JP2685921B2 - 収納ユニットの構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、壁際に沿って床面から天井面まで連続し
て設けた収納ユニットの構造に関するものである。

〔従来の技術〕

本体ユニットとその上面に設置した天袋ユニットから
なり、床から天井まで連続して設けられる収納ユニット
を壁に沿って設置した場合、天井面から梁突出部が突出
している箇所には、従来、天袋ユニットを設けることが
できなかった。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、この構造では、天袋ユニットが分断されるた
めに外観の上で連続性がなくなり、見栄えが悪くなると
いう問題が生じていた。

したがって、この発明の目的は、天井面に梁突出部が
ある場合にも外観が損なわれることのない収納ユニット
の構造を提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

この発明の収納ユニットの構造は、本体ユニットとそ
の上面に設けた天袋ユニットとからなり梁突出部を有す
る天井と壁とに接して設けた収納ユニットの構造におい
て、前記梁突出部位置に前記梁突出部の形状に合わせて
形成した下枠と，前記梁突出部の形状に合わせて切欠か
れかつ前記下枠の表面側に固定された蓋板とからなる変
形ユニットを設けたことを特徴とするものである。

〔作用〕

この発明の構成によれば、天井面から突出した梁突出
部の形状に合わせて下枠および蓋材からなる変形ユニッ
トを形成し、この変形ユニットを梁突出部の位置に設け
たので、天袋ユニットの外観に連続性を持たせることが
できる。したがって、収納ユニット全体の外観を向上さ
せることができる。

〔実施例〕

この発明の一実施例を第１図ないし第10図に基づいて
説明する。

第６図は、この実施例の収納ユニット１を壁５に沿っ
て設置した状態の斜視図である。収納ユニット１の裏面
側および側面側の壁5,6の上部には梁突出部7,8が突出し
ており、天井９からも梁突出部10が突出している。

収納ユニット１は、丈の長い衣服等を収納するための
本体ユニット２と、この本体ユニット２の上面に設置さ
れる小物等を収納するための天袋ユニット３とからな
る。天袋ユニット３は、裏面側に梁突出部７が突出して
いるために、本体ユニット２よりも奥行きを浅くして形
成してある。また、天袋ユニット３は、梁突出部8,10の
位置では変形ユニット４と連設されている。変形ユニッ
ト４は前面の蓋板4aが固定されており、開閉できないよ
うにしてある。収納ユニット１の壁６と接していない側
の側面には、第８図に示すような奥側の上端部が梁突出
部７の形状に合わせて切欠かれた側板11が固定されてお
り、見栄えをよくしている。

変形ユニット４は、第10図に示すように、あらかじめ
裏面に桟材4bを固定した蓋板4aと、この蓋板4aの周縁部
を支持する角形の下枠4cとによって形成されている。そ
して、使用時にはこれらを梁突出部8,10の断面形状に合
わせて切断加工して用いる。第１図および第２図は蓋板
4aおよび下枠4cを梁突出部8,10の断面形状に合わせて切
断した状態の斜視図で、第３図，第４図はこれらを一体
に連結した状態の斜視図である。連結は、蓋板4a裏面の
桟材4bを内側から釘等の固着具（図示せず）で下枠4cに
固着することにより行われ、第５図にその断面図が示し
てある。この変形ユニット４は、側面および下面をそれ
ぞれ隣接する天袋ユニット3,本体ユニット２に固着具で
固定されている。また、変形ユニット４にも収納機能を
持たせるために、隣接する天袋ユニット３の側面には開
口が形成され、前面の開口から手を入れることにより変
形ユニット４に物の出し入れが行えるようにしてある
（第７図参照）。

この実施例による収納ユニット１の形成手順を説明す
る。天袋ユニット３はあらかじめ梁突出部７を考慮して
奥行きの浅いものを形成しておく。この天袋ユニット３
および本体ユニット２を壁５に沿って設置する。現場に
おいて梁突出部8,10の寸法の測定し、これに合わせてあ
らかじめ容易した蓋板4aおよび下枠4cを切断加工する。
蓋板4aと下枠4cを固着具で連結し、隣接する天袋ユニッ
ト３の間に設置する。下枠4cを天袋ユニット３および本
体ユニット２に固定する。以上で収納ユニット１が完成
する。

この実施例の構成によれば、収納ユニット１の梁突出
部8,10が貫通する位置に梁突出部8,10の断面形状に合わ
せて形成された変形ユニット４を設置したので、連設さ
れた天袋ユニット３が梁突出部8,10位置で断続すること
がなく、外観が損なわれることがない。しかも、変形ユ
ニット４を収納ユニット１の前面側だけに配置するとと
もに、変形ユニット４に隣接する天袋ユニット３の側面
に開口を形成したので、天袋ユニット３の前面の開口か
ら手を入れて変形ユニット４の裏面側に物を出し入れす
ることができる。したがって、変形ユニット４の裏側も
収納空間として有効に利用することができる。

〔発明の効果〕

この発明の収納ユニットの構造によれば、天井面から
突出した梁突出部の形状に合わせて下枠および蓋材から
なる変形ユニットを形成し、この変形ユニットを梁突出
部の位置に設けたので、天袋ユニットの外観に連続性を
持たせることができる。したがって、収納ユニット全体
の外観を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はこの発明の一実施例の変形ユニッ
トの分解斜視図、第３図および第４図はその組立斜視
図、第５図はその組立状態の断面図、第６図は収納ユニ
ットを設置した室内の斜視図、第７図は変形ユニットの
連結構造を示す斜視図、第８図は収納ユニットの側部の
構造を示す部分斜視図、第９図は加工前の変形ユニット
の分解斜視図、第10図はその蓋板の裏面からの斜視図で
ある。 １…収納ユニット、２…本体ユニット、３…天袋ユニッ
ト、４…変形ユニット、4a…蓋板、4c…下枠、5,6…
壁、8,10…梁突出部

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】本体ユニットとその上面に設けた天袋ユニ
   ットとからなり梁突出部を有する天井と壁とに接して設
   けた収納ユニットの構造において、前記梁突出部位置に
   前記梁突出部の形状に合わせて形成した下枠と，前記梁
   突出部の形状に合わせて切欠かれかつ前記下枠の表面側
   に固定された蓋板とからなる変形ユニットを設けたこと
   を特徴とする収納ユニットの構造。