JP3912456B2 - 基礎捨石マウンドの洗掘防止装置及びその使用方法 - Google Patents
基礎捨石マウンドの洗掘防止装置及びその使用方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主としてケーソン式混成堤等の施工中に台風等によって海象が悪化した時に、ケーソンを据え付けた海底の基礎捨石マウンドの先端が波浪により洗掘され破壊されるのを防止する基礎捨石マウンドの洗掘防止装置及びその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ケーソン式混成堤等の工事中に、台風等による天候急変が想定された場合、その基礎捨石マウンドの洗掘防止対策を早急に施さなければならないことがある。
【0003】
しかしながら、大型の混成堤の場合には防護必要面積が大きいため、従来の防止対策では一般的には、大重量のコンクリート製のブロック等を海上から一つずつ吊り降ろして潜水士により捨石マウンドの表層に敷き詰め、ブロック重量で洗掘力に対抗する方式が採られている。
【0004】
従って、上記のごとき従来の方式では、作業能率が悪いため、限られた時間内での確実な防護施工は非常に困難であると共に、天候回復後のケーソン据付け工事再開のためのブロック撤去に多大な労力と時間を要するという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ケーソン式混成堤等の据付け工事中において、台風等による天候急変時に、短時間で比較的小規模な作業船等の利用により、既設ケーソン付近の基礎捨石マウンドを防護することのできる基礎捨石マウンドの洗掘防止装置及びその使用方法を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の基礎捨石マウンドの洗掘防止装置は、周囲を注排水及び注排気可能なフロータで囲み、その内側に複数のチェーンを交叉するごとく配置した防護枠を、複数個隣接して連結可能に設けた基礎捨石マウンドの洗掘防止装置からなり、またその防護枠のフロータ内に注水して防護枠を海底に仮置きし、防護枠を浮上させるときにはフロータ内に空気を注入して防護枠を浮上させ、所定位置まで移動した後、フロータに注水して沈設するようにして防護枠を基礎捨石マウンド上に設置する基礎捨石マウンドの洗掘防止装置の使用方法からなる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の基礎捨石マウンドの洗掘防止装置の一実施形態につき説明すると、図1の平面図及び図2の側面図に示すごとく、周囲をフロータ1で囲み、このフロータ1で囲まれた内側に複数のチェーン5を交叉するごとく縦横に配置した防護枠3を設け、このフロータ1の外周側には、この防護枠3を複数個並べた時に隣接した防護枠3同志が連結可能なように、複数の連結環4を設け、隣接する防護枠3を連結用チェーン7で連結するようになっている。
【0008】
次に、図3の平面図は図1の防護枠3の各ユニットを一列に複数個上記連結環4と連結用チェーン7とによって連結したものであるが、ここで上記各フロータ1は注排水及び注排気が可能なようにそれぞれを連通管6で接続されており、さらに連通管6に設けた注排水口8には注水口開閉用油圧ホース10が接続されており、フロータ1には、空気の注入用エアホース11及び排気用エアホース12を接続している。
【0009】
次に、上記の構成からなる洗掘防止装置を使用して基礎捨石マウンドの洗掘防止に使用する方法について説明すると、図3のごとき基礎捨石マウンドの洗掘防護用の防護枠群を使用しないときは各フロータ1に注水することで海底の適宜な場所に沈設して仮置きしておく。
【0010】
そこで、海象が悪化しそうになったら、図4に示すように各防護枠3の連通管6を介して作業船9のポンプによりフロータ1内から排水しながら空気を注入することにより各防護枠3を浮上させて、作業船9などにより曳船して所定の位置まで移動し、基礎捨石マウンドの要防護域まで運搬し、そこでフロータ1内の空気を抜いて注水を行なうことで沈設する。
【0011】
次に、図5は上記の防護枠3を縦横両方向に多数連結して基礎捨石マウンド2の要防護法面に沈設して敷設した状態を示しており、図5のA−A方向の拡大側面図を図6に示しており、このように要防護域の面積に応じて隣接して連結する防護枠3の数を増減するものである。
さらに、海象が回復したら、上記と逆の手順でフロータ1内から排水して空気を注入することで各防護枠3を浮上させ、仮置き海域まで曳船などにより移動し、フロータ1内に注水して所定の仮置き位置に沈設させて仮置きする。
【0012】
なお、上記の実施形態ではフロータ1は四角形のものを使用しているが、その形状は特に限定するものではなく、多角形や、円形のものでもよく、その内側に多数のチェーン5を縦横に配置すればよい。
【0013】
【発明の効果】
以上に説明した本発明の洗掘防止装置を基礎捨石マウンドの洗掘防止に使用すれば、ユニット化された複数の防護枠を連結して浮上及び沈設させるので、要防護域の大きさに応じた防護枠群の組み合わせが可能であり、数多くの防護枠を連通することで作業時間が短縮できて作業能率を向上できる。
【0014】
また、本発明の装置は、防護枠にフロータを装備しているので、防護枠の沈設及び浮上が簡易に行なわれ、作業に起重機船を必要としないので比較的小規模な作業船等の構成で基礎捨石マウンドの防護作業が可能である。
特に本発明では、台風等によって急激に海象が悪化する場合でも、直ちに基礎捨石マウンドの先端部の主に波浪がくる法面を防護でき、しかも常時には海底にその防護枠を沈設して仮置きできるので、陸上に保管するより迅速に対応でき経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基礎捨石マウンドの洗掘防止装置の一実施形態における防護枠の平面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1の防護枠の複数個を一列に連結した状態の説明用概略図である。
【図4】図3の複数の防護枠の沈設及び浮上を説明する側面図である。
【図5】図1の防護枠を縦横両方向に多数連結して基礎捨石マウンドの要防護法面に敷設した状態の要部斜視図である。
【図6】図5のA−A方向の要部拡大の側面図である。
【符号の説明】
1 フロータ 2 基礎捨石マウンド
3 防護枠 5 チェーン
Claims (2)
- 周囲を注排水及び注排気可能なフロータで囲み、その内側に複数のチェーンを交叉するごとく配置した防護枠を、複数個隣接して連結可能に設けた基礎捨石マウンドの洗掘防止装置。
- 請求項1記載の防護枠のフロータ内に注水して防護枠を海底に仮置きし、防護枠を浮上させるときにはフロータ内に空気を注入して防護枠を浮上させ、所定位置まで移動した後、フロータに注水して沈設するようにして防護枠を基礎捨石マウンド上に設置する基礎捨石マウンドの洗掘防止装置の使用方法。
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1998
- 1998-05-11 JP JP12716698A patent/JP3912456B2/ja not_active Expired - Fee Related
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