JP2680290B2 - 斜材ケーブルの架設方法と架設装置 - Google Patents
斜材ケーブルの架設方法と架設装置Info
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Description
斜材ケーブルを、主塔と橋桁との間の定着部に架設する
場合におけるケーブル架設方法とその方法に使用される
架設装置に関する。
ブルを架設する方法は、従来例として、斜張橋の主塔
側と橋桁側の定着部の間に予めガイドワイヤーを架設
し、このガイドワイヤーに巻上げワイヤを移動自在に懸
吊させ、該巻き上げワイヤで合成樹脂製の円筒管である
防錆用の架設シースを主塔側と橋桁側の定着部間に架設
し、その架設シース内に例えば主塔側からPC鋼線若し
くはPC鋼より線のストランドを複数本挿通させ、前記
両定着部のアンカーヘッドで緊張・定着させ、前記架設
シース内に防錆材をグラウトする方法が知られている。
橋桁側の定着部間に、ポリエチレン等の保護材で各々の
ストランドが被覆されたマルチストランドの斜材ケーブ
ルにおける、最初のストランドを架設して緊張しこれを
ガイドケーブルの代わりとし、その後、複数本の小ケー
ブルとUボルト及び台車等で形成される誘導ケージでも
って前記最初のストランドに懸吊させて、引張ケーブル
と特殊な台車などで後続のストランドの頭部を引っか
け、前記引張ケーブルをウインチで巻き上げることによ
って橋桁側から主塔側へと当該後続のストランドを引っ
張り上げ、ストランドの頭部を前記台車から外して定着
部のアンカーヘッドに挿通させ、楔等の定着部材で定着
させて架設しジャッキなどで緊張させ、その後、前記誘
導ケージを撤去する架設方法が知られている(特開平6
−299517号)。
では、防錆用の架設シースに各ストランドを複数本挿
通させるので、挿通させた本数が増えるに従って架設シ
ース内が輻輳して挿通させ難くなり、架設シース内で捩
れてしまって定着部のアンカーヘッドの貫通孔に通す際
に対応箇所を取り違えてしまう等の不都合があり、架設
シースにグラウトするのも手間の掛かるものであった。
成が容易ではなく、各ストランドが橋桁側から主塔側へ
と引張ケーブルで引き上げられるので、Uボルト間にお
いて重いストランドが弛むことになり、引き上げ負荷が
増大して長大な斜材ケーブルの架設に適しているとは言
えず、更に、引き上げたストランドの頭部を台車から外
して定着部のアンカーヘッドに挿通させるのは主塔側に
おける高所作業で手間が掛かると言う問題点がある。
法は、架設作業の容易性において解決すべき課題を有し
ていた。
ルの架設方法の上記課題を解決するための要旨は、主塔
側の定着部と橋桁側の定着部との間に複数のストランド
からなる斜材ケーブルを緊張して架設する方法であっ
て、前記主塔側と橋桁側との定着部間にガイドロープを
架設し、該ガイドロープに上部が開口するガイド手段を
吊垂支持させ、該ガイド手段の一端側からストランドを
順次供給して他端側へガイドさせるようにしたことであ
る。
張させることにより、ガイド手段の上部開口から当該ス
トランドを抜け出させて架設すること、;前記ストラン
ドの先端部に、ガイド手段の開口部からのストランドの
抜け出しを防止する先導体を装着すること、;更に、前
記先導体に、ガイド手段の開口部から突出しストランド
先端部の移動位置を示す指標部が設けられているこ
と、;前記ストランドを、主塔側の定着部から橋桁側の
定着部へとガイド手段に挿通させること、;前記ガイド
手段は、筒状体であってその縦断面形状が、上部の開口
部を形成するテーパ部と、下部の矩形部で形成され、ス
トランドの挿通時に当該ストランドの波打ちがあっても
前記矩形部で上方に移動しないように規制したこと、;
そして、前記ガイド手段の開口部の幅を、先導体の外径
よりも小さく、かつ、ストランドの直径よりも大きく形
成し、ストランドをガイド手段に挿通させている時に前
記開口部から前記先導体が抜け出さないようにし、か
つ、ストランドをガイド手段に挿通させた後に前記開口
部からストランドの抜け出しを可能にしたこと、;前記
ガイド手段は、所要長さの単体シュートを首尾連接して
なる架設シュートであり、各単体シュートが吊垂支持手
段の下端部に回動自在に取り付けられ、ガイドロープの
撓みに追従できるようにしたことである。
旨は、主塔と橋桁との両定着部間にケーブルを架設する
ための架設装置であって、前記両定着部間に架設される
ガイドロープと、該ガイドロープに吊垂支持手段で支持
させた架設シュートと、からなり、前記架設シュートの
上部にストランドの抜け出し用の開口部が設けられてい
ることである。
縦断面形状が、上部の開口部を形成するテーパ部と、下
部の矩形部で形成されていること、;そして、前記架設
シュートの開口部の幅が、ストランドの端部に取り付け
られる先導体の外径よりも小さく、かつ、ストランドの
直径よりも大きく形成されていること、;更に、前記架
設シュートは、所要長さの単体シュートを首尾連接して
なり、各単体シュートの長手方向の端部の下側に、吊垂
支持手段の下端部に回動自在に取り付けるための取付手
段が設けられていることである。
れば、斜材ケーブルを構成する各ストランドを、両定着
部間に架設せしめたガイド手段により、確実に定着部の
貫通孔に各々対応させて架設でき、また、該ストランド
を引張・緊張させることでガイド手段の上部に設けられ
た開口部から容易に抜け出させることができる。よっ
て、一本の架設シース内に多数のストランドを挿通させ
る架設方法ではないので、シース内でのストランドの錯
綜もなく、作業能率が向上する。
の先端部に先導体を装着することで、当該ガイド手段内
をストランドが通過している最中に撓んで緩やかに屈曲
することがあっても、前記先導体によってガイド手段内
から抜け出したりすることがない。
を矩形状にしたので、ストランドが架設シュート内の挿
通時に波打つことがあっても上方に移動規制され、スト
ランド自体が架設シュートの開口部から抜け出すことが
ない。
成する単体シュートが、吊垂支持手段の下端部に回動自
在に取り付けられているので、前記架設シュート全体と
して両定着部間において柔軟に撓むこととなり、単体シ
ュートの首尾連接部分においてストランドの重さによる
無理な負荷が掛からないようになる。
の架設方法の実施形態について図面を参照して詳細に説
明する。本発明の第1実施例は、図1乃至図3にその概
略構成を示すように、例えば、斜張橋1の主塔2側の定
着部2aと橋桁3側の定着部3aとの間に、ストランド
のガイド手段たる筒状の架設シュート4を架設する。
a,3a間に、予めアンカー体a等に繋着して架設され
たガイドロープ5と、このガイドロープ5にU字状のシ
ャックル6を介して移動自在に所要複数個を懸吊した吊
垂支持手段の吊り金具7と、該吊り金具7の各々の上部
において連架された引上げワイヤー8と、により、前記
吊り金具7の下端部と当該架設シュートの取付手段で回
動自在に連結されて、前記引上げワイヤー8で橋桁3側
から主塔2側に引き上げられて架設されるものである。
ト9を首尾連接して構成されるものであり、当該単体シ
ュート9の構造を説明する。
うに、その本体9aが金属製(例えば、ステンレス製)
の全体細長い筒状(例えば、2m程度)で、その上部に
開口部9bが長手方向に沿って設けられているものであ
る。
に、断面矩形状に形成され、前記開口部9bを形成すべ
く前記矩形状の上端部からテーパ部9cが設けられてい
る。
図5に示すように、端面から突出して設けられ、隣接す
る単体シュート9の端部をガイドしつつ受入れる上コ字
型で厚肉の金属製ガイド受板10が溶接等の手段で固着
され、更に、前記ガイド受板10の突出側の端面に揃え
てL字型の金属製連結板11が該ガイド受板10の下面
に溶接等の手段で固着され、前記ガイド受板10の本体
9a側の端面に当接させて筒状の本体9aの形状を維持
する金属製補強板12が溶接等の手段で固着されてい
る。
通用の貫通した取付孔11a,11bが設けられてい
る。
6に示すように、筒状の本体9aの形状を維持する補強
部材と前記連結板11との連結部材を兼用するようにし
た補強連結板13が、本体9aに溶接等の手段で固着さ
れている。
連結板11の取付孔11a,11bに対応した位置に取
付用のスリット13a,13bが設けられている。
9bは、本体9aの長手方向に沿ってその全長に亘って
形成され、該開口部9bの幅が両定着部間に架設しよう
とするストランド15の直径よりも大きい寸法で、か
つ、後述の球形状の先導体14の外径寸法よりも小さい
寸法に設定されている。
を首尾連接するには、図7乃至図10に示すように、斜
めに架設した状態で上位置側を天側とし、下位置側を地
側とすると、一方の単体シュート9の地側(例えば、図
7(イ)に示す側)と他方の単体シュート9の天側(例
えば、図7(ロ)に示す側)を、ガイド受板10に単体
シュート9の地側を載せるようにして、嵌合させる。
り、これらを互いに当接した連結板11と補強連結板1
3の各々の取付孔11a,11bとスリット13a,1
3bに通して仮止めする。
手段たる金属製の吊り金具7の下端部18a(吊垂した
場合の水平棒状部分)を連結板11の屈曲部分に係止
し、金属製止め板19を、図9乃至図10に示すよう
に、ボルト16の頭部の大きさよりも大きな孔径で下部
側に設けられた貫通孔19a,19aを該ボルト16の
頭部に通過させ、更に、ボルト部の直径に合わせた孔径
の取付孔19b,19b側へとスライドさせて、前記蝶
ナット17を締め込んで、前記連結板11と補強連結板
13と止め板19とを締結する。
端部に回動自在に取り付けるための取付手段が、前記止
め板19の上部と連結板11とによって構成され、矩形
状の空間である挿通孔に吊り金具7の下端部18aが遊
嵌され、当該吊り金具7の下端部18aに対して単体シ
ュート9が回動自在にセットされるものである。
具7の下端部18aを、前記止め板19及びボルト16
・蝶ナット17で仮係止させ、その後に、一方の単体シ
ュート9の地側を嵌合させるのであるが、その場合、地
側の補強連結板13のスリット13aにより、地側を上
方から蝶ナット17と補強連結板13の間に差し込んで
ボルト16のボルト部に嵌合させることができることに
留意し、前記蝶ナット17を締め込んで締結するように
するのが、連接作業上好ましいものである。
について説明すると、図11乃至図12に示すように、
吊垂状態で水平な棒状の下端部18aの一端側から上部
に延設された本体部と、更に、本体部の上部が水平に屈
曲され、その先端部に垂直に立設し溶接等の手段で固着
された平板体18bと、から当該吊り金具7が形成され
ている。
て単体シュート9の水平方向の抜け出しを防止するワリ
ピンなどを差し込むための貫通孔18c,18cが穿設
され、前記平板体18bには、上側にシャックル6のボ
ルトを挿通させるための貫通孔20と、下側に掛止め部
材22をボルト23・ナット24で固定する際の該ボル
ト23を挿通させるための貫通孔21とが設けられてい
る。
8bの片面に、突起部25が設けられ、前記掛止め部材
22の、ボルト締め時における、軸芯回りの回転防止手
段となっている。
に、中央部にボルト挿通用の貫通孔22aが設けられ、
片面側に引上げワイヤー8を挟持するための半円形状の
凹部22bと、これと同じ側で下部に突部22cとが設
けられている。
体18bの貫通孔21にボルト23を通して前記止め部
材22の貫通孔22aに貫通させ、前記凹部22bと平
板体18bとで引上げワイヤー8を挟装し、座金を付け
てナット24で締結することにより、引上げワイヤー8
に吊り金具7が固定されるものである。また、突起部2
5によって、前記止め部材22がナット締め付け時に締
め付け方向に回転しようとしても、該止め部材22の下
端部が当接して回転阻止されるものである。
18bの貫通孔20には、ガイドロープ5に掛けたシャ
ックル6用のボルトが挿通され、当該吊り金具7がガイ
ドロープ5に対して移動自在に懸吊されるものである。
けられる先導体14について説明する。該先導体14
は、図14に示すように、金属製の球体であって、その
一部にネジ孔が穿孔され、そこに係止用の頭部26aを
有したボルト26がボルト部を外部に突出させて遊装さ
れ、前記ボルト26の頭部26aに係合するネジ27を
前記先導体14のネジ孔に螺着することで、ボルト26
の抜け止めとなる。
属製キャップ28が、被せられて六角ネジ29で止着さ
れている。前記先導体14のボルト26のネジ部を前記
キャップ28の先端中央部に穿設されたネジ孔28aに
螺着することで、当該先導体14がストランド15の先
端部に取り付けられるものである。
単体シュート9を連接した架設シュート4、吊垂支持手
段の吊り金具7、ストランドの先端部に取り付けられる
先導体14、によって、例えば斜張橋1の斜材ケーブル
を架設する方法を説明する。
1の主塔2側の定着部2aと橋桁3側の定着部3aとの
間にガイドロープ5と引上げワイヤー8を架設する。
に繋着しておき、その他端側において、即ち橋桁3側に
おいてシャックル6と吊り金具7及び止め部材22によ
り、それぞれ必要なボルト・蝶ナット・ナット等を用意
して、前記吊り金具7を引上げワイヤー8に掛止させる
とともにガイドロープ5に吊垂させる。
7の下端部18aを係合させて、止め板19を連結板1
1にボルト16・蝶ナット17で仮締めし、更に、前記
下端部18aの貫通孔18c,18cにワリピンを差し
込んで掛止する。これによって、吊り金具7に単体シュ
ート9が回動自在に取り付けられる。
単体シュート9を取り付けるためにウインチで引上げワ
イヤー8を、単体シュート9の長さ分(約2m程度)だ
け主塔側に引き上げる。
ープ5に吊垂させ、次段の単体シュート9の天側を前記
吊り金具7の下端部18aに回動自在に取り付ける。
先ほどの先行した単体シュート9の地側を嵌合させる。
該単体シュート9の地側の補強連結板13を前記次段の
単体シュート9の天側の蝶ナット17と連結板11との
間に上方から差し込んで、前記蝶ナット17を本締めし
て、図8に示すように隣接する単体シュート9,9を連
結するものである。
を取り付けてガイドロープ5に沿って引上げワイヤー8
で主塔側に引き上げながら、当該単体シュート9の首尾
連接を繰り返して、図1乃至図3に示すように、両定着
部2a,3a間にガイド手段たる架設シュート4を架設
する。尚、後述のように、架設シュート4の開口部9b
からストランド15を抜き出すので、当該架設シュート
4は、両定着部2a,3a間で、斜め下側に位置するよ
うに架設するのが好ましいものである。
設しようとするストランド15を繰り出し、プッシング
マシン31で該ストランド15を押し出して、ガイドパ
イプ32に沿って主塔2側の定着部2aにストランド1
5を供給する。
にストランド15を挿通させた後に、ストランド15の
先端部に先導体14を、キャップ28及びボルト26を
介して取り付ける(図14参照)。
ンドを、図2に示すように、定着部2a,3a間に架設
された架設シュート4の天側の端面開口部から挿通させ
る。
シュート4の最下段の端面開口部から先導体14及びス
トランド15の先端部が出てきたら、前記先導体14を
ストランド15から撤去し、橋桁側の定着部3aの貫通
孔に挿通して、二つ割りの楔等の公知手段で掛止する。
トランド15を前記楔等の公知手段で掛止して、供給側
のストランドから切り放すべく当該ストランド15を切
断する。
の緊張手段で、主塔側又は橋桁側のいづれかで緊張させ
るかを任意にして、緊張させる。すると、図15(ロ)
に示すように、ストランド15が、架設シュート4の長
手方向に沿って連続して形成された上部の開口部9bか
ら順次抜け出してくる。
たストランド15を緊張・定着させる。そして、再び、
主塔側の定着部の貫通孔2bに、切断後の供給側のスト
ランド15を巻取りドラム30から供給しながら定着部
の貫通孔に挿通させて、その先端部に先導体14を取り
付けて前述と同様な架設作業を繰り返して、両定着部2
a,3a間にストランド15を所要数架設するものであ
る。
せると、図16(イ),(ロ)に示すように、先導体1
4は、その外径が開口部9bの幅よりも大きいので、架
設シュート4内を移動中は該開口部9bから抜け出すお
それが無く、また、ストランド15は、挿通後に緊張さ
せて上方に持ち上げるようにすれば、前記開口部9bか
ら抜け出すことができるのである。
に挿通させている間に、該ストランド15が不意に波打
つようなことがあっても、単体シュート9の本体9aの
下部は、矩形状に形成されているので、鉛直な側壁に衝
突するのみで、曲面に沿って上方向に移動する作用が生
じないので、ストランド15の上方向への跳ね上がりが
防止され、前記開口部9bからストランド15が架設シ
ュート内通過中に抜け出すようなおそれもない。
に吊垂された複数の吊り金具7に回動自在に取り付けら
れた単体シュート9を首尾連接してなるので、主塔2側
と橋桁3側に架設されたガイドロープ5が、図1に示す
ように、下方向に撓んだ状態になるのが避けられないも
のであるが、これに追従して架設シュート4も全体とし
て撓むことができ、架設も容易となるものである。更
に、ストランド15を架設シュート4内に挿通させてい
る間にも、単体シュートの首尾連接部分においてストラ
ンドの重さによる無理な負荷が掛からないものである。
すように、上記第1実施例に対して、先導体14に指標
部33を設けたことにおいて相違するものである。
設部材34を植設し、該立設部材34の先端部を架設シ
ュート4の開口部9bから突出させ、そして、例えば、
球状の指標部33を設けたものである。なお、この指標
部33は、先導体14の位置の確認のためであるので、
作業者が肉眼で視認できるものであれば良く、例えば、
旗等でもよく、特に形状を限定するものではない。
ランド15を架設シュート4内に挿通させて橋桁側に移
動させる際に、架設作業中の作業者がストランド15の
先端位置を確認することができ、ストランド15の供給
の加減が判断でき、更に、作業の安全性が確保されるも
のである。
ていないが、最も短い斜材ケーブルの位置から最も長い
斜材ケーブルの位置までの架設作業の手順において、例
えば、最も短い斜材ケーブルの位置の複数のストランド
を架設した後に、次の上側の斜材ケーブルの架設のため
に、既に主塔側と橋桁側の間に架設されているガイドロ
ープ5と引上げワイヤー8及び架設シュート4をそのま
ま上に持ち上げて転用し、長さの不足分の架設シュート
を橋桁側で単体シュート9を吊り金具7で継ぎ足して架
設することとし、その後、ストランド15を前記長さを
足した架設シュート4に挿通させて行うようにした斜材
ケーブルの架設方法である。
から架設作業を始めて、順次下側の斜材ケーブルを架設
するようにし、転用させた架設シュート4の余分な長さ
分を単体シュート9に解体撤去しながら、最も短い長さ
の斜材ケーブルの位置へと架設作業をする斜材ケーブル
の架設方法とすることもできる。このようにして、架設
シュート4の架設作業を短縮して効率化を図ることがで
きるものである。
ケーブルの架設方法は、主塔側の定着部と橋桁側の定着
部との間に複数のストランドからなる斜材ケーブルを緊
張して架設する方法であって、前記主塔側と橋桁側との
定着部間にガイドロープを架設し、該ガイドロープに上
部が開口するガイド手段を吊垂支持させ、該ガイド手段
の一端側からストランドを順次供給して他端側へガイド
させるようにしたことなので、ストランドがガイド手段
によってストランド同士の錯綜もなくガイドされ、能率
的に架設作業ができると言う優れた効果を奏する。ま
た、両定着部間に架設されたガイド手段にストランドが
挿通されて架設されるので、当該ストランドが架設途中
においてその重さによって弛むことが無く、スムーズな
架設作業となると言う優れた効果を奏する。
ることにより、ガイド手段の上部開口から当該ストラン
ドを抜け出させて架設するようにしたので、従来の架設
作業に於ける架設シースのように閉鎖された筒体に複数
のストランドを挿通させることで生じるストランド相互
の錯綜が、本発明のガイド手段によって解消され架設作
業能率が向上すると言う優れた効果を奏する。
の開口部からのストランドの抜け出しを防止する先導体
を装着することにより、架設作業中にストランドがガイ
ド手段から立つ策するおそれもなく、また、前記先導体
に、ガイド手段の開口部から突出しストランド先端部の
移動位置を示す指標部が設けられていることで、作業者
にとってストランドの挿通状態を確認することができ、
ストランドの供給加減の判断が容易となり、かつ、作業
の安全性も確保されると言う優れた効果を奏する。
断面形状が、上部の開口部を形成するテーパ部と、下部
の矩形部で形成され、ストランドの挿通時に当該ストラ
ンドの波打ちがあっても前記矩形部で上方に移動しない
ように規制したので、ストランドの架設作業中ではスト
ランドのガイド手段からの脱落が防止され、ストランド
の挿通後は、ガイド手段からストランドを抜け出させて
架設することが可能となると言う優れた効果を奏する。
主塔と橋桁との両定着部間にケーブルを架設するための
架設装置であって、前記両定着部間に架設されるガイド
ロープと、該ガイドロープに吊垂支持手段で支持させた
架設シュートと、からなり、前記架設シュートの上部に
ストランドの抜け出し用の開口部が設けられているの
で、ストランドを架設シュートで両定着部間に架け渡し
た後、当該架設シュートからストランドを抜け出させる
ことができるので、複数のストランドが錯綜することが
ないと言う優れた効果を奏する。
縦断面形状が、上部の開口部を形成するテーパ部と、下
部の矩形部で形成されているので、ストランドの波打ち
が架設作業中に発生しても、前記矩形部によりストラン
ドの上方向への移動が阻止されて、架設シュートからス
トランドが脱落することがなく架設作業の信頼性が向上
する。
ンドの端部に取り付けられる先導体の外径よりも小さ
く、かつ、ストランドの直径よりも大きく形成するの
で、架設作業中のストランドの架設シュートからの脱落
が防止されると共に、挿通後は該ストランドを架設シュ
ートから抜け出させて架設することができると言う優れ
た効果を奏する。
ートを首尾連接してなり、各単体シュートの長手方向の
端部の下側に、吊垂支持手段の下端部に回動自在に取り
付けるための取付手段が設けられているので、両定着部
間に亘って架設シュートを容易に架設できると共に、架
設されたガイドロープの撓みに応じて前記架設シュート
も適宜に撓み、単体シュートの首尾連接部に無理な負荷
が掛からないと言う優れた効果を奏する。
の概略を示す説明図である。
の概略を示す説明図である。
における、主塔側と橋桁側の両定着部(途中を省略)に
おける概略構成図である。
斜視図(ロ)である。
面図である。
図である。
面側の一部と蝶ナットを締結させた状態の説明図であ
る。
る。
固定した様子を示す説明図(イ)、止め部材の縦断面図
(ロ)、止め部材の正面図(ハ)である。
態の一部を拡大して示す説明図である。
る、ストランドの先端に取り付けた先導体の構成を示す
縦断面図である。
状態を示す説明図(イ)、(ロ)である。
る、架設シュートと先導体及びストランドとの抜け出し
を説明する説明図(イ)、(ロ)である。
明図である。
図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 主塔側の定着部と橋桁側の定着部との間
に複数のストランドからなる斜材ケーブルを緊張して架
設する方法であって、前記主塔側と橋桁側との定着部間
にガイドロープを架設し、該ガイドロープに上部が開口
するガイド手段を吊垂支持させ、該ガイド手段の一端側
からストランドを順次供給して他端側へガイドさせるよ
うにしたことを特徴とする斜材ケーブルの架設方法。 - 【請求項2】 両定着部間でストランドを緊張させるこ
とにより、ガイド手段の上部開口から当該ストランドを
抜け出させて架設することを特徴とする請求項1に記載
の斜材ケーブルの架設方法。 - 【請求項3】 ストランドの先端部に、ガイド手段の開
口部からのストランドの抜け出しを防止する先導体を装
着することを特徴とする請求項1に記載の斜材ケーブル
の架設方法。 - 【請求項4】 先導体に、ガイド手段の開口部から突出
しストランド先端部の移動位置を示す指標部が設けられ
ていることを特徴とする請求項3に記載の斜材ケーブル
の架設方法。 - 【請求項5】 ストランドを、主塔側の定着部から橋桁
側の定着部へとガイド手段に挿通させることを特徴とす
る請求項1に記載の斜材ケーブルの架設方法。 - 【請求項6】 ガイド手段は、筒状体であってその縦断
面形状が、上部の開口部を形成するテーパ部と、下部の
矩形部で形成され、ストランドの挿通時に当該ストラン
ドの波打ちがあっても前記矩形部で上方に移動しないよ
うに規制したことを特徴とする請求項1に記載の斜材ケ
ーブルの架設方法。 - 【請求項7】 ガイド手段の開口部の幅を、先導体の外
径よりも小さく、かつ、ストランドの直径よりも大きく
形成し、ストランドをガイド手段に挿通させている時に
前記開口部から前記先導体が抜け出ないようにし、か
つ、ストランドをガイド手段に挿通させた後に前記開口
部から当該ストランドの抜け出しを可能にしたことを特
徴とする請求項3に記載の斜材ケーブルの架設方法。 - 【請求項8】 ガイド手段は、所要長さの単体シュート
を首尾連接してなる架設シュートであり、各単体シュー
トが吊垂支持手段の下端部に回動自在に取り付けられ、
ガイドロープの撓みに追従できるようにしたことを特徴
とする請求項1に記載の斜材ケーブルの架設方法。 - 【請求項9】 主塔と橋桁との両定着部間にケーブルを
架設するための架設装置であって、前記両定着部間に架
設されるガイドロープと、該ガイドロープに吊垂支持手
段で支持させた架設シュートと、からなり、前記架設シ
ュートの上部にストランドの抜け出し用の開口部が設け
られていることを特徴とする斜材ケーブルの架設装置。 - 【請求項10】 架設シュートは、筒状体であってその
縦断面形状が、上部の開口部を形成するテーパ部と、下
部の矩形部で形成されていることを特徴とする請求項9
に記載の斜材ケーブルの架設装置。 - 【請求項11】 架設シュートの開口部の幅が、ストラ
ンドの端部に取り付けられる先導体の外径よりも小さ
く、かつ、ストランドの直径よりも大きく形成されてい
ることを特徴とする請求項9に記載の斜材ケーブルの架
設装置。 - 【請求項12】 架設シュートは、所要長さの単体シュ
ートを首尾連接してなり、各単体シュートの長手方向の
端部の下側に、吊垂支持手段の下端部に回動自在に取り
付けるための取付手段が設けられていることを特徴とす
る請求項9に記載の斜材ケーブルの架設装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23826395A JP2680290B2 (ja) | 1995-09-18 | 1995-09-18 | 斜材ケーブルの架設方法と架設装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23826395A JP2680290B2 (ja) | 1995-09-18 | 1995-09-18 | 斜材ケーブルの架設方法と架設装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0978525A JPH0978525A (ja) | 1997-03-25 |
JP2680290B2 true JP2680290B2 (ja) | 1997-11-19 |
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ID=17027588
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2680290B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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---|---|---|---|---|
SE521568C2 (sv) * | 1999-10-05 | 2003-11-11 | Vsl Int Ag | Förbindelseelement |
JP5572668B2 (ja) * | 2012-06-01 | 2014-08-13 | 株式会社Ihiインフラシステム | 斜ケーブルの取り替え方法及び斜ケーブル取り替え用仮ハンガー |
-
1995
- 1995-09-18 JP JP23826395A patent/JP2680290B2/ja not_active Expired - Fee Related
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