JP2686238B2 - ダイオードおよびその製造方法 - Google Patents

ダイオードおよびその製造方法

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JP2686238B2 JP24111694A JP24111694A JP2686238B2 JP 2686238 B2 JP2686238 B2 JP 2686238B2 JP 24111694 A JP24111694 A JP 24111694A JP 24111694 A JP24111694 A JP 24111694A JP 2686238 B2 JP2686238 B2 JP 2686238B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイオードおよびその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から知られるこの種のダイオードを
図4および図5に沿って以下に説明する。図 に示すの
は、従来のダイオードの縦断面図であって、このダイオ
ードは、ダイオード素子20を、略円柱形状の外部端子
21および22で筒状のガラス管23内部で挟持するよ
う配置して構成されている。
【0003】このような構造を有するガラス封止型ダイ
オードは、例えば上面に複数の円筒状の凹部25Aが格
子状に形成されたタングステン等からなる略長方形状の
組立治具25を用いて、前記凹部25A内において各々
組立製造されている。即ち、まず外部端子21を、上記
凹部25Aに投入し、次いで、ガラス管23をこの外部
端子21の外周に遊嵌させた状態で、ダイオード素子2
0をガラス管23内に投入して、前記素子20の一方の
電極(例えばアノード電極20A)を前記外部端子21
と電気的に接触した状態にする。
【0004】そして、外部端子22を、前記ガラス管2
3に挿入して前記素子20の他方の電極(例えばカソー
ド電極20B)と電気的に接続し、素子20を外部端子
21および22に挟持させてた状態で上方から加圧治具
27により一定ほ加重をかけ、その状態でコンベア炉に
挿入して摂氏700度程度に加熱される。この加熱によ
り前記ガラス管23を溶融させて前記外部端子21、2
2とガラス管23が融着される。その後、特性選別、標
印が施されて組立を終了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のダイオードでは、ダイオード素子20が前記外部端
子21、22の中央部分からずれた位置に配置された場
合、前述の加熱した際にガラス管23が変形して形状不
良となってしまう問題がある(図6参照)。また、この
ような変形が形状不良にいたらない場合でも、前記ダイ
オード素子20がガラス管23内に食い込んだりして、
シリコンから成る素子20自体に応力が加わり、素子2
0の破壊の恐れや、長期的な信頼性の欠如などの問題が
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、一対の外部端子と、この一対の外部端子の
対向面で挟持されるダイオード素子とからなり、前記ダ
イオード素子と外部端子の一部とを絶縁材料で封止して
なるダイオードにおいて、前記ダイオード素子の電極部
および、前記外部端子の前記対向面の中央部分を磁性体
材料を含有して形成することを特徴とするものである。
【0007】前記外部端子の対向面の中央部分に形成し
た磁性体材料を含有する部分は、その対向面とダイオー
ド素子とが接する面積より小さい面積で形成すると良
い。また、上記ダイオードは、一対の外部端子と、この
一対の外部端子の対向面で挟持されるダイオード素子と
からなり、前記ダイオード素子と外部端子の一部とを絶
縁材料で封止してなるダイオードの製造方法において、
前記ダイオード素子の少なくとも一方の電極部を磁性材
料を含有して形成する一方、前記外部端子の少なくとも
一方を前記対向面の中央部分から外部まで露出又は外部
近くまで導出するように、磁性体材料で磁性部を形成す
るとともに、前記磁性部を除く前記外部端子を非磁性体
材料からなる非磁性部としてなり、前記磁性部に対し外
部から磁石等を接触または近接して磁性部を磁化し、こ
の磁化により発生する磁力によって、前記ダイオード素
子を前記外部端子の中央部分の所定位置に配置する方法
により製造することもできる。
【0008】
【発明の作用及び効果】以上のような本発明の方法によ
れば、従来のダイオードのようにダイオード素子が前記
外部端子の中央部分からずれた位置に配置されたること
なく、図6に示すようなガラス管の変形による形状不良
となってしまう問題を回避できる。すなわち、ダイオー
ド素子が外部接続端子の中央部分からずれた位置に配置
された場合でも、外部から磁石等により磁化された前記
磁性部と、磁性材料を含有されたダイオード素子の電極
部とが引き合い、前記ダイオード素子を外部端子の対向
面の中央部分にその位置を矯正することができる。
【0009】また、上記ガラス管の変形等によりダイオ
ード素子に応力が加わり破壊の原因となる恐れを少なく
できる。さらに、
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を図1ないし図3に基づ
いて説明する。図1に示すのは本発明の方法で得られた
ダイオードの縦断面図である。このダイオードは、図面
上左右に開口1A、1Bを有する円筒状のガラス管1
と、前記開口1A、1Bと略同径の外形を有する本体2
A、3A、および前記本体2A、3Aに連なり前記外形
より大径の外形を有する鍔部2B、3Bとからなる一対
の外部端子2、3と、前記両外部端子2、3の対向面2
C、3Cに挟持されるダイオード素子4とを主な構成と
している。
【0011】前記一方の外部端子2には、一端が前記本
体2Aの表面の中心部分でガラス管1の内部に露出し、
他端が前記鍔部2Bの裏面から外部に露出するように、
鉄、ニッケルなどの磁性材料からなる磁性芯部2Dを設
ける一方、前記磁性芯部2Dの回りに銅などの非磁性材
料を形成した外周部分2Eを設けている。他方の外部端
子3は、前記外部端子2と同様の構成としても良いが、
この第1の実施例では、。一方の外部端子2の構成に換
え、外部端子3の全体を銅などの導電性素材で構成して
ある。
【0012】前記外部端子2、3には、Niまたは半田
メッキを施しても良く、このようにメッキ処理を行え
ば、半田で回路基板に実装する場合、半田付け性が良好
となるといった利点がある。この実施例では、前記磁性
芯部2Dを前記本体2Aの表面まで露出するように構成
してあるが、後に詳述するように、前記ダイオード素子
4の磁性材料からなる裏面電極を磁力の作用により引き
寄せて、前記ダイオード素子4を外部端子2の中央部分
に位置を矯正できる程度であれば、非磁性材料からなる
薄肉を形成しても良い。また、鍔部2Bの裏面から露出
する磁性芯部2Dを、前述したと同様に、薄肉を形成す
ることができるのは勿論である。図2に示すのはダイオ
ード素子4の構造断面図である。この図2に基づいて以
下にダイオード素子の製造方法を説明する。
【0013】まず、450〜750μmの比較的厚いシ
リコンのN+型シリコン基板4Aの表面上にN型のエピ
タキシャル層4Bを積層形成し、該エピタキシャル層4
Bの表面に熱酸化によりSiO層4Cを形成する。そし
て、当該SiO層4Cを選択的にエッチングして窓4D
を形成した後、この窓4DからP型の不純物を拡散し拡
散層を形成する。
【0014】前記窓4Dを介して前記拡散層4E上に
は、不純物の例えばボロンをドープしたポリシリコン層
5A、TiまたはAlからなる第1の金属層5B、銀か
らなる第2の金属層5Cよりなる各層を順次積層してな
る第1の電極部(バンプ)5をCVDや蒸着によって形
成する。一方、前記N+型シリコン基板4Aの裏面に
は、Cr6A、磁性体であるNi6B、銀6Cからなる
各層を順次積層状に蒸着にて第2の電極部6を形成して
なる。
【0015】前記第2の電極部6は、前述したようにC
r、Ni、銀を順次積層する構成としているがこれに限
定されず、1層または4層以上で構成しても良い。いず
れにしても、前記積層する少なくとも一つの層が磁性を
呈することが必要である。この実施例では、第2の電極
部6が磁性を呈するように構成しているが、前記第2の
電極部6を非磁性とし、第1の電極部5を磁性を呈する
ようにしても良いし、両者を磁性材料で形成しても良
い。
【0016】しかしながら、後述するような製造方法に
よってダイオードを製造する場合、前述した実施例のよ
うに第1電極部5と、第2の電極部6との一方側のみを
磁性材料からなる電極部としたときには、その製造工程
においてその極性が揃うことから製造上都合が良い。以
上のような構成のダイオードの組立方法を図3に沿って
以下に説明する。このような構造を有するダイオードを
組立製造する方法としては、一般に前述した従来と略同
様の組立治具25が使用される。以下の説明において、
従来と同様の組立治具25の構成は同一の符号を使用す
る。
【0017】前記組立治具25は、タングステン材から
なる基板25Bの上面に複数の円筒状の穴部25Bが格
子状に形成し、この穴部25Aの底を閉塞する磁性材料
からなる底板25Cからなり、前記穴部25Bと底板2
5Cとで凹部25Aを形成している。この凹部25Aに
一方の外部端子2をその鍔部2B側から投入し、次い
で、ガラス管1の内径を前記外部端子2の本体2Aに遊
嵌させた状態で、ダイオード素子4をガラス管1内に投
入し、前記ダイオード素子4の第2の電極部6を前記外
部端子2の対向面2Cと接触した状態にする。この時、
前記底板25Bは、図示しない磁石によって磁化されて
おり、前述したダイオード素子4が外部端子2の対向面
2Cの中央Oから外れた位置に投入された場合、その磁
力によってダイオード素子4を所定の中央位置Oに矯正
する。
【0018】そして、もう一方の外部端子3をその本体
3A側から、前記ガラス管1内に挿入(遊嵌)して、前
記素子4の第2の電極5と接触させる。このようにダイ
オード素子4およびガラス管1、一対の外部端子2、3
を組立治具25にセットし、上方から加圧治具27によ
り一定の加重をかけて前記両外部端子2、3と第1、第
2の電極部5、6とを電気的に接触させた状態を保持し
つつ、図示しないコンベア炉に挿入して摂氏700度程
度に加熱される。この加熱により前記ガラス管1を溶融
させて前記両外部端子2、3とガラス管1とが融着され
る。その後、特性選別、標印が施されて組立を終了す
る。
【0019】上述した実施例では、両外部端子2、3の
うち、外部端子2のみに磁性体材料からなる磁性芯部2
Dを有する構成としてあるが、これを前記外部端子3も
同様の構成とすることも可能であるのは前述したとおり
である。このように同様の構成とした外部端子2、3を
使用した場合には、先に示したダイオード素子4の製造
方法に適応した場合、外部接続端子2、3の共用化がで
きるので外部端子2と3との挿入間違いを減少させると
ともに、外部端子2、3の製造コストの低減が行える。
【0020】また、この第1実施例ではリードレスダイ
オードを例にとって説明したが、本発明はこのようなリ
ードレスダイオードに限らず、リード付きダイオードに
も適用できるのは勿論である。リード付きダイオードに
適応する場合には、図1に仮想線で示すように、前記磁
性芯部2Dを有する外部端子2から、その磁性芯部2D
と同様の磁性材料からなるリード10を導出し、この導
出したリード10に磁石15を近接または接触させて、
前述したと同様にダイオード素子4の位置の矯正を行う
ことができる。前記リード10は前述したように磁性芯
部2Dと同素材の例えば鉄に限定されず、磁性体と成り
得る素材であれば何でも良い。また、前記磁性体素材か
らなるリード10は、そのまま裸の状態で使用すること
も可能であるが、Niまたは半田等のメッキ処理を施し
たものを使用できるのは勿論である。
【0021】加えて、この実施例では、前記磁性芯部2
Dの対向面2C側に露出する面積を、ダイオード素子4
の第2の電極6の面積よりも小さく形成してある。これ
は前記露出する面積が、ダイオード素子4の第2の電極
6の面積より大きくなると、前述したようにダイオード
素子4の位置ずれを十分矯正することができないといっ
た問題が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダイオードを示す要部断面図である。
【図2】本発明のダイオード素子の縦断面図である。
【図3】ダイオードの製造方法を説明する説明図であ
る。
【図4】従来のダイオードを示す要部斜視図である。。
【図5】従来のダイオードの製造方法を説明する説明図
である。
【図6】従来のダイオードのガラス管の変形を生じた状
態を説明する説明図である。
【符号の説明】
2 外部端子 2D 磁性部 3 外部端子 4 ダイオード素子

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の外部端子と、この一対の外部端子
    の対向面で挟持されるダイオード素子とからなり、前記
    ダイオード素子と外部端子の一部とを絶縁材料で封止し
    てなるダイオードにおいて、 前記ダイオード素子の電極部および、前記外部端子の前
    記対向面の中央部分を磁性体材料を含有して形成するこ
    とを特徴とするダイオード。
  2. 【請求項2】 前記外部端子の対向面の中央部分に形成
    した磁性体材料を含有する部分は、その対向面とダイオ
    ード素子とが接する面積より小さい面積で形成すること
    特徴とする請求項1記載のダイオード。
  3. 【請求項3】 一対の外部端子と、この一対の外部端子
    の対向面で挟持されるダイオード素子とからなり、前記
    ダイオード素子と外部端子の一部とを絶縁材料で封止し
    てなるダイオードの製造方法において、 前記ダイオード素子の少なくとも一方の電極部を磁性材
    料を含有して形成する一方、前記外部端子の少なくとも
    一方を前記対向面の中央部分から外部まで露出又は外部
    近くまで導出するように、磁性体材料で磁性部を形成す
    るとともに、前記磁性部を除く前記外部端子を非磁性体
    材料からなる非磁性部としてなり、 前記磁性部に対し外部から磁石等を接触または近接して
    磁性部を磁化し、この磁化により発生する磁力によっ
    て、前記ダイオード素子を前記外部端子の中央部分の所
    定位置に配置することを特徴とするダイオードの製造方
    法。
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