JP2682941B2 - 複形式エマルジョン及びその生成方法 - Google Patents

複形式エマルジョン及びその生成方法

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JP2682941B2 JP4322838A JP32283892A JP2682941B2 JP 2682941 B2 JP2682941 B2 JP 2682941B2 JP 4322838 A JP4322838 A JP 4322838A JP 32283892 A JP32283892 A JP 32283892A JP 2682941 B2 JP2682941 B2 JP 2682941B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウォーターエマルジョ
ン内における安定した、低粘性度の複形式オイルに関
し、特に、2つの異なった平均的直径のオイル滴サイズ
で特徴付けられた分散オイル相を有するウォーターエマ
ルジョン内の複形式オイルに関する。
【0002】更に、本発明は、ウォーターエマルジョン
内における複形式オイルであり、その粘性が非時効性で
ある複形式オイルの生成方法に関する。
【0003】
【従来の技術】粘性炭化水素の蓄積は、豊富である。ベ
ネズエラ、カナダ、ソ連及びアメリカで発見された低A
PI重力の粘性炭化水素は、周囲温度において又15以
下のAPI重力において、10,000から500,0
00センチポイズの範囲の粘性度を有する。それらのオ
イル蓄積は、一般的に世界の多量オイル消費中心地より
離れた所に位置している。
【0004】前述したタイプの粘性炭化水素は、メカニ
カルポンプによる汲上げとメカニカルポンプそれ自体の
組み合わせ内へのスチーム注入、または、採掘技術のど
ちらかにより現在生成されている。粘性炭化水素の高い
粘度の為に、それらを古くからの装置により取り扱うこ
とは不可能である。粘性炭化水素を取り扱うに開発され
た種々の方法は、非常に高価なものになる傾向にある。
【0005】水内の粘性炭化水素のエマルジョンの形成
は、ある状況下において、ウォーターエマルジョン内の
粘性オイルが、粘性炭化水素のそれ自体よりも低い粘度
を有するように、粘性炭化水素の改善された取扱いを許
容する。ウォーターエマルジョン内の粘性炭化水素を形
成し、その後、低い粘度時点のエマルジョンを従来の導
管を通過してポンプで上げることにより粘性炭化水素を
移動させることは、本技術分野では既に知られているこ
とである。
【0006】概して、上記の方法での移動の為に形成さ
れたウォーターエマルジョン内の粘性炭化水素は、ウォ
ーターエマルジョン内のオイル内の粘性オイルの分散相
含有量は、重量パーセント70%以下であるエマルジョ
ンを含む。オイル含有量は、分散オイル相が重量パーセ
ント70%を越えて増加した時、エマルジョン粘度が指
数因数内で増加するという事の結果として、重量パーセ
ント70%の最大値で古くから制限されている。
【0007】加えて、重量パーセント70%以上の分散
オイル相濃縮及び平均的直径の単形式滴サイズ分布を有
するウォーターエマルジョン内の粘性炭化水素におい
て、エマルジョン移動に用いられる従来の方法は、それ
らのエマルジョンの粘性−弾性の性質の結果として、エ
マルジョンの高い粘度及びエマルジョンの流動学的動き
の複雑性により、操作不能となる。ウォーターエマルジ
ョン内のオイルの流動性が分布及び平均的直径オイル滴
サイズによりかなり影響をもたらされることは、従来の
技術で既に知られていた。ウォーターエマルジョン内の
オイル内の水の割合におけるあらゆる既知の粘性炭化水
素において、又、与えられた平均的直径の滴サイズ分布
において、ウォーターエマルジョン内の合成的オイルの
粘度は、オイル滴サイズ分布が更に多分散された場合、
減少する。換言すれば、単分散エマルジョンは、多分散
滴サイズ分布で同じエマルジョンよりも大きい粘性度を
有する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】導管もしくはタンカー
により長い距離を越えて、ウォーターエマルジョン内の
粘性炭化水素内のそれらの高い分散相を運ぶ場合は、内
部に分散された粘性炭化水素相を最大可能値に増加させ
ることが望ましい。エマルジョンの粘性炭化水素含有量
を最大にすることにより、移動に用いられるコストは、
粘性炭化水素のユニットごとに減少する。更に、ウォー
ターエマルジョン内のそれらの粘性炭化水素は、発電所
内の燃料として直接使用される場合、エマルジョン内の
大きい粘性度の炭化水素濃縮は、エマルジョンのユニッ
ト量によって相当大のエネルギーを引き起こす。
【0009】そこで、本発明の第1の技術的課題は、ウ
ォーターエマルジョン内の粘性炭化水素であり、粘性炭
化水素の高い内部相濃縮、比較的低い粘性及び永久的に
安定した粘性を有する粘性炭化水素を提供することであ
る。
【0010】また、本発明の第2の技術的課題は、ウォ
ーターエマルジョン内の粘性炭化水素であり、粘性炭化
水素オイル相を分散させた異なった複形式を有する粘性
炭化水素を提供することである。
【0011】更に、本発明の第3の技術的課題は、ウォ
ーターエマルジョン内の粘性炭化水素であり、エマルジ
ョンの粘性が、エマルジョン生成物の更なる剪断なし
で、容易に調整及び修正できる粘性炭化水素を提供する
ことである。
【0012】また、本発明の第4の技術的課題は、ウォ
ーターエマルジョン内の安定した、低粘性度の複形式粘
性炭化水素であり、粘性修正をあらゆる最終使用目的を
実行するに用いられる所望の値に作る非時効性複形式粘
性炭化水素を生成する方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ウォー
ターエマルジョン内における安定した、低粘性度の複形
式オイルであって、乳化剤と、連続水相と、重量比約7
0:30から約85:15のオイル:水の割合を有する
不連続オイル相とを有し、前記不連続オイル相は、2つ
の異なるオイル滴サイズDLとDSとを有し、前記オイ
ル滴サイズDLは約10から40ミクロンであり、前記
オイル滴サイズDSは約5ミクロン以下であり、DL/
DSの割合が4以上であり、重量パーセント約45%か
ら85%のオイルが、オイル滴サイズDL内にあること
を特徴とする複形式オイルが得られる。好ましくは、D
Lが約15から30ミクロンであり、DSが3ミクロン
以下であり、DL/DSの割合が10以上であり、重量
パーセント約70%から80%のオイルが、オイル滴サ
イズDL内にあるウォーターエマルジョン内のオイルで
ある。また更に好ましくは、最終複形式エマルジョンの
塩分が、30ppm以下である場合、ウォーターエマル
ジョン内の安定した、低粘性度の複形式粘性炭化水素
は、優れた時効性を有することを特徴とするウォーター
エマルジョン内のオイルが得られる。
【0014】また本発明によれば、その粘性が非時効性
であり、エマルジョンは重量比約70:30から重量比
約85:15のオイル:水の割合を有し、不連続相は重
い及び特別に重い天然オイル、ビチューメンもしくは製
油所残留物のような粘性炭化水素を有し、そのような粘
性炭化水素はSEC−1及び30℃において5000セ
ンチポイズ以上の粘性を有するウォーターエマルジョン
内の安定した、低粘性度の複形式オイル生成方法であっ
て、40ppm以下の塩分を有する水を含まない粘性炭
化水素の供給材料を提供することと、ウォーターエマル
ジョン内の2つのオイルを別々に生成することであっ
て、前記2つのオイルの内1つのオイルは5ミクロン以
下のオイル滴サイズ(DS)の分散相を有し、もう一方
のオイルは約10から40ミクロンのオイル滴サイズ
(DL)の分散相を有し、エマルジョン内のオイル:水
の割合が約70:30から約85:15の範囲内の状態
で2つのオイルを別々に生成することと、SEC−1及
び30℃において1500センチポイズ以下の粘性度を
有するウォーターエマルジョン内の最終オイル及び2つ
の同一であると証明することのできる及び異なった滴サ
イズの分布DL及びDSとして存在する分散粘性材料相
を得る状態において2つのエマルジョンを混合すること
とで構成されることを特徴とする複形式オイル生成方法
が得られる。
【0015】好ましくは、DLが約15から30ミクロ
ンであり、DSが3ミクロン以下であり、DL/DSの
割合が、10以上であり、重量パーセント約70%から
80%のオイルが、オイル滴サイズDL内にあることを
特徴とする方法が得られる。
【0016】
【作用】本発明におけるウォーターエマルジョン内の粘
性炭化水素は、粘性炭化水素の高い内部相濃縮、比較的
低い粘性及び永久的に安定した粘性を有し、粘性炭化水
素オイル相を分散させた異なった複形式を有することに
より、ウォーターエマルジョン内の粘性炭化水素が、エ
マルジョンの粘性を、エマルジョン生成物を更なる剪断
することなく、容易に調整及び修正する。また、ウォー
ターエマルジョン内の安定した、低粘性度の複形式粘性
炭化水素により、粘性修正をあらゆる最終使用目的に用
いられる所望の値に規定する非時効性複形式粘性炭化水
素を生成する。
【0017】
【実施例】次に、本発明による実施例を説明する。
【0018】本実施例は、ウォーターエマルジョン内の
安定した、低粘性度の複形式粘性炭化水素であり、低粘
性度及び優れた時効性によって特徴付けられる複形式粘
性炭化水素を示したものである。また、本実施例は、ウ
ォーターエマルジョン内のそのような複形式粘性炭化水
素の生成方法を示したものである。
【0019】粘性炭化水素、特に天然重油及び特別重
油、天然ビチューメン、もしくは製油所残留物を取り扱
う場合、最少粘性値を有するウォーターエマルジョン内
の粘性炭化水素は、それぞれのオイル相が、限定された
平均的直径のオイル滴粒子サイズを有し、それぞれのサ
イズは、互いに比例して一定した率で存在するの2つの
異なる分散オイル相を有するエマルジョンを生成するこ
とによって生成される。
【0020】連続する水相が、重量パーセント約70:
30から約80:15%のオイル対水の割合を有する不
連続オイル相内のウォーターエマルジョン内の安定した
低粘性複形式炭化水素を得る為には、不連続オイル相
は、2つの異なる限定可能なオイル滴サイズ内に提供さ
れなければならないことを見出だした。
【0021】その2つの異なる限定可能なオイル滴サイ
ズとは、1つは、大型直径滴サイズ(DL)を有し、も
う1つは、小型直径滴サイズ(DS)を有するものであ
る。本発明によれば、小型直径オイル滴サイズ分布(D
S)は、5ミクロン以下であり、好ましくは、3ミクロ
ン以下である。大型直径オイル滴サイズ分布(DL)
は、約10から40ミクロンの間であり、好ましくは1
5から30ミクロンの間である。ウォーターエマルジョ
ン生成物内の最終的炭化水素内の非常に低い粘性度を得
る為には、小型直径オイル滴粒子、DS、に対する大型
直径オイル滴粒子、DL、の割合は、5以上であり、好
ましくは10以上であることを見出だした。
【0022】加えて、ウォーターエマルジョン内におけ
る合成的炭化水素内の最低粘性度を成し遂げる手段とし
ては、ウォーターエマルジョン内における、炭化水素の
45%から85%、又、好ましくは、70%から80%
の重量パーセントが、オイル滴サイズDL、すなわち、
15から30ミクロンでなければならない。
【0023】非時効性ウォーターエマルジョン内におけ
る炭化水素を形成する為には、エマルジョンの粘性度が
永久に増加せず、エマルジョン生成物の最大塩分は15
ppm以下でなければならない。
【0024】本実施例におけるウォーターエマルジョン
生成物内における安定した炭化水素は、前述の好ましい
オイル滴サイズDL/DSを有する。ウォーターエマル
ジョン生成物内における2つの異なった粘性炭化水素を
生成し、その後好ましい量のエマルジョンを混合し、大
型滴サイズDL内の所望の重量パーセントを有する最終
生成物を得ることにより生成される。ウォーターエマル
ジョン内における各々の生成された炭化水素のオイル対
水の割合は、約70:30から約85:15の範囲でな
ければならない。そのエマルジョンは、米国特許第4,
934,398号に記載されたHIPR技術を用いて生
成される。
【0025】本発明の方法において使用された炭化水素
は、30℃以上の温度において、15以下のAPI重力
及び100,000センチポイズ程度の粘性度で特徴付
けられた粘性炭化水素である。ウォーターエマルジョン
生成物内における合成的粘性炭化水素は、30℃におい
て1500センチポイズ以下の粘性度で特徴付けられて
いる。
【0026】ウォーターエマルジョン生成物内における
合成的炭化水素の適した時効性を確実なものとする為に
は、本発明のエマルジョン生成において使用された粘性
炭化水素は、40ppm以下の塩分に脱水及び脱塩され
なければならない。最終エマルジョン生成物の塩分の調
整により、エマルジョンの安定性の及びエマルジョンの
優れた時効性が得られる。
【0027】本発明は、異なったオイル滴サイズDL及
びDSのどちらの形成おいて、エマルジョン内のオイル
の量を調整することにより合成的エマルジョンの粘性を
作り変えることを許容する。従って、その粘性の修正
は、水に対する炭化水素の割合を修正せずして、また、
エマルジョン粘性を変化する為に一般的に要求されたエ
ネルギーを剪断及び抑圧の結果として、エマルジョン安
定性の犠牲なしに変化することができる。本発明の複形
式エマルジョンの粘性を修正する為には、分散した粘性
炭化水素相の小型滴サイズDSに対する大型滴サイズD
Lの割合を変化させることが必要である。
【0028】更に本発明における生成物及び過程の詳細
及び利点は、後述の実施例により説明される。
【0029】(例1)エマルジョンは、CERRO N
EGROと称されたベネズエラのオイル生産地よりのC
err Negro天然ビチューメンを用いた米国特許
第4,934,398に示されているように、HIPR
技術を用いて生成された。エマルジョンは、商標INT
AN−100、登録商標INTEVEP及びアルカリフ
ェノールエトキシ化された乳化剤である登録商標S.
A.を基準とした界面活性剤の水性融解を用いた表Iに
示されたように生成された。最初のオイル対水の割合
は、重量比93/7,90/10,85/15,80/
20であった。混合物は、60℃に加熱され、混合速度
及び混合時間を変えて攪拌し、2,4,4,20及び3
0ミクロンの平均滴サイズ分布及び単形式滴サイズ分布
を得た。所望の滴サイズで生成されたそのようなエマル
ジョンは、水で薄められ、重量比70/30,75/2
5,80/20のオイル対水の割合を得た。
【0030】すべてのエマルジョンは、約500mg/
lの商標INTAN−100乳化剤を必要とした3ミク
ロン以下の滴サイズを有するものは除外して、オイルに
関して3000mg/lの商標INTAN−100で安
定した。
【0031】エマルジョンの特性は、表1に示されてい
る。
【0032】
【表1】
【0033】オイル:水の割合が70:30で、4.3
及び20.7の平均滴サイズ分布を有するエマルジョン
2及び3は、別々の割合で混合され、合成的複形式エマ
ルジョンの粘性度は、調整された。その結果は、下記の
表2に示されている。
【0034】
【表2】
【0035】表2は、大型滴サイズ分布(20.7ミク
ロン)及び小型滴サイズ分布(4.3ミクロン)の間に
エマルジョンのオイル相の割合の相関関係が存在する。
最低粘性度値を成し遂げる為には、両滴割合は、2つの
同一であると証明することのできる及び異なったサイズ
の分布として明確に定義されなければならない。最低複
形式エマルジョン粘性が、重量パーセント約25%の小
型滴と、重量パーセント75%の大型滴で見出だされる
大型直径と小型直径との間の重量比の相関関係を示して
いる。
【0036】(例2)オイル対水の割合が70:30の
最終エマルジョン生成物において、重量パーセント75
%の大型滴のエマルジョンDL及び重量パーセント25
%の小型滴のエマルジョンDSを有する複形式エマルジ
ョンは、下記の表3に記述されたように表1のエマルジ
ョンより生成される。
【0037】
【表3】
【0038】表3は、重量パーセント70:30%のオ
イル:水の割合のエマルジョンに用いられる複形式エマ
ルジョンの粘性度と大型滴サイズ対小型滴サイズ(DL
/DS)の割合の効果との間の相関関係を示している。
小型滴サイズの割合が、増加した場合、複形式エマルジ
ョン粘性が、増加することが上記の表から分かる。しか
し、エマルジョンF,G及びHにレポートされた全ての
粘性値は、分散した相のように重量パーセント70%を
有する単形式エマルジョンをはるかに下回るものである
(表1参照)。
【0039】(例3)例1で生成されたようなエマルジ
ョンであり、その特性が表1に示されているエマルジョ
ンを用いて、最終エマルジョン生成物内における総オイ
ル対水の割合が75:25となる状態において、重量パ
ーセント75%の大型滴エマルジョンDL及び重量パー
セント25%の小型滴エマルジョンDSを有する複形式
エマルジョンは、表4に示されるように生成された。
【0040】
【表4】
【0041】表4は、重量比75:25のオイル対水の
割合を有する複形式エマルジョンに用いられる粘性度と
大型滴サイズ対小型滴サイズ(DL/DS)の割合との
相関関係を示している。
【0042】30℃及びSEC−1において1500セ
ンチポイズを下回る粘性度は、大型滴対小型滴(DL/
DS)の割合が5以上となる場合、得られることが上記
表から分かる。
【0043】(例4)例1で生成されたようなエマルジ
ョンであり、その特性が表1に示されているエマルジョ
ンを用いて、最終エマルジョン生成物内における総オイ
ル対水の割合が80:20となる状態において、異なる
割合の(DL/DS)を有し、重量パーセント75%の
大型滴エマルジョンDL及び重量パーセント25%の小
型滴エマルジョンDSを有する複形式エマルジョンは、
表5に示されるように生成され、そこにおけるエマルジ
ョンのオイル:水の割合は80:20であった。
【0044】
【表5】
【0045】表5は、重量比80:20のオイル対水の
割合を有する複形式エマルジョンに用いられる粘性度と
大型滴サイズ対小型滴サイズ(DL/DS)の割合との
相関関係を示している。
【0046】80:20のオイル:水の割合、つまり8
0%の分散オイル相、を有する複形式エマルジョンにお
いて、30℃及びSEC−1において1500センチポ
イズを下回る粘性度を得る為には、大型滴対小型滴(D
L/DS)の割合が、10以上でなければならないこと
が上記表から分かる。
【0047】(例5)例1で生成されたようなエマルジ
ョンであり、その特性が表1に示されているエマルジョ
ンを用いて、表6に示されるような大型滴エマルジョン
DL対小型滴エマルジョンDSの異なる割合を有し、生
成された。
【0048】
【表6】
【0049】表6は、重量比80:20のオイル対水の
割合を有する複形式エマルジョンに用いられる粘性度と
大型滴サイズ対小型滴サイズ(DL/DS)の割合との
相関関係を示している。
【0050】80:20のオイル:水の割合、つまり2
0%の連続オイル相内における80%の分散オイル相、
を有する複形式エマルジョンが、小型滴と大型滴におけ
る重量オイル比を変えることにより、修正できることが
上記表から分かる。小型滴の部分の値が増加する場合、
粘性度は、減少しその後増加する。
【0051】本発明は、ここで記載された本発明の真意
及び本質的特性を逸脱しない限りにおいては、他の形式
及び他の方法において実施できる。添付の請求項の範囲
に本発明の範囲を記述したが、それに限定されるもので
はなく、本発明の趣旨及び範囲を逸脱しない種々の変更
は、これに包含される。
【0052】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明におけるウォ
ーターエマルジョン内の粘性炭化水素は、粘性炭化水素
の高い内部相濃縮、比較的低い粘性及び永久的に安定し
た粘性を有する。また本発明におけるウォーターエマル
ジョン内の粘性炭化水素は、粘性炭化水素オイル相を分
散させた異なった複形式を有する。更に本発明における
ウォーターエマルジョン内の粘性炭化水素は、エマルジ
ョンの粘性が、エマルジョン生成物の更に剪断すること
なく、容易に調整及び修正できる。
【0053】また本発明における方法は、ウォーターエ
マルジョン内の安定した、低粘性度の複形式粘性炭化水
素であり、粘性修正をあらゆる最終使用目的に用いられ
る所望の値に作る非時効性複形式粘性炭化水素を生成す
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グスタヴォ ヌネス ヴェネズエラ,カラカス,ユーアールビ ー.マンザナレス,アプト.1−エイ, イーディーエフ.ロマンザ,カレ オエ ステ (番地なし) (72)発明者 ジェラルド サンチェス ヴェネズエラ,エド.モナガス,キャン ポ モーリシャル,カサ ナンバー. 305,カレ 3

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウォーターエマルジョン内における安定
    した、低粘度の複形式オイルであって、 乳化剤と、 連続水相と、 重量比約70:30から約85:15のオイル:水の割
    合を有する不連続オイル相とを有し、 前記不連続オイル相は、2つの異なるオイル滴サイズD
    LとDSとを有し、 前記オイル滴サイズDLは約10から40ミクロンであ
    り、 前記オイル滴サイズDSは約5ミクロン以下であり、 DL/DSの割合が4以上であり、重量パーセント約4
    5%から85%のオイルが、オイル滴サイズDL内にあ
    ることを特徴とする複形式オイル。
  2. 【請求項2】 DLが約15から30ミクロンであり、
    DSが3ミクロン以下であり、DL/DSの割合が10
    以上であり、重量パーセント約70%から80%のオイ
    ルが、オイル滴サイズDL内にあることを特徴とする請
    求項1記載のウォーターエマルジョン内のオイル。
  3. 【請求項3】 最終複形式エマルジョンの塩分が、30
    ppm以下であることを特徴とする請求項2記載のウォ
    ーターエマルジョン内のオイル。
  4. 【請求項4】 オイル分散相が、15以下のAPI重力
    を有する粘性炭化水素であり、30℃及びSEC−1に
    おいて500センチポイズ以上の粘度であることを特徴
    とする請求項2記載のウォーターエマルジョン内のオイ
    ル。
  5. 【請求項5】 その粘性が非時効性であり、エマルジョ
    ンは重量比約70:30から重量比約85:15のオイ
    ル:水の割合を有し、不連続相は天然重油及び特別重
    油、ビチューメンもしくは製油所残留物のような粘性炭
    化水素を有し、そのような粘性炭化水素はSEC−1及
    び30℃において5000センチポイズ以上の粘性を有
    するウォーターエマルジョン内の安定した、低粘度の複
    形式オイル生成方法であって、 40ppm以下の塩分を有する水を含まない粘性炭化水
    素の供給材料を準備し、 ウォーターエマルジョン内の2つのオイルを別々に生成
    することであって、前記2つのオイルの内1つのオイル
    は5ミクロン以下のオイル滴サイズ(DS)の分散相を
    有し、もう一方のオイルは約10から40ミクロンのオ
    イル滴サイズ(DL)の分散相を有し、エマルジョン内
    のオイル:水の割合が約70:30から約85:15の
    範囲内の状態で2つのオイルを別々に生成し、 SEC−1及び30℃において1500センチポイズ以
    下の粘度を有するウォーターエマルジョン内の最終オイ
    ル及び2つの同一であると証明することのできる及び異
    なった滴サイズの分布DL及びDSとして存在する分散
    粘性材料相を得る状態において2つのエマルジョンを混
    合することを特徴とする複形式オイル生成方法。
  6. 【請求項6】 DLが約15から30ミクロンであり、
    DSが3ミクロン以下であり、DL/DSの割合が、1
    0以上であり、重量パーセント約70%から80%のオ
    イルが、オイル滴サイズDL内にあることを特徴とする
    請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 ウォーターエマルジョン内における安定
    した、低粘度の複形式オイルであって、 乳化剤と、 連続水相と、 重量比約70:30から約85:15のオイル:水の割
    合を有する不連続オイル相とを有し、 前記不連続オイル相は、2つの異なるオイル滴サイズD
    LとDSとを有し、 前記オイル滴サイズDLは約10から40ミクロンであ
    り、 前記オイル滴サイズDSは約5ミクロン以下であること
    を特徴とする複形式オイル。
JP4322838A 1991-12-02 1992-12-02 複形式エマルジョン及びその生成方法 Expired - Fee Related JP2682941B2 (ja)

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