JP2684025B2 - 建設機械等におけるブームの支持構造 - Google Patents

建設機械等におけるブームの支持構造

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JP2684025B2
JP2684025B2 JP30688895A JP30688895A JP2684025B2 JP 2684025 B2 JP2684025 B2 JP 2684025B2 JP 30688895 A JP30688895 A JP 30688895A JP 30688895 A JP30688895 A JP 30688895A JP 2684025 B2 JP2684025 B2 JP 2684025B2
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plate
boom
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welded
support structure
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俊彦 船橋
邦友 清水
靖則 小松原
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新キャタピラー三菱株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧ショベル等にお
けるブームの支持構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の油圧ショベルの側面図が図３に示
されている。図３に示すように、機体20上には垂直軸ま
わりに旋回可能にフレーム25が取り付けられ、このフレ
ーム25にはブーム24の基端がブームフートピン11まわり
に回動自在に支持されている。
【０００３】しかして、機体20はクローラ28を駆動する
ことによって前進又は後進する。そして、ブームシリン
ダ29を伸縮することによってブーム24はブームフートピ
ン11まわりに回動し、アームシリンダ30を伸縮すること
によってアーム23はピン26まわりに回動し、バケットシ
リンダ31を伸縮することによってバケット22はピン27ま
わりに回動する。なお、21はフレーム25上に取り付けら
れたキャビンである。
【０００４】ブーム24の支持構造が図５に示され、(A)
は上面図、(B) は(A) のＢ−Ｂ矢に沿う矢視図、(C) は
(A) のＣ−Ｃ矢に沿う矢視図である。図５に示すよう
に、フレーム25には互いに間隔を隔てて平行に一対のサ
イドプレート２が立設され、これら一対のサイドプレー
ト２にはブームフートピン11が架設されている。
【０００５】ブームフートピン11の近傍においてサイド
プレート２の内側面には内側ダブリングプレート５が溶
接され、サイドプレート２の外側面には外側ダブリング
プレート6 が溶接されている。なお、１はサイドプレー
ト２の上面に溶接されたトッププレート、３はディスタ
ンスプレート、４はスカート、10はブームフートピン11
が嵌合される穴である。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構造におい
ては、内側ダブリングプレート５及び外側ダブリングプ
レート６はブームフートピン11の近傍におけるサイドプ
レート２の変形を防止するためにその内側面及び外側面
のみに溶接され、かつ、ほぼ同じ形状、寸法、剛性を有
していた。
【０００７】従って、油圧ショベルの堀削作業時、図４
に示すように、ブーム24及びブームフートピン11を介し
て負荷される荷重ＦによりモーメントＭが発生し、この
モーメントＭはサイドプレート２及びトッププレート１
の剛性だけに頼ってこれを支持していたので、内側ダブ
リングプレート５の下部溶接止端Ｚ及びその近傍に応力
が集中してここから破損が進行するおそれがあった。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために発明されたものであって、その要旨とすると
ころは、フレームに互いに間隔を隔てて平行に立設され
た一対のサブプレートにブームフートピンを架設し、ブ
ームの基端を上記ブームフートピンまわりに回動自在に
支持してなる建設機械等におけるブームの支持構造にお
いて、上記ブームフートピンの近傍において上記サイド
プレートの内側面に内側ダブリングプレートを溶接する
とともに外側面に外側ダブリングプレートを溶接し、か
つ、上記内側ダブリングプレート及び外側ダブリングプ
レートの上端面をそれぞれ上記サイドプレートの上端に
溶接されたトッププレートの下面に溶接したことを特徴
とする建設機械等におけるブームの支持構造にある。
【０００９】他の特徴とするところは、上記外側ダブリ
ングプレートの剛性及び大きさを上記内側ダブリングプ
レートのそれよりも大きく構成したことにある。
【００１０】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態が図１に示さ
れ、(A) はブーム支持構造の上面図、(B) は(A) のＢ−
Ｂ矢に沿う矢視図、(C) は(A) のＣ−Ｃ矢に沿う矢視図
である。図１において、25はフレーム、１はトッププレ
ート、２はサイドプレート、３はディスタンスプレー
ト、４はスカート、10はブームフートピン11が嵌合され
る穴であり、従来のものと同様である。
【００１１】サイドプレート２の内側面に溶接された内
側ダブリングプレート５の上端面及びサイドプレート２
の外側面に溶接された外側ダブリングプレート６の上端
面はそれぞれトッププレート１の下端面1aに溶接されて
いる。そして、外側ダブリングプレート６の下部6aは内
側ダブリングプレート５の下部溶接止端Ｚを覆うように
下方に延長せしめられている。他の構成は図３ないし図
５に示す従来のものと同様であり、対応する部材には同
じ符号が付されている。
【００１２】しかして、油圧ショベルの堀削作業時、図
２に示すように、バケット22の掘削力による荷重Ｆがア
ーム23、ブーム24、ブームフートピン11を介してその近
傍に作用するが、サイドプレート２、トッププレート
１、内側ダブリングプレート５、外側ダブリングプレー
ト６が一体化されていて曲げモーメントＭに対する曲げ
剛性が増加しているため、内側ダブリングプレート５の
下部溶接止端Ｚ及びその近傍への応力集中が低減する。
【００１３】更に、外側ダブリングプレート６の下部6a
が内側ダブリングプレート５の下部溶接止端Ｚを覆うよ
うに下方に伸長せしめられているので、その剛性が増大
し、かつ、内側ダブリングプレート５の下部溶接止端Ｚ
を補強するので、この下部溶接止端Ｚ及びその近傍の破
損を防止できる。
【００１４】
【発明の効果】本発明においては、内側ダブリングプレ
ート及び外側ダブリングプレートの上端面をそれぞれサ
イドプレートの上端に溶接されたトッププレートの下面
に溶接したため、従来のものに大巾な改変を施すことな
く、また、重量や寸法を格別増大することなくブームフ
ートピンの近傍の曲げ剛性を従来のものに比し大巾に向
上せしめることができるので、内側ダブリングプレート
の下部溶接止端及びその近傍に応力が集中するのを防止
できる。
【００１５】外側ダブリングプレートの剛性及び大きさ
を内側ダブリングプレートのそれよりも大きく構成すれ
ば、外側ダブリングプレートがサイドプレートを介して
内側ダブリングプレートの下部溶接止端及びその近傍を
補強することができるので、この下部溶接止端及びその
近傍の破損を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態を示し、(A) はブーム支持構
造の平面図、(B) は(A) のＢ−Ｂ矢に沿う矢視図、(C)
は(A) のＣ−Ｃ矢に沿う矢視図である。
【図２】上記実施形態の作用説明図である。
【図３】従来の油圧ショベルを示す側面図である。
【図４】従来のブーム支持構造の作用説明図である。
【図５】従来のブーム支持構造を示し、（A)は平面図、
(B) は(A) のＢ−Ｂ矢に沿う矢視図、(C) は(A) のＣ−
Ｃ矢に沿う矢視図である。
【符号の説明】
25 フレーム １ トッププレート ２ サイドプレート ３ ディスタンスプレート ５ 内側ダブリングプレート ６ 外側ダブリングプレート 6a 下端延長部 10 ピン穴 11 ブームフートピン Ｚ 下部溶接止端

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 フレームに互いに間隔を隔てて平行に立
    設された一対のサブプレートにブームフートピンを架設
    し、ブームの基端を上記ブームフートピンまわりに回動
    自在に支持してなる建設機械等におけるブームの支持構
    造において、 上記ブームフートピンの近傍において上記サイドプレー
    トの内側面に内側ダブリングプレートを溶接するととも
    に外側面に外側ダブリングプレートを溶接し、かつ、上
    記内側ダブリングプレート及び外側ダブリングプレート
    の上端面をそれぞれ上記サイドプレートの上端に溶接さ
    れたトッププレートの下面に溶接したことを特徴とする
    建設機械等におけるブームの支持構造。
  2. 【請求項２】 上記外側ダブリングプレートの剛性及び
    大きさを上記内側ダブリングプレートのそれよりも大き
    く構成したことを特徴する請求項１記載の建設機械等に
    おけるブームの支持構造。
JP30688895A 1995-10-31 1995-10-31 建設機械等におけるブームの支持構造 Expired - Fee Related JP2684025B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016173010A (ja) * 2015-03-18 2016-09-29 コベルコ建機株式会社 作業機械のブームフット部

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