JP2681429B2 - 水路式発電施設とその施工方法 - Google Patents

水路式発電施設とその施工方法

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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/20Hydro energy

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発電施設にかかり、特
に、河川の水を落下させて電力を得る水路式発施設と
その施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の水路式発電施設について、図8を
参照しながら説明する。図8に示すように、符号1は水
路式発電施設であり、この水路式発電施設1では、河川
Rに取水堰2が設けられ、この取水された河川の水を導
第1送水配管3が地山Gを横断状態に配設されてい
る。この第1送水配管3の端部は、地山Gの中腹斜面に
設けられた露出水槽4に接続されている。この露出水槽
4の下方の麓に発電所5が設けられ、これら発電所5と
露出水槽4の底部とが地山Gの斜面に設けられた圧力管
6を介して接続されている。この圧力管6の水を他の河
川Kに流出させる放水口7が発電所5に設けられてい
る。
【0003】このような水路式発電施設1では、河川R
の水の一部又は全部を取水堰2で第1送水配管3に流入
させ、この配管3を通して露出水槽4に河川の水を流出
させる。この露出水槽4の水を圧力管6に流し、この圧
力管6から流出する水圧で発電所5のタービンを回転さ
せる。このタービンの回転で電力が得られ、タービンの
回転に使用した水を放水口7から他の河川Kに排出させ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記露出水
槽4は地山Gの斜面中腹に設けられているため、ダムで
貯留される水量に比べて貯水量が少なく、河川流量に応
じた電力しか発生することができなかった。このため、
電力の需要が多い場合、例えば、夏の昼間に多くの冷房
装置が稼働した場合、発電所5が十分な電力を供給でき
なかった。そして、前記発電所5では、河川Rの水を使
用しているため、この河川Rの流量が少ない場合、発電
所5は十分な電力を得ることはできなかった。
【0005】また、既存の水路式発電施設1に発電能力
を向上させるためのダムを設ける場合、地表の用地を取
得して、自然を破壊しつつ、ダムを施工しなければなら
ず、また、その施工期間中では、発電所5の電力供給が
停止される。
【0006】本発明は前記課題を有効に解決するもの
で、地下貯水槽により発電能力を向上させた水路式発電
施設とその施工方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の水路式発
電施設は、河川の水を落下させて電力を得る水路式発電
施設であって、河川の水を導いて前記発電所に送水する
ための第1送水配管(3)と、前記河川の水を貯留する
地下貯水槽(12)が河川の下流となる地山内に設けら
れており、前記第1送水配管(3)の途中には切り替え
可能な分岐部(20)が設けられ、該分岐部には第1送
水配管(3)の水を前記地下貯水槽(12)に送水する
ための第2送水配管(15)が取り付けられ、さらに、
この地下貯水槽にはその槽内の貯留水を発電所に送水す
るための第3送水配管(16)とが接続されていること
を特徴とするものである。
【0008】請求項2記載の水路式発電施設は前記地下
貯水槽内の土砂を排出する土砂除去装置が設けられてい
ことを特徴とするものである。
【0009】請求項3記載の施工方法は、請求項1に記
載の水路式発電施設を施工する方法であって、あらかじ
め河川と発電所とを接続する第1送水配管を設けて該第
1送水配管の途中に前記分岐部を設け、しかる後に、前
記地下貯水槽を地山内に設けて該地下貯水槽を前記分岐
部に接続するとともに前記発電所に対しても接続するこ
とを特徴とするものである。
【0010】
【作用】請求項1記載の水路式発電施設においては、河
川から取水できる水量が発電所で必要な水量と一致して
いるときには、第1送水配管を通じて河川から取水した
水をそのまま発電所に送る。河川からの取水量が発電に
必要な量よりも多量で地下貯水槽の水量が不足している
ときには、分岐部の制水門を調節して取水した水の一部
を地下貯水槽へ送り貯水する。又、河川からの取水量が
不足なときには、第3送水配管にある制水門を操作して
地下貯水槽の水を放水することにより、所要の水量を
電所に供給する。
【0011】請求項記載の水路式発電施設では、地下
貯水槽内の土砂を排出する土砂除去装置が設けられてい
るため、この土砂除去装置を作動させることにより、地
下貯水槽内の空間が広く維持される。
【0012】請求項記載の水路式発電施設の施工方法
は、請求項記載の水路式発電施設を施工するための好
適な方法であって、先行して施工した発電所や既存の発
電所を稼働させつつ地下貯水槽を施工するようにしたも
のである。その手順としては、まず河川と発電所とを第
1送水配管により直接的に接続し、その第1送水配管
途中に分岐部を設ける。あるいは既設の水路式発電施設
における配管(第1送水配管に相当)を利用してその配
管の途中に分岐部を設ける。そして、その第1送水配管
を通して発電所に河川水に供給して発電所を稼働させつ
つ地下貯水槽を設けるとともに、第1送水配管に設けた
分岐部と地下貯水槽およびこの地下貯水槽と第1送水配
管又は発電所とを接続する。これにより、地下貯水槽が
完成したら分岐部を切り替える。これにより、発電所を
稼働させつつ地下貯水槽の施工を行なえ、かつ、分岐部
の切り替え操作のみで完成した地下貯水槽に対して河川
水を導入し得る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の水路式発電施設の一実施例に
ついて、図1ないし図2を参照しながら説明する。ここ
で、従来例と同一のものについては同一符号を用い、説
明を簡略化する。この水路式発電施設10では、河川R
に設けた取水堰2に第1送水配管3が接続されており、
調整弁14、圧力管6を介して発電所5に至るようにな
っている(図では一部省略)。この第1送水配管3に
は、切り替え可能な分岐部20が設けられており、この
分岐部20に第2送水配管15を介して地下貯水槽12
が接続されている。さらに、この地下貯水槽12には、
第3送水配管16が接続され調整弁14を介して発電所
5に接続されている。なお、第1送水配管3は、第2図
に示すように河川水を地下貯水槽12に導く導入部分3
a、地下貯水槽12の貯留水を発電所5に供給する導出
部分3b、および地下貯水槽12の迂回路となっている
迂回部分3cとに区分されており、上記の分岐部20は
導入部分3aと迂回部分3cとの間に設けられている。
【0014】前記第2送水配水管15は、一端部が分岐
部20に接続され、他端部が地下貯水槽12に接続され
ている。第3送水配管16は、一端部が地下貯水槽12
に接続され、他端部が合流部50を介して前記配管3に
接続され、調整弁14を介して圧力管6に接続されてい
【0015】前記地下貯水槽12は、地山G内に設けら
れ、河川Rとほぼ同じ高さ位置に設けられている。この
地下貯水槽12に接続された調整弁14は、地山Gの中
腹の斜面に設けられ、圧力管6を介して地山Gの麓に設
けられた発電所5に接続されている。この発電所5で
は、圧力管6の水を排出する放水口7が設けられてい
る。前記分岐部20には、図2に示すように、前記第1
送水配管3と第2送水配管15とがそれぞれ制水門21
を介して接続されている。また、地下貯水槽12の出口
には第3送水配管16が接続され、これにも制水門21
を設けられており、合流部50により第1送水配管
(3)に合流されている。
【0016】一方、前記地下貯水槽12は、図3ないし
図4に示すように、概略直方体状に形成され、底面に堆
積部22を設けている。この堆積部22は、中央部に凹
部22を設け、この凹部22の四方に傾斜面23を該凹
部22に向かって下方に傾斜して設けている。この凹部
22には、前記傾斜面23から流れる土砂を排出する土
砂除去装置24が設置されている。
【0017】この土砂除去装置24は、凹部22の土砂
を吸引する吸引部26と、この吸引部26で吸引された
土砂を外部に搬出する排出パイプ25とから構成されて
いる。この排出パイプ25は、地下貯水槽12の上部に
設けられた通気孔27に配設されている。また、前記凹
部22には、この凹部22に堆積された土砂を直接外部
に排出する排砂路28が接続されている。
【0018】このような水路式発電施設10の施工方法
について説明する。まず発電所5を先行して施工し、こ
の発電所5と河川Rとを第1送水配管3(導入部分3
a、迂回部分3c、導出部分3b)で接続する。この配
管3の途中(導入部分3aと迂回部分3cとの間)に
水門21、21を有する分岐部20を設けるとともに、
地山Gに地下貯水槽12を設ける。このときに、第1送
水配管3内に水を流し、発電所4を作動させる。そし
て、地下貯水槽12を第2送水配管15を介して分岐部
20に接続するとともに、前記地下貯水槽12を第3送
水配管16を介して第1送水配管3に接続する。このよ
うにすることにより、発電所5を稼働させつつ地下貯水
槽12の施工を行なうことができ、かつ、完成した地下
貯水槽12に対しては分岐部20の制水門21や第3送
水配管の制水門21の切り替え操作のみで河川水を導入
したり放水したりし得る。
【0019】このような水路式発電施設10では、図8
に示したような従来一般の水路式発電施設1の場合と同
様に圧力管6内を落下させる水によりタービンを回転さ
せることで電力を得るものであり、発電所5への供給水
量は調整弁14の開度を制御することによって調節され
るものである。そして、従来一般の発電施設においては
河川水が第1送水配管3のみにより直接的に発電所5に
導かれるものであるので、発電所5への供給水量は自ず
と河川水の流量に依存するものである。
【0020】しかし本実施例の水路式発電施設10で
は、河川水を直接的に発電所5に導いたり、又は地下貯
水槽12に貯水したりするための分岐部20を設けてい
るので、必要に応じて分岐部及び第3送水配管に設けら
れた3つの制水門21の開度をそれぞれ適宜調節するこ
とにより、 第1送水配管3のみを用いて、河川水を直接発電所5
に送水する。 上記を行いながら、又はを止めて地下貯水槽12
に貯水する。 河川からの取水量が少ないときには地下貯水槽12か
ら放水することにより発電に必要な水量を確保する。と
いった事項を自由に行なうことができる。したがって、
本実施例の施設では河川水を地下貯水槽12に導いてそ
こに貯留することができるので、その地下貯水槽12の
貯留水を発電所5に供給することもできることから、た
とえば電力需要量が少ない冬季や夜間に余剰水を地下貯
槽12に貯留していき、その貯留水を電力需要量が多
い夏期や昼間に使用することで、貯留水がある限りは発
電所5への供給水量を河川水の流量に依存することなく
自由に調節することができ、発電所5へ供給するべき必
要水量を常に確保することができるものである。
【0021】前記地下貯水槽12では、内部の土砂が傾
斜面23を流れて凹部22に堆積する。ここで、前記土
砂除去装置24を作動させることにより、地下貯水槽1
2内の土砂が外部に搬出される。このため、地下貯水槽
12の空間が広く維持され、地下貯水槽12に土砂が堆
積するのが防止される。
【0022】このような水路式発電施設10によれば、
河川Rの水を貯留する地下貯水槽12が地山G内に設け
られ、この地下貯水槽12が発電所5に接続されたた
め、地下貯水槽12の貯留水を使用することで発電所5
に必要な水量が確保でき、電力の需要に応じて発電所5
に十分な水量を与えることができ、河川Rの水量に影響
されず、発電所5の発電能力を高く維持できる。
【0023】この発電所5と前記地下貯水槽12とは分
岐部20を介して接続される構成としたため、上述した
ように、必要に応じてこの分岐部20で河川水の供給経
路を切り替えることにより、地下貯水槽12に供給する
水量を調節したり、河川水の一部を直接的に発電所に供
給することもできる。
【0024】このように発電所5に送る水量を調節する
ことにより、所定時間内に発電能力を発揮させることが
できる。このように地山Gに地下貯水槽12を設けるこ
とにより、既存の発電所5の発電能力を向上させること
ができ、ダム建設にかかる自然破壊、用地補償を不要に
でき、取得容易な地下権の使用ができる。
【0025】また、水量の少ない河川Rの水を使用する
発電所5にあっても、この河川Rの水を地下貯水槽12
で貯留し、この貯留水を発電所5に供給することによ
り、所定時間に発電所5の発電能力を向上させることが
できる。さらに、地下貯水槽12の貯留水を発電所5に
送り、発電所の発電能力を向上させたため、火力発電に
比べ、二酸化炭素の発生するおそれをなくし、地球の環
境を破壊するおそれをなくすことができる。
【0026】一方、前記水路式発電施設10の施工方法
によれば、発電所5を先行して施工してその発電所5と
河川Rとを第1送水配管3により接続するとともにその
配管3の途中に分岐部20を設けた後、地山Gに地下貯
水槽12を設けてそれを分岐部20と発電所5に対して
接続するようにしたため、第1送水配管3を通して発電
所に河川水を直接的に供給して発電所5を稼働させつつ
地下貯水槽12の施工を行なうことができる。また、図
8に示したような地下貯水槽12を有していない既存の
水路式発電施設1に地下貯水槽12を設ける場合は、既
設の第1送水配管3に分岐部20を設けることにより上
記と同様の手順を採用でき、したがって発電所5をほと
んど停止させることなく地下貯水槽12を有する水路式
発電施設10に改修することができる。
【0027】さらに、前記地下貯水槽12内の土砂を排
出する土砂除去装置24が設けられているため、この土
砂除去装置24を作動させることにより、地下貯水槽1
2内の空間が広く維持される。このため、土砂で地下貯
水槽12内の空間が狭くなるのを防止でき、地下貯水槽
12内に充分な水量を貯留でき、発電所5の電力供給能
力を向上できる。また図6は図1に示す本願発明の平面
図を示すもので、河川Rの上流に取水堰2があり、そこ
に溜った水を第1送水配管3により発電所5に送水する
と共に、第1送水配管3の途中に設けられた分岐部20
より第2送水配管15を通して地下貯水槽12に送水さ
れる。地下貯水槽2の水は必要時に第3送水配管16を
通って合流部50に行き、そこから第1送水配管3を通
って発電施設に送水される。 さらに、図7に示すよう
に、河川Rに沿って複数の水路式発電施設を順次設ける
ことが考えられるが、その場合には少なくとも最上流の
発電施設に地下貯水槽12を設けることにより、その貯
留水を全ての発電所5に対して供給することができるこ
とになり、したがって全ての発電所5の発電能力を向上
させることができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の水路式発
電施設によれば、以下の効果を奏することができる。請
求項1記載の水路式発電施設によれば、河川水を直接発
電所に導いたり、下貯水槽に導いたりすることができ
るので、必要に応じて地下貯水槽への流入量を調節した
り、河川水を地下貯水槽に導入しながらその一部を第1
送水配管を通して発電所へも直接供給するようなことを
自由に行なうことができる。さらに、河川の水を貯留す
る地下貯水槽が地山内に設けられ、この第1送水配管お
よび地下貯水槽を並列的に配設して河川と発電所とが接
続されたため、地下貯水槽の貯留水を発電所に供給する
ことで発電所に必要な水量が確保でき、電力の需要に応
じて発電所に十分な水量を与えることができ、河川Rの
水量に影響されず、発電所の発電能力を高く維持でき
る。
【0029】また、水量の少ない河川の水を使用する発
電所にあっても、この河川の水を地下貯水槽で貯留し、
この貯留水を必要時に発電所に供給することにより発電
能力を向上させることができる。
【0030】勿論、地山に地下貯水槽を設けるので、ダ
ム建設にかかる自然破壊、用地補償を不要にでき、取得
容易な地下権の使用ができるとともに、火力発電所のよ
うに二酸化炭素の発生するおそれがなく、地球の環境を
破壊するおそれをなくすことができる。
【0031】請求項2記載の水路式発電施設によれば、
上記の効果を奏することに加えて、前記地下貯水槽内の
土砂を排出する土砂除去装置が設けられているため、こ
の土砂除去装置を作動させることにより、地下貯水槽内
の空間が広く維持される。このため、土砂で地下貯水槽
内の空間が狭くなるのを防止でき、地下貯水槽内に充分
な水を貯留でき、発電所の電力供給能力を向上できる。
【0032】請求項3記載の水路式発電施設の施工方法
によれば、まず河川と発電所とを配管により直接的に接
続してその配管の途中に分岐部を設けた後、その配管を
通して発電所に河川水に供給して発電所を稼働させつつ
地下貯水槽を設けてその地下貯水槽を分岐部および発電
所に対して接続するようにしたので、発電所を稼働させ
つつ地下貯水槽の施工を行なうことができる。また、同
様の手順により、地下貯水槽を有していない既存の水路
式発電施設に対しても既存の発電所をほとんど停止させ
ることなく地下貯水槽を有する水路式発電施設に改修す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の水路式発電施設の一実施例を示す断
面図である。
【図2】 図1の地下貯水槽を示す平面図である。
【図3】 図2の側面図である。
【図4】 図3の土砂除去装置を示す平面図である。
【図5】 図3の正面図である。
【図6】 本発明の他の実施例を示す平面図である。
【図7】 本発明のさらに他の実施例を示す平面図であ
る。
【図8】 従来の水路式発電施設を示す断面図である。
【符号の説明】
3(3a,3b,3c) 第1送水配管 5 発電所 10 水路式発電施設 12 地下貯水槽 20 分岐部 24 土砂除去装置 G 地山 R 河川

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 河川の水を落下させて電力を得る水路式
    発電施設(5)であって、河川の水を導いて前記発電所
    に送水するための第1送水配管(3)と、前記河川の水
    を貯留する地下貯水槽(12)が河川の下流となる地山
    内に設けられており、前記第1送水配管(3)の途中に
    は切り替え可能な分岐部(20)が設けられ、該分岐部
    には第1送水配管(3)の水を前記地下貯水槽(12)
    に送水するための第2送水配管(15)が取り付けら
    れ、さらに、この地下貯水槽にはその槽内の貯留水を発
    電所に送水するための第3送水配管(16)とが接続さ
    れていることを特徴とする水路式発電施設。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の水路式発電施設であっ
    て、前記地下貯水槽内の土砂を排出する土砂除去装置が
    設けられていることを特徴とする水路式発電施設。
  3. 【請求項3】 請求項に記載の水路式発電施設を施工
    する方法であって、あらかじめ河川と前記発電所とを接
    続する第1送水配管(3)を設けて該第1送水配管の途
    中に分岐部(20)を設け、しかる後に、前記地下貯水
    槽(12)を地山内に設けて該地下貯水槽(12)を前
    記分岐部(20)に接続するとともに、前記地下貯水槽
    と発電所又は第1送水配管(3)の合流部(50)とを
    接続することを特徴とする水路式発電施設の施工方法。
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