで、図の矢印の
方向の受波を行う場合について説明する。矢印の方向を
向く受波セルnが受ける受波信号をτの時間だけ遅
延させ、受波セルnの隣の受波セルn−1とnが受
ける受波信号をτの時間だけ遅延させる。同様にして
順に受波セルnから離れる受波セルが受ける受波信号
の遅延時間を延ばして設定した受波セルnの位置にそ
れぞれの受波信号を揃わせる。これによって、矢印の方
向からの受波を行うことができる。前記受波セルn
ずらすことによって、受波ビームを円周方向に回転させ
ることができる。
【0041】次に、前後方向のビームについて説明す
る。図11の(b)は円周方向のビームの状態図であ
り、図14は前後方向のビームのタイムチャートであ
る。図11の(b)において、長手方向の受波セルを順
にl〜lとする。ここで、図の矢印の方向の受波を
行う場合について説明する。矢印の方向に近い受波セル
が受ける受波信号をτの時間だけ遅延させ、受波
セルlの隣の受波セルlが受ける受波信号をτ
時間だけ遅延させる。同様にして順に受波セルlら離
れる受波セルが受ける受波信号の遅延時間を延ばして受
波セルlの位置にそれぞれの受波信号を揃わせる。こ
れによって、矢印の方向からの受波を行うことができ
る。受波の角度は、前記遅延時間の時間間隔を変更する
ことによって変えることができる。
【0042】また、本発明の無人水中航走体用航法装置
の第3の実施例として、無人水中航走体1の上下の側面
部分に受波セルをアレー状に配置することもできる。こ
の態様によって、無人水中航走体用航法装置の無人水中
航走体1の上下方向の探知範囲をさらに充実させること
ができる。なお、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形することが
可能であり、それらを本発明の範囲から排除するもので
はない。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、 (1)無人水中航走体は、前方アレー、側面アレーと後
部曳航受波器を持つことにより、それらのデータ融合に
よって前方、両側面及び後方の全方位の探知が可能であ
る。
【0044】(2)重量を増加せずに受波面積を広くで
きるので、伝搬損失の少ない低周波を利用することがで
き、かつ、アレー利得が高くとれ、ビーム指向幅をシャ
ープにし、S/N比をあげることができる。 (3)無人水中航走体をAUVとした場合には、目標と
なる水中航走体の捜索、追尾モードで直線探知(Str
aight line search)が可能となり、
会合の効率が上がる。
【0045】(4)無人水中航走体の面アレー(コンフ
ォーマルアレー)によって、3次元的に海底地形構造の
精密な調査が効率良くでき、また、水中ロボットの航法
装置などに利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す無人水中航走体用航
法装置のブロック図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す無人水中航走体用航
法装置の外観図である。
【図3】本発明の無人水中航走体用航法装置の探知範囲
図である。
【図4】本発明の無人水中航走体用航法装置の運用図で
ある。
【図5】従来の無人水中航走体航法装置の外観図であ
る。
【図6】従来の無人水中航走体用航法装置の運用図であ
る。
【図7】本発明の第2の実施例を示す無人水中航走体用
航法装置の外観図である。
【図8】本発明の第2の実施例を示す無人水中航走体用
航法装置のブロック図である。
【図9】コンフォーマルアレーの受波ビーム図である。
【図10】本発明の無人水中航走体用航法装置の出力図
である。
【図11】本発明のビームの状態図である。
【図12】円周方向のビームのタイムチャートである。
【図13】円周方向のビームのタイムチャートである。
【図14】前後方向のビームのタイムチャートである。
【符号の説明】
1 無人水中航走体 2 目標となる別の水中航走体 10 送波器 11 送波回路 12 制御回路 20 受波セル 21 前方アレー 22,23 側面アレー 24 コンフォーマルアレー 30 曵航受波器 32 曳航ケーブル 41 イコライザアンプ 42,47 バンドパスフィルタ 43,48 A/D変換器 44 ビームフォーミング回路 45 信号処理回路 46 アンプ 50 総合処理回路 51 運動制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲真▼野 邦彦 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (72)発明者 中村 文夫 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (72)発明者 末続 辰雄 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重 工業株式会社 長崎造船所内 (72)発明者 石井 康義 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−346462(JP,A) 特開 平2−197183(JP,A) 特開 平2−13877(JP,A) 特公 平1−17554(JP,B2) 特公 昭63−60866(JP,B2) 特公 昭63−60867(JP,B2) 特公 昭63−18920(JP,B2)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ポリふっ化ビニリデンよりなる複
    数個の受波セルを有するアレーを無人水中航走体の前部
    及び側部に、かつ該無人水中航走体の形状に合わせて外
    面に形成してなる受波器と、 (b)前記無人水中航走体の後方に曵航される無指向受
    波器と、 (c)前記受波器の受波信号を処理するビームフォー
    ミング回路とからなり、 (d)前記受波器によって広範囲の受波ビームを形成
    し、前記ビームフォーミング回路によって目標の水中航
    走体の360゜全方向の方位と距離を求めることを特徴
    とする無人水中航走体用航法装置。
  2. 【請求項2】 前記アレーは無人水中航走体の側面の長
    手方向に設けられる側面アレーである請求項1記載の無
    人水中航走体用航法装置。
  3. 【請求項3】 前記アレーは無人水中航走体の周方向に
    設けられる面アレーである請求項1記載の無人水中航走
    体用航法装置。
  4. 【請求項4】 前記アレーは無人水中航走体の外側表面
    に設けられる面アレーである請求項1記載の無人水中航
    走体用航法装置。
JP6026427A 1994-02-24 1994-02-24 無人水中航走体用航法装置 Expired - Lifetime JP2688010B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6026427A JP2688010B2 (ja) 1994-02-24 1994-02-24 無人水中航走体用航法装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6026427A JP2688010B2 (ja) 1994-02-24 1994-02-24 無人水中航走体用航法装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07234271A JPH07234271A (ja) 1995-09-05
JP2688010B2 true JP2688010B2 (ja) 1997-12-08

Family

ID=12193225

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6026427A Expired - Lifetime JP2688010B2 (ja) 1994-02-24 1994-02-24 無人水中航走体用航法装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2688010B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07248817A (ja) * 1994-03-12 1995-09-26 Nec Corp 水中走行機
FR2900504B1 (fr) * 2006-04-26 2009-11-20 Thales Sa Procede pour optimiser l'alimentation d'une antenne lineaire d'emission remorquee pour emettre en mode omnidirectionnel.
US10845477B2 (en) 2017-05-10 2020-11-24 Google Llc Power management using a low-power radar
US10795009B2 (en) * 2017-05-31 2020-10-06 Google Llc Digital beamforming for radar sensing using wireless communication chipset
US10754005B2 (en) 2017-05-31 2020-08-25 Google Llc Radar modulation for radar sensing using a wireless communication chipset
US10782390B2 (en) 2017-05-31 2020-09-22 Google Llc Full-duplex operation for radar sensing using wireless communication chipset
JP7163513B2 (ja) 2019-06-17 2022-10-31 グーグル エルエルシー 異なる電力モードをマルチモードインターフェイスに適用するためのモバイルデバイスベースのレーダーシステム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0761113B2 (ja) * 1987-07-10 1995-06-28 シャープ株式会社 ファクシミリ装置
JPH02197183A (ja) * 1988-03-29 1990-08-03 Pennwalt Corp 積層圧電構造及びその形成方法
JPH05346462A (ja) * 1992-06-15 1993-12-27 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 水中音響模擬装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07234271A (ja) 1995-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3096159B1 (en) Sonar systems and methods using interferometry and beamforming for 3d imaging
US11119211B2 (en) Acoustic doppler system and method
US7406001B1 (en) Underwater acoustic beacon and method of operating same for navigation
US11846704B2 (en) Acoustic doppler system and method
US4958330A (en) Wide angular diversity synthetic aperture sonar
JP2688010B2 (ja) 無人水中航走体用航法装置
CN111551942B (zh) 一种基于解卷积算法的水下自主航行器回坞方法
JP5709513B2 (ja) 合成開口探査装置および水中航走体
CN113108778B (zh) 一种具备多条带模式的深水多波束测深方法及系统
CN112362153A (zh) 基于uuv平台的低频主动水声探测系统及方法
CN111537946A (zh) 水下信标定向定位系统及方法
US7215598B2 (en) Imaging sonar and detection system using such a sonar
CN212301847U (zh) 水下信标定向定位系统
US6349791B1 (en) Submarine bow dome acoustic sensor assembly
JP4075472B2 (ja) クロスファンビームによる船舶検出方法及び船舶検出装置
JP3546201B2 (ja) 水中音響探査方法及び水中音響探査システム
JP2861803B2 (ja) 信号検出方式
JP3147084B2 (ja) 障害物探知ソーナー装置及び水中航走体
JP7434809B2 (ja) ソーナー装置、方法、及びプログラム
CN116500625B (zh) 恢复成像方法、装置、系统、电子设备及可读存储介质
JP2007298289A (ja) 水底物体探査方法及び装置
JP2639231B2 (ja) インターフェロメトリックサイドスキャンソーナー
JPH07191137A (ja) 水中3次元探査ブイ
JPH0743464A (ja) パラメトリック・サブボトムプロファイラー
JPS644634B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19970408

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970805

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070822

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080822

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080822

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080822

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term