JP2686630B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP2686630B2 JP30822188A JP30822188A JP2686630B2 JP 2686630 B2 JP2686630 B2 JP 2686630B2 JP 30822188 A JP30822188 A JP 30822188A JP 30822188 A JP30822188 A JP 30822188A JP 2686630 B2 JP2686630 B2 JP 2686630B2
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Description

【発明の詳細な説明】 イ.産業上の利用分野 本発明はビデオテープ、オーディオテープ等の磁気記
録媒体に関するものである。
ロ.従来技術 近年、いわゆるAV(オーディオ・ビジュアル)時代の
到来に伴い、パッケージ化された視覚メディアの需要、
生産量はつとに高まっており、特に大量の生ビデオや音
楽、映画、アニメ、舞台等を収録したビデオ商品が、市
販商品として、或いはレンタルビデオとして、日々大量
に消費されている。
ところで、末端消費者が生ビデオに録画、録音、ダビ
ングを行う場合にも、ビデオに特定の情報を録画、録音
してパッケージ化する場合にも、ビデオカセットの録
画、録音可能時間自体は例えば60分、90分、120分、160
分等、特定の長さに規定されている。このため、ビデオ
テープ全長に亘って録画、録音がなされることはまず無
い。即ち、第12図に概念的に示すように、ビデオテープ
11の始端11Aから録画、録音終了部11Cまでは所定の情報
を録画、録音した録画部分、録音部分2となり、録画、
録音終了部11Cからテープ1の終端11Bまでは未録画又は
未録音部分53となる。
このため、ビデオテープ11の再生時に録画部分2の再
生が終り、第13図に示すように、テレビジョン48のスク
リーン6上に未録画部分53が再生される。このため、ス
クリーン6上に、例えば白地に斑点がちらつく見苦しい
ホワイトノイズ画像54が再生され、著しく視聴者の感興
を損ない、ビデオの商品価値が顕著に低下する。また、
録画部分2の再生が終ると、テレビジョン48に設けられ
た音声スピーカー(図示省略:例えばテレビジョン前面
下部、テレビジョン側面等に設けられている。)から、
ザーッと雨だれのような聞き苦しいシグナルノイズ(ホ
ワイトノイズ音)が再生され、著しく視聴者の感興を損
なう。言うまでもなく、各種録画、録音情報(映画、舞
台、音楽放送等)においては、録画、録音終了近くにク
ライマックスが設けられているため、その後の見苦しい
上記画像、聞き苦しい上記音声との落差は極めて大きい
のである。このため、非常に視聴者の不評を買ってい
る。
ハ.発明の目的 本発明の目的は、視聴者に不愉快な感じを与える見苦
しい画像、聞き苦しい音声の再生を防止できるような磁
気記録(録画、録音)媒体を提供することである。
ニ.発明の構成 本発明は、録画及び/又は録音時に実質的に消去され
るべき所定の色又はパターンと音情報との少なくとも一
方が媒体の磁気記録媒体のテープ始端及び/又は磁気記
録媒体のテープ終端に記録されている磁気記録媒体に係
るものである。
ホ.実施例 以下、本発明の実施例を説明する。
第1図、第2図は本例のビデオテープ1を示す概念
図、第3図〜第5図はそれぞれスクリーン6上の再生状
態を示す正面図である。
本例のビデオテープ1においては、第2図に示すよう
にテープ始端1Aからテープ終端1Bに亘って予め所定の色
又はパターンの画像情報と無音声の音情報3が記録され
ている。そして、一般ユーザー又はビデオソフト製作者
の側で第1図に示すように所定の録画及び録音終了位置
1Cまで所定情報の録画を行い、画像及び音声情報記録部
2が設けられる。
そして、視聴者がビデオ映像の再生を行う際には、テ
レビジョンスクリーンに所定の画像情報2が再生されか
つスピーカーから所定の音声が再生された後、ビデオ再
生が録画終了位置1Cにまで至ると、第3図〜第5図に示
すように、所定の色又はパターンの情報記録3の情報が
再生されると共に、スピーカーは無音状態となる。
第3図の例では、スクリーン6上に黒一面(ベタ黒)
の画像4が再生され、第4図の例では白一面の画像14が
再生されている。第5図の例では、色彩テストパターン
の画像24が再生されている。画像24は、それぞれ別の色
の帯24a、24b、24c、24dを画面上下方向へと引き延ばし
た状態で、画面横方向へと配列することで構成される。
本例のビデオテープによれば、以下の効果を奏しう
る。
(a)、予めテープ全長に亘って所定の色又はパターン
を記録し、第1図に示すように所定の画像情報2を記録
することで、上記の色又はパターンを消去できるように
なっている。従って、録画終了位置1Cを過ぎても、従来
のような不愉快なホワイトノイズ画像がちらつくことは
なく、視聴者の感興は削がれず、異和感を覚えることは
ない。よって、ビデオテープの商品価値を著しく高める
ことができる。
(b)、ビデオテープ全長に亘って予め所定の色又はパ
ターンが録画されているので、視聴者の側では何らの特
別な操作も必要なく、従来のビデオテープと同様に取り
扱える。また、テープ全長に亘って記録されているの
で、録画の開始位置や録画時間のいかんに係わらず、不
愉快なホワイトノイズ画像が現れるおそれはない。
(c)、第3図、第4図に示すような色彩一色の画像を
用いると消去が更に行い易い。第5図に示すように、色
彩テストパターンを用いると、録画(再生)開始前又は
終了後において、色彩調整を行いうるという利点があ
る。
(d)、予めテープ全長に亘って無音の情報を記録して
おき、この上へ所定の音声情報2を記録することで、上
記の無音情報を消去できる。従って、録画終了位置1Cを
過ぎても、従来のように不愉快なシグナルノイズ画像が
発生することはなく、視聴者の感興は削がれず、ビデオ
テープの商品価値が著しく向上する。また、無音情報に
ついても上記(b)の効果が得られる他、無音であるの
で消去もし易く、消去を完全に行い易い。
第6図〜第8図は、本発明に係るビデオテープを製造
する方法の一例を説明するためのものである。
第6図はスリッタマシンの機構を説明するための要部
概略正面図、第7図は断裁機の要部正面図、第8図は第
7図のVIII−VIII線矢視側面図である。
磁気テープは、一般に、磁性粉を含有した磁性塗料を
ベースフィルム上に塗布し、乾燥後に加圧、加熱下での
カレンダ処理により磁性層表面を平滑化する工程を経て
製造される。そして、幅広の磁気テープは、通常、次の
工程で所定の幅に断裁されて巻取りロールに巻取られ、
長尺の磁気テープとなり、次に、所定の長さに切断され
てリールに巻取られ、使用に供される。上記所定の幅
は、ビデオ用磁気テープにあっては1/2インチ、8mm等が
一般的である。
第6図に示すように、第一の巻取りロールに巻回され
た幅広の磁気テープ11は、主ロール9Aとニップロール9B
とのロール対8を経て繰出され、カッタ16A、16Bからな
る断裁機10(詳細は後に第7図、第8図によって説明す
る。)によって所定の幅に断裁され、この断裁された磁
気テープ1は1本おきに上下の2方向に分離されてガイ
ドロール17A、17Bを経由して張力付与装置20A、20Bから
送り出され、第二の巻取りロール26A、26Bに巻取られて
パンケーキ60A、60Bとなる。ロール対8並びに張力付与
装置20A及び20Bによって、ロール対8と断裁機10との間
の幅広の磁気テープ11並びに断裁機10と張力付与装置20
A及び20Bとの間の断裁された磁気テープ1には所定の張
力が付与されるようになっていて、後述する断裁機のカ
ッタは良好な切れ味を以て磁気テープの断裁を遂行す
る。
断裁機10は対のカッタ16A、16Bからなり、カッタ16
A、16Bは円板状を呈し、互いに平行な回転軸51A、51Bに
夫々同軸に多数固定されている。カッタ16A、16Bの厚さ
及び間隔は断裁すべき磁気テープの幅と同じにしてあっ
て、一方のカッタ16A(16B)が相手のカッタ16B(16A)
の間隙に僅か嵌入していて、カッタ16A、16Bが矢印のよ
うに回転することによって幅広の磁気テープ11はカッタ
16A、16Bの接する箇所で剪断され、カッタ16A、16Bの幅
の磁気テープ1に断裁される。
ここで、第6図に示すように、断裁された磁気テープ
1を第二の巻取りロール26A、26Bに巻取る前に、磁性層
側に対向する位置にラインヘッド49を配置してある。こ
のラインヘッド49には、所定の画像又は音声情報供給部
50から矢印Aで示すように、前記したような所定の色又
はパターンの情報、あるいは無音の音声情報が送り込ま
れる。これにより、断裁済の多数本の磁気テープ1の巻
取り前にラインヘッド49により所定の色又はパターン、
無音の音声情報が予め記録される。
磁気テープに所定の色又はパターン、音声情報を記録
する方法としては、この他に以下の方法も考えられる。
(a)、断裁前の幅広の磁気テープにラインヘッドで記
録しうる。
(b)、断裁後の磁気テープの巻取り後、磁気テープを
テープカセットケースにローディングする時、スプライ
シングする際に磁気ヘッドで記録できる。
(c)、暗室でビデオカメラを作動させ、磁気テープに
黒一色の画像を記録できる。また、白壁にライトを照ら
して白壁を記録したり、白壁に色彩パターンを貼り付け
て、これを記録したり、ビデオカメラのレンズに覆いを
かぶせて撮影することもできる。これらのビデオカメラ
からの情報をラインヘッドに送り、上述のように磁気テ
ープに記録することもできる。
第9図に概念的に示すように、一旦録画、録音終了部
1Cまで所定の画像情報、音情報2を記録した後、再び1D
からテープ終端1Bまで別の画像情報、音情報2Aを記録す
ることができる。この場合、位置1Cから1Dまでの間に
は、予め記録された前記の所定の色又はパターン情報、
無音の音声情報3が残ることになる。この色又はパター
ン情報、無音の音声情報3の記録位置をROMに記録さ
せ、次回の頭出し情報として用いることができる。
第10図、第11図は、ビデオ用のテープカセット28を示
す。即ち、磁気テープ1を巻回した左右一対の下フラン
ジ38A、38B付きのリールハブ39A及び39B(テープリー
ル)を収容した下ハーフ40と、各リールハブを押圧保持
するリーフスプリング30を固定した上ハーフ29とが接合
された構造になっている。リーフスプリング30によるリ
ールハブ押圧域においては、透明なリールフランジ37A
及び37Bの中心部にピボットと称される小突起46A及び46
Bを嵌め込み、これらのピボットにリーフスプリング30
が係合せしめられる。なお、図中、36A及び36Bは左右一
対の透明窓である。
以上、本発明を例示したが、本発明の実施例は上述の
ものに限られるわけではなく、本考案の技術的思想に基
づき種々変形が可能である。
磁気記録媒体に予め記録される所定の色は種々であっ
てよく、有彩色、無彩色、金属色、透明、半透明、螢
光、燐光を含み、彩度、明度のいかんを問わない。所定
のパターンも種々であってよく、色分け模様、線図、ぼ
かしを含み、見る方向によって模様が異なって見るもの
であってよい。また、ごく単純な動的パターンを含む。
所定時間ごとに画面全体の色彩が移り変わるものであっ
てもよい。
磁気記録媒体に予め記録される音情報としては、上記
の無音情報の他、有音情報、例えば所定波長、所定波形
の信号音等を例示できる。
上記のように、磁気記録媒体に所定の色又はパターン
と音情報とを共に記録することができるが、所定の色又
はパターンの方のみを記録してもよく、音情報の方のみ
を記録してもよい。
磁気記録媒体に所定の色又はパターン、音情報を記録
する方法も種々であってよい。
本発明は種々の磁気記録媒体に適用できる。
ヘ.発明の効果 本発明の磁気記録媒体によれば、録画及び/又は録音
時に実質的に消去されるべき所定の色又はパターンと音
情報との少なくとも一方が媒体の磁気記録媒体のテープ
始端及び/又は磁気記録媒体のテープ終端に記録されて
いるので、この磁気記録媒体を購入して使用しようとす
るユーザーが、ユーザーによる媒体の未録画及び/又は
未録音部分に録画及び/又は録音を行っても、再生時に
録画及び/又は録音部分の前後で所定の色又はパター
ン、音情報が再生される。従って、録画部分の前後で見
苦しい画像が再生されず及び/又は録音部分の前後で聞
き苦しい音声が再生されないので、視聴者の感興が削が
れず、商品価値を著しく高めることができる。しかも、
所定の色又はパターン、音情報が録画、録音時に実質的
に消去されるので、録画、録音自体に支障をきたすおそ
れもない。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第11図は実施例を示すものであって、 第1図は録画及び録音後のビデオテープを示す概念図、 第2図は録画及び録音前のビデオテープを示す概念図、 第3図、第4図、第5図はそれぞれスクリーン上に所定
の色又はパターン画像が再生されている状態を示す正面
図、 第6図はスリッタマシンの要部概略正面図、 第7図は断裁機の要部正面図、 第8図は第7図のVIII−VIII線矢視側面図、 第9図は第1図のビデオテープに再度録画及び録音した
状態を示す概念図、 第10図はテープカセットを示す平面図、 第11図は第10図のXI−XI線矢視断面図である。 第12図は従来のビデオテープに録画、録音した状態を示
す概念図である。 第13図は従来のビデオテープの未録画部分をスクリーン
上に再生した状態を示す正面図である。 なお、図面に示す符号において、 1……ビデオテープ 1A……テープ始端 1B……テープ終端 1C……録画、録音終了部 1D……録画、録音開始部 2、2A……録画、録音部分(録画、録音情報) 3……所定の色又はパターンの録画部分及び無音の音情
報の録音部分 4……黒一色画像 6……スクリーン 11……幅広の磁気テープ 14……白一色画像 24……色彩パターン画像 28……テープカセット 49……ラインヘッド 50……所定の色又はパターンの画像情報、音情報の情報
供給部 54……ホワイトノイズ画像 である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】録画及び/又は録音時に実質的に消去され
    るべき所定の色又はパターンと音情報との少なくとも一
    方が媒体の磁気記録媒体のテープ始端及び/又は磁気記
    録媒体のテープ終端に記録されている磁気記録媒体。
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