JP2682226B2 - 半導体装置用リードフレーム - Google Patents

半導体装置用リードフレーム

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、半導体装置用リードフレームのめっき構造
に係り、特にNiめっきのはんだぬれ性を改善したリード
フレームに関する。
[従来の技術] 半導体用リードフレームのめっき膜に要求される機能
は、ワイヤボンディング性、ダイボンディンク性等にす
ぐれていることは勿論であるが、特に、アウターリード
ピンのめっき膜について、基板実装上の点からすぐれた
はんだぬれ性が求められる。
特に、高出力用ICでは組立時および使用時の熱衝撃に
耐えるため、下地にNiのめっき層を設け、素子搭載部に
のみに銀めっきを設けた部分めっきリードフレームが使
用されており、アウターリードピンは、Niめっきで被覆
されている。
Niは、耐食性酸化被膜を形成し易く、はんだぬれ性は
不良なので、なれ性をよくするためにはフラックスを使
用しなければならない。
Niめっき層とはんだ層の間に、リンを含んだNiめっき
層を設ける公知例として、特開昭60−3312号公報、特開
昭61−22458号公報などがあげられる。
いずれにしても、リードピンに溶融はんだを設けた
後、残留フラックスを除去するために、フロン系溶剤ま
たはトリクロルエチレンに代表される塩素系有機異溶剤
で後洗浄をしなければならない。
「発明が解決しようとする課題] 近年、地球的規模の環境問題等から、前記のフロンお
よび有機溶剤の使用については、禁止もしくは制限され
る傾向にあり、ICなど電子部品の後洗浄に対しては厳し
い状況になりつつある。
したがって、はんだ付けには非塩素系のフラックスを
使用するか、あるいはフラックスなしでもはんだぬれ性
のよいNiめっき方法を開発するかなどの手段をとらなけ
ればならない。
Niめっきのはんだぬれ性を改善するためには、めっき
の光沢化が効果があることは経験的に認められている
が、現状では、光沢Niめっきの場合は、はんだ付温度が
高いため、より低温のはんだ付温度で、フラックスなし
の状態下でも接合可能なNiめっき手段の開発が求められ
ていた。
本発明の目的は、光沢Niめっき層を設けた基板上に、
フラックスなしでもより低温化ではんだ付けが可能な半
導体装置用リードフレーム基体を提供することである。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するための本発明に係る半導体装置用
リードフレームの構成は、銅または銅合金からなるリー
ドフレームの基体上に、光沢Niめめっき層を設け、これ
に積層してFeを1〜5wt%、Pを3〜15wt%含有するNi
−Fe−P合金めっき層を設けるようにしたことである。
[作用] 半導体装置用基板(CuまたはCu合金)上に設けるNiめ
っきの厚さは、基板材料からのCuの拡散を抑え、ワイヤ
ボンディング性を確保するために2μm以上必要であ
る。
本発明によるNi−Fe−Pめっき層を、Niめっき層を下
地として薄く設け、基板Cuの表面に光沢Ni/Ni−Fe−P
の2層のめっきを積層する。
ただし、Ni−Fe−Pめっき層は、非常に硬く脆い性質
のため、単独で厚付けすることは、加工上は不適当であ
り、約0.20μmの厚さとする。
本発明で採用したNi−Fe−Pめっき層の1部を採取し
て、組成分析を行った結果、Feは、1〜5wt%程度、P
は、3〜15wt%程度含有した場合には、はんだぬれ性は
最も良好であることがわかった。
[実施例] 以下本発明の一実施例を試験結果にもとづいて説明す
る。
まず、基板となる銅合金寸法、50mm×20mm×0.25mmの
試料を脱脂および酸洗処理により、清浄化し、これら試
料に光沢Niめっきを約3μm厚さに設けた。光沢Niめっ
き液の組成はつぎの通りである。
NiSO4・6H2O……240g/l Nicl2・6H2O……40g/l H3BO3……40g/l 荏原ユージライト#61……5ml/l 同上#63……10ml/l ついで、上記試料の上にNi−Fe−P合金めっきを0.15
μm厚さに設けた。めっき液の組成はつぎの通りであ
る。
NiSO4・6H2O……160g/l Nicl2・6H2O……40g/l H3PO3……6g/l FeSO4・7H2O……0〜10g/l 図は本発明の実施例のリードフレームの部分断面図で
ある。図において、1は、銅合金基体、2は、光沢Niめ
っき、3は、Ni−Fe−P合金めっきである。
以下に、はんだ付け性試験について説明する。
まず、はんだ浴槽(Sn62%、Pb38%共晶)を準備し、
上記のようにして調整した2層めっきを施した試料(フ
ラックスは使用しない)をサンプルクリップに挟み、自
動昇降装置を用いて、所定の試験温度に加熱したはんだ
を浴槽中に10秒間浸漬し、引上げ、各浴槽毎に、各試料
のはんだぬれ状態を目視観察した。
浸漬温度(はんだ浴温)は、夫々240、260、280、300
および320℃の5温度である。
はんだぬれ状態の目視観察の判断基準の以下の通りで
ある。
○印:全表面が均一に完全にぬれたもの △印:わずかにめっき面に露出したもの ×印:10%以上の面積ではんだがはがれ、下地面がはっ
きり露出したもの なお、比較のために、Ni−Fe−Pめっき層を設けない
光沢Niめっき層のみの試料についても同様な条件で試験
し評価した。
つぎに、上記試料は、実際の組立工程で熱履歴をうけ
るので、上記試料に150℃×30分の加熱処理を施した後
のはんだぬれ性試験を行った。
浸漬試験条件は、すべて前記の加熱処理前のものと同
様である。
浸漬試験は、各試験に対して5回以上実施した。以上
述べるように、Ni/Ni−Fe−Pの2層めっきを設けた試
料を(1)加熱前および(2)加熱処理(150℃×30
分)後について、Sn−Pb共晶はんだ浴槽中に、試験温度
240〜320℃の5段階の温度で浸漬試験後のはんだぬれ性
の観察結果を下記の表に示す。
上記の表からつぎのことがわかる。
(1) 光沢Niめっき層のみのものと比べて、Ni−Fe−
P/光沢Niめっき層(めっき液にFeSO4なし)のものは、
はんだ浴温はほとんど不変である。
(2) 同上条件で、めっき液にFeSO4・7H2Oを1g/l添
加するとはんだぬれ性は向上し、はんだぬれ温度は20〜
40℃低温となる。
(3) 同上条件で、めっき液にFeSO4・7H2Oを5g/l添
加すると最も効果的であり、加熱処理前および後ではん
だ浴温を240〜260℃に低下させることができる。
(4) 同上条件で、めっき液にFeSO4・7H2Oを10g/l添
加すると反って、はんだ浴温は上昇し、はんだぬれ性は
不適となる。
以上の結果から、Ni−Fe−Pめっき層を設けることに
より、フラックスなしでも、280℃のはんだ温度で、は
んだぬれ性を保つことができる。特にNi−Fe−Pめっき
層を設ける時に、めっき液中への、FeSO4・7H2Oの(硫
酸第1鉄)の添加量によって、その効果を高めることが
できる。すなわち、FeSO4・7H2Oの添加量を1〜5g/lに
した場合の効果が最高で、260℃でもはんだぬれ性は良
好であることがわかった。
[発明の効果] 本発明により半導体装置用リードフレーム基板に光沢
Ni/Feを1〜5wt%、Pを3〜15wt%含有するNi−Fe−P
合金の2層めっきを設け、フラックスなしで、より低温
でははんだ付けが可能になるため、従来のように、残留
フラックス除去のための有機溶剤による後洗浄処理作業
を省くことができる。このことは、 (1) フロン等の材料費および人工費が節減できるこ
とは言うまでもなく、 (2) フロンのよる環境破壊、塩素系溶剤による発癌
性の問題を回避できるという大きな効果がある。また、 (3) はんだ付け時にフラックスを使用しないから、
残留フラックスによる電子部品の腐食による故障を起こ
すことがない。
また、より低温度で、はんだ付け作業が可能となり、
他の電子部品に熱的な損傷を与えなくなるので基板の品
質向上に有効である。
【図面の簡単な説明】
図は、本発明の半導体装置用リードフレームの一実施例
の部分断面図である。 1:銅合金基体、 2:光沢Niめっき層、 3:Ni−Fe−P合金めっき層。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】銅または銅合金からなるリードフレーム基
    体上に、光沢ニッケルめっき層を設け、これに積層して
    Feを1〜5wt%、Pを3〜15wt%含有するNi−Fe−P合
    金めっき層を設けたことを特徴とする半導体装置用リー
    ドフレーム。
JP2286484A 1990-10-24 1990-10-24 半導体装置用リードフレーム Expired - Lifetime JP2682226B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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