JP2684410B2 - ▲ろ▼過布 - Google Patents

▲ろ▼過布

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JP2684410B2
JP2684410B2 JP7516989A JP7516989A JP2684410B2 JP 2684410 B2 JP2684410 B2 JP 2684410B2 JP 7516989 A JP7516989 A JP 7516989A JP 7516989 A JP7516989 A JP 7516989A JP 2684410 B2 JP2684410 B2 JP 2684410B2
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Japan
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overcloth
uniaxially stretched
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stretched film
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JP7516989A
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康弘 田中
正典 定森
徹夫 竹内
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市川毛織株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はフィルタープレス用ニードルフェルトタイプ
若しくは空気清浄機その他のエアーフィルター用ニード
ルフェルトタイプ又は汚泥脱水機の脱水用ニードルフェ
ルトタイプ等として使用する過布に関する。
[従来の技術] 従来のニードルフェルトタイプの過布は合成繊維織
布で形成した基布を挟んでその表裏に所定繊度の合成繊
維を用いてバット層を設け、該バット層をニードル針で
ニードルパンチして得たフェルト表面を毛焼や熱カレン
ダーロール処理したものがある。
[発明が解決しようとする課題] 従来のニードルフェルトタイプの過布は基布のステ
ープルとステープルの交差してなる空間を過の通路と
しているために、数10μm径程度の空隙を持ってしまい
数μm径のオーダーの粒子は過の際に殆ど抜けてしま
うのが実状である。また過通路を狭くするための手段
として、合成繊維織布の基布に溶融加工を施したとして
も、プラスチック化して過通路が挟められた部分とそ
うではなく従来同様の大径通路の部分が依然として存在
することから目漏れを防ぐことができないというのが実
状であった。また従来のニードルフェルトタイプの過
布は基布に入ってきた粒子が該基布に堆積して目詰まり
を生じ易いという難点があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものでその目的と
するところは、μm径オーダーの微小な粒子の捕捉が可
能となるようにするとともに目詰まりの防止を図り、か
つ布の強度の向上を図った過布を提供することにあ
る。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る過布は、織布で形成された基布2を挟
んで表裏にステープルを層状に重ねたバット層3、4を
それぞれ形成してなるニードルフェルトタイプの過布
1において、該過布1の前記表バット層3の表面又は
該表バット層3の中間に、フィルムの延伸方向にスリッ
ト6を入れた一軸延伸フィルム5を一体的に形成してな
るものである。
一軸延伸フィルム5のスリット6の形成は針等を作用
させて延伸方向にスリットを入れる。このスリット6は
フィルム5に割れが入るのみなので10μm以下のスリッ
トであって、長さの非常に長いものとなり微小粒子がこ
こで十分に捕捉される。
ここで使用するフィルム5は一軸延伸可能なフィルム
であれば何れの材料であってもよい。通常、オレフィン
系のポリエチレン・ポリプロピレンフィルム、ポリアミ
ド系のナイロン6フィルム、ナイロン66フィルム、飽和
ポリエステル系のポリエチレンテレフタレートフィル
ム、ポリブチレンテレフタレートフィルム等が好適であ
る。フィルムとして未延伸フィルムや二軸延伸フィルム
を用いると針穴が50〜100μmφと大きくなり望ましく
ない。
またフィルム5の厚さは通常のフィルムの概念に含ま
れている厚みであればよく、好ましくは15〜50μmのも
の、より好ましくは25μm程度がよい。
一軸延伸フィルム5と前記表バット層3を熱風や熱プ
レス等の手段で熱融着して一体化するに当っては、該表
バット層3はフィルム5の融点より低い融点成分を含む
二重構造のステープル7を20〜80%配合する必要があ
る。この配合量が20%未満の場合はフィルム5は接着さ
れるが、強力な接着が得られないという難点がある。ま
た配合量が80%を超える場合は、強力な接着が得られる
反面、該表バット層3が固くなるだけでなく熱風やカレ
ンダーロール等による熱溶融処理時に、溶融樹脂によっ
てフィルム5のスリット6部分及び基布2が目詰まりし
てしまうといったことが生ずる。
上記表裏バット層3、4として使用される二重構造の
ステープル7としては内側の高融点部と外側の低融点部
の繊維を偏芯させた構造の熱接着性複合繊維(商品名:E
S繊維、チッソ社製)等が使用される。
本発明においては過面をフィルム面とすることがで
きるので、フィルム5面より下に形成される前記バット
層3、4のステープル7を太くしたり、あるいは基布2
の目を大きくすることにより目詰まりが解消され、かつ
洗浄性も向上する。
[作用] 一軸延伸フィルム5の延伸方向に形成したスリット6
は10μm以下のスリットであって、長さが非常に長いも
のであるために、微小粒子はこのスリット6部分で捕捉
され、過能力の高い過面を与えることができる。
[実施例] <本発明品A> 表バット層32として繊度2d目付200g/m2のES繊維のス
テープル50%とポリエステル繊維のステープル50%の混
合繊維のステープルを層状に重ねた。
この表バット層3の真中には一軸延伸フィルム5を入
れた。一軸延伸フィルム5は厚み25μmのポリプロピレ
ンフィルム(東京セロファン社製)を使用した。この一
軸延伸フィルム5にはにはあらかじめニードル針(ゲー
ジ0.4mm)によって、スリット6を入れておいた。この
スリット6の長さは約1.5mmである。このフィルム5は
熱カレンダーロール(温度140℃)により表バット層3
と張り合せた。
基布2には目付115g/m2のポリエステル繊維の織布
(帝人社製、商品名KF5700W)を使用した。
裏バット層4には繊度6d目付300g/m2のポリエステル
繊維を使用した。ニードリングはニードル針(オルガン
社製のFTD−16 36SM)を使用し、総針打数462本/cm2
針深さ14mmでニードルパンチした。
こうして得たフェルトの表面を毛焼及び熱カレンダー
ロール処理(処理温度140℃)の熱加工して過布1
(記号Aで示す)を得た。
<比較例B> 表バット層3の真中に一軸延伸フィルム5を入れない
他は、本発明品Aで使用した繊維の種類、繊度、ニード
リング方法と同条件で過布を得た。
上記本発明品Aと比較例Bとの過布の物性試験を次
の方法で行なった。
測定機は加圧過試験官(宮本製作所社製のFPT−5
を使用)で行ない、各条件は次の通りである。
(1) 使用した試料は、ホワイトアルミナ(無機)で
その粒径は5,10,15,20μm(不二研磨機社製)である。
(2) 濃度はホワイトアルミナ:水=1:4のスラリー
(固形分25%スラリー)で、テスト液量は500gである。
これを加圧過試験機で、試料漏れ及び布への目詰を
測定した。
(3) 加圧過試験方法は過布を円筒100mmφ、高
さ150mmの上記試験器にセットし、溶液を該試験器の中
に入れ周囲を密閉した。圧力は5kgf/cm2で5分間加圧し
た時に過布を通過したケーク量を目漏れ量とし、内
の内部に残留したケーク量を目詰量とした。
この様な条件の下に測定した結果、本発明Aは過布
1の表面が平滑かつ細孔になったことから第4図及び第
5図に示すように目漏れ量及び目詰まり量ともに比較例
Bに比して良い結果が得られた。
また本発明品Aはその表バット層3の中間に、フィル
ムの延伸方向にスリット6を入れた一軸延伸フィルム5
を一体的に形成したので、細孔でかつ毛羽立ちが少ない
ことからケーキの剥離性が良好である。ここでケーキの
剥離性の良否の判断は次に示す事項に基いて行なわれ
る。即ち、ケーキと過布との剥離性を悪くする条件に
目詰まりがある。この目詰まりする条件として、(イ)
過布表面の細孔が使用するケーキ粒径に適さないこと
によりケーキ粒子が内部に進入し目詰まりを起す。
(ロ)過布表面の耐久性にも問題がある。これは過
布表面が例えば洗浄等による物理的影響を受け毛羽立ち
が起ると、表面の細孔が大きくなり、ケーキ粒子が進入
し目詰まりを起す。目詰まりを起すと、ケーキの水分が
切れない為に過布にベタツキや剥離性を悪くする。
[発明の効果] 本発明は上記の説明から判るように、一軸延伸フィル
ムの延伸方向に形成するスリットは割れただけなので幅
10μm未満とすることが出来る結果、このスリット部分
で微細な粒子を捕捉することができる。またスリットの
為に過面積を大きくすることができるだけでなく、粒
子はブリッジを組むので数μmオーダーの粒子をよく捕
捉することができる。
さらに本発明の有効なことは過面をフィルム面とす
ることができるので粒子の内部侵入を防ぐことができる
だけでなく、該フィルム面より下を構成するバット層の
ステープルの太さを太くすることができるために、目詰
りもしにくくなり、洗浄力も向上する結果、ケーキの剥
離性が良好となるということである。
さらにまた上記した表バッド層とフィルムの熱接着に
よりフィルム形状が維持できる上にフィルムの延伸方向
の強度が加わるためにその方向のフェルト体としての強
度が著しく増大し、耐久性のある過布が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)(b)は本発明の一実施例を示す断面図及
び平面図、第2図(a)(b)は本発明の他の実施例を
示す断面図及び平面図、第3図(a)(b)はフィルム
面の形状を示す拡大平面図、第4図は粒子径による本発
明品Aと従来品Bとの目漏れの状態を示す特性図、第5
図は本発明品Aと従来品Bとの過布中への目詰まり状
態を示す特性図、第6図(a)(b)は従来品の断面図
及び平面図である。 1……過布、2……基布、 3……表バット層、4……裏バット層、 5……一軸延伸フィルム、6……スリット。 7……ステープル

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】織布で形成された基布を挟んで表裏にステ
    ープルを層状に重ねたバット層をそれぞれ形成してなる
    ニードルフェルトタイプの過布において、該過布の
    前記表バット層の表面又は該表バット層の中間に、フィ
    ルムの延伸方向にスリットを入れた一軸延伸フィルムを
    一体的に形成したことを特徴とする過布。
  2. 【請求項2】フィルムの延伸方向にスリットを入れた一
    軸延伸フィルムは前記バット層に熱融着して一体化した
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の過布。
  3. 【請求項3】上記表バット層の中間に位置する上記一軸
    延伸フィルムはニードリング手段及び熱融着手段にてバ
    ット層に一体的に形成したことを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の過布。
  4. 【請求項4】上記表バット層は上記一軸延伸フィルムの
    融点より低い融点成分の二重構造のステープルを20〜80
    %含んでいることを特徴とする特許請求の範囲第1項若
    しくは第2項又は第3項記載の過布。
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