JP2681997B2 - マイクロ波放射計受信機 - Google Patents

マイクロ波放射計受信機

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JP2681997B2
JP2681997B2 JP63105513A JP10551388A JP2681997B2 JP 2681997 B2 JP2681997 B2 JP 2681997B2 JP 63105513 A JP63105513 A JP 63105513A JP 10551388 A JP10551388 A JP 10551388A JP 2681997 B2 JP2681997 B2 JP 2681997B2
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variable attenuator
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新一 大谷
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NEC Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は被観測物体から放射される熱雑音温度を遠隔
計測し、被観測物体の物理的諸特性および状態等の情報
を得るためのリモートセンシング用マイクロ波放射計受
信機に関するものである。
[従来の技術] 従来、この種のマイクロ波放射計受信機は、第2図の
ブロック図に示す通り、受信アンテナ1、電力切換器
2、高周波増幅器3、周波数変換器4、ローカル信号発
生器5、中間周波数増幅器6、自乗検波器7、可変減衰
器8、積分器9、A/D変換器10、およびコントローラ11
から構成される受信機本体部30と、低温側と高温側の各
校正用雑音源20、21およびこれらの出力を選択する校正
用雑音源切換器19とから構成される校正部32とから成
る。この様な従来の校正の受信機の動作は以下の通りで
ある。
受信アンテナ1で受信された放射雑音は電力切換器2
を通り、高周波増幅気3,周波数変換器4,中間周波増幅器
6を介することで高周波増幅、周波数変換および中間周
波増幅され、自乗検波器7で振幅検出が行われる。この
検出出力は可変減衰器8でコントローラの制御を受けて
レベルコントロールが行われるが、このコントローラは
可変減衰器8の出力を、積分器9で積分後にA/D変換器1
0でA/D変換した結果に基づき、A/D変換器10の入力レベ
ルが定められた値となるように制御する。
一方、校正用雑音源は受信アンテナ1と電力切換器2
において順次切換選択され、受信機本体30の利得校正が
行われる。
[解決すべき問題点] 上述した従来のマイクロ波放射計受信機は、受信機本
体30の利得校正時に受信バンドで発生する雑音源を用い
ているため、校正値として最も重要なパラメータである
雑音電力値を一定に保つことが難しいという欠点があっ
た。
特に、人工衛星等の宇宙機の熱制御では、同受信機の
温度を一定に保つことが難しく、校正用雑音源の出力雑
音電力値がその周囲温度の変化に対応して変化してしま
い、マイクロ波放射系としての受信雑音温度の計測誤差
を増加させてしまうという欠点があった。
そこで、本発明の目的とするところは、上述した従来
の問題点を解決し、従来の校正用雑音源に比べてその電
力値を安定化することができ、従来では実用化が困難で
あったトータルパワー方式のマイクロ波放射計の採用を
可能とすることができるマイクロ波放射計受信機を提供
することにある。
[問題点の解決手段] トータルパワー方式のマイクロ波放射計受信機におい
て、 ΔFだけ離調させた複数台の受信バンド内単一信号発
生器と、 この信号発生器の出力を調整するための可変減衰器
と、 この可変減衰器の複数の信号出力同士を混合し周波数
変換する混合器と、 この混合器の出力信号をディジタル信号に変換するA/
D変換器と、 このA/D変換器の出力と校正基準信号とを比較し、誤
差信号を発生する信号処理器と、 この信号処理器の誤差信号検出機能の温度特性を補正
するための温度センサとを備え、 前記信号処理器からの誤差信号により前記可変減衰器
を制御し、マイクロ波放射計受信機本体の校正用信号と
して利用する前記の複数の受信バンド信号のレベルを一
定に保つことを構成している。
[実施例] 次に、本発明について図面を参照して説明する。
第1図は本発明の一実施例の機能ブロック図である。
なお、第1図において、第2図に示した部材と同一機能
を有する部材については、同一符号を付している。
受信アンテナ1で受信された被観測物体のマイクロ波
雑音は、電力切換器2を通過して高周波増幅器3以降の
トータルパワー方式を校正する受信機本体40へ供給され
る。電力切換器2では上記の受信雑音と雑音校正系から
発生する校正用雑音とのいずれかを選択する。トータル
パワー方式の受信方式を採用した場合、受信雑音温度の
測定精度を左右する受信機利得の変動分の補正を高精度
で行うことが必要であり、この場合、校正雑音源の雑音
電力レベルの安定性が重要である。
第1図における雑音校正系50は、可変減衰器12、信号
発生器13、14、A/D変換器15、温度センサ16、信号処理
器17および混合器18で構成されている。
この雑音構成系50の動作は次の通りである。
信号発生器13又は14は、受信帯域内の任意の周波数で
発振する発振器であり、それらの周波数差はA/D変換器1
5の応答周波数以下に設定される。受信帯域がこの周波
数より十分に広い場合は3波以上の信号発生器を用いる
か、シンセサイザ等の周波数可変発振器を用いれば良
い。なお、この信号発生器13、14は、ΔFだけ離調させ
た複数台の受信バンド内単一信号発生器を構成する一例
である。
可変減衰器12を通過した校正信号は、混合器18におい
て周波数変換され、さらにA/D変換器15においてA/D変換
され、信号処理器17の中で基準電圧と比較されて、その
差分が可変減衰器12の制御電圧としてフィードバックさ
れる。
また、前記信号処理器7には温度センサ16が接続され
ており、この温度センサ16は、上記基準電圧等の温度変
動分の補正を行う度に用いる。
このように、本実施例では上記のような校正用信号発
生器と温度センサ16とを設けることにより、従来の校正
用雑音源に比べてその電力値を安定化することができ、
したがって、トータルパワー方式のマイクロ波放射計の
実用化が可能となる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能であ
る。
[発明の効果] 以上説明したように本発明は従来の校正用雑音源に比
べてその電力値を安定化することができ、従来では実用
化が難しかったトータルパワー方式のマイクロ波放射計
の採用を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す機能ブロック図、 第2図は従来のトータルパワー方式マイクロ波放射計の
構成例を示す機能ブロック図である。 1:受信アンテナ 2:電力切換器 3:高周波増幅器 4:周波数変換器 5:ローカル信号発生器 6:中間波増幅器 7:自乗検波器 8、12:可変減衰器 9:積分器 10、15:A/D変換器 11:コントローラ 13、14:雑音温度校正用信号発生器 16:温度センサ 17:信号処理器 18:混合器 19:校正用雑音源切換器 20:校正用低温雑音源 21:校正用高温雑音源

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トータルパワー方式のマイクロ波放射計受
    信機において、 ΔFだけ離調させた複数台の受信バンド内単一信号発生
    器と、 この信号発生器の出力を調整するための可変減衰器と、 この可変減衰器の複数の信号出力同士を混合し周波数変
    換する混合器と、 この混合器の出力信号をディジタル信号に変換するA/D
    変換器と、 このA/D変換器の出力と校正基準信号とを比較し、誤差
    信号を発生する信号処理器と、 この信号処理器の誤差信号検出機能の温度特性を補正す
    るための温度センサとを備え、 前記信号処理器からの誤差信号により前記可変減衰器を
    制御し、マイクロ波放射計受信機本体の校正用信号とし
    て利用する前記複数の受信バンド信号のレベルを一定に
    保つことを特徴とするマイクロ波放射計受信機。
JP63105513A 1988-04-30 1988-04-30 マイクロ波放射計受信機 Expired - Lifetime JP2681997B2 (ja)

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