JP2686655B2 - リフトハイドロマウント - Google Patents

リフトハイドロマウント

Info

Publication number
JP2686655B2
JP2686655B2 JP14972289A JP14972289A JP2686655B2 JP 2686655 B2 JP2686655 B2 JP 2686655B2 JP 14972289 A JP14972289 A JP 14972289A JP 14972289 A JP14972289 A JP 14972289A JP 2686655 B2 JP2686655 B2 JP 2686655B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
chamber
rolling diaphragm
valve
support shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP14972289A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0320135A (ja
Inventor
龍雄 田中
光雄 葛川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fukoku Co Ltd
Original Assignee
Fukoku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fukoku Co Ltd filed Critical Fukoku Co Ltd
Priority to JP14972289A priority Critical patent/JP2686655B2/ja
Publication of JPH0320135A publication Critical patent/JPH0320135A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2686655B2 publication Critical patent/JP2686655B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、大荷重の作用する大型車両のキャブあるい
は産業機械等を支持する場合に、高さ調整可能に、かつ
十分な緩衝で乗り心地よく支持できるようにしたリフト
ハイドロマウントに関する。
[従来の技術] 大型車両のキャブあるいは産業機械等を所定高さに保
持するとともに、走行による振動や衝撃あるいはエンジ
ン駆動による振動を緩衝させるためには、コイルスプリ
ングが使用されたり、液圧を利用したショックアブソー
バあるいはマウントが使用されている。
液圧を利用したマウントは、支軸に取付けた弾性盤を
ケース内に取付けることにより、弾性盤の剛性により荷
重を支えている。また、ケース内の弾性盤の下側に減衰
液が封入されており、マウントに衝撃が作用したときに
減衰液を圧力室から絞り通路を介して分室に流すことに
より、緩衝作用をもたせている。さらに最近では、絞り
通路を減衰液が流れる場合の緩衝作用時に、騒音が発生
するのを防止するため、絞り通路に多数の湾曲凹部を設
けて騒音防止をさせたマウントもある。(特開昭60−21
141号公報)。
[発明が解決しようとする課題] 大型車両のキャブのような大荷重をスプリングで保持
させた場合、荷重の変動により保持高さが変るので運転
に都合が悪い。また空気圧を利用したマウントは、乗心
地を良くするため固有振動数を小さくすることができる
が、充分な減衰力が得られないという問題がある。
一方、液圧を利用したマウントあるいはショックアブ
ソーバは、減衰力を持たせることができるが、大荷重を
保持するためにバネ定数を大きくすると固有振動も大き
くなり、乗心地が悪くなるという問題があった。また従
来のマウントは支軸に作用した荷重を弾性盤で保持させ
ているが、それには大きな衝撃が作用するので、長時間
の使用で亀裂が生じて破損してしまうという問題もあっ
た。
そこで本発明は、支軸を弾性盤を介してローリングダ
イアフラムで支持し、ローリングダイアフラムに作用さ
せる液室内に絞りを有する仕切壁を設けて、支軸に作用
する急激な衝撃や高周波数の振動を弾性盤の弾性変形で
吸収させることにより、マウントに優れた緩衝機能をも
たせるとともに耐久性あるものにすることを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 本発明のリフトハイドロマウントは、上端開口のケー
ス内にローリングダイアフラムとダイアフラム盤とを間
隔をあけて取付けて、ローリングダイアフラムとダイア
フラム盤との間に液室を形成するとともに、ダイアフラ
ム盤とケース底壁との間に空気室を形成し、ローリング
ダイアフラムに厚肉弾性盤を介して支軸を取付け、支軸
の上端をケースの開口から突出させて被支持体に連結で
きるようになっている。前記液室は、絞り通路を有する
仕切壁で上下に2分割し、空気室を開閉弁を介して圧力
源に連通するとともに、開閉弁の弁体を連結棒を介して
ダイアフラム盤に連結した。また空気室を大気に連通す
る通孔を設けて、弁体上昇時に開口させるようにした。
さらに、ダイアフラム盤の上面中央に案内棒を突設し
て、仕切壁に設けた案内孔内に案内棒を挿入させれば、
開閉弁の弁体が傾くことなく作動し、その開閉作動が確
実になるとともに、破損を防止できる。
[作用] 上記手段のリフトハイドロマウントにおいて、支軸に
小荷重が作用した場合は、支軸に取付けたローリングダ
イアフラムに作用する液室内の液圧で支軸を保持し、さ
らに衝撃が生じたときにはローリングダイアフラムが変
形して下降することにより、液体が絞り通路を流れ、そ
れにより衝撃は緩衝される。
支軸に急激な衝撃や高周波振動が作用するときは、ロ
ーリングダイアフラムが伸びないため、支軸とローリン
グダイアフラムとの間に設けた厚肉弾性盤が弾性変形し
て振動を吸収する。
また支軸に大きな衝撃や大振幅の振動が作用して、ロ
ーリングダイアフラムが下降するとともにダイアフラム
盤も下降すると、連結棒を介して開閉弁が開口するの
で、圧力源から空気室に空気が流入して内圧が増す。こ
のため下側液室内の液体を上側液室内へ流入させ、ロー
リングダイアフラムを上昇させて元に戻すが、その場
合、支軸側の厚肉弾性盤が弾性変形するので、ダイアフ
ラム盤も敏感に元の位置に戻り、振動をくりかえすこと
なく微調整される。
支軸に所定高さに保持する作用について説明すると、
大荷重が作用して上側液室の大部分の液体が絞り通路を
通って下側液室に流れ込み、ダイアフラム盤が大きく下
降する。この下降により開閉弁が開口して圧力源から空
気室内に空気が入り込み、空気室の内圧が上がってダイ
アフラム盤が押上げられる。よって液室内の圧力が上が
り、下側液室の流体を上側液室に戻すとともに、ローリ
ングダイアフラムを押上げて支軸を所定高さに保持する
ことができる。
また支軸に作用する荷重が小さくなったときには、ダ
イアフラム盤が所定以上に上昇して、空気室を大気に連
通する通孔が開口し、液室の内圧を低くするので支軸を
上昇させすぎることがなく、かつ乗心地の良い緩衝が可
能となる。
[実施例] 本発明の実施例を図面により説明する。
上端開口の筒状ケース1内に上側から順にローリング
ダイアフラム2とダイアフラム盤3とを設けて、ローリ
ングダイアフラム2とダイアフラム盤3との間に液室4
を形成し、そしてダイアフラム盤3とケース底壁1aとの
間に空気室5を形成する。
ローリングダイアフラム2は伸びないが容易に変形す
る布状の材料により形成され、その外周縁部がケース1
に固定される。ローリングダイアフラム2の上面に、厚
肉の弾性盤6が取付けられ、その弾性盤6の中央上側に
支軸7が突設され、支軸7はケース1の上方開口から突
出される。
なおローリングダイアフラム2は、ケース内壁と支持
板7との間を屈曲して上下に変形できるようになってお
り、厚肉弾性盤6は衝撃時に少し弾性変形して衝撃を緩
衝させるようになっている。また、支軸7に大荷重が作
用し、ダイアフラム盤3が下降して後記する開閉弁12が
開口し、空気室5内に圧力源から空気が急激に流入して
液室4を介してローリングダイアフラム2に大きな力が
作用したときにも、厚肉弾性盤6が弾性変形して空気室
5の空気流入量を調整し、振動を生じさせないようにな
っている。
液室4内に仕切壁8が設けられて、液室4内が上側室
4aと下側室4bとに区分される。仕切壁8の外周部に上側
室4aと下側室4bとを連通させる絞り通路9が設けられ、
液室4内に充填した液体が絞り通路9を流れることによ
り支軸7への衝撃力を緩衝できるようになっている。ま
た仕切壁8の中央に案内孔8aが設けられ、後記する案内
棒16が貫通するようになっている。
ダイアフラム盤3は弾性材により形成されて弾性変形
可能になっており、その中央部に鉄板等の硬い円板11を
埋め込み、上側室4aから下側室4bに液体が入り込んだと
きにダイアフラム盤3を下降させるようになっている。
ケース底壁1aの中央部に開閉弁12が設けられ、その開
閉弁12はエアタンク等の圧力源13に連通されて、エアー
を空気室5内に流入できるようになっている。開閉弁の
弁体12aはスプリング14により閉鎖方向に押され、この
弁体12aは連結棒15を介してダイアフラム盤3の円板11
に連結される。よって支軸7に大荷重が作用した場合
に、下側室4bに大部分の液体が入り込み、ダイアフラム
盤3が所定以下に下降し連結棒15を介して開閉弁12を開
口する。このため、圧力源13から空気室5内にエアーが
流入して内圧を上昇し、ダイアフラム盤3が上昇してロ
ーリングダイアフラム2を上昇するので支軸7も上昇
し、支軸7が下降しすぎることはない。
またダイアフラム盤3の上面中央に案内棒16が突設さ
れ、この案内棒16が仕切壁8の案内孔8aに貫通させられ
て、ダイアフラム盤3の昇降にともなう連結棒15の傾き
をなくし、弁体12aの開閉作動を確実に行えるようにな
っている。
開閉弁12のケーシング部分に、空気室5内と大気とを
連通する通孔17が設けられ、通孔17の空気室5の内壁開
口部は蓋体18により閉じられるようになっている。蓋体
18は、スプリング19により通孔17を閉じる方向に押され
るとともに、弁体12aが上昇するときに蓋体18に係止し
て一体に上昇され、この上昇で通孔17が開口するように
なっている。
[発明の効果] 本発明のリフトハイドロマウントは、被支持体に連結
する支軸を厚肉弾性盤を介してローリングダイアフラム
に連結させているので、支軸に作用する荷重や衝撃に対
してローリングダイアフラムがそれを保持する液圧や空
気圧に応じて容易に変形し、従来のように外周を固定し
た厚肉の弾性体を変形させる形式のものに比較して破損
しにくく、耐久性を有する。またローリングダイアフラ
ムは伸びないので、それ自身が弾性変形して急激な衝撃
や振動を緩衝させることができないが、ローリングダイ
アフラムに取付けた厚肉弾性盤が弾性変形するようにな
っているので、急激な衝撃や振動を緩衝させることがで
きる。さらに支軸に大荷重が作用してダイアフラム盤が
下降することにより、開閉弁が開口して空気室内の圧力
が急激に高くなるような場合にも、厚肉弾性盤が弾性変
形して緩衝させるので、空気室内の圧力調整ができて振
動を生じさせることがない。
また支軸は、液圧に空気圧で所定高さに調整保持され
るので、固有振動数の小さな乗り心地のよい支持が可能
であるとともに、充分な減衰力で衝撃や振動を緩衝させ
ることができる。
さらに空気室に設けた開閉弁の弁体が昇降するとき、
仕切壁の案内孔に案内棒が案内されるようになっている
ので、開閉弁の開閉作用が確実で、破損しにくいものに
なる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明のリフトハイドロマウントの断面図であ
る。 2;ローリングダイアフラム、3;ダイアフラム盤 4;液室、5;空気室 6;弾性盤、7;支軸 8;仕切壁、12;開閉弁 16;案内棒、17;通孔

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上端開口のケース内にローリングダイアフ
    ラムとダイアフラム盤とを間隔をあけて取付けて、ロー
    リングダイアフラムとダイアフラム盤との間に液室を形
    成するとともに、ダイアフラム盤とケース底壁との間に
    空気室を形成し、ローリングダイアフラムに厚肉弾性盤
    を介して支軸を取付けてその上端をケース開口から突出
    させ、液室内を絞り通路を有する仕切壁で上下に2分割
    し、空気室を開閉弁を介して圧力源に連通するとともに
    開閉弁の弁体を連結棒を介してダイアフラム盤に連結
    し、空気室を大気に連通する通孔を設けて弁体上昇時に
    開口させるようにしたリフトハイドロマウント。
  2. 【請求項2】ダイアフラム盤の上面中央に案内棒を突設
    して、仕切壁に設けた案内孔内に案内棒を挿入させた請
    求項1に記載のリフトハイドロマウント。
JP14972289A 1989-06-14 1989-06-14 リフトハイドロマウント Expired - Fee Related JP2686655B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14972289A JP2686655B2 (ja) 1989-06-14 1989-06-14 リフトハイドロマウント

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14972289A JP2686655B2 (ja) 1989-06-14 1989-06-14 リフトハイドロマウント

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0320135A JPH0320135A (ja) 1991-01-29
JP2686655B2 true JP2686655B2 (ja) 1997-12-08

Family

ID=15481387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14972289A Expired - Fee Related JP2686655B2 (ja) 1989-06-14 1989-06-14 リフトハイドロマウント

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2686655B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2683844B2 (ja) * 1990-11-19 1997-12-03 東洋ゴム工業株式会社 防振装置
JP7053373B2 (ja) * 2018-05-25 2022-04-12 日本ピラー工業株式会社 ローリングダイアフラムポンプ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0320135A (ja) 1991-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3049105B2 (ja) ブッシュタイプの制振装置及びブッシュタイプの液体充填制振装置
NZ212282A (en) Hydraulic shock mount
CN103671686B (zh) 一种具有等效机械结构的被动液阻悬置
JP2686655B2 (ja) リフトハイドロマウント
CN102418767A (zh) 三点支撑套筒型液压悬架
JP2686654B2 (ja) リフトハイドロマウント
US4331224A (en) Hydraulic shock absorber for vehicles
JP2688581B2 (ja) 高さ調整可能なマウント
US3068022A (en) Wheel suspension with oscillation damper for motor vehicles
CN211343837U (zh) 一种电动车用的稳定液压减震器
KR101655499B1 (ko) 충격 감응식 댐퍼
JPH03535B2 (ja)
JP3107321B2 (ja) 建設機械のオペレータキャビン弾性支持構造
US2976031A (en) Vibration damper of air cushion for vehicles
KR200319240Y1 (ko) 차량용 쇽업소버
KR0116393Y1 (ko) 자동차용 리어서스펜션
JP3346221B2 (ja) ショックアブソーバ
KR960004424Y1 (ko) 자동차의 쇽업소오버 감쇠벨브
JPS6216513Y2 (ja)
KR101176169B1 (ko) 리바운드 행정이 제어되는 쇽업소버
SU1049286A1 (ru) Сиденье водител
KR101426794B1 (ko) 주파수 감응식 베이스 밸브 조립체
SU789290A1 (ru) Пневматическа подвеска сидень транспортного средства
JPS5910438Y2 (ja) エンジンマウント装置
KR100398208B1 (ko) 자동차의 프론트 현가장치

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees