JP2683188B2 - 親気性および又は親水性粘着シートもしくはテープ、およびその製造方法、並びに前記親気性および又は親水性粘着シートもしくはテープの基材及びその製造方法。 - Google Patents

親気性および又は親水性粘着シートもしくはテープ、およびその製造方法、並びに前記親気性および又は親水性粘着シートもしくはテープの基材及びその製造方法。

Info

Publication number
JP2683188B2
JP2683188B2 JP4225764A JP22576492A JP2683188B2 JP 2683188 B2 JP2683188 B2 JP 2683188B2 JP 4225764 A JP4225764 A JP 4225764A JP 22576492 A JP22576492 A JP 22576492A JP 2683188 B2 JP2683188 B2 JP 2683188B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensitive adhesive
pressure
hydrophilic
adhesive layer
tape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4225764A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0665397A (ja
Inventor
尚吉 浜野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyodo Giken Chemical Co Ltd
Original Assignee
Kyodo Giken Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyodo Giken Chemical Co Ltd filed Critical Kyodo Giken Chemical Co Ltd
Priority to JP4225764A priority Critical patent/JP2683188B2/ja
Publication of JPH0665397A publication Critical patent/JPH0665397A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2683188B2 publication Critical patent/JP2683188B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は接着性包帯、絆創膏、外
科用皮膚被覆剤、皮膚粘着剤、人体の皮膚より吸収され
て薬効を示す消毒剤、消炎剤等の薬剤を貼布あるいは混
入した貼布剤などに用いられる耐水性、親気性および又
は親水性に優れた親気性および又は親水性粘着シートも
しくはテープおよびその製造方法並びに前記親気性およ
び又は親水性粘着シートもしくはテープの基材およびそ
の製造方法に関する。なお、本発明において、前記親気
性とは吸気性および通気性を含み、前記親水性とは吸水
性および通水性を含んで称するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、絆創膏などの粘着シートもしくは
テープの表面基材としては、不織布、クロスなどの通気
性基材が用いられ、さらに人体の動作に応じて伸縮自在
な非結晶性の塩化ビニルフィルムあるいはポリウレタン
フィルム等が用いられている。前者の通気性基材に粘着
剤や薬剤(以下、本願明細書では薬剤そのものだけでな
く薬剤を粘着剤に混入あるいは塗布したものを含めて
「粘着剤」という)を単に満遍無く塗工した粘着テープ
は通気性が良好でなく、また、後者の塩化ビニルフィル
ムあるいはポリウレタンフィルムの表面基材に粘着剤を
塗工した粘着テープは常態で耐水性に優れているが、通
気性や吸水性に欠ける。
【0003】上述した通気性のない粘着テープを長時間
皮膚に貼り付けておくと、この粘着テープが皮膚の呼吸
及び水分の発散を妨げるため、これが主因で皮膚に白
化、炎症、かぶれ、痒み、湿疹等の炎症を起こすもので
あった。
【0004】また、人体の皮膚に貼り付けた粘着テープ
が雨に濡れたり水に浸ると、吸水性に富む親和性の高い
フィルムは水に対してフィルム全体が脆化しやすく耐水
性を要する粘着テープの表面基材としては使用に耐えな
いものであった。
【0005】このため、特に外科医療あるいは保険衛生
上の粘着テープは通気性が良好であることが必要であ
り、従来から様々な粘着テープ及びその製造方法が開発
されている。
【0006】以下、従来の技術の粘着テープ及びその製
造方法のいくつかの具体例を述べる。
【0007】(1)不織布やガーゼなどの通気性基材に
粘着剤をグラビヤロール法、オフセット印刷法、シルク
スクリーン印刷法などの印刷方法により多数の列状にあ
るいは網目状に塗布する。
【0008】(2)粘着剤中に水や発泡剤などを含浸さ
せ、該粘着剤を通気性基材に塗布し、乾燥すると、前記
水や発泡剤が蒸発し、かつ粘着剤が収縮し、粘着剤層内
に多数の気孔を生じさせる。(特開昭48−37988
号公報参照) (3)通気性基材に粘着剤をリバースコータ法などのロ
ールコーティング法で塗布するに際し、ロール間のクリ
アランス調整あるいは各ロールの速度を変化することに
よって粘着剤の塗布量にかすれを生じさせ、すなわち粘
着剤を通気性基材にまだらに塗布する。(例えば特公昭
63−40545号公報) (4)耐水性を有する塩化ビニルやポリウレタンなどの
耐水フィルムに直径1.5〜2mmの穴を多数穿設し、
この耐水フィルムに粘着剤を塗布する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術の(1)項
で述べたグラビヤロール法などのロール法による印刷で
は、ロールによる加圧のために印刷される粘着剤が潰さ
れて、前記粘着剤の列間あるいは網目内の通気性基材表
面が粘着剤で塞がるために良好な通気性が得られないと
いう問題点があった。また、シルクスクリーン印刷法で
は連続生産ができず、コスト高になるという問題点があ
った。
【0010】また、従来の技術の(2)項で述べた方法
では発泡剤で形成された気孔はミクロン単位の微孔であ
り、かつ前記粘着剤は製法上必然的に流動化するため、
前記気孔は短時間で塞がってしまい、通気性が喪失して
しまうという問題点があった。なお、通気性を増すため
に粘着剤内の水分を増加すると粘着剤はゲル状態となる
ため製造上扱いにくくなり、粘着力が低下するという問
題点が生じるものであった。
【0011】また、従来の技術の(3)項で述べた方法
では粘着剤を基材に均一に塗布することはできず、粘着
剤のコーティングを基材面に一定に行う反復可能性がな
く、粘着剤の塗布が均一に行われず、基材面の薬効にバ
ラツキが生じ、また、通気性がない部分が多くでるなど
不良品が出るという問題点があった。
【0012】また、従来の技術の(4)項で述べた方法
では多少の通気性を付与したにもかかわらず、防水性の
粘着テープではなくなるという問題点があった。
【0013】上述のように、従来の粘着テープ及びその
製造方法は、均一な品質の反復可能性がなく、コスト高
であり、通気性が不十分であるなどの多くの問題点が残
されている。
【0014】本発明は叙上の問題点を解決するために開
発されたもので、耐水性、親気性および又は親水性に優
れた親気性および又は親水性粘着シートもしくはテープ
を提供し、さらには前記親気性および又は親水性粘着シ
ートもしくはテープを容易にかつ安定した状態で製造で
きる方法を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の親気性および又は親水性粘着シートもしく
はテープにおいては、前記親気性および又は親水性を有
する穀物や木の実などの親気性および又は親水性を有す
る殻体を粒状に形成して成る多数の粒体13を分散した
粘着剤層を通気性基材の一面に形成したものである。
【0016】なお、前記親気性および又は親水性粘着シ
ートもしくはテープは、前記粘着剤層の両面間を一又は
複数の粒体13で架橋して粘着剤層の両面に露出させた
ものであってもよい。
【0017】さらに前述の構成に加え、前記親気性およ
び又は親水性粘着シートもしくはテープは、前記粒体1
3と粘着剤12との界面に、粘着剤層9の厚み方向に貫
通する間隙14を形成することができる。
【0018】さらに、前記粘着剤層9を前記粒体13の
大きさ以下の厚さで形成することができる。
【0019】具体的には、前記一又は複数の粒体13を
粒径17〜200μの大きさで形成して前記粘着剤層
又は樹脂フィルムを10〜120μの厚さで形成するこ
ともできる。
【0020】また、前記通気性基材11に達する線条溝
16を多数、前記粘着剤層に同一方向で任意長さに断
続的に形成することもできる。
【0021】また、前記親気性および又は親水性粘着シ
ートもしくはテープは、前記通気性基材11として、穀
物や木の実などの親気性および又は親水性を有する殻体
を粒状に形成して成る多数の粒体を樹脂フィルム内に分
散した親気性および又は親水性フィルムシートもしくは
テープを用いることができる。
【0022】そして、本発明の通気性粘着シートもしく
はテープの製造方法は、以下に示す製造工程から成る。
【0023】(1)米、麦、ピーナッツなどの穀物や木
の実などの親気性および又は親水性を有する殻体を粒径
17〜200μの大きさで粒状に形成した吸水性を有す
る粒体13を水あるいはアルコールに浸漬して水膨潤す
る。
【0024】(2)次いで、前記水膨潤した多数の粒体
13を、溶剤型の粘着剤12内に均一に分散した混合溶
液をつくる。
【0025】なお、ホットメルトなどの無溶剤型の粘着
剤12には、乾燥した粒体13を用いる。
【0026】(3)ロール状の剥離紙15の剥離面に、
ロールコータ、ダイコータなどの各種コーティングの方
法により、上記(2)項の粘着剤12と粒体13の混合
溶液を10〜120μの均一の厚さで固形分塗布する。
【0027】また、粘着剤層の両面間を一又は複数の
粒体13で架橋して粘着剤層の両面に露出させるため
に、粒体13の大きさが粒径17〜200μに対して粘
着剤層の厚さは10〜120μが望ましい。
【0028】また、粘着剤塗工機のヘッドクリアランス
を粘着剤12の流れ抵抗と粒体13の流れ抵抗とに差が
生じるように調整し、ヘッドクリアランスで滞留する粒
体13により前記通気性基材に達するスジ状の線条溝1
6を前記粘着剤層に断続的にしかもランダムに多数発
生せしめる。
【0029】(4)次いで、粘着剤12と粒体13の粘
着剤層を乾燥する。例えば溶剤型の粘着剤12は熱風
乾燥すると、粘着剤12の有機溶剤が粒体13内の水分
より早く気化して粘着剤12が収縮成膜され、その後粒
体13内の水分が蒸発して粒体13と粘着剤12の界面
に粘着剤層の厚み方向に貫通する微少な間隙14が形
成される。
【0030】(5)次いで、剥離紙15上の粘着剤層
に通気性基材11を貼合し転写する。
【0031】なお、以上の通気性粘着シート10の製造
工程において、通気性基材11に粘着剤12と粒体13
の混合溶液を直接固形分塗布して通気性粘着シート10
を形成し、この通気性粘着シート10の粘着剤層に剥
離紙15を貼合することができる。
【0032】
【作用】上記のように構成された親気性および又は親水
性粘着シートである分散粘着シート10は人体の皮膚に
貼り付けた場合、粘着剤層の両面を一又は複数の穀物
や木の実などの親気性および又は親水性を有する殻体を
粒状に形成して成る粒体13で架橋しているので、前記
殻体でなる粒体13の成分はデンプン系、セルロース
系、タンニン系、多糖類系、リグニン系等の親水基を有
するので親気性および又は親水性に富み、皮膚の水分が
皮膚に接した粘着剤層の片面に露出する粒体13によ
って吸収され、この水分を前記一又は複数の粒体13が
吸収して水膨潤し、次いで粒体13の水分が通気性基材
11を経て外気へ発散する。また、粘着剤層9の両面
を架橋した一又は複数の粒体13と粘着剤12間の間隙
14が粘着剤層の厚み方向の通気孔となるので皮膚呼
吸を妨げることが少なくなる。
【0033】さらに、分散粘着シート10を引っ張って
皮膚に貼り付るときや、皮膚の動作に伴って通気性基材
11及び粘着剤12が伸ばされると、分散粘着シート1
0は粘着剤12と粒体13間の間隙14が広がるのでよ
り一層、通気性が増加する。
【0034】また、粒状に形成して成る親気性および又
は親水性を有する殻体を多数樹脂フィルム内に分散した
親気性および又は親水性樹脂フィルムシートである分散
樹脂フィルムシート30を、前記親気性および又は親水
性粘着シートおよびテープの通気性基材として使用した
場合には、フィルム内の粒体13が前記分散粘着シート
10の粘着剤層内の穀物や木の実などの親気性および
又は親水性を有する殻体を粒状に形成して成る粒体13
と同様の作用をするので、親気性および又は親水性に富
むものである。さらに分散樹脂フィルムシート30が水
中に浸ると、フィルム内の穀物や木の実などの親気性お
よび又は親水性を有する殻体を粒状に形成して成る粒体
13が水膨潤して膨張するので間隙14を閉塞し分散樹
脂フィルムシート30の通水性を止める作用をする。し
たがって、分散樹脂フィルムシート30を通気性基材と
した分散粘着シート10は、通常、外気にさらされてい
る状態では親気性および又は親水性に富む粘着シートで
あるが、水中に浸ると通気性基材である分散樹脂フィル
ムシート30が粘着剤層を水中から保護するので耐水
性の粘着シートになる。
【0035】
【実施例】以下、本実施例では親気性および又は親水性
粘着シート、並びに前記親気性および又は親水性粘着シ
ートの通気性基材として使用する親気性および又は親水
性樹脂フィルムシート、およびこれらの製造方法につい
て説明し、親気性および又は親水性粘着テープおよびそ
の製造方法については前記粘着シートテープ状に加工
したものであるので省略する。
【0036】〔親気性および又は親水性粘着シート〕 気性および又は親水性粘着シートについて図1を参照
して説明すると、10は親気性および又は親水性粘着シ
ートたる分散粘着シートであり通気性基材11に親気性
および又は親水性を有する殻体を粒状に形成して成る粒
体13を混合分散した粘着剤を塗工したものである(以
下「分散粘着シートという)。前記通気性基材11は不
織布、織布、PVCフィルム、ウレタンフィルム、オレ
フィン系フィルム、ゴム系フィルムなど多数の貫通孔を
有する多孔性基材や他の通気性を有する基材を含むもの
である。この通気性基材11の一面の全域に、ゴム系又
はアクリル系などの粘着剤12を10〜120μの厚さ
で流動化しない状態に塗布(固形分塗布)し、この粘着
剤12内には、穀物や木の実などの親気性および又は親
水性を有する殻体を粒状に形成して成る粒体13を多
数、混合分散して粘着剤層を形成している。前記粘着
剤12はゴム系やアクリル系に限定されず、シリコーン
系、ポリビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系な
どを使用することができる。なお、親気性の物質とは吸
気性および通気性を有するものをいい、親水性の物質と
は吸水性および通水性を有するものをいう。前記粒体1
3の親気性および又は親水性を有する物質は例えば、
米、麦、ピーナッツなどの穀物の殻体(米や麦はモミガ
ラ)あるいは親気性および又は親水性を有する木の実な
どの乾燥した殻体を粒径17〜200μの大きさで粒状
に形成したもので、前記殻体でなる粒体13の成分はデ
ンプン系、セルロース系、タンニン系、多糖類系、リグ
ニン系等の親水基を有するので親気性および又は親水性
に富むものである。そして前記多数の粒体13は、図1
に示すように、一の粒体13が単独で粘着剤層内に散
在しているもの、複数の粒体13が連接して粘着剤層
の両面間を架橋するようにして露出しているもの、一の
粒体が粘着剤層の両面に露出しているものなど様々で
ある。
【0037】さらに、粒体13と粘着剤12の界面には
粘着剤層の厚み方向に貫通する20〜50μ程度の微
少な間隙14が形成されている。したがって、粘着剤層
の両面間を一又は複数の粒体13で架橋した状態にあ
る粒体13と粘着剤12の界面に形成された間隙14は
粘着剤層の両面間に通気性をもたらすものである。
【0038】また、前記粘着剤層には、図2および図
3に示すように、粘着剤12の未塗工部分が幅約1.5
mmでスジ状に長くしかも前記通気性基材11に達する
線条溝16が同一方向で断続的にしかもランダムに形成
している。この線条溝16は粘着剤層の両面に連通す
る空間であるので粘着剤層の両面間に通気性をもたら
す効果がある。しかし、分散粘着シート10は粘着剤層
に前記線条溝16が形成されてなくても充分に親気性
および又は親水性に富むものである。
【0039】そして、上記分散粘着シート10の前記粘
着剤層の表面には、片面又は両面に剥離剤を塗布した
プラスチックフィルムあるいは紙からなる剥離紙15を
貼合している。
【0040】〔親気性および又は親水性粘着シートの作
用〕 次に、親気性および又は親水性粘着シートたる前記分散
粘着シート10の作用を説明すると、分散粘着シート1
0は粘着剤層の両面間を一又は複数の粒体13で架橋
しているので、この分散粘着シート13を人体の皮膚に
貼り付けた場合、皮膚に接した粘着剤層の面に露出す
る粒体13が皮膚の水分を吸水し、この粒体13の水分
が前記一又は複数の粒体13全体に水膨潤され、次いで
前記粒体13の水分は通気性基材11に接した粘着剤層
の面に露出する粒体13から通気性基材11を経て外
気へ発散する。さらに粘着剤層の両面間を一又は複数
の粒体13で架橋している粒体13と粘着剤12間の間
隙14が粘着剤層の厚み方向の通気孔となるので、分
散粘着シート10は皮膚呼吸を妨げることが少なくなる
ために皮膚の炎症は生じにくいものである。さらに、分
散粘着シート10は実際には引っ張られて皮膚に貼り付
けられ、貼り付けた分散粘着シート10が皮膚の動作に
伴ってさらに引っ張られるので、分散粘着シート10の
通気性基材11及び粘着剤12が引き伸ばされ、その結
果粘着剤12と粒体13の界面間の間隙14が広がるた
めに分散粘着シート10はより一層通気性が増加する。
【0041】なお、分散粘着シート10の粒体13は粘
着剤層の増量剤ともなり分散粘着シート30の安価に
寄与する。
【0042】〔親気性および又は親水性粘着シートの
気性基材〕 次に、前記親気性および又は親水性粘着シートに用いる
通気性基材の一例である親気性および又は親水性樹脂フ
ィルムシートついて図4を参照して前記分散粘着シート
10と同様の部分は省略して説明する。32は塩化ビニ
ルやポリウレタンなどのプラスチックやゴム系の樹脂で
なる樹脂フィルムであり、30は前記樹脂フィルム32
内に前述分散粘着シート10と同様の穀物や木の実など
の親気性および又は親水性を有する殻体を粒状に形成し
て成る多数の粒体13を分散している親気性および又は
親水性樹脂フィルムシートたる分散樹脂フィルムシート
(以下「分散樹脂フィルムシート」という)である。
【0043】そして、分散樹脂フィルムシート30は、
図4に示すように、前記多数の粒体13の分散状態が前
述分散粘着シート10と同様であり、一の粒体13が単
独で樹脂フィルム32に散在しているもの、複数の粒体
13が連接して樹脂フィルム32の両面間を架橋するよ
うに露出しているもの、一の粒体が樹脂フィルム32の
両面に露出しているものなど様々である。
【0044】さらに、樹脂フィルム32の両面間を一又
は複数の粒体13で架橋した状態にある粒体13と粘着
剤12の界面には、前述分散粘着シート10の間隙14
と同様に、樹脂フィルム32の両面間に通気性を成す2
0〜50μ程度の微少な間隙34が形成されている。
【0045】なお、樹脂フィルム32が非結晶性の塩化
ビニルやポリウレタンなどのプラスチックフィルムであ
る場合は、分散樹脂フィルムシート30は耐水性に富ん
でいるので水に対して脆化せず、耐水性、伸縮性を有す
るフィルムとなる。
【0046】〔親気性および又は親水性樹脂フィルムシ
ートより成る通気性基材の作用〕 したがって、親気性および又は親水性樹脂フィルムシー
トたる分散樹脂フィルムシート30は、樹脂フィルム内
の粒体13が前記分散粘着シート10の粘着剤層内の
粒体13と同様に作用し、樹脂フィルム32の一方の面
に露出する粒体13が水分を吸水して前記一又は複数の
粒体13全体に水膨潤され、次いで樹脂フィルム32の
他方の面に露出する粒体13から外気へ発散し、間隙3
4が樹脂フィルム32の厚み方向の通気孔となるので、
親気性および又は親水性に富むものである。したがって
この分散樹脂フィルムシート30は前記分散粘着シート
10の通気性基材11として用いることができる。しか
も、分散樹脂フィルムシート30は水中に浸るとフィル
ム内の粒体13が水膨潤して膨張するので間隙34を閉
塞し分散樹脂フィルムシート30の通水性を止める作
用、いわゆる止水作用をする。分散樹脂フィルムシート
30は大気中では親気性および又は親水性のフィルムシ
ートであるが、水中では耐水性フィルムシートとなる極
めて有用な樹脂フィルムシートである。
【0047】したがって、分散樹脂フィルムシート30
を通気性基材とした分散粘着シート10は、この分散粘
着シートを人体の皮膚に貼り付ても、分散樹脂フィルム
シート30は水分によるフィルム脆化が生じることな
く、耐水性を有し、かつ皮膚の動作により分散樹脂フィ
ルムシート30の間隙34が拡張されて通気性に優れる
ので、前述した分散粘着シート10の粘着剤層の親気
性及び親水性の作用効果と相乗して耐水性、親気性及び
親水性に優れた分散粘着シートとなる。
【0048】すなわち、分散樹脂フィルムシート30は
通常の外気にさらされている常態においては分散樹脂フ
ィルムシート30内の粒体13は吸水作用をし、間隙3
4にて脱気作用をするが、人体の皮膚に貼った分散樹脂
フィルムシート30が雨に濡れたり水中に浸漬した場合
は分散樹脂フィルムシート30内の粒体13が水膨潤し
て膨張し、間隙34を閉塞するので止水作用をする。と
同時に分散樹脂フィルムシート30のフィルムは耐水性
であるので分散樹脂フィルムシート30の内面に塗工し
た粘着剤12を保護して粘着剤12の効能の低下を防ぐ
作用をする。
【0049】なお、分散樹脂フィルムシート30内の粒
体13は、分散粘着シート10の粘着剤層と同様、フ
ィルムの増量剤となり分散樹脂フィルムシート30の安
価に寄与する。
【0050】気性および又は親水性粘着シートの製造
方法 次に、親気性および又は親水性粘着シートたる分散粘着
シート10の製造方法について図5を参照してその製造
工程を以下に説明する。 (1)米、麦、ピーナッツなどの穀物の殻体あるいは吸
水性を有する木の実などの乾燥した殻体を粒径17〜2
00μの大きさで粒状に形成した粒体13を多数、水あ
るいはアルコールに浸漬する。すると、粒体13はその
組成分が主として親水性を有するペントサン、リグニ
ン、セルロース、灰分(シリカなど)等で成るので重量
比1.5〜10倍に常態で水膨潤する。
【0051】なお、この工程では前記多数の粒体13を
水あるいはアルコールに浸漬するので粒体13の洗浄に
もなる。
【0052】(2)次いで、水膨潤した多数の粒体13
を、溶剤系の粘着剤12のトルエン、ヘキサンなどの有
機溶剤100重量部に対し粒体13を10〜60重量部
の割合で粘着剤12に混入し、粒体13が粘着剤12内
に均一に分散された混合溶液をつくる。粘着剤12はゴ
ム系、アクリル系、シリコーン系、ポリビニル系、ポリ
ウレタン系、ポリエステル系などの粘着剤が好適である
が、特に限定されない。
【0053】なお、吸水性を有する木材パルプ、レーヨ
ン糸などの糸状の繊維体の場合では粘着剤12と混合す
ると前記糸状の繊維体が沈降したり団子状になるため粘
着剤12内に均一に分散されないが、粒体13は粒状で
あるために粘着剤12に均一に混合し分散され、粒体1
3と粘着剤12との混合状態が非常に良好である。
【0054】また、粒体13の組成分は有機溶剤と重合
して同化し、溶出しやすいのであるが、前述したように
粒体13を水膨潤すると、粒体13内の水分架橋が粒体
13の組成分を粘着剤12の有機溶剤に同化しないよう
に保護するので、粒体13を溶剤系の粘着剤12内に混
入しても粒体13の吸水性は低下しない。したがって、
溶剤系の粘着剤12には上記理由により水膨潤した粒体
13を用いることが好ましいが、必ずしも水膨潤した粒
体13に限定されない。
【0055】なお、ホットメルトなどの無溶剤型の粘着
剤12には、好ましくは乾燥した粒体13を用いること
ができる。
【0056】(3)ロール状の片面あるいは両面剥離紙
15に、ドクターロールコータ、ダイコータなどの各種
コーティングの方法により、上記(2)項の粘着剤12
と粒体13の混合溶液を10〜120μの均一の厚さで
固形分塗布する。
【0057】このとき、多数の粒体13は図1に示すよ
うに、粘着剤層の両面に露出する。粘着剤層の粒体
13の分散状態は、一の粒体13が粘着剤12内に混在
したり、一の粒体13が単独で粘着層の両面に露出した
り、あるいは複数の粒体13が粘着剤層の両面間で連
なって粘着剤層の両面に露出する。すなわち、粘着剤
の両面間を一又は複数の粒体13で架橋して粒体1
3が粘着剤層の両面に露出する。このような粘着剤層
の粒体13の分散状態は、粒体13の大きさや粘着剤
の厚さ及び粒体13と粘着剤12の重量比により異
なる。
【0058】例えば、粒体13の大きさが粒径17〜2
00μに対して粘着剤層の厚さは10〜120μが望
ましく、それ以上の厚みになると粒体13が粘着剤12
層の両面に露出する部分が小さくなりあるいは露出する
粒体13が少なくなるため分散粘着シート10の吸水性
及び通気性を著しく低下するので注意を要する。この場
合、粘着剤層の厚さは60μが最も望ましい。
【0059】なお、前記剥離紙15の剥離面は剥離性に
優れたシリコーン系が望ましいが、所望の剥離性を有す
れば非シリコーン系でもよい。
【0060】また、図2において粘着剤塗工機のロール
21,22間のヘッドクリアランスを100〜300μ
にすると、図3に示すように、幅約1.5mmのスジ状
の前記剥離紙15に達する空間部16(粘着剤12が塗
布されない部分)が粘着剤層に断続的にしかもランダ
ムに多数発生する。この空間部16は粘着剤層の両面
に連通する空間であるので、分散粘着シート10に通気
性をもたらす上で良好な状態である(本発明において粘
着剤層に前記空間部16を多数形成した塗工を以下
「スジ塗り」という)。このスジ塗りが生じる理由は、
前記ヘッドクリアランスの位置において粘着剤12の流
れ抵抗と粒体13の流れ抵抗とに差生じ、すなわち粒
体13の流れがヘッドクリアランスの位置で粘着剤12
の流れより遅くなるために幾らかの粒体13がヘッドク
リアランスで滞留し、この粒体13により粘着剤の流れ
方向下流にスジ状の空間部16が発生するためである。
その後、前記粒体13がある時点でヘッドクリアランス
を通過すると前記空間部16がとぎれ、次いで後続の粒
体13が前述同様の作用でスジ状の空間部16を発生す
る。結果として粘着剤層に多数のスジ状の前記空間部
16が断続的にしかもランダムに発生する。
【0061】したがってヘッドクリアランスを調整する
ことにより、空間部16の発生数や位置および長さを変
化させることができるので、スジ塗りの状態を変更する
ことは容易である。
【0062】(4)次いで、溶剤系の粘着剤12は、図
2に示すように、乾燥機23内に通過させて熱風乾燥
し、ホットメルトなどの無溶剤系の粘着剤12は図示せ
ざる冷却装置内を通過させて冷却する。なお、このとき
粘着剤12は流動化しない状態に処理される。
【0063】粘着剤12と粒体13の粘着剤層が乾燥
機23内を通過するとき、粘着剤12の有機溶剤の沸点
は60℃であるので粒体13内の水分より早く気化する
ため粘着剤12は早く収縮製膜され、その後に粒体13
内の水分が100℃で蒸発するので粘着剤12は粒体1
3の周囲に流動することなく粒体13と粘着剤12の界
面に微少な間隙14(図1)が生じる。粒体13は粘着
剤12の層の両面に露出しているので前記間隙14は必
然的に粘着剤層の厚み方向に貫通して形成される。こ
の間隙14が粘着剤層の通気性をもたらすのである。
【0064】(5)次いで、剥離紙15上の乾燥した粘
着剤層はロール24,25間で通気性基材11に貼合
転写され、断面が図1に示すような分散粘着シート10
が形成される。なお、前記通気性基材11として前述親
気性および又は親水性樹脂フィルムシートたる分散樹脂
フィルムシート30を用いると、耐水性並びに親気性お
よび又は親水性に優れた分散粘着シート10が形成され
る。
【0065】親気性および又は親水性粘着シートの他の
製造方法 なお、前述の分散粘着シート10の製造工程では、剥離
紙15に粘着剤層を形成し、この粘着剤層を通気性
基材11に転写しているが、通気性基材11に粘着剤1
2と粒体13の混合溶液を直接固形分塗布して分散粘着
シート10を形成し、この分散粘着シート10の粘着剤
12層に剥離紙15を貼合してもよい。
【0066】また、乾燥した粒体13を溶剤系の粘着剤
12内に混入すると、粒体13の組成分と粘着剤12の
有機溶剤との重合が生じるため粒体13の吸水性が低下
するが、この場合でも粒体13により前述したスジ塗り
は発生するのでこのスジ塗りによる通気性は得られる。
したがって、スジ塗りを形成した粘着剤層を通気性基
材11に形成しただけでも充分通気性に優れた分散粘着
シート10を提供することができる。
【0067】通気性基材として使用される親気性および
又は親水性樹脂フィルムシートの製造方法 次に、前記分散粘着シート10の通気性基材として使用
される親気性および又は親水性樹脂フィルムシートたる
分散樹脂フィルムシート30の製造方法を前述の分散粘
着シート10の製造方法と同様の部分は省略して説明す
る。
【0068】分散樹脂フィルムシート30の原料は、塩
化ビニルやポリウレタンなどのプラスチックやゴム系の
樹脂であり、分散樹脂フィルムシート30の成膜加工法
としては既知のキャスティング法、エキストルージョン
法のTダイ法、カレンダーロール法など、均一な厚みの
フィルムを成膜する加工法であればよく、制限されな
い。
【0069】また、分散樹脂フィルムシート30は溶剤
型ロールコータで製造する場合は溶媒型ポリマーをバイ
ンダーとして用い、無溶剤型ホットメルトコータで製造
する場合は、熱可朔性ポリマーをバインダーとして用い
る。なお、前記バインダーは、ウレタン系、アクリル
系、ポリビニル系、ゴム系などがある。
【0070】そして、前記バインダー100重畳部に対
して前述同様の粒体13として5〜120重畳部を混合
して分散して混合溶液を生成する。なおバインダーが溶
媒型ポリマーのときは前述した親気性および又は親水性
粘着シートの場合と同様の理由で、水分により粒体13
を保護するために、好ましくは、水膨潤した粒体13を
用い、またバインダーが無溶剤型の熱可朔性ポリマーの
ときはこれに限定されないが、好ましくは乾燥した粒体
13を用いる。この混合溶液を、例えば図2に示すよう
なロールコータあるいは図示せざる既知のエキストルー
ション法による押出し機やキャスティング法で、成膜し
て分散樹脂フィルムシート30を得る。この分散樹脂フ
ィルムシート30はフィルム中に多数の粒体13が均等
に細かく点在した耐水性を有する伸縮性の非結晶性フィ
ルムであり、フィルムの1平方cmの単位面積当たりの
粒体13の数はコータヘッドのクリアランス及びバイン
ダーと粒体13との混合比に左右される。
【0071】例えば、ウレタン系又はポリウレタン系の
溶媒型ポリマーのバインダー100重畳部に対し、粒体
13を40重畳部、イソシアネート基2重畳部、トルエ
ン20重畳部を混合し、この混合溶液を既知のロールコ
ータに投入し、前記混合溶液の粒体13に流れ抵抗が生
じないように、すなわち前述したスジ塗りが生じないよ
うにナイフクリアランスを調整する。そして前記混合溶
液を剥離紙15の剥離面にキャスティング塗工をする。
なお、乾燥後の分散樹脂フィルムシート30のフィルム
厚は前述分散粘着シート10と同様にフィルムの両面に
粒体13を露出して通気性を得るために粒体13の径の
大きさ17〜200μに対してフィルム厚20〜120
μが望ましく、フィルム厚60μが最も望ましい。
【0072】以上のようにして得た分散樹脂フィルムシ
ート30は耐水性に富み、水に対して脆化せず、フィル
ムの伸縮性を有しており、さらに粒体13の界面に20
〜50μ程度の微細な間隙34を有するので、前記分散
粘着シート10の通気性基材として用いるに好適であ
る。
【0073】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0074】()穀物や木の実などの親気性および又
は親水性を有する殻体などの物質で成る多数の粒体を分
散した粘着剤層を通気性基材の一面に形成したので、皮
膚に貼り付けても炎症を起こしにくい親気性および又は
親水性に優れた親気性および又は親水性粘着シートもし
くはテープを提供することができた。なお、前記多数の
粒体は粘着シートもしくはテープの増量剤となり安価な
粘着シートもしくはテープを提供することができた。
【0075】()前記粘着剤層の両面間を穀物や木の
実などの親気性および又は親水性を有する殻体を粒状に
形成して成る一又は複数の粒体で架橋して粘着剤層の
面に露出させたので、上記()項と同様の効果を有す
る親気性および又は親水性に優れた親気性および又は親
水性粘着シートもしくはテープを提供することができ
た。
【0076】()前記粘着剤層の両面間を穀物や木の
実などの親気性および又は親水性を有する殻体を粒状に
形成して成る一又は複数の粒体で架橋して粘着剤層の
面に露出させ、かつ粒体と粘着剤との界面に粘着剤層の
厚み方向に貫通する間隙を形成したので、上記()項
と同様の効果を有する親気性および又は親水性に優れた
親気性および又は親水性粘着シートもしくはテープ
供することができた。
【0077】()前記粘着剤層を前記粒体の大きさ以
下の厚さで形成したので、必然的に前記粘着剤層の両面
間を穀物や木の実などの親気性および又は親水性を有す
る殻体を粒状に形成して成る一の粒体で架橋し、これら
の粒体が粘着剤層全体に満遍無く均一に分散するため極
めて親気性および又は親水性に優れた親気性および又は
親水性粘着シートもしくはテープ提供することができ
た。
【0078】()前記穀物や木の実などの親気性およ
び又は親水性を有する殻体を粒状に形成して成る一又は
複数の粒体を粒径17〜200μの大きさで形成して前
記粘着剤層を10〜120μの厚さで形成したので、一
又は複数の粒体で前記粘着剤層の両面間を架橋して粘着
層の両面に露出する状態を粘着剤層の全体に形成する
ことができ、極めて親気性および又は親水性に優れた親
気性および又は親水性粘着シートもしくはテープ提供
することができた。
【0079】()前記多孔性基材に達する線条溝を多
数、前記粘着剤層に同一方向で任意長さに断続的に形成
したので、通気性をもたらす線条溝によりなお一層親気
性および又は親水性に優れた親気性および又は親水性粘
着シートもしくはテープを提供することができた。
【0080】(前記通気性基材が穀物や木の実など
の親気性および又は親水性を有する殻体などの物質で成
る多数の粒体を樹脂フィルム内に分散した親気性および
又は親水性樹脂フィルムシートもしくはテープである
合には、水に濡れたり水中に浸しても前記通気性基材の
内面の粘着剤層を水から保護することができる耐水性を
有し、大気中においては親気性および又は親水性に優れ
た親気性および又は親水性粘着シートもしくはテープを
提供することができた。
【0081】()穀物や木の実などの親気性および又
は親水性を有する殻体を粒状に形成して成るを粒状に形
成して成る多数の粒体を粘着剤内に分散して混合溶液を
生成し、この混合溶液を通気性基材に固形分塗布して粘
着剤層を形成したので、粒体が粘着剤内に容易に均一に
分散するため、一又は複数の粒体でなる粘着剤層の両面
間の架橋状態を安定させることができ、親気性および又
は親水性に優れた親気性および又は親水性粘着シートも
しくはテープを容易に製造する方法を提供することがで
きた。
【0082】()穀物や木の実などの親気性および又
は親水性を有する殻体を粒状に形成して成るを粒状に形
成して成る多数の粒体を粘着剤内に分散して混合溶液を
生成し、この混合溶液を剥離紙の剥離面に固形分塗布し
て粘着剤層を形成し、次いで前記剥離紙上の粘着剤層を
通気性基材に転写したので、粒体が粘着剤内に容易に均
一に分散するため、一又は複数の粒体でなる粘着剤層の
両面間の架橋状態を安定させることができ、親気性およ
び又は親水性に優れた親気性および又は親水性粘着シー
トもしくはテープを容易に製造する方法を提供すること
ができた。
【0083】(10)前記()又は()項における
混合溶液を通気性基材に固形分塗布して粘着剤層を形成
しかつ該粘着剤層の両面間を前記一又は複数の粒体で架
橋して粘着剤層の両面に露出させ、該粘着剤層を乾燥収
縮して粒体と粘着剤の界面に粘着剤層の厚み方向に貫通
する間隙を形成したので、粒体が粘着剤内に容易に均一
に分散すると共に粘着剤層の両面間に通気性のある間隙
を容易に形成することができ、親気性および又は親水性
に優れた親気性および又は親水性粘着シートもしくはテ
ープを容易に製造する方法を提供することができた。
【0084】(11)前記混合溶液を前記粒体の大きさ
以下の厚さで通気性基材に固形分塗布して粘着剤層を形
成したので、必然的に粘着剤層の両面間を一の粒体で架
橋して粘着剤層の両面に露出させることができ、安定し
た親気性および又は親水性を有する親気性および又は親
水性粘着シートもしくはテープの製造方法を提供するこ
とができた。
【0085】(12)前記穀物や木の実などの親気性お
よび又は親水性を有する殻体を粒状に形成して成る多数
の粒体を水膨潤し、該水膨潤した粒体を粘着剤内に分散
して混合溶液を生成し、この混合溶液を固形分塗布して
形成した粘着剤層を熱風乾燥して粘着剤の有機溶剤を粒
体内の水分より早く気化して粒体と粘着剤の界面に前記
間隙を形成したので、粒体の親気性および又は親水性が
粘着剤の有機溶剤によって損なわれることがなく、粒体
が粘着剤内に容易に均一に分散すると共に通気性のある
間隙を容易に形成することができ、親気性および又は親
水性に優れた親気性および又は親水性粘着シートもしく
はテープを容易に製造する方法を提供することができ
た。
【0086】(13)前記穀物や木の実などの親気性お
よび又は親水性を有する殻体を粒状に形成して成る一又
は複数の粒体を粒径17〜200μの大きさで粒状に形
成し、この粒体を粘着剤内に均一に分散した混合溶液
を、10〜120μの厚さで固形分塗布して粒体を粘着
剤層の両面に露出させたので、一又は複数の粒体で前記
粘着剤層の両面間を架橋して粘着剤層の両面に露出する
状態を粘着剤層の全体に形成することができ、極めて親
気性および又は親水性に優れた親気性および又は親水性
粘着シートもしくはテープの製造方法を提供することが
できた。
【0087】(14)穀物や木の実などの親気性および
又は親水性を有する殻体を粒状に形成して成るを粒状に
形成して成る多数の粒体を粘着剤内に分散して混合溶液
を生成し、この混合溶液を粘着剤の流れ抵抗と粒体の流
れ抵抗とに差が生じるように調整した粘着剤塗工機のヘ
ッドクリアランスを通過せしめて通気性基材に塗工する
と同時に、前記通気性基材に達する線条溝を多数、前記
ヘッドクリアランスで滞留する粒体により前記粘着剤層
に断続的にかつランダムに発生せしめたので、ヘッドク
リアランスを変更するだけで容易にかつ安定した前記通
気性基材に達する線条溝を多数、前記粘着剤層に同一方
向で任意長さに断続的に形成することができ、また前記
線条溝の発生状態を自在に変化させることができ、より
一層親気性および又は親水性に優れた親気性および又は
親水性粘着シートもしくはテープの製造方法を提供する
ことができた。
【0088】(15親気性および又は親水性粘着フィ
ルムおよびテープの通気性基材を、穀物や木の実などの
親気性および又は親水性を有する殻体を粒状に形成して
成る多数の粒体を樹脂フィルムの原料内に分散して混合
溶液を生成し、この混合溶液を樹脂フィルムの成膜加工
手段により成膜した樹脂フィルムした場合、粒体が樹
脂フィルム内に容易に均一に分散するため、耐水性を有
するため水に対して脆化せずしかも大気中においては親
気性および又は親水性に優れた、前記親気性および又は
親水性粘着フィルムおよびテープの基材および該基材の
製造方法を提供することができた。
【0089】(16)穀物や木の実などの親気性および
又は親水性を有する殻体を粒状に形成して成る多数の粒
体を樹脂フィルムの原料内に分散して混合溶液を生成
し、この混合溶液を剥離紙の剥離面に固形分塗布して樹
脂フィルムを形成したので、粒体が樹脂フィルム内に容
易に均一に分散するため、耐水性を有するため水に対し
て脆化せずしかも大気中においては親気性および又は親
水性に優れた、前記親気性および又は親水性粘着フィル
ムおよびテープの基材及び該基材の製造方法を提供する
ことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の親気性および又は親水性粘着シートも
しくはテープの縦断面図を示すものである。
【図2】図1のB−B線断面図を示すものである。
【図3】本発明の親気性および又は親水性粘着シートも
しくはテープの部分斜視図を示すものである。
【図4】本発明の親気性および又は親水性粘着シートも
しくはテープの通気性基材である親気性および又は親水
性樹脂フィルムシートもしくはテープの縦断面図を示す
ものである。
【図5】本発明の親気性および又は親水性粘着シートも
しくはテープの製造方法の工程図の一例を示すものであ
る。
【符号の説明】
粘着剤層 10 分散粘着シート 11 多孔性基材 12 粘着剤 13 粒体 14 間隙 15 剥離紙 16 空間部 21,22 ロール 23 乾燥機 24,25 ロール 30 分散樹脂フィルムシート 32 樹脂フィルム 34 間隙

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穀物や木の実などの親気性および又は親
    水性を有する殻体を粒状に形成して成る多数の粒体を分
    散した粘着剤層を通気性基材の一面に形成したことを特
    徴とする親気性および又は親水性粘着シートもしくはテ
    ープ。
  2. 【請求項2】 前記粘着剤層の両面間を一又は複数の粒
    体で架橋して粘着剤層の両面に露出させたことを特徴と
    する請求項記載の親気性および又は親水性粘着シート
    もしくはテープ。
  3. 【請求項3】 前記粘着剤層の両面間を一又は複数の粒
    体で架橋して粘着剤層の両面に露出させ、かつ粒体と粘
    剤との界面に粘着剤層の厚み方向に貫通する間隙を形
    成したことを特徴とする請求項記載の親気性および又
    は親水性粘着シートもしくはテープ。
  4. 【請求項4】 前記粘着剤層を前記粒体の大きさ以下の
    厚さで形成した請求項1〜3いずれか1つに記載の親気
    性および又は親水性粘着シートもしくはテープ。
  5. 【請求項5】 前記一又は複数の粒体を粒径17〜20
    0μの大きさで形成して前記粘着剤層を10〜120μ
    の厚さで形成した請求項1〜4いずれか1つに記載の親
    気性および又は親水性粘着シートもしくはテープ。
  6. 【請求項6】 前記通気性基材に達する線条溝を多数、
    前記粘着剤層に同一方向で任意長さに断続的に形成した
    請求項1〜5いづれか1つに記載の親気性および又は親
    水性粘着シートもしくはテープ。
  7. 【請求項7】 前記通気性基材が穀物や木の実などの親
    気性および又は親水性を有する殻体を粒状に形成して成
    る多数の粒体を樹脂フィルム内に分散した親気性および
    又は親水性樹脂フィルムシートもしくはテープである請
    求項1〜3いずれか一つに記載の親気性および又は親水
    性粘着シートもしくはテープの基材
  8. 【請求項8】 穀物や木の実などの親気性および又は親
    水性を有する殻体を粒状に形成して成る多数の粒体を粘
    着剤内に分散して混合溶液を生成し、この混合溶液を通
    気性基材に固形分塗布して粘着剤層を形成したことを特
    徴とする親気性および又は親水性粘着シートもしくはテ
    ープの製造方法。
  9. 【請求項9】 穀物や木の実などの親気性および又は親
    水性を有する殻体を粒状に形成して成る多数の粒体を粘
    着剤内に分散して混合溶液を生成し、この混合溶液を剥
    離紙の剥離面に固形分塗布して粘着剤層を形成し、次い
    で前記剥離紙上の粘着剤層を通気性基材に転写したこと
    を特徴とする親気性および又は親水性粘着シートもしく
    はテープの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記混合溶液を通気性基材に固形分塗
    布して粘着剤層を形成しかつ該粘着剤層の両面間を前記
    一又は複数の粒体で架橋して粘着剤層の両面に露出させ
    たことを特徴とする請求項又はに記載の親気性およ
    び又は親水性粘着シートもしくはテープの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記混合溶液を通気性基材に固形分塗
    布して粘着剤層を形成しかつ該粘着剤層の両面間を前記
    一又は複数の粒体で架橋して粘着剤層の両面に露出さ
    せ、該粘着剤層を乾燥収縮して粒体と粘着剤の界面に粘
    着剤層の厚み方向に貫通する間隙を形成したことを特徴
    とする請求項又はに記載の親気性および又は親水性
    粘着シートもしくはテープの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記粘着剤層の両面間を前記一の粒体
    で架橋して粘着剤層の両面に露出させるために前記混合
    溶液を前記粒体の大きさ以下の厚さで通気性基材に固形
    分塗布して粘着剤層を形成した請求項10又は11記載
    の親気性および又は親水性粘着シートもしくはテープの
    製造方法。
  13. 【請求項13】 前記多数の粒体を水膨潤し、該水膨潤
    した粒体を粘着剤内に分散して混合溶液を生成し、この
    混合溶液を固形分塗布して形成した粘着剤層を熱風乾燥
    して粘着剤の有機溶剤を粒体内の水分より早く気化して
    粒体と粘着剤の界面に前記間隙を形成した請求項10
    載の親気性および又は親水性粘着シートもしくはテープ
    の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記一又は複数の粒体を粒径17〜2
    00μの大きさで粒状に形成し、この粒体を粘着剤内に
    均一に分散した混合溶液を、10〜120μの厚さで固
    形分塗布して粒体を粘着剤層の両面に露出させた請求項
    10〜13いずれか1つに記載の親気性および又は親水
    性粘着シートもしくはテープの製造方法。
  15. 【請求項15】 穀物や木の実などの親気性および又は
    親水性を有する殻体を粒状に形成して成る多数の粒体を
    粘着剤内に分散して混合溶液を生成し、この混合溶液を
    粘着剤の流れ抵抗と粒体の流れ抵抗とに差が生じるよう
    に調整した粘着剤塗工機のヘッドクリアランスを通過せ
    しめて通気性基材に塗工すると同時に、前記通気性基材
    に達する線条溝を多数、前記ヘッドクリアランスで滞留
    する粒体により前記粘着剤層に断続的にかつランダムに
    発生せしめたことを特徴とする親気性および又は親水性
    粘着シートもしくはテープの製造方法。
  16. 【請求項16】 前記通気性基材を、穀物や木の実など
    の親気性および又は親水性を有する殻体を粒状に形成し
    て成る多数の粒体を樹脂フィルムの原料内に分散して混
    合溶液を生成し、この混合溶液を樹脂フィルムの成膜加
    工手段により親気性および又は親水性樹脂フィルムシー
    トもしくはテープとして形成する請求項8〜15いずれ
    か一つに記載の親気性および又は親水性粘着シートもし
    くはテープの基材製造方法。
  17. 【請求項17】 穀物や木の実などの親気性および又は
    親水性を有する殻体を粒状に形成して成る多数の粒体を
    樹脂フィルムの原料内に分散して混合溶液を生成し、こ
    の混合溶液を剥離紙の剥離面に固形分塗布して樹脂フィ
    ルムを形成したことを特徴とする請求項16記載の親気
    性および又は親水性粘着シートもしくはテープの基材
    造方法。
  18. 【請求項18】 前記樹脂フィルムの両面間を前記一又
    は複数の粒体で架橋して樹脂フィルムの両面に露出させ
    たことを特徴とする請求項16又は17に記載の親気性
    および又は親水性粘着シートもしくはテープの基材製造
    方法。
  19. 【請求項19】 前記樹脂フィルムの両面間を前記一又
    は複数の粒体で架橋して樹脂フィルムの両面に露出さ
    せ、該樹脂フィルムを乾燥収縮して粒体と樹脂フィルム
    の界面に樹脂フィルムの厚み方向に貫通する間隙を形成
    したことを特徴とする請求項16又は17に記載の親気
    性および又は親水性粘着シートもしくはテープの基材
    造方法。
JP4225764A 1992-08-25 1992-08-25 親気性および又は親水性粘着シートもしくはテープ、およびその製造方法、並びに前記親気性および又は親水性粘着シートもしくはテープの基材及びその製造方法。 Expired - Lifetime JP2683188B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4225764A JP2683188B2 (ja) 1992-08-25 1992-08-25 親気性および又は親水性粘着シートもしくはテープ、およびその製造方法、並びに前記親気性および又は親水性粘着シートもしくはテープの基材及びその製造方法。

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4225764A JP2683188B2 (ja) 1992-08-25 1992-08-25 親気性および又は親水性粘着シートもしくはテープ、およびその製造方法、並びに前記親気性および又は親水性粘着シートもしくはテープの基材及びその製造方法。

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0665397A JPH0665397A (ja) 1994-03-08
JP2683188B2 true JP2683188B2 (ja) 1997-11-26

Family

ID=16834445

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4225764A Expired - Lifetime JP2683188B2 (ja) 1992-08-25 1992-08-25 親気性および又は親水性粘着シートもしくはテープ、およびその製造方法、並びに前記親気性および又は親水性粘着シートもしくはテープの基材及びその製造方法。

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2683188B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008504412A (ja) * 2004-06-30 2008-02-14 コロプラスト アクティーゼルスカブ 絆創膏接着製品およびその製造方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5365726A (en) * 1976-11-24 1978-06-12 Canon Inc Penta-prism fixing device
JPS60185882A (ja) * 1984-02-29 1985-09-21 Sadao Nishibori 木質様強化フイルムの成形方法
JPS63152642A (ja) * 1986-07-03 1988-06-25 Ain Eng Kk フイルム
JPH03258839A (ja) * 1990-03-08 1991-11-19 Honshu Paper Co Ltd 吸水性複合体の製造法
JPH07103248B2 (ja) * 1990-05-11 1995-11-08 出光石油化学株式会社 皮革粉含有フィルム又はシート、及びそれを用いた積層体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008504412A (ja) * 2004-06-30 2008-02-14 コロプラスト アクティーゼルスカブ 絆創膏接着製品およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0665397A (ja) 1994-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE602004004337T3 (de) Absorbierender Artikel
US2923298A (en) Unitary non-adherent dressings
US4850991A (en) Absorbent article
US4773409A (en) Wound dressing
US3426754A (en) Breathable medical dressing
DE69733311T2 (de) Wundpflaster mit leckagefreier dichtung
JP2005511146A5 (ja)
US20140236112A1 (en) Wound dressing
JPH0136380B2 (ja)
JP2012040397A (ja) 創傷包帯
CA2493850A1 (en) Fluid storage material including particles secured with a crosslinkable binder composition
WO2004026202A1 (en) Elastomeric nonwoven with attached superabsorbent polymer
JP2000128781A (ja) パッチ
JPH09124469A (ja) 化粧料用又は皮膚科医薬用絆創膏
JP2683188B2 (ja) 親気性および又は親水性粘着シートもしくはテープ、およびその製造方法、並びに前記親気性および又は親水性粘着シートもしくはテープの基材及びその製造方法。
JPH0433859Y2 (ja)
JP3008181B2 (ja) 吸水材用表面材及びそれを用いた体液吸収材
JPH0761938B2 (ja) 腰痛用貼付剤
JP2022527004A (ja) 層状の有孔創傷被覆材、その製造工程及び有用な物品
US7833377B2 (en) Process for preparing an animal incontinence device
JP2509455B2 (ja) 分散シ―トもしくはテ―プ、並びに粘着シ―トもしくはテ―プ、並びに樹脂フィルムシ―トもしくはテ―プ
JP3397668B2 (ja) 透湿フィルム及びそれを用いた吸収性物品
RU2107516C1 (ru) Повязка для лечения ран и способ ее получения
JP3050413B2 (ja) 皮膚疾患治療用貼付剤
JPH0661864B2 (ja) 透湿性発泡シート及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070808

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080808

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090808

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100808

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110808

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120808

Year of fee payment: 15

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130808

Year of fee payment: 16

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130808

Year of fee payment: 16