JP2687820B2 - 水中マウンド造成物の被覆構造および被覆方法 - Google Patents
水中マウンド造成物の被覆構造および被覆方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水中に設けたマウン
ド造成物を波浪から防護するための水中マウンド造成物
の被覆構造および被覆方法に関する。
ド造成物を波浪から防護するための水中マウンド造成物
の被覆構造および被覆方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、水中構造物、特に、防波堤、護
岸構造物等の海中構造物においては、これらの構造物の
基礎としてマウンド状の捨石基礎が造成される。かかる
マウンド造成物としての捨石基礎は、基礎捨石等のマウ
ンド材料と被覆石とによって構成されている。すなわ
ち、基礎捨石は上部構造物の荷重を分散させて海底地盤
に伝える役目を果たすものであり、被覆石は基礎捨石を
波浪から防護する役目を果たすものである。そして、被
覆石として、波力や捨石基礎のマウンド勾配に応じて
0.5〜0.8m角程度の大きさの割石や切石等が使用
され、その設置作業はクレーン付き作業船を使用しつつ
潜水夫によって行われていた。
岸構造物等の海中構造物においては、これらの構造物の
基礎としてマウンド状の捨石基礎が造成される。かかる
マウンド造成物としての捨石基礎は、基礎捨石等のマウ
ンド材料と被覆石とによって構成されている。すなわ
ち、基礎捨石は上部構造物の荷重を分散させて海底地盤
に伝える役目を果たすものであり、被覆石は基礎捨石を
波浪から防護する役目を果たすものである。そして、被
覆石として、波力や捨石基礎のマウンド勾配に応じて
0.5〜0.8m角程度の大きさの割石や切石等が使用
され、その設置作業はクレーン付き作業船を使用しつつ
潜水夫によって行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の潜水夫による被覆石の設置作業は、被覆石を一個
づつ設置することになるためその作業に長時間を要する
とともに、各被覆石を正確に積み上げるには潜水夫の熟
練を要し、また、海水が濁って視界が悪い場合には作業
をすることができない等の理由により施工性に劣るとい
う問題があった。
従来の潜水夫による被覆石の設置作業は、被覆石を一個
づつ設置することになるためその作業に長時間を要する
とともに、各被覆石を正確に積み上げるには潜水夫の熟
練を要し、また、海水が濁って視界が悪い場合には作業
をすることができない等の理由により施工性に劣るとい
う問題があった。
【0004】また、設置する被覆石の剥離や転倒を生じ
させないためには、被覆石の大きさを極力大きくするこ
とが好ましいが、作業性等の理由から0.5〜0.8m
角程度の大きさにすることが限界である。したがって、
被覆石を多数設置してマウンド造成物を覆う場合、個々
の被覆石が海底で安定するに十分な大きさを有さないた
め、被覆石の設置地盤としてのマウンド造成物が精度良
く形成されていないと、その天端面あるいは法面に残存
する凹凸等により隣接する被覆石間に隙間が生じ、ここ
に侵入した波浪によって被覆石が剥離しやすくなるとい
う問題があった。
させないためには、被覆石の大きさを極力大きくするこ
とが好ましいが、作業性等の理由から0.5〜0.8m
角程度の大きさにすることが限界である。したがって、
被覆石を多数設置してマウンド造成物を覆う場合、個々
の被覆石が海底で安定するに十分な大きさを有さないた
め、被覆石の設置地盤としてのマウンド造成物が精度良
く形成されていないと、その天端面あるいは法面に残存
する凹凸等により隣接する被覆石間に隙間が生じ、ここ
に侵入した波浪によって被覆石が剥離しやすくなるとい
う問題があった。
【0005】そこで、本発明はかかる問題点を鑑みてな
されたもので、潜水夫による作業を大巾に減少して、施
工性の改善を図ることができるとともに、被覆部材の転
倒や剥離を生じることなく安定してマウンド造成物を覆
うことのできる水中マウンド造成物の被覆構造および被
覆方法を提供することを目的とする。
されたもので、潜水夫による作業を大巾に減少して、施
工性の改善を図ることができるとともに、被覆部材の転
倒や剥離を生じることなく安定してマウンド造成物を覆
うことのできる水中マウンド造成物の被覆構造および被
覆方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたもので、その要旨は、水中に設け
たマウンド造成物を波浪から防護すべくマウンド造成物
を覆って形成される被覆構造において、該被覆構造が、
縦横に連設してマウンド造成物の天端面あるいは法面を
覆うことにより格子状の被覆枠を形成する正方形断面も
しくは矩形断面の複数の枠状ブロックと、該枠状ブロッ
クの開口部に投入される砕石、玉石等の石材とからなる
ことを特徴とする水中マウンド造成物の被覆構造にあ
る。
成するためになされたもので、その要旨は、水中に設け
たマウンド造成物を波浪から防護すべくマウンド造成物
を覆って形成される被覆構造において、該被覆構造が、
縦横に連設してマウンド造成物の天端面あるいは法面を
覆うことにより格子状の被覆枠を形成する正方形断面も
しくは矩形断面の複数の枠状ブロックと、該枠状ブロッ
クの開口部に投入される砕石、玉石等の石材とからなる
ことを特徴とする水中マウンド造成物の被覆構造にあ
る。
【0007】ここで、前記枠状ブロックは、その大き
さ、形状、開口部の形状等を、これらを設置すべきマウ
ンド造成物の法面勾配や地盤条件、波浪条件等を考慮し
て任意に設計することができるが、例えば一辺約2.5
m程度の、開口部を4つに分割した平面田の字型の枠状
ブロックとすることが好ましく、これらを縦横に連設し
て格子状の被覆枠とする。
さ、形状、開口部の形状等を、これらを設置すべきマウ
ンド造成物の法面勾配や地盤条件、波浪条件等を考慮し
て任意に設計することができるが、例えば一辺約2.5
m程度の、開口部を4つに分割した平面田の字型の枠状
ブロックとすることが好ましく、これらを縦横に連設し
て格子状の被覆枠とする。
【0008】また、本発明の他の要旨は、複数の枠状ブ
ロックを縦横に組立てて所定の大きさの単位ブロックと
する工程と、該単位ブロックを水上から水中に設けたマ
ウンド造成物の天端面あるいは法面上に沈設することに
より縦横に連設して、マウンド造成物を覆う格子状の被
覆枠を形成する工程と、該被覆枠へ水上から砕石、玉石
等の石材を投下する工程とからなり、前記被覆枠と該被
覆枠を構成する前記枠状ブロックの開口部に充填される
石材とからなる被覆構造を形成することを特徴とする水
中マウンド造成物の被覆方法にある。
ロックを縦横に組立てて所定の大きさの単位ブロックと
する工程と、該単位ブロックを水上から水中に設けたマ
ウンド造成物の天端面あるいは法面上に沈設することに
より縦横に連設して、マウンド造成物を覆う格子状の被
覆枠を形成する工程と、該被覆枠へ水上から砕石、玉石
等の石材を投下する工程とからなり、前記被覆枠と該被
覆枠を構成する前記枠状ブロックの開口部に充填される
石材とからなる被覆構造を形成することを特徴とする水
中マウンド造成物の被覆方法にある。
【0009】ここで、前記単位ブロックは、例えば一辺
約2.5m程度の枠状ブロックを、例えば縦横2個づつ
合計4個有するもの、縦横3個づつ合計9個有するもの
等として、ボルトなどの連結手段を用いて組立形成する
ことが好ましいが、枠状ブロックの製作時において複数
の枠状ブロックを予め縦横に一体成型することによって
単位ブロックとすることもできる。さらに、前記単位ブ
ロックの所定の大きさとは、クレーン等の揚重機器を用
いて吊り降ろし可能な大きさで、かつ波浪により転倒や
剥離を生じることのない、水中において安定する大きさ
をいい、例えば一辺の長さを約5.0〜10.0mとす
ることが好ましい。
約2.5m程度の枠状ブロックを、例えば縦横2個づつ
合計4個有するもの、縦横3個づつ合計9個有するもの
等として、ボルトなどの連結手段を用いて組立形成する
ことが好ましいが、枠状ブロックの製作時において複数
の枠状ブロックを予め縦横に一体成型することによって
単位ブロックとすることもできる。さらに、前記単位ブ
ロックの所定の大きさとは、クレーン等の揚重機器を用
いて吊り降ろし可能な大きさで、かつ波浪により転倒や
剥離を生じることのない、水中において安定する大きさ
をいい、例えば一辺の長さを約5.0〜10.0mとす
ることが好ましい。
【0010】
【作用】本発明のマウンド造成物の被覆構造は、これを
構成する枠状ブロックが貫通する開口を有するため、設
置地盤の凹凸をある程度無視してこれらを設置すること
を可能にする。また、枠状ブロックは、ボルト等の連結
手段を介して互いに連結することにより、転倒や剥離を
生じることのない安定した大きさに容易に一体化するこ
とができる。さらに、格子状の被覆体の開口部、すなわ
ち連設した枠状ブロックの開口部に石材を充填すること
により、マウンド造成物を覆う大面積を容易に一体構造
とすることができる。
構成する枠状ブロックが貫通する開口を有するため、設
置地盤の凹凸をある程度無視してこれらを設置すること
を可能にする。また、枠状ブロックは、ボルト等の連結
手段を介して互いに連結することにより、転倒や剥離を
生じることのない安定した大きさに容易に一体化するこ
とができる。さらに、格子状の被覆体の開口部、すなわ
ち連設した枠状ブロックの開口部に石材を充填すること
により、マウンド造成物を覆う大面積を容易に一体構造
とすることができる。
【0011】また、本発明のマウンド造成物の被覆方法
によれば、所定の大きさに一体形成した単位ブロックを
沈設することにより、一回の沈設で被覆石によるものに
比して数倍の面積をカバーすることができ、かつ単位ブ
ロックの沈設作業および石材の投入作業を何れも水上か
ら直接行うことにより、潜水夫による作業を減じ、ま
た、その水中作業を熟練を要しない軽微なものとするこ
とができる。
によれば、所定の大きさに一体形成した単位ブロックを
沈設することにより、一回の沈設で被覆石によるものに
比して数倍の面積をカバーすることができ、かつ単位ブ
ロックの沈設作業および石材の投入作業を何れも水上か
ら直接行うことにより、潜水夫による作業を減じ、ま
た、その水中作業を熟練を要しない軽微なものとするこ
とができる。
【0012】
【実施例】次に、本発明の一実施例を添付図面を参照し
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
【0013】本実施例の被覆構造10は、図1に示すよ
うに、ケーソン防波堤11の基礎として構築されるマウ
ンド基礎を構成するもので、捨石、砂等のマウンド材料
を盛土形成したマウンド造成物としてのマウンド盛土1
2の法面を覆って設置される。
うに、ケーソン防波堤11の基礎として構築されるマウ
ンド基礎を構成するもので、捨石、砂等のマウンド材料
を盛土形成したマウンド造成物としてのマウンド盛土1
2の法面を覆って設置される。
【0014】すなわち、被覆構造10は、図2にも示す
ように、縦横に連設される複数の枠状ブロック13と、
各枠状ブロック13を貫通形成した開口部に投入される
石材14とによって構成されている。
ように、縦横に連設される複数の枠状ブロック13と、
各枠状ブロック13を貫通形成した開口部に投入される
石材14とによって構成されている。
【0015】枠状ブロック13は、図3に示すように、
一辺が約2.5mで高さが約0.5〜1.0mの断面略
正方形状の枠状コンクリート製ブロックで、その開口部
は外周枠体24と一体成形された仕切り板15によって
田の字型に4箇所に仕切られている。また、枠状ブロッ
ク13は、隣接する枠状ブロック13の外周枠体14の
間に目地ブロック16を介装するとともに、この目地ブ
ロック16に設けたインサートに、外周枠体24のボル
ト挿通孔を介して組立ボルト25を捩じ込むことによ
り、縦横4個の枠状ブロック13からなる一辺約5.0
mの単位ブロック17を構成する。そしてこの単位ブロ
ック17は、前記法面においてさらに縦横に連設配置さ
れて、前記外周枠体24と仕切り板15とによって、法
面を覆う格子状の被覆枠18を形成する(図2参照)。
一辺が約2.5mで高さが約0.5〜1.0mの断面略
正方形状の枠状コンクリート製ブロックで、その開口部
は外周枠体24と一体成形された仕切り板15によって
田の字型に4箇所に仕切られている。また、枠状ブロッ
ク13は、隣接する枠状ブロック13の外周枠体14の
間に目地ブロック16を介装するとともに、この目地ブ
ロック16に設けたインサートに、外周枠体24のボル
ト挿通孔を介して組立ボルト25を捩じ込むことによ
り、縦横4個の枠状ブロック13からなる一辺約5.0
mの単位ブロック17を構成する。そしてこの単位ブロ
ック17は、前記法面においてさらに縦横に連設配置さ
れて、前記外周枠体24と仕切り板15とによって、法
面を覆う格子状の被覆枠18を形成する(図2参照)。
【0016】また、格子状に仕切られた枠状ブロック1
3の開口部に投入される石材14は、例えば玉石、砕石
等で、その種類や粒径等は、マウンド造成物が設置され
る海域の波力やこれらの石材の購入地等を勘案して適宜
選択する。
3の開口部に投入される石材14は、例えば玉石、砕石
等で、その種類や粒径等は、マウンド造成物が設置され
る海域の波力やこれらの石材の購入地等を勘案して適宜
選択する。
【0017】そして、このような構成を有する被覆構造
10を構築するには、まず工場にて製作した枠状ブロッ
ク13をトラック等で設置現場付近まで運搬し、作業基
地あるいは作業台船上で、枠状ブロック13を縦横に4
個連設一体化した単位ブロック17を組立てる。次に、
組立てた単位ブロック17を、クレーン等により作業台
船から吊り上げて、海上からマウンド盛土12の法面ま
で直接沈設し、これを縦横に連設して被覆枠18を形成
する。なお、単位ブロック17の吊り上げ、吊り降ろし
は、外周枠体24あるいは目地ブロック16に予め埋設
した複数箇所の吊り鉄筋に取り付けた、複数本のチェー
ンやワイヤー等を用いてバランス良く行なうことによ
り、単位ブロック17を所定の位置に正確に設置するこ
とができる。
10を構築するには、まず工場にて製作した枠状ブロッ
ク13をトラック等で設置現場付近まで運搬し、作業基
地あるいは作業台船上で、枠状ブロック13を縦横に4
個連設一体化した単位ブロック17を組立てる。次に、
組立てた単位ブロック17を、クレーン等により作業台
船から吊り上げて、海上からマウンド盛土12の法面ま
で直接沈設し、これを縦横に連設して被覆枠18を形成
する。なお、単位ブロック17の吊り上げ、吊り降ろし
は、外周枠体24あるいは目地ブロック16に予め埋設
した複数箇所の吊り鉄筋に取り付けた、複数本のチェー
ンやワイヤー等を用いてバランス良く行なうことによ
り、単位ブロック17を所定の位置に正確に設置するこ
とができる。
【0018】ここで、一辺の長さが約5mの前記単位ブ
ロック17は、従来の被覆石に比べて法面をカバーでき
る面積が大きく、一回の沈設で従来の被覆石数十個分の
面積をカバーすることができるとともに、転倒や剥離を
生じることのない十分な大きさを有して安定した被覆体
を形成する。また、単位ブロック17は、底面が開口す
る枠状ブロックにより構成されているため、マウンド盛
土の法面の形成精度が悪く多少の凹凸が残っていても、
これをある程度無視して、所定の位置に容易かつ正確に
設置することができる。
ロック17は、従来の被覆石に比べて法面をカバーでき
る面積が大きく、一回の沈設で従来の被覆石数十個分の
面積をカバーすることができるとともに、転倒や剥離を
生じることのない十分な大きさを有して安定した被覆体
を形成する。また、単位ブロック17は、底面が開口す
る枠状ブロックにより構成されているため、マウンド盛
土の法面の形成精度が悪く多少の凹凸が残っていても、
これをある程度無視して、所定の位置に容易かつ正確に
設置することができる。
【0019】被覆枠18を形成したら、格子状に連設す
る枠状ブロック13の開口部へ石材を投入し、これに石
材を充填することにより、マウンド盛土12を覆う大面
積の一体構造を形成する。そして、かかる投入作業は海
上から直接、あるいはバケット等を介して行なうことが
できる。なお、かかる充填材としての石材は、例え波力
により洗われても、海上から再投入してこれを容易に補
充することができる。また、海上より投入された玉石、
砕石等の石材は自然石であるため藻場の造成にも効果的
である。
る枠状ブロック13の開口部へ石材を投入し、これに石
材を充填することにより、マウンド盛土12を覆う大面
積の一体構造を形成する。そして、かかる投入作業は海
上から直接、あるいはバケット等を介して行なうことが
できる。なお、かかる充填材としての石材は、例え波力
により洗われても、海上から再投入してこれを容易に補
充することができる。また、海上より投入された玉石、
砕石等の石材は自然石であるため藻場の造成にも効果的
である。
【0020】そして、単位ブロック17の設置作業及び
石材の投入作業は、上述のように、海上より直接行なう
ことができるので、潜水夫による水中作業を大巾に減少
するとともに、かかる作業を熟練を必要としない補正手
直し程度の作業にとどめることができる。
石材の投入作業は、上述のように、海上より直接行なう
ことができるので、潜水夫による水中作業を大巾に減少
するとともに、かかる作業を熟練を必要としない補正手
直し程度の作業にとどめることができる。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の水中マウン
ド造成物の被覆構造は、格子状の被覆枠を形成する枠状
ブロックと、これの開口に投入される石材とからなるの
で、また、本発明の水中マウンド造成物の被覆方法は、
単位ブロックを水上から沈設するとともに石材を水上か
ら投入するので、潜水夫による作業を大巾に減少して、
施工性の改善を容易に図ることができるとともに、被覆
構造の設置作業を容易に行なうことができる。また、枠
状ブロックあるいは単位ブロックとして、従来の被覆石
より大きなものを使用することができるので、これらの
ブロックは、転倒や剥離を生じることなく安定してマウ
ンド造成物を覆うことができる。
ド造成物の被覆構造は、格子状の被覆枠を形成する枠状
ブロックと、これの開口に投入される石材とからなるの
で、また、本発明の水中マウンド造成物の被覆方法は、
単位ブロックを水上から沈設するとともに石材を水上か
ら投入するので、潜水夫による作業を大巾に減少して、
施工性の改善を容易に図ることができるとともに、被覆
構造の設置作業を容易に行なうことができる。また、枠
状ブロックあるいは単位ブロックとして、従来の被覆石
より大きなものを使用することができるので、これらの
ブロックは、転倒や剥離を生じることなく安定してマウ
ンド造成物を覆うことができる。
【図1】本発明による被覆構造の一実施例を示す概略断
面図である。
面図である。
【図2】本発明による被覆構造の一実施例を示す概略平
面図である。
面図である。
【図3】4個の枠状ブロックからなる単位ブロック拡大
して示す平面図である。
して示す平面図である。
10 被覆構造 11 ケーソン防波堤 12 マウンド盛土(マウンド造成物) 13 枠状ブロック 14 石材 17 単位ブロック 18 被覆枠
Claims (2)
- 【請求項1】 水中に設けたマウンド造成物を波浪から
防護すべくマウンド造成物を覆って形成される被覆構造
において、該被覆構造が、縦横に連設してマウンド造成
物の天端面あるいは法面を覆うことにより格子状の被覆
枠を形成する正方形断面もしくは矩形断面の複数の枠状
ブロックと、該枠状ブロックの開口部に投入される砕
石、玉石等の石材とからなることを特徴とする水中マウ
ンド造成物の被覆構造。 - 【請求項2】 複数の枠状ブロックを縦横に組立てて所
定の大きさの単位ブロックとする工程と、該単位ブロッ
クを水上から水中に設けたマウンド造成物の天端面ある
いは法面上に沈設することにより縦横に連設して、マウ
ンド造成物を覆う格子状の被覆枠を形成する工程と、該
被覆枠へ水上から砕石、玉石等の石材を投下する工程と
からなり、前記被覆枠と該被覆枠を構成する前記枠状ブ
ロックの開口部に充填される石材とからなる被覆構造を
形成することを特徴とする水中マウンド造成物の被覆方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15973892A JP2687820B2 (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 水中マウンド造成物の被覆構造および被覆方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15973892A JP2687820B2 (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 水中マウンド造成物の被覆構造および被覆方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH062318A JPH062318A (ja) | 1994-01-11 |
JP2687820B2 true JP2687820B2 (ja) | 1997-12-08 |
Family
ID=15700194
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15973892A Expired - Fee Related JP2687820B2 (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 水中マウンド造成物の被覆構造および被覆方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2687820B2 (ja) |
-
1992
- 1992-06-18 JP JP15973892A patent/JP2687820B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH062318A (ja) | 1994-01-11 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |