JP2680913B2 - 室温、水分硬化性でありプライマーなしのポリウレタン基剤接着剤組成物およびその使用方法 - Google Patents

室温、水分硬化性でありプライマーなしのポリウレタン基剤接着剤組成物およびその使用方法

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JP2680913B2 JP2084746A JP8474690A JP2680913B2 JP 2680913 B2 JP2680913 B2 JP 2680913B2 JP 2084746 A JP2084746 A JP 2084746A JP 8474690 A JP8474690 A JP 8474690A JP 2680913 B2 JP2680913 B2 JP 2680913B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、一成分からなる水分硬化性のポリマーシー
ラント組成物およびその使用方法に関する。更に詳細に
は、本発明は、一成分からなる水分硬化性シーラント組
成物であって自動車の電着コーティングに対する顕著な
粘着性を有し、したがって自動車用のプライマーなしの
窓ガラスシーラントとして有用な組成物に関する。
[発明の背景] 自動車の製造においては、フロントガラスおよび他の
固定パネル窓がポリマーシーラントによって車体に取り
付けられている。ガラス窓パネルと塗装された車体との
間の接着力を最大にするためには、典型的には車体用コ
ーティングに若干の表面処理が必要である。窓用シーラ
ント材料のビードは、一般的には塗装の終ったまたは他
の方法でコーティングした車体に適用されるので、通常
プライマー材料を用いてシーラントを適用すべき表面を
調製する必要がある。シーラントビードを塗装車体に適
用したならば、ガラスパネルを車体に据え付けてシーラ
ントのビードは塗装された支持体表面とガラスパネルと
を強固に接触する。シーラントビードが適度に硬化した
ならば、車体はフロントガラス据付の耐衝突破壊性を含
む政府の自動車安全基準(MVSS)にパスしなければなら
ない。
この安全基準には、フロントガラスの接着系の不完全
さに対して限界を設けていない。しかし、衝突および転
落の事態に際し、フロントガラスは自動車の屋根を支持
するものでもあるので、車体に接着したままになってい
なければならない。
自動車は今日多種多様な種類の塗料やコーティング系
で塗装されている。各種ペイント系は、一旦乾燥すると
それぞれ特有の配合および表面特性を有する。塗料の処
方が僅かに変化しただけであっても、窓シーラント材料
と塗装された車体との間の接着剤の接着力が損なわれる
ことがある。典型的には、自動車産業では、用いられる
ペイント塗料の処方が頻繁に変えられる。これらの変更
は美的動機によるものもあるが、その他の変化はより実
用的な問題によって起こっている。塗料の処方の変更
は、溶媒の種類の改質または塗料の溶媒含量の減少、塗
料添加剤の性状および濃度の変更、年毎の色型の変更お
よび使用者の立場および塗装の適用条件によって指示さ
れる他の変更に関係がある。
自動車工業で現在用いられる典型的なコーティング系
には、(1)電着塗装塗料、(2)プライマー−サーフ
ェーサー塗料、および(3)装飾塗装用塗料の車体への
適用がある。幾つかの場合、特にトラック用ボディで
は、装飾用塗装が着色した上塗になる。乗用車の場合に
は、この産業界では薄い着色下塗層から成る装飾塗装を
一層以上のより厚く透明な上塗層で上塗して用いること
が多くなる傾向にある。いわゆる「メタリック」の色型
であって、雲母、アルミニウムまたは他の金属の薄片を
着色下塗に含むものが、ますます一般的になっている。
典型的な「メタリック」ベースコート/透明塗装系で
は、適用したシーラントビードとその下にある金属車体
との間に7層もの中間層界面があってもよいことを意味
し、(1)シーラントとシーラント−プライマーとの界
面、(2)シーラント−プライマーと透明仕上塗との界
面、(3)透明上塗と着色−ベースコートとの界面、
(4)ベースコートと金属薄片との界面、(5)ベース
コートとプライマー−サーフェサーとの界面、(6)プ
ライマー−サーフェサーと電着物との界面、および
(7)電着層と車体との界面がある。応力を加えると、
これらの界面の1つ以上で離層または不完全な接着の可
能性がある。しかしながら、実際には、電着層が下にあ
る鋼製のボディから離層することは、該塗料を適用する
電気化学的方法の性質ゆえにあり得ないことである。
したがって、自動車の固定窓ガラスパネルと自動車ボ
ディの電着塗装層との間に、直接的な、強固で、耐久力
があり、耐候性を有するシールを提供するシーラント組
成物およびシール方法が当該技術において必要である。
[発明の要約] 本発明は、一つの実施態様では、固定窓ガラスパネル
および/または背面照明ガラスパネルを自動車ボディに
接着するのに有用なポリマーシーラント組成物であっ
て、電着層上に直接シーラントビードを適用でき、シー
ラントプライマーを必要としない組成物を提供する。本
発明のシーラント組成物によってシーラントプライマー
の必要性はなくなり、ガラス窓パネルと電着した車体と
の間に、直接的に強固で耐久力があり耐候性を有する結
合を形成する。本発明のシーラント組成物を用いること
によって、金属車体とシーラントとの間の界面の数が2
層にまで減り、シーラントが車体から離層する可能性が
事実上なくなる。
本発明のシーラント組成物は、シランを末端基とする
ポリウレタン基剤ポリマーと、ポリウレタン基剤ポリマ
ー100重量部当りアミノシラン電着層接着促進剤2.0〜1
0.0重量部とを含んで成る。
シーラント組成物は、更に溶媒、チキソトロープ剤、
柔軟剤、充填剤、および着色剤を含み、所望の色、コン
システンシーおよび流動性を得ることができる。
シランを末端基とするポリウレタン基剤ポリマーは、
理想化した下記の構造を有する。
式中、Rは1〜6個の炭素原子を有する低級アルキル
であり且つR1は二価の炭化水素基、二価の炭化水素エー
テル基、および二価の炭化水素アミノ基から成る群から
選択される二価の架橋形成基であり、基Aは−S−とNR
2−とから選択され、R2は水素または1〜6個の炭素原
子を有するアルキルである。
アミノシラン電着層接着促進剤は、下記の構造を有す
る。
式中、xは1〜3の整数でありR3、R4およびR5は同じ
であるかまたは異なるものであってもよく、1〜4個の
炭素原子を有するアルキルおよびアルコキシルから選択
され、基Bは、 である。基R7は1〜4個の炭素原子を有するアルキルま
たは4個以下の炭素原子を有するアルケニルである。y
は1〜3の整数である。
もう一つの実施態様では、本発明は、固定窓ガラスパ
ネルを自動車ボディに接着する方法であって、(a)従
来の電着塗装コーティングを自動車の金属ボディに施
し、(b)固定窓ガラスパネルのシーラントビードを適
用するために取っておいた電着塗装された車体の部分に
マスキング手段を施し、(c)1種以上の装飾および保
護用塗装コーティングをマスキングした自動車ボディに
施し、(d)マスキング手段を取り除き、(e)車体の
マスキングしてあった電着塗装部分に本発明のポリウレ
タンを基剤とするシーラント組成物のビードを直接適用
し、(f)ガラス窓パネルをシーラントビードに固着さ
せることから成る方法を提供する。
更にもう一つの実施態様では、本発明は、固定窓ガラ
スパネルを本発明のポリウレタンを基剤とするシーラン
ト組成物によって自動車の電着塗装された金属ボディに
直接固着した自動車を提供する。
[詳細な説明] 本発明のシーラント組成物は、数平均分子量が約10,0
00〜約30,000であり、下記の構造を有するシランを末端
基とするポリウレタン基剤ポリマーを含んで成る。
式中、R、R1およびAは上記に定義されている。この
ようなシランを末端基とするポリウレタンポリマーは、
ブライアント(Bryant)他による米国特許第3,979,344
号明細書に記載の方法によって、1分子当り少なくとも
2個の遊離ヒドロキシル基を有するポリエーテルポリオ
ールを1分子当り少なくとも2個のイソシアネート反応
性基を有するイソシアネート化合物と反応させて通常の
重合法で製造されるが、前記の特許明細書の内容は参考
として本明細書中に包含される。
ポリエーテルポリオールとイソシアネート化合物は、
約8:1から約12:1の重量比でそれぞれ反応させる。出発
物質のポリエーテルポリオールの数平均分子量は約1,00
0〜5,000が好適である。このような好適な出発物質の一
つは、ポリプロピレングリコールであり、ポリプロピレ
ングリコール(Polypropylene Glycol)2025としてユニ
オン・カーバイド社(Union Carvide Co.)、270パーク
・アベニュー、ニュー・ヨーク、ニュー・ヨーク10017
から入手可能である。
出発物質であるイソシアネート化合物は、前記のよう
な目的のために当該技術分野において知られている様々
な材料、例えば、p−フェニレンジイソシアネート、ビ
フェニル−4,4′−ジイソシアネート、トルエンジイソ
シアネート(TDI)、3,3′−ジメチル−4,4′−ビフェ
ニレンジイソシアネート、1,4−テトラメチレンジイソ
シアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、
2,2,4−トリメチルヘキサン−1,6−ジイソシアネート、
メチレンビス−(フェニルイソシアネート)、1,5−ナ
フタレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト(IPDI)およびメチレンビス−(4−シクロヘキシル
イソシアネート)から選択される。好適な材料は、トル
エンジイソシアネートである。
これら2種類のモノマーの反応によって形成されるコ
ポリマーに、構造−A−R1−Si−(OR)を有するシラ
ン基を末端に結合させる。基Aは硫黄、>NHまたはアル
キルアミノ基であってアルキル部分が1〜6個の炭素原
子を有するものである。架橋形成基R1は二価の炭化水素
基、1個以上の酸素エーテル結合を含む二価の炭化水素
基、または1個以上の>NH結合を含む二価の炭化水素基
である。ポリウレタンポリマーの末端への結合は、ポリ
エーテルポリオールとイソシアネート化合物を含む反応
混合物に、アミノシラン化合物、例えばγ−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエト
キシシラン、およびN−β−アミノエチル−γ−アミノ
プロピルトリメトキシシラン(それぞれA1110、A1100お
よびA1120としてユニオン・カーバイド社、270パーク・
アベニュー、ニュー・ヨーク、ニュー・ヨーク10017か
ら入手可能)を加えることによって行なわれる。
本明細書に用いられている、「アルキル」という用語
は分岐状または分岐していないアルカンから1個の水素
原子を除去することによって得られる炭化水素基を意味
する。「アルコキシル」という用語は、酸素エーテル結
合によって親分子の残りの部分に結合したアルキル基を
意味する。
ポリウレタン基剤ポリマーを、(ポリウレタン基剤ポ
リマー100重量部に対して)下記の構造を有するアミノ
シラン又はそのハロゲン化水素塩から成る電着層接着促
進剤約2.0〜約10.0重量部、好ましくは約4.0〜約8.0重
量部と混合する。
式中、B、x、R3、R4およびR5は前記に定義の通りで
ある。ハロゲン化水素塩とはフッ化水素塩、塩酸塩、臭
化水素塩およびヨウ化水素塩を意味し、塩酸塩が好適で
ある。
本発明の目的に好適に用いられる電着層接着促進剤と
しては、N−2−[4−ビニル−(ベンゼンアミノ)]
エチル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン−塩酸
塩(Z−6032としてダウ・コーニング社、ミッドラン
ド、MI、USAから発売)などが挙げられる。
この組成物には更に、着色剤約20〜約50重量部および
/またはカーボンブラックのような充填剤約0.02〜約0.
2重量部、および促進剤約0.3〜約0.6重量部を含み、す
べての重量はキャッピングしたポリウレタンポリマー10
0重量部当りの重量である。
本発明の目的に好適な硬化触媒としては、スズ、鉛、
水銀またはVIII族元素の金属塩;有機鉄、有機スズ(I
V)および有機鉛化合物;脂肪族または芳香族カルボン
酸;トルエンスルホン酸;有機酸の塩、例えばナフテン
酸スズ、オクタン酸スズ、酪酸スズ、ジブチルスズジア
セテート、ジブチルスズジオクトエート、ジブチルスズ
ジラウレート、ステアリン酸鉄またはオクタン酸鉛;お
よび有機アミン、例えばトリアルキルアミン、N−置換
ピペリジン、N,N′−置換ピペラジンおよびピリジンが
挙げられる。本発明の組成物に好ましい硬化触媒は、ジ
ブチルスズジアセテートである。
本発明の組成物に用いるのに好適な促進剤は、米国特
許第4,600,689号および第4,623,738号明細書に開示され
ている種類のチタン酸エステルであり、前記の特許明細
書の内容は参考として本明細書中に包含される。促進剤
として用いられるチタン酸エステルは、1分子当り少な
くとも1個の第一級または第二級アミン基を有すること
が好ましい。好適な材料として、(4−アミノベンゼ
ン)サルファナト−o、ビス−(ドデシルベンゼン)サ
ルファナト−o、2−プロパノラトチタン(IV)(KR
26S);2−プロパノラト、トリス−(3,6−ジアザ)ヘキ
サノラトチタン(IV)(KR 44);2,2−ビス−(2−プ
ロペノラトメチル)ブタノラト、トリス−(2−エチレ
ンジアミノ)エチラトチタン(IV)(リカ(Lica) 4
4);および2,2−ビス−(2−プロペノラトメチル)ブ
タノラト、トリス−(3−アミノ)フェニラートチタン
(IV)(リカ(Lica) 97)があり、ケンリッヒ・ペト
ロケミカル社(Kenrich Petro−chemicals Inc.)、140
イースト・22ストリート、ベイヨン、ニュージャージ
ー、07002から発売されている。好適な材料はリカ(Lic
a) 44である。
更に、ポリウレタンポリマー100重量部当り約0.25〜
約0.75重量部の少量のチキソトロープ剤を加えてシーラ
ント組成物の流動性を調整してもよい。本発明の目的に
好適な典型的なチキソトロープ剤は、チクスシール(Th
ixseal) 1085であり、エヌ・エル・ケミカルインコー
ポレーテド(NL Chemicals,Inc.)、ハイトストーン、
ニュージャージー08520から入手可能である。
また所望により、ポリウレタン基材ポリマー100重量
部に対し約1.0〜約10.0重量部、好ましくは約2.0〜約5.
0重量部の柔軟剤を組成物に加えることができる。本発
明の組成物に含まれる好適な柔軟剤としては、フタル酸
ジオクチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジウンデシル
(プラチノール(Platinol) 型可塑剤としてバスフ・
コーポレーション(BASF Corp.)、パラマス、ニュージ
ャージー07652から発売)、アジピン酸ジオクチルおよ
びフタル酸ブチルベンジル、リン酸インデシルジフェニ
ル(サンチサイザー(Santicizer) 160および148とし
てそれぞれモンサント・ケミカル・カンパニー(Monsan
t Chemical Co.)、セントルイス、ミズーリー63166か
ら入手可能)およびN−ブチル−p−トルエンスルホン
アミドおよびN−エチル−p−トルエンスルホンアミド
(ケチェンフレクス(Ketjenflex) 8としてアクゾー
・ヒュミー・アメリカ(Akzo Chemie America),300サ
ウス・リバーサイド・プラザ、シカゴ、イリノイ60606
から入手可能)が挙げられる。
他の理由を排除する特別な理由はないが、上記の二つ
のスルホンアミドを単独または混合物のどちらかで組成
物に用いると、組成物を柔軟化ししかも接着を促進する
作用があると思われる。
組成物はまた、所望により基材ポリマー100重量部当
りシランまたはシリコーン表面処理を施したクレーを約
5〜約20重量部、好ましくは約10重量部含むことができ
る。通常のクレー(例えばケイ酸マグネシウムおよびア
ルミニウム)はシーラント組成物のポリマー成分に対す
る反応性があるヒドロキシル基を粒子表面に有するの
で、本発明のシーラントを配合するのに有用なクレーを
表面処理して反応性ヒドロキシル基をキャッピングしな
ければならない。これは、塩化トリアルキルシリルまた
は塩化トリアルコキシシリルまたは混合塩化トリ(アル
キル/アルコキシ)シリル、例えば塩化トリメチルシリ
ル、塩化トリメトキシシリル、塩化メチルジメトキシシ
リル等でクレーを処理することによって行われる。
本発明の組成物に有用な市販のシランまたはシリコー
ン表面処理を行ったクレーとしては、CB、5178、KEおよ
び2211クレーがあり、パージェス(Burgess)、私書箱3
49,サンダーヴィレ、ジョージア31082から入手可能であ
る。
本発明の方法において、乗用車、トラックまたはバス
のボディのような自動車ボディは、あらかじめ洗浄しお
よび/または表面を前処理し(例えば金属表面をリン酸
塩で処理し)た後、当業界において周知の通常の方法で
電着塗装用プライマーを塗布する。この方法は、例えば
アンダーソン(Anderson)らによる米国特許第4,575,52
3号明細書に詳細に記載されており、その特許明細書の
内容は本明細書に参照として包含される。一般的には、
電着を行なう自動車ボディを直流電源に接続して、電気
回路の陰極として働くようにする。次に自動車ボディを
対電極を有する好適な水性電着槽タンクに浸漬する。こ
の電着槽は熱硬化性樹脂の水性分散液から成り、電流が
通過することによってこれが自動車ボディに付着する。
電着用下塗塗料を十分な厚さで自動車ボディに適用した
後、ボディをタンクから取り出して洗浄すると、電着ペ
イントの層は硬化して、滑らかで硬く耐久力のあるコー
ティングとなる。
本発明の方法の次の工程において、固定窓パネル用シ
ーラントビードを適用することになっている自動車ボデ
ィの部分をストリップテープまたは可剥性ポリマー材料
のようなマスキング手段を適用することによってマスキ
ングする。
次に、マスキングした電着塗装された自動車ボディ
に、更に一種類以上の装飾および/または保護用塗料を
エアスプレイ、エアレススプレイ、静電吹付、浸漬、ま
たは刷毛塗のような従来の方法で塗布する。これらの装
飾および/または保護用コーティングは、一層以上の着
色コーティング層(仕上塗系)、または一層以上の薄い
着色ベースコート層に透明上塗層を一層以上重ねたもの
(ベースコート/透明塗装コーティング系)の形態をと
ることができる。
装飾/保護コーティング層を適用し、硬化した後、マ
スキング手段を自動車ボディから取り除き、本発明のポ
リウレタン基剤シーラント組成物のビードをマスキング
してあった自動車ボディの部分の電着塗料層に直接適用
する。最後の工程で、固定窓ガラスパネルをシーラント
ビードに加圧接触させて、シーラントを硬化させる。
下記の実施例は、当業者が本発明を実施し得るように
する目的で提供するものであるる。この実施例は、単に
例示のためのものであって、特許請求の範囲に記載の本
発明の範囲を制限するものとして読むべきではない。
[ポリウレタン基剤ポリマー組成物の製造] 米国特許第3,632,557号明細書に記載の末端シラン結
合ポリウレタンポリマー系を、下記のようにして製造し
た。
上記の成分Aを混合し、無水条件下で155゜F(68.3
℃)まで加熱し、同温度に25分間保持した。その後、B
を加えた。45分間を要して混合物の温度を徐々に105゜F
(40.6℃)まで下げ、2時間15分間加熱を続けた。その
後Cを混合物に加え、生成する混合物を150〜165゜F(6
5.6〜73.9℃)で更に2時間15分加熱した。この間に、
反応混合物の試料を遊離イソシアネート官能基について
試験した。この試験で遊離イソシアネートの残留が認め
られなくなったら、Dを加え、混合物を短時間還流下に
加熱した。混合物を脱気し、室温まで冷却した。
[本発明のシーラント組成物の製造] 実施例1 二重混合羽根を備えた5ガロンのマイヤーミキサー
に、上記のように製造したポリウレタン基剤ポリマー25
lb(11.34kg)を入れた。ミキサー内容物を65℃まで加
熱し、電着層接着促進剤であるN−2−[4−ビニル
(ベンゼンアミノ)]エチル−3−アミノプロピルトリ
メトキシシラン一塩酸塩(Z−6032としてダウ・コーニ
ング社、ミドランド、MIから入手可能)1.72 lb(0.78k
g)、無水メタノール1.1 lb(0.5kg)およびチタン酸ネ
オペンチル(ジアリル)オキシトリ(N−エチレンアミ
ノ)エチル(リカ(Lica) 44としてケンリッヒ・ペト
ロケミカル社、140イースト22ストリーム、バイヨニ
ー、NJ07002から入手可能)0.11lb(0.5kg)を加えた。
混合物を若干の真空下でで10分間混合することによって
十分にブレンドした。
次いで、上記の混合物にジブチルスズジアセテート触
媒12.0gを加え、更に20分間若干の減圧下で混合を続け
た。カーボンブラック(7.5 lb,3.4kg)と表面処理した
ケイ酸アルミニウムクレー(バージェス(Burgess)C
B、私書箱349,サンダービル、GA31082から入手可能)2.
5 lb(1.13kg)であって予め含水量0.05重量%未満まで
乾燥させたものをシーラント混合物に加え、若干の真空
下で更に45分間混合を続けた。
ミキサー内容物を室温まで冷却させた後、無水条件下
で容器に入れた。最終のシーラントはポリウレタン基剤
ポリマー100重量部に対して下記の組成物を有した。
黒色の均質な水分硬化性シーラント組成物は、圧力60
psi(413.7kPa)、76゜F(24.4℃)で0.104インチ(2.6
4mm)のオリフィスから押し出した時の粘度は60秒であ
った。
実施例2 シーラント組成物を、電着層接着促進剤であるN−2
−[4−ビニル(ベンゼンアミノ)]エチル−3−アミ
ノプロルトリメトキシシラン一塩酸塩の量を減らしたこ
と(0.585kg)を除き実施例1の組成および方法にした
がって製造した。組成物は、ポリウレタン基剤ポリマー
100重量部に対して重量部で下記の組成を有した。
実施例3 シーラント組成物は、電着層接着促進剤であるN−2
−[4−ビニル(ベンゼンアミノ])エチル−3−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン一塩酸塩の量を増加した
(0.975kg)こと以外は、実施例1の組成および方法に
したがって製造した。組成物は、ポリウレタン基剤ポリ
マー100重量部を規準にした重量部で下記の組成物を有
した。
実施例4 実施例1の方法にしたがってシーラント組成物を製造
し、更に柔軟剤としてN−ブチル−p−トルエンスルホ
ンアミドとN−エチル−p−トルエンスルホンアミド
(ケチェンフレックス(Ketjen−flex) 8としてアク
ゾー・ヒェミー・アメリカ(Akzo Chemie America)、3
00サウス・リバーサイド・プラザ、シカゴ、IL60606か
ら入手可能)の50/50の混合物0.5 lb(0.23kg)を含む
組成物を製造した。このシーラントは、ポリウレタン基
剤ポリマー100重量部を規準にした重量部で下記の組成
を有した。
実施例5 シーラント組成物を、更に可塑剤としてフタル酸ジイ
ソデシル0.5 lb(0.23kg)を有することを除き、実施例
1の組成および方法にしたがって製造した。シーラント
は、ポリウレタン基剤ポリマー100重量部を規準にした
重量部で下記の組成を有した。
参考例1 シーラント組成物を、接着促進剤としてN−2−アミ
ノエチル−N−3−アミノエチルトリメトキシシリルプ
ロピル−1,2−エタンジアミン0.35 lb(0.16kg)とN−
β−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン0.15 lb(0.07kg)(A1130およびA1120としてそれ
ぞれユニオン・カーバイド社、270パーク・アベニュ
ー、ニュー・ヨーク、NY10017から入手可能)との混合
物を含むことを除いて実施例1の組成物および方法にし
たがって製造した。シーラントは、ポリウレタン基剤ポ
リマー100重量部を規準にした重量部で下記の組成を有
した。
参考例2 シーラント組成物を、接着促進剤としてN−2−アミ
ノエチル−N−3−アミノエチルトリメトキシシルプロ
ピル−1,2−エタンジアミン0.5 lb(0.23kg)(A1130お
よびA1120としてそれぞれユニオン・カーバイド社、270
パーク・アベニュー、ニュー・ヨーク、NY10017から入
手可能)との混合物を含むことを除いて実施例1の組成
物および方法にしたがって製造した。シーラントは、ポ
リウレタン基剤ポリマー100重量部を規準にした重量部
で以下の組成を有した。
参考例3 シーラント組成物を、下記の組成を有することを除い
て、実施例1の方法にしたがって製造した。用いた接着
促進剤は、γ−(グリシドキシ)プロピルトリメトキシ
シラン2.1 lb(0.95kg)(ユニオン・カーバイド社、27
0パーク・アベニュー、ニュー・ヨーク、NY10017から入
手可能)であった。シーラントは、ポリウレタン基剤ポ
リマー100重量部を規準にした重量部で下記の組成を有
した。
[試験方法] 上記の実施例及び参考例にしたがって製造した材料の
重ね剪断強度を、下記の方法によって試験した。それぞ
れの場合に、2枚の予め電着下塗したスチールプレート
であってそれぞれ長さ1インチ、幅0.32インチ(2.54mm
×0.81cm )のものを、長さ1インチ、幅0.25インチ、
厚さ5/16インチ(2.54cm×0.64cm×0.79cm)のシーラン
トビードと接着して数組の剪断強度試験片を製造した。
このシーラントビードはシーラントチューブを用いて試
験片の1インチ端の一つに沿って適用した。次に、これ
らのプレートを一緒にプレスすることにより、シーラン
トビードの厚さが約0.25インチ(0.64cm)となるように
した。
接着した試験片に適用したシーラントビードを室温
で、相対湿度50%で、3時間〜3日間硬化させた。それ
ぞれの場合に適当な時間硬化を行った後、各シーラント
ビードの剪断強度をインストロン試験機上で接着した試
験片の面に平行な方向に引っ張ることによって試験し
た。これらの試験の結果を、試験を行なった組成物の他
の特性と共に、下記の表に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グレン、イー、マーティン アメリカ合衆国ミシガン州、ファーミン トン ヒルズ、バレー、フォージ、 35097 (56)参考文献 特開 平2−102287(JP,A) 特開 昭51−73561(JP,A) 特開 昭63−245485(JP,A) 特開 昭61−183312(JP,A) 特開 昭58−134149(JP,A) 特許2539918(JP,B2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被電着金属支持体にガラスを直接接着する
    ための、一成分から成るプライマーなしの水分硬化性シ
    ーラント組成物であって、 (a)式: (式中、Rは1〜6個の炭素原子を有する低級アルキル
    であり、 R1は、二価の炭化水素基、二価の炭化水素エーテル基、
    および二価の炭化水素アミノ基からなる群から選択され
    る二価の架橋形成基であり、 Aは−S−および−NR2−から選択され、R2は水素また
    は1〜6個の炭素原子を有するアルキルである)を有す
    るシラン末端ポリウレタンポリマーと、 (b)該ポリウレタンポリマー100重量部を基準とし
    て、2.0〜10.0部の、構造: (式中、xは1〜3の整数であり、 R3、R4及びR5は、同じものであるかまたは異なるもので
    あってもよく、1〜4個の炭素原子を有するアルキルお
    よびアルコキシルから選択され、 Bは、 であり、 R7は1〜4個の炭素原子を有するアルキルまたは4個以
    下の炭素原子を有するアルケニルであり、 yは1〜3の整数である)を有する電着層接着促進剤、
    との混合物を含んでなる組成物。
  2. 【請求項2】被電着金属支持体にガラスを直接接着する
    ための、一成分から成るプライマーなしの水分硬化性シ
    ーラント組成物であって、 (a)式: (式中、Rは1〜6個の炭素原子を有する低級アルキル
    であり、 R1は、二価の炭化水素基、二価の炭化水素エーテル基、
    および二価の炭化水素アミノ基からなる群から選択され
    る二価の架橋形成基であり、 Aは−S−および−NR2−から選択され、R2は水素また
    は1〜6個の炭素原子を有するアルキルである)を有す
    るシラン末端ポリウレタンポリマーと、 (b)該ポリウレタンポリマー100重量部を基準とし
    て、2.0〜10.0部の、構造: (式中、xは1〜3の整数であり、 R3、R4及びR5は、同じものであるかまたは異なるもので
    あってもよく、1〜4個の炭素原子を有するアルキルお
    よびアルコキシルから選択され、 Bは、 であり、 R7は1〜4個の炭素原子を有するアルキルまたは4個以
    下の炭素原子を有するアルケニルであり、 yは1〜3の整数である)を有する化合物のハロゲン化
    水素塩である電着層接着促進剤、との混合物を含んでな
    る組成物。
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